- 追加された行はこの色です。
- 削除された行はこの色です。
- 俺の相棒 は削除されています。
- 俺の相棒 の差分を削除
[[TOP]]
※注意※
当小説は&color(red){BL(同性愛)・獣八禁};をテーマにしております。
また、かなり直接的な表現を使っているため、お読みになる方の純情度によっては気分を害される場合があります。
苦手な方は閲覧をお控えください。
written by [[にょろ吉]]
----
ここは、とある山の奥深く。
俺は、ここで生まれて、ここで育った。
ここは食料も豊富で、人間達にもめったに見つかることがない。
良い住処だと思う。
そして俺には、とっても大切な『相棒』がいる。
「おはよう。バンギラス。」
「おはよう。ボスゴドラ。」
こいつは俺の相棒のボスゴドラ。
こいつとは、お互いが小さい頃に親を無くしてから、同じ洞窟に住み、お互いに助け合って生きてきた。
俺にとっては唯一の『家族』であり、『相棒』である。
「ほい、朝食の木の実。」
「・・・ありがと。」
「今日も寒いな。」
「…ああ。」
ボスゴドラの体温で少し温かくなった木の実を、俺は口に放り投げる。
ボスゴドラは、リーダーシップがあり、頭が冴えて、誰にでも好かれる性格だ。
対して俺は、無口だし、どんくさいし、人見知りが激しい。
こんな俺と一緒にいてくれるだけでも有難い。
でも、俺はこいつに対して、少し前から友情とは違った感情を抱いていた。
ボスゴドラのことを考えるだけで、頭がぼうっとして、胸が締め付けられる、そんな感情。
この感情が恋だと気付くのに、そう時間は掛からなかった。
でも、俺はそんな感情に気付きたくなかった。
雄に好意を抱くなんて、自分でも自分の事が気持ち悪いと思う。
しかも相手はボスゴドラ。彼にはもっと可愛くて、賢い雌がお似合いだ。
俺なんかでは釣り合う相手じゃない。
だから、こんな辛く、悲しい恋なら気付かない方がずっとマシだったんだ。
「どうしたんだ?そんな顔して。」
ボスゴドラが心配そうに顔を覗き込む。
こいつは思いやりがある。
でも、これ以上俺を惚れさせないで欲しい。
俺を余計に苦しませるだけだ。
「何か困ったことががあったら、何でも俺に言えよ。」
やっぱりボスゴドラはカッコいい。
ここは思い切って聞いてしまおう。
「・・・なぁ、ボスゴドラ。」
「何だ?」
「・・・ボスゴドラって、好きな人、いるの?」
そう言った途端、ボスゴドラはゲラゲラと笑い始めた。
「な、何だよ!?」
俺は少しムッとした。
普段でも無口な俺は、かなり勇気を出して聞いたんだぞ。
一通り笑うとボスゴドラは、
「いや、もうバンギラスもそんな年頃なんだな~と思って。」
とニヤニヤしながら言った。
「・・・で、結局いるの?」
「それより・・・」
ボスゴドラがぐいっと顔を近づける。
俺の顔が瞬間的にかあっと赤くなるのが分かった。
幸いボスゴドラは気付いてないらしい。
「お前はどうなんだよ?」
・・・ええっ!?
予想外の質問に俺は戸惑う。
「そう質問するって事は、いるんだろ?好きな人。」
ボスゴドラが俺の耳元に囁く。
俺は耐えられなくなって、顔を逸らす。
「教えろよっ!!」
「いないっ!!」
「何だよ、俺とお前の仲だろう?」
「だからいないって!!」
にやけながら俺をからかうボスゴドラ。
でも、そんな子供っぽいボスゴドラも、俺は、好きだよ…。
「・・・ふう、何とか振り切った・・・。」
あの後、俺はしつこく聞いてくるボスゴドラを振り切ることに成功した。
その後、ボスゴドラは食料調達に出かけた。
そして、俺は部屋の掃除を任されて、今に至る。
天井に空いた穴からは空高くに太陽が見える。
もう昼が近いようだ。
「とりあえず、寝床の交換をしよう。」
俺達の寝床には藁が敷き詰められており、俺は毎日それを新しいものに交換している。
今日も新鮮な藁に変えるため、俺はボスゴドラの寝ていた藁を持ち上げた。
「・・・いい匂い。」
俺は思わず呟いた。
藁には、ボスゴドラの匂いが染み付いており、まだボスゴドラの体温が微かに残っていた。
そしてその匂いと温もりが、俺を少しずつ興奮させていった。
ふと自分の股間を見ると、尻尾の付け根にあるスリットが少しだけ開き、僅かに湿っていた。
「・・・やってしまおうかな・・・。」
俺は、藁をぎゅっと抱きしめ、独り言を言った。
初めて自分の体の変化に気付いたのは、バンギラスに進化してすぐだった。
朝、体に感じる冷たさで目が覚めると、体中にいやな臭いがする白い液体がまとわりついていて、しかもスリットが大きく開き、そこから大きな性器が顔を出していた。
自分は病気にでもなったのだろうかとパニックを起こしかけていると、ボスゴドラがそれは精液だと教えてくれた。
この液体を雌の体の中に出すと、タマゴができるらしい。
それからしばらくして、俺は新しいことを覚えた。
自分の手で肉棒を擦ると、射精する時に快感が押し寄せるのだ。
最初は3日に1回くらいしかやらなかったが、今では一日に最低でも一回はやらないと気が済まない。
聞いた話によると、これは『自慰』というものらしい。
普通は雌を思い浮かべてするそうだ。
でも、俺が思い浮かべるのはいつも雄の体だ。
それが異常だと知った時には、かなりショックを受けたが、今はそれほどでもない。
ある時は筋肉隆々のゴーリキーだったり、ある時は強くて格好いいガブリアスだったり・・・
でも、今の心の中の相手はボスゴドラだ。
ボスゴドラは、俺の理想の人だ。
頭がいいし、優しいし、逞しいし・・・
何より、俺はボスゴドラに恋をしているのだ。
しかし、射精した後、いつも罪悪感に駆られてしまう。
頭の中とはいえ、ボスゴドラを汚してしまった、俺は何て嫌な奴なんだと、自己嫌悪に陥ってしまう。
それでも、もうボスゴドラの前で夢精なんて恥ずかしいことは出来ない。
だから、俺は今日も自慰に励むのだ。
そして、俺はスリットに手を伸ばした。
鋭い爪で生殖器を傷つけないように気を付けながら、そうっとスリットの中に手を入れる。
グジュ・・・
厭らしい音が洞窟の中に響く。
「う・・・。」
俺は目を閉じて、ボスゴドラを思い浮かべる。
そして、スリットの中を慎重にかき回す。
先走りの量が増え、卑猥な水音も大きくなっていく。
「ハァ・・・。」
スリットを押しのけるようにして、俺の肉棒が徐々に姿を現した。
今度は直接肉棒を持ち、手でゆっくりと上下に擦っていく。
「ううっ、ボスゴドラ・・・。」
ボスゴドラもこんな事をするのだろうか。
こう考えるだけで、俺の肉棒はさらに大きくなり、先走りでぐちょぐちょになっていった。
「ボスゴドラッ・・・。」
グチャッ、グチャッ・・・
先走りが鈴口からどくどくと溢れ、俺の睾丸まで滴る。
俺の肉棒を擦るスピードがどんどん早くなっていった。
「ああんっ、ボスゴドラッ・・・。」
早くも射精感がこみ上げてきた。
俺は藁を鼻に近づけ、ボスゴドラの匂いを思いっきりかいだ。
「アアアア~ッ!!!!」
ビュッ!!ビュッ!!
最後に大きく叫び、俺は射精した。
肉棒は脈打ち、白くてドロリとした液体を放つ。
俺は短い間の絶頂感に酔いしれる。
しかし、精液の量もだんだん少なくなり、出る感覚も長くなっていき、俺の射精は終わった。
「・・・ふぅ。」
しばらくそのまま射精の余韻と、強い罪悪感に浸る。
「・・・ごめん、ボスゴドラ。」
俺はそう呟くと、飛び散った精液を藁で拭き、新しい藁を採りに外に出た。
新しい藁を抱えて帰ってくると、既にボスゴドラが帰っていた。
「よぉ、遅かったな。」
「木の実、採れたのか?」
「ああ、バッチリさ。これを見てくれ。」
そうボスゴドラが指差した先には、二人が一日に食べるには丁度いい量の木の実が積まれていた。
「これだけあれば大丈夫だね。」
「ああ。・・・ん?何か匂わないか?」
ボスゴドラが鼻をヒクつかせる。
俺はしまったと思った。
さっき自慰をしたばかりだ。
辺りにはまだ精液独特の匂いが微かに残っている。
「そ、そうかな?それより、今日は外で食べようよ?」
俺は慌てて話題を変えた。
「えぇ~!?せっかく採ってきたのに?」
ボスゴドラが抗議の声を上げる。
「ま、まぁ、たまにはいいんじゃない?その木の実を外に持っていけば?」
「・・・そうだな。たまには外で食べるのもいいか。」
俺はホッとした。恐らく帰る頃には匂いも消えているだろう。
「いい所がある。ついて来い。」
そう言うとボスゴドラは木の実を抱え、歩き出した。
「いい所ってどこ?」
「いいから付いて来い。」
ボスゴドラは答えようとしない。
俺は黙ってボスゴドラの後についていくと、光が見えてきた。外に出ると、そこは山の頂上近くだった。
「うわぁ・・・。」
俺は息を呑んだ。
そこには、見事な絶景が広がっていた。
上空には青い空が広がり、眼下には森が一面に広がり、まるで緑の絨毯だ。
はるか遠くには、人間たちが住む灰色の森も見える。
「綺麗だなぁ・・・。」
俺はうっとりとしてしまった。
「そろそろ昼食にしようぜ。俺、腹がペコペコなんだよ。」
「・・・えっ!?ああ、そうだね。」
ボスゴドラによって現実世界に引き戻された俺は、昼食を摂ることにした。
「好きに食べろよ。」
「・・・ああ。ありがとう。」
ボスゴドラが木の実の山を指差して言う。
木の実の山からオレンのみを掴み、口の中に入れる。
「どうだ、味は?」
「うん、うまいよ。」
「まぁ、あそこの木の実は結構美味いからな。」
違うよ。
ボスゴドラが採ってきてくれたから、美味しいんだ。
「うん。悪くないな。」
ボスゴドラも木の実を食べる。
俺は自慰の後で、ボスゴドラは食料を採った後で疲れていたため、食が進み、木の実の山はどんどん小さくなっていった。
「ふぅ、ご馳走様。」
俺は腹一杯食べて幸せな気分になった。
「もういいのか?」
「ああ。ボスゴドラの方こそいいの?」
「ああ。おれももう腹一杯だ。」
ボスゴドラが笑っておなかを擦る。
「・・・何だか眠くなってきた・・・。」
俺は満腹感と、ボスゴドラとこうして一緒にいるという安心感から眠くなってきた。
「そうだな。ちょっと一眠りするか。」
ボスゴドラはふわぁと大きな欠伸をして、ごろりと横になって目を閉じた。
(さっきのボスゴドラの欠伸、可愛かったな・・・。)
俺はボスゴドラに不審がられないくらいの距離までくっつき、横になった。
木々を渡るそよ風が気持ちよい。
俺達は眠りの世界へと旅立った。
「・・・きろよ、起きろよ、バンギラス!」
「ううん・・・」
誰かが俺を呼ぶ声がする。
俺は体を起こし、俺は目を擦ると、そこにはボスゴドラが立っていた。
「あぁ、朝か・・・?」
「何言ってんだよ。俺たち昼寝してただろ?」
「あぁ、そうか・・・。」
少し寝ぼけていたようだ。
だんだん意識がはっきりしてきて、俺は記憶が戻ってきた。
そう言えばボスゴドラと山の頂上近くで昼食とって、眠くなったから昼寝したんだっけ。
「星が綺麗だな・・・。」
もうとっくに日は沈んでいて、空には数え切れないほどの星が瞬いていて、真ん丸い月が輝いている。
遠くには人間の星も輝いている。
「こうやって星を見るの、久しぶりだな・・・。」
普段暮らしてる洞窟の中では、星の一部しか見れない。
どこを向いても星という情景を最後に見たのはいつだろうか?
「ホント、綺麗だな・・・。」
ボスゴドラも感動しているようだ。
俺は、そんな目を輝かせて星を眺めるボスゴドラを見ているうちに、じわじわと、しかし強くある感情が湧きあがってきた。
ボスゴドラに、告白してしまいたい。
ボスゴドラに、思いっきり抱きつきたい。
でも・・・
頭の中で、もう一つの声が言う。
でも、もし断られたら・・・?
もし、気持ち悪がられたら?嫌われたら?
その時は、その時だ。
とにかくこのまま悩んでいてもしょうがない。
俺は決意を固め、口を開いた。
「なぁ、ボスゴドラ・・・。」
「何だ?」
「俺、ボスゴドラのことが・・・」
ボスゴドラはこちらをじっと見つめている。
俺は心臓がバクバクと大きく高鳴るのを感じた。
でも、ここでやめたらダメだ。
言うんだ。けりを付けるんだ、自分の気持ちに。
俺は大きく深呼吸した後、言った。
「・・・好き、なんだ・・・。」
ボスゴドラが、ポカンと口を開けている。
失敗した。
俺はその表情を見て、即座にそう思った。
「な、なーんてね。ちょっと、冗談を言いたくなっただけだよ、ボスゴドラっ!」
俺は急いで作り笑いを浮かべ、頭を掻いた。
ボスゴドラに嫌われちゃったらどうしよう。
俺はそれだけしか頭になかった。
重苦しい空気が十秒ほど続くと、
「そうか・・・冗談か・・・。」
ボスゴドラがやっと口を開いた。
「あ、ああ。当たり前だろ。だってオカマなんて気持ち悪いだろ。俺がそんな訳・・・」
「俺が、もしその『気持ち悪い』ヤツだったらどうする?」
「え・・・?」
俺はボスゴドラが何を言いたいのか分からなかった。
「俺は、バンギラスの事が好きだ。」
ボスゴドラが静かに言う。
「じょ、冗談だろ・・・?」
「いや、本気だ。俺はボスゴドラが好きだ。相棒としてだけではなくて、恋人として。」
真剣な眼差しで言うボスゴドラ。
これは果たして本当だろうか?
そう思った途端、ボスゴドラはいきなり俺にキスをした。
口と口が触れ合う感触。
それは、生まれて初めて経験したものだった。
「な、これで分かっただろ?俺が本当にバンギラスの事が好きだって事。」
「本当に俺なんかを・・・?」
「何言ってんだよ。お前は世界で一番の人だ。」
そう言ってボスゴドラは微笑んだ。
「嬉しい・・・。」
「俺も、お前が俺の事を好いてくれて嬉しいぞ。」
俺はボスゴドラに寄りかかる。
ボスゴドラは俺をそっと抱きしめてくれる。
満月が俺たちを祝福するように照らしていた。
数分ほど経っただろうか。
ボスゴドラは、俺をそっと離した。
「なぁ、バンギラス。」
「何だい、ボスゴドラ。」
「続き、ヤらないか?」
「え、続き・・・?」
「お前、知らないのか?」
「・・・ごめん。」
俺は、他人とそういうことをした経験がなかった。
雄と雌がどうするかは一応知っていたが、雄同士のやり方までは知らなかった。
「気にするなよ。じゃあ、俺がお前の初めての相手になるんだな。」
「・・・嬉しいな。ボスゴドラが始めての恋人で。ボスゴドラは?」
「俺は、何回かヤった事があるんだ。雄とだけどな。」
ボスゴドラは顔を赤くして、照れ隠しにポリポリと鼻を掻いた。
「でも、俺もお前と初めてをヤりたかった・・・。まぁいいさ。今日はこうしてお前とヤれるんだし。」
「で、具体的に何をするんだ?」
「・・・そうだな。まずは、こうするんだ。」
「んんんっ!?」
いきなりボスゴドラが激しくキスをしてきた。
強引に俺の口を開き、舌を絡ませる。
こんなに気持ちいいキスもあるなんて・・・。
俺は頭の中が熱くなった。
俺も夢中で舌を絡ませる。
地面にポタポタと二人の唾液が落ちるのが分かった。
「んふう・・・。」
ボスゴドラが俺から口を離す。
互いの息が白い。
二匹の口と口に銀の糸が伸びる。
「ハァ・・・、ハァ・・・。」
俺は息苦しさと気持ちよさから荒く息をしていた。
「もうバテたのか?まだまだ始まったばかりだぜ。」
ボスゴドラが悪戯っぽく笑う。
「本当に・・・気持ちよかったよ。」
「だろうな。ホラ。」
ボスゴドラはいきなり俺の股間に手を伸ばし、俺の肉棒を掴んだ。
「ウッ・・・!!」
俺の肉棒は何時の間にか天を向いてそそり立っていて、鈴口からは先走りが滲んでいた。
「ボスゴドラ・・・。」
「ヘッ、そんな目で見るなよ。抑えが利かなくなるだろ。」
ボスゴドラはもう片方の手で俺の手首を掴み、自分のスリットへと持っていった。
「俺のを扱いてくれよ。俺も同時にお前のを扱くからさ。」
「しごく・・・?」
「お前、扱く事も知らないのかよ?」
ボスゴドラは少し驚いた目をした。
「…ごめん。扱くって何なんだ?」
「まぁ、あれだよ、あれ・・・。」
ボスゴドラは少し言いにくそうにもじもじと言葉を濁した。
「だから何なんだよ?」
俺はまた聞いた。
「だからッ!!俺のチンコ掴んで上下に動かせばいいんだよ!!恥ずかしいこと言わせるなよなッ!!」
ボスゴドラは顔を真っ赤にして言った。
ああ、自慰の事か。やけに言いにくそうにしてた訳だ。
「…それなら俺も毎日やってるよ。・・・いつもボスゴドラの事思い浮かべてた。」
「そうか。嬉しいな。俺もバンギラスの事想像してたんだぞ。」
俺達は顔を赤らめて笑った。
「じゃあ、早く、やってくれないか?」
ウズウズした顔でボスゴドラが頼んできた。
「・・・あぁ、ゴメン。」
「謝るのはいいからさっ。いつもお前がやってるように、な?」
「・・・分かった。」
俺は心臓をドキドキさせて、ボスゴドラのスリットの中に手を入れた。
「ウウッ・・・。」
ボスゴドラが唸った。
夢みたいだ。
すい午前中は妄想でしかなかったものに、俺は今触れている。
グチュッという卑猥な音がして、先走りが俺の指に絡みつく。
俺は指を抜き、指を鼻に近づけて匂いを嗅いだ。
月の明かりでテラテラと光ったそれは、先走りと恥垢の匂いが混ざって、とても・・・
俺は自分の指に喰らいついた。
旨い・・・
その味と匂いに、俺はぼうっとしてしまう。
「なぁ、何やってんだよ。焦らされたからこんなになっちゃったじゃねーかよ。」
ボスゴドラが抗議の声を上げる。
そしてボスゴドラの股間には、巨大なボスゴドラの肉棒がスリットを押しのけるようにして存在を主張していた。
「デカい・・・。」
自慰の時想像してたのより、実物の方が百倍魅力的だ。
俺はそう思った。
「じゃあ、本当に今度こそ・・・。」
「ああ、本当に早く頼む。」
ボスゴドラは目を潤ませて懇願した。
俺はボスゴドラの股間に手を伸ばし、思いっきり握って上下に激しく擦った。
「うおッ!!いきなり激しすぎるゾッ・・・!!」
ボスゴドラは顔を快楽に歪ませた。
そんなボスゴドラの顔がもっと見たくて、俺はさらに激しく擦った。
ボスゴドラの肉棒を扱くことに夢中になっていると、不意に自分の肉棒に何かが触れた。
「ううッ!?」
いきなりの快感に俺は声を出した。
股間を見ると、既にボスゴドラの姿を見てビンビンになっている俺の肉棒を、ボスゴドラが握って上下に擦っている所だった。
「お前も手を止めないで続けてくれよ…。」
突然の刺激に、ボスゴドラへの愛撫を止めてしまった俺に、ボスゴドラが急かすように言った。
「あ、ごめん…。気持ち良くてつい・・・。」
俺はボスゴドラに軽く謝り、行為を再開する。
「ううッ、いいぞ、バンギラス…。」
ボスゴドラは気持ち良さそうに顔を歪め、頬を赤くする。
そんなボスゴドラの顔が見たくて、俺はもっと激しくモノを扱く。すると、ボスゴドラも俺のモノをより強く扱いた。
互いに快感が強くなっていき、息が荒くなっていく。
そして、最初に絶頂を迎えたのはボスゴドラだった。
「バンギラスッ、もう、限界だッ!!」
「ボスゴドラ…。」
俺はその言葉を聞き、ボスゴドラの肉棒を激しく扱いた。
「ウウッ、イクッ!!!」
ボスゴドラの肉棒が痙攣し、尿道口から精液を吐き出した。
温かくてドロリとしたそれは、俺の腹や手を白く染めていく。
勢いが弱くなると、俺はボスゴドラの肉棒から精液を搾り出すように根元から先端に向かってゆるゆると扱いた。
ボスゴドラが全てを出し終わった後、俺は手に付いたものをしげしげと眺める。
それは、月明かりによって青白く見え、まるでタポルの花のようなきつい匂いを発していた。
自分とあまり変わらないかもしれない。
しかし、それが他人の、しかも大好きなボスゴドラのものという事実が俺を興奮させた。
「これが、ボスゴドラの…。」
「ハァ…ハァ…」
ボスゴドラは強い快感に声も出ないようだ。
俺は、ボスゴドラの精液を舐めてみた。
口の中に強烈な苦味と臭いが広がる。
でも、もっと飲みたい。俺は、そう思った。
自分の体に付いた精液を掬い上げ、口に入れる。
やっぱり美味しい。
「ボスゴドラの精液、美味しいよ。」
「バンギラス…。」
口の端から垂れた一滴まで舐めとった俺に、ボスゴドラは強く抱きついた。
「さあ、次は俺の番だ。仰向けになれよ。」
「…ああ、いいよ。」
俺は何をされるかも分からず、ただ横になる。
すると、ボスゴドラは俺の股間に顔を近づけたかと思うと、俺の肉棒をぺろりと舐めた。
「ああっ!?な、何?」
「バンギラスのチンコ、美味しいぞ。」
バンギラスは俺をからかうように悪戯っぽく笑って言うと、俺の肉棒を咥えた。
「ううっ、はぁっ…」
自分のだす声が恥ずかしくて、手で口を塞ごうとすると、ボスゴドラが顔を上げ、俺の手を掴んで制止した。
「バンギラスの声、聞かせてくれよ。」
そう言うと、すぐにまた俺の肉棒を口の中に入れた。
ボスゴドラは、上手い。
初めての俺にも、それははっきりと分かった。
ボスゴドラは舌で裏筋を撫でながら、時々、俺の射精を誘発させるように尿道をちゅるっと吸い上げる。そして、右手で俺の睾丸を揉み、左手で俺の体を優しく撫でる。
そんなテクニックに、俺は今朝出したばかりとはいえ、すぐに絶頂を迎えさせられた。
「ああッ、ダメッ、出ちゃうッ!!!」
ボスゴドラは「早く出せよ。」と言わんばかりに俺に目配せをし、激しく尿道を吸い上げた。
「あああッ!!!!」
俺は激しく叫ぶと、ボスゴドラの口の中に射精した。
びゅるびゅるとリズミカルに出るそれを、ボスゴドラは嬉々とした表情で飲み干していく。
二回目だが、あまりの快感のためか、量は恐らく今朝とあまり変わらないようだった。
「ハァ…ハァ…ハァ…」
出し終えた後も、余韻が強く残り、俺は肩で息をしていた。
「バンギラス、お前の精液は俺が今までヤってきたどんな奴のより香りが良くて美味しいぞ。」
「そんな、からかうなよ…。」
ボスゴドラの言葉に俺は顔を真っ赤にして言った。
「からかってなんかないさ。」
ボスゴドラは俺を起こし、顔を近づけた。
「大好きなバンギラスのだからな。」
「ボスゴドラ…、俺も、好きだよ。」
ボスゴドラは俺の口に優しくキスをする。
その心地よさと疲れから、俺はだんだんと眠気が襲ってくるのを感じた。
瞼がだんだん重くなってくる。
「ふあぁ…俺もう眠くなってきた…。」
すると、ボスゴドラが俺の体を揺らした。
俺が目を開けると、ボスゴドラがニヤニヤとした顔で言った。
「待てよ。さっきのは前戯。本番はこれからだよ。」
「本番…?どうやるんだ?」
俺はボスゴドラの言っている意味が良く分からなかった。
「まず、そこに四つん這いになるんだ。」
俺はボスゴドラの言うことに素直に従った。
「で、これからどうするんだ?」
「いいぞ、そのままじっとしてろ…。」
ボスゴドラは俺の後ろに回りこむ。
「そのまま、尻尾を上げろ。」
「え、尻尾を!?」
俺は驚いた。
そんな事をしたら、ボスゴドラに自分の尻の穴が丸見えになってしまう。
「いいからっ。」
ボスゴドラが急かす。
「…分かった。」
俺はゆっくりと尻尾を上に持ち上げた。
「よし…そのままじっとしてろよ…。」
俺は何をするつもりなのかと後ろを見ていると、ボスゴドラが顔を俺の尻に近づけた。
かと思うと、ボスゴドラは信じられない行動に出た。
俺の腰を掴むと、自分の舌を肛門の中に入れたのだ!
「ちょっ、ボスゴドラ、何してるんだよ!!」
当然ながら俺は抗議した。
腸の中をボスゴドラの舌がにゅるにゅると動き、異物感がする。
何より、そんな事をするなんて不潔だ。
まぁ、一応俺はちゃんと清潔にしているつもりなのだが。
すると、ボスゴドラは顔を上げた。
「慣らしてるんだよ。後からがきついからな。」
「後って、そういう意味だよ。」
するとボスゴドラが囁いた。
「お前と一つになるんだよ。心も体も、な。」
「一つに、って…まさか!?」
俺はピンときてしまった。
「痛いよ、そんな事しちゃ!!」
「だからこうやって慣らしてるんだろ。じっとしてな。」
そう言うとボスゴドラは、自分の右手の鉤爪を慎重に俺の肛門の中に入れた。
「凄い締め付けだな…。」
ボスゴドラはゆっくりと俺の腸を掻き回す。
「ううっ…。」
舌よりも強い異物感に俺は必死で耐える。
すると、ボスゴドラの爪の先が何か固いところに当たった。
「あっ…。」
その瞬間、俺の体に軽い電流のようなものが流れるのを感じた。
「ここか…。」
ボスゴドラは独り言を呟くと、そこを何回か軽く引っかき始めた。
「ああっ…ううっ…」
俺は今まで験した事のない、不思議な感覚。
これが快感だと気付くのに、少し時間が掛かった。
スリットの中に収納されていた生殖器も、すでにギンギンになっている。
「気持ちいいだろ?」
ボスゴドラは手の動きを休めることなく俺に聞いた。
「ああ…とっても…。」
「無理しないで声出せよ。そしたらもっと気持ちよくなるんだぜ。」
そう言うとボスゴドラは、少しペースを上げてそこを弄る。
「あああッ!!!ああッ!!!」
俺はボスゴドラに言われた通り、もっと大袈裟にに叫ぶ。するとどういう訳か、それに伴って気の狂うような快感が全身を駆け巡るのを感じた。
「アアッ!!出る!!出ちゃうよぉ!!!」
俺は涙を流しながら必死にボスゴドラに訴える。
「ホラ、イけよ!」
ボスゴドラは止めとばかりにクイッと引っ掻いた。
「アアアアーッ!!!!」
俺は気を失うほどの快感に叫び声を上げ、絶頂を迎えた。
「ハァ…ハァ…ハァ…」
俺はその場に倒れるように横になり、そのまま目の前が真っ暗になっていった。
「ハクション!!」
俺は大きなくしゃみをした。
どうやら自分は気を失った後、風邪をひいてしまったらしい。
「ホラ、これを食べろよ。」
「ありがと、ボスゴドラ。」
ボスゴドラは俺に優しく木の実を渡してくれた。
「食べたら元気になるぞ。」
俺は木の実をゆっくりと口に入れる。
「…おいしい。」
俺はボスゴドラに微笑む。ボスゴドラは俺の頬に軽くキスをした。
「さあ、食べたら寝ろよ。俺も添い寝してやるから。」
そう言うとボスゴドラは俺の隣にゴロリと横になった。
「お前が元気になったら、続き、シような。」
俺は火照った顔をますます紅潮させ、頷く。
「大好きだぜ。バンギラス。」
「俺も、ボスゴドラの事、大好き。」
ボスゴドラはゆっくりと俺の頭を撫でた。
俺はうっとりとして目を閉じる。
ああ、何て幸せなんだ。
これからもずっと一緒にいようね、ボスゴドラ。
終わり
----
あとがき
最後にアップロードしてから既に一ヶ月、やっと更新できました。
更新にこれだけ時間が掛かったのは別にどこかこだわっていたからでも、自分の腕を磨いていたからでもなく、ただ単に勉強で忙しかったり、面倒くさかったりしただけなのです…。
という訳で、前回に比べて別に小説のクオリティーが格段に上がった訳でもなく、むしろ下がっているかもしれません。
本当は本番行為も入れたかったのですが、時間の関係で、また日を改めてという事で。
こんな不肖者の私ですが、これからも読んでいただけると幸いです。
今回は私の小説を読んで頂き、本当に有難うございました。
by [[にょろ吉]]
----
ご意見、ご感想はこちらにどうぞ。
#pcomment