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丑の日の定番食おかわり の変更点


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この作品は&color(red){同性愛表現};を含みます。
そういうの大好きな人通って良し!
* 丑の日の定番食おかわり[#E5000B]

 こういう質問をされる度に彼女は毎回忌憚のない笑顔で、或いはそれを待っていたと言わんばかりの破顔を以て対峙する。
 隔週に報告も兼ねて兎の健康診断を行う時、彼女は毎回僕達の前に現れる。
 別に誰々が担当者を決めるといった規則はなく、その都度手が空いている職員が宛がわれるのだが、僕達の事情が特殊な事もあってか自然とそういう流れが形成されていったらしい。
 僕達を紹介した点前もあれば何時でも相談に与ると言質を取った事もあり、密やかな週の楽しみのひとつとしている事を以前にそれとなく教えてくれた。
 だから何時かはこんな時が来るだろう事を予見してもいれば、まだかまだかと焦れったい気持ちで見守ってきた分もあり、宛ら僕達の報告はまるで結婚祝いのそれの様な盛大さを伴って食い付いてきた。
「基本的に皆様には込み入った事情ですのであまり表立って口にはしませんが大丈夫ですよ。人間とポケモンがそういうパートナーに発展する事も往々にしてございます」
「そうなんですか」
「考え方に依っては性欲処理を私達が御手伝いさせて頂いているとも言えますし、自分一人ではそういう処理も難しい個体も居りますから、密度を重ねる内に進展していくのも自然な反応でございます。人間的に言うなら依存関係とも言いますね」
「それはのめり込みすぎるとまずい事にはなりませんか?」
「そうですね。確かに行きすぎれば凄惨な事故を伴って破綻するケースもございます。人間同士でよくある痴情の縺れを彼等も同様に諍ったりしますが、自然界では普通の事なんですよ。私達人間が律しすぎるんです」
「成程。そうなると彼からの要求を、特に求愛行動を断るのはあまり良いとは言えない風に受け取っても宜しい感じですか?」
「ちょっとそこ詳しくお願いします」
「顔が近いです」
「失礼、取り乱しました。さぁさぁお続きを」
「詳しくと言われましても何処から話したらいいのか判断に悩む所なのですが」
「何時もの様に報告する形式で十分ですよ。彼の健康診断ももう暫くはかかりますから」
 口に手を当て思案する男へ微笑を絶さず座して待つ彼女の内面は果たしてどう渦巻いているのか。
 観測史上例年には無い『台風の無い七月』が噂されるが、彼女の心境では今がその時だと暴風に備えて男の報告に身構えている。
 微風が凪ぐ様に男が一声を発した。
「昨日の出来事なんですが、交尾をされそうになりまして」
 微風どころではない事後報告に眼鏡に隠れる彼女の目が爛と輝いた。
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 事に及ぶ予定なら事前準備が大事だと教示されてから早くも二週間近くが過ぎ、浴室で一人後孔の洗浄と拡張を進めていく。
 始めの頃と比べれば自分の指一本すら入らない程に窮屈な窄まりが今や張形を咥え込んでいるのだから慣れとは恐ろしいものである。
 咥えたままで壁に手や腕を支えにして腰を突き出す格好を維持し、彼からの求愛行動のリハーサルを角度や格好を変えたりしながら想像する。
 本番は明日。奇しくもその日も土用の丑の日であり、自分はこんなにイベントが好きだったろうかと去年までの自分を思い出して可笑しくなる。
 こないだの土用の丑の日に僕と彼は普段よりも多い回数の発散を終え、事後処理の掃除と全身を白濁に染めた灰色兎を浴室で洗い流した。
 数時間に渡って射精した量の、特に初回に近いものはすっかり乾いて毛にこびりつき、一度や二度の洗い濯ぎでは落ちそうになく、全身を愛撫されてる内に気分が昂ったのか再び怒張した主張を掌に感じて息を飲む。
 泡立ちが残る状態で兎の手が絡み付き、次いでに全身が絡み付き、気がつけば僕は兎に押し倒される勢いで壁を背に迫られていた。
 胸板から股間を擽る泡に濡れた毛並みからの愛撫に僕自身も張り勃たせ、抵抗もしない僕の様子に気を良くした兎は僕の腰を突き出させるよう誘導する。
 雰囲気に流されて兎の望むままに事の展開を運ぶと同時にこれから起きる事への想定が脳裏を過る。
 経験もなく、慣らしてすらもいない自分のそこが果たして彼を受け入れられるのだろうか。
 現実に引き戻され、悪寒を背筋に感じるも兎がそれを逆撫でていき、有耶無耶な心境に引き摺られていく。溺れかけていく。
 何時かはパートナーを見つけるだろうと自分はそれまでの御手伝いをしているに過ぎないはずが、いざこうして求められるとどうか。
 その件の覚悟が足らなかったと後に男は猛省する。
 結局その日は滑る彼の怒張が空回るだけで腰を振る度に擦れる素股の疼きに火傷の錯覚を覚えながら通算何回目かも分からない射精を終えた。
 その話を聞いた職員の彼女の視線が何やら畏怖を感じる威圧感を孕んではいたものの、人間とポケモンがそういう関係に堕ちる事は割りとよくあると聞き、そんなことを聞かされると道端を歩くポケモン連れの人間達を見る目が一転して変わりそうな物だが、もとより他人に興味がないので言う程気にはならなかった。
 それよりも同性同士でのそういった性知識に関して不備はないかの確認が肝要であった。
 そういう知識を女性相手に訊ねるというのはハラスメントにあたらないだろうかと危惧する所だが、職員全員がそういう面も怠らず勉学に励んでいるらしい。
 正しい付き合い方も千差万別であり、確実な正解は無く、私達に出来ることは間違わない為に知る事だと熱弁してくれた。
 それには大いに同然である。
 そうこうしている内に兎の健康診断も滞りなく終わり、流れる日々を白濁で満たしながら自己の肉体改造も進めていき、今に至る。
 ここまで拡げれば後は流れでどうにでもなるだろうかと張形を外して指先で感触を確かめる。
 常日頃から兎の逸物を握っているだけにある程度の指標が分かるのは僥倖か。
 適度に切り上げて冷水のシャワーを頭から被り、火照った身体を急速に冷ます。
 雑念が洗い流され、次第にクリアになる頭の中で残った言葉を思い出す。
 忘れてはならないパートナーとしての意味を。
 どの様な在り方を決めるかは僕と兎の心の在り方に委ねられる。
 例え結末が最高や最悪のどちらかに転ぶとしても、僕はその後の最善を尽くすだろう。
 案外と自分は奉仕活動が好きなのかもしれないと思ったが、兎に対してのみであるのでやっぱり言う程好きではないのかもしれない。
 もう少し人間に興味を持つべきなのだろうが、兎が異性に興味を持たない様に僕も人間に関心を持てないでいる。
 そういう共通性も僕達の相性の良さに表れているのかもしれなかった。
 似た者同士のカップルが明晩本懐を遂げる。
 まぁ彼の気持ちは分からないのだけども。
 彼からすれば都合の良い発散対象でしか無いかもしれないが、そういう関係も僕は好んで付き合っているし、今後も続けていくのだろう。
 クリアになった所でシャワーを止め、全身の水気を切り、下着一枚の姿で寝室へと戻る。
 時刻はPM11時を過ぎていた。
 明日に備えて速やかに眠るべきだろう。
 傍らの寝台に転がるモンスターボールに短く声をかけて床に入り、程無くして意識は闇に薄れていった。
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 肌を擽る感触に気づいて目を覚ます。
 外からの光は無く、月光は暗雲に包まれ視界は闇で満たされていた。
 暗がりの中で蠢く獣を横目に時刻を確認する。日が切り替わって間もない頃合いだった。
 明晩からだと思っていたが予想より早い兎の求愛行動に、あれから待たせてしまった事を詫びて彼を受け入れる。
 準備は万端である事を伝えると気兼ね無く兎は僕の下着を引き摺り下ろし、臭いの確認も兼ねて鼻先を僕に近づける。
 既に反応を示した僕へ荒い鼻息がその都度掛かり、それだけで昂奮を煽られてぴくりと跳ね、跳ねた矢先に兎の鼻先にぶつかると反動で又跳ねた。
 兎が僕に夢中になる間に僕も又兎の股間より伸びる怒張の臭いを鼻腔が捉えた。
 何度も嗅ぎ慣れた独特の臭いはそれだけで脳髄に鮮明な兎の張形を想起させ、逸る気持ちに後押されながら兎の腰を引き寄せる。
 臭いの素が強くなり、互いが互いに嗅ぎ合う状況下で先手を打ったのは意外にも僕だった。
 小さくも可愛らしい鳴き声を囀ずりながら兎も僕に倣って僕を咥え始める。
 上に伸し掛かる華奢な身体ながらも纏う筋肉量の張りの弾力はややも乱暴に扱われた所で物ともしない雄々しさを放ち、咽喉を貫こうと揺れる腰を支える腕に力が籠る。
 構わず腰を振る兎の動きは完全に僕を性の捌け口として捉え、鏡合わせの雄の自慰行為が展開されていく。
 相変わらず噛み癖がある兎の奉仕に痛みを引鉄として覚えた僕の身体が反応し、急速に登り詰めていく快楽の解放に圧されてこちらの奉仕の手が止まる。
 焦れてか兎が無遠慮に腰を振り、舌腹が摩擦で燃えて焦土の痕を残していく。
 脳髄が快楽で染まり、麻痺する感覚の中で激しい噴火を伴って互いの口腔を焼き尽くす。
 喉に流し込まれた蒸せる雄の臭いに堪えつつ、身体が兎なしでは生きていけない体質に染まりつつあるのを強く実感する。
 依存関係が末期的なステージまで進行していくのを焼ける体温越しに認識していく。
 一頻り快楽の波が収まり、兎が脇へと逸れて身体が自由になる。
 見つめ合う危うい輝きに本番へ移る事を示唆すると、兎は再び僕の身体へと乗り継いだ。
 もう一度先のを繰り返すのかと思いきや、今度は対面同士で見合っている。
 何をするつもりなのか意図を図りあぐねていると兎が膝立ちで腰を上げ、僕を掴んで位置を微調整しながら自らの臀部に押し付ける。
 その先が読めない程愚かではないが、同時に何故とも取れる行動であったし、そもそも彼は僕が入るのだろうか。
 そんな懸念を抱えていると強い摩擦が僕を焼き、一瞬の不意に漏れた悲鳴が呼吸を阻害する。
 だがそれは兎も同様の様で、加減も知らずに貫かれた我が身の快楽に打ち震え、全身を戦慄かせて涎を垂らしていた。
 その感触から兎が僕を受け入れたであろう事は疑いようもなく、何故という疑念は最早邪魔でしかなかった。
 あれこれを考えるのは後に回し、今は目の前の兎に集中しようと兎の手を手繰り寄せる。
 小さな手指がきゅっと指先を掴み、もう片方も同じ様に支えてやる。
 下げた視線が僕と噛み合い、互いの意思を擦り合わせる様に腰の動きも連動し、粘着質な水音がはぜては繰る動きに酷く昂奮を覚える。
 数回の繰り言をこなすにつれてやがて雲間から月が射し、光が彼の全容を露にする。
 彼の雄は萎びて崩れ、先端から止めどなく溢れる乳白色混じりの体液が僕の腹を濡らす。
 濡れた面から反射する輝きが彼を扇情的に煽り、堪らず腰を突き上げた。
 囀ずりと蜜が吹き零れ、緩急を含めたストロークに慣れたのか彼自身も腰を振り、次第に激しく加速する動きへ堪えられるはずもなく。
 快楽に溺れ、藁をも掴む手を強く握り、僕は彼の中へ爆ぜた。
 全身に広がる焦熱に狼狽えているとやがて倦怠感が鎮まりの報せとして広がり始め、胸板で鼓動を聴く兎の頬をそっと撫ぜる。
 長耳を手折ったり内側を指先でなぞりたてたりと甘いピロートークを経て兎が腰から僕を抜く。
 そのままベッドの横に倒れ、見せびらかす様に孔の拡がりを手指で更に拡げて挑発する。
 何処でそんなことを覚えてくるのだろうと呆れるよりも早く僕は兎に伸し掛かり、まだ固さを残す自身を以て兎を貫いた。
 下から見上げる先の姿と違って上から見下ろす兎の姿はとても好く映え、感化される様に獣の行為を振りかざしていく。
 三度ともなれば次弾の装填には時間と快楽欲求を要し、それならばと流れに任せて培った知識を彼に御披露目する。
 正常位から深山、松葉崩し、浮き橋。
 後背位から乱れ牡丹、抱き地蔵。
 全ては試せないものの繋げやすい体位を兎に教示し、あの手この手や様々な角度から責め立てられる感度の暴力に兎は笑み崩れつつ何度も全身を戦慄かせ、糾弾するかの様に僕をきつく締め付ける。
 連戦で体力的にも高まっては燻る射精感にも限界が近く、最後は再び兎が上になり、搾られるようにして果てた。
 意識も絶え絶えで先と同じく胸上で寝転ぶ兎に手を添え、緩やかにされど急速に意識を手放して眠りにつく。
 長期的な倦怠感と充足感、多幸感に満ち溢れ、その日は夕方まで目を覚まさなかった。
 後に兎の手持ちからいつぞやに無くした木の実を見つけ、僕が自分を慣らしていた様に兎もそれを内緒で用いて開発に勤しんでいた事を知る。
 また木の実の果汁には独特な粘性が含まれ、僅かながら毒性を孕んでいる。
 催淫剤としても用いられるそれが兎の尻窄まりで溢れ、間接的に僕も兎に引き摺られて獣の夜を過ごしたという流れになったらしい。
 それだけなら笑い話で済むのだが、闘いはまだ終わっておらず、陽が落ち切った頃に兎は僕を押し倒し、そしてあの時と同じ様に邪悪に嗤って僕の耳許で囁いた。
 嗚呼、しくじった。
 つまり君は最初からこれが狙いだったのだと。
 雄が一番気持ち好くなるポイントは何処かを自分の身を以て探り、学びて学習していたのだと。
 そして僕は彼に人間ならではの妙技の幾つかを披露した。
 そしてそれは自分に返ってくるのだと。
 頂きますと悪魔と天使が囁いた。
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 後書
 本当は8/2に載せるつもりだったけどちょっと遅刻しちゃった。
 陽が昇ってなければまだセーフだから許して。

 ガン攻め兎ちゃんおかわり。

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