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災難な通信士?のお話15 の変更点


作者:[[ぽーにょ]]
隔週だけは避けたかった!無理だったがな!(^ρ^)
#hr
俺がラシャに乗って東の廃倉庫を目指していたその時、突然倉庫が・・・
「あれは・・・光ってる・・・?」
そう、倉庫には結晶らしき物で覆われ、内側からの強い光で全体が輝いているのだ。
「一体・・・何がどうなって」
しかし次の瞬間、その倉庫が轟音とともに爆発したのだ!
「一体何がどうなってる?ラシャ、急いでくれ!」
「言われなくとも!」
#hr
「何だっ・・・今の轟音は!?」
ジャック達も気が付く。
「・・・これはとってもデンジャラスな予感がしますネー・・・」
「とりあえず向かってmmしょう!(凄噛」
#hr
その頃、クリスは・・・「ゲホ・・・何が起きたの・・・?」
立ち込める砂埃が激しくて前が見えない。

――ぐすっ・・・えぐっ・・・

――あついよぉ・・・いたいよぉ・・・

――たすけて・・・

「聞こえる・・・メロディの、心の声・・・」

――えへへ・・・やっちゃった・・・やっちゃったんだ・・・

クリスはメロディの異様な口調への変化に戦慄を覚える。
「メロ・・・ディ・・・?」

――ころしちゃった・・・ころしちゃった・・・
メロディの異様な言動が気になりながらも、クリスは必死に呼び掛ける。
「メロディっ!聞こえる!?私よ、クリスよ!?」

――くり・・・す?

「メロディ・・・!」

――きみも・・・ころしてあげる?

「!!」
ただならぬ気配を感じたクリスは距離を置くが、
メロディのメガトンパンチはあっさりと彼女の身体を捕らえ、ミシミシと音を立てて壊していく。
「か・・・はっ・・・!」
クリスが地面に倒れた中、砂埃も徐々に晴れてクリスの瞳がメロディを捉えた――
「メロディ・・・『また』・・・なのね・・・」
#hr
「・・・そうとなると急がないといけないなっ!」
ジャック達は伝令に駆け付けた『次男』の案内を受け、廃倉庫に向かって走っていた。
「そういえばそのメロディって娘、ミーのタイプデスか?(後で口説いてもいいデスカー?)」
「(いや、知らないです)どうかなぁ・・・彼女、ボスゴドラなんですけどまだ14だったりして・・・」
『実は15、今日が誕生日なんですけどね』
「ふーん・・・」
その瞬間、いつもはふざけてるユニカの表情が深刻になる。
「ボスゴドラ・・・という事は彼女、アグロン家のポケモンなのですネー・・・」
「「アグロン家?何それ?」」
『私のデータベースにも登録されていませんね・・・』
皆が首を傾げる。
「ココドラ、コドラ、ボスゴドラで構成される一族デース・・・ミーの友人でクリスチャンって娘が居たのデスが・・・
彼女は昔、そのアグロン家のコドラに半殺しにされたのデース!・・・あの時のクリスチャンは酷い有様デシタ・・・」
「また、どうして?」
「アグロン家は昔、幼少期から処刑者として育てられてたらしいネ。一家はそりゃもう誰か見る度に殺しをしてたらしいデース・・・
もしメロディガールにもその記憶があるなら、今頃破壊衝動に駆られてるはずデスネー・・・!」
コリンとユニカが色々と話してる傍ら、ジャックが不安げな表情で呟いた。
「クリスチャン・・・まさかな」
#hr
倉庫では、一足先にシグ達がクリスと合流していた。
「大丈夫かクリス!?」
「う・・・さすがに大丈夫なんて・・・言えないわ」
クリスの翼はメガトンパンチを受けたのだろう、完全に折れている。
アバカンはかなり遠くまで吹き飛ばされ、全く動いていない。
その時、シグの無線に通信が入る。
『シグ君、ドラグノフですが・・・そっちの状況はどうなってますか?』
「良いとは言えないな。クリスが翼を折られてる・・・あと、・・・アバカンの反応が全く無い」
『っ・・・!分かりました、なるべく急ぎますのでそれまで持ってください!』
「言われなくとも!」
ここで通信が切れた。

――えへへ・・・みんな・・・みんなころすんだ・・・

「・・・」
恥部からは・・・精液・・・が・・・・・・やられたのか
メロディは大粒の涙を流しながら、俺達の方向へ歩いて来る。
「・・・っ!!」
その異様さに堪えられなくなったのか、ラシャがライフルに弾を込め、メロディを狙う。
「重量弾だ。傷はつかんだろうがノックバックは大きいはずだ・・・っ!」
カクカクと異様な足並みで近付いてくるメロディをラシャは狙いを定めて・・・

ガアァン!

メロディに弾丸がヒットし、50cm程後退する。

――きーめた・・・しろいあなたは・・・ざんしゅけいですね

メロディはメタルクローを展開して・・・


ゆっくりと


近付いて


・・・動けない?


「間」が詰まった?


「しょけい、しっこうします」


振り下ろされる

「させるか!」
どうして動けなかったかは分からないが、このままラシャを死なせはしない!
俺はブレイズキックをメロディの腹に叩き込み・・・
「どらぁ!」
スカイアッパーを顔面へと撃ち込んだ。
「みんな、大丈夫か!?」
ここでドラグノフ、スペクトラとジャック達が駆け付けた。うう・・・手が痛い・・・
ジャック達と一緒だったセレビィが、クリスを見るなりいきなり騒ぐ。
「ク・・・クリスちゃん!どうしてこんな所に居るのデースカ?」
クリスは驚きながらも、ゆっくりと話す。
「また・・・こんなトコ・・・見られちゃったわね・・・ていうか・・・そのクリスちゃんって呼ぶの・・・やめてくれない?」
「うーん・・・草木が生えてないと傷、治せないデース・・・」
「あはははっ!あなたはこうしゅけいですね!」
メロディが奇声を上げながらクリスへと走って来る!
「・・・ああ、そうかい」
・・・ん?今誰が話した?
「また『貴様』に会うなんて思ってもなかったが・・・ダチがこんな仕打ち受けたんなら、容赦はしねぇ・・・!」
コリンはびっくりした表情でユニカを見る。
「え・・・ユニカさん?」
「コイツで果てな!」
ユニカは背負っていた拳銃(といってもユニカにとっては結構大きいが・・・)をさながらライフルの様に構え、引き金を引く!
重い銃声が響くと同時にメロディの身体が後ろに大きくのけ反った
「特注のマグナム弾だ。植物でもあれば貴様を無理矢理突っ伏せてる所だが・・・いかんせん土地が荒れてる、今はコイツで我慢だ」
しかし、メロディは尚も起き上がり、爪を立てる・・・
「このままだと埒があかないね・・・」
「俺が行く」
ジャックが覚悟を決めた目でクリスを見つめた。
「分かった・・・これを持って行って」
クリスはジャックに麻酔弾を渡した。
「これを刺すだけでもいいわ・・・でも気をつけて、いくらあんたでもそう何発もメロディの攻撃は防げないわ」
「分かった」
ジャックは何のためらいも無く、メロディに向かって一直線に歩いて行った。
「おい、危ないぞ!」
「メロディ・・・もう大丈夫だ、・・・大丈夫。」
「だぁれ・・・?うふふ、ころしてあげる・・・」
メロディのメガトンパンチがジャックの胸に吸い込まれる。ガァンと重い金属音が響き渡り、ジャックは多少よろめきながらもメロディの拳を受け止める。
「(ぐっ・・・効い・・・た)安心しろ・・・俺がいる」
そのままメロディに抱き着き、宥める様に背中を優しく叩いた
「う・・・ぁ」
メロディの目から正気の影が覗き、涙が溢れる。
「だから・・・今は眠ってくれ」
「!!・・・く・・・ぅ」
ジャックが渡された麻酔弾をメロディの首元、甲殻の隙間に撃ち込んだ。
「ジャ・・・ック・・・さ・・・」

メロディはそのまま静かに眠った。

#hr
「アグロン家の『血』は使えましたか?」
「・・・当事者が彼女に返り討ちに遭って死んでるのです。自分には・・・解りません」
「(・・・)まあ、良いでしょう。引き続き連絡、頼みましたよ」
「・・・はい(・・・メロディ・・・)」
#hr
次の朝、俺達は島を後にした。ドラグノフとスペクトラはオレンジ諸島に残ってアバカンを葬る事になった。
メロディはあれから正気を取り戻したが、どうも距離が縮まらない・・・どうかしたのだろうか?
ラシャの背に乗り、俺達はジョウト基地に戻った。
#hr
「ノワール、今帰ったぜ」
「ん、ああ・・・『次男』から聞いた。その・・・」
ノワールはやはり煮え切らない態度をとっている。
「あら、お帰りなさい」
アシュリーが司令室に入って来た。
「丁度よかった、その・・・メロディの様子がおかしくてな、診てほしいんだが・・・」
「分かった、シリウスにも伝えておくわ」
「頼む」
何かを思い出したかのようにノワールが話を切り出す。
「そうだ、カントー基地への攻撃を・・・明日、することになった」
「いきなり過ぎないか!?俺達はまだ準備全然出来てないぞ!」
「ひとまずはエアームド爆撃隊の召集をかけるつもりだ。要請スイッチもある事だしな」
「・・・分かった。だが今日は・・・もう寝かせてくれ」
「おやすみ」
俺は司令室を後にした。
#hr
「偵察班、そっちの状況は?」
「彼女、大怪我されてますよ・・・『大佐』」
「大怪我だと!?なんという事だ・・・ちなみに言っておくが俺はまだ中佐だ」
「でもいい加減、その親バカ治らないですかあ・・・?」
「とにかく!偵察をこのまま続けるんだ!」
「は~い・・・(後でアッー!写真バラ蒔いてやる・・・)」
#hr
>>[[災難な通信士?のお話16]]
ひとまずは此処までです(^ρ^)コメあったらどうぞです・・・
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