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温かい夏 の変更点


★☆直接的な官能表現が含まれていますので、苦手な方はご注意下さい☆★&br;&br;
むわっとした空気。動かなくても自然と額やら脇やらに汗が滲む。
エコ活動をしてるわけじゃない。じゃあ何故にクーラーをつけないかって?
それはな――&br;
「ふふふ……マスタぁ……」
「…………」
こいつのおかげで熱いの何の。
ずっとこの調子だからな。冬なら構わんが、夏となると……頬擦りはご遠慮願いたい。
「レイ……お前はどうってことないんだろうけど、俺はクソ熱いんだぞ?」
「だってぇ、気持ちいいんだもん」
んなこと言われたらやっぱり、止めてくれなんて言えねえしなあ……。
「うぅん……」
しかし、本当に気持ちよさそうだな……畜生。
昔からこうだったとは言え、いつになっても困らされる。
ヒトカゲでこの調子だったら、まあ可愛いわな。――リザードンだぞ?
いや、キモいとかそういう感情は一切ないんだが……何だか恐ろしい。
「お前のおかげで扇風機もクーラーも無意味だよ。氷枕でも抱くかな」
そう俺が宣言して、座っていたベッドから立ち上がろうとした……が、次の瞬間、横から素早く彼女の腕が伸びてきて、それを阻んだ。
「駄目」
「何でだよ。この汗を見ろ、この汗を!」
俺が自らの顔を、大袈裟に人差し指で示しながら言う。
「俺が何度でもぬぐってあげるからさぁ……ね?」
「…………」
反論できないで黙っている俺をよそに、彼女はどこからかタオルを持ってきて乱暴に顔を拭き始める。
「痛い痛いっ…!」
「あ、ご、ごめんっ!!」
慌てて手を引っ込める彼女。
「……悪かったな」
自分でも何故謝ったのかよくわからなかったが、とりあえずしかめっ面をしながら彼女が持っているタオルを取り上げようとした。
「あっ……」
しかし、気づいた頃にはもう手遅れだった。ビリッ、という音と共にタオルが裂けてしまった。
「あーあぁ」
「……ごめんなさい」
さっきまでの元気がまるで嘘のように、彼女は項垂れてしまった。
こうなったら怒るに怒れないし……許すしかないよな。
「いいよ、これくらい。……気にすんな」
俺は短気じゃないから、よほどのことがない限りかんしゃく玉が破裂することはない。
「……うん。――ありがとう」
しかし、しつこくべたべたされると次第にいらいらが募ってくる。
「もういいだろ。俺は風呂に入るからな」
近くに置いておいたリモコンを取ってテレビを消し、座っていたベッドから立ち上がった。
すると、当たり前のように彼女も立ち上がる。
「何だ、ずぶ濡れになりたいのか?」
「……一緒にいれるんなら、嫌だけど我慢するよ」
ああ……いつもの調子だけどやっぱり慣れないな。思わず誘ってしまいそうになる。
容姿に似合わず、ひたすら可愛い奴だ。
「断る。……死んでもらっちゃあ困るからな」
「うん、わかってるよ。大人しく待ってるから」
彼女が何年か前、無理矢理ついてこようとした際に、きつい説教を食らわせてやった。
それ以来、そういう仕草はするが、一歩引いたような感じで俺を見送ってくれるようになった。
汗の所為で手こずったが、できるだけ素早く全裸になり、俺は風呂場に入った。
シャワーで体を流していると、脱衣所の方に彼女の姿が浮かび上がった。
ガラス戸を隔てているため、もちろんそれは、はっきり見えるわけではなく向こうからも俺の姿はあまり見えていないだろうと思う。
彼女は何故か最近よく脱衣所に現れる。別に大した話をするわけでもなく、上がるぞと予告すると適当に返事をしてそこから立ち去って行くのだった。
「そろそろ出るぞー」
「うん、わかったぁ」
ガラス戸に映っていた彼女の姿が消えたのを確認してから風呂場を出て脱衣所に行くと、脱ぎ捨てたはずの服が綺麗に畳んであった。
どうせ洗濯機に放り込むのに、こんなことしてくれなくていいのに、などと思いながら俺は体を拭き始める。
さっきまで彼女がいたからか、ものすごく熱い。せっかく風呂に入ったばかりだというのに、早くも汗が所所に滲んできた。
俺はとりあえずズボンだけ履いて、彼女の待つ自分の部屋へと向かった。
「あっちぃなあ」
「暑いねえ」
開けていた窓を全て閉じ、無駄だとわかっていてもやはり少しでも涼みたいという思いでクーラーをつけた。18度設定だ。
「寂しかったよぉ」
「……20分程しか経ってないじゃねえか」
顔を拭きながら言ったのでこもった声になってしまったが、しっかり聞き取れただろう。
それで俺がベッドに座ると案の定彼女も横に来て、再び頬擦りしてき始めた。
「うぅん、いい匂い」
他にも、俺の頭に鼻を埋めてそんなことを言ったりする。はあ……俺のことが大好きなのはわかるし、それは嬉しいことだけどさ。
程度が過ぎる。地獄の底までついて来そうな勢いだ。
もう少し距離を置いてくれれば有難いんだが……贅沢は言えないな。
「……今からどうする? テレビも飽きたし」
画面が真っ黒のテレビを何も考えずに見つめながら言う。
「ずっとこうしていたい」
「…………」
ああ、暑苦しい。カップルでもないのにこの熱熱っぷりはいったい何なんだろうか。
ものすごく嫌そうな顔も、できないことはないんだが……彼女の悲しそうな顔を見るのはもっと嫌だからな。
「ほんとにお前は俺のことが好きなんだな」
「うんっ、大好きだよ」
やっぱり即答か。まあわかりきっていることだからな。
確かに嬉しいけど、何だかなあ……そこまで感動したり、彼女を今までとは違う目で見たりはできない。
「そうか……」
「だから俺はずっとこうしていたいって言ってんだよぉ」
服を着てからも関係なく、彼女はずっと頬を擦り付けてくる。早くも自分が汗臭くなってきたような気がしてきた。
少し不快だが、我慢できる範囲だ。彼女も微量ではあるが汗をかいているので、その匂いも混ざっているような気がする。
「……そういえば、脱衣所で何してたんだ?」
「ん。一生懸命服畳んであげてたんだよ。ほら、この爪だとどうも時間が掛かっちゃって」
俺の体から一旦顔を離して、鋭い三本の爪が備わった手を開いたり閉じたりしながら目の前で見せてくれる。
「ミスったらすぐ破けちまいそうだもんな。……そうかそうか」
言われてみれば、確かにそうだ。
初めから単純にそう考えていれば良かったんだ。俺は色々と深く考えすぎたかな……。
「でも、どうせぐちゃぐちゃになるのに、何でそんなこと……」
「あ、そうだ! アイスクリームは?」
少し目をそらしたような……気のせいか。
「え、あ、ああ……そういえば、まだ食ってなかったっけ。待ってろよ、すぐ取ってきてやるから」
「やったぁっ!!」
彼女が満面の笑みを浮かべながら嬉しそうに言う。
急に話をそらされてしまったが、気にしないでおいてやろう。……とりあえず、アイスクリームだ。
「はい、お前が好きなソフトクリーム」
「ありがとぉ」
彼女はそれをニコニコしながら器用にケースから取り出す。
こいつ、自分の手がさも使いにくいような言い方してたけど……十分使えるじゃねえか。
「お前……」
「ん?」
こちらを向いた彼女を見ると、口元にアイスをたくさんつけていた。不思議そうに首を傾げている。
「ぷっ……くく……」
やはりいつになっても慣れない。おかしくて思わず笑ってしまう。
「何? 何なのよー!」
彼女が少しムキになって言う。……仕方ないな。
「ほら、雌なのにだらしないぞ」
俺が手元のタオルを取って彼女の口を拭いてやる。
「あ……う、うん……」
すると彼女は顔を真っ赤にする。くっそお……悔しいけど可愛いのは絶対否めないな。
「うまいか?」
「うん、もちろん」
また買ってやるか。
冷たいものも苦手なはずなのだが、アイスは例外らしい。確かリザードの時に食べ始めた。
「……ああ、おいしかった」
「早いなあ。もうちょっと味わって食べようぜ」
「これが私の食べ方なの」
そんなことを言いながら彼女が物欲しそうな目でこちらを見てくる。
「ほれ」
「うそ?! あ、ありがとう!!」
そう言って彼女が目を輝かせて俺のソフトクリームにかぶりつこうとした瞬間、それを自分の方に引っ込めた。
俺がにやけながら、しまった、というような表情をする彼女を見る。
「ご主人様……」
出た……必殺技だ。
まともに食らった俺は、彼女にアイスを差し出すしかなくなるんだ……。
「お前って奴は……感謝しろよ」
険しい表情をしながらも、予定通りアイスの残り全部を分けてやる。
「さっすがぁ。ありがと!」
すると彼女はそれに本当に嬉しそうにかぶりつき、三口ほどで平らげてしまった。
「だから。……これが私の食べ方なんだって」
「ふざけるな。金欠なのに無理して――っ?!」
一瞬、何が起こったか全く理解できなかった。
「な、何だ、いきなり何すんだよ……!」
己の唇を噛む要領で舐めてみると、さっき食べた甘いソフトクリームの味がした。
俺は彼女にキスされたのだ。
「俺はずっと、そっちの趣味はないって言ってんだろ! 誘惑しても無駄だ、諦めろ!!」
慌てて離れて俺がきっと彼女を睨みながら言った。
確かに俺はこいつが大好きだが……恋愛対象として見ることができないのだ。
一番の理由は、批判を受けるのが怖いからだ。
虐待だとか、人間じゃないだとか。そうやって世間から叩かれるのはごめんだからな。
それに、何だか申し訳ないという気持ちがわいてくる。
彼女を傷つけてしまいそうで……汚してしまいそうで怖いのだ。
「えぇー……おねがぁい」
しかし、何度も誘惑に負けそうになる。
誰かこいつをどうにかしてくれないかな……。
「駄目。そればっかりは意地でも言うこと聞いてやらないからな」
俺がまともに彼女の顔を見れなくなって、そっぽを向きながら言う。
「ほんとは受け入れたいくせにぃ」
いつもの調子で、甘えた口調で俺に擦りついてきながら彼女が言う。
ああもう……本当に心が折れてしまいそうだ。
「ふん」
否定できない自分が悔しかったが、今は何とかこの場をしのぎたかった。
「あ、すねちゃった。頼むよぉ……」
「…………」
長くは続かないと思うが、俺は無視を決め込んでテレビをつけた。
つまらない時間がまた始まった。&br;
「……マスター……マスター!」
「ん……んん」
どうやら、いつの間にか寝てしまっていたようだ。
寝汗で体がべとべとだ。
「あー、また風呂入らないとな」
「……寝顔すっごい可愛かったよ」
んなこと言われても嬉しくないって。かっこいいは別だけどさ……。
「それはどうも」
適当に返事をしながらふと時間を見ると、7時を少し回ったところだった。
「……風呂行ってくるわな」
そう言った後ベッドから降りて着替えを取り、風呂場に向かおうとすると、いつものように彼女がついてこようとする。
しかし、いちいち構っていられないので、無視してさっさと脱衣所に入った。
「あー……あっついなぁ」
俺はあっという間に全裸になって風呂場に入り、体を流してから、どこぞのおっさんみたいな唸り声を上げながら湯船に勢いよく浸かった。
ぬる目のお湯が何とも心地いい。はあ、と大きなため息を吐きながら、しばらくの間そこに浸かっていた。
「またあいつだ……」
何気なく脱衣所のほうを見ると、いつものように扉に彼女の影が薄らと浮かび上がっていた。
「飽きない奴だ……」
あいつは本当に服を畳んでいるだけなんだろうか。
今まで気にかけたことはなかったが、昼間の出来事で嘘をついているとしか思えなくなったからな……。
真相がものすごく気になる。今まで深入りはしなかったけど、今日こそは暴いてやる。
「…………」
一旦湯船から上がって、いつも通り体を洗い始める。
「……よし」
あっという間に泡だらけになった全身をお湯で綺麗に流す。
そして、湯船に戻ろうとするふりをして……。
「わ、ま、マスター……! あの、これはその……えっと……」
「お前……」
扉を開けるとそこには服を片手に持ち、股を大胆に開いてこちら向きに座っているレイがいた。
まるで、そこを見せつけるかのように。彼女の雌の象徴……桃色の果実が嫌でも目に入ってきた。
「後でじっくり話そうな」
「え……? あの……」
彼女はまだ何か言いたいようだったが、それを無視して扉を閉め、風呂場に戻って湯船に浸かった。
「くっそ……」
危ないところだった。今、意思に反して、股間の一物がはち切れんばかりに勃起している。
俺は彼女に欲情することなどなかったはずなのに。
「……やっぱりそうなのか……」
今まで彼女を否定し続けてきたが……本当にこのままでいいんだろうか。
自分に正直にならなくては。
「世間……か……」
このまま恐れ続けていていいのか。
俺は……俺は……。
「よし。……決めた」
しばらく考え込んで、俺は心の中である決意を固めた。
湯船を出て、脱衣所に入る。綺麗に体を拭いて髪を適当に乾かした後、寝巻きを着る。
そしてゆっくり、彼女の待つ俺の部屋に戻り始めた。
「……ただいま」
部屋に戻ると、そこにいつもの彼女はおらず、元気のない、暗い表情の彼女がいた。
大人しくベッドにちょこんと座っている。
「はぁ……」
「…………」
俺がわざと大きなため息を吐きながら、彼女の横に座る。
「何だ何だ、俺が幻滅したとでも思ってんのか?」
「…………」
彼女は一向に無口のままだ。
「俺、決めたよ」
「……?」
初めて彼女が、こちらを向いて不思議そうに首を傾げた。
「結婚しよう」
「え……?」
俺の言葉を聞くと、彼女は目を丸くして驚いた。
「誰にも邪魔されない場所に引っ越してさ。……幸せに暮らそうぜ」
「…………」
「何だ、俺がせっかく――っ?!」
突然のことだった。驚いた。……彼女に押し倒されたのだ。
「マスター……」
と、甘えるような口調で言いながら、俺の顔に痛いほど頬擦りをしてくる彼女。そして……。
「む……ん……」
何の迷いもなくキスしてきやがった。軽いほうかと思えば、ディープキスだ。
しかし、拒む理由はない。俺は彼女に応えたくて、必死に舌を絡めた。
「ふ……うぅん……ちゅっ……んんっ」
口内を舐めまわしたり、絡めた舌を開放すると、彼女の舌を思いっきり吸ったりした。
「はぁ……マスタぁ」
息が続かなくなって一旦口を離すと、顔を火照らせたレイのうっとりとした表情が目に入った。
「ずっとこうしたかったんだよ、マスター……」
荒い息を立てながら寝巻きを脱がせてくれるレイ。
もう後戻りはできないんだと感じさせられた。……無論、そんなことはしない。したくない。
「やっぱり器用じゃねぇか。……ったくお前は……」
「んふふ……もう隠し事はしませんよっ」
可愛い奴だ。許してやるか。
「何年ぶりかなぁ、マスター? まだ一緒にお風呂入ってた時以来だよね」
「そうだな……一気に脱がせてくれればいいのに」
あっという間に、脱がしてもらうものはトランクスだけとなった。
まだ辛うじて通常の状態を保っている自分のモノを見られるのは、本当に久しぶりのことだ。
やけに緊張する。
「そんなの、楽しくないじゃない。……ゆっくり見せてもらうからね。腰浮かせて?」
「……はいよ」
俺は言われるがままに、少しだけ腰を浮かす。
「見えてきた……」
「…………」
恥ずかしい。
「あぁ……マスターの……おちんちん……」
「っ……」
ついに全裸になった。穴が開くんじゃないかと思うほど、彼女は俺のモノを凝視し続けている。
しかも、やけにキラキラした目で。それはまるで豪華な食事を目の前にしているかのようで……。
「素敵……こんなに成長して……」
「何言ってんだお前……ちっとも嬉しくな――っく……!」
これから、あの鋭い爪が備わった太い指でモノを弄られるのか、と予想していたのだが。
口が大きいというのは最高だと思えるようなことを彼女は……。
「っ……おい! いきなりしゃぶるのは……あっ」
おいしそうに、夢中で俺のモノを玉ごと吸い始めたのだ。
そんなのに耐えれるはずがなく、あっという間にモノは成長して行き、最終的には自分でも驚くほどに固く大きくなった。
「すごぉい……」
「…………」
レイはものすごく楽しそうにしていたが、俺は恥ずかしくて堪らなかった。
「ねえねえ。……舐め合いっこしようよ」
「は?!」
「……俺のおまんこもマスターの舌でいじめてぇ……」
「なかなかいやらしいこと言ってくれるねえ」
彼女の言葉を聞いて思わず顔が燃え上がるようにかあっとなったが、おかげで吹っ切れたような気がした。
「それじゃあ、とりあえず仰向けになれ。……よし、これでいいだろ。ああ、もうぐしょぐしょじゃねえか」
「や……んんぅ」
俺がお返しにいやらしいことを言ってやりながら、指で優しくスリットをなぞる。
「少し開いただけじゃ中が見えないなあ……どれどれ……」
薄黄色のやわらかいお腹は何とも心地良い。大きく開かないとその中の桃色の実が見えない、というところがものすごくいやらしい。
「ひぁ……スースーするぅ……」
彼女の反応を見ながら秘部をいじるのはすごく楽しい。
俺のモノをしゃぶっているときの彼女もおそらくこんな気分だったんだろうな、と思うと何だか良い気分になれた。
「おおー……すごいすごい。マジでいやらしいなあ……うねうねしてるし」
「マスターが欲しいのぉ……だから……」
「ああ……お喋りはこの辺にするか。……いくぞ!」
それを合図に俺は夢中で彼女の秘部をしゃぶり始めた。
「っ……! 俺も……んむっ」
そして彼女も遅れて俺のモノを咥えて上下運動を開始した。
「じゅ……ちゅうぅっ……ちゅ、じゅるっ」
「んむっ……ふぅん……ちゅっ……んんっ」
必死にお互いの性器を慰めあう姿は本当に淫らで……。
「っはあ……もういいだろ」
「ぅ……ん……めちゃくちゃ気持ちよかった」
しばらくその行為を続けた後、出そうになる前にそれを中断した。
あくまで俺の予想だが、彼女も絶頂を迎えそうになっていた。
「キスしよう、マスター? 一緒に横になって」
だから、頼まれるがままに横になったとき、お互い何だかほっとしたような表情で向き合っていた。
「……マスターのことが、愛おしくて狂っちゃいそうだよぉ」
「俺も今は……お前のことが愛おしくて堪らないよ、レイ」
そう言って俺は彼女を強く抱きしめた。
「暑いな……」
「暑いね……」
そんなお互いの言葉の後、再び濃厚なディープキスを交わした。
「……一つになって、マスター?」
「おう……ついに結ばれるんだな」
若干息を切らしながら俺は立ち上がって、彼女の股の下までやってくる。
「仰向けになって?」
言われるがままに彼女は仰向けになる。やはりまだ恥ずかしいのか、そのような表情を浮かべている。
俺だって恥ずかしい。股間のモノが痛いほど勃起している。それを見られているんだから……。
「今更だが、くれぐれも尻尾の炎をベッドにうつさないようにな。……それじゃあ、いくぞ?」
彼女が頷くのを確認してから、お腹に両手をついて、ゆっくりモノを彼女の秘部に近づけ始める。
『っ……』
お互いの性器が触れ合った瞬間、くち、という微かな音が。同時に、俺と彼女は微かに体を震わせた。
「ぅ……くっ」
「あ……あぁ」
ゆっくり、慎重にモノを秘部に沈めて行く。
「破るよ?」
「ぅ……ん」
膜を破って……膣の最奥へ。
「は……入ったよ」
「……マスタぁ」
涙を浮かべながら甘えるような口調で言う彼女。
この可愛さは反則だろ、と思った。
「動いていいか…? めちゃくちゃ締め付けてくるなあ、お前……」
「今の状況が何だかすごく興奮するから。……動いて」
そんな彼女の言葉に少し笑いながら頷いて、ゆっくりピストン運動を始めた。
「うあ……ぁあっ……」
「あ……んあ……やあぁ……」
モノが出し入れされる度に、くちくちという卑猥な音が聞こえる。
彼女の中は恐ろしいと思えるほど温かかった。……熱かった。
「お前……締め付けすぎだろっ……ぉああ、あっ」
「実は……はぁんっ……わざと締めて……るんだぁ……あはは……ぁああっ」
こいつ、俺が射精しまいと努力してることを全く理解してくれてないな……。
膣壁が容赦なくモノを締め付けてくる。まるで搾り取られているかのようだ。
「もっと長く楽しみてえのに……そんな余計なこと……ぅくうっ」
「これから何回でも……できるじゃない……ああんっ……私の名前……呼んでぇっ」
俺は彼女に倒れこむような体勢となる。乳を揉んだりキスしたりできるようにするために……。
「レイ……」
一旦静止して前のめりになり、(おそらくだが)耳元でささやいてやった。
「う……んぅ……」
するとどうだろう。……見るからに、とろけてしまいそうだというような表情をした。
ああ、何て可愛いんだろう。ひたすらに可愛い。
「……胸、もっと大きいほうが良かったなあ」
「悪かったね」
俺の言葉に彼女は顔を赤くしてそっぽを向いてしまう。
「冗談だよ。……ほら、こっち向いて」
言いながら、彼女の長い顔を左手でこちらに向かせる。
「ちゅっ……ん……」
そして長いディープキスを……。
「ふあ……んふっ……ま……ふはぁ……んちゅ」
彼女も夢中になってくれている。それが嬉しくて堪らない。
「……んはあっ……はぁ……」
「はあ……っあぁ……」
口を離すとお互い強く抱きしめ合いながら息を整える。幸せだとしか思えない一時だ。
「おねだりしてみて……レイ」
「いいよ。……恥ずかしくないもん」
そうやって少し強がってみた彼女だが、やはり恥ずかしいらしい。ちゃんと目を合わせてくれない。
「こっち向いて」
「…………」
彼女は黙ってこちらを見てくれた。そして……。
「マスターの想い……いっぱい注いで欲しいなぁ」
「……もっと具体的に」
俺の表情は自然とにやにやしていった。少し可哀相かと思ったが、もう気にしないことにした。
「マスターの精液……私の膣内(なか)にたっぷり注いでぇ」
ああ、もう堪らん。
今一瞬、胸が締め付けられたような感じがした。ぞわぞわっ、と体の中から何かが湧き上がってくるような、そんな感覚にも……。
「よく言えたな」
俺が笑顔で彼女を優しく撫でてやると、とても幸せそうな顔をしてくれた。
よし……再始動するか。
「いくぞぉ……」
「き……て」
彼女の言葉を合図に俺は、ゆっくり腰を振り始めた。
同時に微かに膨らんでいる彼女の胸を揉み始める。乳首を人差し指で転がしたり、口で吸ったりもした。
その間彼女は、可愛らしくて綺麗な声で喘ぎ続けた。
俺も羞恥心を捨てて彼女と一緒に喘いだ。
「お……ぁあ……レイ……レイ……!」
「ま……すたぁ……ああっ……マスターっ……んぁあ」
彼女の花弁自体、大きいにもかかわらず本当に締め付けが凄い。吸い付いてくる。
それが堪らなく気持ちよかった。
「ほら、聞こえるかっ…? めちゃくちゃいやらしい音……ぉあっ」
「聞こえる……よぉっ……ぐちぐち言ってるぅ……んんぅっ」
それに咥えて肉と肉が激しくぶつかり合う音が聞こえてくる。
そろそろ限界が近づいてきた。
「イきそう……マスタぁ……イきそうだよぉ……!」
彼女もまるで俺に合わせるかのように絶頂を迎えようとしていた。
「俺もだよ……レイ……レイぃっ……!」
精一杯愛おしさの念を込めて彼女の名を呼びながら、ラストスパートをかける。
シーツをぎゅっと握り締める彼女。汗をそこらじゅうに飛び散らせながら腰を振る俺。
二人で共に絶頂へ。……もうすぐ、もうすぐだ。
「イく……イくよ、レイ!」
「きて、マスターっ……きてぇっ!!」
出る寸前、俺は膣のできるだけ奥を突いてぴたっと静止した。彼女は若干反り返る。そして……。
『んぁあああぁぁあっっ!!』
予定通り二人同時に絶頂を迎えた。
「あ……はあぁっ……」
俺は最高の快感と、脱力感に襲われる。
「ああぁっ……ああ……」
彼女も同じようだった。眉間にしわを寄せ、だらしなく大きな口を開けてよだれを垂らしながら、必死に息を整えていた。
倒れこむようにして彼女に抱きつくと、そのまま横に寝転がった。
「……愛してるよ」
「うん。……愛してる、マスター」
俺たちは軽いキスを交わした後、そのまま眠ってしまった。
起きた後は二回戦。その後、何回体を重ねたかわからない。&br;&br;
「そういえばさ」
「ん……?」
今、俺たちは真っ白な砂浜に横たわっている。目の前には青く透き通った海だ。
「今と比べれは、あの時は……温かかったなあ」
「そうだね」
彼女が笑顔で答える。相変わらず可愛い。
「暑いね」
「暑いな……今日はどうする?」
俺が彼女に覆いかぶさりながら聞く。冬を知らないこの島は、日差しが強くて本当に暑い。
「もちろん……」
「……そうだな」
微笑みながらそう言った後、俺は彼女に軽いキスをした。
「移ってきて良かったな、レイ」
「……うん」&br;&br;
夏が大好きになった。
だから、一年中夏の、とある島に移住した。
今思えば、そう。
初めて愛を育んだあの日、あの年の夏は温かかった。&br;&br;
おわり。
#pcomment(温夏のコメントログ)

IP:202.253.96.230 TIME:"2012-06-10 (日) 18:31:35" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?cmd=edit&page=%E6%B8%A9%E3%81%8B%E3%81%84%E5%A4%8F" USER_AGENT:"SoftBank/2.0/001SH/SHJ001/SN353012043858651 Browser/NetFront/3.5 Profile/MIDP-2.0 Configuration/CLDC-1.1"

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