私、ピカピカの処女作のリメイクです。 ポケ×ポケの官能描写が入りますので、苦手な方はお控えください。 [[ピカピカ]] ---- 僕の身に降りかかったもの。それは本当に突然起こったんだ。 このお話は僕の身に起きたことを日記に記してきたもの。どんなお話かは君たちが実際に読んでみて確かめてほしいと思う。 大丈夫だよ。決して、読んでみて嫌だったとは思わないはずだから。安心して読んでくれて構わない。 じゃあ最初のページから読みはじめようか。 ---- ここはどこだろう…… 分からない。けど何か懐かしい。 気づけば僕の頬に生温かいような優しい風が当たる。 いっその事、目を開けてみようか。そうしようと思った僕はすぐに目をゆっくりあける。 目をあければ眩しい光が目に差し込んで、僕は思わず再び目をつぶってしまう。どうやら僕は仰向けに寝転がっていたようだった。 僕は寝がえりをうってから、うつぶせの状態になり、手を使って起き上る。 そしてゆっくりと体を起こしてから再び目をあける。すると目の前には広大な草原が広がっていた。 「うわぁ……。凄いなぁ……。こんな場所があったなんて。」 でもその時僕は何故かその場所が初めて来たような場所じゃないように思えた。以前に何かをするためにここに来たような、そんな気がしてならなかった。だが思い出せない。思い出そうとすれば少し頭に痛みが走る。 頭を片手で抱えながら、とりあえず僕は辺りを見回す。しかし近くに人の気配があるようには思えない。どうやらここは野生のポケモンが出現するような森らしい。 「今、僕は何のポケモンも持っていないから危険だな。早く人がいる町に行かないと…。」 そう呟いた僕は道もよく分からない場所を歩き始めた。とりあえず誰かに会えれば希望は見えてくると思ったからだ。広大な草原をしばらく歩いていると、いつの間にか僕の目の前には大きな木がたくさん生い茂っている森の入口らしきものの前にいた。 しかし、僕はそこでも先ほど感じたような違和感を感じていた。まるで僕の足はここに導かれていたような気がした。何かがここにあるとでも言うのだろうか。自分の頭で考えてみてもさっぱり思いつきはしない。 思い出そうとしてもさっきのようにまた頭に痛みが走る。 「しょうがないな。よし、とりあえず入ってみるしかなさそうだ。」 僕はその時、無理に考えることを諦めて本能の赴くままにその森の中へと入って行った。 それにしても先ほどから感じていたのだけれど、どうにも視点が低い。僕の身長は低い方だが、それにしたって低すぎる。最初は単に木が大きすぎるとばかり思っていたけど、何かが違う。 さっき起き上る時も妙に体が重く感じられたし、手の感覚も何か違う。 何て言うか、人の手ではなく、そう。まるでポケモンのような……。 そこで僕ははっとした。 ポケモン?いやいや、おかしい。あり得ないことだ。人間であるはずの自分の手がポケモンのようだなんてあっていいはずがない。そこで僕は恐る恐る自分の手を見てみた。 黄色い。間違いなく人の肌の色ではない。自分の顔を触れてみる。何だかポテポテしたような、やけにもっちりしたような顔の膨らみがある。最後に自分の体を見る。黄色い。明らかに黄色過ぎる。尻尾も生えていることに今更だけど気づいた。尻尾の先端が茶色い。 これではまるであの有名な…… 「ピカチュウ…?な、何で…どうして…?」 分からない。何で人だったはずの自分の体がポケモン、しかもピカチュウになっているのか。 駄目だ、考えようとすればするほど頭が混乱してくる。何でこんなことになったのか。人がポケモンの姿になるなんてゲームの世界だけだと思っていた僕の考えも一瞬で崩れた。 夢だと思って、頬を抓ってみても凄く痛い。どうやら認めたくないけど現実のようだ。それにしても凄く伸びるんだな、ポケモンの顔とかって。 じゃなくて、今そんなことを考えてる場合じゃない。僕はこれからどうすればいいんだろう。この姿で街に行っても絶対トレーナーに捕まることは火を見るより明らかだ。 ならどうすればいいんだ。野生のポケモンの生活の仕方なんて分からないし、食料の確保だってやったこともない。と、なれば僕はこのまま…… 餓死……? 「だ~~っ!!今最悪の場面が頭の中を過ぎってしまった!!どうにかしよう!!自分の力で!!」 でもまず何をすればいいのか分からない。さっきから分からないこと尽くしだな、僕は。 そこで一人、近くの木の根元で蹲っていると、声がした。 「あの……大丈夫ですか?」 「えっ…?だ、誰?」 僕はいきなりのことで体がビクッと震えてしまったが、ゆっくりと顔をあげて、声の主を見る。 すると目の前には小柄で可愛らしく、口に葉で作りこんだような籠を咥えているポケモン「イーブイ」の姿があった。声の高さからしておそらく女の子かと思える。 そのうえ、ポケモンに普通に話しかけられたことにも驚いたけど、今は自分もポケモンの姿であるのを考えると納得がいった。ポケモン同士であるなら会話が通じても全然おかしくないはずだからね。 と、そこで僕が何も答えずにいると、急に僕のお腹からぐぅ~っと音が鳴った。 イーブイは少し僕の事を警戒しながらも、咥えている籠を下ろし、その中から適当に木の実を渡してくれた。 「こ、これは…?」 「オレンの実です。一つ何か食べただけでお腹は膨らむと思って。」 「食べていいの?」 「はい、今日はたくさん取れたから大丈夫です。」 「ありがとう!!じゃあありがたく食べさせてもらおうかな。」 人間だった僕に木の実は合うのか分からなかったけど、今はせっかく貰ったものを放り捨てるわけにはいかなかったし、何よりこのイーブイの好意を受け取らないわけにはいかないと思って、僕は少し緊張しながらも木の実を一気に口の中に入れた。 「んっ……おいしい。この木の実すごくおいしいよ!!」 「それは良かったです。それでは私はこれで…。」 「あっ、ちょっと待って!!」 「? 何ですか?」 「いや、実は僕、今住むところがなくて困ってるんだけど……。どこか知らないかな?」 そこでイーブイは再び咥えていた籠を下ろして僕の近くに来て、じっと目を見つめる。ちょっとどきっとしてしまったけど、僕もイーブイの目をじっと見つめた。 そしてしばらくするとイーブイはニコッと笑ってから僕に言った。 「あなたは見るところ大丈夫そうですね。行くところがないなら私の村に来てください。」 「えっ…。君の村に?」 「はい、あなたがよろしければですけど、どうしますか?」 「もちろん行かせてもらうよ!!ありがとう!!」 「そうですか。なら行きましょうか。私の名はフィーと言います。あなたの名前は?」 「僕の名前は…」 あれ、何でだろう。名前が思い出せない。まさか色々思い出せないうえに自分の名前まで思い出せないなんて。 これも僕が人間からポケモンになったのに関係しているのだろうか。イーブイは戸惑っている僕に不思議そうな顔をしながらもこう言ってくれた。 「あの、無理に言わなくてもいいですよ。」 「ごめん。ちょっと思い出せなくてさ。僕のことはそのままピカチュウって呼んでくれていいよ。」 「そうでしたか。じゃあ改めてよろしくお願いしますね、ピカチュウ。」 「うん、こちらこそよろしくね。フィー。」 そこでイーブイは籠を咥えて歩き出す。僕はその後ろについて行くようにフィーと一緒に森の奥へと歩き出した。 「それにしても…」 「ん?なんふぇふは?」 フィーは僕が話をしだすと、籠を咥えたままこちらを振り向いて話す。 籠を咥えたままだから話しにくいのは当然のことだ。僕はそのことを少し気にしながらも話を続ける。 「本当にいいの?余所者の僕なんかがフィーの村に入っちゃって。」 「はぁ……ふぉのことでふか。ふぁいふぉうふでふふぉ。ひかふゅうふぁふぃにふぃふぁいでふだはい。」 「いや、何言ってるか少し分からないから……。せっかく連れて行ってもらうんだし、その籠は僕が持ってあげるよ。」 おそらくフィーが言ったことは「あぁ……そのことですか。大丈夫ですよ。ピカチュウは気にしないでください。」と言ったと思う。あくまで僕の予想なのだけれど。 そして、僕がフィーの咥えている籠を持ってあげると言うと、フィーは少し嬉しそうな顔をした反面、困ったような顔をした。そして、籠を地面に下ろすと僕を見た。 「どうしたの?」 「いえ、お気持ちは嬉しいんですけど、初めて会ったピカチュウにそこまでしてもらったら何か悪いような気がして……。」 「何言ってるのさ。そんなこと言ったらフィーは初対面の僕に木の実をくれたじゃないか。これはせめてものお礼だよ。」 そう言って僕はフィーの咥えていた籠をひょいっと持ち上げようとした。 だけど籠の重さは僕が思っていた重さよりもかなり…… 「重い……」 「あの、やっぱり私が……」 「いいからいいから。やると言ったことはやらなきゃ男が廃るよ。」 「そう、ですか?じゃあ、お言葉に甘えて……お願いしますね。」 「うん。(それにしても重いなぁ…)」 僕はやせ我慢をしながらも、今までフィーが持っていた籠を持ち上げる。フィーはこんな籠をさっきから持ったり下ろしたりしていたのかと思うと、少し恐ろしくなった。 やっぱり顎の力は結構あるものなのだろうか、などと思いながらも僕は額から汗を流しつつ、フィーの後ろを歩く。気づけば辺りは暗くなり始めていた。 大きな木が空を遮っていてあまり気がつかなかったが、ふと木がない所から差す星の光でそれに気づいた。僕は流れる汗を拭ってからフィーに話しかける。 「暗くなってきたなぁ…。ねぇ、フィー?」 「はい、何でしょうか?」 「フィーの村にはいつ頃着くの?」 「そうですね。後、10キロ程でしょうか。だから今日はすみませんが、野宿をさせていただきます。」 「へぇ~、そう。あと10キロォォォォッ!!?フィーは毎回こんな遠くまで木の実を採りに来てるの!?」 僕がそう聞くと、フィーは小さく笑って僕を見る。何だか少し小馬鹿にされた気分だったけど今は気にしないでおこう。 そこでフィーは辺りをきょろきょろ見回してから近くにある木の根元に座る。 「私の横に来てください。話はそれからにしましょう。」 「あ、うん…。」 フィーに促されてから、僕は籠をフィーの横に置いて、言われた通りフィーの横に座る。 そしてフィーは座ったまま、辺りに散らばっている木の枝を拾い集めてそれをまとめて、僕とフィーの前にドサッと置く。もちろん僕もその同じような木の枝を集めてフィーの置いた木の枝に重ねる。 そしてフィーは胸の毛から何かを探って、石を取り出す。ちょっとドキドキしてしまったのは僕が男である証拠だろうか。それはそれとして、フィーが取り出したその石には見覚えがあった。 「それは…炎の石…?」 「はい、そうです。見ててください。」 フィーは僕に向かってニコッと微笑んでからまとまっている木の枝の中に炎の石を置く。 そしてフィーは再びそこら辺に落ちている石を拾い上げて炎の石を砕く。すると砕かれた炎の石から炎が噴き出し、木の枝に燃え移る。 少しもったいないような気もしたけど、おかげで温かい火がついたから良しとしよう。 「こういう使い方もあるんだね…。」 「炎の石の中には炎が詰め込まれていますから。」 「あれ?でもフィーの種族ってイーブイだよね?だったら触れたら普通は進化するはずじゃないの?」 「そのことについてはこれがあるから大丈夫です。」 フィーはそう言ってから再び胸の毛を探ってもう一つの石を取り出す。やっぱりまたドキドキしてしまったのは言うまでもない。そしてフィーが取り出したその石はポケモンの進化を抑えることが出来る「かわらずの石」だった。 「よくそんな珍しいものを持ってるね。さっきの炎の石と言い……」 「はい、私の村では物のやり取りが盛んでして……。たまに山や海の方に住んでいるポケモンの人達と、交換をし合っているんです。さっきの炎の石も、このかわらずの石も全部私が貰ったものなんです。」 「へぇ~……ポケモンの世界でもそんなやり取りがあるんだ……。」 「ポケモンの世界でもって……ピカチュウもポケモンじゃないですか。」 そういえばそうだった。今の僕のこの体はピカチュウそのもの。でも元は人間だ。 だけどそのことを今フィーに言ってしまったらフィーは驚くだろう。もしかしたら襲いかかってくるのではないかとさえ思ってしまう。だからこのことは僕以外のポケモンには言わないほうがよさそうだ。 僕は自分なりの最大限の誤魔化しをして、フィーと話した。 「そういえばそうだったね。ごめん、ちょっと疲れてるみたいだ。」 「そうですか?だったら明日も早いことですし、今日は休みましょう。」 「ごめんね。何か自分勝手なこと言ってばっかりで。」 「いいえ。気にしないでください。あ、後……」 「何?」 「さっき私に質問してた答え、まだでしたよね?あれは、今日欲しい木の実があったからここまで来ただけで、いつもはこんな遠くにまでは採りに行ったりはしませんよ?」 「あぁ、そうなんだ。でも一人で大変だったんじゃない?」 僕がそう聞くと、フィーはまた僕に笑顔を見せた。またドキッとしてしまう。 一々フィーの笑顔を見せられる度に僕は緊張のしっ放しだ。このままじゃ理性が持ちそうにない。 おそらく顔を赤くしながら僕はフィーを見ていた。フィーには顔が赤いのは火の当たり方のせいだと思ってほしい。 そしてフィーは僕のそんな気も知ってか知らずか、こう言った。 「確かに大変でしたよ。でも、そのおかげで今日はピカチュウに会えたじゃないですか?」 「うっ……まぁ、確かにそうだけど……。」 何でそんな可愛いことをいうんだ。そんなこと言ったら僕の理性は崩れてしまうじゃないか。 只でさえさっきから僕の理性はフィーの行動や笑顔で崩れかけているというのに。 僕は振り絞れるありったけの理性を出して、抑えた。 「ぼ、僕っ!!もう寝るね!!」 「えっ……?はい、分かりました。お休みなさい、ピカチュウ。」 「うんっ…お休み。フィー。」 どうやら上手く誤魔化せた…のだろうか。それは分からないけど、フィーも僕が寝たからどうやら体を横にしたようだ。 僕から話題を振っておいて勝手に寝るなんてフィーには悪い事をしたと思いながらも、僕は目を瞑る。フィーには明日謝ろう。そうしないとフィーに嫌な人だと思われるかもしれないから。 そして僕がウトウトし始めた時だった。 「あの…ピカチュウ?もう寝ちゃいましたか?」 フィーが突然話しかけてくる。 まだ寝ていないのだからここは返事を返しておかないと駄目だろう。 「まだ寝ていないよ。どうしたの、フィー?」 「あの……火も消えちゃって……寒くなってきましたよね?」 「うん、そうだね。」 言われてみれば確かに火が消えたせいか、寒くなってきたような気がする。 僕はフィーみたいに毛が生えているわけでもないから尚更だ。でもフィーが寒いなんてことあるのだろうか。僕はそんな風に疑問に思いながらもフィーに言葉を返す。 「それで、あの。良かったらなんですが……添い寝を……してくれないでしょうか?」 「ッ!!?」 僕は驚きのあまり体をビクつかせてしまった。 いきなりどうしたって言うんだろう。まだ会って間もないというのにフィーがこんなことを言ってくるなんて思いもしなかった。 僕は当然、動揺した訳で。どぎまぎしながらもフィーには背中を向けたままで返事を返す。 「ど、どうしたのさ。いきなりそんなこと言って…。」 「あっ、いえ!嫌なら本当に良いんです!!すみません、眠りを妨げるようなことしてしまって…」 「そんなことはないけど……。フィー、もしかして寒いの?」 「……はい。少しだけです。だからさっき言ったことは本当に気にしないでください。」 フィーはそうは言ってるものの、どうやら本当に寒いみたいだった。 確かに風も少し強くなってきたし、いくら毛がフサフサなイーブイでも寒くなってしまうのだろう。 僕は恥ずかしかったけど、思い切ってフィーに言った。なるべくフィーに気を使わせないように。 「フィー?実を言うと僕も少し寒いと思っていたんだ。だから…添い寝、してくれると助かるんだけど……。良いかな?」 「えっ…?ほ、本当ですか?別に私の言ったことなんて気にしなくていいんですよ?」 「いいや。本当に寒いんだ。だからお願いできる?」 「はっ、はいっ!!じゃあピカチュウ……こちらを向いてくれませんか?」 僕はフィーに言われてから体の向きを変える。もちろん向くのはフィーの顔がある方向。 添い寝をするのならばフィーの顔を見るのは避けては通れない。なるべく意識しない様にしよう。そう思った。 そして体の向きを完全に変えて、フィーの顔を見る。さっき顔を覗かれた時とはまるで顔と顔との距離が違う。もう少し顔を前に突き出せばフィーと鼻が当たってしまう。それくらいの距離だ。 辺りが暗い中、僕と目があったのをフィーは確認してからぎゅっと僕の体に抱きついた。 「ちょ、ちょっとフィー!?」 「こうやってやった方が温かいでしょう?昔はよくやってもらってたんですよ…?」 「えっ…!?だ、誰と?」 「ふふ……秘密です。ピカチュウも良かったら私に抱きついてくれて構わないんですよ?」 「い、いやっ…!!それはさすがに駄目だと思うんだけど……。」 「そうなんですか?でも、温かいですよ。ピカチュウの体。」 フィーはそんなことを言いながら少し意地悪な笑みを浮かべて僕を見ていた。その顔はまるで僕のこの反応を見て楽しんでるようにも見えた。何か悔しかったけど、何故かフィーなら許してもいいような気がした。 それよりもいったい誰にこんなことをやってもらっていたんだろう。それをやっていた人は凄く羨ましいと思った。 でも、そんなことよりも僕はまずこの感覚に何かの懐かしさも感じていた。僕自身もこんなことを誰かにやっていたような、そんな気がしたんだ。 気づけばもうフィーは目を閉じて眠りについていた。寝顔もまた何かをそそられる様な感じがしたけど、僕はそんな雑念を振り払ってそっとフィーの頭に手を置いて撫でてみた。 フィーは少しくすぐったそうな顔をしていたけど、その顔には確かな笑みがあった。 「本当に可愛いな……元は人間の僕でもそう思わせるほどフィーには魅力があるんだろうな……。」 僕は心の中でそう思っていただけなのに、それが言葉となって出てきてしまっていた。 フィーにこれほどの魅力があるんだ。何も思わない雄なんているんだろうか。かくゆう僕自身もフィーの魅力にとりつかれつつある。 その魅力のせいか、僕の下半身にあるスリットから僕の雄の象徴である物の先端がその姿を現していた。そしてその先端部分がどんどんと膨大していき、やがてはその姿を完全にさらけ出してしまう。 凄く恥ずかしい。でもフィーの顔を見るたびに僕の心臓の鼓動と同じ速さで僕のモノがピクピクと蠢く。そのうえ、さっきのフィーがした行動が僕にとってはオカズになりつつある。 その行動とはもちろんフィーがさっきの炎の石や、かわらずの石を胸の毛の辺りから弄り出していた時の行動。 もう限りなく変態に近づいてしまっているけど、それでも構わない。一先ずはこの興奮を抑えないといけない。僕は少しずつ、フィーを起こさない様に手をモノに添える。 そして上下に扱き始める。何回かしかやったことはないけど、その動きは慣れたものだった。 「あっ……くぁっ……!!」 僕は歯を食い縛り、なるべく声を我慢する。でも少しずつジワリジワリと来るような感覚にはとてもじゃないが耐えられそうにない。限界は快楽とともに押し寄せつつあった。 だけど何かが足りない。もう片方には使っていない手がある。この手をそのままモノに押しつけて両手でやるのも良いのだけれど、それでは何かが物足りない。目の前にはフィーの顔。いや、フィーの雌の体がある。しかもこんなにも近い距離で。 いけない、やっては駄目だ。そう思っていたはずなのに僕の手はいつの間にかフィーの胸の毛を弄っていた。柔らかい。フサフサな毛が僕の手を包み込んでくれる。 そして奥へ奥へと手をやっていくと、そこにはフィーのまだ幼い膨らみがあった。僕は軽く、それにゆっくりとその膨らみを掌を使って満遍なく揉んでいく。その瞬間フィーの体が軽く動いた。 「ふっ……んっ……」 「っ……!!ビックリした……。」 そう、フィーは喘いだんだ。僕のこの行動に起きることはなかったが、寝ていてもその微妙な快楽には反応するようだった。もちろんそのフィーのまだ発達しきってない声の高さが僕にとっては興奮させるものだった。 興奮した僕を遮るものはもう何もない。理性などはもう殆ど無いに等しかったからだ。 そして依然としてその小さな膨らみを揉み続けていると、僕の掌の真ん中辺りに何か突起のような物が当たり、その瞬間またフィーはピクッと体を動かす。 「こ、これってフィーの乳首……だよね?もうこんなに硬くなってる……。」 「んんっ……ふぁ……ふっ……」 僕は掌に当たったそのフィーの乳首をピカチュウの小さい指で摘まみ、コリコリと刺激を与える。 フィーも依然として起きる様子はない。ここまでされて起きないということは、やっぱり今日は疲れていたということだろうか。あれほどの重さの籠を持っていたのなら納得してしまう。 そして僕は少しずつ片手の寂しさが満たされていったのを確認して、もう片方の手を置いていたモノの刺激を強くする。その間にももちろんフィーの胸とそこに付いている乳首は刺激し続ける。 僕の限界はさっきから我慢していたせいか、すぐに訪れてきた。 「あぐっ……だ、駄目だっ…!!もう、イクッ……!!」 そして扱く速さを速くしていったその瞬間、僕はモノから精液を放ってしまっていた。放たれた精液は先端部分を自分の掌の部分で押さえていたから、フィーの体にかかることはなかった。 だけど、それよりも不味い出来事が起こってしまった。 僕が絶頂を迎えた時、フィーの胸を強く掴み過ぎていたせいか、その強さにフィーが目を覚ましてしまった。フィーはもちろん寝起きの状態だったから最初は何が起きたのか分からない様子だった。 だけどその瞼がぱっちりと開いた時、フィーは顔を真っ赤にして僕を見ていた。僕は驚きと焦りの入り交ざった感情のせいでフィーの胸に手を置いたままだったから尚更フィーは顔を真っ赤にしていた。 「ピカチュウ……。」 「あっ、その……これはその……ごめんっ……!!」 「私なんかで気持ち良くなってたんですか…?」 「う、うん。本当にごめん。悪気はなかったんだ。だけどフィーがあまりにもその……可愛くて……ごめん。言い訳にしかならないよね。」 これで完全に嫌われたよね。だって自分をオカズにされて良い思いをする人なんているはずがない。 僕は途端に深さを知らない穴に落とされたような気がした。続けて罪悪感までもが肩に重くのしかかったような気がした。 フィーはまだ顔を赤くしたままだった。そしてチラチラと僕の方を見てから、少しずつ僕に近づいてくる。何を言われるんだろう。 「ピカチュウの…まだ大きいまま…。」 「み、見ないでっ!!恥ずかしいから!!」 「私で気持ち良くなった罰です!!今からそれをしますからピカチュウはそこの木に寄りかかってください。それが終わったらこの事は許してあげます。」 「本当に!?」 「はい、嘘はつきませんよ。」 フィーは何をするんだろう。まさかの殴りとか蹴りとかしてくるのかな。でもそれくらいで許されるのなら僕は耐えてみせる。そして僕はフィーに言われた通り、木に寄りかかる。来るなら来い。そんな心意気だった。 だけどフィーは僕が思っていた罰とはまったく逆のことをし始めた。フィーは僕の下半身に顔を持っていき、未だ衰えを見せていない僕のモノを咥え始めたんだ。 「う、うわぁっ!!?ちょっ…何してっ!?」 「んむぅっ……」 僕が慌てたところでフィーは僕のモノを舐めるのをやめない。それどころか口を離してからすぐに舌で舐めあげてくる。 初めて味わうその感覚に僕は溶けてしまいそうで、何も考えられなくなってきていた。 「うっ…あっ…」 「…気持ちいいんですか?」 「!!」 突然のフィーの問いかけに僕は耳を立てて反応する。少し恥ずかしかったけど僕は正直に頷く。 すると口をゆっくりと離すフィー。途端にモノに絡みついていた温度がなくなり、冷たく風が当たる。 「やめ、ちゃうの…?」 「いいえ。あなただけ気持ち良くなるなんてずるいです。」 「えっ?それってどういうこと?」 「一緒に…気持ち良くなりたいんです。何だか今日は体が疼くんです…。」 そう言ってフィーは僕のお腹の辺りに「のしかかり」をかけて、モノとフィーの雌の象徴をくっつける。 フィーの秘所はさっきからの行為のせいなのか湿りを帯びていた。その秘所が今僕のモノにくっついている。そう考えただけで僕は体が火照っていくのを感じた。そして体の火照りとともに僕のモノはさらに膨張する。 「んっ…またおっきくなった…。」 「フィー、本当にしちゃうの?」 「ピカチュウが思ってるところまではいきませんよ。大丈夫、初めてはお互いにとりませんから…。」 「……そうなの?でもこれからどうするの?」 フィーは僕の問いかけには答えず、代わりに密着しているモノと秘所を腰を上下に振って擦り始める。 いきなりの刺激に驚いて僕は腰を浮かせてしまい、その反動でフィーの秘所を思いっきり擦りあげてしまう。その瞬間フィーは軽く声を上げる。刺激が強すぎたからだろうか。だけどそれは僕も同じだったからこれでお相子。 フィー自身もこういうことは実際に初めてだったからなのか、動きはぎこちない。 でも互いに快感を得ているのは確かなようだ。フィーの顔も真っ赤で口をだらしなく開けてる。 「はっはっ……フィー……」 「気持ちいいよぉ……ピカチュウ……。」 「うん。僕も気持ちいいよ…。」 それからずっと二人で快感を分け合った。 フィーの秘所から分泌される愛液が僕のモノから溢れる我慢汁と混ざり合い、フィーのお尻が僕のお腹に当たるたびに水のはじける音が真っ暗な闇の夜に響き渡る。 正直このまま行為が続いてほしいとまで思ってしまうほどに、僕は快楽の渦に飲み込まれつつあった。とにかく気持ちいい。僕の思考はその言葉で埋まってしまっていた。 だけど僕が願っても僕のモノは限界を訴え、フィーとの行為を終えろと言わんばかりにビクビクと蠢いていた。 ここで果ててしまうのか。僕はこの目の前にいるフィーと。それも悪くない。 後から気づいたことだけど、僕はこの時点ですでに彼女を、フィーのことを……。 「うぁぁぁっ!!」 「くぅぅッ……!!」 気づけば僕とフィーは何の言葉も交わすことなく、同時に果ててしまっていた。 行為を終えた後の夜の風は熱をこもらせた体にはちょうど涼しくて、でも汗が冷えてすぐに寒くなってしまった。 フィーは疲れてしまったのか僕の仰向けになった体の上に乗ったまま眠ってしまっていた。 辺りには異様な匂い、フィーの愛液や、僕のモノから放たれた精液などが散乱していた。しかしそれを片づけることはしなかった。 と言うより、することが出来なかったというのが本当の所だった。僕も疲れてしまっていた上に、体の上にフィーが乗っていたことで身動きが取れずにいたからだ。フィーを起こしてしまっては悪い。 そう思った僕はフィーを抱きしめて目を閉じる。体などを洗うのは明日でも良いだろう。洗える場所があればの話だけど。 そんなことを考えながら体がべたついているにも関わらず、僕は重い瞼を閉じる。やっぱり疲れてたんだな。 僕が次に瞼を開けたとき、辺りは既に明るく日の光が差していた。 燃えていた火も残っていたのは木が黒く焦げていた物だけ。気温は夜に比べるとかなり暖かくて、日向ぼっこなんかしたらとても気持ちいいだろうなどと僕は考えていた。 隣を見ると僕に続いて起きたフィーが目の辺りを軽く手でこすって小さな欠伸をしていた。 昨日のことがあるから少し気まずいけど、僕は勇気を出してフィーに声をかけた。 「お、おはよう。」 「ふぁ…おはようございます。ピカチュウ。」 「えっと…昨日はその、ごめん!!」 僕が大きな声で謝ると、ようやくフィーも意識がはっきりしたのか、途端に顔を赤くした。 やっぱり駄目だ。この顔を見てるだけで僕まで顔が赤くなっていくのを感じる。僕はもうフィーの虜にされてしまったのだろうか。 フィーのほうは顔を赤くしたまま僕をちらちらと見ながら小さな声で呟いた。 「昨日は私のほうも謝らないと駄目です。初めて会ったピカチュウにあんなことしてしまって…。」 「それは元はといえば僕が悪かったとことだよ!!フィーを使って僕がいけないことをしちゃったから…。」 「ピカチュウは私のことを考えてしたんですか…?」 「うん。駄目だと自分に言い聞かせたんだけど…。でも止まらなくて…。」 顔を俯かせてそう言うとフィーがゆっくりと僕に近づいてくるのが足音で分かった。 フィーが目の前に来て足元が見えると、僕は顔を上げた。するとそこには僕に優しく微笑みかけてくれているフィーの顔があった。 「昨日言いましたよね?罰を受けたら許してあげますって。」 「それ、本当の話だったの?」 「嘘は言わないって言ったじゃないですか。それに二人とも気持ちよくなれたからお相子ってことでこのことはもう解決したってことじゃ駄目ですか?」 「フィーがそう言ってくれるなら僕は何も言わないよ。ありがとう、フィー。」 「いいえ。さぁ、早く村に行きましょう?この体も洗いたいですし…。」 「うん、そうだね。じゃあ行こうか。」 僕はゆっくりと起き上がって、木の実の入った籠を両手で持つ。相変わらず重いな。そしてフィーの住む村へと再び歩き始めた。 フィーは僕の前を歩いて村まで先導してくれている。でも昨日話していた話だともうしばらくは歩かないと駄目そうだ。それまでこの重たい籠と対決してなきゃならないと思うとため息が出た。 こういう時はやっぱり少しでも気を紛らわせたほうがいいんだよね。フィーと話していれば少しは気も紛れるだろう。そう思った僕は前を歩くフィーに声をかける。 「ね、ねぇ。フィー?村の人たちはみんな優しいの?」 「はい、とても優しい方たちばかりですよ。きっとピカチュウにも優しくしてくれると思います。」 「それを聞いて安心したよ。怖い人とかいたら嫌だもんね。」 「ふふふ…。大丈夫ですよ。私が初めて村に入ったときも、二回目に村に帰ってきたときも温かく迎えてくれましたから。」 「二回目…?」 僕が疑問に思ったことを再び口に出すと、フィーははっとしたように慌てて言った。 「今のことは気にしないでください!!どうでもいいことですから!!」 「う、うん…。分かったよ。」 そう言われると逆に気になっちゃうんだけどな。でもここはフィーのためにも聞かないでおいてあげよう。会って間もない僕がフィーの何かを詮索しても何も意味はないしね。 そしてそれからしばらく話していると、時間はかなり経ってしまっていて、気づけば太陽が真上に昇っていた。 時計なんてものはないから太陽の位置でぐらいしか今の時刻が分からない。今の時間はだいたい正午のあたりだろう。本当にずいぶんと長いこと話していたようだ。つまりは結構な距離を歩いたことも分かる。 そんなことを考えながら歩いていると、フィーが急に立ち止まる。 「あれ、どうしたの。フィー?」 「着きましたよ。ここが私たちの村です。」 「えっ?ここが、フィーの村?」 辺りを見ると大きな木が沢山生えているだけで村といったものにはまったく見えない。 でもフィーがいうのだからここが村なのだろう。耳を澄ませば何やら話し声が聞こえてくるようだし、ポケモンたちがいるのは確かだ。 それに冷静に考えてみれば人が住んでいるような村などとは違う。人には人の。ポケモンにはポケモンの住み方があるんだと思った。よく見れば木のいたるところに穴が開いている。おそらくあそこがそれぞれのポケモン達の玄関なのだろう。 木もただ長いわけではなく、凄く太いようだから、ポケモンたちにとってはとても過ごしやすいんだろうな。 「どうしたんですか、ピカチュウ?早くこの村の長老様に会いに行きましょう?」 「あっ、うん。今行くよ。」 いきなり声をかけられてちょっと驚いたけど、僕はすぐにフィーの後ろを付いていって長老様と言われるポケモンに会いに行くことにした。 ---- きょうはここまで 久しぶりの更新。テスト近いのに駄目だなぁ…。 現文の勉強ってことで更新ということにしよう。うん、そうしよう。 このお話はもうしばらく続きます。 ---- #pcomment