#include(第五回仮面小説大会情報窓・官能部門,notitle) 書いた者[[GALD]] 官能的な表現が含まれております、苦手な方はご遠慮下さい。 「逃げるな。大人しくしろって。」 家の中を巨体が駆け回る。その前を一人の人間がリードして走って行く。家の中の狭さから、平原では逃げ切れない相手でも何とか上手く持久戦に持ち込むことができる。 しかし、人間と成長したポケモンとでは差を開けることは厳しく、差は縮まっていく。それでも希望を捨てきれず、人間は無意味に走り続ける。ゴールは後ろから追いかけてきているだけなのに。 全力で巨体から逃げ回る人間はぐるぐる回っているだけだから、多少は前を見ないでも平気だとたかをくくっていたが、この油断が命取りとなる。 背後から迫る脅威に警戒していると不意に何か弾力性のあるものにぶつかり、瞬時にがっしりと捕えられる。 「残念でした。さ、今日も可愛がってやるよ。」 後ろの足音もやみ、俺の背後にはさっきまで俺を追い回していたウインディがゆっくりと近づいてくる。 「レイズ、放せって。俺をあいつに差し出すな。」 「分かってる、今日はうちの相手してくれるんだろ?」 「おい、俺が追いかけたらだろ。俺の方が努力してるんだぞ。」 レイズと呼ばれたバクフーンはウインディと喧嘩を始める。仕留めたのは自分だとか、自分の方が頑張ったのか、そんなことは俺にとってはどうでもよくて解放されることの方が大事だ。 けれども、二匹の間には俺のことなんて一言も飛び交わない、まるで二匹が俺の所有権でも持っているかのような言い方ばかりだ。 二匹は話がようやくまとめあげると、レイズは俺をずるずると引きずっていき、俺の部屋に投げ込む。 そして、扉を閉めて扉の前に立ち塞がり密室が出来上がる。 空中に浮いていられる術をもった人間なんて存在するわけもなく、万人共通して地に向かって落ちていく。俺もその規則に従って床に向かって叩きつけられる。 背中から打ちつけられた俺は、衝撃によりひるむと両手首をウインディに押さえつけられる。蹴りあげたところで、ウインディの体重を持ち上げるのは不可能に等しい。その上、反撃の事も想定すると今このタイミングではするべきではないと俺は判断する。 「グレット、いいか?放すんだ。お前と俺、どっちが立場が上か分かるだろ。」 グレットは俺の額に自分の額を押さえつけて、至近距離で鋭く睨みつける。それから僅かに尖る奥歯をちらつかせる大きな口の周りを舌でなめる。 額に掛かる力やこの距離からでみる大きな体格は、野生の世界では戦意を喪失させるには十分に足りるもんだろう。 捕えられた獲物は死を覚悟するような恐怖をグレットは俺に与える。 そして口を大きく開けて中からたくさんの歯が俺に向けられているような錯覚にさえ陥る。 「分かるか?お前は俺のペットだ。大人しくするのはどっちだろうな。」 グレットは顔を持ち上げると、尖って視線で俺を見下しながら嫌な笑みを浮かべる。背筋がぞっとする。死を覚悟したわけではないし、グレットに殺気があるわけではない。 しかし、グレットの支配下に置かれてしまった俺の身は、本能的に危機感と言うものを訴えている。 危険な笑顔が俺を鋭く突き刺す。獲物を仕留めただけの飢えている鋭い目、逃す気なんてさらさらない。 「レイズ、早くずらしてくれよ。」 「なんでうちがやるんだよ。仕方ねーな。」 最初に牙をむいたのはレイズだった。そこらの大人の力を上回る腕力で俺の足の動きを封殺して、俺の衣類を剥いでいく。 「さっさとしろよ。待ってるうちの事も考えろよ。」 「分かってるって。ちゃんと遊んでから回してやるよ…なぁ…」 俺の方を見てまた寒気のする笑み。鋭い眼が不気味にさらに尖り、俺の第六感を冷たく刺激する。 後ろ脚をグレットは俺の両足の付け根の間にあるものを踏みつけて、ぐりぐりと俺の腹に押し付ける。 俺はそれによって顔をしかめると、グレットにスイッチが入ったのか、ニタリと不気味ににやつく。 何に駆り立てられているのか、俺の苦しむ表情を楽しんでいる。 「どうした?こんなもんで感じるのか?情けない面してるなぁ。何とか言ってみろよ、ほら。」 顔を斜めに上げて黒眼を下に向けるグレットに、俺は説得力のない睨みつけるを返すしかない。 悔しいことにも俺の体は雑に扱われながらも、間違いなく快感の味を噛みしめている。 「あー、ホント面白いよな。こうやって苛めるって。」 グレットが大きく口を開いて俺に迫ってくる。鋭い牙が首筋を貫いたかと思えば、そのまま甘噛みしたり舐めたりと首筋で遊んでいる。 くすぐったい感じが最初の方は感じられたが、徐々に変な感覚へと変換されていく。軽い挟み具合からの舐め上げが、背筋を張らせては震え上がらせておさまり、それを繰り返す。 首の神経が塗り替えられていく、グレットの理想の色合いに。自分でも求めている物がこれなれなのかはっきりとしないぐらい、意識が侵されていく。 何処からとなく、体を誘惑する快感が段階を踏ませようと囁いてくる。グレットに遊ばれてるだけなのに、その認識も薄くなっていく。 求めている物なのか分からないけれども、溜めこまれていくこの変なもの。 そして、情けなくもグレッジの足の下で俺のものは噴き出してしまう。 「足だけでイいきやがって。あんなもんで満足できるなんてよっぽど飢えてるじゃねぇか。さっきまでの逃走は現実逃避かよ。」 悔しかったら言い返してみろと、グレッジは上目使いでこちらを見下ろしている。一度果ててしまったことによる疲労に見舞われるが、休憩時間などと悠長な物は俺には与えられない。 レイズが無理やり俺を引っ張り上げて、自分の方に抱き寄せる。そして背後から魔の手が伸びてきて、俺のものを鷲掴みにする。 元気がなくなって小さくなろうとしている俺のものに、追い打ちをかける。 自由を取り戻そうと、俺はレイズの手引きはがそうと、手を掴んで引くにも断固としてレイズが放すことをしない。 「無駄だって。ウチの力に勝てないぐらい学習してるだろ?大人しくしてろよ。すぐに気持ち良くしてやるから。」 俺のものは一時は衰退気味であったものの、レイズの努力の成果なのか、再び大きさを増し始めるようになる。 炎タイプにこうも短距離で接しているから暑いのではなくて、握っているレイズの手から感じられるぬくもりとは違うものが俺を覆っている。 それとは別に体の中に熱が生じていている。暑さによるものではなくて、肉体的と精神的の両方で。無力な自分を二匹の前に曝されている事と、体の構成として仕方のない面もの。 手も疲れてきて、レイズの手が抜け出る。この弱った反応にレイズは表情を気にして覗き込む。 不意にレイズの顔が俺の真横に来たので、反射的に顔を遠ざけそうになるが、弱気な姿勢を見せっぱなしではいけない。 俺は目だけは強よく力を込めるが、レイズの赤い瞳に反射する自分の睨むだけしか出来ない無力な様が、勢いを失わせた。 「おいおい、そんな可愛い顔でうちを睨むなよ。余計に興奮しちゃうだろ。」 この二匹にとっては反抗する俺を精神的に折っていくことが楽しいというのは、ここ最近理解した。 最初はどこから流しこまれた知識なのかさっぱりだったが、今となってはどうでもよくなっていた。彼女らなりの愛の形の証明なのか、定期的に俺をしとめにくる。 「お前らは俺のことを好きでやってるのか?遊びなら止めてくれ。」 最後に一本だけ残されている攻撃の矢を放つも、見ているグレットもレイズも何一つ顔色を変えない。 なんだか自分が場違いな事を言ってしまったようで逆に心に焦りを感じる。 「愚問だろ、お前。好きじゃない奴なんて苛めても面白くねぇよ。」 目をやや細めて、グレットはため息をつく。 「こんな可愛いやつを好きにならないわけないだろ。グレット、そろそろ構えとけよ。」 依然とレイズは手を休ませずに上下に動かし続けていた。自分の体だから分かる、込み上げてくる熱。汗以外にも出そうとしている。 この境界になっている時、感情が正常になくなり、快楽に飲み込まれてしまう。 グレットはレイズの掴んでいる俺のものが指し示す方向に移動して大きく口を開ける。そして、溜まりに溜まった熱エネルギーが俺の感情と欲望を爆発させる。白い液体がグレットの中に飛び込んでいく。勢いがなく俺のものに付着した液体までも、ものにしゃぶりついてなめとっていく。 レイズは根元から掴んで、留まっていた精液もほとんど絞り出されてグレットに取り込まれてしまう。 「好きだから、こうやって大人の遊びしてやってんだろ。」 グレットはごっくりと喉を振動させると冗談のつもりか笑ってみせる。どこまでこいつらが本気なのだろうか。俺を弄んでいるのか、本心を打ち明けているのか判断は下せない。 「ウチらはお前のこと大好きだぜ。なぁ…。」 レイズが耳元で俺を揺さぶる。深く俺の中まで振動させる。自分自身が疑わしかった、自分で望んだ結果が前に現れているのか、自分で頷けるものなのか不安だった。 さっきまでは刺々しく俺を絞めつける視線も、横から覗いてくるレイズの目は一味ある色気づいたものに感じ取れる。 赤い目が俺の中のものを誘い出そうとしている。その赤いレンズをバックに映る自分は反骨精神の失っている。 けれど俺の気している事はそんじゃことじゃない、実際の俺の姿を貫く鋭い目に嫌気も恐怖もない。 こうやってレイズと目線を交えて、こんな心境に置かれたことは初めてだろう。 彼女達に強引に扱われないと、自覚が目覚めないのかと自分を疑わざる得ない。 「お前ら何してんの?俺のほったらかしにしてんじゃねーよ。」 雰囲気に馴染めずにグレットは嫌気がしたようだ。俺が感傷に浸ったかと思うと、レイズの手元がまた動きだした。 さっきまでのは仮面でも覆っていたのか、レイズもにやついて楽しんでいるようだ。 レイズは頬をペロリと舐めると、耳元でおとなしくしているよう指示が下される。 背中の支えが抜けて床に落ちるかと思うと、レイズはそっと床に横にしてくれる。 しかし、俺の体は解放されたわけではなく、ちゃんと俺のものにはがっしりとレイズの手が繋がれている。 鎖は依然と俺を肉体的に縛り付けるのではなくて、精神的に固く繋がれている。 繋がれている鎖をたどっていくと、正面にいるレイズにたどりつく。腕を加減せずに上下に動かしながら、彼女口元を舌が這いまわる。 三度目と言うのに俺の体は現金なことに膨れ上がっていき耐久も取り戻して、準備はできていると言いたげだ。 体もそうだった、機会が訪れるのを待っている。証明に体がそこから熱くなっていく、快楽だけを求めている。 グレットの様にレイズも先端部分の前で大きく口を開けると速度を上げて握っている力も強くなる。 締め上げる力が増したことで、苦しくなることはなく、更に限界へ加速していく。 疲労もあるのに快楽によって神経が麻痺しているのか、ただ限界を待っている。込み上げてくる熱気が、体全体をあることをしろと言う風に、命令が書き変わっていく。 そして俺が歯を食いしばると三度目にしても濃い液体がレイズの中に飛び込んでいく。 レイズは口の中にあるものを飲み込むと、ご丁寧に俺のものを綺麗に舐めとりさっきの様に中にたまっているものも絞り上げてしまう。 「結局俺は最後まで無視かよ。そんなやつにはお仕置きしないとな。」 まだやるのかと心の中で思ってしまう。正直なところ連続で搾り取られて俺の液体の残量も体力も底が見え始めている。 「流石にこれ以上相手したら、完全に倒れるだろ。やめとけって。ウチも不満はあるけどな。」 肉棒を吸い上げてからレイズが口を離して出てきたのは、以外にも俺をかばうものだった。 重くのしかかる疲労により、耳に入ってくる言葉を半分ぐらいしか聞き取れていない。レイズが俺のを解放したことで、休息が得られるようだ。 「ちっ、しゃーねーな。まったく、今度は覚悟しとけよ。」 最後にグレットが不満足そうに一言吐き捨てる。どれだけお前は元気なんだと、口にする前に疲労に押しつぶされていた。 それから数日、俺は口数が減った。単に話す気が出ないと言えばそれが一番適当な答えなのだが、彼女らにとってはやりすぎた感もあって避けられていると受け止められているようだ。 それでも、別にそれはそれでいいかと、ある種の無気力に俺は陥っていた。時の流れだけを感じて、自分でも目的にいたいして行動しているのか、半分分かっているようで分かっていないような状態だった。 涼しく吹き抜けていく風に髪の毛が揺られながら、河原に腰を下ろしていた。家の床とは違って草の上と言うのは、固くなくて落ちついて物事を見つめられそうだ。ふりかえってみてみれば、やっぱり自分の気がどこか抜けていて、冷静に見極めているんだけれどもどこか歯切れが悪い感じがした。 横から俺を通り過ぎる風も、彼女たちに対応する自分の様に、接しているのだけれどそっけなくて、不定期に流れる風の気まぐれさが今の自分の適当さに対する言い訳のように思えて、たそがれるつもりが変に考え込んでしまう。 なんとなく、愚痴りたくなったのか久々に話し相手がほしくなり腰に巻きついているベルトからボールと取り出して投げ上げる。 赤い光線はレイズの姿を形成して河原に出現する。 「珍しいじゃねぇか、ウチをこんな所に呼んで何の用だ?」 「なんとなく話したくなっただけだよ。」 「そうか、最近お前が冷たいから心配してるんだ。ウチもあいつもな。あいつは口には出さないけど少しは反省してるみたいだしよ。」 俺はレイズとは目線を合わせずに川の流れを見つめていた。話す気があると言っても、やはり面と向かい合ってという気にはなれない。 レイズも俺の纏っている変な雰囲気を呼んで、夕暮れが反射する川を眺める。 なんとなく自分でもこの脱力感の正体が見え始めていた。ただ、確証がないけどレイズが答えてくれるような気がした。 「別に気にしてない。ただ、なんとなく自分がわからなくて、自分に自信が持てないって言うかさ。」 「なんだよ、悩みごとか?らしくねーな。男はくよくよするもんじゃないだろ。」 「お前らみたいに男らしくないの。」 俺は気の抜けたた笑いを差し込む。レイズは釣られる様子もなく視線のピントをずらさない。 「あの時から、なんだか変な感じが抜けないんだよ。」 あまりに曖昧な事を言ってしまったが、レイズは答えを見つけ出したのか、こっちを向けと俺の顔を両手で抑えて曲げる。あの時と同じように、レイズの鋭い目に臆することなく映る自分の姿。真剣に見つめるレイズの目つきは、睨んできていると言った方が正確だが、それでも恐怖よりも不思議な感じが俺の中に生じている。 綺麗な赤い瞳、夕日のような優し色ではなくて、けれども尖った目つきはマッチしているような色合い。交差することで一層強く感じるレイズの視線の刺々しさが、自分の中を沸かせるものがある。 「言ったろ、ウチはお前のこと大好きだって。お前もそういうわけじゃないのか?」 レイズの言った言葉では納得がいかないのだが、極端に外れているという感じもしない。どこかでレイズは答えの見える位置に立っているのかもしれないと俺は期待を持った。 けれども、この先簡単に言葉が連鎖して来ない。俺が黙りこくっているのを、レイズは視線で鋭くう突き刺しながらもずらさずに待っている。 ストレートで聞いていいものなのか、遠まわしに言って悟ってもらう方がいいのか俺はどっちがいいのか分からない。 とりあえず、投げ出す言葉の中身を考慮して辺りの人気を確認してから、まっすぐレイズに直球を投げた。 「でも、やっぱりさ。変じゃないかって思うんだ。お前らのそんな目で…そのどっきりするってさ。」 「それは、お前、ウチらに失礼じゃないか?体質なんだから仕方ないだろ。それに、可笑しくなんてない。それだけ、お前が苛められて楽しいってことなんだろ。」 「それって人としてどうなのかって思うんだよ。変な人間だよ、全く俺は。」 自分で薄々分かっていた、通常な物で得られる愛の証明に興ざめしていると。あの時、きっと俺は味を覚えてしまったんだろう。彼女らに罵倒されることが、攻め倒されることが、内心では喜びに変わっているのだ。けれど、それは喜びを得ると同時に、通常ではない異常な人間として鳴り下がってしまうと不安が俺にはあった。不安が俺の足取りを遅らせて、足場を揺らして、立ち止まらせてしまっている。 むしろ、一件を通じて嫌われてるのかもしれないと真に心配していたのは彼女らではなくて俺の方だった。 「ほら、くよくよしてないで帰るぞ。ウチはこんな所で暇するより、することがあるだろ。」 暗い視線で顔をレイズに向けると、ウィンクを返して俺の気を紛らわせる。 変に意識させようとするレイズの行動が、暗かった俺の目には眩しすぎて視線をそらしてしまう。 上手く誘導させられてている気はするが、それでも俺は良かった。それはそれで結局は俺の望んでいる形の一つとして理想に当てはまるからだ。 「俺はなんて言えばいんだろう。」 歩きながらぼそっと疑問を投げかけてみる。実の所どうやって切り込んでいいのか、俺は手持ちに対応できる札がない。 「自分で考えろよ、とりあえず全員だして話せばいんじゃないのか?」 レイズは適当に考案したつもりだったのだが、俺はこれを真に受けて家という檻の中でレイズを含めて4匹の野獣を解き放ったのだった。 「あら珍しいじゃない、こんな面々が顔を合わせるなんて。」 面々の顔を不思議そうに眺めた後に俺に視線を止めたのはキュウコンだった。ゆらゆらと優しい炎の様に揺らぐ九本の尻尾は、一件美しく惹かれるものがあるが、どこか誘惑されて虜にされてしまいそうな雰囲気を漂わせている。 レイズとは違う少し気品めいた紅眼は、また違う要素があって見つめ合うと動揺してしまう。 「私にまで何の用だ?全員集めてふざけるつもりなら、覚悟を決めてもらうぞ。」 全員が隣り合わせのため、大きな翼を広げられずに窮屈そうにしているボーマンダ。それが不満なのかギロリと強い眼力で背筋を固まらせる。 強靭な四足には鋭く尖った爪が輝き、俺に向けて一振りするだけで真紅に染まってしまうだろう。 真剣さに紛れて殺気を放っていることから、俺がふざけることは許されない。 本来手持ちを全部炎タイプに統一したいというのが願望だったのだが、あいにくリザードンと言う種族は珍しい存在。それで会えなく途方に暮れている所に、コモルーと出くわした。当時はグレットとレイズで抑え込んで捕獲出来たものの、進化してからはあまりに強力な存在となってしまい、今は俺が駆られる側に立たされている。 「そういうなって、ガリュート。ウチらとこいつの付き合いだろ。」 レイズが機嫌を取ろうとするにもガリュートの怒りは僅かに冷めるだけ。 短気なグレットとガリュートを前にしてこれ以上俺が遅延するとみの保証がないのは明確。ガリュートの言うようにさっさと覚悟をきめないと。 「お前らに頼みがあるんだ。俺を…好き放題…弄ってくれ。」 「あら、面白いこというじゃない、でもあなた一人じゃ役不足よ。そこに持ってるやつを出しなさい。」 言われるとおりに俺はまだ中身の入っているボールからポケモンを呼び出す。 「姉さん達、揃ってなにしてるの?」 呼び出されたのは真っ黒い体の持ち主。赤や青などに囲まれる中では目につき、更には黄色い模様がこれまた目立つ、ブラッキー。出てきてみれば周囲を大きな四匹に囲まれている事に驚いているようだ。 この中では一番最後に俺のメンバーに加わり、また幼い頃からいたため周りの事を姉と呼んで慕っている。 本来は炎の石で進化させるつもりだったのだが、お金が足りず鍛えている内に友情と努力の結果としてこの姿へと進んでいった。お金の問題と言うのは社会的にも大きな壁なのだ。 「この前は俺達が相手したかな、ガリュートとミネルバに先に遊ばせてやるよ。」 グレットはもう俺の事を物と、少なくとも自分よりははるかに下の存在として扱っているようだ。 ミネルバはどうもと素直に従い、ガリュートは威厳を保ちながら厳しい姿勢を取りはがしてはくれない。 唯一のけ者であるのはブラッキーで、話の流れが掴めずオロオロと戸惑っている。 「お前はおねーちゃん達が可愛がってやるからな、ブルム。」 レイズは容赦なくブルムに飛びかかる。もちろん、じゃれ合うのが目的じゃない、押さえつけてから自分の腹の毛にブルムの顔をおぼれさせる。 更には抱き寄せて分の胸をブルムの顔に擦りつける。抱き疲れるだけでも驚くのに、異性の匂いを間近にして焦りの色を隠し切れていない。 ブルムだけじゃない、浮かれていた俺も床に張り付けにされる。はっと向き直ればミネルバがにやけている。楽しそうに笑う純粋さのない、裏にたくさんの思考が隠れているような不気味な笑み。 それから感じる毒々しさがまた俺を興奮させる。何が来るのかと期待をしてしまう。 「ひとの心配してる余裕がないの分かってるのかしら?貴方は私の玩具なんだから。」 「そうだな、貴様には身の程を教えてやらねばならないな。」 こいつらも実を言うとグレットやレイズと変わらず、きつい性格なのは俺もよく知っている。昔、好奇心でグレットとレイズに襲われてしまい、それをこの二匹が知ると俺は二日連続にして不本意にも犯されてしまった。それからというもの、俺は断り続けているが、レイズ達は聞いてくれず、ミネルバ達は割と素直に聞いてくれていた。けれども、それはついさっきまでの話、今は違う俺が拒んでいたことを頼んでいる。 「ふん、全くどういうつもりだ。自分自ら進んでとはな…私達も舐められたものだ。貴様なぞ遊んでいる程度でしか接していないというのに。」 「まぁ、いいじゃない。この子も少しは成長したのよ、大人に…ね、ふふ。」 ミネルバは不敵に笑うと目の色が変わる。何かのたとえなどではなく、赤い目がはっきりと。俺の体に圧力のようなものが掛かる。どこも触れられていないのに、全身を小さく押し詰められるような感じが、力が俺の体に襲いかかる。縛り付けられると言えばそうなのだが、全身を足の先まで縄で固められるような感覚。ミネルバの目の変色と同時に生じたこの力、おそらく彼女の仕業なんだろう。体内の自由は効くので、呼吸などは止まっていないので命に心配はない。けれども、無防備であることに変わりはなく、野生だとたいへん危険である。幸い家の中ではあるので、身の安全は保障はある。 下半身にかかる圧力が強まる。下半身のある個所を強く締め上げる。交差するミネルバとの視線。俺がミネルバが原因だと見破ったと伝えると、応じて嬉しそうににやける。回避できない力で自由のない俺にガリュートが迫ってきて、俺の体を頭で押して倒す。床にぶつかると、痛みを覚悟すると空中で何か抗力を俺は受けて中に止まり、そしてゆっくりと床に体が落ちた。依然俺の体は力を受けており、床に張り付けられているのと大差はない。 「どう?気分は?触られてないのに、不思議な感じかしら?」 そういって、ミネルバは俺のを締め上げる。その力を弾き飛ばそうと、俺のは膨張しズボンの中で圧迫される。そこを解放したのがガリュートだった。ベルトを外して、ズボンを咥えて下ろすと開放感にあふれて俺のものがつき出る。 「こいつを遊んでほしいのか?」 「そうよ、ちゃんと言ってちょうだい。私達に処理させたいんでしょう?どっちが面倒みる立場なのか分からないわ。」 俺のを締め上げてここでしょ、と笑うミネルバ。戸惑う俺の額に自分の額をぶつけて、至近距離で俺を目に移して威圧するガリュート。 ガリュートの目に反射して映る俺は怯えてなどはいなかった。ガリュートに対して戸惑い、自分の本心をちらつかせている。ガリュートもミネルバはその意を察しても、意地悪な事に素直に応じる強理はないようだ。 その中で俺は口元を覆う恥じらいを飲みこんで、声を出した。それを、小さい、聞こえないなどと彼女らはふざけて、俺で遊ぶ。だから聞こえる声でいってやると、ミネルバは大声で笑うし、ガリュートも鼻で笑う。うまく俺は踊らされたようだ。 「人間って、こういうの人間にやってもらうものじゃないの?変ね、こんな事を私達に頼むなんて。」 「ふん、毎日私達をそんな目で見てたんだろう?行ってみろ。」 「それは…みてなかったわけじゃないけど…ずっとってわけじゃないぞ?」 いい訳をするなとガリュートに一喝を入れられる。そして額をぶつけ合ったまま、口を俺の口に重ねて舌が俺の咥内に。ガリュートの舌は俺の舌に絡みつき、俺もまたそれにからめ合う。互いに舌の感触を確かめあう、俺も進んでガリュートを受け入れた。 ガリュートも俺の抵抗がないことを確かめると、口を離す。口本からは俺の唾液とガリュートの唾液とか混ざり合い、長い涎が垂れている。それの先が服の上に垂れ、そのまま服の上に倒れ込んでいき一筋の線を描く。それは俺のものの方に続いて行く。ガリュートが右サイドに立つと、左側にはミネルバがすでに構えていた。 彼女らは一斉に俺のに顔を近づけて、俺のに二枚の舌が触れた。 一方で、何故呼び出されてこうなっているのか、それはブルムは知る余地もなかった。ただ、よこでブルムのマスターが姉さん達と遊んでいる、それとなく、ブルムも同じような事を望んでいる。それはきっと、意識しなくても本能がそうさせるんだろう。 「なんだ?みてるだけで興奮するのか?困った弟だな、全く。おねーちゃんはそんな風に育てた覚えはないぞ?」 よそ見していると、レイズの手がブルムのに触れる。これを指しているという意味なんだろう。姉と言っても直接血は繋がっていない存在ではあるが、やはりそう言う事をするのには後ろめたさもある。だから、ブルムは沈黙を選んだ。そう言う事はやっぱりと引きとめる理性が、そして欲するという本能が、ブルムを板挟みにする。 悩みこんだり、変に物事を抱え込むのはよくないことかもしれないが、こればかりは話が別である。床に触れている背中がふいに持ちあ上がり、柔らかい感触にもたれこんだ。気づけば、背中をレイズのお腹に抱き寄せられている。 「我慢しなくても、正直にやればおねーちゃん達がやってあげるぞ?」 耳元でブルムに囁かれる甘い誘惑。そしてレイズに優しく握られると、ブルムのは爆発しそうになる。力を入れたり抜いたりして、グレットは握りながらほらと小声でブルムにいい続ける。グレットの雌っぽい臭いが気になって仕方がない中でのこの尋問はブルムには汚いとしか言えない。 「お願いします…」 ブルムは負けたのだった、マスターと何ら変わりなく姉さん達の下につくことを選んだのだ。 「えっちな弟持つと姉は大変だなぁ。ほら、舐めてほしいのか?」 ダイレクトなグレットに対して捨てきれない恥じらいで黙っていると、グレットとは迷いもなく口の中で咥えた。 ブルムはどきっとしたが、レイズはまたかよと呆れたようでブルムとは反応が全く違う。 見慣れた光景のようでグレットもレイズも楽しんでいるようだが、ブルムはまだこの雰囲気にとけ込めずに戸惑いを表していた。 けれども、いつまでも戸惑ったまま思考が固まるというわけではない。大きな口の中で牙に痛めつけられることもなく、ひたすらにしゃぶられる。 見ればただそれだけのことなのに、単純なことをしているようには思えないような感覚がブルムを襲っていた。 経験のないブルムの初々しい反応にグレットとレイズはまたある種の楽しみを感じてたなんてこと知りはしない。 ブルムは自身で新しいものを感じているので精一杯なのだから、彼女らがそんな風にして楽しんでいるなど考える余地もないし、そもそもその発想もない。 それでもいつもとはグレットの笑い方が、どこか自然のものと離れているのはわかる。 普段の生活では見せないような、裏に色々隠されているような油断できない笑。 優越感を表して、明らかにブルムに劣等感を抱かせる。それでも反抗できないブルムが一層滑稽に見えて、彼女らは楽しんでいるというのは二匹のあいだだけの話。 ただ柔らかい感触に、身を震わせながら初めての感覚に酔うことしか出来ないブルムに対して、自身が情けなさを覚えざる得ないのだが彼女らがこれで楽しいというのなら互いに楽しいということでは意見は一致していて問題はない。 互が求め合うものは見たそうがするために、欲望を剥き出しにしてぶつかり合う。ただ、ブルムにとっては快楽をもらうだけでお腹いっぱいという感じ。 レイズやグレットはブルムが目を細めたり閉じたりして快楽に堕ちる様をみて、一層心が駆り立てられる。お腹をパンクさせたいかのように、休むことなくグレットは口にブルムのを頬張り続ける。 不慣れな体のブルムはものの数分で、とうとう口を開いて自分の体の変化に声を上げる。体に訪れる次の局面を、暗示している行動を目にしたレイズはグレットの顔を押しのけてブルムを解放する。 「そこまでだ、どっちが変態だ。まったく、あんだけしゃぶりやがって。」 「なんだよ、俺にケチつけるのか?」 「違う、順番交代ってことだよ、どいたどいた。」 抱き寄せていたブルムを床に開放すると、グレットを手の甲でぺしぺしと叩きながら払いのけるとブルムとレイズは向き合う。 固まりきってレイズを突き刺すかのようにつきたてながら、ブルムは快楽の足りなさに不満を覚えている。 自分のが異性の前で露わになっているというのに、先程までの羞恥心はすっかり抜けきっていた。 「心配するなって、おねーちゃんがちゃんとしてあげるからな。」 「うるせーよ、お前もしたかっただけだろ。この変態。」 「黙ってろよ、エロ犬。」 ブルムにとってはいつもなら喧嘩をやめてほしいと思うところだったが。今はそんなことよりもさっさとして欲しいと言いたい。 下心を覚えだしたブルムは知らない間に期待の眼差しを送ってしまっていたのか、レイズはごめんねと軽く誤ってからブルムの下半身にまたがる。 痛々しいほどまでに膨れ上がったブルムのものは再び飲み込まれていく。口よりも窮屈なレイズの中には流石に無言ではいられなかった。 滑りの良さと何度か経験を交えていたレイズはすんなりとブルムのを受け入れることができたが、ブルムはこの感触をすんなりと受け入れることはできなかった。 快楽に苦しむかのような表情をブルムが見せてしまうがために、レイズの導火線に火がつく。自分がこの手の行為に慣れているのをいいことに、すぐに始動する。 興奮剤は十分に揃っていたせいか、レイズの体はすぐにでもと雄を求めているような状態。 体格差もあって、ブルム程度のならレイズには人間よりもたやすく受け入れられる。一方で、ブルムは全くの初めてで耐えることが限界である。 ハンデがありすぎる中で、更に一方的にレイズは腰を落としては上げて顔を歪ませるブルムを見下ろして楽しむ。 レイズとってはこんなことと切り捨てられることであっても、ブルムには強烈なものに変わりない。肉に包まれた快感を、体の外へどうやって発散すればいいのか、ブルムは戸惑う。 口から息を漏らすだけではもはや耐え切れる限度を超えているレイズの仕打ちに、ブルムは強いられているのである。 すぐにブルムは限界という壁にぶち足ることになってしまう。叫び声とともに、レイズの中を満たしていく。こうなるとわかっていて、レイズも無理やりを貫いていたのだが、終わってみるとやはり物足りなさに襲われる。 「ウチはまだだし、こんな程度で満足するなよ?」 「あぁ?いい加減に俺に変われ。」 ブルムもなかなかの仕打ちを受けているものだと、他人事のように遠目で見ている俺に、こちらの二匹は少し嫌気がさしたようだ。 「何?私達じゃ物足りないの?あぁ、それとももういれたいの?えっちね。」 「見ているとすぐに真似したくなるのか、これだから雄というものは……。」 確かに羨ましいとは思っていたのかもしれない。ざらつきのある独特の感触が味わえる彼女らの舌とはいえ、舐められ続けるだけというのもなんだか芸がない。 そんなことを口にしてしまえば、おそらくは丸焦げの焼肉にされてしまうのだろうが。そこまでのことは悟られないにしろ、おおよそは掴まれてしまっているようだ。 ミネルバとガリュートは少し話し合うと、意見をまとめたらしくガリュートが一歩距離を置く。そしてミネルバが重なるようにして俺に接近する。 「してあげるのもいいんだけど、自由は返してあげられないのよね、個人的に。」 首元を舌がゆっくりとなぞった。普段触れられることのないせいか、変に感触を感じてしまうのが気持ち悪くて声を思わず上げてしまう。 それでも、舌が離れてしまうともう一度手をさし伸ばしてみたくなったが、首元に二本目の唾液の足跡が残ることはなかった。またがったミネルバはそのまま下半身を擦りつけて、適度な位置に俺のがあたるのを確認するとそのままゆっくりと取り込んでいく。 変にニヤつきながら、わざとらしくも過剰な反応を見せてくるが、そんなミネルバに簡単に釣られてしまう自分が情けなくもなる。 舐め続けられることで叩き抜かれていた俺のものも、少し話し合いを挟んだだけでだれていたが、ミネルバの思い通りに元に戻されてしまったようだ。 密着したまま体重を俺にかけて口元を舌で一舐めして俺の様子を伺ってくるが、ちゃんと神通力をかけて高速を解く気はないようだ。 「それじゃ、やることしましょうか。ちゃんと孕むまで絞り出してあげる。」 冗談のように笑ってかなり重みのある発言をするからどこまでが本心なのか掴みようがないが、こちらはしっかりとミネルバにその気になればそうなるように掴まれている。 前足で頭を挟むようにして床に置いて、前に重心を傾けると、下半身を徐々に上げて半分ぐらいを吐き出してから、下半身を落として再び埋め込んでいく。 どう?と語るような笑顔で見られても、どう返せばいいのか分からずにごまかすように視線をそらしてみたが、逆にそれが彼女にとっては受けが良かったのか可愛いとたいそれたお世辞をもらうことになる。 「それじゃ、いきましょうか。」 ミネルバは本格手に始動を開始した。一方的なこの形で、ミネルバは俺のをしっかりとくわえて上下に動き出す。 俺のが全面的にこすられて、さっきまでの舌では比べれるもにはならない。動けないことをいいことに、ずいぶん遊ばれてしまった。 じっくりとこちらの感情を溶かしてくるような、焦らしたものではなくて一気に削ぎ落としてくる。 さっきまではミネルバ達に変に合わせて、お預けをくらっていたせいかこの快楽に体がくいつかないわけがなかった。 舌で遊ばれるだけでも、息を荒くしていた自分の神経がおかしいんじゃないかと思うほどの快楽に目をしかめざる得ない。そんな表情はグレット達揃って好物のようで、ミネルバはぺろりと自分の口元を一舐め。 そして舌をしまわずに口を開けて、大声で鳴き出だした。これもまた過剰に反応しているのか、それとも快楽に浸っているのかわかりはしない。 サービスなのか、乱れてうつるミネルバにもいつも通りの大人のような雰囲気が漂っていてレイズ達とはまた違った可愛さがある。 白い一面を上から下まで見渡していけば一箇所に筋が入っているのが見える。まだ表面だけしか見ていないのに、十分に体はやる気になってくれたようで、現金にも活気を取り戻した自分のを筋に突き立てた。 俺のでかき混ぜられるミネルバの体内の音をかき消すかのように、俺の頭にはミネルバの喘ぎが響いてくる。 徐々にミネルバが打ち付けてくる力も強くなってきて、速さも増して一層行為は強烈なものへとかしていく。 快楽によって神経を摩滅していくなかで、いつまで理性を保っていられるのか、そんな質問の答えはとっくに出ている。 無理であるけれども、縛られている以上何もできずにただミネルバの満足が行くように自分のを勃て続けることしか許されない。 けれども、ミネルバのおもちゃでいつまでも俺がいられるわけがなかった。忍耐力はミネルバにずたずたに引き裂かれていく。 自分の意志が快楽に飲み込まれていき、本能が体の制御をのっとりだそうとしてくる。それでも、耐えようとするから変に息を漏らしてしまう。 そうやって、我慢している俺を見るのが楽しいのかミネルバもペースをあげて負けじと意地をはり続ける。 続く攻防の末に、とうとう限界を迎えてしまうのである。忍耐力がなくなると、勢いよく俺のから液体がミネルバの中に弾け出す。 こればかりにはミネルバも流石に驚いたようで、ひゃっと不意を疲れたかのように可愛い反応を見せた。 「炎タイプでも暑いって感じることがあるものなのね。」 確かにミネルバはもらい火という体質を持ち合わせている都合上、熱にふれても自分のものに変えてしまうからそういう機会には恵まれなかったのかもしれない。 どきさったミネルバは足を大きく開いて、ほらみえると垂れ流してみせる。本当に羞恥心というものを持ち合わせていないのだろうか。 「さてと、変わるわ。ほら、もう動けるでしょう。」 試しに手に力を入れてみると、拳が固まった。そのまま広げてパーにすると再び握り締め、開放されたことを実感する。 さっきまでのことが嘘のようで、起き上がってもなんだか信じられない。 立ち上がると今度はさっきまでとは違ってがっしりしたのが目に入る。流石にガリュートほどの体格にのしかかれるとなると、腕の一本は覚悟しないといけないかもしれない。 「その、私は言いにくいのだが……。」 曖昧なことだけ言ってガリュートは背を向ける。翼を畳み込んで力を抜き、そして前足を追って床に頭も付ける。後ろ足でしっかりと下半身を支えながら、体勢を構えてあとは察せということなのだろう。 ミネルバにまでもたもたしてると嫌われるわよとまでそそのかされて、ガリュートの背後に寄ると太いしっぽがちょうど腰のあたりに巻きついてきて更に体をガリュートの方に寄せられる。 弾力を持ちながらも芯にはしっかりとした肉が固められているような、重みのある尻尾に抱かれているような安心感を覚える。 ガリュートなりの愛情表現なのだろうが、このままではどうにもことが運びにくい。尻尾を上げてもらわないことには始まらない。尻尾の根元を持って持ち上げようとすると、ガリュートは体勢に無理があることを理解して体の側面を床につけた。 「ほら、早くしろ。」 「そう急かさなくても。」 空中に浮いている方の足に両腕を巻きつけると、さっきよりもはるかにしやすくなったという感じはある。 いつもなら地面に向けているはずの白いお腹が全面的に見えていて、逆にいつも空気を切る赤い翼は地面に張り付いている。体勢のせいか、いつもよりも弱々しくして凛々しさが抜けてきているような気はする。 これがギャップなのだと言われればそうなんだと納得してしまう、それ程にはいつもと違う可愛さを露わにしてくれている。まだ見ているだけだというのに体は十分にやる気を出してくれたようで、活気を取り戻した自分のを筋に突き立てた。 ミネルバとはちがって、中にも重圧を感じる。大きな獲物に丸呑みされるかのように、俺ぐらいのは簡単に飲み込んでしまう。 先程までとに違いに、少し戸惑いを覚えると硬直時間を生み出してしまう。そんな何も起きない時間に羞恥心にひたすらガリュートが追いやられてるとは知る由もない。 いい加減にはしろと雷を落とされた時には一瞬だけ威厳に威圧されて、すいませんと反射的に謝ってしまう。 「私だってこんなに恥ずかしいとは思っていなかったんだ。それでも、お前にして欲しかったんだからな。」 ここまで言われるとまた威厳は木っ端微塵に砕け散ることになる。なくなったり、急に出てきたりと大変忙しい威厳ではあるが本心が聞けたことで、俺自身も構う必要もなくなってくる。 基本的に捕まって、用が済むまでおもちゃ替わりにされてる俺にとってはこのパターンは初めてである。いつもされてる側だったので逆にしろと言われるとなかなか難がある。 差し込んで出すものを出せば子作りができるとか、そういうことは分かっていても楽しむにはどういう風にしたらいいかとかこの期に及んでわからないことが出てくる。 止まっていても始まらないので、とにもかくも腰を振ってみることにする。最初は控えめにして様子を見てみることにする。 ぬめぬめした感触がじっくりと染み込んでくる。噛み締めるように食付きにあるガリュートのなかは、ゆっくりと動かすだけでも味わえるものがある。 「どうだ?」 「いいんだが、もう少し早くしてもらえないか?これでは少しぬるい。」 確かに言われてみれば、気持ちがいいといっても限界にいくまではぬるい。本人がいいと許可を出しているので、スピードを出してみる。 ガリュートに勢いよく突き刺したり、引き抜いたりすことで音が立ち始める。快楽も味わえて限界まで迎えるには十分な速度が出ている。 ようやく快楽に浸り始めて、恥ずかしさを忘れることが出来始めたガリュートは文句がなくなり、目を閉じる。 自分のやっていることが間違えではないことに確信が持てると、自分もこの行為に引き込まれていくようになる。止め用に求められないというか、中途半端に投げ出したくなくなるというか、するところまでいかないと止められそうにない。 お互いに会館に満たされだして、よだれのように自分の体から液体を分泌しだしてガリュートの中で混ざり合う。 そんな液体を俺のがかき混ぜて、卑猥な音を立てながら中から飛び出してくる液体まで現れてくる。 エスカレートしていく行為に、ガリュートも耐え兼ねて聞きなれない高い声を上げ始める。普段は落ち着いてそこまで声も高くないので、驚きの念を抱かないわけではない。 しかし、それは他人事ではなくなってくる。俺だって行為を営んでいるわけなのだから、快楽を感じないわけではない。口を閉じたままでは流石に息が苦しくなってくる。 それが快楽によってというものに気がつくのにはさほど時間はかからない。疲れているというよりも、行為に満足しているということなのだろう。 ガリュートも床に頭をベッタリと付けて口を閉じきれずにいる。お互いが快楽を共有して、二人だけにしかわからないような状況になっている。互いを体感的に理解できる、今だけ互いにしたいことがわかる。 だから踏みとどまらずに、俺は足をしっかりと抱き寄せて速度を上げて快楽の量を増やしていく。自分の求めるものに正直に、ただ欲望に向かって歩いていく。 擦れる回数が増えるだけ、快感を加速させていく。好意を続けていくほどに、もっともっとと快楽が欲しくなる。そんな焦燥が俺を駆り立て加速させていく。 そうやって、理性を振り切って本能が体をものにしだしたときにはもう遅かった。快楽を求めすぎるあまりに、自分がそのあとにどうなるかということが盲点になっていたのである。 ここまできて、我慢なんてできないし、何のために快楽を貯め続けてきたかもわからなくなってしまう。だから、その場で破裂させてしまったのである。 これにはガリュートも流石に驚いて、それに遅れて体をびくつかせると流し込んだ液体を逆流させた。俺が中にぶつけたのに対して反応してガリュートも達してしまったようだ。 「よかったが、中に出してしまうとは貴様責任は取れるんだろうな?」 終わると突然に雰囲気が元に戻るのだからまたガリュートのペースに流されて、はいと地雷を踏んでしまうことになる。 「そうか、それじゃ冷えるし布団で続きにするとしよう。」 え?と疑問を投げてもミネルバも何言ってるのと笑いながら冗談を聞いたみたいな反応をする。 「ウチも忘れてもらっちゃ困るんだしよ。」 「あぁ?てめーは後で俺が先に決まってるだろーが。」 俺の言葉が挟まる隙間もない会話に、話を持ちかけても誰もまともに取り合ってくれない。このまま布団に連れ込まれて、さらに彼女らと夜を過ごすことになる。 言われてみればそうしてもいいと行ったのは紛れもない自分自身なのだが、一匹がどくとまた一匹上に乗せて彼女ら4匹が満足するまでひたすら絞り続けられる羽目になった。 もちろん逃げるすべもなく、布団に貼り付けにされたまま行為が進んでいくのを受け入れることをただ喜んでしまう自分がいないと言えば嘘になる。 こういうことは主従関係は逆な方が自分にとっては向いているんだと、分かりこまされるまで弄ばれ続けた。 それからというもの、積極的に襲ってくるように凶暴化してしまうことにもなってしまうが、それが彼女らの愛情表現であったりもするので今日もまた飛びつかれるのである。 「今日はどうしてやろうか。まぁ、お前に選択肢は与えないんだけどな。」 グレットはやんちゃに主人の上に平気で乗ってくる。それにつられてぞろぞろといつもの面々が集まって、立場が逆転する。 ---- さりげなく参加させていだだきました。結構前に書いて途中で投げ出したのを見つけたので、それなりに書き直したりしてました。 今回も参加できてよかったと思います、間に合うか毎回危ういのは秘密ということにしておいてください。 読んでくださった方々や投票してくださった方々、ありがとうございました。 >トレーナーのはずなのに、夜のトレーニングをポケモンにされているという関係。 非常においしかったです。 (2013/04/05(金) 06:24) 飼われるっていうのもまた美味しいと思います。立場が上に見えて実は下みたいなのが個人的には好きなんですよね。 感情の表現の仕方が上手くて、最後まで凄く良かったです あと、主人公と代わりたいなぁ…なんて思っちゃいましたw (2013/04/06(土) 01:48) お褒めの言葉ありがとうございます。代わってもらえるなら先に自分に代わらせてくださいお願いします。 ---- #pcomment IP:211.120.160.136 TIME:"2013-04-20 (土) 17:24:55" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?cmd=edit&page=%E4%B8%BB%E5%BE%93%E9%96%A2%E4%BF%82" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (Windows NT 6.0; rv:18.0) Gecko/20100101 Firefox/18.0"