注意:この話には官能表現だとか色々だとかあります。 作者:[[葉月綿飴]] 何かやらかしてしまった事があるなら、大抵は償いをすることが必要になる。 それはこのボク…ファイアローだって例外ではない。 Q.何をやらかしたのか? A.罰ゲームと称して憧れの先輩の穴を開発したあげくに恋人になりました。 …一問一答形式の文字にしてしまえばひどいものである。 なんやかんやあって恋人関係を築いていても、事が事だけにそれなりの事はしないといけない。というかボク自身が謝って許されるのかどうかすらわからない。 そもそもボク自身がそこまでのポケでなし…じゃないと思いたい。 「…だからこうでもしないとジュナに申し訳ないんだよ」 「…とりあえず言いたいことはわかったけどさぁ」 そう言って目の前の四本腕の筋肉もりもりマッチョマンは大きなため息をついて、 「アローのこれからやろうとすることに協力する義理はないと思うっす」 「まあ、それはそうなんだけど」 まあまあめんどくさそうにカイリキーはボクを見下ろす。 大してボクは?…完全に脱力して腹を晒している。 野生なら「どうぞ食べてください」と言ってるようなものだけど、ここはエオス島。その心配はない。…多分。 もう一度ため息をついて、なおも続ける。 「大体、プロポーズは成功したんでしょ?それなら堂々とデートの一つでもしてみたらどうだっての」 「そりゃ、一緒にカフェに行ったりとかは…したよ?でもさ…」 「あーあー、そうっすね普段は仲良くじゃれあってるくせしてデートになると恋人って事を意識し過ぎて二匹して顔真っ赤にして馬鹿みたいに黙って一緒に歩くだけになってるくせにジュナイパーが顔赤らめているのが可愛くて思わずきゅんとしてしまうくらいにはホモでバカップルっすもんねあんたらは!」 「…………。」 一気に言い終えて深呼吸した後、ぽつりと言った。 「…まあ、今のはちょっと言い過ぎたっすけど。とりあえずバカップルな様子とただの惚気を一緒に聞かされるのは二つのベクトルで疲れるからちょっと控えてほしいっす」 「…ごめん」 「ま、仕方ないから協力するっす。今の罪滅ぼしも兼ねて」 「…ありがとう」 「それによく考えたら、恋人なのにろくすっぽ交尾をしないのもおかしな話っす。人間とは違うし」 「こ、交尾って…」 「恋人の尻工事させた奴がカマトトぶるんじゃないっす」 「そ、それは、そう…だけど…」 「それに、あの時はいかにもただの助っ人です感出してたけど、いつジュナイパーにこうして古くからの知り合いって感づかれるかわからないし。そもそもこれは避けては通れない道なのも承知のうえで、というかだからこそ手伝ってくれって頼んできたっすよね?」 「うん。…ちょっと深呼吸させて」 「了解っす。まあ、流石に怖いのはわかるっす。自分の穴を開発するの」 そう。月が輝く丑三つ時にカイリキーに手伝ってもらう事。それは自分の性器…正確には総排泄腔を交尾に耐えうるようにすることだった。 身体の構造上必然的に二匹が交尾をするならボクが受けにまわることになる。そのためこれは言わば通過儀礼、既定路線、なんだけど… 「大丈夫、かな…?」 「んー?大丈夫っす。オレを信じることっす」 「だよね…それはボクも知ってる」 何しろ本来はそれこそ排泄にしか使われないジュナイパーの菊門を堕としてしまったのだ。その腕前は確かだろう。 「…今の様子をジュナイパーが見たらびっくりだろうすね」 「それは…だってはずいし…」 「もっと素直になればいいのに、これだからバカップル共は…」 そうため息交じりにローションやディルドを用意するカイリキー。ちなみに先輩…ジュナの開発に使ったディルドは後日家に送り付けた。…その日のユナイトバトルではしつこすぎるくらいに影縫いで狙われたのはまた別の話だ。 「んじゃ、行くっすよー…準備はおk?」 「おっけ。…よろしく」 「ほいさっさー」 「んっ…んう…」 ぐに、と自分の秘部が開かれるのを感じる。…いくら交尾で使うとはいえやっぱり普段は排泄に使うものだ。その感覚にはあまり慣れない。 「さっさと済ませた方が良いでしょ」 「え、ちょっま…ふあぁ!?」 言うが早いかローション付きの指が侵入してきた。思わず身体が抵抗しようとするが、もう一つの両腕で優しく、しかし力強く押しとどめられる。 そうやってクチュクチュ、くちゅくちゅと自分のナカがかき回されていく。 「きゅ、う…あう、あ…」 「しばらく異物感が──、って、案外満更でもなさそうな顔してるっすね…どうすか、一応」 「ぬ、ぬめぬめ、する…」 「初めてでそれなら大丈夫そうっすね。良かったっす」 「は、やくぅ…」 「はいはい。さっさと気持ちよくなりたいっすよね」 そういってカイリキーは穴を広げ始めた。只広げるだけじゃなくて、指で穴の中を擦ることも忘れない。…あれ、異物の筈が体が浮き上がっているのを感じる。 ほぐし始めてからまだ時間はそんなに経っていない、はず、なのに。 「…その様子だと、かなり慣れてきている様子っすね。案外ソッチの才能があったりして」 「しょ…んなぁ」 「とか言って、本当は自分でもそう思い始めてるんじゃないっすか?安心するっす、虐める気はないから」 「違っ…んふあぁ」 反論しようにも壁を擦られて反論ができない。一種の封殺だ。 「さて、と…ざっとこんくらいかな」 不意に指が音をたてて抜けた。 「…んえ、もう?」 「ん。正直もうほとんど完成しちゃってるんだけど…まあ満足、しないっすよね?」 当然だ。ボクの秘部はしとどに濡れて、ひくひくとうごめいている。満たされたい。埋められたい。 「…そんなにわかりやすい表情してたらジュナイパーも躊躇はしなさそうっすね」 「…早く。早く、ディルドをちょう、だい…っ」 「仰せのままに、ボクっ娘姫様」 そうして、 「…ぴいぃ…っ、あ」 さっきとは比較にならないくらい太いものが侵入してきた。苦しいはずだけど、ゆっくりと慎重に入れて、抜いてを繰り返してくれるおかげでけがをすることはなさそうだ。 「ん、良い入り…潤滑剤を入念にやって正解だったっすね」 「あ、あん…ふあ」 「…よし、奥まで入りきったっす。お疲れだったっすね」 「…あ」 ちらりと目線をやると、成程確かにボクのナカに入りきったようだった。これで本番は大丈夫、そうだけど。 「…ねえ」 「わかってるっす。じゃ、行くっすよ」 そして抽送が始まった。 膨大な質量がボクのナカを存分に擦りまくる。ボクに出来るのは、ぴいぴいと喘ぎ声を出すことだけ。 快感は確かな実感を持って何度もボクを染め上げてくる。 「く、くふっ、きゅうん…!」 「…本当にいい表情をするんすね。ファイアロー。正直今だけはジュナイパーが羨ましいっす」 「な、にいって…んぁあ…!」 こんなにも気持ちいのに、もし満たしてるのが先輩…ジュナイパーだったら。熱を持ったソレだったら。 そう考えたら、体の奥底から湧いて出る感覚が。 「…んじゃ、ラストスパートっす」 そう言って抽送が速くなり、おまけに嘴までいじくってきた。 「まっ、れぇ…くち、ばしは…ぴいっ!」 「そりゃ性感帯なんだからいじるに決まってるっすね。もっと奥まで突いてやるっす」 「か、ひぃ…っ!深いぃ…!」 きっとあられもない、めちゃくちゃな姿で、それでも体は一直線に高ぶる。 「あっ、あ、出る、い、くぅ──っ!!」 「イッちまえ。誰も気にするやつはいないっす」 「あ、ぴいぃ──ッ!!」 そうしてボクは盛大に果てた。 「…ふう。これだけ出すとは、余程溜まってたんすね」 「…恥ずかし…」 「まあ、用意はしてあるから安心するっす。満足したっすか?」 「うん、だけど…」 何でもないように後始末する友達の、しかし確かに自己主張するモノを見つつ言った。 「ソレ…大丈夫?」 「ん?ああ、これ?…そうだな、トイレは借りるっす」 「あ、うん…どうぞどうぞ」 「あざっす。…良し、こんなところかな」 「…本当にありがとう。最後まで付き合ってくれて」 「ま、友達の頼みにはこたえるものっす。それはそうと報酬は新しいカフェのお菓子を所望するっす。それじゃ、おやすみ」 「うん…おやすみ…」 そういっていそいそとトイレに向かうカイリキー。ボクは…正直、疲れでとても眠たい。 (ジュナイパーに…もっと、素直に、…なれたら、いいな) そう思いつつボクは意識を手放した。 一方そのころ。 「…くっふ、ふ、うん…きゅう…」 僕、ジュナイパーには一つ、悩みがあった。冗談かもしれないけど、無様な泣き顔を伴う悩みだ。 (こんなの、二度と使わないと、決めてた、のに…!) 動物の雄はしばらく抜かないと否が応でも溜まる。その解消方法は十人十色だ。では僕の場合は…? それは僕の手が知っている。僕の手によって出し入れされている、薄ピンク色の長いソレだ。 …いやまあ、こんなことになったのは確実にあいつのせい、なんだけど。 「あっあっ…奥、ぅ、んあぁ…!」 残念なことに身体は正直で、僕自身これ以上のオナニーを知らない。結果として抜くときはディルドが欠かせなくなってしまった。 (こんなの…あいつやご主人に、見られ、たらっ…!) あのにっくき紅い鳥はなんていうだろう。普通に気持ち悪がられるのか。それとも淫乱だのと言葉攻めにされてしまうのか。 いずれにせよ… (どうか、この姿を、誰にも、見られませんように──!) そうして僕は今夜も秘密と快感の渦に飲まれつつ自分を慰む。 ***後書き [#pMoA4ri] ここまで読んでいただきありがとうございます。なんとか間に合った…!!!0721の日です、つまり自慰ネタです!誰が何と言おうと自慰ネタです!!! それにしてもいいですね総排泄腔…なんというか、夢が広がリングな気がします。 果たしてファイアローがジュナイパーの前で素直になれるのかどうかは自分にもわかりません← #pcomment(後輩系ファイアローは裏を見せない,10,below)