注意。この作品には、BL、ポケ×人などの表現が含まれて しまいます。苦手な人は速やかにお戻りください。 [[ワタリガラ]] ーーーー 辺り一面が色を抜き取られたように味気無い白、空は厚い雲が敷き詰められていて、地面と見事なコントラスト、 と言いたい所だがその間には暴力的と言い切れるほどの風とひたすら冷徹だと思えるさらさらとした粉雪が 風に便乗して吹雪のように吹き付ける。「やっぱり断ったほうが良かったかな。」 背がやや低くて細身の……えーと………あえて例えるならば0.5mmボールペンで描いた約六等身の棒人間を そのまま擬人化したような青年が呟きながらさくさくと積もる雪に足跡を付けていた。 その服装は裾が足先まで届きそうなコート、その中は全裸−−では無く、 まるでここには全くの場違いな服装−−−半袖に同じような素材の半ズボン。 いかにも動きやすそうで、腰には羽根のないハンディ扇風機のような機械、だが 何かにぶつかったようにあちこちへこんでいる。それは‘キャプチャ・スタイラー’と 世間で呼ばれているもので、一般人が所持しているものではなく、‘ポケモンレンジャー’という −−−ざっくばらんに言うならばポケモンを守ったり、 世界征服を企んでるとかいう頭の痛い大人をどうにかしたり、 地域住民のパシリとして利用される愉快な団体の一員が持っているもので、 つまり青年はごく普通のポケモンレンジャーであった。 そんな青年は粉雪と吹雪を足して二で割ったような天気の中で 見るからに大きく、歴史を感じさせる建造物−−−城、そして、背後に 足跡を雪上に残し、その門前に立っていた。 ーーーー かつて世界征服を目指していたらしい頭の痛い男がいた。 −−まあそれには理由があったのだが、その男の計画は非常に穴の少ないものだった。 ポケモンを意図的に操作できる装置を使用し、 レンジャー側は「相手が設置した装置を破壊する」「相手が装置を使ってそれを迎え撃つ」 などのようなことしかできず、装置を分解して調べて、ポケモンの操作に必要不可欠な 物質を解明、その物質をどうにかしようと研究が進められる中、 ある日関係者の一人が着けていたペンダントと物質が反応、そんな偶然が三回ほどあり、 結果的にそれが男の計画を完全に破壊した。 今回の青年の任務は最初の偶然−−吹雪の中に建てられた城、 その内部に存在するという「青の石」の採取である。一度詳しく調べてみたいと、 とある研究員から頼まれたのだ。前から少し興味があった青年はあまり後先を考えずに この任務を承ったのだが、まだ城の内部にすら入っていないというのに青年は既に疲れを覚え、 その身体は細かく震えていた。さらにスタイラーは途中の水路を渡ろうとポケモンをキャプチャをした際に 手痛い反撃を受け、あちこちが凹み、まともに使えるとは言い難い。 もしこの中に強いポケモンが住んでいて、しかもこちらに襲い掛かって来たら −−−イザと言う時の覚悟をとりあえず簡単に済ませた青年は、お邪魔します、と小声で言いながら城門を開き、 警戒しながら城内へ入っていった。 ーーーー 内部の温度と外気の温度は無論同じだが、風が吹き付けないためか中のほうが暖かく感じる。 内部は住民が旅行で全員出払っていると言っていいほど何かに荒らされた様子は無く、 ほぼ完璧に状態が保存されていた。確か青の石はここに在るらしい。 そんな依頼を申し込んだ研究員の適当な情報と城内の地図に記された印を信じ、 奥の階段に足を進めた。今、ポケモンが襲い掛かったとしたら、多分キャプチャは非常に困難だろう。 だから無駄なことは極力省き、すぐに石を採取する。そうしないと身体がもたない。 そう考えた青年は、その通りに動き、時折凍結した床で滑らないように気をつけながら奥へ進んでいった。 ーーーー 何本目かの渡り廊下を通りな、青年は石の在るであろう場所に近づいていた。 もうすぐで石が多分見つかる、その欠片を採取して、それで −−−コートの後ろに何かが絡み付くような感覚、咄嗟に青年は身体を反転させてみれば、 紫色の身体、帽子をかぶったような頭、胸元には赤い石、まるで魔術師のような見た目、 −−−ムウマージがコートにしがみついていた。しかも楽しそうに。 こちらの視線に気付いたのかコートから身体を離し、興味津々、といったような顔でこちらを見ている。 どうにも敵意は無いらしい、と理解した青年はムウマージの事などは気にせずに先へ進むことにした。 その後ろを踊るようにムウマージがついてくるが、青年はあまり気にしなかった。 ーーーー しばらく思いの外長い廊下を進み、曲がり、歩いているうちに青の石の 在るらしい場所ヘさらに近づき、青年は妙な場所に出た。廊下と違って部屋が一つ、 その四方に扉。扉の前には適当に張り巡らされたような通路、幅は青年の肩幅よりやや広い程度。 その通路以外はぽっかりと空間が広がっており下が見えない。 通路の表面は凍結していて、もしここで滑ってバランスを崩し、この空間に落ちたならば、 高さが分からないのでもしかしたら軽傷で済むかもしれない、 あるいは命に関わるかもしれない。 青年は、通路を滑らないよう慎重に、歩き始めた。 通路は表面の凍結以外は何も歩くのに不自由は無い。 足を滑らせないように落ち着いて歩けば絶対に向こうの扉に辿り着ける。 そう思いながら部屋の真ん中辺りまで青年は足を進め、 −−−ぴきぴきと音が足元から響く。 気付いた青年が下を見る。 通路にヒビが入り始めている。 よく見れば通路だと思っていたが今青年が上に立っているものは −−−氷。 ばきばき、と音を立てて氷が崩れ、その上に立っていた青年は氷の後を追うように落ちていって、 ふと上を見上げればムウマージが驚いたような表情でこちらを見ていて、 目の前がよく見えなくなり、いきなり衝撃が身体に走り、青年の意識は遠退いた。 ーーーー 肌寒さを感じ、青年はその身を起こした。何故、自分がこんな天蓋付きのベッドで眠っていたのか、 何故、自分は何も身につけていないのか、 何故、自分はこんなところにいるのか。 考えをまとめようとした青年の身体を寒さが容赦なく襲う。 堪らずシーツで身体を包み、身体を縮め熱が逃げるのを防ぐが それでも身体が震え、歯の根が合わせられない。 そんな青年を見続けている影。それは人のような形、 しかし頭頂には三角形の耳、後頭部には長い房のような器官、 マズルは長く、四肢も人のものとは違い、腕の先にはぷにぷにとしたい肉球、 足はまるで四足歩行のポケモンの後ろ脚をそのままくっつけたような形をしていた。 そんな影がゆっくりと青年がいるベッドに潜り込み、 シーツの塊をほぐして中の青年を抱きしめた。 いきなりシーツを引き剥がされた青年は緩和されていた寒さが一気に押し寄せ、 しかし自分の身体に密着させられた毛皮の感触とその暖かさ、心地良さに 自分の身体を抱きしめている影に何故か安心して身を任せた。 すると青年の口内に舌が滑り込み、そのまま動き始める。 隈なく口を犯され、唾液と唾液を交換しあうその行為に、青年の身体は反応し、 あちこち熱を持っていた。しばらく青年の口内を貪っていた影は口を離し、 身体を反転。青年の目の前にはびくびくと震え、雄のニオイを発しているモノ。 途端にモノに刺激が加えられ、驚いて声をあげようと開いた口にモノが突き入れられた。 口で青年のモノを舐め、唾液で濡らした指で秘孔をぐにぐにと拡げる。 異常な程の快感だが、青年は口内の熱く、固く、太い影自身のモノに舌を這わさずにはいられなかった。 雄の味が口いっぱいに広がり、頭がくらくらする。もっと雄の味が欲しくなった青年が強めにモノに吸い付くと 影も吸い付く力を強める。そして青年はくぐもった声をあげながら達し、影のモノから熱い液体が噴き出し、 それが青年の口で受け止められる。放った後影は再び身体を反転、 青年の解された秘孔にモノをあてがい、そして一気に−− ーーーー −−ムウマージは笑いながら身体をビクンと震わせている青年を見ていた。 人が落ちるのを見るのは何回見ても慣れない。しかし落ちた人が死んだということは過去一度も無く、 しばらく失神している場合が多い。それを狙って失神した人の『夢』に干渉、適当に楽しんでもらう。 その後はどうしよう、やっぱり城外に放り出しておこうか、それとも夢通りに全裸にしておこうか、 いっそのことマニューラに好きにさせてみようか−−− 青年が夢の中で快楽に溺れている間、ムウマージは笑いながら今後のことを考えた。 おわり。 ーーーー キャラの視点から書けないからこんな客観的な視点で、 女性の気持ちがあまり解らないからこんなジャンルな訳です。 何かご意見あればどうぞ。 - 相手はルカリオですか? よくわからないので、 教えてくださーい! ――[[チャボ]] &new{2009-10-01 (木) 18:47:05}; - はい。ルカリオです。 どうにも分かりづらくてすいません。 ――[[ワタリガラ]] &new{2009-10-01 (木) 18:57:32}; #comment(); IP:202.253.96.245 TIME:"2012-06-23 (土) 13:18:22" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?cmd=edit&page=%E5%87%8D%E7%B5%90%E3%81%97%E3%81%9F%E5%8F%A4%E5%9F%8E%E5%86%85%E3%81%AE%E5%87%BA%E6%9D%A5%E4%BA%8B" USER_AGENT:"SoftBank/2.0/001SH/SHJ001/SN353012043858651 Browser/NetFront/3.5 Profile/MIDP-2.0 Configuration/CLDC-1.1"