あなたは、聖なる夜を誰と過ごしますか? 初の短編に挑戦です。 -------------------------------------------------------------------------------- しんしんと雪が降り注いでいる。 街の木々は1年に1度の記念日を、盛大なイルミネーションで着飾る。 街を行き交う恋人達・・・。 そんな中、公園の片隅でひっそりとうずくまる少女・・・。 彼女は家を飛び出し、心のよりどころも無いまま、聖なる夜を震えながら過ごそうとしていた。 そんな彼女に、誰かがやさしく声をかける。 「メリークリスマス。小さなサンタさん」 その声の主は、自分が身に纏っていたサンタクロースの衣装を、その女の子に着せた。 「よいクリスマスを」 プツン・・・。 彼はそこでテレビのスイッチを切った。 何度も見たこのシーン。毎年この時期になると放送される人気ドラマだ。 彼もそのドラマがお気に入りだった(正確には、ドラマの主人公のアイドルが好きだった)が、じっくりと見ている余裕は無い。 なぜなら、今日は1年で一番の働き時だからだ。 彼は無数に詰まれたプレゼントの山を数個の袋に詰め込んでいた。 彼がサンタクロースの資格を取ったのは3年前。もともと我々デリバードという種類のポケモンは、配達する事が好きなのだ。 だから、彼自身もこの仕事をするのは長年の夢であった。 「ふぅ・・・そろそろ出発するか」 彼はドラマで使用されたのと同じモデルのサンタクロースウェアを纏い、荷物を抱えて仕事場を出た。 年々プレゼントの数は増えて、彼としてはうれしい限りなのだが、その代償として、彼は自分自身のクリスマスを祝えなくなっていた。 いつも配達が終わる頃には既にクリスマスは終わっているのだ。 今日も毎年のように、最後のプレゼントを届け終わった頃には夜10時を回っていた。 「いてて・・・肩がパンパンだ・・・」 彼は疲れた体を仕事場まで運んだ。 いつもなら、このまま実家に帰り、のんびりと年末を迎えるのだが、今日はいつもとは違った。 「うわ・・・!まだプレゼント残ってたよ!!」 不覚にも、机の下にあるプレゼントを見逃してしまっていたのだ。 今から届けても、もう間に合わないかもしれない。もしそうなってしまったら、彼の評判は一気に下がってしまう。 これは大変だと思い、彼は慌ててその大きな包みを持ち上げた。 ふと、彼はそのプレゼントの送り先を見て動きを止めた。 そこに記されていた住所は、まさに彼の実家であった。 「僕宛にプレゼント・・・?なんだろう・・・」 彼はこの仕事を始めてから、プレゼントを貰った事など一度も無い。それだけに、不信感もあったが、同時に期待感も抱いていた。 「とりあえず、家に持って帰るか」 その荷物はやけに重たかったが、あえて彼は気にしないようにしていた。 「ただいま~・・・」 仕事場から約1時間、彼は重い荷物を抱えて帰ってきた。 ただでさえたくさんのプレゼントを配達し終えたあとに、こんなに重い荷物を運んだ彼の身体は、すでに筋肉痛が起きていた。 「く・・・僕もまだまだだな。これしきで筋肉痛になるなんて・・・」 彼は大きな包みをベッドの横に置くと、疲れた身体をベッドに放り込んだ。 その時、彼は妙な感覚を覚えた。 プレゼントが動いた・・・? 確かに、今包みが小さく動いたような気がした。 彼はかなり不安になったが、意を決して、おそるおそるその包みを開けた。 「ぷはぁ!!やっと出られたわぁ・・・」 なんと、プレゼントの包みに入っていたのは、シャワーズの女の子だった。 しかも彼女はなぜかサンタクロースの格好をしている。 彼はその女性をどこかで見たような気がしていた。 「ええと・・・え?もしかして、君はドラマの「ハッピー・デリバリー・サービス」のヒロイン・・・!?」 「そうよ。こんにちわ、サンタさん。変わってないわぁ、あなた」 彼女は包みからひょい、と飛び出すと、いきなり彼に抱きついた。 「ちょ、ちょっと!僕、あなたには初めてお会いしたんですけど・・・。そりゃ、テレビで何度か見たことはありますけど」 彼は人気アイドルのシャワーズにこんなに親しくされて、頭が混乱していた。 「あ、覚えてないの?そっか、あの時私はまだイーブイだったし」 「イーブイ・・・?あれ、じゃあ君はあの時の・・・」 あの時・・・それは、彼がサンタクロースの資格を取った初めての年、3年前のクリスマスだ。 「思い出してくれたんだぁ!私、ずーっとあなたを探していたの。そのために、あのドラマだって作ったのよ」 「あのドラマって・・・あ!」 「そ。「ハッピー・デリバリー・サービス」は、あなたと私の出会いを元に作られたお話よ」 デリバードは余りの出来事に、驚愕してしまった。 毎年何気なく見ていたドラマが、あの日自分がした事が原作になっていたとは、夢にも思わなかった。 「あの日、家出した私は寒さで死んでしまいそうだった・・・。あの時、あなたが自分のコートを脱いで私に着せてくれなかったら、私は凍え死んでいたと思う」 シャワーズは、まるであの日の夜のように、身体を震わせた。 だがその身体はあの日とは異なり、温かく、魅力的な体つきをしていた。 「だから、今度は私があなたにプレゼントをあげる・・・」 そう言うと彼女はサンタクロースのローブを脱いだ。 彼女の体には、リボンが巻かれていた。そのリボンは、彼女の全身のあらゆる部分を回り、まるで縛られているようだった。 「これは、一体・・・?」 デリバードは急な出来事に困惑していたが、心臓は飛び出してしまうのではないかと思うほど脈動していた。 「あなたは、プレゼントをもらったらまずどうするの?」 彼女の目つきは、世の男性を虜にしてしまうほど妖艶だった。 「え・・・と、まずリボンを解く、かな?」 「じゃあそうして」 彼女はそのままベッドに倒れこみ、仰向けになった。 デリバードは恐る恐る彼女に巻かれたリボンに手をかけた。 シュルシュル・・・と音を立ててリボンが解かれる。 「あ・・・はぁ、あっ」 彼女の体をリボンがこするたび、彼女は声を漏らした。 デリバードは自然と体が熱くなっているのを感じていた。 彼の手が、彼女の秘部に巻かれたリボンに触れる。 「ひゃぁん・・・んっ」 彼女の体が小さくはねた。 リボンは全て解かれると、彼女の秘部はあらわになった。 「うふふ、上手にできたね」 シャワーズはにっこり笑うと、すでに大きくなったデリバードのモノを優しくなでた。 「うっ・・・」 「さぁ、クリスマスはこれからよ。サンタさん」 彼女は彼の棒を口に含んだ。 「あ、口は・・・汚いよ・・・ぅ」 「ほんぁこと無いでひょ。あなたの、とってもおいひいもの」 彼女の唾液で、彼のモノはヌルヌルと潤滑した。 ピチャピチャ・・・ジュル 「うはぁ・・あッ!」 シャワーズは冷たい舌を、彼のモノの先端から裏筋まで、巧みに這わせた。 ジュルジュル・・・。 「・・・んぁッ・・はぁ」 彼のモノはビクビクと痙攣し、限界が近い事を語った。 「イきそうなの?いいわよ、出して。私の口の中に頂戴」 「出るッ・・・!!!」 ドプッ、ドプッ・・・ 彼の精液が、彼女の口内に一気に射出された。その量は彼女の口には収まりきらず、ゆっくりと彼女の小さな口から零れ落ちた。 「はぁ・・・はぁ・・・気持ち良かった」 デリバードは虚ろな目で彼女を見つめた。 シャワーズは彼の精液を吐き出し、ベッドに座った。 「一杯出たね。サンタさんって、こんなこと誰にもしてもらえないでしょ?」 彼はうなずくと、ありがとう、とつぶやいた。 「じゃあ、今度は君の大事なところを見せて」 デリバードは彼女をベッドに寝かせると、彼女の秘部に顔を近づけた。 その時、シャワーズが彼の腕を引っ張った。 「何・・・?今からがいいところなのに・・・」 「時間・・・」 彼女は時計を指差した。時計の針は、たった今0時を回ったところだった。 「今年のクリスマスは、もうおしまいよ」 それからデリバードは何事も無く年を越し、毎年のように正月をのんびりと過ごした。 ただ、今年からはいつもと違うことがある・・・。 「シャワーズさん、恋人がいらっしゃるそうなのですが、どんな方なのですか?」 マスコミが売れっ子アイドルを取り囲んでいる。 「私の彼は・・・幸せ配達人です」 彼女はブラウン管の向こうから、彼に向かって笑いかけた。 -------------------------------------------------------------------------------- - 復旧とリンク完了しました -- [[ギコニクル]] &new{2008-08-16 (土) 11:22:23}; - いい話です。 次のクリスマスが気になります。 ――[[501]] &new{2009-11-13 (金) 14:24:14}; #comment IP:133.242.146.153 TIME:"2013-01-30 (水) 14:08:20" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?cmd=edit&page=%E5%B9%B8%E3%81%9B%E9%85%8D%E9%81%94%E4%BA%BA~Happy%20Delivery%20Service" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.1; WOW64; Trident/5.0; YTB730)"