ポケモン小説wiki
新しいパートナー の変更点


また人×ポケモンです [[ルギアス]]

獣姦です。危ないです。
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*新しいパートナー [#ld07045b]
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山にはいろんな木の実がある。
それは店で売っているのより質は悪いが、それでも十分食べられる。
野生のポケモンなどはこれらの木の実を食べて生活している。

「はぁはぁ。なんで俺がこんなことしなくちゃならないんだ!」

アキラはぐちぐちと文句を言いながら山を登っていた。

「レイナの奴わざわざ木の実採らせに行かせやがって!」

今は春休み中、アキラは毎日ごろごろと気楽な毎日を過ごしていたが、レイナに少しは体を動かすように言われ無理やり一人で木の実を近くの山に取りに行かされたのだった。
だがいざ来てみたものの、木の実は一向に見つからなかった。

「おかしいな?一つくらいあってもいいんだが?」

2時間近く探しても木の実は一つも見つからずアキラはヘトヘトになっていた。

「なんで……どこにも……ないんだ」

ぜぇぜぇと荒い息を吐きながら木陰になっている草の上に寝転びながらアキラは今にも死にそうな声で言った。
そのうち歩き回って疲れたせいかだんだんと眠くなってきてしまったアキラは何度か必死で眠らないように目を開けようとしたが木陰の涼しい風の心地よさ前に無力であった。



日が西に傾き始めた頃アキラはふと目が覚めた。

「ふぁ~……あれ空があかいな~。まだ夕方だし……え……ええええええ!!」

アキラは急いで飛び起きて腕時計を見た。既に短針は5時を過ぎおり長針は半を示していた。
アキラはつい寝てしまったことを後悔しながら急いで立ち上がると頭を木の太い枝にぶつけてしまった。

「いでっ!!っく……こ~の~クソ枝めーーー!!」

腹いせに枝をなぐると自分の手がゴキッと嫌な音を立てて痛みが走ったのでアキラはしばらくうずくまって手と頭を押さえていなければならなかった。
そのあとアキラは肩を落としてぶつぶつと不平をいいながら山を下る道を歩いていった。

「はぁ~、レイナになんて言おう。下手したら晩御飯抜きかも。……ん?」

言い訳を考えながら山を降りる道を歩いていると道のすぐ脇にある崖にオレンの実がなっている木を見つけた。

「あ!やったー!」

アキラは喜んで近づいたが下は崖。地面までは2mはあるだろう。慎重に採らなければ下に落ちてしまう。

「うへ~……恐いけど一個だけでも採るか。」

下をあまり見ないようにしながら木の実に手を伸ばすがなかなか届かない。そしてもう少し手を伸ばそうとして手を前に伸ばした時、勢い余って足を崖から踏み外してしまいアキラは下に落ちてしまった。

「え!?うわぁぁぁぁ!!」

アキラが下に落ちて気を失う前に見たのは何か大きな影が自分に近づいて来ることだった。



気がつくとアキラはどこかの洞窟の中で地面に寝かされていた。

「痛っ!」

体を起こそうとした瞬間に激痛が走る。
どうやらさっき崖から落ちた時、腰を痛めてしまったらしい。
アキラはもう一度横になった。
どうやら外では雨が降り出したようで雨音が洞窟の壁で反響する。ふと壁際を見るとアキラの荷物がきちんと置かれていた。

「(こんなところにいったい誰が住んでいるのだろう?)」

アキラがそんなことを考えていると洞窟の入口から足音が聞こえてきた。
アキラはいったい誰が自分を助けてくれたのかを知りたくて足音のする方を見た。
そこにはずぶ濡れになって木の実を抱えているニドクインがいた。アキラが目を覚ましているのに気付くとニドクインはいそいそと近づきアキラのすぐ横に来る。

「よかった。気がついて。」
「き、君喋れるの!?」
「はい。私、生まれた時から人間の言葉が話せるんです。」

アキラはまさか野生のニドクインが話すとは思わなかったので驚いてしまった。
大抵のポケモンはモンスターボールに入れられない限り話すことはできないからである。
だがまれに生まれた時から人の言葉を話せるポケモンがいるとは聞いていたがアキラは余り信じていなかった。

「散歩の途中で倒れているあなたを見つけて急いで運んできたんです。」

まだ少しアキラは戸惑っていたがとりあえずお礼を言うことにした。

「た、助けてくれてありがとう。」
「お礼なんていいんですよ。」

そういうとニドクインはアキラの横に座り持って帰ってきた木の実を歯で割って食べやすいようにしてからアキラに渡してくれた。

「はい!どうぞ。」
「あ、ありがとう。」

ニドクインから受け取った木の実を食べながらアキラは一日家に帰らなかったらレイナに怒られるだろうなぁと考えて落ち込んでいた。
アキラは木の実を食べながら振り返って洞窟の中を見渡した。
洞窟の中は風通しがよく、さほど深くは掘られていなかった。ふと奥の地面を見ると少し盛り上がっていた。

「ねぇ、あの奥の所何か埋めてあるの?」

アキラが不思議そうに聞いた。

「あれは…死んだ夫と息子の墓です。」

ニドクインは悲しそうな顔をして言った。

「ご、ごめんね!そんなこと…し、知らなくて…」

アキラは何度も謝ったがニドクインは気にしてないという風に笑ってみせた。

「そんなに謝らないでください。もう…過ぎたことですから。」

そう言った後ニドクインは黙々と木の実を食べ続けた。
アキラも申し訳ない気持ちでいっぱいになりながらも木の実を食べ続けた。
雨は夜まで降り続いた。そのせいか洞窟の中はとても寒くなりアキラは体を丸めて震えていた。

「さ、寒い…こ、こんなことなら…無理して…と、とるんじゃ…な、なかったなぁ…」

寒いせいで上手く呂律が回らず言葉が変になってしまう。
もう少し丸くなって寝ようとした瞬間、アキラの体はいきなり抱き上げられたかと思うと何か柔らかいものに包まれていた。
アキラは最初は何が起こったのかわからなかったが、落ち着いて周りを見て見ると自分がニドクインに抱きしめられているのがわかった。

「な、な、何してるの!?」

アキラはいきなりニドクインに抱きしめられて赤面しながら言った。

「何って…貴方が寒そうにしてたので抱きしめて温めてあげようと?」

ニドクインはまったく意に介さないというような顔で言った。
アキラはどうして雌ポケモンはこうも異性に対してこんなにも普通に接することができるのか不思議でならなかった。

「苦しかったですか?」

ニドクインが心配そうに聞いてくるのでアキラ慌てて答えた。

「だ、大丈夫だよ!」

そうは言ったもののアキラは抱きしめられたせいで顔にニドクインの胸が当たっていて気が気でならなかった。

「どうですか?」
「ど、どうって何が?」
「寒くないですか?」
「う、うん。大丈夫。」

そう答えるとニドクインはうれしそうに笑ってさらにアキラを強く抱きしめた。

「え!?あ、あの何を!?」
「この方がもっと温かいでしょ?」

ただでさえ緊張と恥ずかしさで体が火照っているのにさらに強く抱きしめられてしまいアキラは今にも熱さで気を失いそうになっていた。

「ね、ねぇもう少し…その…力を抜いてくれないかな?」
「ご、ごめんなさい!苦しかったですか?」
「い、いや…ちょっと…熱かったから…」
「ごめんなさい」

ニドクインが少し悲しそうな顔をしたのでアキラは慌ててお礼を言った。

「で、でもとっても温かいから…ありがとう、ニドクイン」

それを聞いてニドクインは嬉しそうに笑う。

「よかった。おやすみなさいね」
「う、うん。おやすみ。」

アキラは少し恥ずかしそうに言うとそのままニドクインの抱かれて寝てしまった。


次の日、アキラがふと目を覚ますと太陽は既に高く昇っていた。

「ん……あ、おはようございます。」
「え!?あ、お、おはよう。」

いきなりニドクインに声を掛けられてアキラはびっくりしながら挨拶を返した。

「よく眠れましたか?」
「う、うん。大丈夫。」
「よかった。」

アキラが顔を少し赤くして言うとニドクインは嬉しそうに笑った。
気がつくと腰の痛みは消えており動かしてもなんともなかった。

「朝ごはんにしますか?それとももう少しこのままでいます?」
「え?あ、朝ごはんにしよ!」

アキラは慌ててニドクインから離れて起き上がるとそれを見てニドクインは笑いながら言った。

「ふふ、このままでもよかったのに。」
「い、いいよ別に。それよりも早く食べよ?」
「はい、そうですね!」

ニドクインは立ち上がると奥に行って昨日残しておいた木の実を持ってきて何個かをアキラに渡した。

「はい、どうぞ!」
「あ、ありがと。(また木の実か…はぁ、レイナの料理が恋しいと思ったのはこれが初めてかな)」

アキラが泣き言を考えながら木の実を食べてい続けた。

「あの…美味しくないですか?」
「え?そ、そんなことないよ!」

いきなりニドクインに聞かれてアキラは一瞬考えていたことがばれたのかと思ってしまった。

「ならいいんですけど…言って下さいね?」
「う、うん。」

そういうとまたニドクインは黙々と木の実を食べ始め、アキラもそれにならった。
食べ終わるとニドクインは少し出かけるといって出て行ってしまった。
その間にアキラはニドクインが置いておいてくれた荷物の点検でもしてしまおうと思い。作業にとりかかった。
調べてみると無くなっているものはなかった。崖から落ちた時の衝撃で壊れた腕時計を除けばだが。

「あ~壊れちゃってるよ。どうしようかな~…レイナに言ったらまた怒られるし…はぁ」

そんな調子でアキラは荷物チェックを済ませていった。

「よし!これで終わりだな。」

荷物のチェックを終わらせてアキラは最後に水筒をバックに入れてからチャックを閉めた。
結局壊れていたり、失くした物はこれといって見つからなかった。
いつでも帰れるように支度をしているとニドクインが両手に木の実をいっぱい抱えて帰ってきた。

「あの、これよかったらどうぞ。」

そう言って地面に広げた木の実はアキラが崖から落ちた時に採ろうとしていた木の実だった。

「あ!これ!」
「貴方が気を失っていた所の上になっていた木の実ですよ。」
「でも……これどこで……」

アキラが驚いて木の実を見ているとニドクインは悪戯っぽく笑っいながら言った。

「ふふ、この洞窟を少し行った所にたくさん木の実がなった所があるんです。ここいら一帯はそこぐらいにしか木の実がないんですよ。だから住んでるポケモンも少ないんですよ。」

アキラはそれを聞いて3時間近くも歩いて木の実を探した自分が馬鹿らしくまた虚しくなってきてしまった。

「あ、あの……私なにか嫌なことでも…言ったでしょうか?」

アキラが落ち込む様子を見て慌ててニドクインが聞いた。

「え!?い、いや大丈夫、大丈夫だから、ね?」

ニドクインに今にも泣きそうな声で聞かれて慌ててアキラは答えた。

「ありがとう、ニドクイン。とっても助かるよ。」
「よかった。」

ニドクインの屈託のない笑顔にアキラは思わずドキッとしてしまった。
アキラは自分に何度も浮気をしたら殺される浮気をしたら殺されると自分に言い聞かせた。
ニドクインから受け取った木の実をバックにつめて閉めるとそのままバックをからう。

「いろいろありがとうニドクイン。本当にいろいろしてくれてありがとう。」
「帰られるんですか?もう少し休んでいってもいいのですよ?」
「待っててくれてる奴がいるんだ。きっと心配してると思うし……」
「そう……ですか。でも、もし……また此処の来ることがあったら寄ってくださいね?」
「ああ、そうするよ。ありがとう。」

アキラはニドクインにお礼を言って立ち上がり二ドクインと一緒に洞窟の入り口まで歩いていった。
アキラはこのニドクインといられる時間がずっと続けばいいのにと何度も願った。だがそのたびに家で泣いているレイナの姿が頭に浮かびあがり、何度も駄目だと自分に言い聞かせた。

「じゃあね、ニドクイン。」
「はい……。」

アキラはしょんぼりとして今にも泣きそうなニドクインの頭を優しく撫でてあげた。
ニドクインは驚いた様子でアキラの顔を見た。

「あ、あの……子供じゃないんですから……」

アキラはニドクインが顔を赤くして恥ずかしがるのを見てにっこりと笑いながら言った。

「家にも寂しがりやな奴がいてさ、こうしてあげると落ち着くって言ってたからさ。」

しばらくしてアキラが頭から手を離してあげるとニドクインは少し元気がでたようでもう泣きそうな顔をしていなかった。

「また来るね。」
「はい。」

アキラは振り返ってニドクインに手を振りそのあと教えてもらった山を下りる道を走っていった。
駅で切符を買って電車に乗りこみながらアキラはまたこの山に来てニドクインに会いに来ようと胸に誓っていた。



それから後のことはアキラは余り覚えていない。電車を降りて駅から家に付くまでの間、レイナに言う言い訳の数々が頭の中を飛び交っていたためどういう道のりで帰ってきたのかまったくと言っていいほど覚えていなかった。
気が付けばアキラは自分の家の前に立っていた。
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あらためて小説書くの下手だと最近思います。
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- アキラださっ! --  &new{2009-02-14 (土) 09:51:15};
- 名無しさん、コメントありがとうございます。アキラださいですね。でも許してあげてください。 -- [[ルギアス]] &new{2009-02-19 (木) 00:30:12};
- そしてアキラが降ってきて俺は(ry --  &new{2009-02-19 (木) 00:51:09};
- やはり、山に行くときはロープなどの用意をしたほうがいいよ。アキラ。 -- [[ブラック★]] &new{2009-02-19 (木) 23:11:34};
- ブラック★さん、コメントありがとうございます。それから返事が遅れてしまってすいません。そうですね~やっぱりロープの一本や二本はいりますね! -- [[ルギアス]] &new{2009-02-26 (木) 17:41:57};
- まさか…アキラってドジキャラ? -- [[瀞竜]] &new{2009-03-20 (金) 18:57:28};
- アキラみたいなキャラ大好きです。続きを楽しみにしています。 -- [[シャオルーク]] &new{2009-03-21 (土) 01:15:55};
- 瀞竜さん、コメントありがとうございます。すいません!アキラそういうキャラになりそうです。 -- [[ルギアス]] &new{2009-03-24 (火) 20:08:08};
- シャオルークさん、いつもありがとうございます。楽しみに待っていてください! -- [[ルギアス]] &new{2009-03-24 (火) 20:10:25};
- 痛そうー -- [[ハカセ]] &new{2009-03-26 (木) 10:23:06};
- ニドの純粋な性格なところも自分はとても好きです。続き頑張って下さいね。 -- [[シャオルーク]] &new{2009-04-26 (日) 10:51:09};
- 2ページ目の「ニドクインは悲しそうに顔をして言った」の部分の『に』は『な』じゃないでしょうか。すいません、ちょっと気になってしまいました。 -- [[シャオルーク]] &new{2009-04-27 (月) 00:15:53};
- ハカセさん、コメントの返事遅くなってしまってごめんなさい!痛そうですよね~。ていうか生きていれるのが凄いですね! -- [[ルギアス]] &new{2009-05-04 (月) 01:41:17};
- シャオルークさん、返事遅くなってすいません!頑張って続き書くので待っていてください!それから誤字の部分教えてくれてありがとうございました! -- [[ルギアス]] &new{2009-05-04 (月) 01:43:13};
- いえ、自分こそ小さい事気にしすぎて申し訳ないです。それと5000Hitおめでとうございます。 -- [[シャオルーク]] &new{2009-05-04 (月) 02:57:15};
- シャオルークさん、返事遅れてしまって申し訳ありません!間違いを教えてくれているのですから謝らないでください!それからありがとうございます! -- [[ルギアス]] &new{2009-06-03 (水) 02:29:35};
- アキラが羨ましい!! -- [[Ktwo]] &new{2009-06-23 (火) 19:46:31};
- アキラ山登る時、準備した方がいいぞ。 でも、そのおかげで…。うらやましい‥。  -- [[リオ]] &new{2009-06-23 (火) 21:30:43};
- Ktwoさん、返事遅くなってごめんなさい!羨ましいですか、書いてる自分もうらやm(ry -- [[ルギアス]] &new{2009-07-03 (金) 22:29:37};
- リオさん、返事遅れてすいません!そうですね、やっぱりちゃんと山に登る時は準備しないと痛い目みますね -- [[ルギアス]] &new{2009-07-03 (金) 22:31:00};
- ニドクインがアキラをたずねて10日間
――[[まさか!]] &new{2010-01-18 (月) 23:04:08};

#comment

IP:125.13.222.135 TIME:"2012-07-17 (火) 18:13:08" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?cmd=edit&page=%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%84%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%BC" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.1; WOW64; Trident/5.0)"

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