[[桜花]] 少女から水への贈り物 作・桜花 この小説は、ポケモンが人間と同じ生活をしていますが、基本的に2足歩行と4足歩行のポケモンに分かれています。 12月20日 激しい雨が降る中、鞄を持った一人のキルリアが、自分の住むマンションに帰ってきた。キルリアが一人暮らしの大学生で、マンションは富豪であるキルリアの両親の所有物である。 「!」 笠を閉じて、マンションのエントラスに入ろうとした時、すぐ側の茂みに、青い何かが見えた。 「何だろう?・・・」 不思議に思い、キルリアが茂みに近づいた。そして茂みの中を見ると、そこには一頭のミズゴロウが、ぐったりした状態で倒れていた。 「えっ!? 嘘! き、君、大丈夫!?」 少々パニックになりながらも、キルリアはミズゴロウの状態を確認した。しかしミズゴロウからは返事はなかった。 「・・・とりあえず、私の部屋に連れて行こう」 仕方なくキルリアは、ミズゴロウを抱えて、自身の部屋に向かった。 ※ ※ 部屋に着いたキルリアは、ミズゴロウをダイニング・ルームのソファーに置き、自室に行き、大学の鞄を置いて、バスタオルを持って戻ってきた。そしてそのタオルで、雨に濡れたミズゴロウを、優しく拭き始めた。 「うっ、う~ん・・・」 すると、ミズゴロウが声を出し、薄っすらと目を明けた。 「・・・ヒッ!」 ミズゴロウは怯えた声を出し、涙目でキルリアを見た。そんなミズゴロウを、キルリアは優しい眼差しで見た。 「怖がらないで・・・私は何もしないから・・・」 キルリアには、何故ミズゴロウが怯えているかは分からないが、こう言えば大丈夫の様な気がしたので、キルリアはそう言った。暫くして、ミズゴロウは落ち着いた様だ。 「あの・・・あなたは?・・・」 ミズゴロウが、キルリアの事を聞いてきた。 「私はキルリア。一人暮らしをしている大学生よ! 君は?」 「僕は・・・ミズゴロウです・・・」 「ミズゴロウ君ね・・・家は何処なの?」 「家は・・・ありません・・・」 「えっ?・・・」 ミズゴロウは其処まで言うと、俯いてしまった。 「僕・・・小さい頃に両親を無くして・・・ずっと一人で生きてきたんです・・・野宿をしたり、空き瓶等を集めて、お金にして、今まで生きてきたんです・・・」 其処まで言うと、ミズゴロウは泣き出してしまった。そんなミズゴロウを、キルリアは優しく抱きしめた。 「可哀想に・・・」 キルリアには、そう言ってあげるしかなかった。暫くして、キルリアが離れた。 「君は、これからどうするの?」 「雨が上がったら、出て行きます。特に行く当てはありませんけど・・・」 そう言ったミズゴロウに、キルリアはある提案をだした。 「良かったら・・・私と住まない?」 「えっ?・・・そんな・・・僕なんかが・・・」 「別に良いよ! 一人暮らしで退屈だから、男の子が一緒に住んでも、全然平気だよ♪」 「・・・じゃ、じゃあ・・・宜しくお願いします・・・」 「宜しくね♪」 こうしてキルリアの説得(?)により、ミズゴロウは一緒に住む事になった。 1時間後・・・ キルリアとミズゴロウは、キルリアが作った夕食を食べていた。 「どう?」 キルリアがミズゴロウに、料理の味を聞いた。 「美味しいです♪」 「良かった♪ 今まで私しか食べなかったから、他の人はどうかなって、気になってたんだ」 ミズゴロウの感想に、キルリアは喜んだ。その後は色々な事を話し合い、気がついたら時間は、P・M11時になっていた。 「そろそろ寝ようか・・・」 そう言って、キルリアはミズゴロウを、寝室に導いた。寝室はキルリアの自室でもある。 「ベット・・・一つしか無いですから・・・僕は床に寝ますね・・・」 と、笑顔でミズゴロウは言ったが、キルリアは・・・ 「あら? 一緒に寝れば良いじゃない?」 「ええっ!! そ、それは不味くないですか・・・」 心配そうにミズゴロウは言うが、キルリアは・・・ 「別に良いじゃない♪ それとも、女の子と寝るのは、少し恥ずかしい・・・かな?」 と、からかいを込めた笑みを浮かべながら、キルリアは言った。 「い、いや・・・そうゆう訳じゃ・・・」 「なら良いじゃない♪」 そう言うとキルリアは、ミズゴロウの片前足を手に取って、ベットに引き込んだ。ミズゴロウは諦めて、キルリアと一緒に寝ることした。ベットに入ると、ミズゴロウの直ぐ目の前には、キルリアの顔があった。 「ふふ・・・ベットで寝るのは初めてかな? おやすみ・・・」 そう言ってキルリアは、天井の方を向いて眠りについた。そんなキルリアを見て・・・ 「キルリアさん・・・ありがとうございます・・・お休みなさい・・・」 そう小さく呟いて、ミズゴロウも眠りについた。 次の日 次の日、ミズゴロウが目を覚ますと、隣にはキルリアの姿は無かった。 「キルリアさん?」 キルリアの名を呼んだが、返事はなかった。その代わり、美味しそうな朝食の匂いがした。ミズゴロウはベットを降りて、キルリアの部屋を出た。するとダイニング・ルームで、キルリアが朝食の準備をしていた。 「あっ! おはよう♪ ミズゴロウ君」 「お、おはようございます・・・起こしてくれれば、手伝ったのに・・・」 と、ミズゴロウは言ったが、キルリアは・・・ 「だって、君の寝顔見たら、もう少し寝かせておこうと思ったんだ♪」 キルリアが笑顔で言った。その笑顔を見た瞬間、ミズゴロウはドキッとした。 『キルリアさん・・・昨日は気付かなかったけど・・・とっても可愛い・・・』 そうミズゴロウは、心の中で思った。 「んっ? どうしたの? 早く食べよう♪」 そんなミズゴロウの気持ちを知ってか知らずか、キルリアは笑顔で催促した。 「あっ! ハイ!」 ミズゴロウは我にかえり、椅子に座った。その後キルリアも椅子に座った。 『いただきます!』 2人は挨拶をし、朝食を食べ始めた。その後、キルリアが先に食べ終わり、一度自室に行き、大学の鞄を持って戻ってきた。 「じゃあ私は、大学に行くね♪ と言っても、1・2時間くらいで帰ってくるからね♪」 「あの・・・僕は何をすれば良いですか? 何もやらないってのは、流石に駄目ですから・・・」 「う~ん・・・そうね・・・じゃあ、私の部屋の掃除をしてくれない? カーペットをコロコロして、ゴミを取るやつでやるだけで良いから」 「分かりました♪」 ミズゴロウは笑顔で返事をした。するとキルリアは財布を取り出し、一枚の紙幣を取り出した。 「お昼は、私が帰ってきてから作るけど、ミズゴロウ君、もし出かけるなら、欲しい物で、これで買える物があったら買っていいよ♪」 そう言ってキルリアが渡した紙幣を見て、ミズゴロウは驚いた。紙幣の金額は、1万ゼルダ(ゼルダ=円)だからであったからである。 「そ、そんな! こんなの頂けません!」 と、ミズゴロウは言ったが、キルリアは笑顔でミズゴロウの片前足に紙幣を渡して言った。 「いいの! お父さんからの仕送りだけど、私はこんなに使わないから、君が使っていいよ♪・・・あっ! いけない! 遅刻するから、もう行くね! 行ってくるね♪」 「あっ! キルリアさん!」 ミズゴロウは叫んだが、その時にはもう、キルリアは出て行ってしまった。 「・・・どうしよう・・・」 ミズゴロウは困った表情をしながら、一人事を呟いた。 ※ ※ その後ミズゴロウは、キルリアに指定されたとおり、キルリアの自室を掃除していた。 「大分綺麗になった・・・」 部屋が綺麗になったので、掃除を終えようとした。その時ミズゴロウは、机の上にある写真に気付いた。その写真には、エルレイドとサーナイトの女性とキルリアが写っていた。 『この写真のエルレイドとサーナイト・・・キルリアさんのお父さんとお母さんかな?・・・』 そうミズゴロウは思った。するとその瞬間、突如電話が鳴った。ミズゴロウは掃除用具を片付けて、電話に出た。 『あっ、ミズゴロウ君?』 電話の相手は、キルリアだった。 「キルリアさん? どうしたんですか?」 『うん、実は言い忘れてたんだけど、もし出かけるなら、電話の下の引き出しにある、合鍵を使って、家の鍵を閉めていってね!」 「わかりました」 『うん、それだけだから、それじゃね♪』 そう言うとキルリアは、電話を切ってしまった。ミズゴロウは言われたとおり、電話の下の引き出しを開けて、合鍵を取り出した。 「少し・・・出かけようかな・・・」 そう呟くとミズゴロウは、合鍵と今朝キルリアから貰った1万ゼルダの入った財布を持って、玄関へと向かった。 ※ ※ 街に出たミズゴロウは、ある程度商店街の店等を見て回ったが、特に買うものも無く、最後にアクセサリーショップに寄った。其処には可愛らしい指輪等が売られていた。 『6千ゼルダか・・・』 ミズゴロウが見ている、黄緑色の宝石が付いた指輪の値段は、6千ゼルダであった。 「いらっしゃいませ! 何かお探しですか?」 と、指輪を見ていたミズゴロウに、ミミロップの店員が話しかけてきた。 「あ、い、いえ・・・見ていただけです・・・」 そう言ってミズゴロウは、そそくさと店を出て行った。その後ミズゴロウが辿り着いたのは、駅前であった。 「あっ! ミズゴロウ君!」 と、背後から声を掛けられ、ミズゴロウが振り向くと、其処にはキルリアがいた。 「キルリアさん! 大学はもう終わったのですか?」 「うんそうだよ♪ 今年のは今日でもう終わりだから、明日から1月7日位まで、一日中一緒に居られるね♪」 キルリアは笑顔で言った。その瞬間ミズゴロウは、顔を赤くした。 「んっ? どうしたのミズゴロウ君? 顔赤いよ?」 キルリアに顔が赤い事を指摘され、ミズゴロウは咄嗟に理由を考えた。 「い、色々周って、少し疲れたんですよ!」 「・・・そう。それよりお腹空いてない? 少し早いけど、お昼にしない?」 キルリアは腕時計を見ながら言った。ミズゴロウは少々ながらも、小腹を空かせていた。 「少し・・・空いてます・・・」 「そう♪ なら何か食べようか!」 そう言ってキルリアは、ミズゴロウを連れて、昼食を取る所を探し始めた。 ※ ※ キルリアに連れて来られたのは、ハンバーガーのファースト・フード店だった。ミズゴロウは、店のメニューが分からなかったが、キルリアが食べやすい物を注文をしてくれた。やがて来たハンバーガーを食べながら、美味しそうにハンバーガーを頬張っているキルリアを見た。ミズゴロウから見たキルリアの顔は、とても可愛らしかった。 『そうか・・・顔が赤くなるのは・・・・僕・・・キルリアさんの事が好きなんだ・・・』 そんなキルリアの顔を見ながら、ミズゴロウは思った。ミズゴロウはキルリアに、恋をしていたのだ。 「どうしたのミズゴロウ君? 私の顔に何か付いてる?」 「!?」 ミズゴロウは、顔を見ていた事に、キルリアに気付かれてしまった。 「・・・い、いえ・・・・ただ、ボッーとしていただけです・・・」 ミズゴロウは、そう誤魔化した。ミズゴロウには、キルリアに告白をする勇気がなかった。 「クスッ♪ 変なの♪」 キルリアはクスクスと笑った。それにつられて、ミズゴロウも笑った。自分に虚しさを感じながら・・・ それから三日後・・・ 12月24日・その日はクリスマスである。キルリアとミズゴロウは、何時もの様に朝食を食べていた。 「ねえ、ミズゴロウ君!」 突然キルリアは、ミズゴロウに話しかけてきた。 「何ですか?」 「今日クリスマスじゃない? だから2人っきりでクリスマス・パーティーでもしない?」 「クリスマス・パーティーですか?・・・」 ミズゴロウは、『2人っきり』と聞いて、またドキッとしたが、あえて『クリスマス・パーティー』の単語を述べた。 「良いですね♪ やりましょう♪」 ミズゴロウは笑顔で言った。そんなミズゴロウを見て、キルリアも笑顔になった。その後2人は、部屋の中の飾り付けをしたり、ご馳走を作ったりした(ミズゴロウは、キルリアのサポート)。 ※ ※ 「え~と・・・キルリアさんに頼まれたのは、これで全部だよね・・・」 あの後ミズゴロウは、キルリアに買い物頼まれて、商店街にやって来て買い物をした。買い物を終えたミズゴロウは、買い物袋を持ちながら、先日寄ったアクセサリーショップに行った。店内の商品には、まだあの6千ゼルダの指輪があった。 「お求めですか?」 と、前にミズゴロウに話しかけてきた、あのミミロップの店員が、また話しかけてきた。以前は驚いて買うことが出来なかったが・・・ 「あの・・・この6千ゼルダの指輪・・・・・ください・・・」 ※ ※ 「ありがとうございました!」 店員の声を後ろから聞きながら、ミズゴロウは店から出てきた。片手には買い物袋。もう片方には、リボンの巻かれた小さな箱があった。ミズゴロウはその箱を軽く握り締めて、帰路に着いた。 ※ ※ 『メリークリスマス♪♪♪』 キルリアとミズゴロウは、お互いのグラスをぶつけ合いながら言った。テーブルには、チキンやケーキ等のご馳走が並んでいた。ちなみにケーキは、キルリアの手作りである。ミズゴロウは、キルリアのケーキを、一口食べた。 「! 甘くて美味しいです♪」 「良かった~♪ ケーキ作ったの初めてだから、少し心配だったんだ~♪」 ミズゴロウの素直な感想に、キルリアは笑顔になった。そんなキルリアを見て、ミズゴロウは心中で考えていた。 『さっき買った指輪・・・何時渡そうかな・・・』 ミズゴロウは、先程買った指輪の渡す時期を考えていた。そんなこんなで、パーティーの時間が過ぎていった。やがてパーティーは終わり、後片付けを終えて、ミズゴロウはテレビを見ていた。すると・・・ 「ねえ、ミズゴロウ君・・・」 突然、キルリアが話しかけてきた。 「何ですか?」 「実はさ・・・・君に・・・クリスマス・プレゼントが・・・あるんだ・・・」 と、何故かキルリアは、顔を赤くして、体をモジモジさせながら述べた。 「プレゼント・・・僕に・・・ですか?・・・」 ミズゴロウは、キルリアの動きに不思議がりながらも、確認を求めた。 「うん・・・あっ、要らないなら・・・別に構わないけど・・・」 「! そ、そんな事ないです!」 「そう・・・・良かった・・・でも少し準備がいるから・・・10分したら・・・私の部屋に来てくれない?・・・」 「部屋にですか・・・分かりました・・・」 ミズゴロウが笑顔で言うと、キルリアは顔を赤く染めたまま笑顔を見せて、そして部屋に入っていった。ミズゴロウは10分後を楽しみにしながら、再びテレビを見た。 10分後・・・ 「そろそろ・・・かな?」 ミズゴロウは、壁に掛かった時計を見上げながら、一人呟いた。ミズゴロウは、キルリアの部屋の前に立った。 「キルリアさぁ~ん。入りますよ?」 ノックをしながら、ミズゴロウは叫んだが、キルリアの返事はなかった。 「キルリア・・・さん?」 返事はなかったが、10分前の約束どおり、室内に入った。すると其処には・・・ 「?????」 室内にはキルリアは居らず、代わりにポケモン2体くらいなら、軽々と入れる大きさの白い袋があり、袋の口はブルーのリボンで閉められており、口の所には手紙があった。ミズゴロウは手紙を取り、内容を読んでみた。 『ミズゴロウ君へ♪ この中に最高のプレゼントがあるよ♪ 早く開けてね♪ 待ってるから♪ キルリアより♪』 という内容であった。ミズゴロウは、『待っているから』という単語を気にしながらも、少しづつリボンを解いていった。やがてリボンは解け、ミズゴロウは袋の口を開けた。そしてその中身は・・・・・全身にレッドリボンを巻いたキルリアだった。 「えっ? キル・・リアさん?・・・」 「フフ・・・・」 「!?」 と、キルリアが妖艶に笑った時、いきなりキルリアは、ミズゴロウの右前足を掴み、そのまま袋の中に引きずり込んだ。そしてキルリアは、ミズゴロウを押さえつけ、『ねんりき』を使い、一度開けられた袋の口を、もう一度リボンで結び、中から開けられないようにした。そしてキルリアは、ミズゴロウの顔に、自分の顔を近づけた。 「キ、キルリアさん・・・一体・・・」 ミズゴロウはそう聞いたが、キルリアは答えなかった。 「キルリ・・・んっ・・・」 ミズゴロウは、何か柔らかい物で、口を塞がれた。そして目の前には、頬を赤く染めた、ほぼ0距離のキルリアの顔があった。ミズゴロウはキルリアにキスをされたのだ。 『キルリアさんの唇・・・暖かくて柔らかい・・・んっ・・・』 そう思った時、ミズゴロウの口内に、唇よりも柔らかいものが入ってきた。それはキルリアの舌であり、ミズゴロウの口内を舐め回すと、そっと歯を舐めて、ミズゴロウの口から離れた。口を離した時、ミズゴロウとキルリア、其々の口に銀色の橋が繋がり、やがてそれは途切れた。 「ハア・・・キルリアさん・・・ハアハア・・・何で?・・・」 そうミズゴロウは聞いた。するとキルリアは尚も顔を赤く染めながら、理由を述べた。 「それは・・・・ミズゴロウ君・・・・あなたの事が・・・好きだからよ・・・」 「えっ?・・・・」 キルリアのその言葉に、ミズゴロウは自らの耳を疑った。 『キルリアさんが・・・僕の事を好き?・・・』 ミズゴロウは、そう心の中で思った。キルリアは、更に話を続ける。 「最初見た時はね・・・可哀想な男の子だな・・・って思ったんだけど・・・この4日間を過ごしていたら・・・どんどん君の事が好きになっちゃったんだ・・・」 「キルリアさん・・・僕も・・・キルリアさんの事が好きです」 「えっ!?」 「キルリアさんの事が・・・凄く可愛く見えて・・・好きなってしまったんです・・・」 「ミズゴロウ君・・・好きよ・・・・愛してる」 「僕も・・・キルリアさんの事・・・愛してます・・・」 ミズゴロウは言った。その瞬間、キルリアは再びキスをしてきた。 クチュクチュ・・・チュプ・・・チュパ・・・ キルリアの舌が、ミズゴロウの口内を暴れる。 『ああ・・・・キルリアさんの舌・・・・柔らかい・・・』 ミズゴロウは、口内を舐められながら、そう思った。やがてキルリアは、ミズゴロウから口を離した。 「ねえ、ミズゴロウ君・・・私の体を見て・・・」 と、キルリアはミズゴロウに甘い声で言った。ミズゴロウが見ると、キルリアの体は先程と同じ様に、体にレッドリボンが巻かれていた。 「私から君へのプレゼントは・・・私自身・・・プレゼントのリボンは、普通解くでしょ?・・・解いて・・・」 キルリアは、顔を赤くしながら言った。 「い、良いんですか?・・・・」 ミズゴロウも、顔を赤くしながら聞いた。 「良いの・・・・解いて・・・」 「そ、それでは・・・」 ミズゴロウは、キルリアのリボンに手を掛けて、ゆっくりとリボンを解いていく。 シュル・・・シュル・・・ 「ハア・・・アン・・・・」 ミズゴロウがリボンを解いていく毎に、リボンはキルリアの体を擦り、それによりキルリアは、声を漏らす。 「ああぁん!!!」 リボンが最後に、キルリアの秘所を擦った時、キルリアは大きく声を上げた。 「ふう・・・ふう・・・・」 キルリアは肩で息をした。一方ミズゴロウは、リボンを解きながら現在に至るまでの間に、自身の一物は大きくなってしまった。 「ふう・・・ふふ・・・大きくなったわね♪」 息の落ち着いたキルリアが、ミズゴロウの一物を見ながら言った。 「み、見ないで下さいよ・・・」 顔を赤くし、俯いた状態でミズゴロウは言った。 「そう! じゃあ見ないよ・・・・代わりに舐めるけど・・・・♪」 「えっ? 何を?・・・」 パクッ 「ひゃ!」 キルリアの言葉に、ミズゴロウが聞き返した途端、キルリアはミズゴロウの一物を、自らの口に含んだ。 ピチャピチャ・・・ 「ふあぁ・・・んん・・・」 一物を舐められて、ミズゴロウは甘い声を発し、次第に気持ちよくなっていった。一方のキルリアは、そんなミズゴロウを更に気持ち良くする為、ミズゴロウの袋を揉み始めた。 「ふあああぁぁぁ!!!」 袋を揉んだ瞬間、ミズゴロウは悲鳴にも似た声を上げた。 『そろそろね・・・』 と、キルリアは笑みを浮かべながら、心の中で呟き、次の瞬間には、ミズゴロウの一物を、強く吸い上げた。 「あああああ!!!!」 ミズゴロウは絶叫をし、キルリアの口内に、一物から白い液体を吐き出した。キルリアはそれを、ゆっくりと飲み干した。 「・・・美味しかった♪」 キルリアは口を拭いながら言った。 「・・・ごめんなさい・・・」 ミズゴロウは、申し訳なさそうに言った。そんなミズゴロウに、キルリアは言った。 「どうして謝るの? 好きな相手から貰った物は、全然嫌じゃないよ♪!・・・それより・・・ミズゴロウ君のソレ・・・ココに入れて♪・・・・」 そう言ってキルリアは、顔を赤く染めながら、すっかり濡れてしまった、自分の秘所を指さした。 「い、いいんですか?・・・・」 ミズゴロウも、顔を赤く染めて言った。 「いいの・・・ミズゴロウ君の・・・頂戴・・・」 「わ、分かりました・・・」 ミズゴロウは、キルリアの要望を叶えてあげる事にした。そしてミズゴロウは、ゆっくりとキルリアの秘所に、自らの一物を宛がい、ゆっくりとキルリアの中に入れ始めた。 「いっ・・・・つぅ・・・」 入れた瞬間、キルリアの秘所から微量の血が流れだし、キルリアは小さな悲鳴を上げた。 「だ、大丈夫ですか!?・・・・」 ミズゴロウは、心配そうに聞いた。そんなミズゴロウに、キルリアは笑って態様した。 「大丈夫だよ・・・それより・・・動いて・・・・」 「は、はい・・・・」 キルリアに言われて、ミズゴロウはゆっくりと腰を動かし始めた。 「あああああっ!」 動かし始めてから間もなく、キルリアは声を上げた。 「キ、キルリアさん!?!!!!」 その声に驚いて、ミズゴロウは動きを止めて、キルリアを心配した。 「大丈・・・夫・・・もっと・・・動いて・・・」 途切れ途切れになりながらも、キルリアは自分の意志を、ミズゴロウに伝えた。 「わ・・・分かりました・・・・」 ミズゴロウは、キルリアの期待に答える為、再度動き始めた。 クチュ・・・グチュ・・・・クチュ・・・ 袋の中で、液体音が響く。 「あっ!・・・・気持ちいいです・・・」 腰を動かしていたミズゴロウが、快感の声を漏らす。 「ミズゴロウ君も・・・・気持ちいいんだ・・・・私も・・・・気持ちいいよ・・・」 キルリアも声を漏らす。二人の体は汗ビッショリになっているが、それは密封された袋の内部の温度だけではなく、お互いの体が、熱くなっているからである。やがて2人に、異変が起きた。 「あっ!・・・キ、キルリア・・・さぁ・・・ん・・・ハァ・・・ハァ・・・ぼ・・・僕もう・・・出そう・・・です・・・」 「んっ・・・・そう?・・・・・」 2人は途切れ途切れながらも、そう会話をした。 「ぬ・・・抜きますね・・・・出したら・・ハア・・大変ですから・・・」 ミズゴロウは、自らのモノを抜こうとした。しかしそれを、キルリアが・・・ 「抜かなくていいよ・・・私の中で・・・ミズゴロウ君の・・・・出して!・・・」 「!!!・・・・・・・そうしたら・・・・キルリアさん・・・」 「いいの!」 キルリアは、力強く言った。 「私!!! ミズゴロウ君のなら!!!! 許すから!!!! だからお願い!」 「キルリアさん!!!!・・・・分かりました!!!!」 ミズゴロウも力強く言った。そしてその瞬間、キルリアの中に、ミズゴロウのが放たれた。 『ああああああ!!!!!』 あまりの気持ち良さに、2人同時に声を上げた。 数分後 「ハア・・・・ハア・・・・」 「ハア・・・・ハア・・・・ハア・・・・」 2人は息は荒れていたが、幾分落ち着く事が出来た。キルリアは『ねんりき』でリボンを解き、2人は袋の外に出た。外に出て瞬間、外の空気がヒイヤリした。 「ハア・・・・あの・・・・キルリアさん・・・・」 「んっ?・・・・何?」 疲労の回復は、キルリアの方が速い様だ。そんなキルリアに、ミズゴロウは小さな箱・・・指輪の入った箱をを差し出した。 「?」 キルリアは不思議がりながらも、箱を手に取って、少しずつ開けてみた。そして中の指輪を見た瞬間、驚いた表情でミズゴロウを見た。 「あの・・・・クリスマス・プレゼントのつもりで買ったんですが・・・・気に入っていただきましたか?・・・・」 恥ずかしがりながらも、ミズゴロウはキルリアに説明をした。その瞬間キルリアは、ミズゴロウを抱きしめた。 「気に入ったよ・・・・ありがとう♪」 キルリアの感謝の言葉を聞き、ミズゴロウは嬉しさと幸せで涙を流した。・・・・・・&ruby(キルリア){少女};は&ruby(ミズゴロウ){水};から、贈り物を貰った・・・そしてそれは水にとっても少女からの贈り物であった・・・・それが少女から水への贈り物である・・・。 6月21日、遂に『水から少女への贈り物』が終わりました。今まで応援して頂いた方々、本当にありがとうございました♪。 ※ 人物設定 ※ キルリア 20歳 大学生 「都会の高級マンションに住む女子大生。家は大金持ちで、現在は一人暮らしをしている。」 ミズゴロウ 15歳 無職 「鉄くず等を集めて、生活をしていた男の子。親は幼い頃に亡くなった。」 感想等がありましたらどうぞ♪ それでは♪ ---- - はうぅ~ ミズゴロウかぁぃいよぉ!!!お持ちかえりぃ♪ -- [[Fロッド]] &new{2009-03-08 (日) 16:29:53}; - 貴方はひぐらしの鳴く頃にのかぁいいモードのレナですか。まぁ確かにかぁいいですし言ってる貴方と物語のミズゴロウお持ち帰りしますよ(何故かお持ち帰りのかぁいいモードなかけ)自分もですがもうキルリアもお持ち帰りしたい。この前ひぐらしの綿ながし編でかぁいいページ見つけてお持ち帰りモード寸前ぎりぎりセーフですよ -- [[ソル]] &new{2009-03-08 (日) 20:22:06}; - Fロッドさんもしかして書き込み初めてですか。違うんならごめんなさい。そして気を悪くしないで下さい。はぅ~ -- [[ソル]] &new{2009-03-08 (日) 20:24:19}; - ↑&br;この耳、地球仕様なんで。まだF殿のコメントの方が分かりやすい。もう少し言うことまとめろ -- &new{2009-03-08 (日) 21:14:34}; - えと………初めてではないです。 気分とネタだけで動いてる⑨なので^^;(コメントじゃないけど、大丈夫かな? 普通に言うと[ミズゴロウの動作等が持ち帰りたいほどかぁぃい]です。 -- [[Fロッド]] &new{2009-03-08 (日) 22:59:06}; - Fロッドさん・ミズゴロウのどの動作がかぁいいですか? ソルさん・ここまで盛り上がる程気に入るなって、ありがたいです。 -- [[桜花]] &new{2009-03-09 (月) 14:02:08}; - もう小説のポケモン全部お持ち帰りしたいです。はぅ~皆かぁいい。お持ち帰りーって言ったら友人にポケモンをお持ち帰りしたいと友人に言ったら何でよとつっこまれました。はぅ~なんでポケモンのかぁいいのと良い所分かんないのかな。考えただけでも・・・お持ち帰りー -- [[ソル]] &new{2009-03-09 (月) 16:03:19}; - 私、ソルの友人華と申します。先日ソルに言われ来てみました。ソルーポケモンの良い所教えてー -- [[華]] &new{2009-03-09 (月) 16:30:56}; - やっと来てくれましたかー華。ポケモンの良い所それは・・・かぁいい所!当たり前ですよー華さん -- [[ソル]] &new{2009-03-09 (月) 16:32:51}; - えっそうなの、それなら今度ポケモンのゲームやってみようかな。ソル、私もう帰るけどあまりお持ち帰りモードにならないように頑張って -- [[華]] &new{2009-03-09 (月) 16:34:31}; - もう帰ちゅうのもう少し入れば良いのにそしてあまりお持ち帰りモードなるなってほっといて -- [[ソル]] &new{2009-03-09 (月) 16:36:11}; - お金の単位がやばい。 -- &new{2009-03-09 (月) 23:55:16}; - ソルさん華さん、そういう話は別の場所でしましょう。小説の作者に迷惑がかかります。 -- [[ギアス]] &new{2009-03-10 (火) 21:10:14}; - ギアスさん、注意ありがとうございます。ご迷惑おかけしました。反省してます。これからメール(パソコンの)でやります。(ケンカをです。変な意味ではありません)本当にすみません。 -- [[ソル]] &new{2009-03-11 (水) 16:57:28}; - 追記、いろんなところに同じような意見を書いている様ですが、多分やめた方が良いですよ、同じ意見しか書かないのは、どの小説も同じようにしか感じてないと思われがちですので。 -- [[ギアス]] &new{2009-03-11 (水) 21:47:28}; - はじめまして ミズゴロウってこんなに可愛かったんだっけ…?何となくですがミズゴロウがキルリアを好きになってくように ミズゴロウが気になってきました(これってきのせいなのかな?) -- [[青波]] &new{2009-03-12 (木) 11:27:09}; - 青波さん・人というのは、無意識の内に、何かを好きになるものです。あなたがミズゴロウが気になるのも、その一つです。 -- [[桜花]] &new{2009-03-12 (木) 17:05:21}; - くはっwwwwwキルリア………ほ、本気なのか!? -- [[Fロッド]] &new{2009-03-17 (火) 06:34:33}; - キルリア大胆すぎだろーが(つっこみ) -- [[ソル]] &new{2009-03-21 (土) 22:20:41}; - Fロッドさん・キルリアはかなり本気です。ソルさん・大胆な所が、また良いでしょう。 -- [[桜花]] &new{2009-03-23 (月) 00:12:59}; - ちょwコメント大杉ww 携帯からだと 10ページもあるのかッ!っと思って読んでいたら。6ページ作品 4ページコメントだった時があったよw。ちょっと自重しないか?神作品なのは分かるけど、本当にコメント大杉。では、俺も自重します。 -- &new{2009-03-27 (金) 12:25:26}; - ウチの嫁小説があったーっ!&br;…何ぃ!?♂!?キルリアと結ばれたってえ!?&br;良作だから許すw。桜花さんもいい作品あるじゃないですかぁ♪ -- [[メタル狩り]] &new{2009-08-03 (月) 00:14:51}; - ↑上から目線に聞こえるのは私だけ? -- &new{2009-08-10 (月) 05:44:30}; - >名無しさん すいません。偉そうに言ってたようです…。 桜花さん申し訳ありません…。 -- [[メタル狩り]] &new{2009-08-10 (月) 11:21:29}; - >>メタル狩りさん 好評価して下さったので、構いませんよ。 -- [[桜花]] &new{2009-08-16 (日) 22:46:22}; - 桜花さんサイコーでした。私的には2人の結ばれ方は大好きです。 ――[[赤いツバメ]] &new{2009-10-17 (土) 10:57:02}; - 赤いツバメさん >>様々な組み合わせを考えていたら、この組み合わせは良いかなっと思って、執筆を致しました。 ――[[桜花]] &new{2009-10-18 (日) 18:48:10}; - 君が見つける□がたりに似てるような ―― &new{2010-01-31 (日) 23:56:16}; - 二匹とも可愛かったです。 ――[[.admjgptw/]] &new{2010-08-19 (木) 22:20:07}; - 性交のあとの所でヒンヤリがヒイヤリになってたけど誤字ですかね? ――[[リオン]] &new{2010-08-22 (日) 18:40:38}; - 個人的には、ミズゴロウが指輪を買う所が、官能部分よりよかったかなと、自分で思っているだけです。すごくよかったです! ――[[朱雀フェニックス]] &new{2013-01-13 (日) 02:55:43}; - >>朱雀フェニックスさん 今よりも描写下手でしたが、良かったなら僕も嬉しいです。 ――[[桜花]] &new{2013-01-14 (月) 00:32:05}; #comment IP:219.202.66.107 TIME:"2013-01-14 (月) 00:32:05" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?%E5%B0%91%E5%A5%B3%E3%81%8B%E3%82%89%E6%B0%B4%E3%81%B8%E3%81%AE%E8%B4%88%E3%82%8A%E7%89%A9" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.1; Trident/5.0)"