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時の訪ね人_Prologue の変更点


*[[時の訪ね人]] [#cf15e853]
**Prologue [#mb154e86]
 私が生まれ、物心がつく前からこの世界は酷く荒れていた。どこの町、どこの村でも一目合えば殴り合いの喧嘩は当たり前だった。殴り、殴られ、最悪は殺すまで戦いは続く・・・。私も何度か傷だらけで家に帰ってきた時もあった。ただただ、木の実を取りに行っただけなのに・・・。
 そして、何時からだったかな・・・こんな世の中を見たくない、変えたいって・・・いつのまに思っていた。そして、私が15回目の誕生日を迎えた次の朝。 いつもは日が上がってから起き上がるけど、上がる前の薄明かりの中で起き上がり、横で寝ている兄を起こさないように布団から這い出て、寝る前に隠しておいた手紙を取り出し、わかりやすいようにテーブルの上に置きながら、
「これで・・・ホントにイイのかな? もしこれで旅に出て、会って、願いを叶えることが出来たら・・・・・・」
 右手で胸に手をあてながら落ち着こうとしても少し体が震える、怖い・・・。願いを叶えるだけなのになぜ、震えているのかと言うと、普通願いを叶えると言っても流れ星に向かって願いをするだけだが、今から行いに行くことは《''その願いに見あった対価を支払って必ず実現してもらうこと''》である。
 本で読んだから本当かどうか分からないが、願いを叶えるのにはそれなりの対価が必要で、叶えごとが大きければ大きいほど対価は倍で増えて行く。最悪は自分の体を丸ごと使って叶えることも・・・私の夢はそれに相当するからで、その場合は人々の記憶からも抹消される。
 右手で胸に手をあてながら落ち着こうとしても少し体が震える、怖い・・・。願いを叶えるだけなのになぜ、震えているのかと言うと、普通願いを叶えると言っても流れ星に向かって願いをするだけだが、今からしに行くことは《''その願いに見あった対価を支払って必ず実現してもらうこと''》である。
 本で読んだから本当かどうか分からないが、願いを叶えるのにはそれなりの対価が必要で、願い事が大きければ大きいほど対価は倍で増えて行く。最悪は自分の体を丸ごと使って叶えることも・・・私の夢はそれに相当するからで、その場合は人々の記憶からも抹消される。

 つまりこの世界に最初から生まれていなかった事になる

 今まで居て当たり前だったのが消える。家族や親戚・友達の心の中と記憶から無くなりなり、その夢がもともと実現した形で記憶が書き換えられる。何事もなかった事の用に・・・後は・・・・・・
 今まで居て当たり前だったのが消える。家族や親戚・友達の心の中と記憶から無くなりなり、その夢がもともと実現した形で記憶が書き換えられる。何事もなかったかの様に・・・後は・・・・・・
「・・・ダメ、これ以上考えてると行けなくなっちゃう。行くって決めたじゃない。しっかりしなきゃ。私の他に・・・ロコンちゃんも、一緒に行くって決めたんだから・・・・・・」
 一緒に行くっと決めていた幼馴染みの・・・私の友達の事。願いの丘まで行くまで相当時間な掛かるし、自我を失った者が問答無用で襲ってきたり・・・私が消えるかもしれない時に居合わせること・・・・・・。
 自分は消えるからどうなるかわからないけど、ロコンは目の前で消えるのを見るから、親は違えど、お互い家族のような存在が消えるとなって精神を安定できるか・・・私なら絶対出来ずに自殺するかもしれない・・・・・・大袈裟だけど、ロコンがいない世界に私が至っていい事がないし、いつまでも一緒に居たいから。
 自分は消えるからどうなるかわからないけど、ロコンは目の前で消えるのを見るから、親は違えど、お互い家族のような存在が消えるとなって精神を安定できるか・・・私なら絶対出来ずに自殺するかもしれない・・・・・・大袈裟だけど、ロコンがいない世界に私が居たっていいコト事が無いし、いつまでも一緒に居たいから。
「・・・あぁ・・・・・・もうこんな時間、行こう。ロコンが待ってる」
 最後に家族全員の顔を見てから、気付かれないように玄関の扉をゆっくりと押し上げ、そっと外に出ると、身体一杯に空気を取り込む。季節は夏が終わって直ぐくらいな為、時間もあってか生ぬるかったがお構いなし。なんせ、自分が生まれ育った空気を吸えるのは二度と無いかもしれないから。十分に吸ったあと、私は一応周りと確認してからロコンと待ち合わせた場所に向かう。向かうと言っても町の広場だけど。
 最後に家族全員の顔を見てから、気付かれないように玄関の扉をゆっくりと押し上げ、そっと外に出ると、身体一杯に空気を取り込む。季節は夏が終わって直ぐくらいな為、時間もあってか生ぬるかったがお構いなし。なんせ、自分が生まれ育った空気を吸えるのは二度と無いかもしれないから。十分に吸ったあと、私は一応周りを確認してからロコンと待ち合わせた場所に向かう。向かうと言っても町の広場だけど。
 角を曲がると、待ち合わせていたロコンが目に入る。首には黄色いバンダナを巻いていて、いかにもやる気充分っという雰囲気を放っていた。
「お、おはよう・・・」
「おはよ、イーブイ。よく眠れた?」
 声を掛けると、こんな早くなのにも関わらずにシャキッとしていた。元よりロコンは早起きが得意・・・というか毎回しているらしいので苦でもないらしい。私はというとその逆で、早寝遅起きという生活リズムの悪さ。いい加減に直さないと。
「ちょっと寝足りない感じ・・・かな。でも大丈夫。えっとー・・・その、一緒に行くって言ってくれてありがとうロコン」
「当然に決まってるでしょっ。大切な友達との夢と約束、破るわけもないし・・・最後まで一緒に居たいからよ」
 そう私に笑いかけながらロコンは言ってきた。凄いねロコンは・・・私なんか、行った本人なのに不安で仕方がないって言うのに・・・・・・
「当然に決まってるでしょっ。大切な友達との夢と約束を破るわけもないし・・・最後まで一緒に居たいからよ」
 そう私に笑いかけながらロコンは言ってきた。凄いねロコンは・・・私なんか、言った本人なのに不安で仕方がないって言うのに・・・・・・
「ほーら、泣くのは後々っ。行く前から泣いちゃってどうするのよ。それに、もう行かないと皆が起きてきちゃうわよ」
「うん・・・ぐすっ・・・・・・」
 下に向いた私の顔を、ロコンは右手で頭を優しく撫でてくれた。温かい・・・柔らかな手と、ロコンから穂のかにいつも香る金木犀のようないい匂いに、安心する。しばらく私を撫でてくれたあと、
「ねぇ、イーブイ。ちょっと旅に出る前に持っていくものがあるからよって貰ってもいい? 北の広場にあるんだけど」
「広場?別にいいけど・・・なにがあるの?」
「それはついてからのお楽しみよ。ついてきて」

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 ロコンに連れられ、町の北にやってきた。ここでは季節になると様々な木の実が実る木が何本か立っており、毎年の楽しみであった。今の季節に取れる木の実はオレンやキー・オボン・モモンなどが取ることが出来る。入り口すぐ右の木に、私がまだ小さい時に木登りして、落っこちたのも今となっては良い思い出で、その時は低かった木は立派に成長していた。
「イーブイーー!! ・・・木を見てどうしたのよ?行くわよ」
「え、あっ、うん。 ね、ねえ、ここになんの用があるの?」
 いつの間にかに立ち止まっていたらしく、呼ばれて我に帰る。そしてもう一度、答えてもらえないと思ったけど訪ねてみた。すると軽くため息混じりに、
「幾らなんでも、何も持たずに旅するのは自殺行為だから、木の実を少しづつ、少しずつ溜めておいたのよ。いつ出発しても大丈夫なようにね」
「幾らなんでも、何も持たずに旅するのは自殺行為だから、木の実を少しずつ、少しずつ溜めておいたのよ。いつ出発しても大丈夫なようにね」
「あっ、すっかり忘れてた・・・・・・」
 ・・・正直忘れていた。確かに危険なのになんで私は木の実一つも用意しなかったのだろう・・・ロコンは凄くため息をしながら私の顔をじーっと見てる。呆れられちゃったかな・・・・・。
「忘れてたって・・・イーブイ、そんなで良く旅に出ようっと思ったわね・・・・・・。まあ、蓄えていたのよ。しばらく困らない分は」
「あ、ありがとう。なんかごめんね・・・私、ドジで・・・・・・」
「その辺も含めて一人で活かせるのが心配だったのよ。まぁ・・・ところでイーブイは、戦闘って出来るの?」
「その辺も含めて一人で行かせるのが心配だったのよ。まぁ・・・ところでイーブイは、戦闘って出来るの?」
「不安だけど・・・出来る。結構前にお父さんから教わったことがあるから」
 お父さん・・・私が10才の時に、私の町から北に進む町に行くっと言ってから全く帰ってきていない。手紙や連絡、ましてや目撃証言も全くないことからウィンディー警察も三年前に消息不明として捜索を打切りにしまった。今も、もしかしたらひょっこりと帰ってくることをずっと願っていたが叶わなかった。確かその一週間前からだった、いきなりお父さんがバトルの基礎を教え始めたのは。最初はなんにも教えてくれず、ただひたすらバトルのバの字が分からない私に追いかけさせ、偶に放ってくる技を避けながら父をタッチすることだった。鬼ごっこ・・・みたいだけど、全く違うものだと私は感じてそれを続けていた。もしかしたら・・・父には私がしたいことが分かってたのかもしれない、だから自分が居なくなる前にそんな事をしたのかも知れない。
「イーブーーイ? さっきから何考えてるのよ?」
「ううん、別に。ちょっと昔を思い出してただけ。 えーと、それがどうしたの?」
「あのさ、一応・・・アタシと戦ってみてくれないかしら?」
「えっ・・・。でも・・・・・・」
「でもじゃなくて。実践練習は必要だと思うわよ?どうする?」
ロコンと戦う・・・全然乗る気ではなかったが、あくまでアレは大きく分けると遊びなようなもの、実質私がどこまで戦えるなんて分からない。それにロコンは強いことを知ってたし、朝のいいウォーミングアップになるかもしれない。そう思って私はロコンの目を見ながらゆっくりと頷くと、
「そう来なきゃ。・・・行くわよっ!!」
 っと、しっぽを揺らしながら距離を取った私とロコンだった・・・・・・
*編集履歴 [#g269921f]
**2014年3月14日 [#i571b030]
 タイプミスを修正しました。ありがとうございます。
**2014年3月15日 [#v2b9fd1f]
 誤字直しました。

*コメント欄 [#r3e23788]
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IP:118.87.166.4 TIME:"2014-03-15 (土) 16:01:07" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?cmd=edit&page=%E6%99%82%E3%81%AE%E8%A8%AA%E3%81%AD%E4%BA%BA_Prologue" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (Windows NT 6.3; WOW64; rv:29.0) Gecko/20100101 Firefox/29.0"

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