#include(第十五回短編小説大会情報窓,notitle) 「あー、もう。ヨハンマジでかわいい、世界一可愛い。みんなちょっとうちの子を見て……」 主人は毎日のように、家事に勤しんだり寝ていたり甘えてきたり、可愛い服で着飾ったりしているポケモンを写真にとってはSNSに発信している。それに対して結構な数のいいねがつくため、親バカは加速していく。 主人が愛しているヨハンとは、主人が中学生になったときに家族へと迎え入れられたイエッサンの事だ。主人が小学生の頃から取り組んでいた乗馬の練習が、中学に上がってきてから本格的に取り組みだした。連日激しいギャロップの動きを御するために主人の疲労が蓄積し、訓練が終わるころには毎日体を動かすこともできないくらいに疲れていたため、何か癒せるポケモンを……と、なったときに白羽の矢が立ったのがイエッサンであった。 イエッサンは角からポジティブな気持ちを吸収してそれをサイコパワーの源にするポケモンだ。元気溌剌で、活発で社交的、そのうえ前向きで努力家な主人はイエッサンとの相性は抜群で、森を歩いていたイエッサンは自分から彼女の感情に惹かれてすり寄ってしまったくらいである。 ゴージャスボールを使用していたとはいえ懐くのも早く、瞬く間にベストパートナーとなったイエッサンは、主人を癒すために色んな努力をした。まずは、アロマセラピーを必死で覚えた。戦闘中に使うには頼りなかったが、日常遣いならば申し分ないくらいで、疲れた体を癒し、気分をリフレッシュさせるにはもってこいであった。 次に覚えたのはマッサージで、疲れ果てて横たわる主人の体をもみほぐし、血流をよくして疲れをよく癒した。仲良くするのは生まれた時からの得意技なので、主人とイエッサンはいつも仲良し。寝るときもお風呂の時もいっつも一緒であった。 そんな、ポケモンとの良好な関係を築く彼女だが、興味があるのは乗馬だけかと言えばそんなことはなく、成長するにしたがって人並みに異性への興味もどんどんと増していった。ガラルでは小さなころから性教育を行っているために、まじめに勉強してさえいれば、どうすれば子供が出来るのか。作れるのかは誰でも知っている。ポケモンも似たような性交で、子孫を残すことは知っている。 そのため、異性と触れ合う機会のないヨハンが、時折性欲のやり場に困っていることもわかってしまった。発情したヨハンは切なげな声をあげてソワソワするのだが、その意味を初めて調べた時は思わず顔が赤くなってしまった。 だが、自分のポケモンが苦しんでいるのを放っておける彼女ではなく、顔を真っ赤にしながらもついつい手を出してしまった。ヨハンとしては、親しい相手からとはいえ急所であるペニスを突然触れられて、最初こそびっくりして警戒していたが、直後こみ上げてきた快感に自分が求めた居たものはこれだと確信したらしい。 そうしてヨハンが夢中になって腰を振る光景を見て、『可愛い』とか、『喜んでくれて嬉しい!』と、感じてしまったのが良くなかった。それからというもの、何度もヨハンの欲求不満を解消するたびに主人の羞恥心は徐々に薄まってしまい、今ではヨハンのペニスを握りしめることにも全く羞恥心を感じないベテランになり果ててしまっていた。 「はぁ、どうしよう……またこれなのね。ヨハンってば、こんなにしちゃって。やっぱりポケモンはいざとなれば繁殖力が高いんだな……いいなぁ、気軽に気持ち良くなれて」 そのたびに思うのが、ヨハンばかり気持ち良くなることへの嫉妬と羨望だ。 「私もエッチなことすれば気持ち良くなれるのかな? 言葉は通じないけれど、あんなに夢中になって腰を振るくらいだから、きっと気持ちいんだよね……」 ギャロップは気性が荒いと危険なために去勢済み。そのため、去勢していないヨハンの性欲を何度も何度も処理をしてきた主人は、ペニスに触れた時の感触を手に感じながら、それを自分の体の中に入れるとどうなるのか、いつも妄想していた。自分の指で膣内をかき回すこともあったが少し物足りない。イエッサンに本気の交尾をしてもらえたら、もっと気持ちいいのだろうか? いつも手のひらで包み込んでいたペニスを受け入れれば、満たされるのだろうか? そんな妄想ばかりが主人の頭の中で加速する。 そんな、本能的な欲求を我慢する主人を見て、ヨハンは疑問でならなかった。イエッサンは賢く、そして穏やかなポケモンではあるが、人間社会のあたりまえを理解するのは難しい。例えば人間とポケモンが交尾するのが世間的には忌避されるべき行動ということも理解はできていなかった。だから、主人が自分のことを好きだし、発情もしているのに、どうして自分をつがいとして認めてくれないのか? ヨハンはそんなことをいつも疑問に思っていた。しかし、思いながらもイエッサンの性分か、能動的に主人に手を出すことは出来ず、いつか主人がその気になっていることを心待ちにし……ていると、ムラムラ来てしまうのだ。 こうなると完全な悪循環だ。主人から性欲を向けられると、自分も発情する。発情するから主人もそれを処理しようとしてくれる。ヨハンの処理すると、さらにセックスへの興味がわく。そうしていくうちに主人の理性が抑え込めなくなったのは、ある意味必然だった。 そのきっかけとなるのは学校で同級生のコイバナから、男とやったやらないの話を聞いた時だ。 『そんでさー。あいつもう恋人とやることやっちゃったみたいなのろけ話してきてるの。見てよこのメッセージ、やばくない?』 『うわー、やばい。でもちょっと羨ましいんだけれど! 相手サッカー部のキャプテンでしょ?』 『いやー、私は無理だわ。あいつなりふり構ってないじゃん? 体を餌に男釣るとか、マジ終わってるし! そんな噂流れたら私恥ずかしくて表歩けないんだけど』 同級生の評価はあまり良くないが、自分にはまだ遠い話だと思っていた具体的な男女の関係が、同年代の女子にはもうすでにあったのだ。それなら自分も、親しい誰かとそういう関係をもってみたい……主人の好奇心と羨望は、そんな考えに行きついてしまうのであった。 そうして、思いがけず、同級生とのちょっと過激なコイバナに後押しされた主人はと言えば、休日の両親がいない時間を見計らい、初めての体験をするべく準備を始めるのであった。 まずは体液が飛び散っても問題ないよう、大きなバスタオルを数枚、ベッドの上に敷いた。そして、フェイスタオルも十分すぎるくらいに準備し、体液をふき取るためにティッシュペーパーやウェットティッシュなども多数用意した。必要と思えるものをきちんとそろえた主人は、いざ計画を実行に移そうと、ヨハンをゴージャスボールの中から繰り出す。 「んー……ヨハン。君は本当にかわいいねぇ……」 誘われるままにベッドにもぐりこんだヨハンも慣れたもので、最初こそ主人からの愛撫をあまり快く思っていなかったが、撫でることで主人の機嫌が良くなるとみるや、なでられることがサイコパワーを得るための近道だと気づき、いまや主人に呼ばれずとも自分から潜り込むように。 人間ならばベッドに誘われるという事を恥ずかしく思う者もいるかもしれないが、生憎ヨハンはベッドと性行為を結びつけるような思考回路はなく、ベッドというのは彼にとって甘える場所であり眠る場所だ。 ただ、今日の主人は何かが違った。いつものような我慢というか、性欲を堪えるような苦しさを感じない。楽な、リラックスした感情だ。おまけに服も着ていない。それでも、最初の撫で方はいつも通り、心地の良い愛撫であったため、ヨハンはそれに身を任せるのみだ。 「ねえ、ヨハン。私ねぇ、決めたことがあるんだ」 撫で方はいつも通りでも、やはり今日の主人の様子はおかしい。イエッサンの角はポジティブな感情を敏感に感じ取り、角に伝わる感触はもちろんのことだが、そうでなくとも体を密着させていると心音も激しい。体温も若干高いし、手つきも妙にねっとりしているような気がする。 それに気づいたヨハンは、いつもと違う様子の主人がどのようにすれば喜ぶのかを慎重に探っていく。もっと甘えればいいのか、そうだとしてどんな風に甘えることが正解なのか、試行錯誤をしようと考えるが、その必要すらなさそうだ。 「今日こそ私、貴方に抱かれたいなぁって。あなたも、ただこうやって射精するだけじゃ不満でしょ?」 ベッドの中では汚れる可能性があるから、ヨハンの手淫は行わない。掃除が容易なバスルームや、匂いが残っても多少はごまかせる野外で行うのが今までの習慣であったが、今日の主人はベッドの上だというのに、ヨハンのペニスをサッと撫でた。主人の部屋では行われたことのない行動に、ヨハンはきょとんとしたまま身を任せていたが、やがて主人が本格的にペニスを刺激し始めたのを感じると、これに身を任せるのが正しい行動ではないかと感じ始めた。 「多分、一番気持ち良くしてあげられるのもこの方法だよ。じっとしてて……」 主人はヨハンのペニスが最大限に勃起するのを待つ。じらすようにじっくりとペニスを撫でたり揉み解したりしていると、次第にその体積が増していく。熱を帯びて血液でパンパンに膨れ上がったペニスを抱えると、ヨハンは早くそれを解消したくて仕方がないようだ。 主人に対してすがるような視線を向け、なぜ最後までやってくれないの? と、ばかりの不満げな視線を向けている。懐いているというべきか、信頼しているというべきか、すました顔ばかりでなくこうした不満そうな顔を見せるのも、心が通じ合う仲になった証拠だ。 「分かってる。気持ち良くなりたいんでしょ?」 言いながら、主人はヨハンのことを強く抱きしめる。 「でも、すぐに終わったら味気ないから、少しだけ焦らさせてもらってもいいかな?」 主人が口付けをする。先ほど食べさせたポケフーズの匂いと、オレンの実の匂いが漂う。生暖かい唾液の味がする。野生のポケモンではないし、よく入浴もしているし、ポケフーズは口臭を防ぐ食材を使用しているため、あまり獣臭さは感じない。 口付け自体は初めてではないものの、こんなにしつこく粘っこい口付けは初めてだった。ただ、主人の嬉しい気持ちは今までになく高まっているので、ヨハンにはこの口付けが気に入ったようだ。最初こそなされるがままにされていたヨハンも、何かをしなければと試行錯誤して、その結果ワンパチがそうするように主人の顔を小さな舌で舐めまわしてみた。 すると、主人はより嬉しそうにしながらヨハンの全身を撫でまわした。ヨハンも呼応するようにじゃれついてきて、きめ細かな体毛と主人の裸体が触れ合うたび、なんとも言えない快感が肌の上に走る。ヨハンの毛皮はそれだけでも上質な毛布のように心地よいが、体温や毛皮の奥に感じられる脂肪の柔らかさを意識すると、どんな高級なベッドもかなわない極上な感触を与えてくれる。 それを感じながら何度も口付けしていると、主人の中にかすかに残っていた羞恥心は、興奮と湧き上がる性欲の前に少しずつ消え去っていく。 「うーん、ヨハン、大好き」 主人がつぶやくと、『私もです』と言わんばかりにヨハンは主人の体に覆いかぶさる。いつもいい子なヨハンも流石に耐えきれなくなってきたのか、無意識のうちに主人の体にペニスを腰りつけている。だが、控えめに擦り付けるだけではあまり強い刺激にはならず、生殺しのようになっているようだ。 「もう耐えられない? ごめんね、私の方だけ楽しんじゃってて」 主人はヨハンの頭を撫で、再度口付けを交わす。 「ヨハンは正しい交尾の仕方、知らないんだよね? 初めては私の手で射精しただけだから……どうすれば自分から射精できるかもわからないんじゃない? ちょっとほら、落ち着いて」 主人に言われるがまま、ヨハンは体の動きを止める。腕で押されてわずかに後ろに下がると、主人は自身の膣を二本の指で指し示す。 「ヨハン。イエッサン同士の見た目とはずいぶん違うかもだけれど、本当は女の子のここにちんちんを突っ込んで射精するんだよ?」 ヨハンは言われるがままに彼女の秘所を注視する。今までその場所をじっと見たことはなかったが、ポケモンにとっては裸を見ることそのものに性的興奮を誘われることはないらしい。だが、現在の主人の匂い、感情、そういったものは今までの彼女にはなかったものだ。ヨハンにとってはそちらの方がよっぽど性的興奮を掻き立てられるようで、ヨハンの息遣いが見るからに荒くなった。 「でも、まずはメスをその気にさせるところからやってみて? こうやって」 主人がヨハンの手を自分の弱点に導いた。最初はきょとんとしていたヨハンだが、目を見て話しているうちにして欲しいことは半分以上伝わったようだ。主人も自身の指でクリトリスを弄っていたが、ヨハンもそれに合わせるように恐る恐るだがそっと撫でる。最初はあまりにぎこちなすぎて気持ちよいと感じることもできなかったが、やがて主人が痛いと思っていないことを感じ取ったヨハンは、天使のように繊細に、悪魔のように大胆に主人の体に触れる。 主人がどこを触れば喜ぶのか、どういう風に触れば喜ぶのか、彼は手に取るようにわかる。爪を立てないよう、柔らかく器用な指の腹でぷにぷにと押すように、こするように、揉み解すように。主人の体は官能を刺激されたおかげで熱を帯び始め、息が荒くなるとともに声が漏れる。 「すごい……自分でやるのと全然違う」 予想がつかない動きをされてるのに、ヨハンの行動はそのどれもが的確だ。親に内緒で見たアダルトビデオのような激しい喘ぎ声は出なかったが、口を閉じようとしても声が漏れ出てしまうのを止められない。ヨハンは自分の体のことが手に取るようにわかってしまうから、的確な責めで、主人は快感を抑えきれなくなっている。 こんな風にはしたなく声を出してしまうのは恥ずかしい。恥ずかしいのだけれど、まだ二次性徴も始まったばかりの未完成の体に与えられる快感は、今までの人生からは考えららなかった衝撃だ。しかも、まだ終わりじゃなく、じわじわと上り詰めていくように快感の熱が高まっていく。どこまでこの快感は高まっていくのか、未熟な幼子には想像もつかなかった。 「ヨハン……もっと」 膣がぴくぴくと痙攣をはじめ、それに合わせて主人は股を閉じるような動きをする。本来の交尾の姿勢である後背位ならば、膣の締まりが良くなってより強くペニスを締め付ける姿勢をとるための反射行動なのだが、まるでこれでは拒絶しているようだ。ただ、ヨハンは気にせず主人の体に触れ続けた。彼女のクリトリス、一番強く快感を感じられるところを軽くつまんだり、時には舐めてみたり。 イエッサンはとても賢いポケモンなので、言われずとも試行錯誤を続ける。主人が求めるまま、快感の赴くままに指を動かし、やがて一瞬だが気が遠くなるような快感と共に全身に大きな快感が走る。強烈な快感の後は、しばらく全身の体が攣ったように自由が利かなくなり、腹筋や下半身、手や足の指に至るまでぎゅっと握りしめた。腹筋にまで力が入った影響か、息が詰まってしばらく呼吸すらできなくなった。妙にひきつったような声が出ていたような気もする。 ただならぬ主人の様子にヨハンは戸惑っているようで、主人が我に帰るまでにかかった時間は数秒か数十秒か。ヨハンが自分を愛おし気に抱きしめていたところで主人はようやく正気に戻る。 「はぁ……やっば。ヨハン、貴方マジで最高すぎ……最高のパートナーだわ」 全身に力が入ったことと、苦しいくらいに呼吸を制限されたこと。その二つが原因で、主人はひどく疲労し、倦怠感に襲われていた。ヨハンはそんな主人をいたわるようにアロマセラピーの匂いを嗅がせると、徐々に体がクールダウンしていく。 「ごめんねぇ、私だけ楽しんじゃって」 まだ体はだるかったが、主人は体を起こしてヨハンを抱きしめ、舌まで絡ませるような濃厚な口付けを行う。ヨハンの口臭をまともに嗅ぎながら、歯並びの良い彼の歯茎の形や分厚い舌の感触まで、すべてを味わって彼をむさぼる。相手の体液を飲み干すように吸い付いて、抱きしめる力も苦しいくらいに強くなった。 今の主人は一度オーガズムを迎えたおかげで、ヨハンには恋心に近い感情が湧き上がっていた。今はもう、目の前の相手が無性にいとおしくて仕方がない状況だ。ヨハンにはその感情が角に心地よくて仕方がないらしく、口付けをしながら角へと神経を集中している。やがて、主人の口が疲れて休みたくなったところで口付けは終わり、主人はベッドに仰向けに倒れ込んだ。 主人は両腕を広げてヨハンの事を受け入れるように無防備な体制をとる。ヨハンはと言えば、行き場のない興奮を抱えてペニスはきつく勃起したまま。 「そうだよね、ヨハンも楽しまないと。いいよ、そろそろ来て……イエッサン同士とはちょっと勝手が違うと思うけれど、わかってくれるかなぁ?」 主人は言いながらヨハンの体を抱き寄せ、ペニスをそっと握ると、自身の膣に導いていった。緊張で心臓が破裂しそうなくらいに脈打っていたが、それ以上に期待があった。ヨハンもこれから行われることは今までとは全く違うものであることを本能的に感じている。 「ヨハン、一緒に楽しもう」 もう、人間かどうかなんて関係ない。好きだからその証が欲しい。主人は吹っ切れてヨハンの全てを受け入れる。はしたなく股を開き、ふくよかなヨハンの体を支えながら、往復する運動を必死に受け止める。ヨハンも今までにない快感を味わっているのだろう。 膣の中の体温はペニスにとって一番心地のいい温度だ。掌で握りしめるだけでは決して味わえない心地よい温度に包まれながらの往復運動で、さらに体温は高まっていく。やがて敏感になった彼のペニスは溶けるような快感を覚え、ヨハンも興奮で訳が分からなくなっているようだ。下半身の熱に突き動かされるように腰を振っていると、激しい運動でだんだんと呼吸が荒くなっている。彼の顔は戦闘の時でも見せたことがないような余裕がない顔で、いつも以上に興奮しているのがわかる。 主人もそんな彼の責めに喘ぎ、甘い声を漏らす。ヨハンの熱が伝播したように主人の体も再び熱を帯び始め、血の巡りが良くなって体も火照る。ヨハンのピストン運動を受け止めているうちに、主人の意志などお構いなし体に力が入り、それが熱を生み出して全身を敏感にする。 思わずヨハンの体を股で挟み込む。ヨハンを逃げ場がないよう抱き留めると。余裕を失ったヨハンはそのまま一心不乱に腰を振り乱し、射精と共に一切の動きを止めて、主人の体の中へと射精した。主人は液体が流し込まれる感触を感じながら、ヨハンの手を手繰り寄せて、覆いかぶさる形となった彼をぎゅっと抱きしめる。 「はぁ……ありがとう、ヨハン。すごく興奮した……」 交尾で興奮して火照ったヨハンの体を抱きしめながら、主人はお疲れ様と彼の頭を撫でる。射精して落ち着いたヨハンは、先ほどと同じように濃厚な口付けをして、お互いの疲れた体を癒しあった。 「まさかポケモンとこんなことまで出来るだなんて……ずっとかわいいって思っていたけれど、それ以上に最高だわ、ヨハン。でも……すっごく興奮したけれど、ちょっと物足りないかなぁ。やっぱり体が小さい分、おちんちんも小さいし、すぐに終わっちゃったし。でも、ヨハンも本格的にやったのは初めてだから仕方ないよね。ペース配分とかわからないだろうし……ふふ、でも、いずれ分かるようになるよね? あなたは私がどうすれば喜ぶか、全部わかるもんね?」 主人は胸を上下させながら、けだるそうにヨハンをどかすと、ティッシュペーパーを使って膣からあふれた精液をぬぐう。それを終えると、体を拭くために使った大きなバスタオルと、小さなタオルもあわせて洗濯機に放り込む。ヨハンはその流れをよく見ていたので、次やるときは自分からやりますと申し出てくれることだろう。 ともあれ、入浴を始めた主人は、ヨハンと一緒に体中の汗と体液を洗い落とした。 ついてきてくれたヨハンと共に軽くシャワーを浴びて体を洗い終えた主人は、風呂上がりで体を拭いたタオルを洗濯機に放り込むと、洗剤とスイッチを入れて、ベッドルームへと舞い戻った。まだ幼く、体も完成しきっていない彼女には、性交で使う体力は予想以上に大きかったようで、今すぐにでも横になりたい気分であった。 目を閉じると、ヨハンが放ったアロマセラピーの香りで疲れを癒されて、毛布もサイコキネシスできれいに整えられた。 「ありがとうヨハン、大好きだよぉ」 主人がつぶやくと、今度はヨハンが主人の頭を撫でてくれた。そのまま気絶するように眠りに落ちると、起きた時にはもう夕方だ。 きれいに整えられたベッドの傍らにはヨハンも眠りについていた。少しばかり着衣が乱れているが、もしかしたら寝ている間もマッサージをして疲れを癒していたのかもしれない。 「……また、両親が留守の時にしようね。それとも、お兄ちゃんみたいに旅に出てみる? そしたら毎日でもできるかもね……」 一回限りにしようと思ったこの関係だが、思った以上に衝撃的で楽しくて、今まで以上にヨハンが好きになってしまった。今こうして眠っているヨハンを抱きしめ、起こさない程度に口付けをすると、今まで以上に好きという気持ちが溢れ出す。 その気持ちを角で受け取ったのだろう、ヨハンは眠りながら笑みをこぼしていた。 「あーもう、寝顔が天使! 写真撮ろ! もう、私のパートナーから私の彼氏に昇格だよね!?」 主人の大好きは、もう止められない。