[[懐古の灯火]] -うーん僕はすごい良かったと思ったんですけどね。 改めて読み返してみたんですけど、やっぱり面白かったです。 最初の夢の描写でいっきに引き寄せられました。 抽象的な文を冒頭において、その具体的なお話を語っていくという構成が光ってました。 この夢の意味が後半になって次々と判明していくという快感があったし、また、終盤の再開シーンを惹き立てていたと思います。 自分が凄いなと感銘を受けたのは、最初のポケモン世界の描写と、主人公の生活の描き方です。 ポケモン世界の描写を細かく描いたお話を読むと、どうしてもポケモンが好きな身としては、「楽しそうだな」とか「あの世界に行きたいな」って思っちゃうんですよ。なので、中々読者に「刺激のない毎日」とか「虚無の世界」とかを体感させるのが難しいと思うんです。けれども、この小説はそれが出来きているというのが、珍しいし素晴らしいなと思いました。 「防衛用」のポケモンフーズは作るけど育てるためのものは作らないとか、さり気なく布石をおいてるのも良かったです。 主人公がリールとエクラを助けにいけなくするための、「障害」の作り型が巧かったです。 ここで「助ける手段あったやん」って所があると冷めちゃうんですが、そういう所がなかった。 自分はどうしてもこういう所で矛盾が出ちゃうんですよね。 こういう部分で矛盾が出るかどうかで、物語の完成度が変わってくるものだと思います。 夢の様子にあれやこれやと理由をつけて、罪悪感に駆られる心理描写は、すごくリアルで胸に刺さりました。 夢でなくても、「あの人はこんなことを本当は思っていたのかも」などと後から考えて落ち込んだりするのは、自分も良くあります。 終盤で、かつて助けたポケモンが成長して目の前にやってくるという展開は、王道かつ爽やかでした。ベタなんですけれども、構成と心理描写が素晴らしかったから感情移入できました。アニポケのオマージュを入れつつ、オリジナリティを混ぜてきており、ノスタルジーも相まって、とても良かったです。 すいませんアホみたいな長さになってしまいました。とにかく素晴らしかったです。ありがとうございます。 これからもからとりさんの作品に期待しております。イエイ。 -- [[逆行]] &epoch{1457360654,comment_date}; -逆行さん ここまで具体的にご感想をいただけるなんて……気に入っていただけたようで、本当に嬉しいです。 最初に夢の描写を入れた一番の理由は、主人公が過去を振り返るきっかけが欲しかったからでした。 結果として、この夢を色々なシーンへ生かせたのは良かったなと思っています。もっと言うと、なぜ夢を見たのか? 等のフォローももう少し入れたかったところではありますが。 虚無の世界の生活の描き方として、しっかりと状況を説明した上で一つ一つの言い回しで表現しようと思っておりました。 ポケモンフーズに関しても1つのネタでしたので、そうおっしゃって頂けるのはとてもありがたいです。 リールとエクラを助けられなかったことに関しては、やはりしっかりとした理由が必要だと思って書いていました。 正直ここの部分はもう少し具体的に、納得できるように書きたかったところでもありますが、文字数と文章表現の未熟さからこの内容までが限界でした。 後から勝手に理由をつけて、一人で勝手に落ち込むことは私の実生活でもよくありますw その辺の経験が今回の小説に生きたのかもしれません。 レジトルとフラムの部分は本当にもう少し詳しく描きたかったところです。何より、フラムをもっと可愛く表現したかったw ですが、読んでくださる方にも何かしらの懐古をしてもらえたらなと思っておりましたので、ノスタルジーを感じていただけたのは嬉しいです。 最後になりましたが、コメント本当にありがとうございました! 頂いたご感想を励みに、これからも頑張ってまいります。 -- [[からとり]] &epoch{1457456060,comment_date};