ポケモン小説wiki
森のきこり の変更点


byΩ&α 
13 


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キャラクター紹介 



サン(サンドパン)雄 
紅い瞳をしている、首に謎の首飾りをしている 

←リング様よりの頂き物!!いや~ありがとうございます(*^^)v 

リー(リーフィア)雌 
小さい頃にトラウマがある、 
オニスズメに襲われているところを助けてもらった 



カツ(ルカリオ)雄 
王国最強の戦士 
身の丈ぐらいの大槍を武器にして戦う 
雌に弱い 



エイ(ヨノワール)雄 
口数が少なく 
影にもぐって行動ができる 


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第一章 出会い


ズバンッッ・・・ギギギーーードーン 
バシュッ・・・ギギギギーーーズドーン 
木が数本倒れていく 
「ふぅ、きょうはこれくらいでいいかな?」 
軽く爪をとぎながら言う 
「あまり切り倒すと運ぶのが大変だからな~」 
切り倒した木をきりさくで薪ぐらいの大きさにする 
バシュッバシュッバシュッ 
「後はこれを運んでっと・・・・・ん?」 
ギャーギャー 
オニスズメが群がっている 
「なにがあったんだろ?」 
オニスズメのいる方に行ってみる 
草が邪魔だな・・・・・いっきにきりさくで!・・・・ 
ズバッ 
ん?・・あ、リーフィアがたおれてる!! 
しかもオニスズメに襲われている! 
「こら~なにしてんだ!!」 
ギャッ!ギャーーギャーー 
オニスズメが散っていく・・・ 
「まったく…ねえ、きみ大丈夫?」 
「ううう・・・・・」 
「だめそうだね・・・・とりあえず家に運ぶかぁ」 
爪で傷つけないようにっと 
こうゆうときは爪がじゃまだな~~ 
十分後~~ 



ふぅ やっと家についた 
やっぱまきと違ってポケモンは重いな~~ 



あっ女の子におもいだなんて言っちゃあいけないか・・・ 



ガチャ 
とりあえず・・・・ベッドに寝かせといてっと 
いつ起きるかな? 
まあ、一晩眠れば元気になるっしょ 



そのあとに薪の整理をしてたら 
夜までかかった・・・ 



ホーホー 
どこかでホーホーの鳴き声がする 
今日はいい月だな~ 



ガチャ 
とりあえず夕食を作って食べる 



「まだおきないのかなあ?」 
まだリーフィアはベッドで横になっている 
「大丈夫かな。キズとか。 
たいしたキズはないんだけど・・・・」 
まあ明日になってみないとわからないか・・・ 
あ~~~眠い、まき運んだりポケモン運んだり・・・ 
つかれた~~~ 
ベッドは占領されてるけど・・・まあいいか 



ベッドの横で眠りについた…… 



~深夜~ 
「ん?」リーフィアが起きる 
「あれ?ここは・・・どこ?」 
とりあえず自分の状況を把握してみる 
ここは家の中、あまりごちゃごちゃしてない家 
そして隣の床にはサンドパンが寝ている 
「あの~すみませんあの~」 
ゆさゆさ 
サンドパンを起こそうとする 
「……ん?ん~~んあーー」ゴシゴシ 
サンドパンが眠そうな目をこすりながら起きる 
「あ!気がついたぁ♪」 
「あ、はいどうも…それでここは…」 
「僕の家だよ」 
「あ、そうですか…」 
その時、雲に隠れていた月が部屋の中を照らした 
………そしてサンドパンの赤い瞳が不気味に光る… 
「キャッ!!」 
いきなりリーフィアが顔を伏せてしまう 
「え?どうしたの君?」 
心配そうにするサン 
「赤い瞳……赤い瞳……赤い瞳……赤い…」 
「え?ああ、ごめんね驚かせて」 
ようやく落ち着いたのかリーフィアが顔を上げる 
「大丈夫?」 
「はい……すみません急に……」 
「いや、いいんだよ変わってるでしょこの瞳」 
恐る恐るリーフィアがこっちを見る 
「うまれつきなんだぁなんでだろ。まあ不自由はしてないけど」 
「そうなんですか……」 
「君名前は?」 
「リーです…・」 
「リーちゃんか僕はサンよろしくね!」 
「よろしくお願いします」 
「とりあえず今日は遅いから寝ようか」 
「あ、はい…あ!ベッド・・・・・」 
「ん?ああいいんだよ気にしな~い気にしな~い」 
「そうですか、ありがとうございます」 
深々と頭を下げるリー 
「じゃあ、おやすみ~」 
「おやすみなさい」 



翌日・・・ 
朝日が顔にあたり目を覚ますリー 
「うーーんよくねたぁ」 
「あ、起きた?」 
「はい!あはようございます」 
「おはよ~朝食の準備できてるよ=」 
「わかりました」 
朝食は色々な木の実だった 
そして、朝食後・・・・ 
「さてと、今日は薪を売りに行くんだけど・・・・どうする?」 
「えーと・・・ついていっていいですか?」 
「もちろんいいよー じゃあ行こうか」 
「はい」 
家を出て薪をかついだあと近くの川のほうに行く 
「イカダ作ってあるからそれでいくよ~~」 
「イカダですか…遠いんですか?」 
「まあとおいね 徒歩だと五時間はかかるかな~」 
「へ~~・・・・・・ってあれ?もしかして帰りは……」 
「無論!徒歩だよ~♪」 
「ひえ~~~」 
「大丈夫大丈夫♪さあ行こう♪」 
「はい…」 
もう後には引けない雰囲気、そう感じ取ったリーであった 
イカダにつないであるロープを外して出発した 
このイカダはなかなか頑丈で一人二人増えてもびくともしないものだった 
数分後、流れが少し急なところまできた 
「うわ~~どんどん進んでいきますね~」 
「でしょ~川下りは少し楽しみなんだ♪」 
サンが後ろで巧みにオールを使い進んでいった 
「ところでリーちゃん」 
「はい?」 
「昨日は何であんなに赤い瞳を怖がったの?」 
「・・・・・・・・・」 
「いや別に話したくなければ言わなくていいよ ハハハ・・・」 
苦笑いをするサンしかしあれだけ怖がるとなると気になるものである 
「いえ あれだけ心配させといて話さないのはダメでしょう・・・」 
「いやそんなつもりじゃ・・「いいえ!はなします!」 
それからリーは昔のトラウマについて話しだした・・・・・・・ 



むかしむかし、あるところに・・・ 
え∑( ̄ロ ̄|||)!?こんなはじまり!? 
冗談です♪ 



改めまして・・・・・ 



昔…そう…私が物心がついた頃 
私たちの町に怪物が出ました。 
見て目はよく覚えていませんがそれは大きく 
家くらいの大きさはありました 
それは町を破壊し破壊し破壊つくしてしまいました 
私は親兄弟とも離れ離れになりながらも 
命からがら逃げました…… 
そんなとき王国から二匹のポケモンがやってきました 
一匹はその化け物を弱らせ、もう一匹は 
その弱った化け物を封印しました…… 
その封印した後は知らないんですが・・・ 
ただ一つだけはっきり覚えてるのが「赤い瞳」なんです 

………………………………・


「とまあこんな話です」 
サンがうつむいたままうごかない 
「サンさん?お~~い」 
呼びかけても返事がない ただの・・・ 
「おっとそんな場合じゃない どうしたのかな?」 
ふと気になって前を見てみると… 
「あ!!!!サンさん前!前!」 
ちょうど岩にぶつかりそうになっていた 
そしてやっとサンが気がついた 
「え・・・わっしまった!」 
サンはオールを使い思いきり曲った 
「きゃ!!!」 
リーが曲った勢いでイカダから落ちそうになる 
「リーちゃん!!」 
間一髪でリーの手をつかむ 
「ぬぬぬ・…とりゃあ!」 
なんとか川に落下せずにすんだ 
「はぁはぁ…ご、ごめんリーちゃん・・・」 
サンが深々と頭を下げる 
「い、いえびっくりしましたが・・・・・でもどうしたんですか? 
 ぼーっとしてましたが・・・」 
サンが少し焦ったようなそぶりを見せた 
「え、あ、あの、その~・・・・・・・リーちゃんにはつらい過去があったんだな~と思って」 
それであんなに考え込むかな?まあいっか心配してくれてるんだし 



そんなこんなで村に着いた 
この村は大きくもう少し大きくなれば町といってもいいような所である 



「ふ~~やっと着いたね」 
「流れが激しかった~~~」 
リーの目がパッチールになっている 
「ハハハ、まあ帰りは歩きだから大丈夫だよ♪」 
「帰り徒歩なの忘れてた~~」 
リーがサンの後についていって村に入る 
村の中はなかなかにぎわっていた 
「うわ~~なんかすご~い」 
リーが辺りをきょろきょろと見渡す 
「リーちゃんこっちだよ~」 
「あ、はい」 
村の奥に行く、奥には大きな鍛冶屋があった 
「ここの頭領は有名でね王国のポケモンたちも特注のためにわざわざ来るらしいよ」 
「へ~~王国から・・・・・」 
鍛冶屋の建物に見とれているとサンが中に入って行ったリーもそのあとに続く 
中に入ると数匹のブビィとブーバーたちが作業をしていた 
「頭領~~いるか~~い?」 
頭領と呼ばれ奥からブーバーンが出てきた 
「お!サンか来たんだな ん?その子は……彼女かい?憎いね~(笑)」 
違う違うこの子は森で倒れてたのを見つけて助けただけだよ」 
「なんだそうなのか、つまらんのう・・・・」 
「つまらないってまあいいや、それより頭領いつもの頼むよ」 
「わかっとるよ ほれ代金と砥石じゃ持ってけ~~」 
「サンキューまたくるよ~~」 
薪との交換物をもらい鍛冶屋から出ようとすると一匹のポケモンと肩がぶつかってしまった 
ドン 
「あ、すいません」 
「いえ、こちらこそ」 
(今のは・・・もしかして・・・・・) 
その客にブーバーンが気づく 
「お、来ましたね王国最強の戦士さん(笑)」 
「その呼び方はやめろ、それよりあれを受け取りに来た」 
「あ~修理に出した奴ですね少しお待ちを」 
ブーバーンがブーバーと二人がかりで持ってくる 
「はいお待ちどう様、それにしてもよくそんな重いもの一人で持てますね~~ 
 しかもそんな細身でうらやましいかぎりですなあ~」 
「日々の鍛錬の成果だ、しかしこいつの修理にはお前のとこしか無理だな」 
「へい!今後ともごひいきに」 



そのころサンたちは・・・・ 
「あれ?サンさん乗ってきたイカダは?」 
「ああ あれはバラして売ったよ」 
(いつのまに・・・) 
「それより急いで帰らないと野宿になっちゃうよ~~」 
そお言うと先に出発するサン 
「あ!待ってくださいよ~~」 
そのあとに続くリー 
それから永遠と続いてそうな森を走り抜けていった 



「ふうあともう少しだよ~~がんばって~」 
「も、もうだめです~~」 
再び目がパッチールになっている・・・・・ 
「あともう少しなのに~~どうするか…!」 
サンが何かをひらめいた 
「リ~ちゃん」 
「はひ、なんでsうわ!?」 
いきなりリーがさんに腕で持ち上げられお姫様だっこの状態になっている 
「あと少しだからこれでいくよ~」 
そう言うと走り出すサン 
「え!・・・ちょ・・・サンさん!・・・」 
いきなりの出来事に顔が真っ赤になるリー 
「ふうほらもう着いた…ってどうしたの?」 
顔を手で隠しているリー隙間からは顔が真っ赤なのがわかる 
「もう!いきなり抱きあげないでください!」 
「ごめん、ごめんこの方が速かったからつい・・・・」 
リーが「まったく」といった顔をしている 
「それよりご飯にしよね、ね」 
「それもそうですね・・・」 
「「グ~~~~~~」」 
二人同時におなかが鳴る 
「「ハハハハハハ」」 
笑いながら家に入ってく二人 
夕食後 
「寝ようかそろそろ」 
「あ はいわかりました」 
そう言ってベッドの隣に寝ようとするサン 
「あ、サンさん」 
「ん?なに?」 
「一緒に寝ませんか?・・・」 
「え!!!!」 
サンの顔が真っ赤になった 
「え?っえ?なんで?どうして?ufhuefhfzeffjk?」 
「最後意味わかりませんよ・・・・ 
 だってなんか心苦しいので・・・・」 
う~~~~んどうしようか彼女の気持ちを簡単に捨てることはできないし・・・ 
「いいけど条件がある!」 
「?なんですか?」 
「ぜ~~~~~っったいにくっつかないでよ」 
「何だそんな事ですか いいですよ♪」 
「じゃあ寝よかよこ失礼・・・」 
「どうぞどうぞ」 
就寝後 
やっぱり眠れない、もともとほかのポケモンと一緒にいたことがないのに 
その上女の子が横にいると思うと・・・・・・ 
横をちらっと見る 
スー スー 
リーが小さな寝息をたてている 
眠れるわけないだろぉぉぉぉぉ!! 
どうしよか、反対側を向こうにも背中のトゲがあぶないし・・・ 
ええいこんな時は無心にならねば! 


























翌日・・・ 
「ん~~よく寝た」 
軽く背伸びをするリー 
あれ?サンさん今日はまだ寝てるや 
「サンさ~ん朝ですよ~~」ユサユサ 
サンの体を軽く揺らす 
「おきてくださ~~い」 
サンの顔を覗き込む 
「ん、な~に~って・・わあ!」 
起きて目を覚ましたらリーの顔が目の前にあった 
ドスン! 
そのため、おどろいて落ちてしまった 
「いたたた」 
「だ、大丈夫ですか!?」 
「ああ、大丈夫大丈夫」 
「クス・・・・クスクス」 
「ハハ………ハハハハハハ」 



そんな平和な日常が過ぎて行った 
しかし、数週間後のある日・・・・・・・・ 



第二章 破滅の時・・・


リーは行くあてがないのでサンの家に住んでいた… 
「今日は薪集めにいってくるわ~~~」 
「あ!わたしも行きます」 
「そう?じゃあ行こうか~~~」 
ザッシュ! ギギ~~ズド~ン 
「ふう」 
あいかわらずすごい爪の鋭さだな~ 
リーは小さくされた薪を集めていた 
その時、後ろから木が倒れてきた 
「キャッ!!」 
前方で木を切っていたサンがあわててこっちにくる 
「リーちゃん!大丈夫? 誰だ!!」 
森の奥からストライクが出てきた 
「ああ?なんだお前ら?」 
サンが怒った口調で言う 
「危ないじゃないか!いきなり木を切り倒して!」 
「知るかそんな事そこにいたお前が悪い」 
「なんだとっ!!」 
「おいおい、お前俺がどこに所属してるかわかってるのか?」 
「しるわけないだろっ!」 
「なら教えてやる、俺は盗賊団”斬”の一員だ!」 
「なに!あの”斬”か…ところでお前はなんだ、幹部か筆頭か?」 
「ただの手下だが・・・お前らより弱くはない!」 
するといきなりサンが笑いだした 
「クックックック・・・・なんだただの手下か・・・・・」 
いきなり様子が変わったサンを不思議に思ったリー 
「なんだ!なにがおかしい!!」 



「「オマエガオレニカテルトオモッタカ?」」


いきなりサンのダブった声が聞こえたかと思うと 
リーはいきなり腰をぬかした 



あれ?足に力が・・・なんで?何かに恐怖した?何に?もしかして・・・ 
サンさん・・? 
ストライクを見てみるとものすごく脅えた表情でいた 
「ひっ・・・ひっ・・・お、お助けーーーー!!」 
いきなりストライクが一目散に逃げて行った 
「まったくっ!!リーちゃんケガない?」 
まだ腰が抜けて座り込んでいるリー 
「は、はひ大丈夫でふ・・」 
「ほんとに大丈夫?怖かったもんね。はい」 
サンが手をさし伸ばしてきた 
「あどうも・・・」 
手を借りてやっとのことで起き上がることができた 
「とりあえず家に帰ろうか」 
リーは黙ってうなずいた 



家に帰ってみると入口の前に紙が置いてあった 
サンが中身を読み上げる 
「ここら辺りに山賊が出ています、十分に注意してください・・・だって」 
「山族ってさっきの・・・・・」 
サンが深刻な表情になる 
「うん・・あいつらはかなり有名な山族で総勢200匹はいると言われているんだ」 
「!!200・・・・・・・・・」 
「うん・・・たぶんあいつらはここに来るだろう」 
「え!なぜ?」 
「あいつらは仲間の敵を許さない・・・・」 
「え、じゃあ・・・・・・」 
「うん、さっきの奴が上の奴らに報告してるだろうから・・・・・」 
「どうしましょう・・・」 
リーが少し泣きそうな表情になる 
「たぶん午前中には来ないだろうから・・・それまで考えよう!」 
「はい・・・・」 



午後、暗雲が空を包みこんでいた 
そしてとうとう雨が降り出した 
ザーーーーザーーーーー 
サンが空を見つめて言う 
「幸か不幸か雨が降り出したか…」 
「どうしましょう…サンさん」 
サンが真剣な表情で話しだした 
「リーちゃん、きみはこの雨にまぎれて村に逃げてほしい」 
「え!サンさんはどうするんですかっ!?」 
少しサンがうつむいて言う 
「僕は……僕は奴らをくい止める!」 
「え!そんな無理ですよたった一匹で……」 
「リーちゃん!!」 
いきなりサンが怒鳴るそれに驚くリー 



「このまえリーちゃんが昔話をしてくれたね…こんどは僕の番だ心して聞いてほしい」 
息をのむリー 
「実は…君の町を襲った怪物・・・それは僕かもしれないんだ……」 
「え・・・・・」 
いきなりの事で固まってしまった 
信じられない…いや信じられるわけがない 
今まであんなに優しかったサンさんがあんな化け物だなんて…… 
「信じられないよね・・・・でも事実なんだ・・・」 
そしてサンは語りだした 



僕は気がついたら廃墟にいた 
近くで二匹のポケモンが話してた 
「ふぅ、やっと封印できたか…」 
「まあ封印といっても首飾りでパワーを抑えてるだけだがな…」 
「お、気がついたみたいだぞ」 
「ああ、ほんとだな。よしお前い今から言う話をよく聞けよ」 
「?」 
「まだうまく話せないか…まあいい、いいかこの廃墟はすべてお前がやった」 
え!そんな・・・・ 
「信じられないだろうが本当の事だ、そこで私たちはお前の力を 
 その首飾りに封印した、だから気をつけろ」 
この首飾りに・・・・ 
サンは首飾りを手に取ってみた まがまがしく光っていた 
「その首飾りが壊れたらもう一度化け物になってしまう・・・・・・・ 
 だから本来お前を消さなくてはならないんだが、お前自身に意思がなかったため 
 生きるチャンスをやる」 
もう一匹が言う 
「気をつけろ今度化け物になったらお前の体が耐えきらず死ぬかもしれないんだからな」 
サンはうなずいた 
そして二匹のポケモンは去って行った・・・ 



「・・・・・・・・・・・・・・・・」 
「・・・・・・・・・・・・・・・・」 
二人に沈黙が続く 
「だから僕はあいつらを倒すために…封印をとくっ!!」 
「え!でも死んでしまうかもしれないんじゃあ………」 
サンは首を横に振った 
「そんな事どうでもいい、しょせん元からなかった命だから……」 
「そんな!・・・・・」 
リーの目から涙があふれてくる 
「ごめんね今まで黙ってて、嫌われると思って言えなかったんだ」 
「そんな・・・だからって戦わなくても…逃げればいいじゃないですか」 
またサンが首を横に振る 
「それはできない・・」 
「どうしてっ!」 
リーが泣きながらうったえる 
「あの村はこんな見ず知らずの僕を受け入れてくれた 
 あいつらはここを襲ったあとあの村に行くかもしれない…」 
「そんな・・・・」 
「それだけは阻止しないと!!・・・」 
「でも・・・・・」 
「リーちゃん頼む逃げてくれ!!!そして・・・生きていてほしい」 
「・・・・!!!!!!!!!」 
リーはそれ以上何もいわずに家を出て村の方向に走って行った 
「そう・・それでいいんだよリーちゃん・・・・」 
知らずのうちにサンの目から涙が流れていた… 



数時間後 
家のまわりから気配がビシビシと伝わってくる 
「来たか!・・・」 
家はすでに山賊に包囲されていた 
「おい、ここでいいんだろな」 
横のストライクが話す 
「はい!バンギラスの兄貴!」 
「そうか・・うちのもんに手を出した罪ただじゃすまさんぞ!」 
家からサンが出てきた 
「隠れていても無駄ですよすでに包囲されてるのわかってますから」 
木の蔭からバンギラスと手下たちが出てくる 
200・・・250・・いや、300!また数を増やしたな…… 
「お前らに話し合いが聞かないことくらいわかっている、だから少し時間をくれ」 
「死ぬ前の心の準備か?クックックックックまあいいだろう数分くれてやる」 
スゥーーーーーーハーーーーーーーー 
深呼吸をする 
そして空を見つめて思う 
すいません僕の力を封印してくれた二匹のポケモンさん 
約束守れそうにありません 
僕は好きな子のためにまた化け物になろうとしています 
死ぬかもしれません・・・・・しかし 
いいんです。あの子のために死ねれば 
そしてリーちゃんごめんね今までだましてて 
君に嫌われたくなかった・・・・・・・ 
好きになってほしかった・・・・・・ 
好きでいたかった・・・・・・ 
それだけだった 
でも僕は昔大きな罪を犯した 
それは許されるもではない それはわかっている 
化け物らしく散っていこう・・・・・・・・・・・ 



                                                                                               歌:BUMP ダンデライオン
        

目の涙をぬぐった 
「もういいのか?では!死んでもらおう!!」 
死にたくはない…生きていたい… 
でも無理なんだ…… 



       さよなら リーちゃん・・・・・・ 



「やられてたまるかぁぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!!!!!!」 
ブチッ!! 
首飾りを引きちぎる 
それと同時に頭痛と全身が熱くなった 
「ぬおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」!!!!」 
「な、なんだ!」ザワザワ・・・ 
山族たちが恐れている中サンの様子が変わっていく・・・ 



体が大きくなり、背中のとげは強靭になり、爪は長く鋭くなっていった 
そして化け物は降臨した・・・・・ 



「「「グオオオオオオオォォォォォォォォォォォ!!!!!!」」」


強烈な咆哮が辺りに突風を巻き起こす 



「な、なんだこの化け物は!?」「こ、こんな奴に勝てるのか?」 
山族たちが弱気になり始めていた 
「ばかやろー所詮一匹だ数で攻めればどうってことねぇ、いくぞ!!」 
「「「「「おおーーー」」」」」 
一斉に山族がサンに向かって走り出した 



「グオォォォォ!!」 
サンが片手を上げ一気に振り下ろした 
ヴオオオォォォォォォォ 
一気に突風が巻き起こった 
「!!まずい、よけろっ!!」 
しかし逃げ遅れた数十匹は何かに切り裂かれ宙を舞った 
「グハッ」「ゲヘッ」「ゴハァァ・・」 
そして地面にたたきつけられた 
スパッ・・・・・ギギ~~ズド~ン 
後ろの木が数本倒れていた、切断面は綺麗に切られていた 



「っちなんて攻撃だ・・」 
山族たちが脅えて動けない状態でいる 
「なさけない・・俺自らが行く!行くぞ!」 
そう言うとサンに向かって突撃をしだした 
「くらえ!破壊光線!!」 
強烈な光線がサンにあたり黒煙が辺りにただよう・・・・ 
「やったか!?」 
黒煙がはれ姿を現したのは無傷のサンであった 
「グオオオオオォォォォォォォォ!!!!!」 
「な、なに!?馬鹿なフルパワーだったんだぞ?」 
サンがまた攻撃をしてきた 
「くっっ!!ちくしょーー!」 
サンが腕を振り上げたそれと同時にバンギラスが宙を舞う・・・ 
「グハッ!・・・ば・・・化け物・・・・・が・・・」 
バンッ 
バンギラスが地面にたたきつけられる 
「グオオオオオオオォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!」 
「筆頭がやられた!に、逃げろ~~~~~~~~~」 
山族たちが散り散りに逃げていく 
「ウオオオオォォォォォ!!!」 
サンが横一閃をする・・・ 
バシュッ!! 
その衝撃波により山族の大部分が攻撃を受ける 
「ううぅ・・・」「イテェーー」「・・・・・・・・・・」 
悲鳴が叫ばれる中、反対側の森から一匹何者かがやってきた 
「はぁ、はぁ、サ・・・サンさ~~ん!!」 
あらわれたのはリーだった 
逃げた後も心配になって引き返してきた 
「・・・・・・・・・・」ギロッ 
サンがリーの方を向く 
「サンさんもういいです!もう戦わなくていいんです! 
 だから・・・・・元のサンさんに戻ってください!!!!!」 
リーは一生懸命に叫ぶ 
「・・・・・・・リー?・・・・」 
サンがつぶやく 
「は、はい!そうです!リーです!」 
「ウウウウウウウ・・・リー・・・」 
サンが頭を抱え込む 
「お願いです!元に・・元に戻ってっっ!!!!!」 
その言葉でサンが頭を抱えたまま急に苦しみだす 
「ウウウウウウウウ・・・二・・・ゲ・・ロ・・・・」 
「え・・・・・」 
「ウウウウ・・・・二!・・ニゲロオオオオオォォォォォォォ!!!!!!!」 
サンが爪で攻撃をしてくる 
リーは反射的に目をつぶってしまった 
ガキイィン!! 
金属と金属がぶつかるような音がした 
リーはゆっくりと目を開ける・・・ 
目の前には身の丈ぐらいの大槍をもったルカリオがいた 
「ぐぐぐ・・おい!大丈夫か!」 
「え・・あ、はい!」 
「すぐに逃げろ!」 
「え!でも・・・・」 
「今ここで死にたいのか!!」 
そう言われるとリーは森の中に消えていった 
また役に立てなかった・・・私には何もできないのだろうか・・・・ 



「ぐぐぐ・・・さすがにきついな……エイ!いるか!」 
すると影からヨノワールがでてきた 
「ここに・・・・」 
「周りの山族たちを頼む!」 
「承知・・・・・・・・・」 
するとまた影に入って行った 
「さあ、こちらもやるか・・・むんっ!!」 
いっきに力を込めサンの爪をはじき返す 
「!?!?!?!?!?!?」 
思わぬ強敵に少し困惑しているサン 
「覚えていないか・・・・仕方ない…記憶がなかったのだからな・・・・」 
サンは強敵を前に戦闘態勢になっていた 
「ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ」 
「いくぞ!カツ!参る!!」 
大槍を構え突撃していった 
「うおおりゃあああぁぁぁぁぁぁぁ!!」 
ガキンッ!! 
「グオオオオォォォォォォォォォ!!」 
ガキンッ!! 
二人の打ち合いは激しさを増していった 
「・・・・・・・・うっう~、ん?だれだ!?あいつと戦っているのは」 
バンギラスが目を覚ました 
「まあいい、このすきに逃げて……」 
「それはできない」 
「だれだ!」 
そこにはヨノワールがいた 
「お前に名乗る必要はない、お前を捕縛する」 
「くっ、しかし俺の手下たちが…」 
「お前の手下は全員私の部下が捕縛した」 
「ち、ちくしょう・・・あいつさえいなければ・・・・」 
ヨノワールが戦う二人を見て思う 
(さあ、これからどうするか・・・) 
そのころ二人のうちあいは続いていた 
「おりゃああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 
ガキンッ! 
「ウオオオオォォォォォォォォ!!!」 
バキンッ 
「くっなかなかやるな・・・・」 
「カツ!あまり長引かせると・・・・」 
「わかってる!・・・・これで最後だ!行くぞ!化け物!」 
「グウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!?」 
カツは大槍に手をあて集中をする・・・・ 
波導が槍に伝わっていく・・・ 
「くらえ!むんっ!」 
カツがサンを越えるほどの高々なジャンプをする 
「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」 
      「!!!!!波導斬!!!!!」 
衝撃波がサンを襲う 
「グオオオオォォォォォ!」 
爪で防ごうとするサン、しかし 
 ズパンッ!!! 
「グオオ・・・ォォォ・・・・ォォ・・・ォ・・・・・・」 
爪ごと切り裂かれ爪は切断された 
「はぁ、はぁ、んはぁ、終わった…か・・・・」 
雨が降り続いている・・・・・・ 
そこには傷だらけのサンとカツ、エイがいた 
「ヴヴヴヴヴヴヴ・・・・・・」 
サンがうめき声をあげる 
「また封印できそうか?」 
カツがエイに聞く 
「わからないが・・・・やってみよう」 
そう言うとエイは何かつぶやきだした 
「・・・・麟・・・・豪・・・・」 
サンの周りに魔法陣がうきでてきた 
「!!!グオッ」 
サンが力を振り絞ってエイめがけて攻撃をする 
間一髪のところでよける 
「くっ、これでは封印なんてできないぞ!」 
「しょうがない・・・・・やるか・・・・」 
カツが大槍を持って構える 



そんな時・・・・・ 
「待ってください!!」 
後ろから声がした 
立っていたのはリーだった 
「私に・・・私に任せてください!!」 
「お前はさっきの・・・・大丈夫なのか?」 
「まあ、任せてみよう」 
リーが歩きだしサンの顔の前で止まる 
こうして見るとサンはでかく赤い瞳が禍々しく光っていた 
「サンさん大丈夫ですか?・・・・」 
「・・・・・・・・・・・・・・・」 
「起きてくださいよ・・・・サンさん・・・・」 
「・・・・・・・・・・・・・・・」 
「起きて・・起きてまたあの優しいサンさんに戻ってくださいよ・・・・・」 



リーの瞳から涙がこぼれる 
その涙は頬をつたりサンの上に落ちる… 



すると突然サンの体が光りだした 



「!?」 
「な・なんだ!?どうなってるんだエイ!」 
「わ・わからない・・・」 



その光は細かくなってゆき 
空中に消えていった・・・・・ 
そしてそのあとにはサンが倒れていた 



「サンさん!」 
「なんだと!?」 
「すぐに手当てを!」 
「・・・・・・・・・・・・!・・・・」 


















「ん・・・・・あれ?ここは・・・・?」 
そこにはいつも見慣れた自分の部屋があった 
 おかしいな・・・あの時俺は…・・ 
 封印を解いて・・・・そのあとは・・・・ 
 だめだ思い出せない…・・・ん? 
横にはベッドにもたれかかってリーが眠っていた 
 スースー 
「リーちゃんそんなとこじゃ風邪ひくよ?」 
「ん・・・・あ!サンさん!!!」 
起きると突然リーはサンにとびついた 
「ほんとに・・・・ほんと・・よかった・・・グスッ」 
リーが泣きながら喋る 
「ごめんねなんか心配かけたみたいだね」 
「はいほんとに・・・・・」 
「何があったか説明してくれる?」 
リーはこれまでの事を話した 
「そんな事があったの・・・」 
「はい、お二人は気をつけてとだけ言って去って行きました」 
「そうなんだ・・・じゃあこれでリーちゃんともお別れだね」 
「え!・・何でですか?」 
「だって僕は君の町を…・」 
「もういいんです」 
「え!でも・・・・・・」 
「サンさんは命がけで私を守ってくれましただから今度は私がサンさんを手伝います」 
「え・・じゃあ・・・・」 
「なのでまたここに住んでいいですか?」 
「うん!もちろんいいよ!」 



それから森では鳥ポケモンの鳴き声と 
たまに聞こえる木が倒れる音だけが聞こえていた……… 



お わ り 




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感想でもアドバイスでも愚痴でも何でもいいので投稿お願いします 
ほんとにコメント少なくてさみしいよ~(/_;)グスン 



サンはアカムトルムみたいな感じ~ 

 
(あ~絵がうまくなりたい(;一_一)) 


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- カツかっこいいです! -- [[sorariku]] &new{2009-02-09 (月) 17:46:29};
- ベタなはずなのに泣いてしまう………^^; -- [[Fロッド]] &new{2009-02-09 (月) 18:03:27};
- いいはなしだなー --  &new{2009-02-09 (月) 20:03:12};
- もしかしてカツが昔サンを封いn・・・おや誰だこんな時間に --  &new{2009-02-09 (月) 23:02:15};
- オッパッピー -- [[ハカセ]] &new{2009-02-28 (土) 03:16:31};
- アカム~^^;・・・感動しますたッ! -- [[アキ2]] &new{2009-07-21 (火) 03:00:42};
- サンの戦う理由がとてもかっこよくて感動しました。 -- [[ストライカー]] &new{2009-07-21 (火) 16:03:07};

#comment

IP:133.242.146.153 TIME:"2013-01-30 (水) 14:23:04" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?cmd=edit&page=%E6%A3%AE%E3%81%AE%E3%81%8D%E3%81%93%E3%82%8A" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.1; WOW64; Trident/5.0; YTB730)"

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