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災難な通信士?のお話22 の変更点


作者:[[ぽーにょ]]
落ち着いてきたので更新ッ!
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ホウエン基地、司令室
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「ざ・・・ざまみろ」
トゥオの吹雪で周囲の空気は凍り付き、シグの体毛も凍っている。
「トゥオ!やったじゃねー・・・ぶぇくしょい!」
「無理なんてするから・・・でも、ありがとうございます」
「トゥオ、さっきの話、本当か?」
トゥオは首をかしげる。
「いやいやいや、お前が女だって話だよ」
意外に彼女は今更と言った態度。ちょっと拍子抜けた表情がかわいい・・・
「カントーの皆には内緒にしてましたけど・・・皆さんはまだ気づいてなかったんですね?」
「気づいてないのはシグだけよ」
クリスが横槍を入れる。
「本来カントー軍は女性禁制だったんですけど、ブリードは気付いてたみたいですね」
「だからって・・・」
「ほら皆こっち向け!」
タミルが俺達に呼び掛けた。
「シグ・・・一応聞くが、ジョウト基地がヤバいんじゃないのか?ミュウツーのヤツがジョウトに攻撃仕掛けるとかなんとか・・・」
「マジ?」
ヤバい。半分凍りついてなお冷や汗が出たんじゃないかと錯覚する程にヤバい。
「すぐにジョウト基地に向かうぞ!トゥオ、疲れてるトコ悪いいが乗せてくれるか?」
「はい!」
トゥオは元気良く頷き、俺を乗せて高度を上げる。
「タミルとクリスは俺達に構わず先に戻ってくれ!」
「言われずともそのつもりだ。先に待ってるぞ」
そのまま二人は猛スピードで飛んで行った。流石ジェット機・・・
「シグさん、私達も急ぎましょう!」
「だな」

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ジョウト基地周辺
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「な・・・なんだってんだよこいつらーっ!」
「ヘック・・・いや、見た目似てるがやっぱり違うのか?」
基地の周辺はエアームドの大群が飛び交い、間髪入れずにミサイルを撃ち込んでくる。
「数が多過ぎる・・・援軍はまだなのかよ・・・」
「ユニカ、やっぱりこの面子じゃ無理だぜ!」
シリウスが少しだけ疲れた顔で音をあげる。
「あれから40分・・・結構もったかな?」
アシュリーの表情にも諦めが覗き始めたその時・・・
「主砲・・・発射!」
「え?あれって・・・」
上空、一筋の光線がエアームドの群れを駆け抜けた!跡にはそこだけすっきりとした青空が覗いている。空の向こう、ノワールが基地に向かって飛んで来た。
「どうやら間に合ったみたいだな」
「ノワール様!」
ノワールの破壊光線が次々と掃除していく・・・
外側で応戦していたブルース、シルヴィア、ジャックはすっかり息が上がってる。
「アネキ、援軍だよ!」
「ハァ・・・やっとかい・・・」
「キャッホォウ!助かったぁ!」
ノワールが司令室に降り立つとユニカ、アシュリー、シリウスが出迎えた。
「やっと帰ったか、ノワール」
「全く・・・ヒヤヒヤしましたよ」
「え、何?ギャグ?」
シリウスの頬にアシュリーのグーパンが飛ぶ。
「ユニカ、苦労かけたな」
「私は大丈夫ですヨー?」
ユニカの喋り方がいつものになった。
「・・・にしても、壁やドアがあちこち吹き飛んでるじゃないか。結構撃ち込まれたんだな」
ノワールが辺りを見回していると、司令室の機器から無線のコール音が鳴り響く。
「ノワールだ」
『クリスよ!・・・てノワール、戻ったんだ!丁度聞きたい事が・・・』
「何だ?聞きた・・・」
「オーゥ、クリスちゃん!元気デスか?」
『ユニカ!?何でそこにいるのよ!どうやって・・・』
『割り込んで悪いが俺はタミル、今日からお前達に同行させて貰うぞ、ノワール司令』
「了解。とりあえずクリス、聞きたい事なら帰ってからにしてくれ」
『分かったわ』
ノワールが無線を切ると、すぐにまたコール音が鳴った。
「(今度は誰だ・・・?)」
無線を取る。
『こちらシグ、応答してくれ!』
「ノワールだ、そっちは大丈夫だったか?」
『ノワール!丁度聞きたい事が』
「帰ってからにしてくれ」
と、返事を待たずに無線を切ってしまった。
『(俺の扱いって・・・)』

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それから1時間後
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司令室にメンバーが集まった。中央テーブルにノワールが立つ。
「とりあえずメンバー確認だ。シグ、クリス、ジャック、メロディ・・・お前達は待機だ、ゆっくり休め」
『はい!』
「シリウス、アシュリー、トゥオ、ユニカは食事を作っておいてくれ。材料はソロー達が調達してくれた筈だ」
『はい・・・』
「ブルースと・・・シルヴィアだったか?お前達も待機だ」
「オーケイ!」
「分かったぞ」
部屋の外、ドックにはソローとフィアーがいる。
「始めまして、だな。私はソロー」
「僕がフィアーです」
二人が軽く会釈すると、ノワールも会釈を返す。
「私が司令官のノワールだ。こちらへの食糧配給、感謝します」
「ホウエンの基地もリーダー不在ではどうしようも無いからね、しばらくは世話になるよ」
「よろしくお願いします」
「ああ、よろしくな。ひとまず今日はゆっくり休んで貰ってくれ」
ノワールがドックを出た時、彼の前にシグとクリスが立ちはだかる。
「ノワール、さっきの無線の事なんだけどね・・・」
ノワールがクリスの言葉を遮った。
「ここではなんだ、司令室で話そうか」
「分かった」
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ジョウト基地、司令室
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司令室に入る二人、ノワールが後ろ姿で聞く。
「・・・ライブラリー1998、だろ?」
「『次男』から聞いたか」
ノワールは目を閉じ、感傷に浸った様子を見せる。
「あれはもう何百年も前の事だったな・・・」
シグとクリスは椅子に座ってノワールの話に耳を傾ける・・・

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ラッシュきたなら乗らない手は無いよね・・・多分
>>[[災難な通信士?のお話23]]

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