---- writer is [[双牙連刃]] この回より&color(Red){官能表現};が入ります。 &color(Red){warning!};この回には(&color(White){同姓愛 BL};)が含まれます。 それは駄目だろ! という方は戻るボタンをクリックしてください! ---- ''第五話 神のかけら'' 真っ白な部屋に起こった静寂の時間。 目の前にはヨノワール、その後ろには僕たちが入ってきた入り口。 うう、このプレッシャーに耐えられないよ。脇を抜けて今すぐに逃げ出したいです。 でも、カルクが固まっちゃって瞬きすらしてないよ。 こんな状態のカルク置いていけないし……もうどうしたらいいか分かんなくなりそう……。 「ハコビテヨ……カミノピースヲ……」 「ふぉ! し、喋った!」 静寂を破ったのは以外にも目の前のヨノワール。 何を言ってるかは分からないけど、僕らの後ろのプレートを指差してる。 ハコビテ……運び手? 何運べって言うの? カミノピースって何? 指差してるからこのプレートの事? 喋り方が棒読みすぎてさっぱり分かんないよ。 「レ~イブ~、ここ何処~? 僕たち何してるの~」 あ、カルクがあまりの恐怖に壊れかけてる。 いけないいけない。とりあえず現実に戻ってきてもらおう。 「カルク、ちょ~っと痛いけど我慢してね~」 「はぁ~、僕は鳥~、僕は鳥になって空を飛ぶ~」 聞いてないし発言が危ない。とりあえずチョップ一閃! 「あだぁ!」 「カルク直った?」 「レイブいきなり酷いよ! ってあれ? 此処は何処?」 「うん。とりあえず現実見ようか」 僕は目の前の現実……ヨノワールに目線を合わせる。 そうするとカルクも釣られてそっちを向く。 カルクの顔が青ざめる。 「い、いやぁぁぁぁ! レイブさっき居ないって言ったじゃないの~!」 「あ~、ゴメン! 居た!」 「ゴメンで済まないよ~! 僕たち襲われるんだ……じいちゃん、先立つ不幸を許して……」 「不吉なこと言わないでよ。第一に、襲われるんならもう襲われてる筈でしょ?」 「そ、そっか……ってなんでレイブそんなに冷静で居られるの!?」 「冷静じゃないよ。足見てくれれば分かるけど」 全力でブルッブルしてますよ僕の足は! なんかちょっとでも刺激が加われば、僕の意思を無視して走り出すだろうね。 「レイブもちゃんと怖いとは思ってたんだ」 「さっき散々追いかけられてるんだからやっぱり怖いって」 「ハコビテヨ……ナニヲシテイル……ハヤクピースヲ……」 ヨノワールが喋る度にビクッて勝手に体が反応するよ。 もうちょっと喋り方……とプレッシャーをなんとかしてくれないかな。 「ねぇ、レイブ、このヨノワール何しろって言ってるの?」 「えっと、多分このプレートを取れって事だと思う……」 「ふーん、これをねぇ……」 「なんか急かしてるみたいだし、早く取っちゃおうか」 「大丈夫……だよね」 「多分……」 取れって言われてる訳じゃないけど他には思いつかないし、合ってるんだよね? 怖くて確認出来ないのがちょっと不安だけど……。 「じゃあ、いくよカルク」 「う、うん」 二人で一枚ずつプレートに触れてみた。 あれ、光らなくなった? ……な~んか嫌な感じがする。 プレートが小さく揺れだしたような……。 「カルク、僕なんか嫌な予感が……」 「へ? レイブどうし……」 カルクがどうしたか僕に聞く前に、僕は一歩下がり両腕で自分の目を塞いでた。 だっていきなりプレートがさっきより強く光ったんだもん。カルクに何言う暇が無かったよ。 僕は何とか防げたけど、カルクは……? 「カ、カルク大丈夫!?」 「・・・・・・・・・・」 無言。 見た目にはなんともなさそうだけど目が虚ろだよ……。 これ大丈夫って言わないよね。 「カルクしっかりして! カル……」 あれ? 何が……起こったの? う~んと、目の前にはカルクが居る。これは変わらない。 で、僕はカルクの肩掴んで揺すってた筈なのに寝転がる姿勢になってる。 あぁ! 僕がカルクに押し倒されたんだ! って、えぇ!? なんで僕がカルクに体当たりされてるの!? さっきプレートから出た光って……まさか、怪しい光? だとしたら不味い! この距離でカルクが電気技使ったら共倒れ、 は無いか。カルク電気タイプだし。まぁ、僕は無事じゃ済まないだろうけど。 ……冷静になってる場合じゃなかった。 右腕は押さえ込まれてて、上半身はカルクが乗ってて動けない。 足と左腕だけでは……ちょっと無理しないとどうにも出来ないかな? カルクに怪我させたくないし、此処はカルクの目が覚めてくれると嬉しいんだけど。 「カルク正気に戻ってよ! ねぇ! カルぐぅ!?」 ……何が起こってるの? 僕にはイマイチ現状が理解できないよ。 カルクの顔が凄く近くにある。 喋ってた僕の口が何かで塞がれた。 温かい物が僕の口に触れてる。 えっと、つまり僕の口には……カルクの口が触れてる。 う、うわあぁぁぁぁ! 何してるのカルク?! 「ん! んぅぅ!」 首動かそうにもカルクが押さえてきてるから逸らせないし! これは見た目にも凄く大変な事してるよ! 僕もカルクもそもそも健全な男の子だよ!? なんとかしたいけど……押さえられてる僕はどうしようもない。 カルク混乱してるだけなのに何でこんなことに? 「ん……はぁ……はぁ……」 あ、カルクが口離してくれた。 カルク君、さっきは目が虚ろだっただけなのに何で息が荒いの? 頬だっていつも赤いけどさらに赤くなってるよ? そして……なんでこの脱出チャンスに僕は何もしないの!? おかしいでしょ僕! 今なら暴れてでも逃げようとしないといけないでしょ! でも何でか逃げようとする気が湧いてこない。なんで? さっきの光……そういえば僕もちょっとは見ちゃってたっけ。 それでこうなったんだから、さっきのは怪しい光じゃないのかな? う~ん、それなら……妖しい光、とか。うまいね僕。 ……落ち着けぇぇぇぇぇぇ! そんな事考えてる場合じゃないだろぉぉぉぉ! どうしちゃったの僕まで? なんか変だよ。 そういえばヨノワールは? 多分さっきの浴びて……。 ない。というか居ない。 アイツ騙したなぁぁぁぁぁ! あ、触れとかは言ってないから騙された訳じゃないか。 でも、居ないって事は何が起こるか分かってたって事だよね。 どうでもいいか。……良くないよ? 根本的に原因はアイツなんだし。 駄目だ、考えが上手くまとまらない。今は僕が何とかしないとどうしようもないのに! 「…………レイブ……」 うわわわ、カルクの顔がまた近づいてくるよぉ。 どうしよう……。 どうしようじゃないよ! そんな事決まってるじゃないか! 早くカルクから離れないと! あれ、何でだっけ? 別に離れる必要無いんじゃない? カルクは兄弟みたいなものなんだし。 いや、待った待った待った! どうなってるの!? 僕に何が起こってるの? もうすぐカルクの顔が触れるよ……。 何を考えてるの僕はぁぁぁぁ! 僕はそんなこと考えてない! ゆっくりカルクが僕にキスしてくる……。 「いやいやいや! カルク駄目だって! ちょっ、んぐぅ!」 「んふぅ……はぁ……」 嘘だああああ! なんで僕はまたカルクとキスしてるの?! カルクの口……温かい……。 嫌ぁぁぁぁぁ! 何これ!? ってゆうか誰なの!? 僕がそんな感想持つ訳無いでしょ! あれ、口の中に何か……柔らかい物が入ってくる……。 カルクの舌だぁ。へぇ、こんなに柔らかいんだね。 ちょっと待った! 普通に分析しないで! 異常! これはとんでもない事! ゆっくりと僕の中でカルクの舌が動き廻る……。 「ふぁ……ン……は……」 僅かに出来た口の隙間から声が……。 ストーーーーップ! もう止めてーーー、誰か僕を気絶させてーーー! まともに考えてる僕は何?! 何で精神分離状態?! さっきの光を僕は防いだから、それで効果がゆっくり襲ってきてるって事? あれ? 何か僕も……カルクの舌が動く度に力が抜けてく……。 眠たいような……熱っぽいような…… 変な感じに……。 ……カルクの舌がゆっくり、ゆっくり僕の口の中を満たしていく。 甘いような、不思議な感じ……。 カルクのだけ僕の中にあるんじゃ不公平だよね。 僕も、カルクの舌と自分の舌とを絡ませながらカルクの口の中へ舌を侵入させていこう。 くちゃ……ぬちゅり……くちゅ……。 舌と舌とが触れ合う度に響く水音……ははっ、聞こえる度になんかどうでもよくなってきたよ。 僕の方もカルクの口の中、堪能させてもらおうかな。 「はぁん……ふぅ……あぅ……」 僕の舌が動くとカルクが小さく声を挙げてる。 気持ち良いのかなぁ。 僕ももっと……気持ち良くなりたいなぁ。 「んぅ、はぁぁ」 「ふぇ? カルク……」 口、離しちゃった。 まだ満足してないんだけどな。 「レイブ、これも……」 そう言ってカルクが僕に向けたのは、カルクが雄である証拠。 見た事は無かったけど、こんなに大きくなるんだ。 「いくよ?」 カルクのモノが近づいてくる。 これ、受け入れれば気持ち良くなるのかなぁ? また、ゆっくりと僕の中に入ってくる……。 今度は……柔らかいじゃなくて、硬いものが……。 「う、うわあああぁぁぁぁぁぁ!」 自分でもビックリするくらい大きな声が出たよ! な、何が起こったの!? 何今の!? 周りは……さっきと同じ白い部屋。 プレートが浮いてて、その片方の前にカルクが倒れてる。 「サメタカ……ヨカッタ……」 隣には心配そうに……見えなくも無い表情でヨノワールが佇んでる。 へ? どうなってるの? 訳が分からなくなってきたよ。 えっと、今起きたことを整理しよう。 プレートに触ったら突然強く光って、 カルクの様子が変になったと思ったら押し倒されて、 とんでもない事してる内に僕もおかしくなって、 今僕はうつ伏せの状態から目が覚めて、倒れてるカルクを見てる。 ん? 僕は何時倒れたの? で、なんで横にヨノワールが居るの? 聞いてみようかな? さっきからずっとなんか待ってくれてるみたいだし。 「あ、あのぉ、僕たちに何が起こったんですか?」 「スマナイ……ギャクダッタヨウダ」 答えになってないよ~。 どうしよう……会話が成り立たなくなりそうな予感しかしない……。 「ピースハ、モチヌシヲサダメラレテイル」 「へ? ……あぁ! 逆ってそういう事なんだ!」 つまり、このヨノワール……さんが言いたいのは、僕たちが触ったプレートが逆だったって言いたいのね。 それならカルクが触ったプレートに僕が触れてれば良かったって事だよね。 ……そういえば、僕は凄いことになってたけどカルクはどうなんだろ? まださっき僕がおかしくなってた理由聞いてないけど、カルク起こすのが先だよね。 「カルク起きて……お~いカルク~」 別に警戒してる訳じゃないけど、体が勝手にカルクと距離を取ろうとしてる……。 さっきみたいな事には……ならないはずだけど……。 呼びかけても起きそうにないや。どうしようかな? 「コレヲ……」 「え? これは……鈴?」 「カレノミミモトデナラストイイ」 「は、はい!」 よく分からないけど銀色の鈴を手渡された。 カルクの耳元で鳴らす? 何が起こるんだろう? あら? 僕、普通にヨノワールさんの言う事分かるようになってる。慣れたのかな? まぁ、分かるなら問題ないか。鈴、使ってみようかな。 軽く振って鳴らしてみよう……警戒するに超した事はないし。 チリーーーーーーン…… 静かだけど……なんだろう? 心に染み込んでくる様な音色……。 嫌じゃない。むしろ聞いてて心が落ち着くから心地いい位だよ。 うん。特に悪い物じゃなさそうだね。 じゃ、これをカルクの耳元で鳴らすっと。 静かな音色がまた広がっていく……。 「ふあああああぁぁぁぁぁ!」 「わあぁ!」 ……ビックリしたぁ。 目を覚ましたと思ったら急にカルクが叫ぶんだもん……。 あ、さっき僕も同じことになってたんだね。 と言うことは僕を起こしてくれたのは、多分鈴持ってたヨノワールさんだよね? 驚いてた様子は無かったけど、なんか悪いことしちゃったな。 「あ、あれ? ……わ! レイブ!? や、止めて! 僕あれ以上されたらおかしくなっちゃう!」 カルク……何を見たかは聞かないでおくよ……。 「マボロシダ」 「ひゃあ! な、何々!?」 「幻? どういう事ですか?」 「ピースハ、サダメラレタモノイガイヲコバム。コバマレタモノ、マボロシヲミセラレル」 「そっか! それがさっきの事の正体なんだ!」 「ふぇ? どういう事なのレイブ?」 カルクにも分かりやすく説明しなきゃね。 さっき僕達はプレートに触った。 でも、プレートは自分の持ち主になれない奴が触ってきたから防衛用のさっきの光を発動。 それには多分、光を見た相手に幻覚を見せる効果があったんだね。 何にも知らないカルクと僕はそれに完全に飲まれて、倒れてさっきの幻覚を見ていた。 「あ~、あれが幻だったんだ。それもそうだよね。レイブがあんな事してくる訳ないし」 「でも凄くリアルだったよね。怖かった~」 「ソノスズガアレバメザメラレル。モッテイクガイイ」 「この鈴で? ホントなのレイブ?」 「うん。現にカルクはこれで起こしたんだよ。僕もヨノワールさんに助けられたし」 「ヤスラギノスズハメザメノスズ、ヤクニタツダロウ」 『安らぎの鈴』か……これがあればカゴの実要らずかもね。 こんな便利な物貰って良いのかなぁ? 持っていけって言ってるし、ありがたく頂いておこう。 「ヨシ、オチツイタカ? ハコビテヨ、ソノテニピースヲ……」 「ちょっ、うぇ!? まだこれ持ってけって言うの!? 僕もう触るの嫌だよぉ」 「ちょっと待って。ヨノワールさん、運び手って何? この……ピースって何なの?」 僕達に関係あるなら、これは知らなきゃいけない事だと思う。 知らないままじゃ、こんな危険なプレート持っていたくないし。 「……ハコビテ、カミニエラバレル。ピースヲモチテ、イサンヲカイホウスル」 「な、何語なのこれ? レイブ分かるの?」 「しーっ、静かにしててカルク」 「カミノノコシタイサン、セカイニヒカリヲモタラス」 「つまり、このプレートはその……遺産って言うのの鍵って事?」 「ソウダ。カシコキハコビテヨ」 「へ~、レイブ良く言ってる事分かったね。僕さっぱり~」 「うん……」 「あれ? なんで元気無くなってるの? なんか気になるの?」 運び手、神に選ばれるのフレーズが気になるな……。 神に選ばれる……つまり、その神って言うのが僕たちを村長様と引き合わせたって事? だとしたらその神の遺産って言うのを追っていけば……。 「僕達の親について分かるかもしれない……」 「ん? レイブなんか言った?」 「あ、ううん。何でもないよ」 カルクには言わないでおこう。 僕もカルクも村長様を親と慕う気持ちは変わらない。 でも、僕は知りたい。 自分が誰から生まれてきたかを。 なんで僕達は村長様の所に預けられる事になったのかを。 「ヨノワールさん、運び手についてもっと分かる事は無いんですか?」 「スマナイ……ワタシガシルノハコノコトバノミ……」 「そっか……後は自分達で調べるしかないんだ」 「え? レイブ? まさか……」 「僕決めたよ。このプレート、持っていく」 「え~? そんな危ない物また触るの~?」 「嫌ならカルクは置いてっていいけど……」 「それはノー! レイブが持ってくなら僕も持ってく! でも、触るのはレイブからね?」 「ははっ、分かった。……よし、いくよ!」 さっきと同じ間違いは繰り返さないよ。 さっきカルクが触れてみた方のプレートに触ってみる。 「くっ!」 「触っちゃったよ……」 な、何とも……ない。 いや、あった。プレートから出てた光が集まっていく! で、ついでにプレートの色が白から変わっていく……。 「す、凄い……」 「うわあ、青くなっちゃったよ。レイブ、何とも無い?」 「うん。大丈夫みたい」 「良かった~、またさっきみたいになるのかと思っちゃった。じゃ僕も!」 今度はカルクがプレートに触れてみる。 あ、僕と同じだ。プレートに光が集まってく。 カルクのは……黄色だ。 「やった! すご~い!」 「ピースワハコビテノテニワタッタ。ワガマモリテノヤクメモオワル……」 「ずっと……ここでこの神のピースを守ってきたんですか?」 「ソウダ……ハコビテヨ、カンシャスル。コレデワタシハカイホウサレル」 ずっとここで一人……凄く辛かったんだろうな。少し目に涙みたいのが見えるよ。 「ねぇ、レイブのそれ見せて~」 「え? ああ、プレートの事? いいよ」 「ハ! マテ! サワッテハイケナイ!」 「ふぁ?」 ……僕のプレート、カルクに渡すんじゃなかった……。 不味いって! さっきみたいにカルクの手の中でプレート震えてるよ! 「スズヲミミモトデナラスンダ! イソゲ!」 「わ、分かりました!」 何が何やらもう分からないよ! ピンチって事意外は! と、ととととととりあえず鈴鳴らそう! うわ! 鳴らすと同時に光が……。 「ふわあぁぁぁぁぁ!」 「クゥッ!」 ……どうなったのかな? 静かになったけど? 目、開けても大丈夫かな? ちょっとだけ開けてみようかな……。 「だ、いじょうぶ……みたいだ」 とりあえず変になったカルクとかヨノワールさんは居ない。 ヨノワールさんは怖すぎるよ……。 それに僕もおかしくなってないみたいだ。 あ! よく見たら……ってよく見なくても二人が倒れてるし! 鈴の音聞いてた僕は無事だったみたいだね。それで、僕が無事なら二人を僕が起こせるからね。 だからさっきヨノワールさん鈴鳴らせって言ったんだ! ってもう展開が速すぎて頭が付いていかないよぉ。 もう……このプレート、ホイホイ出すのはダメ、ゼッタイ! この事だけはしっかり覚えておこう……。 とりあえず二人を起こそう。 の前にカルクの手の中の僕のプレートは回収しとこう。 「二人とも大丈夫?」 「ウ……ムゥ……」 「さっきの続きから始まりそうになってたよ……」 うん。おかしくなる前に起こせたみたい。 さすが僕! ってちょっと自画自賛してみたりして……。 「ヨ、ヨシ、ワタシニハモウオシエラレルコトハナイ。イセキノイリグチマデオクロウ」 あ、もうこれヨノワールさん巻き込まれたくないんだね。 それはそうか。やっと自由になれたのに面倒に巻き込まれたくないよね。 「カルク、それでいいよね?」 「う? 僕もう帰りたい……」 「オーケーって事だよね? じゃあ、お願いできますか?」 「マカサレヨウ」 なんか凄い事になっちゃったけどこれで帰れる……。 帰ったらまず村長様の所に行こう。話したい事がいっぱいだよ。 初めての冒険、それから……これからどうするか。 ちゃんと……話さなくちゃ。 「ハコビテヨ……コウウンヲイノッテイル」 「ありがとう……それと、ごめんなさい! 最初逃げ回っちゃって!」 「キニスルナ。カミノイサンヲタノム」 「はい!」 そうして、僕たちは遺跡をほぼ強制的に入り口までヨノワールさんの力で瞬間移動させられた。 なんか、無茶苦茶になっちゃったな。 家に着くまでに頭の中を整理しよう……このままじゃ訳が分からないよ……。 ---- 中書き 第五話出来ましたのでアップです。 凄く……グダグダです。 読み返してみると全部グダグダですね。 第六話はもう少しちゃんとしたものにするため考え中です。 でも……やっぱりグダグダになるかもしれないです。 ---- コメントを頂ければ、知識として吸収します……。 #pcomment