作者--[[ユキメ]] 第一話 ------------------------------- 大丈夫…私が守ってあげる…ずぅーっと…だから、泣かないで… …だってぇ…痛いんだもん… (これは…僕が幼稚園児の頃…この頃から僕は弱かったんだ…) 瞼の隙間から眩しい光が差し込んでくる 「んん~~…もう朝かぁ…」 起きた瞬間からパンの焼けたいい匂いが流れて、僕の部屋まで来ている。その匂いを辿るように体が勝手に動く。 「おはよぉ~…」 「あ!エンビおはよう、そこにパンがあるからジャムでも何でも付けて食べてー。」 朝食はやっぱりパンか…僕は、甘いのが好き。だからモモンのジャムを塗る。 「そうかぁ~、もうエンビも高校生か。考えればあっという間だったな!」 父さんはバクフーン、いたって普通の会社員。因みに母さんはバシャーモ。 「こんにちは~!」 後ろの窓から声がした。 「お!イルちゃん、おはよう。」 「お父さん、おはようございます。それよりエンビ!早くしないと遅れるよ!」 今日は始業式なので早めに行かないといけない。 「分かった!じゃあ着替えてくる。」 僕は制服を持って部屋に行こうとする。「え~?なんでここで着替えないの?別に恥ずかしく無いよ!」 「イルが良くても僕が良くない!」 「照れちゃってぇ~」 その言葉を無視して部屋に行く。僕は制服に着替える。そう言えばイルとは幼稚園からの友達だな。イルとの出会いは、僕がまだアチャモだった頃。いじめられていた僕を助けてくれたのが始まり、それから友達になった。大きくなったら結婚しようね!って約束したけど、覚えているかな? --------------------------------------- #comment