短編8作目。 [[春風]] エッチなのを予定しています。苦手な人は注意してください。 エロシーンがあります。苦手な人は注意してください。 ---- ――――私達は、この世界に降りかかる災いを知らせる者。 ずっと昔から、私達は全ての災いを知ることが出来た。だけど他の皆はそれを知ることが出来ない。 だから私達は、災いが来ると知るたびに、皆に知らせに山を降りた。少しでも、これから起こる悲しみを減らすために………。 ……だけど、いつしか私達が災いを運ぶ者だと思われるようになってしまった。 みんな私達を怖がり、攻撃し続けるようになった。 でも、私達はめげずに、災いを知らせ続けた。 災いから、みんなを守るために…… ---- 「シア、こんどはあなたの番なのね」 「……わかってるでしょ、それくらい…」 一年中白い雪で覆われるこの山の中に、私は暮らしている。 私達は、アブソル。何か大きな災いを感じることができる種族。普段は何かと争うこともなく、平穏にこの雪山で毎日を過ごしている。 だけど、私達には、とある悲しい風習があった。 私達は災いを感じるために、交代でふもとの町まで知らせに行く。私達だけが災いが来ることを知るのではなく、皆が知れば、災いが来ても、悲しい思いをする者は減るから……。 それだけ聞けば、ただの心遣いじゃん、悲しいわけないってみんな思うだろうけれど、違う。 何故か、私達は災いを知らせるんじゃなくて、災いそのものを運ぶと皆に思われてしまっている。だから、私達が村に降りてくるたびに、皆血相を変えて、襲ってくるらしい。 ……そして、もしも村人につかまってしまうと、私達は殺されて、山の中に捨てられる。知らせにいった人のほとんどは、そうやって殺されてしまっているんだ。 だから、悲しい風習なんだ。そして、今回はその役目を私がすることになったんだ……。 「気をつけてね。前に行った裏のおじさんは、ツノを折られた上に、殺されてしまったのよ」 家族以外誰とも合わないようにしながら山を下りていく最中、私は親友に見つかってしまった。 「なんで行くって言ってくれなかったの? もしかしたら、もう会えなくなるかもしれないのに……」 「だって、会ったらよけい悲しくなるから……」 そう言って、泣きそうなりながら彼女の目を見ると、悲しそうな親友の瞳から涙がこぼれおちた。 「泣かないでよ、別に死ぬって決まったわけじゃないんだし、絶対帰ってくるから!!」 私は泣き出してしまった親友の前足を自分の前足で、ぎゅっと握る。 「……でも…もう会えないかもしれないんでしょ? だから少しでも長く、一緒にいたかったの……」 彼女が泣くほど心配してくれているのは、訳がある。何故ならここ数年でふもとに降りて行ったアブソルは、全員無残に殺されてしまっていて、帰ってきていないからだ。 「…私、シアがいなくなるの嫌だよ……、だから……」 彼女は涙を前足で拭くと、自分の首元に前足を伸ばし、首輪のようなものを首からはずした。 「……ソフィー、これって……」 「お守りだよ。友達全員で作ったの」 その首輪のようなお守りは、アブソル特有の白い毛を編んで作られた糸に、様々な色の小石に穴をあけて通したものだった。それは彼女の首元のふさふさした毛でおおわれていたとはいえ、気がつかなかった自分の目がおかしいと思うほど、綺麗だった。 「これ……手作りだから何も効果はないと思うけれど、持って行って」 彼女は頑張って作ったらしいお守りを、震える前足で私に手渡した。 「ありがとう、ソフィー。このお守りに掛けて、絶対帰ってくるから、心配しないで」 私はもらったお守りを、そっと首にかける。皆の毛で編んだ糸のせいか、知っている匂いが私の鼻に入って、暖かい気持ちになる。 「……ぜったいに、ぜったいに帰ってきてね、シア…」 彼女は私がお守りを首にかけ終わると、泣きじゃくりながら私に抱きついた。 「大丈夫だよ、ソフィー。私足早いから、すぐ逃げられるし……そんなに心配しないで」 私の胸に顔をうずめながら泣く親友の頭を撫でながら、そっと呟いた。 「……でも、もし私が帰ってこれなかったら、私の弟たちの面倒を、少しでいいから見てあげて」 「…シア……それって…」 「そんなに気にしなくていいから。それより、もう行かなくちゃ」 私は泣いている親友のから体を離すと、彼女から背を向けて、ふもとに向かって歩き出した。 「…シア、帰ってきてね!!」 後ろから親友の叫び声ともとれる声が聞え、私は一瞬だけ振り向いてほほ笑むと、歩く足を速めた。 何も知らない町に一人で行く不安、殺されてしまうかもしれない恐怖。お守りのおかげで家を出るときにくらべると、少しはやわらいでいるが、まだ大きな不安を感じる。できれば逃げだしたい、だけど、これは種族のしきたりだから、行くしかない。 「……生きて、帰れらないと…」 少し歩いたところで立ち止まって、私はもらったお守りを握り締める。 「大丈夫だよね……」 不安な気持ちを抑えようと、楽しかった毎日を思い出しながら、お守りから手を放す。 「……行かなくちゃ…」 家族や村のみんな、そして親友達のことを思いながら、私は災いを知らせるために、再び歩きだした。 ---- ……それから一日かけて歩いて、次の日の昼ごろ、私はやっとふもとの村にたどり着いた。 その村の住人はほとんどが人間で、ポケモンも人間と共生する形で住んでおり、比較的「平和な」村らしい。しかし、私達アブソルにとってはこの村はとても危険で、恐ろしいところに変わりはない。 「……ふぅ」 雪山から村へと繋ぐ唯一の道の近くの茂みに身をひそめながら、私はため息をつく。 私が危険を知らせるには、ただ夕暮れ時にこの村の中を回っていくだけでいいらしい。誰とも話さず、何を言われても反抗せず、歩きまわっていれば問題ないらしい。 これだけ聞けば簡単そうに見えるけれど、村を回っていく最中に、自警団を気取ったトレーナーという種類の人間に襲われて、殺されてしまう。現に、この風習を上手く成し遂げた人たちは、皆口をそろえて、「トレーナーに襲われた」と言っている。 他にも、人間に銃で撃たれたり、車と言う巨大な武器に押しつぶされたりしたアブソルもいるらしい。私達はただこれから起こる災いを知らせているだけなのに、どうしてみんな私達を殺そうとするのだろう? ……いや、今はそんなこと考えるよりも、無事に災いの予告をして、五体満足で山に帰ることだけを考えなければ…。 私は首に掛けたお守りをぎゅっと握りしめ、茂みから少し顔を出して外の様子をうかがった。 私がこの村に来た時には空に浮かんでいた太陽も沈みかけていて、道には誰の姿も無かった。 …今が、私が村に行く時のようだ。 「神様……私を生きて山に、帰らせてください…。」 私はお守りをさらに強く握ると、意を決して茂みから飛び出して、村へと続く道に飛び出した。 山道とは全然違うまっ平らな道を駆け下り、全速力で村の中に走りこむ、山にある私達の家とは全く違う風景に恐怖心を抱き、逃げ出したい気持ちでいっぱいになったが、ぐっと堪えて走るのを続けた。 「おいっ、あれアブソルだぞ!!」 誰かが私の事を見て、指をさして叫びだした。 「本当だ!! また俺たちに災いを運びに来たな!!」 「今度はなんだ!? 山火事か? それとも洪水か!?」 次々と私の周りに野次馬たちが集まり、走る私の後を追う。その中には人間も、ポケモンも同じくらい混ざっており、私達がとてもたくさんの種族から忌み嫌われているのが目に見えてわかった。 「だれかっ、あいつを殺せ!! あいつを殺さないと、何人もの人が死ぬぞ!!」 野次馬達の中から、誰かがそう叫んだとたん、何人もの人が同じようなことを口々に言い、野次馬全体が叫びだしたかと思うと、周りにいた野次馬以外の一般人も、同じようなことを叫びだした。 殺せ!! 殺せ!! 殺せ!! コロセ…… 怖い、心臓がはち切れそうなほど、怖い。恐怖心で、私の心の中は染まっていく。 一刻も早くこの役目を終わらして、家に帰りたい。もうこんなところに居たくない……。 心臓がどくどくと激しく鼓動する。恐怖心から我慢できなくなり、私は叫び声をあげて全速力で走りだした。 すると、どこからか鋭利な刃物のようなものが飛んできて、私の頬をかすめた。驚いて振り返ると、そこには一人の人間と、一匹のトロピウスが立っていた。 「惜しい…、トロピウス、もう一度葉っぱカッターだ!!」 人間がそうトロピウスに命令すると、トロピウスは一声叫んで、翼の付け根から葉っぱでできた刃物を飛ばしてくる。間違いなく、私を殺すために…。 「ひゃあ!!」 悲鳴をあげて飛ばされた刃物を間一髪でかわし、進路を変えて逃げようとする。しかし、進もうとした方には火炎が飛んできて、私の行方を遮る。 もう一度振り向くと、いつの間にかそこにはトロピウスだけではなく、他のたくさんのポケモンと人間が集まって、私を睨みつけていた。 「…え……?」 「あいつだ!! 仕留めろ!! 失敗は許されないぞ!!」 群衆の中から誰かが叫びだすと、ポケモンたちが一斉に私に向かって攻撃してきた。それも威力の高い技ばかりで。 「いやっ!! やめてよぉ!!」 懇願しながら転がるように攻撃を避けて、そのままの勢いで群衆のわきを通り抜けて、脇道に逃げこもうと必死で走りだした。 「……はぁ、はぁ、はぁ…」 だいぶ走ったせいか、息をするのも苦しくなり、足がもつれて走りにくくなる。それでも、私は必死の思いで走り続けた。もし今走ったら、もう一生走れなくなると言われても、私は走り続けるだろう。 「…嫌だ!! 帰りたい!!」 何で私が選ばれたんだろう。危険ならもう、災いが来ても知らせなければいいのに……。 そんな私の気持ちを知ってか知らずか、ポケモンたちは私を追いかけることをやめなかった。 捕まったら殺される。殺されたらもうみんなに会えない。そんなの、嫌だ……!! ---- それから私は必死の思いで逃げ続け、やっとのことで追手を振り切って、真っ暗な路地裏に逃げ込んだ。 路地の奥に設置されているゴミ箱の影に、身をかがめるような形で隠れ、ポケモン達がここに気づかないように、震えながらお守りを握り締め、必死に祈った。 多分、私がここに逃げたことはばれていないだろう。しかし、私の耳にはポケモン達の鳴き声や何かの轟音、人間の叫び声などがまだ耳に付いて、すぐには安心できなかった。 「……怖い…帰りたいよぉ…」 恐怖から思わず声が出てしまい。はっとして口を前足でふさぐ。 しかし、私の周りには何も変化がない。あんなに殺気だった人たちなら、少しの者音でも聞きつけて襲ってくるだろう。ということは、つまり逃げ切れたということだろう。 「……はぁ、はぁ」 恐ろしい恐怖から解放され、一気に安堵が込み上げてくる。 「帰ろう……」 私は仕事を止めて、山に帰ることにした。もうあんな思いはしたくないし、あれだけ騒がれれば、ほぼ人間達に私が来たことを知られているだろうし、このまま逃げ帰っても大丈夫だろう。 こっそり帰れば大丈夫、そう思って私はゆっくり立ち上がり、なるべく音をたてないように慎重に歩いて、路地裏からでようと前に進んで行った。 ……助かった、そう私は確信して、少しだけ駆け足になった、その時だった。 私の頭に鈍い音が響き、すぐ後に鈍器で強く殴られたような痛みが走り、私は地面にどさっと倒れてしまった。 何が起こったのかわからない。だけど体中が痛み出し、動くこともできない。危険な状態だとはすぐに理解できた。 「……お前達、ご苦労だったな」 倒れている私の頭の、ちょうど真上から低い声がする。痛みをこらえながら頭だけを動かしてみると、そこには一人の人間の青年が立っていた。 …いや、一人じゃない、彼の後ろには二匹の雄のポケモン達が、半分威嚇するように私を睨みつけていた。一匹はニューラ、もう一匹は私の苦手な格闘タイプの、ドテッコツだった。 きっと私がここに逃げ込んだことを、見られてしまったんだ。それから私が油断するのを待って、このドテッコツが私の頭に格闘タイプの技を決めた……きっとそんなところだろう。 「…災いの元凶を退治した、これで俺はヒーローだ……。おい、ニューラ、こいつを殺せ」 青年が後ろで威嚇しているニューラにそう命令する、すると、目にもとまらぬ速さでニューラは私のそばに走り寄り、首筋に鉤爪を近づけてきた。 (いやだ……死にたくない、逃げなきゃ…) 目の前にかざされた凶器、それを見せられて、体中に恐怖が走る。逃げ出したい思いでいっぱいになるも、体はまったく動いてくれず、逃げることなんてできない。 「……お願い……殺さないで……」 私は目に涙をためて、ニューラに懇願する。しかし、ニューラは私の願いに全く聞く耳を持たず、無情にも鉤爪を私の首筋に突き付けた……。 「いやぁぁぁぁぁぁ!!」 死への恐怖で、私は思わず悲鳴を上げ、目をぎゅっと瞑る。 しかし、いつまで経っても痛みは訪れず、興奮したニューラの鼻息だけしか耳に入ってこない。恐る恐る目を開けると、ニューラは私の首に刺さるかどうかの所で鉤爪を止めて、鼻息をあげている。 「どうした? 何故殺さない」 青年が遠くから、大声をあげる。 「…いや、こいついい身体してるからよ、殺す前に少しだけ堪能したいと思ってな」 青年にこう返しながら、ニューラは舌舐めずりしながら私の顔の前にかがみこむ。 「ふん、災いに欲情か……、いいだろう、どうせもう抵抗もできまい……」 「そうか、ありがとよ」 青年とニューラはそのようなやり取りをすると、双方にやにやし始めた。やり取りの内容はよくわからなかったので、なぜ彼らが下品な笑い方をしているのかが理解できなかった。 「終わるまで、俺はあっちで待っているからな」 青年はそう言うと、ドテッコツを連れて私の前から立ち去ろうとする。 (見逃してくれるのかな……?) そう思いながら、私はずっと青年の背中を見つめていたが、残されたニューラは私の前に鉤爪を突きたてて、逃がしてはくれないというアピールをする。 「いいか? 俺の言うことを聞けば、少しの間楽しませてやるよ」 「……え?」 「わかったのか!?」 ニューラは苛立った大声をあげて、私の頬に思いきり鉤爪を突き付ける。 「はっ……はいぃっ、わかりました!!」 私は恐ろしくなって、思わず首を縦に振ってしまった。 「そうか……じゃあ話は早い。楽しもうぜ……」 にやにやと不気味に笑うニューラ、彼の言うことを聞いたら取り返しのつかないことになると思うが、鉤爪を突き付けられた私には、黙って彼の言うことを聞くしかなかった。 ---- 「じゃあ、始めるぜ……」 そう言うとニューラは、自分の股下から何かを引っ張り出すような仕草をした。何をするのかと私は彼の行動をじっと見ていたが、やがて股から出てきた物を見て、思わず息をのんだ。 「へへへ……、よく見るといい体つきをしてるじゃないか」 下品なにやけ面をしながら、ニューラは私の顔に自分の不気味に光る一物を押し付けた・ 「舐めろ」 冷たくニューラに言い放たれ、恐怖から私は、思わず言われたとおりに彼の肉棒にしゃぶりつく。 「…ん……ううっ」 ツンと臭い匂いが鼻に付き、涙がどんどん流れていく。口いっぱいに肉棒が入っているせいで、息がしにくくなって、頭がぐらぐらする。 「……なかなかいいじゃねえか、すぐにでもイキそうになるぜ」 ニューラは気持ち良さそうな声をあげると、私の頭を掴むと、上下に思い切り揺らしだした。 「んううっ!?」 驚く私をよそに、ニューラは容赦なく私の頭を動かし続ける。やがて我慢できなくなったニューラがうめき声を漏らし、私の口の中に勢いよく射精する。 口内にあふれる熱い液、それは私の口から少しずつ漏れ出して、白い毛並みにそって地に落ちて行った。ニューラはその光景を見て、満足そうに頷くと、肉棒を私の口から引き抜いた。 引き抜くと同時に、肉棒から勢いよく精液が発射され、私の頬にかかる。それだけならまだしも、ニューラは肉棒を握ると、私の胸に生えている毛に突っ込み、精液を擦り付ける。 「あっ……やめて…」 ニューラにいいようにされて、羞恥心と屈辱で私の心はいっぱいになる。出来ればやめてほしい、だが相変わらずニューラは、夢中になって私の胸に精液を付け続ける。 「へへっ、楽しいだろ? こんなことやめられることなんてできねえよ」 そう言うとニューラは、十分汁を出しつくした肉棒を胸の毛から抜くと、代わりに片腕を股下に突っ込んだ。 「お前ももっと楽しませてやるよ、気持ちいいほうがいいだろう?」 ニューラの腕は私の毛の中で、巧みに動き回り、とうとうある物を掴むことに成功した。 「……ひゃあうぅぅ!!」 「気持ちいいだろう? アソコをいじられるのって」 確かに、気持ちがいい。こんな奴にこんなことされるなんて屈辱だけれども、とても気持ち良くなってしまい、他のことなんて考えられなくなってしまう。 「はひぃっ……やめっ、あひゃぅぅぅ!!」 嫌になるほどに気持ち良くなり、私はどんどんと快感に溺れていってしまう。 「そろそろだな……」 私が快感に耐えきれずに悶絶すると、ニューラは少し乱暴に私を仰向けにすると、両足を掴み、グイッと左右に開く。そして、そそり立つ自分の肉棒を片手で抑えながら、私の体の上に覆いかぶさってくる。 「どうだ?これからお前を、もっと気持ちよくしてやるからな」 そう一言私の耳のそばでささやくと、ニューラは思い切り私の秘部に、欲望にまみれた汚いものを押しこんだ。 「……うあぁぁぁぁぁ!!」 メリメリッと何かが裂ける音がしたかと思うと、私の体の中を痛みが走った。 「痛い痛いぃぃぃッ!! 抜いてぇぇぇ!!」 あまり痛みに大声を上げて、逃げようと必死でもがくも、ニューラの鉤づめに前足を抑えつけられてしまう。 「大丈夫だぜ、すぐに気持ち良くなるぞ」 ニューラはそう言うなり、強く腰を振り出した。 「ひぎぃぃぃ!!」 肉棒が強く膣奥にあたって、体を裂かれるような痛みを感じてしまう。 「うああああああっ!!、やめてっ、お願いぃ!!」 涙が自然と私の頬を伝って、地面に落ちる。痛みのせいでもあるが、このような行為を受ける悲しみのほうが勝っていた。 「そう泣くなって、せっかくのセックスが台無しだぜ」 ニューラは非常にも、私の涙に目もくれず、一心不乱に腰を振りつづける。 「……あっ…やめてっ」 私の体力はもう限界に近づき、大声を上げることも出来なくなってしまった。 「……おい、楽しそうだな」 ニューラが私の膣内に射精したころ、足音が聞え、ふと横目で見てみると、私の近くに、先ほどのドテッコツが立っていた。 「ああ、最高だぜ、もう一回出しちまったけど、もう一回出せるってぐらい締りがいいぜ」 ニューラは心から嬉しそうに言うと、私の頭を掴んで持ち上げる。 「お前も混ざるか?」 すると、彼の言葉を聞くなり、ドテッコツは嬉しそうにうなずく。 「ああ、混ざる、尻の方を俺にくれ」 「いいぜ、好きに犯しちまえよ」 ニューラは肉棒を挿したまま、私の体を持ち上げる。ちょうど抱き合っているくらいの姿勢まで体を持ち上げると、片手で私の尻尾を引き上げた。 「さあ、突っ込みなよ」 そうニューラに言われるなり、ドテッコツは持っていた鉄骨を投げ捨て、私の後ろまで走ってくる。 「ふひひひひ、お前ももっと喘がせてやるぜ……」 ドテッコツは後ろから私の胸に腕を回すと、自らの巨根を私のお尻の穴にあて、一気に差し込んだ。 「うひゃああ!!」 激しい痛みが体中を遅い、私は思わず悲鳴をあげた。 痛い、耐えられないほどの痛みが走る。私のお尻の穴からミシミシと何かが裂けるような音がする。 「……うっ…も……やめて!!」 あまりの痛さに、目の前が涙で見えなくなる。私は耐えられず、必死に逃げようともがくも、私よりはるかに力の強い二匹に押さえつけられて、全く動けない。 「おいおい叫ぶなよ、うるさくて集中できないぜ」 思わず私が叫び声を上げると、ドテッコツが大きな右手を私の口にあてがい、声を出せなくする。 一方のニューラは、一心不乱に腰を振り続けている。 「……んんうぅぅ ううぅぅ!!」 ズキズキと秘部がうずき、何かが裂けるような音が響く。私にはもう、もがく力も残っていなかった。 永遠にも思える長い時間が経つと、私を犯している二人の表情が、気持ち良さそうなものへと変わった。 「うっ!! 俺もうすぐイキそうだ!!」 「お、俺ももう出そうだ……」 ニューラとドテッコツの二人はそう言うと、腰を振るスピードをさらに上げる。 「んうぅぅぅ!!」 彼らがスピードを上げたせいで、私の体にさらに痛みが走る。視界に映る周りの景色がぐるぐるまわり初め、頭の中がぼんやりし始める。 ……そして、少しした後、秘部からメリッと音がしたと思うと、私の体に何かが流れ込んできた。 「んあああああぁぁぁぁぁ!!」 ニューラとドテッコツは、ほぼ同時に叫ぶと、勢いよく射精した。 二つの穴に同時に精液が注ぎ込まれ、びくびくと下半身が痙攣しているのがわかる。行為で体力を使い果たしたせいか、私は全く声を上げられなかった。 「うおぉ、出た出たぁ、……最高だったぜい」 二人は私の体から肉棒を引き抜くと、満足そうにその場に寝転がった。 「……ザーメン臭ぇな、 終わったのか? 全く、ポケモンの性処理は大変だぜ……」 遠くからトレーナーらしき足音が聞え、倒れている私の前で止まる。トレーナーは私の角を片手で掴むと、もう片方の手に持っている機械を角に当てた。 「さてと、ここからは俺の仕事だな……」 そう言うとトレーナーは、私の角に当てた機械のスイッチを入れた。 そして、あたりに機械音が鳴り響く。不快な音の中で、私は意識を失った。 ---- 目を覚ました時、私は家のベッドの上にいた。 自分がどこにいるのかが、初めはわからなかったが、見知った天井が目に飛び込んできて、自分が助かったことを理解できた。 寝返りを打ちたかったが、体中が痛くて動けない。諦めてしばらくぼんやりと天井を眺めていると、母が部屋の中に入ってきた。 母から聞いた話だと、私は傷だらけで、山の中に倒れていたらしい。その際に私は角を折られていて、お守りも壊れてしまっていたそうだ。 そこまで言うと、生きていてよかったと、母は泣きながら私を抱きしめた。 私も泣きながら、母のぬくもりを感じていた。 あんな所から生きて帰れたことが、私にとって最大の喜びだった。 ……しかし、その喜びは続かなかった。 私が立ち歩けるほど回復した頃、突然何匹かの仲間が、山を下りて人間の村に降りて行ったのだった。 彼らは人間や、村のポケモンたちが自分たちを苦しめることに対して不満を持っていた人たちで、私がぼろぼろになって帰ってきたことで、その怒りが爆発したようらしい。 彼らはふもとに降りて、角を振りかざして村の住人を切り裂いていった。 そして、彼らは全員、帰ってはこなかった。 村では沢山の血が流れ、沢山の人が死んだらしい。 きっと、私達が予知した災いは、このことだった。 災いを伝えるはずのアブソルが、災いを起こした原因になったのだ。 しかも、その引き金を引いたのは、私だった……。 ---- ……この一件以来、私達アブソルは山を下りなくなった。 自分たちが災いを伝えると、犠牲が出るだけだと、みんなはそう言って、村の習慣をやめてしまった。 災いを伝えなかったらどうなるかと、私は村のみんなに尋ねてみると、皆口をそろえてこういった。 「人間が死ぬだけだ、私達は関係ない」と…… あれから一年が経った。 私達は再び災いを予知したが、誰も山を降りようとしなかった。 人間たちの当然の報いと言えば、そうかもしれない。 だけど私は、もう一度村に行こうと思う。 あの時は、もう二度と行きたくないと思ったが、なぜだか今は行かなければと言う使命感がある。 私があの時の災いを起こしてしまったせいかもしれないけれど、今は考えないようにする。 私は今度こそ、だれにも見つからずに山道を降り、村の目の前の道に来た。 何故か全く怖くない、それどこか、何故か少しすがすがしい気分だ。 私は壊れたお守りを握り締めると、折れた角を振りかざして、村に入って行った。 END ---- 短編小説八作目。最近えっちな小説書いていないなぁ、と思って書いたもの。 エロい小説が書きたい→どうせならブイズ以外で書いてみたい→アブソルってなんかエロい体格しているな…→アブソルに決めた!!という感じで、ほとんど即興で決めた話なのです。 暫く立ったら続編書くかもです。 まだ予定ないですが…… それでは、感想や苦情など何でも受け付けます。 #pcomment(災いの運び屋、コメント,10,); IP:114.167.199.13 TIME:"2012-01-24 (火) 20:06:44" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?cmd=edit&page=%E7%81%BD%E3%81%84%E3%81%AE%E9%81%8B%E3%81%B3%E5%B1%8B" USER_AGENT:"Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.1; WOW64; Trident/4.0; YTB730; GTB6.5; SLCC2; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.5.30729; .NET CLR 3.0.30729; Media Center PC 6.0; .NET4.0C)"