ポケモン小説wiki
ポケモン界の人身売買 の変更点


&size(15){ 夕闇が迫るポケモン達が住む村・・・};
&size(15){ 村の中では夕食の準備に追われるポケモン達と無邪気に遊ぶ子供達がいた。};
&size(15){ 「それじゃあまた明日ね」};
&size(15){ 「うん、また明日ね~」};
&size(15){ 友達に別れを告げた小さなアブソルの女の子がいた。};
&size(15){  今日の夕御飯はなんだろうと、};
&size(15){ 楽しい想像をしながらアブソルは家へ帰宅した。};
&size(15){ 「御母さんただいま!」};
&size(15){ 元気よく帰宅したアブソルだが、};
&size(15){ 何時もなら夕飯の準備をしていた母親が入るはずなのだが、};
&size(15){ なぜか今日に限って母親の姿が台所にはなかった。};
&size(15){ 「おかあさ~ん?」};
&size(15){ 家の中をキョロキョロと見回すと、机の上の一枚の紙に目が行った。};
&size(15){ 机の上の紙を手に取ると、その紙にはいつも自分達が遊ぶ、};
&size(15){村近くの丘に来るようにと書いてあった。};
&size(15){「今日はなにかあったかな?」};
&size(15){そんな事を考えながらアブソルは家を出ると、};
&size(15){村近くの丘へ向かいながら大好きな母の事を思い浮かべていた。};

&size(15){アブソルが丘へついた時には、すっかり辺りは闇に覆われてしまっていた。};
&size(15){ 暗くてなにも分からないまま、アブソルは母の事を呼び続けた・・・};
&size(15){しかし、いくら母を呼んでも返事が返ってくる事はなかった。その代わり・・・};
&size(15){「君がアブソルかい?」};
&size(15){「ふぇ!?」};
&size(15){突然後ろから声をかけられて驚くアブソル、};
&size(15){すぐに後ろを振り向くと、蛍火のランプを片手に立つゴーリキーが};
&size(15){アブソルの真紅の瞳に映し出された。};
&size(15){「御母さんを探しているのかい?」};
&size(15){「うん・・・でもお母さんいないみたいなの・・・」};
&size(15){「そうか、じゃあ私が一緒に探してあげよう」};
&size(15){そう言うなり、ゴーリキーは突然アブソルを持ち上げたかと思うと、};
&size(15){肩に乗せ肩車をするような形になった。};
&size(15){「わぁ~すごい!空に少しだけ近くなった~」};
&size(15){無邪気に喜ぶアブソルであったが、まだ彼女は気づいていなかった・・・。};
&size(15){「ねぇ、どこに向かってるの?」};
&size(15){暗闇の中を進む事に不安になったのか、};
&size(15){恐る恐るゴーリキーに尋ねるアブソル。};
&size(15){ だが、ゴーリキーは無言のままただ黙々と夜道を進んでいく};
&size(15){「お母さんはこの先に居るの…?」};
&size(15){だんだん声が震えてくるアブソル、};
&size(15){しかしその声の震えはゴーリキーが足を止めた場所でぴたりと止んだ。};
&size(15){ ゴーリキーが足を止めた場所には洞窟があり、};
&size(15){その入り口に一匹のアブソルとブラッキーがいた。};
&size(15){「お母さん!!」};
&size(15){母の元に駆け寄ろうとするが、};
&size(15){ゴーリキーが肩の上から下ろしてくれず、};
&size(15){肩の上でジタバタしているアブソル。};
&size(15){「おろして!おろしてゴーリキーさん!」};
&size(15){いくらアブソルがもがいても、};
&size(15){彼女の足をつかむゴーリキーの手はびくともしない。};
&size(15){ その一方でアブソルの母はブラッキーとなにやら話している。};
&size(15){「それじゃあ、これが約束の20万だ…」};
&size(15){「………たしかに頂いたわ…」};
&size(15){アブソルの母は、ブラッキーから渡されたバッグを口にくわえると、};
&size(15){ゴーリキーに肩車されているアブソルの元に駆け寄った。};
&size(15){「アブソル…怨むなら私を怨みなさい…この私を…」};
&size(15){この後の事を思ってか、};
&size(15){涙を流しながらアブソルにそう話す彼女の母親だが、};
&size(15){アブソルには涙の理由が理解できなかった。};
&size(15){「どうして泣いてるの?泣いちゃやだよぉ…」};
&size(15){アブソルの母は、アブソルの顔を見つめた後、};
&size(15){駆け足でその場を去ってしまう。};
&size(15){「お母さん!置いていかないで!」};
&size(15){暗闇にむかって母を呼ぶが、};
&size(15){闇の中から母の声がする事は二度となかった…。};



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