ポケモン小説wiki
命、暴発! の変更点


#include(第六回仮面小説大会情報窓・官能部門,notitle)

官能表現が&color(white,white){人間を含めた行為、原作キャラ、嗜虐行為等々};存在します。気を付けてください。
作者:[[オレ]]


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「くぁっ! くぁんっ!」

 薄暗がりの中で響く声は、明らかに人間のものではない。一糸まとわぬ金髪の少女の下には、一匹のルカリオが組み敷かれている。肉薄した状況での戦闘は、格闘タイプのルカリオなら得意とする状況だ。まして健康的とはいえか細い少女に組み敷かれるなど、普通であればとても笑えない。もちろんルカリオも望んだ上でなら話は別だが。

「いいよ、もっと楽しんで……あっ!」

 ルカリオの動きに合わせて、少女も甘い声を上げる。彼女も楽しんでいるのは分かるが、ルカリオと比べると余裕があるのは一目瞭然だ。ルカリオの方は情けないもので、汗や涎を飛び散らせて毛並みも激しく乱れさせ、それでも構うものかと必死で腰を振っている。少女に入れ込んでいるのが分かる。

「あなたも、いいよ……!」

 少女が闇の方に手招きする頃には、もう一つの影が動き出していた。準備万端と自らの雄を滾らせ誇示して、まっすぐに少女の顔に近づける。

「くぅっ!」

 吸い込むともねじ込まれるともつかぬまま、次の瞬間には少女はもう一本の肉槍を咥えていた。闇から現れたもう一匹のルカリオは、組み敷かれた方と同じく嬌声を上げる。しかし、明らかに……。

「くあぁっ!」

 比べるまでもなかった。下にされたルカリオは、この瞬間には達していた。吹き出した精液は少女の体をわずかながら押し上げ、脱落して拘束を解かれたものは四方八方に暴れ回る。飛び散った白濁は少女の股を、尻を、そして二匹のルカリオの腹や胸までも汚しつくす。

「くぁ……」

 その一撃に全ての力を使い尽くしたのか、射精したルカリオのそれはぐったりとしぼんでしまう。それ自体の大きさは、今なお直立する方のルカリオの方と比べると明らかに届いていない。最中と事後という差を考えても、すでに言い訳ができないほどに。

「くあんっ!」
「ん……! うん、あなたの番だね」

 相方が達したのを見て、上にいた方は奉仕してくれている口からそれを引き抜く。まだ達してはいないようで、早く少女の下の方に入れて欲しいとばかりだ。

「くぅ……」

 少女は腰を浮かせ、組み敷いていたルカリオを自由の身とする。力尽きて動けずに仰向けのまま、少女の体が離れていくことに抵抗できず。尽き果てたルカリオはかすかに切なげな息を漏らす。

「ひうんっ!」

 少女も少女でもう一匹にねじ込まれた瞬間を遠慮なく伝える。今の声が聞こえているかどうかなど知る必要もない。先に暴れた方が潤滑油となり少女の奥深くへと導いているのだが、拡張に関しては次のものとの大きさの差であまり影響はないらしい。

 彼にとってはそれは切実な問題であった。大きさ面でも耐久面でも、もう一匹の方は酷い差があるのだ。彼自身の少女への入れ込みようは、この姿だけでも言い尽くせないだろう。しかしこうして捨てられた抜け殻のように転がっている自身を覚えるこの瞬間は、代償としては大きすぎるらしい。とはいってもこの瞬間は長く続かないのもいつものことなのだが。

「ぐくぁっ!」

 二つの嬌声をも軽く掻き消せる悲鳴。不意に飛んできた少女の手が、力なく投げ出されたものに絡みついた瞬間である。もちろん少女にもそれをしようという意思はあるのだが、もう一匹に促されて手をそちらに運ばれるまではろくに動けずにいたのだ。それだけもう一匹のものでの攻めに感じ入っていたからである。

「くあぁっ!」

 そして誰よりも早い到達。もう少し長く愉しみたいというのに、あまりにも早い暴発である。ルカリオの思考は高熱を帯び、神経が焼けただれていく。少女が精にまみれた手でなおも促しているのに、まったく反応すらできない。
 結局、今日も彼だけは先に意識を失う……いつものことなのだ。



「なんとも、自分が情けない……」

 ルカリオにとって、それは切実な悩みである。もう一匹とは修行の中で競い合っているのだが、わずかながら先んじる場面が多いほどである。しかし少女との寝床での組み合いにおいては、みじめなまでの完敗なのだ。彼の生まれながらの弱さなら仕方ないことだろうし、もう一匹や少女もその辺りは考えてくれている。だからこそもう一匹が少女の絡みに入るのを遅らせているのである。だが……。

「この貧弱な雄では、コルニ様にはあって無いようなものだからな。ついでに扱うくらい、大したことはなさそうだ……」

 むしろそれすらも彼を追い込んでいるくらいである。大きさも一目瞭然である上、悲惨なまでの早漏。命つなぐ熱い暴発で尽き果て意識を失った彼の脇で、彼女たちはどれだけ愉しんでいるのだろう?

「どうにも、コルニ様の元にいる意味が無い気がする」

 それはとんでもない妄想だとは思っている。もう一匹もコルニもその程度で軽蔑するような性格ではないと、彼自身よく知っているのだ。だのにこの言い尽くせない疎外感。そしてそれを感じている自分に気付いて自己嫌悪の毎日である。

「自分の本当の場所……馬鹿げた考えだ」

 ローテーションで特訓メニューをこなしているもう一匹とコルニを眺め、そんなことを考えるのもまた失礼だと自戒する。そろそろ自分の番だと立ち上がる。その瞬間だった。

「この……波動?」

 それはルカリオ等、わずかな種類のポケモンにしか感じられないものである。未だかつて感じたことの無い雌の、しかも自らを求めるようなものも混ざっている。その波動の魅力に心身全てが抗えず、ふらふらと引き寄せられていた。

「あ、ちょっと!」

 背後からのコルニの制止すら聞けなかった。向かう先にいるトレーナーの少年が、突如現れたルカリオに身構える。自分を吸い寄せるのはその少年の手元のボールだと、すぐにわかった。



 何度か再会するうちに、少年とそのポケモンたちは見る見る力をつけていた。マスタータワーで少年がメガ進化の力を受け取る時、ルカリオは彼の手持ちとしてその場に立った。もう一匹はその選択に驚いた顔をしたが、すぐに認めた顔をしてくれた。
 彼は今、少年の手持ちに加わっている。自分と求め合える相手と共に、共通の目的で支え合えるのだと信じていたのだ。信じていたのだ。

「ルカリオ……やっぱ、最高!」

 リザードンが叫びつつ吐いた精を受け止めたのは、雌のルカリオの秘所だった。コルニの元から離れさせる波動は、この雌のルカリオが放っているものであったのだ。ルカリオには雌は少ないので、感じたことの無い波動であるのも頷ける。

「『適応力』のおかげで……余計効くぜ! しっかし、よく勝ったよな?」
「あんな裏切り者なんかに、負け……ああっ!」

 ルカリオはその魅力的な彼女の避け方に業を煮やし、あろうことか同衾を求めて対決を挑んだのだ。後にこのカロス地方の野生のリオルは、食べ物のせいか才覚豊かなものが多いと知ることになる。リオルからたたき上げられた彼女に完膚なきまでに敗れた結果、賭けとして差し出したメガストーンを取られてしまったのである。

「お前がそれだけ魅力的で……それに愛された俺はあああ!」
「ひうっ! リザードンがいれば、裏切り者なんてうあああ!」

 このリザードンはどれだけ精を吐くのか、疑問の方も尽きない。雌ルカリオは自らとはまったく違うなめらかな肌の感触にも御満悦で、仰向けでさらけ出された腹を撫でまわしている。それぞれの脚をリザードンの腿の上から左右の脇腹に投げ出し、リザードンのものをどこまでも深く自分に入れさせようとばかり。雌ルカリオにとっては、彼はただの裏切者にしか映っていない。自分への劣情ゆえであることがよりその思いを加速させているのだ。

「ルカ姉さん、いつもいつも酷く言い過ぎいいい!」
「アブソルだって……危なかったんだからね?」

 メガストーンを取られて雌ルカリオを取られて、傷心の彼の目に飛び込んできた次の雌。最初に会ったときは少年の手持ちにはいなかったのだが、その後に加わったのだ。彼女もまた魅力的な、肉付きに無駄の無い健康的な娘である。しかし彼が自身の情欲を向け始めた頃には、すでに姉貴分のルカリオが警戒していた。そんなこんなで手を打てないでいるうちに、信じられないことが起こった。

「大丈夫です。姉さんもカルムも守って……くれまっ!」

 喋り途中で、アブソルが少年の胸に顔を沈めた。アブソルはルカリオの目線に全く気付いていなかった。もしアブソル自身がルカリオを選べば雌ルカリオもそれ以上は止めなかったのだが、あろうことかトレーナーの少年を選んでしまったのだ。ルカリオの驚愕はますます大きくなっていったというのに、悪いのはまだ終わらない。

「お前……私たちの好きな奴を言いたい放題な?」
「ふお……ルカリオ、ええどおっ!」

 いつの間にかブリガロンとホルードに好かれており。ルカリオの好みは柔らかさに重きを置きつつ無駄肉の無さに主体としたタイプで、目の前の硬質な肌や筋肉や肉厚の脂肪は……ルカリオはそこで意識するのをやめた。彼女たちとの行為ではコルニの時とは比べ物にならないほどの遅漏で、そこまで彼女たちが好みから外れているのが分かる。
 それで何故ルカリオは彼女たちに体を許すのか? ホルードによって上半身が土の中に埋められ、ブリガロンのとげだらけの腕でものを力いっぱい撫でられた地獄の攻め。下手に拒絶を表に出せば、再びこの地獄を味わうことになっているからだ。

 彼女たちは最初からルカリオに入れ込んでいて、その波動のおかげで「求め合える」と勘違いしてしまったのである。実際には「求める者」と「求められる者」は別の波動であったのだが、彼は傷心していたせいで不覚を取ってしまったのである。

 それでもルカリオにはもう行く場所は無い。コルニの元にはもう戻れないし、今更野生で生きることもできない。彼女との唯一のつながりであったメガストーンも失ってしまった。そして好みとは正反対の異性に搾取され続け……彼はただ抜けられない泥沼に沈んでいくのみなのである。



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 仮面外しだいぶ遅れました、自分でした。
 仕事や体調不良等で相当執筆から離れてしまったこともあり、今回も「まあ書き上げられたらエントリーするか」くらいの気持ちでいました。そうしたらかろうじてですが書きあがったので、読むだけじゃなくて参加することにしました。前回の失敗がある以上、書き上げられるまでエントリーできるか。
 結果は得票ゼロということでした。まあ書き上げてみてなんか「一応完成はしたけどよくわからない肩透かしを食らったような気分」があったので、もう少し練るべきだったと反省しています。

 XYではコルニのルカリオがいきなり加入して、かなり驚かされました。何しろ序盤で野生のリオルが手に入るので、自分はそこで♀を粘って手に入れていたからです。コルニのルカリオ自体は特段のことはなく、ただメガ進化のチュートリアルとルカリオナイト入手のためだけの印象が強かった個体です。即ボックス行きでした。
 シナリオ的にもどこかルカリオ加入の背景が消化不良気味で、よくわからないけど惚れられてついていくとか言われてしまったよもうルカリオいるのに的な印象が強かったです。だからルカリオにどんな背景があるか少し捏造してみようかなと少し思った時に、いつの間にかこんな流れが出来上がっていました。自分の皮肉好きにも困ったものです。
 そんなわけで登場するポケモンたちに関しては、自分のシナリオクリアのポケモンたちで編成しました。ブリガロンとホルードも見た目が衝撃的過ぎて、後にラプラスやニンフィアを入れるために外れてもらう運びになってしまいました。せめてシャラ以前ではリオル入手不可か、性別♀確定か、ミアレ~シャラ間のシナリオの長さをどうにかするかとかがあればもう少し扱いは良かったのかもしれませんが……。むしろゲーフリはこの結果の方を狙っていたのか?

 まだまだ上手く執筆が進まない状況が続くと思いますが、いずれまた出したいと思います。というか書き直しとか続き書きたいのもまだだったりとかダメダメじゃないですか。処刑されないうちに逃げ出しましょう。

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#pcomment(コメント、暴発!,10,below)

IP:123.225.194.236 TIME:"2014-05-13 (火) 21:22:58" REFERER:"http://pokestory.dip.jp/main/index.php?cmd=edit&page=%E5%91%BD%E3%80%81%E6%9A%B4%E7%99%BA%EF%BC%81" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; WOW64; Trident/7.0; rv:11.0) like Gecko"

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