#include(第三回仮面小説大会情報窓・エロ部門,notitle) この先、感応的表現が含まれるため注意してください。苦手な方はご遠慮ください。 作者[[GALD]] ---- 紙を一枚はがし取ってゴミ箱めがけて投げると、壁に当たって跳ね返り見事にゴミ箱に収まった。 独りで意味もなくガッツポーズを決めると、新しい日か刻まれた一枚の紙に目を向ける。 すると大きく赤い文字で、一目見るだけでも大事だと言わんばかりにこう書いてある、誕生日と。 それで頭の中にあった疑問のビーズが綺麗に糸に通ってまとまった。だから今朝彼女は機嫌が悪かったのだ。プレゼントかサプライズか何がしかを期待していたのだろうが、今朝俺はいつも通りおはようとしか言わなかった。 そっけない言葉に期待が裏切られたから、彼女はいつも以上に口をきいてくれないのだろう。 変に乙女チックで素直な性格でもないので、普段こっちに何か頼んでくる事はない。要するに、俺が何となく察しなければならない。 ツンとデレが4:1ぐらいの機嫌を取るのが難しい相手である、もちろん俺はツンデレが嫌いではないがそんな話はどうでもよかった。 気づけば俺は背後のソファーで寝そべっている彼女から急に殺気を感じるようになっていた。 「今日誕生日だったんだな…」 「今頃?遅い。」 声からでも不機嫌なのが十分読み取れるが、ふりかえってみれば表情が不機嫌そのものだった。 全身針葉樹のように毛を尖らせて、首のまわりだけ白く、そしてほかの大半は黄色い。 目はいつもよりも鋭利で、こちらを串刺しにしてくる。 世間ではサンダースと言われるポケモンであるが、世の中ではトレーナーが指示を出してポケモンが戦うのに対して、俺のサンダースの場合は俺が命令を出されて反抗的な態度を示しながらも従っているという感じだ。 だから、前日にぐらい誕生日でだから何か欲しいぐらい言えばいいのにという思いが俺にはあった。 「分ったよ、誕生日なんだし俺の出来る範囲で一つぐらい聞いてやるからさ。そう怒るなって。」 この時適当に何か買ってきて機嫌を取って誤魔化せばいいと、安易な発想で俺は軽率な発言をしてしまった。 後に俺はこれが失言であることをすぐに思い知らされた。 「ぞれじゃ、今日一日あんたの人権をかしなさい。」 「つまり、どうしてほしいんだよ?」 「一日奴隷でいろって言ってるのよ。いつも以上にこき使ってあげるわ。」 「お前、もう少し言葉を選ばないか?」 もちろん言葉以外にも慎重に考え直して再度選択してほしいとも思っている。 しかし、ここでまた彼女の期待を裏切ってしまったらただじゃ済まない事は、彼女の冷めない怒りから簡単に理解できる。 自分で口走ってしまったことでもあるし、責任は負うべきだろう。 「それじゃ、今日一日召使ってことでいいでしょ?全くどうでもいいことに五月蠅いんだから。」 「分ったよ、それで何してほしいんだ?」 「まずは言葉から選び直すことね。」 何処となく嬉しそうで、えらそうにきどって最初の命令を下すサンダース。 大差のない関係が大きく変わって、差のある上下関係となり、俺は姿勢を下げざる得ない。 「それでは、何をいたしましょうか、お嬢様?」 俺は謙って、からかってみせる。すると、期待を裏切って柔軟にかわされ、サンダースは悪くないと上機嫌だ。 浅知恵を絞って出てきた名案だったのだがゆえに、俺は悔しさの念をあらわにする。結局は俺が恥ずかしい思いをしただけだった。 それが一層サンダースには喜ばしく、ざまぁみろとでも言わんばかりに、憎らしくにやついている。 しかし、俺は反抗できる立場には置かれておらずただ頭を縦に振ることしか許されていない。 「ほら、ぼーっとしないで朝ご飯をもってきなさい。」 普段はテーブルの方まで歩いてきて、毎食を共にしているが、今日はサンダースはソファを占拠したまま手放す気はないようだ。 汚れるからと断ってやりたい所をこらえて、あらかじめ用意してあったポフィンやポロックがならんだ皿をソファの下に置いた。 サンダースは素直に釣られて、ようやく体を起して占領地をあけわたし、朝食にありついた。 育ち盛りの子供や血気盛んな雄とは違って、ガツガツと食いつかず、一個ずつ口に入れ込んで慎重に噛み砕いて飲み込む。 ゆっくりとした食事だが、サンダースが食欲かけることなく完食していく様を見ていると、俺は安心した。 食事中、俺の視線を邪魔に感じてサンダースが一度じろりと睨みを利かせてきたので、俺は机に撤退してサンダースと同じようにエネルギーを充電した。 俺もスピードを合わせたつもりで、ゆったりとした食事を楽しんでいたが、すぐにサンダースに呼ばれたので中断せざる得なくなる。 ソファまで歩み寄ると、最初に空っぽになった皿が視野に入り、次にはサンダースがソファで食後にも関わらずだらしなく寝ころんでいた。 味が気に入らなかったのか、良が足りないのか、俺は呼ばれた理由に見当がついていなかった。 サンダースは俺の視線と自分の視線を合わせると、次に皿を方を向いてまた俺の方を向いた。 何をしてほしいか察した俺は、皿を拾い上げて台所まで持っていき、再び朝食を取り出した。 サンダースは平和に食事を済ませようとする俺が気に入らなく、どうでもいいような理由で呼び出しては俺の朝食の時間を小刻みにしていく。 ことごとくサンダースに邪魔されながらも、俺は朝食を終えて台所に行きサンダースの皿と自分の食器を洗う。 蛇口からの水が無駄に流れたことをぶつぶつ言いながら、汚れを落とし洗剤の泡がついていないか念入りに確かめる。 自分の仕事を片付けたと一安心すると、聞き覚えのある声に呼ばれて思い出さされる、今日の自分に自由がないことに。 今度は外で連れ出せとのこと、毎日の習慣であるかのように辺りをうろつくだけである。 しかし、今日は違ってかなりの困難となって立ちふさがった。最初は歩くペースで歩いていたが、自然とサンダースとの距離が開いていく。 自分の体重が増えたのか体力が落ちてしまったのか、足の速度を上げて後ろに続く。 速く歩くという行動は駆け足よりも疲れることのようで、変に足が痛いがサンダースには遅れを取らずに済んでいた。 それもほんの数秒でまた差が開きだし、同じような状況が続いている事を考慮すると、ようやく俺の頭にサンダースが誘導しているという答えが浮かぶ。 そこで俺は付き合ってられないと言わんばかりに速度を下げてサンダース見守る側に移ろうとした時、鬼畜な命令が俺に下された。 俺は走れと言う単語が飛んでくると、サンダースの後ろを追いかけなければならなかった。 もちろん追いつけるわけがない、ポケモンの中にも速い者と遅い者、同じ種でも長所や短所性格の違いから人間よりも多くのパターンが存在する。その中でもサンダースと言うのは速い種族に辺り、さらに本人の性格は自分勝手でその上に俺に苦労させたがる面倒なタイプ。 サンダースは加減を知ってはいるが、上手い具合に負担がかかるように手を抜いてくれる。朝からハードなマラソン大会に参加させられてしまったものである。 サンダースは走っている人を自転車で追いかけるような軽い感じで走っており、一方で必死に走っている俺の様は、トレーナーがポケモンに鍛え上げれているどこか奇妙な風景である。 走っている俺には他人の視線を気にしている余裕はなく、何かに追いかけられるが如くダッシュで路地を走り抜けていく。 対して遊びの様に息を乱さず軽く駆けて行く様は俺に対してのからかいなんだろう。 出来ることならサンダースのように軽いステップで淡々と並んで走ってやりたいのだが、全身から流れ出る汗と真剣な俺の表情からは余裕の文字は浮かび上がらない。 体力が減っていく中、走ることに集中していき目に映る風景も、頭はそこに建物や障害があると認識するだけになっていき、俺はただの走る機械と化していた。 サンダースを追跡するだけに神経を注ぎ、足にエネルギーを集中しているので、自分の正確な位置が分からない。 足がサンダースだけを目指して追い続けていると、ようやく満足してくれたのかサンダースは足を止め、俺もサンダースの後ろで立ち止まり、手で膝を抑えなが乱雑に空気を吸い込んでは吐く事を繰り返した。 俺の疲れている様子をサンダースは情けないと俺に一言笑って見せつけた。 「お前について行けるわけないだろ。お前は余裕なんだろうけどさ。」 「あら、よく分かってるじゃない。感謝しなさいよ、あんたに合わせてあげたんだから。」 こちら側に全力を出させておいて、こんな言葉が一体どの口から出てくるのだろうか。結果、凡人の努力では種族の壁を越えることはできないだろう。 サンダースの厭味ったらしいスマイルに、俺は少しでも反撃してやろうと思考を回転させたが何も練り上げれず、荒れる呼吸を整えていた。 「いつまでそうしてるの?さっさと開けなさいよ。命令よ、命令。」 返事を返す余力までもが惜しい俺は、無言で鍵を取り出して扉を開ける。 扉が開くとするっと俺の視界を抜けて、気がつけばサンダースは家の中に入っている。 内側から鍵を閉めると、俺はリビングまで急いで走り込みクーラーのリモコンを片手に、クーラーの口から出てくる冷風の前に立ち涼んだ。 疲労が蓄積されていなくても汗は書いているようで、独占している俺をみて高さの足りないサンダースは羨ましそうに俺の方を向いていたが、目線があうとそっぽを向いた。 「そんなことしたって、汗臭いのよ。シャワーでも浴びてきなさい。」 「分ったよ、それじゃお前は涼んでろよ。」 「命令する立場が逆よ。ちゃんと身の程をわきまえなさい。」 意地になっても負けたくないのか、サンダースは独占して涼んでいる俺の行動が許せないようだ。 内心では負け惜しみじゃないかと思うが、確かにあれだけ走ったのだから大量に汗をかいてしまったことも事実。 サンダースは俺よりも嗅覚が発達しているため、サンダースには俺の汗臭さが気分が悪いのかもしれない。 あれだけの距離を走りまわったのだから、大量の汗をかいてしまったし俺自身服も着替えようとは考えていた。何ら都合の悪くない、むしろ良いとさえ言えてしまえるサンダースの指示に素直に従って俺は着替えを準備し風呂場へ足を運んだ。 しかし風呂場に行ってみれば、苦しい現実が待ち受けていた。サンダースが待ちくたびれたように暇そうな表情をして待っていた。 「私も汗かいたんだからちゃんと洗いなさいよ。」 「ちっ、わかったよ。」 ようやく自由時間を確保できたかと思えば、ちゃんと手を回してくるサンダース。いつもなら払いのけて脱いだ後ちゃんとタオルを巻いてやり抜いてきたが、あいにく今日はそうはいかない。 仕方がなく、俺は上着のティーシャツを一枚脱いで適当に投げ捨てた。しかし、ここで手が止まって気まずい雰囲気が立ち込める。いつもはいないはずのサンダースがいるためむやみにズボン、ましてや自分の下着までもを簡単に脱ぎ捨てるわけにはいかない。 サンダースが人間でいないのは承知の上だか、それでも俺にだって男としてのわきまえるべきことぐらいは理解している。俺は困惑しとりあえず、サンダースの方を悟ってもらおうと試みる。 「何ぼーっとしてるの、さっさと脱いだらいいじゃない。」 俺は言い訳が手元になく、あぁすまんと相槌を打つ事しか出来なく、これによって自分の首を絞めることになる。 この窮地での最善の手はズボンを脱いで下着だけのまま入ることしか残されていなく、俺はそれにすがるしかなかった。 ズボンを脱ぎ捨てたシャツの上に投げ捨てると、そのまま風呂場に向かおうとする俺をサンダースが引きとめる。 「それも脱がなきゃ、入れないでしょ。」 「あのな、それぐらいは分かってくれてもいいだろ。」 「私はいっつもあんたと全裸で向かい合ってるんだけど?それとも私は裸なのはあんたには当たり前なの?さっさと脱ぎなさい。」 俺は硬直した。不機嫌そうな顔をするサンダースは別に理にかなっていないわけではない。 俺自身が今日一日要件をすべて飲むと約束をしてしまったのだから、俺が反抗することはそれに反するのである。 俺の手の指が下着のゴムに引っ掛かったところで、常識がその状態でとどめていた。 約束を守るか、常識の範疇に収まろうとするか、苦渋の選択が迫られていた。 別にサンダースとの間だけの事なのだからといいじゃないかと言う安直な発想に対して、遵守すべきことがあると固い意志が、俺の中でぶつかり合っている。 どちらがましな結果をもたらしてくれるのか、俺には見当がつかない。 「何止まってるの?さっさとしなさい。」 とうとうサンダースは痺れを切らせてイライラ出した。 「タオル腰に巻くのはありだよな?」 苦しい逃げ道を見つけた俺はそれを進むしかない。 「何馬鹿なこと言ってるの?いいわけないでしょ。」 あっさりと退路が絶たれてしまい、とうとう俺は選択の余地が二択にまで縮められた。 結局俺は恥を捨てきって自分の最後の鎧を自らの手でずらした。 自分でも最初はやってしまったと後悔したが、今更引き返せないとそこは割り切った。 「どれだけ時間はかかってるのよ、さっさと入るわよ。」 風呂場に入りシャワーを出し、サンダースの方を見ると先を譲ってくれるらしく、俺は恥ずかしさもあって猛スピードで頭をかきむしった。 それによって鎮まるどころか、一層気が立ってしまう。 俺はシャンプーで頭を泡立ててシャワーで流すと、さっぱりしたのは髪だけだった。 次はサンダースの番。とりあえずこんな格好でサンダースの前に堂々立つ勇気はなく、シャワーを片手に背をサンダースに向けて奇妙な背後へのまわり方をする。 まずは顔にかからないように全体にシャワーを掛けながら、自分の髪のように雑な扱いではなく、丁寧に毛を伸ばしていくように、いつも逆立っている毛をゆっくりとながしながら倒していく。 いつ触っても良い毛波をしている。丹精込めて毎日俺が手入れを行っている甲斐があるというものだと、サンダースの手入れをするたびに満足感に満たされる。 だからと言って、毎日べたべたと触れるのも気が引けて、毛を整えてやる時ぐらいしか、触れる機会が俺に訪れることがない。 次に目を閉じるように言ってから、耳に入らないように耳の裏や頭の毛なども丁寧に扱っていく。そして尻尾の先から前足、後ろ脚まで一式お湯を流した。 蛇口をひねって一旦シャワーを止めると、サンダース用に別に買っているボトルの方から液体を手に出す。 両手で擦り合わせてから、すり込むように塗っていき、優しくサンダースの毛を泡立てていく。 「痛くないか?」 「大丈夫。」 サンダースが大人しいのなんてこういう時ぐらいしか俺は見かけたことがない。 全体の黄色い毛が白とまだらになると俺はシャワーで泡を落としていく。 これできれいさっぱり、本来はここで終わるはずだったのだ。 今度は前も洗えと指示が下る。流石に俺も気がすすまない。 サンダースは種族の壁が存在しながらも異性なのである。言い訳になるが、それを理由に俺は背中や頭や尻尾辺りだけしか洗わない主義だった。 「あのな、少しぐらいは分かってくれ。調子にのりすぎて後悔してからじゃ遅いことだってあるぞ。」 「別に後悔することなんてないでしょ?あんただって年頃の雌の体を触れるんだから喜んだらどうなの?多少は多めに見てあげるわ。」 このサンダースの自信は何なのだろうか。別に身の回りに比較できる相手がいないにしろ、自分の体には自信があるようだ。 しかし、サンダースが許可したところでそれはそれで、俺のポリシーに関わることに何ら変わりない。 それに俺の下半身のこんな状態をサンダースの視界に入れる危険をさっさと排除してしまいたかった。 「どうしてもなのか?」 「あんたに反対する権利ないでしょ。」 全く退く姿勢を見せないサンダース。強固に自分の意見を張るサンダースを突破することでさえ骨が折れるのに、状況だけに困難を極めた。 そうなれば、俺は隠してやり過ごせる方法を選択するしかない。 俺はシャワーの蛇口の届く範囲にプラスチックの椅子を配置する。 そのプラスチック製の椅子に座り、苦し紛れに両足の内に寄せてふくらはぎの下に俺の反応物を隠す。 自分でもみっともない格好だと分かっているが、悠長な事を言ってられない。 そしてサンダースに膝に飛び乗らせると、サンダースの背中が俺に来るように向きを変える。 こうやって膝に乗せてみればサンダースは大きいもので、俺の頭より高い位置にサンダースの頭がある。 首を回して慎重に洗っていこうと俺は考えて、サンダースとの顔の距離を考慮していなかったので、不意に視線が合っても気まずい。 ゆるくシャワーで流しながら、闇雲に毛を同じような手つきで倒していく。 適当に風呂に入ったり、お湯で流す程度の事はあっても、直接俺が手を加えるのは初めてだったが、背中のようにさわり心地の良い。 手の届かない領域であったが、別に問題がないようなので、これに変に安心して慎重さを緩めてしまう。 その時に事件が起きてしまったのだ。俺は毛を倒していくと、背中では感じたことのない柔らかい感触がし、すぐに手を離したが感触がしっかりと手に刻まれた。 普段サンダースは四足歩行であり体毛で隠れているため、俺の視界で存在を捕える事が出来ない物だ。 サンダースは雌なのだから、あって当然なのである。 無作為に触るから、こういう結果を俺が導いてしまったわけだが、この時俺が思ったのはしまったと後悔するのではなく、思ったより胸があるという驚きの方が大きかった。 女性などに比べれば論外になるのかもしれないが、見かけ上存在を認識できない物が、触ってみればあるのだから俺が驚くのも当然だろう。 この驚きに遅れてようやく付いてきたのが、後悔と羞恥だった。 忘れようにも消せない手に残っている感触が一層後悔と羞恥を強めて、俺は硬直していた。 そして、手に残っている感触とは逆に、足からは挟んでいる物が硬くなっている感触がする。 「さっさと続けなさい。別にそれぐらい大したことじゃないでしょ?」 サンダースに些細な事だと告げられてから、俺はまだ作業の途中であることを思い知らされた。 結局、中断するわけにもいかず、俺はサンダースが気にしない程度に収めることはできたものの、何度も胸を触ってしまったのだ。 風呂場と言う地獄から抜け出すと、いつもの惜しい毛の感触はなく、俺は柔らかさが記憶から抹消できなくなっていた。 それを上書きするために俺はドライヤーを握りしめて、ちゃんと固さを手に覚えさせながらサンダースの毛を乾かしていた。 ある程度乾かしてやると、次にサンダースは電気を体中から発生させて、電気を纏う。 これにより、サンダースの毛が本来のトゲトゲしたものに戻る。 サンダースという種族は、体毛が特殊な類なもので自分が戦闘態勢に入ると、体で生成された電気によって鋭く尖るのである。 それと同じ要領で、電気を流してやるといつものように逆立ち、張りのある毛に戻るのだ。 体の周囲を電気がぱりぱりと音を立ててほとばしり、音が徐々に小さくなっていく。 纏っていた電気も体の中に収束していき、サンダースはいつも通りの容姿に戻った。 「お疲れ様。ほら、ぼーっとしてないでさっさとしなさい。」 サンダースはすたすたと風呂場から出て行く背中を、俺はただ見つめるだけだった。 複雑な気持ちが俺をその場に固定させていた。ある程度の関係を保っておかなければならないのに、サンダースが計算してかたまたまか、距離を縮めてくる。 今この気持ちを秘めたままでサンダースを追うのは、自分からも距離を詰めていくように思えて、戸惑いが俺の足を縛りつけている。 さっきまでの興奮は冷めて、俺は落ちついて服を着ていく。 今日は極力サンダースと接するのは控えておくようにしよう。 俺が服を着てリビングに戻ると、サンダースはソファを占拠して相変わらずだらけている。 俺が戻ってきたのに気がつくと、サンダースは体勢を変えてソファの片側に身を寄せる。 ここに座れとサンダースは暗に意味しているのだろうが、俺は冷蔵庫から冷えた麦茶と食器棚からコップを持って来る。 コップを茶色い液体を満たしてから、俺はそれを片手に床に座ってソファーにもたれ、コップを口元に持って行く。俺が明らかに座る気のないことから、サンダースは体勢を元に戻す。 「ねぇ、あんたはどうしてサンダースに進化させたの?」 コップを傾けていた手が固まり、俺は口を閉じた。 「リーフィアやグレイシアは難しいかもしれないけど、ブラッキーとかエーフィならわざわざお金をかけなくてすんだんじゃないの?」 サンダースの述べているように、リーフィアやグレイシアに進化させるには特別な状況下で経験を積むことが必要であり、俺の身に周りでは厳しい条件であり、そのためこの二匹は進む道から外れていた。 「水や炎の石だってあるのに、何で雷を選んだの?」 サンダースは今の体に進化したことに怒りを覚えているというより、素で疑問に思っているように問いかけてくる。 俺はコップを置いて黙った。何の反応も示さない俺に、サンダースは珍しく嫌気がさすことなく返答を待っている。 病気にでもかかったようなサンダースの冷静さが、俺にも感染して本音を口にした。 「自信がなかったんだよ。ブラッキーやエーフィに育て上げる自信が。」 イーブイという種族は珍しいことに、戦いの経験だけでは進化しない代わりに、特殊な条件をクリアすることで見合った姿に進化していく。 朝か夜を気にすることは誰にだって出来る。エーフィやブラッキーでの一番の難関はなつかれるということである。 かりそめでも愛情を注いで、相手側に答えてもらうことが条件なのである。 進化前から俺に対して命令口調なところや、上から視線の態度から、俺はサンダースの条件に求められる人物ではないと諦めざるえなかった。 「そんなのあんたの決めつけでしょ。別になろうと思えば選べた道だとは思うけど。」 「悪かったな、俺が勝手にサンダースに進化させて。」 「私は気してないの。あんたが私にそっけないから、私に対して満足してないかって聞きたいわけ。いい加減察しなさいよ。」 サンダースの意外な言葉に俺は自分が馬鹿馬鹿しくなった。俺がしていたことは独断と思い込みの塊だった。 距離を取ろうと固くかまえていたつもりが、急な安心感に俺は頬に生温い物を感じて、崩れた。 過去をふりかえってみると、何か響くような感情が強まって、情けない後姿をやめることが出来ない。 「男でしょ、しっかりしなさい。」 「悪かったな、俺はお前みたいに男らしくないんだよ。」 「あら、これでもか弱い女の子であるつもりなんだけど?」 どこがだよと俺はくすっと笑うと、サンダースも釣られて笑みを浮かべた。 これを機に俺は過去に沈んで暗くなるのをやめて、残った時間をこき使われながらも楽しく過ごせた。 サンダースに今日ぐらいつくしてやっても悪くないと、心境と言うのは簡単に変わってしまうようで、そのお陰で記念すべき日もそれらしいものに仕上がっていった。 そして、幕を引くために俺は部屋の電気を消してベットに横になった。 今日も終わりかと一安心と少しの未練を持ちながら、夢の世界への切符を買った時だった。 俺の部屋に来客が訪れた。枕もとの時計の針に目をやると12時を過ぎていないので、サンダースの注文を受けるために俺は起き上がった。 「まだ、何かあるのか?」 「まだじゃないでしょ、サンダースに進化させた理由を聞いてないわよ。」 「あぁ、子供の時にかっこいいと思ってな。ブラッキーもかっこよかったけど、そっちは説明したとおりだ。」 「雌に対してかっこよさを求めるなんて呆れるわ。」 もっともな理由でサンダースはため息をついた。 嘘をでっち上げたり内容を加工したりしているわけではなくて、子供の時にかっこいいと思ったことは事実。 それに基本的に男が子供のころ追求するものなんてかっこよさが相場だろう。 「それで、今でもかっこいいのかしら?」 「昔の俺が見ていたら、かっこいいって喜んだだろうな。」 「それじゃ、今はかっこいい以外に何か言ってくれるわけ?」 確かに今サンダースに対して俺はかっこいいとは思ってない。進化してからの数日間は変化に喜びを感じたものの、見慣れて行く内に冷めていった。 しかし、サンダースに対する感情がなくなったわけではなく、愛情を注いでいる内に本当に可愛いと危険な感情が生まれていた。それを抑えるためや抵抗感を覚えたことかた、俺は距離をおいていた。 だから俺は言葉を詰まらせた。適当に喋ってるだけのサンダースの言葉に戸惑った。 目線だけを合わせている俺めがけて、突如サンダースは飛びかかり、すかさずに俺の中に柔らかい触感の物を這わせた。 何が起きているのかを理解しているからこそ、戸惑いに混乱が重なり俺は口内をサンダースに荒らされ放題。 サンダースはなかなか解放してくれず、数分間口の中の形を調べるかのように舐めまわしてから、ようやく顔を離した。 「本当にあんたって鈍い。」 俺は戸惑いを隠せず、サンダースと赤面同士で見つめあう。 「好きぐらい言えるでしょ。本当にいつまでたっても馬鹿で鈍感で嫌になるわ。」 俺はサンダースの言葉に自覚させられた、可愛いのような温いものじゃなくて、愛しく強く思っていると。 「さてと、服脱ぎなさい。今更恥ずかしいなんて言わせないわよ。」 仰向けの俺を踏みながら、サンダースは見下ろして笑う。 もちろんサンダースの権限はまだ消滅していない、俺は完全服従の立場に置かれている。 「それとも脱がせてほしいの?困った趣味してるわね。」 ぐずぐずしているとサンダースはズボンのボタンを外して緩め、腰のゴムを噛んで強引に引きずり降ろそうと引っ張る。 俺は反射的に腰を引っ張り上げて抵抗し、ズボンにかかっている力が釣り合い持久戦が展開された。 理由云々ではなくてプライドで引き上げる俺に対して、強引に自分の意思を貫くサンダース、互いに一歩も引かない戦いになっている。 「手のかかる馬鹿ね。ちょっと大人しくしてなさい。」 サンダースと触れ合っている俺は直接電気を流しこまれて、体中を駆け巡る血のように電気が広がる。 指の先まで痺れて全身脳の命令を聞かないようになり、自由をはく奪される。サンダースは丁寧にズボンのチャックをずらしてから膝のあたりまでズボンをずらし、下着も同じように取っ払う。 何も守るものがなくなった俺のものは開き直って、ピシッと立っている。サンダースはそれをペロッと一舐めして、俺は顔をしかめる。 「いっつも私を見てこんなもの隠してるわけね。馬鹿に加えて救えない変態よ、まったく。」 抵抗できなくても口は動きそうだったが、図星でそれすらも俺はできなかった。 反撃する態度を見せない俺に、サンダースは容赦無く物を前足で押さえつけて舐めはじめる。 肉食獣に捕まってしまった草食動物は基本的に何をされても文句が言えず、痛感だけを味わう。それと似たようなもので、サンダースは無抵抗な俺を弄ぶ。 押さえつけて一部だけを楽しむことに飽きを感じたサンダースは、もっと自分を満たすために今度は自分も横になって前両足で物を掴んで上下に摩る。 そして先の方に舌を伸ばし唾液で俺の物を汚し、俺の物からも透明な液体が流出して混ざり合う。 混ざり合った混合物は垂れ流れて上下に動かされている皮の間に入り込み、音を立てる。 適当に攻撃してくるさっきまでとは違い、場所や攻撃の範囲、手数などがはるかに上をいき流石に俺は無言でいられなくなっていた。 しかし、極限状態に至るには足りなく快感を味わい満たされていく一方で、俺の中には不満が残る。 俺と同じようにサンダースも気に入らない事があるのか、口を放して前足で俺の膨れ上がったものの先を俺に向けて押さえつける。 肉求がやわらかく感触はいいものの、殺気までのとは比にならないくらい緩い。肉球をサンダースは押しつけながら、不満と言うよりもいかにも何か企んでいるような笑みを浮かべている。 「さっきから何も言ってくれないけど、ちゃんと気持ち良いの?無言じゃ分からないわ。」 サンダースが俺をじらしてくる。言ってしまえば、一度は味をしめた体でこんな比較にも値しない行動を続けられてはたまったものではない。 不満を思っていたことでの罰なのだろうか、サンダースはただ押さえつけるだけで全く扱ってくれる様子はない。 単に無言で困っている様を見下して楽しんでいる、サンダースならいつものことである。 「返事できないのかしら?まぁ、しろとは命令しないけど。でも、何にも言ってくれないと、分かんないわよ。」 サンダースは楽しそうにしらばっくれる。俺が顔で語るもむしろそれがサンダースに餌を与える形になり、サンダースが喜ぶだけである。 溜まってきていた快感が抜け始め、それに比例して、だんだん俺の体は抑えがきかなくなっていく。 欲しい、欲しいと何かに溺れたかのように欲望が手を伸ばす。その欲の塊が俺の体から這い上がってきて口から飛び出した、言葉に変換されて。 「続けてくれ。」 「あら、どうしてかしら?理由を省かれたら、何がいいたいのか伝わってこないわ。」 まだ余裕を見せて煽るサンダース。この状況で俺の決心は固まっていた。今更ためらった所でいい方向にも転ばない。 「気持ち良かったから、続けてくれ、サンダース。」 「久々に名前を呼んだら、エッチな注文ね。さっきよりも、もっとしてあげるわよ。」 するとサンダース俺のものの先を今度は自分の方に向く様に倒し直して、口を接近させる。 そして口が俺の物に触れ、次の瞬間中に入っていく。口の中に先を隠しこむと、サンダースの口の中で獲物を待ち受けていた舌が猛威をふるう。 口入れ込んだ俺のものの先端部を舐めまわしていく。舌の柔らかい感触なんて二の次で、舌が這いまわっていた時の快感とは比べられない衝撃が俺に走る。 激しい連撃が俺に休みなど与えず、俺の全神経を会館で麻痺させていく。 本来するべきことを快感で埋められたからだの神経は、各々が動かすことのできる部位を僅かに振動させる。 サンダースは更に追加攻撃を仕掛けてくる。顔をひいたり元に戻したりして、俺のものを全体的に刺激していく。 舌での細かい攻撃と俺の物を口から抜き差しする動作に、不満など感じる隙もない俺はされるがままに快感を受け止める。 この全身が本能的に求めている感覚に俺の体は酔っていき、サンダースの前では息を荒くするだけの動物と化していた。 溺れている俺にサンダースは満足するのと同時にもっと深く引きずり込んでいこうと速度を上げる。 加速していく快感に俺は情けなく声を出してしまい際するようになり、迎えるべき時を迎えることになる。 「すまん、っ…」 言葉に発した数秒後に俺は見えなくとも分かるような白い濃い液体を、サンダースの口の中に放出した。 急に噴き出す白濁液をサンダースは口内ですべて受け止めると、飲みこんでいき搾りだせる限り俺のものから吸い出していく。 「あんたので口いっぱいじゃない。どういう神経してるの?もう少し気を使いなさいよ。」 「お前今飲んでたろ、おまけに色々サービスしておいて…」 「出たものは勿体無いから全部飲んでるだけよ。あんたが気をつければこうならなかったの。」 「吐き出すとかできただろ、無理に飲まなくてもいいじゃないか。」 この言葉にはサンダースは見送りのようだが、ストライクゾーンに入る。さっきまで人を虐げて遊んでいたとは逆に恥ずかしそうに顔に同乗の色を示す、サンダース。 「どうでもいいでしょ。それより私の方も相手しなさい。」 逸らしたいのも含まれているのだろうが、サンダースも欲望を解放したいようだ。 しかし、知識があると言っても浅はかな俺には最善の選択が思い当たらない。変にまともな案を捜し求めて思考を彷徨っていると、ふと封印して永遠に出すこともないであろう物の事を思い出す。 今のっているベットの下を覗くと、数個の箱が並んでいる。そこから透明でない中身の得体の知れない地味な色の箱に俺は手を伸ばす。 それを取りだすとサンダースは何が出てくるかはあまり気にしていないようで、むしろ時間を稼ぐ俺の行動に嫌気がさしやつあたりに箱を睨む。 俺は箱の中から用のあるものを取り出すと、サンダースは呆れてため息をつく。 「何を思ってそんなもの隠してるのよ、答え次第では丸コゲじゃすまないわよ?」 「新品だから心配するなよ。」 「そう言う問題じゃないの、私以外にいるのかって聞いてるの。」 「いない。」 「嘘ついてるんじゃないんでしょうね?」 ここからループに入る。変に疑り深いサンダースは俺が無実を証言しても一向に認めてくれない。 話がまとまる頃には昂っていた気が大分冷めていた。 俺は昼間のようにサンダースの背中を俺にもたれさせて座らせると、前足の脇に手を通して、胸部の辺りに触れる。 昼間と同じくサンダースのいつも触れている場所とは全く別の部位を感じさせる感触がある。 俺は手で軽く掴んで揺さぶると、柔らかい一体の中に二点だけ逆に固い感触を覚える。サンダースの硬化した乳首が興奮している感情を物語っている。 夢中になる柔らかさ、昼間この感覚が抜けないのも俺は納得ができた。俺は揺さぶりながら乳首を摘まんだりしてサンダースの反応を見てみたが効果はいま一つ。 名残惜しいが続けても俺だけが満たされていくだけで、サンダースの要求には添えれないので手を離す。 そしてさっき取り出したローターを取ってスイッチを入れると、ちゃんと中の電池が生きているらしく稼動する。 背後から覗きこんで、俺はあいている方の片手を後ろ脚の間に伸ばしてサンダースの秘所を確認する。 そして秘書の入口を二本の指で広げると、黄色い毛の中に埋もれていた雌の象徴が現れる。 そこにローターをあてがうと、サンダースは息を苦しそうにする。俺は当てる場所をずらしていきながら、サンダースの反応を見て楽しむ。 「あっ…何よぉっ、これっ。」 やられたい放題だった分、仕返しをするというのは気分のいいものだったし、何よりサンダースのいつもに見れない表情が俺を一層駆り立てた。 無言で快感に対する体の動きを最小限に抑えようとサンダースは頑張るが、段々神経を食いつ潰され息を漏らすようになる。沈黙を守り閉ざされていた口の門は半開きになり息が辛いのを訴えている。 「はいってくる…」 サンダースのもっと必死さ様がみたくなり、俺はローターを秘所の中に少しづつ押し込んでいくと声を上げるサンダース。 まだ小さいのでましだが、音程は高く響きそうな声でサンダースは鳴いている。その声が俺の心に響くと同時にたくさんの欲望を目覚めさせて、再び体温を上げる。 ローターの振動部分をサンダースの秘所に収納すると無力なサンダースを仰向けにベットに寝かせる。 何一つ抗うこともせず、仰向けにされたサンダースは足の先をぴくぴくさせながら一人で快感と戦っている。 けれどもサンダース一人の世界を傍観しているだけではつまらなく、俺はサンダースとを隔てている快感のもとであるローターを引き抜く。 自分の世界を覆っていた快感がなくなると、サンダースは俺と同じ世界に戻ってくる。 俺はサンダースの秘所を二本の指で広げる。後ろから覗きこんだときよりも至近距離で見ると、経験のないせいか綺麗にに映るピンク。 俺が凝視しているだけで何もしかけないでいると、サンダースは隠そうと後ろ脚を閉じようとする。 俺はそれを二本の腕で横に押しのける。 「いい加減にしなさい、少し多めに見ればこれなんだから。あんたは今日私のいいなりなのよ?」 気短なサンダースは俺に焦らされることでのイライラと無様な様での恥ずかしさでいっぱいだ。 形勢逆転したこの状況で更に優先権を獲得するために、俺は枕元にある時計を指で指す。 指の指す先を追うサンダースの視線がたどり着いたのは、12時を超えて日付を跨いだことを告げる時計。 俺は解放され自由の身であることの証明を共になしている。 「悪いな、お前の言うことに従う義務はもうないんだよ。たっぷりいじめ返してやるからな。」 俺はサンダースの恥ずかしくて隠そうとしている足の間に顔を埋めて舌を伸ばす。 初めて味わう雌の秘所。一舐めではどう表現したらいいか分からない味がし、もう一回と続けてみるがやはり一言でまとめるには難しい。 御留守になった片手はサンダースの胸にある固くなった突起をつまんで軽く捻る。 一方、ローターで十分に刺激を受けた秘所は舐めるだけで音を立てるほど濡れている。俺は舐めながら乳首も攻め立てサンダースを追いやっていく。 身を任せたサンダースの聞きなれない声と、秘所での液体が立てる音が重なり部屋に響く。 いつもの刺々しい物ではなく、もろく叫ぶサンダースはいつもになく愛しい存在となって可愛いと心の中で思わざる得ない。 だからこそ、可愛いサンダースをいじめたくなる。 「いやっ…あっ…って、…」 秘所から手を引き、俺はもう片方の空いている乳の方にしゃぶりつく。 やはり舌で触れても変わらない、不動の柔らかさは夢中にさせられるものである。 「どっちが気持ち良いんだ?」 俺はサンダースに笑いかけると片手は依然と乳首を優しく捻りながら、もう片手でサンダースの秘所を広げて尋ねてみせる。 秘所がノーマークになっている今、サンダースはさっきよりも断然落ちついていた。その分内面には不満をサンダースは積もらせる。 「はっきり言わないと伝わらないったのはお前だぞ。」 「下の方が…気持ち良い…」 限りなく聞こえないに近い音量で恥ずかしさをこらえるサンダース。これ以上しらばっくれると、かわいそうになってくる、あるいはサンダースに攻撃される可能性もある。 俺は素直にサンダースのいった通りに体勢を変えて秘所に顔を近づける。 さっきまでは抵抗をしていたが、覚悟を決めたのか性欲に飢えているのか、サンダースは受け止める気でいるようだ。 改めて触ってみると秘所の周りの毛は湿っていて、手で秘所の周囲を抑えると我武者羅に舐めはじめる。 経験はなく知識の浅い俺のしている事は不器用な感じがしていたが、サンダースの性感帯は敏感に反応して体を震わせている。 「本当にっ、やらしいんだからぁっ。」 少しは異性を取り戻したのか口調は反抗的なものに戻っているが、こんなサンダースの醜態をさらされててしまっては説得力に欠けている。 最初はどうしたらと疑問がたくさんありながらも、秘所に触れ続けている内に俺は何も考えなくなっていた。耳に響く、サンダースの高い鳴き声、秘所をかき混ぜる音、舌で感じる感触、全てがサンダースからの物で、俺はサンダースを心底から求めているだけになっていた。 「あっ、ちょっ…加減ぐらいっ…」 完全にスイッチが入ってしまってる俺には届かない。 舌で感じる感触を何度も確かめようとするほど、速度は加速していき一層忘れられないように感触を覚え、快感でのサンダースのあえぎ声も同時に耳に刻まれる。 それでも足りずに、抵抗感の消えてしまった俺はサンダースの股に顔を密着させて秘所の入口を徹底的に舌で調べ尽くす。 「中まで舐めっ…ちゃ、やだっ…でるっ。」 サンダースの言葉か何を意味しているかなんて理解しようとすら俺は思わなかった。 ただ夢中にサンダースの体を必死に求める俺の起こした快楽に、サンダースの耐久は限界を迎える。 サンダースは俺の目の前から噴き出し、液体を俺の顔面に散漫させる。液体が顔にかかったことでようやく俺は目が覚めた。 同時に、サンダースが目的を達成し、その報酬として俺の顔にかけた愛液を俺は手などを使って口に入れる。 走っているだけでは全くペースを乱さないサンダースが息を整えようと、無言で荒く呼吸する珍しい光景に満足感以外の何物でもない物が俺を取り巻く。 無防備に倒れこんではぁはぁと息の整わないサンダースは、雄の感覚と言うものを揺さぶるものだった。 「少しは加減ぐらいしなさいよ、気持ち良かったから許してあげるけど。」 サンダースは深呼吸してようやく自分の感覚を取り戻したようだ。 それでもペースは不安定なままであるが、衝動を抑えきれないサンダースは仰向けになって語りかけてくる。 俺はそれに応えてサンダースに覆いかぶさる。 「前座はこの辺で、ちゃんと私の事思ってるの?」 「今更それをきくのか?」 正直ここまで段階を踏んでおいてのサンダースの質問は、愚問に等しい。 「言ってるでしょ、言葉に出してもらわないと伝わらないって。」 強気に装うサンダースの不意を俺はついた。自ずからサンダースの口に自分の唇を重ね、行動で表してみせる。 驚いた眼をしたサンダースであったが、すぐに目を閉じて自分も何かに浸っているようだ。 俺が話すと、いつもと何ら変わりない表情だったが、いつも以上に可愛く思える。 「いきなりなんて、我慢できなくなってきたの?」 「お互い様だろ。お前だって。」 俺は秘所に手を伸ばすと、変わらずサンダースのはいつでもと言わんばかりにあふれ出している。 図星なサンダースは恥ずかしそうにそっぽを向くと、さっさとしなさいと俺に言い放つ。 その言葉を引き換えに、俺は手で秘所を抑えながら自分のを沈めて行く。 さっきまでとは大きさの違うものを受け止めるサンダースは、つらそうな色を顔に写す。 それに釣られて俺は行動を一時停止する。 「大丈夫だから、さっさとしなさいよ。」 俺は再び行動を開始し、サンダースの中にある壁を躊躇いなく壊して一体化する。 サンダースは口で余裕を語っても、辛い事は表に浮き出てくる。少しサンダースが落ち着くまで様子を見ていると、連結部分からサンダースの温もりを感じる。生を感じさせられる温かさに俺は満たされていた。 「やっとね…あんたと一つになれた。でも、これからよ?」 サンダースも準備ができたようなので、俺は腰を動かす。 サンダースの舌とは違う、極上の温もりと柔らかさが俺のものを挟みこむ。 まるで吸いつく様に俺のものにサンダースの秘所は密着し、それによって動く都度に擦れ合う。 擦れ合いに生じる快楽を俺とサンダースは共有し合い、共に渦にのまれていく。 頭の中は互いに白く、詰まっている事が抜け落ちていっているのにも関わらず、何故か止まることなく俺は行動を続ける。 どうしても消えることのない本能が、俺を動かしている。 吸着してくるサンダースの秘所は奥まで濡れていて滑りがよく、初めは力を込めていたサンダースも快楽によって脱力して、一層快楽が濃さを増していく。 「ひゃっ…あっ…にゃっ…」 もはや何を言っているか分からない、サンダース。それでも鳴き方が強く印象的に、脳に可愛いと刻み込まれる。これに俺はかき立てられて行為が過激化していく。 サンダースの秘所の中を、俺のものが暴れ回り液体の存在を感知させるような音を立てる。加えて、大きな声でサンダースは自分の感じている物を表現する。 俺も口の抑えが利かずに僅かに快楽に酔った声と、荒れ狂う息を出す。 快楽に俺もサンダースも洗脳されて、理性をそっちのけで快楽に必死に手を伸ばすだけとなる。 しかし、加減をせずに加速しすぎたのか勢いよく滑る中から俺のものが抜き出てしまう。これによって俺とサンダースはひどい物足りなさに襲われる。 「初めてだからって調子乗りすぎよ。あんたか次は横になりなさい。」 欲望を持て余している俺は言われるがままに仰向けになり、サンダースが俺の上に乗りさっきとは攻守が逆転する。 一回入れ込んだ経験もあってか、サンダースが腰を下ろしていくと秘所はすぐに丸のみにしてしまう。俺のものを自分の体で包んだサンダースは、前足を俺の上におくと心臓マッサージでもするかのような体勢になる。 そして動きだす、一度お預けにしてしまったせいでセーブの効かなくなったサンダースは俺よりも格段上の速度で上下に動く。 飲みこまれては吐き出され、擦れ合う肉同士の間に滑り込む液体が音を響かせる。快楽も段々蓄積されていくのに、発生する量は衰えを知らず、サンダースの甘い声は止むどころか頻度が増えて行く。 頭の中を溶かして何もかも忘れさせようと、体が単にそれだけ求めさせようと、快楽は溜まるにつれて俺達をおかしく、そして夢中にさせてる。 「あぅん。あっ…ん。ちゃんと、感じてるのぉっ?」 「ああ…」 短い会話しか成り立たせれないほど、俺とサンダースに余裕はない。サンダースも快楽に敵わず目を細めるか閉じるかの二択で、甘く泣き叫ぶ。 突きった俺のものをサンダースは自ら刺さり、そして中途半端に抜いてはまた差し込み、比例して快楽が俺達を襲う。 「そろそろ、耐えれそうにない…」 「中で…出しなさい、よ。にゃっ…うんぁ。」 真白な思考のない世界にも、限界の二文字は存在していた。快楽に囚われた俺は現実に引き戻される。 繋がったまま、サンダースの中に生温い液体を流し込む。サンダースもぐっと腰を沈めて漏れないよに秘所と俺のものの根元をくっ付けて、精を奥で受け止める。 俺がさっきのサンダースと同じ様に息を荒くしていると、力が抜けてサンダースが倒れこんでくる。変に意識して興奮した時とは違って、今俺は安心してサンダースを抱いた。 「言っておくけど、一日限りじゃ許さないわよ。ちゃんと私を…」 「だから、お前も自分で言って癖に。喋れるんだからはっきり言えよ。」 「一日限りの愛してるじゃ困るのよ。だから…」 不運なのか幸運なのか、サンダースとはまだ繋がったままで、俺のものをは目的を果たしたといえどそれなりの大きさだった。 サンダースは起き上がり、再び上下運動を開始する。今度はサンダースが行動で示している、俺に対して好きだって。 ---- 最後まで読んでくださってありがとうございます。 >>ツンデレサンダースに萌えましたw この作者様がなんとなく分かった気がします♪ (2011/08/31(水) 11:39) 分かるような内容でしたか。ある意味自分らしさがあってよかったです。 やっぱりツンデレは良い要素だと思います( ---- #pcomment