[[ギアス]] [[俺の不思議で幸せな旅]] ---- 俺はサーナイトを抱き上げてベッドに寝かせる。 相変わらずサーナイトは顔を真っ赤に染めている。 そんなサーナイトの隣に座った俺は顔を近づけキスをする。 「んんっ・・・」 サーナイトと舌を絡ませながらキスをする、所謂ディープキスだ。 「んっ・・・チュプ・・・ます・・・たぁ・・・」 「サー・・・んぁ・・・ナイト・・・」 俺はサーナイトとキスを続けながら片手を胸のほうに持っていく。 胸に手が触れると、少し遠慮がちにもみ始める。 「あんっ!ま、ますた・・・んっ・・・ひゃぅっ・・・」 感じているせいなのか、まともに言葉が話せていない。 レース越しに触っていたので、今度は隙間から手を入れ直接揉む。 「あうっ!・・・ひゃん!・・・んんっ・・・あっ・・」 しばらく揉んでいると、胸の突起が立ってきたので口に含んでみる。 口に含んだら舌で舐めたり転がしたりしてみる。 「ああっ!!ま、ますた・・・そんな・・・吸ったら駄目ですってばぁ!!」 「ふ~ん、そんなに駄目なの?」 「えっ・・あ・・・いや・・その・・・」 俺が問いただすとサーナイトは「続けてください・・・」と小さく言った。 「りょ~かい」 サーナイトの返事を確認し、空いているほうの手を下の方に伸ばして行く。 レースをめくった所にあったのは、初々しいピンク色の秘所だった。 「マ、マスター・・・そんな・・・み、見ないでくださいよぅ・・・」 「ああ、スマンスマン・・・でも、お前のここ・・・綺麗だぜ?」 「でも・・・は、恥ずかしいですよ・・」 そう言ってサーナイトは顔を手で隠してしまう。 「じゃあ・・・苛るぞ?」 サーナイトが頷いたのを確認し、秘所を手で擦ってみる。 「んっ・・・あんっ・・・あ・・・」 弄り始めるとサーナイトは小さく喘ぐ。 擦って行くと、感じて来た証拠なのか少々湿り気を帯びてきた。 「あ・・・あんっ・・・はあっ・・んんっ・・・」 その反応を暫く楽しんだ後、俺は手を退けて顔を近づける。 「!!マスターまさか・・・」 そのまさかである。俺は顔を秘所に近づけると舌を使って舐め始めた。 「マスタ・・・辞めて・・・くださ・・・い・・・き、汚いですよ・・・」 「何言ってんの、もの凄く綺麗だよ?サーナイトのここ・・・」 「ッ・・・そんな事っ・・・無い・・・ですって・・・ばぁ・・・」 そう喋ってる間にも、俺は舐めるスピードを速くしてゆく。 「あっ・・・や、やめっ・・・マス・・タ・・・私・・・イ、イッちゃいます・・・」 「そうか・・・なら・・・」 俺はクリトリスを舐めて甘噛みする。 「ひゃあ!?ダメッ!!イクッ!!イッちゃう!!!」 『あああああぁぁぁぁッッッ!!』 サーナイトが大声を上げると共に、秘所から大量の愛液が飛び出て俺の顔に掛かる。 俺は愛液を舐め取っていく、不思議と悪い気はしない。 「ハァ・・・ハァ・・・御免なさいマスター・・・掛けてしまいましたぁ・・・」 まだ息が荒いサーナイトが俺に謝る。 「いいんだよ、気にしてるワケないだろ?」 俺は返事をして笑って許す。 暫くするとサーナイトの息が整う。 「マスター、来てください・・・」 「ああ・・・サーナイト、少し痛いけど我慢しろよ?」 ズプッ・・・ズププッ・・・ 「うっ・・・あっ・・・痛っ・・・」 「もう・・・少しだ・・・」 プチッ・・・ズズズッ・・・ 「ふぅ・・・入っ・・た・・・」 モノが入って膜に当たると、プチッと音がしてモノが全部入り、一旦動きを止める。 秘所からは純潔の血が出ており、ベッドに赤いシミを作った。 「スマンな、サーナイト・・・痛かっただろ?」 「確かに少し痛いですけど・・・でも、マスターと一緒になれたのが嬉しいです・・・」 そう言ってサーナイトはニッコリと微笑んでくれた。 「じゃあ・・・サーナイト、動くぞ・・・?」 「ハイ・・・来て下さい・・・」 サーナイトの返事を聞き、俺はゆっくりと腰を動かす。 ズズッ・・・ズズズヌッ・・・・ 「ひゃあっ!!ひゃぅ・・・あぁん・・・」 サーナイトは俺が動く度に喘ぎ声を出す。 「くっ・・・締め付けが・・・すごい・・・」 「あっ、あっ、あっ、やぁん・・・ひゃ、ひゃぅっ・・・」 少しずつ腰を振る速度を上げていくと、サーナイトの喘ぎ声も多くなる。 俺は顔を近づけてサーナイトにキスをする。 「はぁ・・・はぁ・・・チュプ・・・」 「マスタ・・・私、もう・・・イッちゃいますぅ・・・」 「俺もっ・・・そろそろだ・・膣内に・・・出すか?」 俺は一応サーナイトに聞いておく。これだけはサーナイトに聞いておかないといけない。 「は、はいっ・・・膣内に・・・下さい・・・!!」 俺は腰を振るスピードをMAXにして膣奥を何度も小突く。 するとサーナイトが唇を離す、限界が来たのだろう。 「あっ・・・マ、マスター・・一緒に・・・」 「ああ・・・はぁ・・分かってる・・」 そして俺が一際大きく入れ込んだ瞬間・・・ 「ひゃあああああぁぁぁぁっっっ!!」 「くぅううあああっっ!!」 二人は同時に絶頂を迎える。 暫く俺のモノからは精液を放出していたが、やがて治まりモノをサーナイトの膣から抜く。 栓を失った秘所からは精液と血が混じったピンク色の液が流れ出てきた。 『はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・』 荒い息の中、サーナイトが口を開く。 「マスター・・・私達・・・もう・・・」 「ああ、一つになったんだ・・・」 「マスター・・・」 「ん?」 サーナイトはモジモジしながら口を開く。 「私は、これから先、何があっても・・・一生マスターだけを・・・愛しますからね・・・」 いきなりの発言に俺は戸惑ったが、ゆっくりと、冷静に言葉を返した。 「ありがとう・・・俺も、おまえを・・・ずっと・・・」 『スー・・・スー・・・』 そこで俺たちの意識は途切れた・・・ ◇ 次の日の朝・・・ (ホラ・・・きな・・・おき・・い・・・・八雲白龍!!起きなさい!!) 「のわぁっ!!」 途端、ドスン!!という何かが落ちたような音を聞いて俺は飛び起きた。 その音の原因は、力の込められたいいパンチだった。 幸い当たらなかったものの、あと数センチずれていたら鳩尾に当たっていた。 「あ、危ねーじゃねぇか!!朝っぱらから何だよ!!」 「五月蝿いわね、隣に寝ているポケモンと、自分の姿を見てから言いたい事を言いなさい・・・」 俺の要求に答える事無く母さんは反論してくる。 「ハァ?隣?隣って・・・一体何が・・・・ッ!!」 その時俺が気づいた事は2つ、1つは隣にサーナイトが寝ている事、そしてもう1つは・・・ 「//////」 「まったく・・・夜の営みご苦労様ね、何も言わないでおいてあげるから、取りあえずお風呂に入ってきなさい・・・まだ暖かいはずだから」 「分かってるから言うな・・・」 そう、もう1つとは・・・俺は裸だったのだ・・・ 俺は取りあえずサーナイトの手をとって風呂場にテレポートした。 サーナイトを壁にもたれ掛けさせておく。 そして自分の体をシャワーで流す。多分これで汗や臭いはおちただろう。 さて、問題はサーナイトだ・・・ 「どうすっかなぁ・・・」 幸せそうな顔で寝ているサーナイトを起こすのは流石に気が引ける。 かと言ってこのままでは・・・ 「しかたねぇ・・・洗うか・・・」 俺は少しため息をつきながら勢いを弱くしたシャワーを当てていく。 「んっ・・・」 時々サーナイトが小さく声を漏らす度に、どこか変な所でも触ったんじゃないかと思い、ビクビクしながら体を洗ってやる。 「ふぅ・・・こんなもんかな・・・」 何とか無事に体を洗い終え、ホッと一息つく。 するとサーナイトが起きた。 「ふぇ?マスター?」 「おぉうっ!?」 俺は気を抜いていたため、いきなりのサーナイトの声にビックリする。 「な、なんだ・・・起きたのかサーナイト」 「はい、あの・・・これはどうゆうことなんですか?」 サーナイトの質問に俺は答えた。 そして、すべて言い終わった俺の顔は赤くなっており、サーナイトもまた、赤くなっていた。 暫くの間沈黙が続いた・・・が、不意にサーナイトにキスをされた。軽いキスだったためすぐに離れたが、それでも俺は驚いた。 するとサーナイトが口を開く。 「こんな事を隠れてやる必要は無いんですね・・・」 「!ったく・・・お前って奴は・・・」 「うふふ・・・///」 「そうだ・・・サーナイト、お前に作ってほしい薬があるんだが・・・」 「?なんでしょうか・・・」 「じつはな・・・」 ・・・・・・ その後俺とサーナイトは、母さんに急かされて風呂から上がった。 ◇ その後皆で朝食を食べ、俺は旅の準備をする。 「すごいキズぐすり、何でも治し、元気の欠片、ゴールドスプレー、食料・・・」 この位あれば十分だろ、現金は福沢さんが5人と野口さんが5人・・・ 「あとは・・・あ、そうだ・・・」 俺は靴箱の中にある未開封の箱を開ける。 「あったあった、ランニングシューズ・・・」 俺は同封してあった説明書を読む。 「なになに・・・これを履くと、Bボタンで速く走れます・・・って、ゲームか何かかこれは!!」 俺が大声で叫んでいると、後ろから母さんがきた。 「あら、ランニングシューズ?Bボタンを押すと速く走れるわよ」 「・・・無理に合わせないでくれ、俺がめっちゃ惨めだ・・・」 「本当にあるのよ、取説よんだら?」 フン、そんなBボタンなんてあるわけが・・・あった。 「ね?あったでしょ」 知ってたなら先に言えよ、絶対信じなかっただろうけど・・・ 「え~っと、『このボタンを押すと、足の筋肉に電気を流して筋力をUPさせます』・・・だと?」 なんかどっかのアニメで聞いた事あるような・・・たしかコ○ンとか言ってた・・・ 「・・・本当なのか?これ」 「実際にやってみたら?」 と、いうわけで・・・ 実際にやってみた(トリ○ア風に) 結果 履く前:50メートル 平均7.02秒 ランニングシューズ:50メートル 平均5.37秒 10回近く実験してみたが、効果は本当に出た。 「本当に効果があるとは・・・」 「いいじゃない、無駄に能力使うよりは、ホラ、さっさと旅に出なさい!!たまには帰ってきて土産話でも聞かせなさいよ♪」 そう言って母さんは俺の背中を思いっきり叩く、正直痛いんだけど・・・ 「ふぅ・・・、いってきます!!」 俺は気を取り直して走り出す。 これから先、どんな旅になるのか不安と期待を胸に抱きながら・・・ ◇ 「確かこの辺で待ってるって言ってたけど・・・」 俺は今ナナカマド研究所跡地にいる。ついさっきナナカマド博士から連絡が入り、この辺で待っているからすぐ来るように言われたのだ。 「・・・あ、いた!!博士~!!ナナカマド博士~!!」 俺は博士を見つけ走って寄る、その顔を見る限り怒っているようだ。 「遅いぞ八雲君!!すぐ来るように言っただろう!!」 「博士の説明がアバウト過ぎるんですよ・・・研究所跡地だけで分かるわけ無いじゃないですか・・・」 俺は博士に不満を漏らすが、博士はそれを無視して俺にある物を渡す。 「これ・・・ポケモン図鑑?」 「うむ、その通りだ。旅の道中で見つけたポケモンを記録して欲しいのだ。本当はイーブイを渡した後に渡そうと思っていたのだが・・・ギンガ団とか言う奴らに邪魔されたので、今日取りに来て貰ったと言うわけじゃ」 その後図鑑の説明を一通り聞いた俺は次の町へ向かった・・・ ◇ コトブキシティ この町は大都市の部類に入り、テレビ局やポケッチカンパニー、GTS(グローバルトレードステーション)等がある。 コトブキシティに着いた俺達は今、ホテルのフロントで受付をしている。 「・・・それでは一泊二日ですね?」 「あ、ちょっと待って下さい、あいつ等にも一応聞いておかないと・・・」 俺はそこら辺でくつろいでいるサーナイト達の意見も聞いておく。 「お~い、明日朝一で此処を出るから一泊二日でいいだろ?」 サーナイトとイーブイはすぐに頷いたが、スイクンは少し悩んでいた。 「スイクン?何か不満があるのか?」 「いや、別に一泊二日でいいのだが・・・」 「いいのだが・・・何だよ」 「朝一に出るのなら寄りたい所があるのだ、記録者として興味があってな」 「そうか、じゃあ一泊二日でいいんだな?」 俺は最初の質問を繰り返す。 「ああ、かまわないぞ」 決定、俺は受付を済まし、三人を連れて部屋に向かう。 部屋の中に入り、荷物を置いてレストランへ向かった。 レストランに入ると以外と楽に席が取れたので、すぐに料理を注文する。出されたステーキ等はポケモンでも食べ易いように工夫されていた。 ・・・その後、夕食を食べ終えた俺達は部屋に戻ってくつろいでいた。 俺はふと時計の針を見る。 「九時半か・・・そろそろ風呂に入るか」 俺がそういうと、三人は体をピクッとさせた。 「動くのめんどーだから内風呂でいいだろー?」 三人に向けてそう言うと、三人とも同じタイミングで顔を曇らせる。 「う、分かった分かった。貸切に出来る風呂があるから、そこいくぞ・・・」 『やった!!』 お前らはガキか!!と、心の中でツッコミをいれておく。てかスイクン、お前までハーイって・・・ 俺は着替えとタオルを四枚持ってその風呂場に向かう。三人は後ろで楽しそうに喋りながら着いてくる。 風呂場に着いたら掛札を使用中にひっくり返す。 「んじゃ、俺脱いでから入るからお前たちは先に入っててくれ」 俺がそう言ったのを聞き終わる前に三人はすでに風呂場に入っていた。 「まぁ、いいか・・・」 俺は着ていた服を脱いでタオルを腰に巻く。 「入るぞ~」 「ど~ぞ~」 三人の返事を聞いて俺は風呂場の扉を開ける。すると・・・ 「うわぁ・・・綺麗な夜景だな・・・」 目の前に広がったのは窓ガラスから見えるこの町の夜景。 ビルの明かり等がチカチカ光って見え、何とも幻想的である。 「ハクリュウさ~ん?何してるんですか~?」 俺はイーブイの声を聞いて我に返る。 「ああ、ワリィワリィ、そっち入るぞ~」 俺は入ろうとして一瞬止まった。 「っと、まず体洗わないと、スイクンとイーブイは自分じゃ無理だろ?俺が後で洗ってやるよ」 「分かった、宜しく頼む」 「お願いしますね」 二人は少し照れくさそうに返事をした。 「おし、サーナイト、さっさと体洗おうぜ」 「あ、ハイ、わかりました」 俺はまずサーナイトを呼んで時間短縮の為に一緒に体を洗う。 ザッパァァァァ・・・ 体を洗い終えた俺はイーブイを呼ぶ。 「お~い、イーブイ~?」 「・・・ハーイ」 すると湯気の奥からイーブイがトコトコとこちらに歩いてきた。 全長が30㎝しかないイーブイは、180近い俺からして見ればかなり小さい。 俺はイーブイを抱き上げてイスに座り、膝の上に乗せる。 「背中から洗うぞ?」 「お願いしま~す」 俺は手にポケモン用のボディソープをつけ、少し泡立ててからイーブイを優しく洗っていく。 イーブイはよっぽど気持ち良いのか、目を閉じて俺に体重をかけて来る。 背中や尻尾、頭や耳の部分まで泡だらけになったイーブイに、俺は質問をする。そしてしまった!!と、後悔した。 「前の方も洗ったほうがいいか?」 「え・・・う~ん・・・じゃあ、お願いします」 「・・・分かったよ」 自分から言い出しておいてなんだが、さすがに異性の体を洗うのは気が引ける。 だからと言って今日バトルを三回もこなしたイーブイを洗わない訳にはいかないし・・・ 俺は少し顔を赤くしてイーブイの体を洗う、なるべく無心を保ちながら。 「あっ・・・」 !!今のイーブイの声はまさか・・・ 俺はそっとイーブイを見る。 「・・・スマン、イーブイ・・・」 俺の手はちょうどイーブイの胸の突起に触れていた・・・ 「いいですよ、ハクリュウさんなら・・・」 顔を赤くしながら言われた言葉に俺は引っかかった。 「(俺ならいいって・・・どういうことだ?)」 俺は少し考えた後、イーブイの体を洗い終える。 「はい、もういいぞ」 「ありがとうございました、ハクリュウさん」 「おう、ついでにスイクン呼んでくれるか?」 「分かりました・・・スイクンさ~ん!!ハクリュウさんが呼んでますよ~」 イーブイの言葉が終わるとほぼ同時、一陣の風と共にスイクンが現れる。 キリッとした目つき、無駄な脂肪の無い青い体、背中全面を覆う長い紫の髪。 けづやなんてコンテストのマスターランクすら優勝出来そうなくらい艶がいい。 「改めて見てみるといい体つきしてるよなぁ・・・」 「?何のことかしらんが、速く洗ってくれ・・・勿論前もな・・・」 俺はその言葉を聞いて絶句した、イーブイの事があったからスイクンの時は止めようと思っていたんだが・・・ 「どうした?早く洗ってくれ」 そんな事を考えている暇も無く、スイクンに急かされる。仕方が無いので俺はそのままスイクンを洗っていく。 「・・・・?」 しばらくスイクンを洗っていると、俺はある異変に気付く。 「(あれ?スイクン・・・少し息が荒くないか?)」 「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・どうした・・・白龍、早く・・・洗ってくれ・・・」 「あ、ああ・・・(おかしいな、今洗ってるの背中なのに・・・)」 俺はそんな事を考えながら後足を洗っていく。 すると、足の付け根辺りを洗った時、運悪く秘所に指が当たってしまった。 「ひゃあっ!?」 するとスイクンは声を上げて崩れ落ちる。 「ゴ、ゴメン!!・・・スイクン?」 俺はスイクンに謝るが、返事が無いので様子を見る。 「ハァ・・・ハァ・・・は、はくりゅぅ・・・」 スイクンの声に俺はビクリとするも、違和感を抱きながら近寄る。 「どうした、スイクnッ!!」 俺はそれ以上何も言えなかった・・・否、言わせて貰えなかった。 目の前にはスイクンの顔、そしてスイクンにキスされていた。 軽く唇が触れる程度のキスだったが、それでも俺は驚いた。 「~~~~!?!?!?」 暫くすると、スイクンが我に帰ったように唇を離す。 「ス、スマン!!いきなりこんな事をして!!」 「はぁ、はぁ、いきなりどうしたんだよ・・・」 俺が聞くと、スイクンは俯いてしまう。 「わ、分からない、私も気がついたら・・・おまえに・・・してた・・・」 『・・・・・・』 沈黙が続き、なんだか気まずくなってしまったので、取りあえずスイクンを洗い終える。 体を洗い終えるなり、スイクンは「すまなかった」と、一言だけ言ってから疾風の如く立ち去った。 取りあえず俺はもう一度お湯に浸かった後、三人を呼んで風呂からあがった。 今日はスイクンとイーブイもいたので体を乾かすのに時間が掛かった。 そしてサーナイトに部屋の前までテレポートして貰い部屋に入る。 部屋の壁に架かっている時計で時間を確認する。 「10時40分か・・・明日は早いし、そろそろ寝るか」 三人はコクリと頷くと、ボールの中に入ろうとする。 「あ、スイクン、イーブイ、ちょっとこっち来てくれ、渡したいものがある」 「ん、なんだ・・・」 「なんでしょうか?」 俺はバックの中からある物を取り出し、二人の首に掛ける。 「これ何ですか?」 「これは確か・・・やすらぎの鈴じゃなかったか?白龍」 「その通り、本来ならなついてほしい奴に着けるけど、俺はパートナーの証として手持ちのポケモンに着ける事にしてるんだ」 「優しい音色ですね・・・」 「でもこれはあまり手に入る物じゃないだろう?」 「ああ、集めるの苦労したんだぜ?」 そう言いつつ俺はもう一つ、別の物を取り出す。 「!!それは・・・」 「?何ですかそれ・・・」 これも同じ鈴だが、さっきのとは別物である。 「こいつは透明な鈴、ジョウトに旅行した時にミズキって人に貰ったんだ、スイクンにやるよ」 「あ、ああ・・・ありがとう・・・」 俺がスイクンに透明な鈴を着けてやると、イーブイがうらめしそうな顔で見つめてくる。 まるで「私には無いんですか?」とでも言ってきそうな表情である。 「ハクリュウさん・・・」 「大丈夫、イーブイにはペンダントをあげよう、どっちがいい?」 するとイーブイの表情が一気に明るくなる。そんなイーブイに俺はペンダントを差し出す。 「太陽と月、どっちのペンダントにする?」 このペンダント、実は太陽の石と月の石で出来ているのだが、最近この二つの石もイーブイの進化に関係するという研究結果が発表されたのだ。 「う~ん・・・じゃあ月の方にします。月の光って優しくてハクリュウさんみたいだから・・・」 そう言ってイーブイは、自分の言った言葉に顔を赤くしながらペンダントを受け取った。 自分の言った言葉に照れるなんて・・・可愛い奴!! 「さてと、もう寝ていいぜ、引き止めて悪かったな」 俺がそう言うとイーブイが小さなあくびをする。 「私はもう寝ますね、おやすみなさい、スイクンさん、ハクリュウさん」 そう言って自らボールの中に入って行くイーブイ。俺も布団をかぶって寝る準備をする。 すると後ろから声がした。 「なぁ白龍、ちょっと質問があるのだが・・・」 「ん?何だよスイクン、質問って」 すると何故かスイクンは黙りこくってしまう、暫くして出された質問は・・・ 「お前、昨日の夜・・・サーナイトと・・・ヤッただろ・・・」 「は?」 俺はその質問に戸惑う。ちょっと待て、何で知っているんだ、どうやって知った!? 「な、何を言い出すかと思えばそんな訳無いだろ!?」 「無理に隠さなくてもいい・・・今朝お前の母親から聞いた、勿論イーブイもだ」 ああ・・・そうか、紫が・・・って、何言ってんだあのクソBBA!! 何が「何も言わないであげるから・・・」だ!!全部バラしてんじゃねーか!!テメーの年齢もバラしてやろうか!? 「お、おい・・・白龍?」 「ちょっと待ってろスイクン!!10秒で戻ってくる!!」 頭にきた俺はスイクンを放置してテレポートで家に向かったのであった・・・ ◇ 白龍は明らかに怒っており、テレポートでどこかに行ってしまった。 「10秒か、白龍の事だ母親に文句でも言いに行ったのだろうが・・・」 シュンッ・・・ 「お、戻ってきたか。どこで何をしてきたんだ?」 戻ってきた白龍はさっきと打って変わってニコニコした表情になっていた。 「ん?ちょっと母さんを締めて来た」 「・・・どういったふうに?」 ニコニコ顔で母親を締めて来たなんて、普通言えるもんじゃない。 「え~っとね、みねうちの連続切りって言えば分かるか?死ぬ直前の苦しみがずっと続くんだ」 その言葉を聞いて、スイクンは白龍に対して少し恐怖心をもった。 「そ、そうか、私はもう寝るな・・・」 そう言ってスイクンがボールに戻ろうとした時、後ろで何かが倒れる音がした。 ドサッ・・・・・・ スイクンが不思議に思い、後ろを振り返ると・・・ 「!!」 そこには荒い息のまま倒れている白龍がいた。 「白龍!?どうした!?」 スイクンが問いかけると、白龍はゼェゼェと荒い息のまま何かを伝える。 「・・・ッ、俺の・・・鞄の・・・右ポケットに、薬が・・・取って・・・きて・・・」 「右ポケットだな?分かった!!」 そう言ってスイクンは急いで薬を持ってくる。 「白龍!!薬と水だ!!」 「ハァ・・・ハァ・・・クッ、ゴク・・・ゴク・・・」 「だ、大丈夫か?白龍・・・」 「あ、ああ・・・大丈夫だ・・・心配かけたな・・・」 セシルはそう言うも、実際表情はかなり苦しそうであった。 白龍はそう言うも、実際表情はかなり苦しそうであった。 「サーナイト・・・呼んだほうが良くないか?」 「ああ・・・たのむ・・・」 そう言ってスイクンはサーナイトが入ったボールのボタンを押す。 すると中から光が溢れ、サーナイトが出てくる。 「どうかしましたか?スイクンさn・・・」 「そんな事より!!白龍が・・・白龍が倒れたっ・・・」 スイクンがそう伝えると、サーナイトはスイクンの後ろに倒れている白龍に近寄る。 「さ、サーナイト・・・あの・・・薬を・・・」 白龍がそう伝えると、サーナイトはレースの中から朝頼まれた薬を取り出す。 「マスター、言われた通りに作っておきました・・・」 セシルはそれを受け取ると水と一緒に飲む、すると青ざめていた顔に血色が戻っていく。 白龍はそれを受け取ると水と一緒に飲む、すると青ざめていた顔に血色が戻っていく。 「ありがとな、サーナイト」 「いいえ、どういたしまして♪」 「・・・・・・」 白龍とサーナイトが話し始めてしまったので、居心地の悪くなったスイクンがボールに戻ろうとした時・・・ 「おっと、そうだ・・・」 白龍は何かを思い出し、スイクンに近寄り、同じ目線になるようにしゃがむ。 「・・・?」 すると白龍はスイクンの頭を撫でる。 「スイクンも、ありがとな?」 「・・・!!」 その一言にスイクンは驚いた、自分はたいした事をしてないので感謝されるとは微塵も思っていなかったからである。 「あ、ありがとうって・・・私はお前に何もしてやれてないぞ?」 「そんな事ねぇよ、だってお前は俺の言った通りに薬を持ってきてくれたし、サーナイトを呼んできてくれたじゃないか」 「白龍・・・」 いつの間にかサーナイトはおらず、部屋には二人しかいなかった。 「確かにお前は今まで一人で生きてきたかもしれない、誰かを助けることも助けられる事も無かったかもしれない、だが、そんなお前でも俺を助ける事が出来たんだ。これは否定する事じゃない」 「でも私は・・・ッ!!」 スイクンが再び否定しようとすると、白龍がいきなり抱きしめる。 「白龍!?一体何のまねっ・・・!!」 「もう、何も言うな・・・」 「えっ?」 「もう何も言うな、自分の心に素直になるんだ・・・」 「私の・・・心・・・」 「そうだ、お前が俺の事をどう思っているかは知らないが・・・」 白龍はゆっくりとスイクンから離れ、顔を合わせる。 「俺と二人っきりの時くらい、素直になったらどうだ?素のお前、ありのままのお前でいたらどうだ?」 「・・・・・・」 「だから・・・良かったらお前の事を教えてくれないか?そうすれば、俺がお前に足りないものを与える事が出来る・・・」 「・・・・・・」 スイクンは黙ってうつむいていたが、ゆっくりと、小さな声で話し始めた・・・ 「・・・は・・・から・・・」 白龍は黙って聞いている。 「私は伝説だから、そう言われてるから、誰よりも強く、誰にも頼ったりせず、どんな事があっても、寂しがったり、苦しがったりせず、自分に嘘をつきながら生きてきた・・・」 「・・・・・・」 「だから、人に甘える事を忘れ、しまいには泣く事を・・・泣き方を忘れた・・・」 「っ・・・・・・」 白龍は一瞬苦い表情になるが、すぐに戻る。 「でも・・・」 「でも・・・?」 スイクンが一呼吸置いて、また喋りだす。 「あの湖で倒れて、傷だらけだった私をお前は・・・白龍は助けてくれた・・・ 私は嬉しかった・・・だが同時に不安もあった、どこかに売り飛ばすんじゃないかと思って・・・」 スイクンは暗い表情で話す。伝説のポケモンだと、狙うブローカーも多いのだろう。 「だけど白龍はそんな奴じゃなかった。それどころか私に逃げても良いとまでいってくれた・・・ その一言で私の迷いと不安はなくなった。この人なら信じれる、この人になら・・・お前になら着いていっても良いと初めて思った」 「スイクン・・・」 「さっきの風呂場でのトラブル・・・あれは・・・正直に言うと嬉しかった・・・私が始めて他人に甘える事ができて・・・」 今のスイクンの表情にさっきの暗い表情はなく、代わりに頬を紅潮させていた。 「だけど・・・」 だがスイクンはまた表情を暗くした。 「さっき・・・白龍が倒れた時に私は何も出来なかった!!白龍が死んでしまったらって思ってたのに・・・何も出来なかった・・・私は・・・私は・・・っ!!」 そう言ってスイクンは自分を責めだす。すると、あまり喋らなかった白龍が口を開く。 「なぁ・・・スイクン」 「・・・何だ・・・」 「さっきお前自分で、『泣き方を忘れた』って言ってたよな?」 「そうだ・・・それが・・・どうした・・・」 白龍はスイクンの返事を聞くと、少し間を空けて話し出した。 「じゃあさ・・・」 「・・・・・・」 不意に真剣だった白龍の顔が優しくなる。 「お前の目から出てる物は・・・何だ?」 「えっ・・・?」 スイクンは白龍に言われて自分の頬をヒタヒタと触る。 「つめたい・・・」 「これは・・・涙?」 「私は・・・泣いて、いるのか・・・?」 スイクンが自問自答を繰り返していると、白龍はスイクンの耳元でそっと、こう呟いた。 「泣いても・・・良いんだよ・・・」 「!!!」 その言葉が決定打となったのか、スイクンの目からは大粒の涙がこぼれ始める。 「うっ・・・」 白龍はスイクンをそっと抱きしめる。 「うわああああぁぁぁん!!!」 するとスイクンは大声を上げて白龍の胸に飛び込んだ。 白龍はちゃんとスイクンを受け止めると、自分の胸の辺りに顔を埋めてやる。 「白龍ッ!!・・・はくりゅうぅ・・・ああぁ・・・」 「(スイクンに足りないのは温もり・・・人に愛される事を知らない・・・だったら・・・俺が、その冷たくなってしまった心を・・・温めてやろう・・・)」 「この心臓の鼓動・・・嘘じゃないよな・・・」 「大丈夫、俺は生きてる。お前たちを残して死ねるものか・・・お前にも、もう寂しい思いはさせない・・・」 「約束だぞ・・・絶対だぞ・・・」 「もちろんだ・・・」 「うっ・・・うう・・・ううぅ・・・」 その後スイクンは一時間程泣き続け、疲れたからか、安心したからかは定かでは無いが寝てしまった。 「ボールに戻すのは可哀想だし、一緒に寝るかな・・・」 白龍はそう呟くと、スイクンをベッドに寝かせ、その隣に自分が入って布団をかぶった。 「おやすみ・・・スイクン・・・」 そうして白龍達は深い眠りについた。 代2章 完 ---- エロとか第三者目線って、難しいですね・・・ [[俺の不思議で幸せな旅3]] #pcomment IP:133.17.6.6 TIME:"2012-06-20 (水) 10:10:41" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?cmd=edit&page=%E4%BF%BA%E3%81%AE%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%81%A7%E5%B9%B8%E3%81%9B%E3%81%AA%E6%97%85%EF%BC%92" USER_AGENT:"Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.1; Trident/4.0; SLCC2; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.5.30729; .NET CLR 3.0.30729; Media Center PC 6.0; .NET4.0C; InfoPath.3; .NET4.0E)"