突然だけど、僕は幼女が好きなんだ。 それで、毎日ブドウ小学校という場所に通ってるんだけど…この前すごい事件があったんだ。 僕がいつものように1年3組のリカちゃんのロッカーの中の隠しカメラをチェックしようとしたら、なんと僕のとは別に隠しカメラがもう一つしかけてあったんだよ。 僕は激怒したね。だってリカちゃんは僕だけのものだから。 僕はこう見えてもこの界隈では『ウルフ』と恐れられる男。とりあえず別のカメラを仕掛けたやつに神の鉄槌を下すことにした。 あ、ちなみになんで『ウルフ』かっていうと、この業界では普通は2、3人で組んで役割分担をしながら狩りをするもんなんだけど、僕の場合はそれを全部1人でやってのけるんだ。だから孤高のオオカミで『ウルフ』。 いちおうこの世界では『ジャガー』と言う男と並んで、かなりの実力者ということになってるのさ。まぁ、あいつとは、そりが合わないんだけどね。 おっと、それより話しの続きに戻ろう。 それで、まず始めに僕はリカちゃんのロッカーにカメラを仕掛けた犯人を特定するために張り込みをすることにした。きっといつかはカメラを回収しにくるはずだから、これが一番確実だと思ったんだ。 最初の2日はだめだったけど、3日目に奴は現れた。まったく… リカちゃんのブルマやリコーダーがなかったら退屈で死ぬところだったよ。それにこいつのせいでイラついていて、幼女を襲うことも忘れていた僕の怒りは臨界点を突破していたしね。 とりあえず、奇声をあげながらとびかかってみたんだけど、中々すばしっこい奴でそいつも奇声をあげながらのタックルをよけたんだ。たしか「ジョヴォルヒュウゥゥゥウウウ!!」って言ってたよ。ちなみに僕の発声は「ギャランドゥゥゥゥゥウウウ!!」ね。やっぱりこれが一番気合い入るんだよ。 で、僕は見事にタックルをかわされてしまったわけだけど、その拍子にアイちゃんのリコーダーをへし折ってしまったんだ。どうやら奴はアイちゃんもお気に入りだったみたいでね、それはもう鬼の形相だった。それで僕は気づいたんだよ。 こいつは『オーガ』と呼ばれる最近有名になりだしたロリコン界のルーキーだってね。それに気づいた時点で、僕はこいつのことを許してやろうとおもったんだ。 なにせ、ルーキーだしね。この辺りの縄張りのこともよく知らないんだろう。若い芽を摘み取るのはロリコン界にも良くないし、ここは『ウルフ』としてここのルールを優しく教えてあげることにした。 「まて、オーガ」 とりあえず呼びかけてみたら、オーガも動きを止めてくれた。顔に似合わず冷静な奴みたいだ。良いことだね。ロリコンにおいて最も大切なことは冷静さだ。今まで冷静さを欠いて自爆してきた幼女ハンターたちを何人も見てきた。 「ハァ… ハァ… 貴様よくもアイちゃんのリコーダーを…。犯罪者め、殺してやる」 オーガはまだ怒っていたみたいだから、僕が『ウルフ』だということを伝えてみた。すると、さすがにルーキーでも名前は知ってるみたいで驚いた表情をしていたよ。 「あ、あなたがあのウルフ……」 オーガはそう言うと、しばらく悩むような表情をしていたんだけど、急に口の端を歪め始めたのさ。僕は嫌な予感がしたね。 「ということは…… 貴様を倒せば、一気にこのロリコン界をのしがれるということだなぁ!!」 僕の嫌な予感は的中してしまったよ。オーガは奇声をあげながら襲い掛かってきた。 まったく…… これだからルーキーは。ロリコン界の広さを知らない……。 ルーキーに見せてあげよう。幼女への愛を極めた者のみが扱える技を。 「横断歩道を歩く列。目に映るのは黄色い帽子。背負った赤いランドセル!その光景をまぶたの裏に焼き付けて、僕はここに立っている。光る瞳に高鳴る鼓動。静まらないKA☆HAN☆SHIN!!溢れ出すのは劣情と愛情!その想いをのせた一撃、今ここにはなたれよ!!」 僕は決め台詞を吐いた。あのときのオーガは忘れられないね。変態を見る目をしていたよ。つまり、彼の幼女愛はその程度と言うことさ。だったらここで消えてしまうがいいさ。 「奥義!肛門裂傷斬!!」 僕は幼女パワーを使ってオーガの背後へと瞬間移動すると、その肛門に両手を突っ込んだ。そして――― 「ギャランドゥゥゥゥゥウウウ!!」 肛門ごとヤツの下半身を吹き飛ばした。それはもう木端微塵にね。肉塊と血が辺りに飛び散ってだいぶ不愉快だったけど、まぁ我慢したさ。 だって、僕の目線の先には、おびえるリカちゃんがいたんだから―――。 忘れ物でもとりに来たのだろうか。 まぁ、そんなことはどうでもいい。どうやら僕のたまった劣情を吐き出すときがきたようだ。 「い、いやぁぁ……」 「無駄だよぉ。僕の幼女パワーで、君はもう動けないぃぃ。オヒョヒョホヨオオ!!」 リカちゃんは必至に逃げようとしていた。僕は無理やりは好きじゃないんだけど、まぁしょうがない。 始めようか。 「ギャランドゥゥゥゥゥウウウ!!」 「キャアアアアアアアアア!!」 … …… ……… ことを終え、リカちゃんもしっかりと監禁した僕は、眠りにつこうとしていた。 ベットに3か月前に捕まえた ひなたちゃんを連れ込んで眠ろうとした時、僕は不意に気づいたんだ。 僕の右腕が、肩からなくなっていた。 「ウ、ウボァァァァ!!」 激しい痛みに、僕は絶叫したね。でも、そんなことよりひなたちゃんだ。僕の大切なひなたちゃんは――― 僕の目に前にあったのは、首と胴体を引き裂かれ、眼球と脳みそが飛び出した。無残なひなたちゃんの姿だった。 「ひ、ひなたぁぁぁぁァァァッァァァァッツ!」 僕は我を忘れて絶叫した。 そして僕の前に一人の男が降り立ったんだ。 そいつの右手には、僕の右腕と半年前に捕まえたユウコちゃんの首があった。 空いた左手で、金属時計をいじくりまわしながら男がいった。 「すべてのロリコンは私に殺されるべきなのでは? びゅびふぃふぃふぃふぃぃぃぃぃィィィィイイイ」 そう、今思えばこれが僕とこの男、MO☆NA☆KAとの壮絶な戦いのはじまりだったのさ――――