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災難な通信士?のお話18 の変更点


作者:[[ぽーにょ]]
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ジョウト基地、簡易テント内
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テントの中でコリンとガナード、ノワールが静かに佇んでいた。
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・とりあえず、簡潔に言うぞ」
最初にノワールが静かすぎる空気を破る。
「コリン、ガナード・・・お前達、しばらくは『謹慎』だ・・・ホウエン基地攻略部隊から外させてもらう。恨むなら余計な事した自分を恨め」
ノワールの痛烈な宣告に二人は驚いてはいたが、それでも黙っていた。
「返事が無いな・・・・・・何なら除隊も考えてやってもいいぞ?」
二人はノワールの怒りに気圧され、上手く声が出ない。
「・・・まあいい。とりあえず今後一週間、お前達は基地の中で留守番してろ。・・・どれだけ味方に危険を及ぼしたか、しっかりと反省するんだな」
そう言い残してノワールはテントを出ていった。
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ジョウト基地、司令室
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「よし、メンバーが集まった様だな」
あれから1時間、司令室にはホウエン基地攻略部隊が召集されていた。
中央のテーブルにはバシャーモのシグ、ラティアスのクリス、ボスゴドラのメロディとフリーザーのトゥオが座る。
「・・・ついにこの時が来たか」
「パパ、元気かな・・・?」
シグとクリスが深刻な表情で資料に目を通す。
「ブリード・・・仲間の仇・・・」
「トゥオさん・・・私も、一緒です・・・」
メロディがそっとトゥオに添う。
ノワールがゆっくりと口を開く。
「よし、ではブリーフィングを始めるぞ」
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・・・2時間後、ジョウト基地司令室
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「私がコリン司令であるぞ!」
「ふざけてないで席からどけよ」
出動で誰もいなくなった司令室で、中央・・・いつもはノワールがいる所にコリンが陣取る。
「ねぇガナード・・・長官も、此処にいたんだよね・・・?」
「知らん・・・俺に聞いてどうする」
「だよね」
コリンはしばらく司令室をうろついた後、おもむろに扉を開ける。
「暇になったし・・・ガナードさん、一緒に散歩しませんか?」
「いや・・・サラザールと商品の整理がある」
ガナードはどこかへとテレポートしてしまった・・・
「仕方ないなあ・・・ジャックー?いるー?」
すでに司令室から外に出て散歩を始めていたコリンが、ジャックを呼ぶ。
「ジャックー?」
・・・返事が無い。
「ジャックー?」
・・・返事が無い。
「ヅャックー?」
「誰だよ!」
すかさずジャックが突っ込みを入れた。
「あ、ジャックー」
「何なんだコリン、一緒に遊びたいのか?」
「わんわんお!(^w^U)」
「よーし、ならば先にガナードかサラザールを見付けた方が勝ち、で・・・どうだ?」
「やったね!」
コリンも喜んで跳びはねる。
「・・・あ、でも・・・ガナードもサラザールもテレポート使ってどこか行っちゃったよ?」
「関係無いだろ?俺達は此処で育ったんだ、どこにいるか分かってたらそれこそ面白くないだろう」
「うん、そうd」
「早速出発だあぁぁ・・・!」
・・・と、ジャックは猛スピードで走って行った。
「ジャック・・・もう」


「せっかちなんだから・・・」
コリンの目が妖しく光った。

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上空、ホウエン基地まで約5km地点
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「・・・あれ?」
「どうした、クリス?」
「ホウエン基地に向かうのは良いんだけど・・・」
「ああ」
「ホウエンとカントーって・・・それほど親交無いはずだよね?」
シグはおいおいといった顔。
「今更な・・・むしろシンオウ以外はグルみたいなものだろう」
「だよね・・・?」
ノワールがシグ達に呼び掛ける。
「皆、そろそろペリッパー達の迎撃範囲に入るぞ」
「クリスさん、でしたか?・・・ブリードのふぶきは他に比べて強力です。注意してください」
「何が来るか解ら・・・」
「ふーん・・・ならトゥオ、パパは電気タイプのデルタ種なの。雷受けたら終わりだと考えといてね」
ノワールはただ・・・そっと。
「頼むから、本気で護衛してくれよ・・・私一人では対処できんのだ・・・」
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その頃のジョウト基地、一室
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部屋の中ではジャックとコリンがバテバテの状態で寝転がっていた。
「・・・」
「・・・ジャック・・・結局、見付からなかったね」
「・・・ああ」
静かに窓の外から風の音が聴こえて・・・
と、急に勢いよくドアが開く!
「おぅ、謹慎だってな?災難だなおまえら!」
「あなた達、こんな所にいたのね」
「んー、スッゴイカワイソ」
マニューラのシリウスとユキメノコのアシュリー、それにセレビィのユニカが部屋に・・・
『ユニカ!?』
部屋にいた皆が一斉にユニカを見る。
「いやァ、あのまま独りってのも退屈だったのでェ、コッソリついてきちゃいましタ」
「そ・・・そうですか」
「・・・」
「・・・ところで、だ」
「どうしたんですか?シリウス」
「基地の中ざっと散歩したが・・・やけに少なくないか?」
「なにが?」
コリンが首を傾げる。
「人数だよ。今回出払ってないのがエアームドのヘックにルギアのラシャ、
サーナイトのガナードにエルレイドのサラザール・・・
そして、ここにいる俺達と・・・」
「『次男』・・・ですね」
アシュリーが呟く。
「何て言うか・・・あいつは人数に含まれてるのか?
まあいい、他の奴ならまだしもラシャが見付からないのは責任者的に少し問題がなぁ・・・」
シリウスが頭をボリボリと掻きながら部屋の窓を覗くと・・・
「あれ?」
シリウスの掻く手が止まる。
「どうしたんだ、シリウス」
「ジャック・・・それにあんたら、アレ・・・何だろ?」
シリウスか指した先には地上からと空からと、無数のポケモン達がこっちに向かって来ていた。

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その頃、ホウエン基地内部
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「ねえ・・・」
「・・・」
「シグ、聞こえてんの?」
「何なんだクリス・・・」
「この状況、どうするつもり?」
「どうって・・・どうしようもないだろ」
拘束。二人は手足、翼を縛られ完全に身動きができない状態だった。ついでに牢屋の中である。
「元はと言えばクリス、お前が勝手に飛んでいったのが間違いだろう!
いくら姿を消せてもあくまで光学的になんだ、赤外線でもあれば即バレなのは分かるだろ!」
「何よ!あんたも基地(ここ)の構造忘れてセンサー見落としたじゃないの!?」
「構造忘れたのはお互い様だろ?」
「ぐっ・・・」
「おいおまえら、静かにしてろ!」
クリスが言葉に詰まった時、見張りのポケモンが怒鳴る。
「うっせぇお前は黙ってろ!ぶっ殺されてぇのかこのボケナスがぁっ!」
「ひっ・・・ご、ごめんなさい!」
・・・一応説明しておくと、怒鳴ったのはクリスで見張りのポケモンはグラードンだったりする。
「おい・・・交代の時間だ」
牢越しのドアが開き、カイオーガが中に入って来た。
「ソロー先輩ぃ・・・このコ恐いです・・・」
グラードンは半泣きの状態でカイオーガにすがる。
「全く・・・フィアー、お前は相変わらず図体の割に気が弱いな」
「うぐっ・・・」
「よし、俺が手本を見せてやる(小声)」
俺がしばらく見張りの様子を見ていると、カイオーガがこっちに向かってk
「ガアアアアアアアアアアッ!」
部屋全体にカイオーガの咆哮が響き渡る。うへっ・・・唾とんだ・・・
ん?おいおい・・・グラードンの奴、涙流して今にも気絶しそうだぞ・・・?
「・・・ったく」
クリスは五月蝿そうに軽く首を左右に振って・・・

「&size(36){ だ ま れ 。};」

一瞬、凄まじい殺気が辺りを包み込む。
「あ・・・&size(8){あふっ・・・};」
グラードン、完全に失神したなコレ・・・
「ほう・・・なかなか骨のある奴たな」
「あなたの後ろにいるそのコとは違ってね」
「ぬぅ・・・!」
「それよりカイオーガのお前、グラードンの奴を安静にした方が良くないか?軽失禁してるぞ」
グラードンの股間からは『ザ・黄金水』が少し漏れていた。
「おぉぅっ!?ぬぬぅ・・・仕方ない、だが次には必ず吐いて貰うぞ!」
「何をだよ・・・」
シグの質問が相手にされないまま、見張りの二匹は牢を後にする・・・
「よし・・・シグ、脱出するわよ」
「拘束されてるのにどうやって・・・?」
「うっ、き・・・きっと誰か味方が来てくれるわよ!その時に・・・ね?」
「全く・・・クリス、自力か他力か、頼るならどちらかにしろよ・・・」
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大分ペースが落ちてきましたね・・・うう

>>[[災難な通信士?のお話19]]
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