ポケモン小説wiki
地獄絵図(ヘルウォーズ) の変更点


&color(red){※注意!残酷(グロテスク)に感じ取られる模写が一部あります。};
&color(red){気分を害されると思われる方は、読まれるのを控えてください。};
残酷模写部分には、薄い色をかけてあります。それなりの度胸がある人は、
ちょこちょこ反転してご覧ください。

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※これは、今から何百年も前にあった本当の出来事を記したものです。
 一部残酷な模写があるので、心臓の弱い方は、
 お読みになるのを控えてください。 byドーブル

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【&ruby(ヘルウォーズ){地獄絵図};】


その昔、この世界は、たくさんのポケモンで栄えおり、
不幸を身に感じたり、辛い人生を送っているポケモンは、
ほんの一握りぐらいにしか及ばなかった。
それほど幸せに、この平和な世界を楽しんでるポケモンで
溢れかえっていたのです。



しかし、この平和は長く続いたものの、
永遠に続くとは限りませんでした……。

「ほんの一握りぐらい」でも辛く感じてるポケモンがいるかぎり、
まだこの世界は完全に平和とはいえなかった。
現に、このポケモン達が、世界を闇に引き込んでしまうことになるから。


「ドウシテ……、ボクハイツモヒトリナノ……?」

「……オレハイッタイヒトリデナニヲシテイルンダ……」

「オトウサン……オカアサン……ドコニイルノ……?」

「……コンナニイキルノガツライナラ、シンデラクニナリタイ……」

「オナカガスイタ……ノドモカワイタ……クルシイヨ……」

「サビシイヨ……ダレカタスケテ……」

「コンナイヤナセカイ……ッ!ナクナッチャエバイインダッ!!!」

「永久に目覚めない……『永遠の悪夢』――。」

何時しか、辛い思いを抱いているポケモン達から、
負のエネルギーが溢れ出し、それが闇の塊となり、
一つの生き物の形を写し出していた。


――それは、あんこくポケモンのダークライの形となった。


ダークライは、悪夢や闇をつかさどるポケモンだった。
悲しさや憎しみ、恨みが募って生まれた彼は、
この世を支配し、幸せな生活を送るポケモン達を、
恐怖で脅かそうとした。
――辛い思いをし続けたポケモン達の恨みをはらすかのように……。


時は丁度新月。いつにも増して、夜は暗闇が支配した。

「……イマコソ、ワタシノチカラヲ、ミセルトキダ。」

ダークライは、この世界の中心にある街へ飛んでいった……。


――ここはセントラルシティ。
ポケモンの世界の中心に栄えているこの街は、
世界一の発展を見せ付けていた。
住宅街はもちろん、デパートやビル、ゲームセンター、公園に広場…。
しまいにはカジノまで何件かある始末だ。
それ故にこの街の人口も世界一であった。
新月の暗闇の夜中、路中を歩いているポケモンは既にいなかった。
代わりにたくさんの住宅の窓から、光と歓声が漏れていた。


「お母さ~ん。退屈だよぉ~。」

「何いってんの。もう子供は寝る時間よ?」

「眠れないよ~。絵本読んでよ~。」

「しょうがないわねぇ……。」

「ははは……。相変わらず自分の子供には弱いんだから♪」

「もう……。口先だけ出してないで、あなたも
 家事くらい手伝ったらどう?」

「わかったわかった……。おぉ? 今晩は新月か。
 どうりでいつもより暗いと……。」

「へぇ……。もうそんな時期かぁ。」


''「ククク……。シアワセニウカレテイルカゾクガ''
 ''ヤマノヨウニイルワ……。''
 ''イマカラソノシアワセ、ヤミノナカニケシテヤル!」''


ダークライは闇のオーラで、その街全体を包み始めた。


「あれ?なんか眠くなってきた……。」

「やだぁ……手伝いたくないからって嘘ついてるでしょ?」

「いや、本当に眠……ふぁ~……(バタッ)zzz……」

「ちょっと!そんなとこで寝ないでよ!?
 そこまでして手伝いたくないの?」

「お母さん……、何か急に眠……(ガクッ)zzz…」

「えぇ? なんであんたまで……ってあれ……?
 なんで私ま……で眠……(クタッ)zzz……」


セントラルシティのポケモン達は全て、
闇のオーラによって眠らされてしまった。
ダークライの技、「ダークホール」による影響だった。

「コレデヨシ。イマカラオマエラガアジワウキョウフハ、
 アクムトシテウツシダサレル。ユメノナカデ
 ジックリトアジワッテイナ……。」



――それから数分後のことだった。
1匹のポケモンが、ダークライの存在を感じ取っていた。

「……とうとう悪の存在が生まれてしまいましたか。
 罪を憎んで人(ポケモン)を憎まずとはよく言ったものですね。
 本当の敵は、ダークライを生み出してしまった数匹のポケモン達の
 憎しみや悲しみ等の思い。
 しかし、今はダークライをなんとかしないと……。」


そのポケモン、
――クレセリアは、夜空へと飛び上がり、静かにめいそうを始めた。

&color(blue){『彼に立ち向かえる、7人の戦士よ。今こそ集う時です……っ!』};

このメッセージは、世界に散らばっていた7人の下へ届いた。


(シュ――……ン……)


クレセリアの前に、7つの光が集まり、
やがてそれは、7人のポケモンの姿へと変えた。


そのポケモン達はお互い顔見知りだったようで、
それぞれの仲間達の顔を見て、笑みを返した。
何やら久しぶりに再会したという感じもした。


「貴方達も集わされた理由は既に知っていると思います。
 ……今こそ、使命を果たすときです。」

そう、彼らが背負わされている使命。
――それは、
「邪悪な力を、この世界に留めてはならない」
というものだった。彼らには今、その使命を果たすときがきた。


――セントラルシティは、見るも無残な状況となっていた。
世界一の発展と栄えはどこへやら。そこにあるのは、
石材や鉄鋼のかたまりがゴロゴロと転がっており、
そばには何匹もののポケモンの亡骸があった。
&color(lavender){流血して死に絶えている者};もいれば、
&color(lavender){原型を留めていない者};も――。


「……ナニカキテルナ。シカモナナツモ――。」

ダークライが向けた目線には、既にあの7人のポケモン達がいた。
彼らはこの現状を把握し、ダークライに怒りのこもった視線を突きつけた。

「フン……。イキノコリガイタカ。キサマラニモ、
 キョウフノアジヲオシエテヤロウ……。」

ダークライはそう言うと、7人のポケモン達へと闇を放った。

''『闇に帰れ……。この世界にお前の居場所は無いっ!!!』''

――7人のポケモン達は一致団結の思いを胸に、
ダークライへと立ち向かった……。


――時は、年月をいくつも重ねた先の時代。
この頃は、既に平和な世界に戻っていた。
「みなしごへ愛の手を」なんてキャッチフレーズなんか出来て、
いつのまにか孤児院なんか建てられていた。

そのほかにも惨状だった街も建て直され、
再びこの街に活気や幸せが溢れ出していた。

少しは孤独や悲痛を感じているポケモンを減らせるだろう。と、
町長は述べていた。
ちょっと気づくのが遅い気もするが、ここはあえて言わないでおこう。


あの時、ダークライに立ち向かった7人のポケモンは
姿を見かけなくなった。
ヒーローということもあったので探し出そうと、
指名手配なんか出ていたが、いつのまにかそれもなくなった。
彼らはいったいどこへ消えてしまったのだろう……。


こうして、世界が一度恐怖で支配されそうになった
&ruby(ヘルウォーズ){地獄絵図};が幕を閉じた。
だがしかし、再び辛い思いを募らせるポケモンが増えれば、
またダークライが蘇るだろう。
まぁこれからでも町長達とかに気をつけてもらえれば
大丈夫……だと思う。


ポケモンの世界で、平和を取り戻した彼ら7人のポケモンは、
英雄として語られている。
人は彼らを、
「'''&ruby(ダークブレイカーズ){悪を浄化する者達};'''」と呼んだ――。


                
                         ―――fin.

筆者:ドーブル  話題提供者:ヤドキングさん
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''あとがき''
みなさん初めまして。この度デビューすることになりました。
「メタル狩り」です。みなさんよろしくお願いします。
えー、この話は、これから書く予定の小説、
「新世代・闇を浄化する者達」の、関連話です。
処女作の土台となるので、作らせてもらいました。
この時点で、指摘されるべき部分などが既にあったら、
アドバイスいただけたら幸いです♪ ><

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#pcomment(地獄絵図(ヘルウォーズ)のコメントログ,10,)


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