ポケモン小説wiki
乙女であること の変更点


#include(:第一回ポケモン小説wiki交流企画リンク,notitle)


&color(red){※この作品には官能的な表現が含まれます。};





 横ざまに倒れた私に、のしかかってくる黒い影。ほら穴の入り口から差し込んでくる陽が逆光になって、その表情はよくわからない。心なしか息が荒くなっている気がする。それは、私も。
 横腹に感じるねぐらの土は湿っていて冷たい。私の敏感なところに、鋭利な切っ先があてがわれた。思わず身が固くなる。
 それが伝わったのだろう、ぎゅっと目をつむった私の顔を、逆光の相手が覗き込んでくる。
「ダフネ、本当にいいんだな」
「……」
 私と同じガブリアスに最後の確認を取られて、私は歯を食いしばったまま頷いた。口を開けば、そこから覚悟が霧散してしまいそうだったから。
 下腹に掛けられていた体重が、全身を押さえつけるように広がった。体を破る痛みのあまり私が暴れださないようにするためだろう。恐ろしさがぶり返してきた。
 ぐっと、切っ先を突き立てられる。私の体に穴が開く。肉が裂かれる。血が零れる。
 初めて味わわされる途方もない激痛に、奥歯がきしむほど絶叫を噛み殺していた。

 私は、乙女であることを辞めたのだ。



&size(22){乙女であること};

[[水のミドリ]]



 ひとつ、ふたつ、みっつ。何回数えてもいっこ足りない。ねぐらの奥の台座に並ぶうす青い宝石を数えて、おれは顔をしかめた。きのう寝る前には、たしかに4個あったはずだ。
 こういうことが、この前から立て続けに起こっている。宝石泥棒だ。おれが寝ている間に誰かがこの洞窟の横穴に忍び込み、こそこそとおれのコレクションを持ち出してやがる。警戒はしていたが、またやられた。いい加減にしやがれ。見つけたらタダじゃおかねえ、ガブリアスを舐めてかかる不届き者は、痛い目に遭わせてやらないとな。
 おれが半年ほど前から居ついたここは、ほかのポケモンたちから水晶洞窟と呼ばれている。なんでも大昔に巨大なハガネールが、ひと月のあいだ毎日恋ポケのクレッフィに会いに地中を往復してできあがったと聞いた。どうりで幅広の鍾乳洞がどこまでも続いているわけだ。入り組んだ地形はどこかで地脈とつながっているらしく、深く潜るほど地熱で温かい。地層深部でできた水晶の柱が洞窟の壁からところどころ飛び出し輝いていて、おれにとって住みやすい環境だった。
 いつもは起きてすぐ木の実を取りに地上へ出向くが、今日という今日は違う。
 宝石泥棒の目星はついていた。ヤミラミだ。奴らはきらきらした宝石やそれを生み出すメレシーを、あろうことかおやつ感覚でかじりやがる。あんなきれいな宝石を、だ。
 ねぐらから顔を出し、ギョロリと左右に目線を飛ばす。洞窟の朝はいつものように静まっていた。いらだち紛れに尾鰭で地面を叩くと、乾いた砂利が舞い立った。
 とりあえずほかのポケモンに聞きこむか。音が響くことも気にかけずに、洞窟の岩場をどすどすと降りていく。おれのねぐらの近くには誰も住みついていないが、すれ違ったとしても岩陰に身を隠したんだろう。天井が崩れてそこから空が見える陽だまりには、いつも洞窟に住むポケモンたちがたむろしている。犯人の居場所を聞きこもうとおれが乗り込むと、申し合わせていたようにおしゃべりが静まり返った。洞窟の反響がかえって生々しい。傷だらけの暴れん坊だ、とどこかで耳打ちする声が聞こえたが、おれは気づかないふりをして地面を踏み鳴らしてやった。
 聞き出すには誰でもよかった。反応の面白そうなガキふたりにしてやろうか。岩陰でひそひそ話すココドラとオノンドは、おれがガンを飛ばすと面白いように縮み上がった。ずしずしと近寄ってやると、お互いの背中へ隠れようとてんやわんやしている。
「おい、ヤミラミを見なかったか」
「ひ! し、しら、知らないっ、よ!」
 オノンドに背中を押さえこまれたココドラが、鉄仮面の奥の瞳を潤ませながら声を震わせる。「本当か?」と顔を寄せれば、ぷるぷると首を振りやがった。
 兄貴分らしいオノンドはさすがにマズいと思ったのか、ココドラの前に立ちふさがっておれを見返してきた。気丈に睨むその瞳はだけど小さく揺らいでいて、おれがひと吠えすれば一目散に逃げてしまいそうなほど脆いもの。
「ヤミラミなら、深層広場でたむろしているのを見た、ぜっ?」
「…………そうか」
 気丈な口調を崩さないように、オノンドが飛び出た牙で地下に続く坂を指す。おれは焼き付けるように睨んでやって、どかどかと洞窟深部へ足を進めた。どんどん遠くなる背中越しに、抱き合って崩れ落ちるふたりの気配が伝わってきた。
 深層広場は、ポケモンの気配がさらに薄かった。あったかい太陽の光は届かずに、地面から突き出た水晶が淡い白色光をにじませている。ここらはメレシーやドーミラーなど、あまり馴染みのないポケモンたちがちらほらいるくらいだ。そしてそれを狙うヤミラミたちも。
 顔の両脇についているレーダーが、水晶交じりの岩柱の裏に小さなポケモンたちの影をとらえた。細い手足に、頭でかっちな小さい奴。それが何匹か寄り集まって輪になって、中心のごつごつしたポケモンを取り囲んでいる。案外あっさり見つかったな。さて、落とし前をつけてもらおうか。
「おい、何してる」
「うぃ? 何って、そりゃコイツからお菓子をもらって――ウィイィ!?」
 振り返ったヤミラミのひとりが、おれの顔を見て飛び上がった。その声に驚いた他のやつらもササッと脇に避ける。裸にされたメレシーが、からん、と地面に落ちていた。体の表面に浮き出ているうす青い水晶が、ところどころはぎ取られて裏側の岩肌がめくれてしまっている。むごいことしやがるぜ。
「おれの寝床から宝石をかっぱらっていくなんて、ずいぶん度胸あるじゃねえの」
「ウェイィ!? わざわざアンタみたいなおっかないヤツを怒らせるようなことするかよ! 傷だらけのアンタが怖すぎて、宝石の方から勝手に逃げてったのかもな!」
「……言い訳なんざ聞きたくねえ。その減らず口、黙らせてやるよ」
「な……なんだよやるのか? 5対1だぞ!?」
 宝石の目を歪ませて、ヤミラミたちがおれから距離を取る。影の爪を振り上げているものの、5匹ともすっかり及び腰だ。その場に取り残されたメレシーの全身には、ひっかかれたような痛ましい傷跡。おれの大切な宝石をこんな目に合わせる奴らを、許しちゃおけねえぜ。ちびっても遅いからな。
 じりじりと近寄ると、そのぶんヤミラミどもも後ずさりする。傷だらけのメレシーを拾い上げて鰭で抱きかかえると、おれは首を揺すって筋を伸ばした。いつもは洞窟の外でバトル仲間と鍛錬しているが、今日はまだだった。さて、ここらでいっちょ目覚めの肩慣らしでもしますかね。





 おれがちょっと地面を揺らしただけで、奴らはちりぢりに逃げていった。肩慣らしにもなりゃしない。弱ったメレシーを拾ってねぐらへ帰ることにする。戻りぎわに横切った洞窟の陽だまりではそんなおれの背中に厄介者を見るような視線が飛んできたが、いつものことだと鼻を鳴らした。切れ込みのある背鰭をゆすぶり見せつけてやると、厄介が飛んでこないようにみな目をそらしやがる。
 住処の奥、柔らかい砂を集めたおれの寝床で、メレシーを鰭ではさんで揺り起こす。ヤミラミどもに抗う体力は残っていないようだったが、まだ元気はあるようだった。体の構造が検討つかないこいつらの容体はよくわからないが。
「しっかりしろ、意識はあるか」
「ん……うわわっ!」
 ぼんやりと目を覚ましたメレシーが見せるのは、予想通りの反応。誤解を解くのも面倒だ、助けてやった礼をさっさと恩返ししてもらおう。
「ヤミラミから守ってやったんだ、宝石をひとつ置いてきな。とびっきりのやつだ」
「ひ……!」
 ふーんふーんと顔を真っ赤にしながら、メレシーは力んでがたがた震えている。洞窟深部に生えている水晶を折り持ち帰ってもいいが、おれが触ると傷を付けちまうのが問題だ。ねぐらに帰り着く頃にはズタボロになるだろう。だからこうして、メレシーを捕まえて宝石を分けてもらっているのだ。こいつらの水晶は放っておくとどんどんデカくなるから、定期的に排出するのが習慣だと聞いた。しかしこの宝石を出す格好、うんこを踏ん張ってるみたいだ。……漏らすなよ?
 からん、と固い音がして、メレシーの真下へ宝石が落ちた。大きさはおれの手鰭の爪くらい。小さいが顔を近づけてみれば、なかなか純度が高いらしい。傷だらけのおれの顔が映るくらい輝いていて、思わず目を細めた。
 涙目になっているメレシーに向かって、おれは顎で奥の棚を指す。
「あの台に並べろ。4番目に空いているところがあるだろ」
「は、はい……」
 メレシーは体をすくうように動かし、器用に頭の上へそれを乗せると、堀のある土壁まで宙を滑っていく。消えた4個目があった空の台座にできたての水晶が補われると、なんだかしっくりきた。
 宝石を取り出した疲労からか顔をほてらせていたメレシーを追っ払って、おれは砂の寝床にでんと座る。うむ、いい眺めだ。
 ふと、ねぐらの入り口に気配があった。ヤミラミが報復に来たのかと警戒したが、雰囲気は奴らのそれではない。あんな小物たちよりももっと堂々としたものだ。強者のオーラが奥まったこの住処まで届く。鼻先の器官がびりびりと痺れた。
 全身の鮫肌を粟立たせたおれの耳に聞こえてきたのは、だけど丁寧すぎる言葉だった。
「ごめんください。どなたかいらっしゃいませんでしょうか」
「……あァ?」
「よかった、奥にいらっしゃるようでございますね。上がらせていただきますわ。失礼します」
「おい待て」
 丁寧な言葉遣いのわりに、声の主は横柄なのか。土足で住処を踏み荒らされちゃあたまったもんじゃない。それにここらに住んでいるならおれの噂は耳にしているだろうに、天下のガブリアスを恐れないとはいい度胸だぜ。
 ねぐらの入り口で佇んでいたのは、見たことのないポケモンだった。メレシーの岩塊から胴が伸びだしたような体つき。水晶洞窟では見ない色づいた宝石の柱が頭から飛び出し、額には磨き上げられた大粒のもの。真綿らしい布をまとい、丁寧にお辞儀をかましてくる。拍子抜けしちまうくらい世間知らずな顔つきだ。
 光もほとんど届かない洞窟の奥だってのに、すげえキラキラしてやがる。あまりの眩しさに鰭でひさしを作っていると、そいつは恭しくおれの目を覗き込んできた。
「初めまして。ワタクシはダイヤの国を束ねる長がディアンシー、ティファナでございます。あなたは?」
「……フェナードだ。何しに来た」
 口調は丁寧なわりに声のトーンは刺々しい。どうやら恐ろしいおれを崇めて木の実を献上しに来たってわけでもなさそうだ。ねぐらの奥にいたときでも感じていた威圧感は、本当にこのティファナというやつのものらしい。何者か分からないが、ここで引け腰になったらダメだ。これ以上生意気な態度を取られないためにも、ひとつ怖い思いをさせてやらねえとな。
 殺気立つおれをよそに、ティファナはなじるような力強さで話しかけてくる。
「破壊者イベルタルに命を吸われたものは、生きたまま石にされてしまいます。ワタクシはそのような方への治療薬を探す旅の途中でございました。久しくダイヤの国に帰ったところ、従者のメレシーたちが、恐ろしいドラゴンに傷つけられたと怯えているではありませんか。あなたが原因なのだと、みな口をそろえておりました」
「勘違いじゃねえのか。イジメてるのはヤミラミどもで、おれがそこから助けてやってんだよ」
「つい先ほども、ここから逃げ出していくメレシーにすれ違いました」
「帰れ。でないとおまえもアイツと同じ目に遭わせてやるぞ」
 いきなり来てズケズケと喋るやつ。おれの半分もない体長のティファナへにじり寄り、陰を落とすように上からすごんでやる。タフなのか図太いのか、きょとんと見上げてくるこいつの瞳がピンクに輝いている。
「ちょっと見せていただきます」
「ちょ、おい!」
 仁王立ちするおれを押しのけ、ティファナはするりと住処へ入っていった。慌てて後を追うと、寝床の奥で淡く輝く水晶を見つけたこいつが高い声を上げる。
「やっぱり! フェナード、あなたがメレシーたちの心を傷つけていたのでございます」
「んなことないだろ。おれが助けてやった礼に貰っている宝石は、ほんの欠片だぞ。ごっそりかじっていくヤミラミに文句を言うのが筋ってもんだろ」
 土壁の台座に並べてあった宝石たちを、自分の子供を抱くような手つきでティファナが埃を払う。転げ落ちた卵を巣へ戻す親鳥のように、4つすべてを胸の白いもふもふに埋めた。聞き分けのない相手に教えるよう、逃げないよう見張るおれに諭してくる。
「これらは、メレシーたちの"核"なのでございます」
「なんだ、"核"って」
「あなたのようなポケモンと異なり、メレシーにははっきりとした性別がございません。両性具有といいますか……。それではどのように子孫を残すのかとお教えしますと、まず雄役のメレシーが、雌役のメレシーに"前核"と呼ぶものを差し出します。それを受け取った雌役は体のへこみにはめ、自分の前核と融合させるのです。そうしてできた"核"は生み落とされると、数週間して周囲の岩石が寄せ集まり、新たなメレシーが誕生するのでございます」
「それがなんだってんだよ」
「つまり、あなたがメレシーから取り上げた宝石の中には、メレシーの素となる"核"が混じっていたのです。心当たりは、ございませんでしょうか」
「……あ」
 すみかから宝石が消えたワケ。てっきりヤミラミどもが持ち去ったのだと思い込んでいたが、そうじゃないらしい。おれが寝ている間に宝石がメレシーになり寝床から出て行った。……つまり、ヤミラミが口走った通り本当に宝石が勝手に逃げ出したってことだった。
 動揺を悟られないように、おれは語気を荒くしてティファナに食ってかかる。
「そんなの知ったこっちゃねえ。だからって返さねぇからな。この4つはもうおれのコレクションだ」
「それは困ります。核はメレシーたちにとってわが子そのもの。あなたに強奪されてふさぎ込んでしまったものまでございます」
「そんなに返してほしけりゃ、力づくで取り返してみな、お姫さま?」
「……ええ、そうさせていただきますわ」
 温室育ちでもおれの挑発を理解したらしい。むっと頬を膨らませ、その瞳をキリッと鋭くさせる。案外たくましいみたいだ。危険な旅をしてきたっていうのは、あながち出まかせじゃねえのかもな。
 住処を出たところは陽だまりほど広くはないが岩場はしっかりしている。バトルフィールドとして十分、相対するティファナを睨みつける。メレシーたちの保護者かなにか知らないが、とっとと追っ払って昼寝にしよう。





 惨敗だった。
 タイプ相性は互角か少し分が悪いとはいえ、地脈でぬくぬくと育ってきたお姫さまに負けるわけがないと思い込んでいた。確かに自分のねぐらだから、おいそれと地震は打てなかったのだが。ティファナが懐からとりだしたダイヤモンド、それを祈るように握りこんだ途端、彼女の姿が変貌した。
 ふわりと後頭部から伸びるカシミアのヴェール、はだけた袖から現れた岩肌は黒曜石の艶。そして下半身の岩塊は、原石だったダイヤが磨き上げられていた。100カラットの宝玉になって、ティファナの美しさを解き放っていた。
 息をつくのも忘れて、おれは見とれていた。
 今まで集めてきたどの宝石よりも美しく、ティファナは輝いていた。そうして気づけば、おれはダイヤの大嵐に巻き込まれていたのだ。
 台座からメレシーの水晶を回収するティファナ、元の姿に戻ったその背中を眺めながら、おれは壁にもたれたまま動けなかった。弱点のフェアリー技はかわし、威力を半減できるダイヤの大渦はフィジカルで受けたものの、おれの爪が全く通らない。生半可に鍛えてきたつもりはなかったが、ティファナがダイヤを繰り出すたび、宝石の体がどんどん硬度を増していく気がした。気付いたときにはもう、おれのスタミナは削り取られ荒い地面に片膝をついていた。
「もう行くのか」
「失礼いたしました」
 長居は無用だと、消耗したおれの脇を通り抜けていくティファナ。その後ろ姿へすがりつくように、おれは声を絞り出していた。
「……嫌なんだ」
「?」
「もう嫌だ、これ以上奪はれるのはっ、私はもう、何も失いたくないんだ……」
「フェナード、もしかしてあなた……雄ではなく、雌なのでございますか」
 瞳を見開いたティファナが、片手を口許に持っていく。地に這いつくばった私を助け起すようにして、ティファナは手を差し伸べてくれたのだ。

 メレシーの水晶が4つ、台座の上に戻されていた。差し込む光もほとんどない中、それらとティファナの頭の宝石が無機質に洞窟の壁を照らし出している。
 寝床の砂地に腰を沈め、私はすっかりしょげ返っていた。顔の高さが同じくらいになって、気遣ってくるティファナと視線が合う。何があったのかお話しください、と聞き手に回ってくれるティファナに向かって、私は牙の隙間から言葉を漏らしていく。
「私はな、モテたんだ」
「モテ……?」
「異性から好かれるってことだ」
「雄から生殖の対象と認められるのですね」
 歯に衣着せないティファナの言葉が、以前の生活を私に思い出させていた。ガブリアスは縄張り意識が高くひとつの岩山に1匹が住んでいるもの((多くの種のサメも群れを形成せず、繁殖期に特定の海域に集合し繁殖する。))で、繁殖期になると私の住処へ雄がさまよって来るのだ。ひどいときには毎晩のように相手をさせられて、私を求める雄どうしの殺し合いを見せつけられたこともある。
「ガブリアスの雄どもは、雌の体なんて気にかけない。固い顎で首元に噛みついて、逃げられないよう岩場に組み伏せる。それからむちゃくちゃに腰を振って腹を突くんだ。においを染み込ませるように鮫肌を擦りつけてくる。前鰭の鉤爪は、メスの体をマーキングするために付いているようなものだ。おかげで全身傷だらけさ。2本あるクラスパーをまとめてねじ込んできたやつもいた。もうタマゴが生めなくなるかと思ったよ」
「だから、こんなことをしてしまったのでございますね。フェナードというのも、偽名なのでしょう?」
「本当はダフネって言うんだ。もう捨てた名前だと思っていたんだが、案外覚えているものだったよ」
「&ruby(daphne){ダフネ};のアンノーン文字を組み替えて&ruby(phenad){フェナード};、でございますか。……ああ、それにしてもひどい傷。見ているだけで痛ましく思います」
 同情する顔つきのティファナが、痛みを鎮めるように私の背鰭を撫でた。ガブリアスは背鰭で雌雄を判別することができる。雌のにおいに誘われて私のねぐらを訪れた雄も、切れこみのある背鰭を見れば何もせず帰っていくようになった。雄になりすませば交尾をせずに済むなんて、体裁のいい自己防衛。同族の雌に背鰭を切ってもらったあの日、私は乙女であることを辞めたのだ。止血のために炎の牙で焼いてもらった傷痕へティファナの手が触れると、切り取られたそこが幻肢痛のように淡くうずいた。
 雄として生きてきた経緯を零した私の頬に、そっと浮かび上がったティファナが片手を差し伸べていた。純真無垢な笑顔で私の目じりを拭うと、まるで真っ暗な洞窟の出口を教えてくれるかのように、言った。
「えっち、いたしましょう?」
 ティファナの口から飛び出した言葉があまりに色々とかけ離れていて、私はとても間の抜けた顔を晒していたように思う。優しく手を差し伸べられたところでそんなことを言われれば、乙女でなくとも理解が追いつかないはずだ。いや、うん……え?
「待てまてまて待ってくれ、話の流れが全く見えない……、というかお姫様がそんなこと言うもんじゃないだろ」
「姫たるもの、従者や他のポケモンたちとの共感は最もおろそかにできないのでございます。性別こそ持っておりませんけれど、ワタクシも『気持ちいい』という感覚なら心得ておりますよ。ですから、試してはみませんかしら」
「そ、そもそも私らはメス同士……というかあんたは性別なんてないんだって、言ってたじゃないか」
「雄と雌でなければ性行為できないのでございますか。そんなはずはありませんでしょう。それにワタクシは無性別ではなく、両性具有でございます。雄でも雌でもあるワタクシなら、本来のあなたをとりもどすこともできるかもしれませんよ?」
「いや私はべつに昔に戻りたいわけじゃないんだ」
「メレシーたちの宝石を集めていたのは、美しいものへの憧れが残っているから。違いますか?」
「そ、それはっ」
「背鰭に切れ込みを入れても、あなたの心は雌のままなのでございます」
「…………」
 そんなはずはない、と叫びたかった。私はあの日確かに乙女を捨て、雄として生きる道を選んだはずだ。背鰭に受けた痛みを忘れないと心に決めたはずだ。美しさを奪われる側から、奪ってやる側になるんだと世を呪ったはず、なのに。
 なのに、ティファナの輝きに見惚れていた。
「あなたは、傷ついてなお美しい」
 いつもうらやんでいたメレシーたち、その長たるお姫様から頬に口づけを落とされ、私はすっかり力が入らなくなっていた。わずかな抵抗感さえ吸い取ってしまうようなドレインキッス。ティファナの性別も、まして私の性別さえよく分かっていないというのに――きっと雌どうしだとは思う――心はすっかり目の前の相手に抱かれることを望んでしまっているようで。
 脱力してぺたんと座る私へ向けて、ティファナが両手を広げてくる。
「さあ、ダフネも。ワタクシの体を撫でることを許します」
「でも、私が触れたら傷つけてしまう」
「ワタクシの宝石はダイヤモンドでございます。メレシーのそれよりはるかに固く、あなたが触れた程度ではかすり傷もつくはずがございません」
 そうだ、ティファナの固さは、バトルで身をもって知ったはずだ。一矢報いようと伸ばした私の爪も、あえなく弾かれてしまったのだ。
 それでも尖った爪の先をひっかけないよう、慎重にティファナに触れてみる。彼女の体を覆う純白のフリル――メレシーでいうところの口まわりのヒゲが変化したものだろうか――に手鰭を添わせると、篭りたてのカラサリスの繭のような柔らかさ。……こんな崩れやすいものに触れるなんて、いつぶりだろう。気持ちいい。
 両手で包むようにして抱き着いていると、ティファナのほうからも手を伸ばしてきた。私たちガブリアスの急所となる、鼻頭の敏感なところ。少しでも強く押されれば振り払ってしまうような部分を、遠慮することなく、けれど丁寧に撫でてくる。こそばゆさに混じってじりじりと募る、恥ずかしさに似たゾクゾク感。その手が滑って、首脇の鰓裂をなぞるように愛でていく。興奮に息が荒くなる。先の戦闘で、私の弱点は把握済みらしい。
「ワタクシたちは体の宝石が曇らないよう、いつもこうしてお互いの体を磨くのでございます。あなただって、こうして撫でられるのは心地よいものでしょう?」
「そうだな。……喉元の逆鱗には触れないでくれ」
 ようやく気が付いた。この心地よさは、ガブリアスの雄どもにはなかった私への思いやりだ。ティファナはそれを、私に向けてくれる。種族だとか性別だとか、そんなことよりも大切なものを私は見落としていたのかもしれない。
 お返しにと私はティファナをぎゅっと抱きしめて、ぴとり、と鰭のかわりに舌を突き出した。ぴょこぴょこと跳ねる耳のようなところを私の舌先がくすぐると、ティファナはこそばゆそうに私の胸を押し返した。
 私はどうだろう、彼女の頭から生えている水晶のような、けれどダイヤモンドのような飾りに触れてみたい。かじりそうになるのを抑え、そのひとつを口の中に含んでみる。つるつるした、それでいて血が通っているように暖かな、不思議な印象。私を愛してくれる相手を食べてしまうかもしれないという、背徳的な高揚感。ああもう私、すごい興奮してる。今ならメレシーの宝石を食べるヤミラミの気持ちも分からなくはない。
「……目はおよしください、さすがに痛くございますから」
「あ、すまない」
 夢中になりすぎて、磨き上げられたようなティファナの片目に舌が当たっていたようだ。慌てて口を離すと、彼女の頭飾りが私の唾液でまぶしいくらい輝いている。くらくらしてきた。
「ふふっ、けれど、ダフネの舌遣い、なかなか気持ちよくございましたわ。メレシーたちは肉のような柔らかさを持ち合わせておりませんから。ワタクシもお返しに、気持ちよくして差し上げないと」
 ティファナがその細腕で胸を押してくる。その意図をなんとなく察して、私は砂場へ横ざまに倒れた。眠るときはいつも座って壁に寄りかかっているから、地面に倒れるのは同族に背鰭をえぐってもらったとき以来だ。私に覆いかぶさり体をむさぼってくる雄のかわりに、見下ろしてくるのはディアンシーの優しげな紅い瞳。
「じゃあ、頼む」
 重なった脚をずらすと、にち、としどけない水音。半年ものあいだ抑圧してきた肉欲は、割れ目を湿らせるのに十分なほど発情をため込んでいたみたいだった。ティファナの宝石を舐めているだけで、下半身が跳ねそうなくらい疼く。早く、ふれて、早く。
 身を硬くしていると、私の股にティファナの細い手が忍び寄ってきた。潤いの満ちたすじには訪れず、太ももの付け根を押し込むようにさすってくる。触られる、と身構えたところをからかうように、彼女の手は下腹を撫でたり、尾鰭の付け根をつついたりする。
 性器どうしを打ち付ける交尾しか知らない私にとって、私の股まわりを這う手は異物感そのものだった。もしや肛門をいじくられるのでは? とアブノーマルな考え方がよぎって、いや確かに私たちは今からタマゴができない交尾をするのだけど、思わず首をよじらせて彼女のほうを睨みつけていた。
 私の恨みがましい視線に気づいたティファナが、聞き分けのない子をたしなめるように小さく首を振る。
「息を止めずに、ワタクシに身を任せてくださいませ。あなたの体を傷つけるようなことはございませんから」
「でも……、早くいじってくれないか。疼いて仕方ない」
「局部周辺を愛撫することも興奮を高める効果があると、ワタクシお勉強いたしました。ダフネにはお互いを愛し合う素晴らしさを思い出してほしいのでございますから」
 宝石の国は姫にどんな教育を施しているのか、こんどメレシーを捕まえたら聞きただしておかなければ。私の心配をよそに、勉強熱心なティファナ姫が股の間に顔を埋めてきた。自分の腿で彼女の表情がうかがえないからいっそう恥ずかしい。きっとまた要らぬ知識を蓄えているに違いない。
 もどかしげに揺すられる私の内股を這うティファナの手が、だんだんと熱を擦りこんでくるようで。へぇ、ここはこうなって……、と漏れる声に羞恥が全身を駆けめぐる。蔦を切り落としすぎたモンジャラみたいに、私は手鰭で顔を必死になって覆っていた。けど、嫌悪感はない。
 ――瞬間、ティファナの手が、私の割れ目に忍びこんだ。かすめるような触り方だったのに、無防備にさらけ出されたままのそこに、鋭敏な刺激が襲いかかった。じゅく、と果肉が弾けたような音を立てて蜜が溢れる。思わず足先の爪までぴんと伸ばし、背筋を丸めこんでしまう。
「我慢はなさらないでください。リラックスして心地よさを受け入れるのでございます」
「ふ……っ、だってこれ、なんでこんな……うぅ」
 気持ち良さに声が抑えられないなんて、今まで体験したことがない。交尾なんてただ雌が傷つくだけの行為だと思っていた私にとって、これは&ruby(しょじょ){乙女};を捨てたとき以上の刷新だ。触れられただけでこんなにも心地よいのに、もっと強くしてしまったらどうなるか。その先へティファナが導いてくれると思うだけで、ぐじゅり、と腹の奥が切なく縮こまる。
 小さな手が、穴のふちをなぞるようにゆっくりと円を描き始めた。上の肉壁から始まって、縄張りを見回るようにじっくりと2周。
「その様子ですと、痛みはございませんね」
「っ……ぁ、あっ、ふぅっ……」
 痛みなんてまるでない。ぐしょぐしょにされた秘所と繊細なティファナの指先は、快感しか差し出してこなかった。雄どもにさんざん刻み付けられた古傷はとぼけたように疼かない。こくん、と手鰭のあいだから頷くだけで精一杯だ。
 蠢くティファナの手が、すこし強くなった。曲げた指先でひだの間に溜まった蜜を掻き出され、不意に腹側の肉壁を小刻みに擦りあげられる。こなれてきた快感がぶり返してきて、きゅう、と彼女の手を締めつけてしまう。とはいえ痛みなど全くなくて、凝り固まった筋肉をほぐすマッサージを受けているような。もう喘ぎなんて抑えられないけれど、我慢なさらないでください、とティファナに念を押されると私は快楽に身を委ね、背を仰けぞらしてしまっていた。
 どれだけ続いたかはわからない。途中から頭がぼーっとして、ティファナに呼びかけられてようやく、私は涎まみれの口許を拭うことができた。
「ダフネ、そろそろ交代しましょう。ワタクシを気持ちよくさせることを許しますよ」
「……その言い方、気に入っているんだな」
「あら、気づかれてしまいましたか。口癖なのでございます」
 横になったまま腕を開き、ティファナを私の胸へ迎え入れる。太腿で彼女を挟み手鰭でしっかりと抱き寄せると、鮫肌と岩肌が擦れて硬い音がした。こんなに密着したことなんてなかったから落ち着かないが、ティファナだから許せるのだと思う。
「ふふ、ダフネの体、とても暖かでございますよ」
「……ああ、こんなに興奮するのは初めてだ」
 もじもじさせてしまう股のあいだに、つるりと硬い感触があった。白のフリルの下から伸びている岩塊、そこに浮き出ているダイヤの宝石のひとつに、私の秘所が当たっていた。いや、押しつけられていた。
 言われるでもなく、私は理解した。ここがティファナの大事なところ――前核なのだ。ひくひくとわななく私の割れ目をそこに押し返すと、途方もない熱に全身がとろけ出しそうになる。浅ましく快楽を求めるように腰がひとりでに動きだす。ふぅ、ふあぁ、とうわずった喘ぎ声を漏らすティファナ、私と同じ心地よさを共有する彼女が愛おしくて、さらに深く求め合う。
 ぬちゅぬちゅと、しきりにいやらしい蜜を前核に塗りこんでいく。腹の奥に快感が積もりに積もっていって、決壊が近いことは陶然とした頭でもなんとなくわかっていた。これが、絶頂。断崖絶壁からそっと背中を押されるような感覚があって、私はそれに合わせて割れ目から剥き出た陰核をティファナに擦りつけた。立っていた崖を蹴り出して、快楽の海に速度をつけて急転直下。
「あ――あっあっあああ゛ッ!」
「うんッ、……っ、ふう、ぅ……。っふふ、イったのでございますね」
 そのまま体に重りが巻きついて海に沈んでいくような、抗いようのない倦怠感。とてもはしたない喘ぎ声を迸らせたことも忘れて、私は肩で息をついていた。じりじりと戻ってくる感覚、しとどに濡れた股は余韻にまだ痙攣しているみたいだった。胸の中で見上げてくるティファナと目があって、あ、と思い出す。
「私だけ気持ちよくなったみたいで、ごめん。……だからイくとか、姫さまなんだからそういうこと言うなよな、家来に愛想つかされても知らないぞ」
「えっちとは、こんなにも心地よいものなのですね。こんど側近たちにもワタクシが直接教えてさしあげないと」
「やめておいてやれ……」
 きもちいい痺れの中で、冗談に笑いあえるくらい親密に視線を交わして。私たち抱き合いながら、しばらく甘い引き潮に揺られていた。





 かつて同族の雄が去ってからのみじめな後片付けとは大分違う。愛し合ったティファナと、股の汚れや濡れた口周りを整え合う。お姫様な彼女はその所作もどこかきちんとしていた。
 体の宝石を入念に磨いているティファナを横目に、私は寝床の砂場を浅く掘る。乾燥に強いメラルバの糸で編まれた、小さな袋を探しだした。口を縛る紐に鉤爪を引っ掛けて、私はそれを彼女に握らせる。
「確か、万能薬を探して旅をしているんだってな。これを持っていってくれ。かなり硬いが&ruby(す){擂};り潰して飲めば、どんな難病でもたちどころに良くなるぞ」
「これは、ウロコ……でございますか」
 ティファナが開いた袋から出てきたのは、傷だらけでくすんだ紺碧のウロコが1枚。捨てられるはずもない、私の子どもの形見だ。
「半年前まで、私はここからずっと離れた岩山で暮らしていた。ある日また同族の雄が色めき立って来て、私を貪っていった。あろうことかそいつは、まだ満足に爪も振るえない私の子たちを、手にかけていったんだよ」
「そんな……!」
 いちばん上の子はガバイトに進化したてのやんちゃ盛りで、喧嘩しては身体中に生傷をつけて帰ってきたものだった。あの日が来なければ、今日陽だまりで会ったオノンドくらいには頼もしくなっていただろうか。歯も生えそろっていなかった下の子たち3匹は、残せるものもなかったのだけれど。
 空いた手で口許を押さえるティファナ、彼女の胸に抱きしめられた4つの水晶が、ことり、と揺れる。
「そいつはな、強い奴はなにをしても許されると思ってたんだ。ガブリアスってのは戦闘力だけは高いから、他のポケモンから恐れられてばかりだ。そういう勘違いをする奴がたまにいる」
「……にわかに信じられませんわ」
「でも確かに、私だってあいつよりも強ければ我が子を奪われることもなかった。それからは身を守るために強くなろうと、バトルに明け暮れたよ。でも繁殖期になって毎晩のように雄が押しかけて来て気づいたんだ、雌だから奪われるんだって。体に傷をつけられ、タマゴを護るために自由を潰され、大切に育ててきた我が子を殺される。だから私は、昔の馴染みを頼って背鰭を切ったんだ。奪われるより、奪う側に立つ方がだんぜん傷つかずに済むだろう」
 雄になってから私は、森のポケモンたちを脅して木の実を横取りし、メレシーをねぐらに引き込んで水晶を頂戴していた。さんざん繰り返していた略奪も、不思議と罪悪感は湧かなかった。むしろ恐れられる視線を心地いいとすら感じていた。私だって奪われたんだから、他から奪い返してもいいだろう、と開き直っていたのかもしれない。横暴に振舞っているときだけ、我が子のことを忘れられていた気がする。
 手にウロコを握りしめたティファナが、それをそっと包みに戻す。懐にしまう様子もなく、真っ直ぐに私へ突き返してきた。私の背負う罪を和らげてくれた彼女、せめてもの礼として返せるのはこれくらいなのに。困惑げに見返す私に、ティファナは胸を張る。
「旅をする目的がもうひとつ増えました。ダフネを傷つけた殿方を探し出して、ワタクシが懲らしめてさしあげます」
「……受け取ってくれないのか」
「ガバイトのウロコは万能薬なのでしょう? ダフネが飲めば、背鰭の傷も癒えるかもしれません。そうでなくとも、持っているだけで心の傷は塞がるというものでございます」
「そうかもしれないが……、申し訳が立たないよ」
 片手を胸に当て、ティファナは出会ったときのように恭しく頭を垂れる。それが別れの挨拶なのだと、なんとなく勘付いた。きっともう会うこともないだろう。
「かつてワタクシは、ゼルネアスにお会いしたことがございます。聖なるダイヤを創る力とともに『命を育てるのは、あなた自身なのですよ』という言葉を授かりました。その意味はまだ正確に掴めていないのでございますが……、きっとこういう事なのでしょう」
 しょげた私に両腕を出すよう促すと、重ねられた鉤爪に向けてティファナは両手を伸ばす。祈るように目を伏せ息吹を閉じ込めるように力を凝縮させると、空中に小さなエネルギーの渦が起こった。からん、と私の爪に宝石が乗る。真珠にも似た象牙色の球体、その中心には見覚えのある模様があった。ティファナが戦闘で姿を変えた時に握っていたあの宝石と同じ。巻貝のような七色の螺旋。
「……私ばかり、こんな」
「ダイヤの国を束ねる姫として、しかるべき勤めですから。……いいえ、勤めなどではございません。これはワタクシたちの、友情の証。大切なものを守りたいとダフネが強く思うとき、宝石もまたあなたに応えてくれることでしょう。……それでは、ごきげんよう」
「ああ」
 どこにあるのかも知らないダイヤの国へ帰って行くティファナの背中はもう、私が大切にしてきたものたちと同じくらい優しく輝いて見えていた。



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あとがき

[[リング]]さんのリクエストで書きました。両性具有ディアンシーってなんなんですか、これくらいしか思いつきませんでしたよ……想像力がたりないよ。
 でもまあSMでの図鑑説明でガバイトとメレシーの関係が新たに記述されましたが、そこら辺はいろいろ遊べたかと思います。不思議のダンジョンシリーズでもガバイトの設定はいろいろ出てきましたね。探検隊のアニメーションでメロメロ掛けられたキマワリ視点のイケメンガバイトは必見。
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