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ボクの記憶の欠片 カントー編 の変更点


この作品は厨二だったり、オリジナルな技だったり、エロが入ったりするので気をつけてくださいな。


第一ノ話

#hr

とある森に、一匹のルカリオが倒れこんでいた。

ここは…何処だろう?
寒いし…、何よりも全身が痛いぞ…。
あ…ぁ、駄目だ…、眠…気が…。


「お…て!…、おきて!」
声が聞こえる?生きてるの?
「起きろぉぉぉぉぉぉ!」

とある場所にあるとある森に、とても大きな怒声が響き渡る。
その声により、木で雑談をしていたポッポ達が飛んでいった。

「声、でかいよ?それにボクは起きて…。」
今まで気絶していた彼は、急に助けてくれた相手に向かい、文句を言おうとするが…。
「う る さ い!貴方が私の家の前で倒れているから運んであげたのよ!?」
喋り方から今怒鳴っているのは雌だろう、起きたばかりの相手にガミガミ言っている様子はかなりおばさんっぽい…。

「す、すいません…、それで此処はどこですか?」
怒られるのは慣れてないのだろう、すぐに謝り、ここは何処か聞いた…、
のだが、いきなり過ぎてまた怒られそうだ…。
「はぁ?あなた馬鹿?
…、この森のこの部分まで来るなんて、かなり腕の立つポケモンかと思ったのに…。」
「え…?腕の立つって…?」

いきなりの言葉に彼は驚きを隠せない、何故なら彼のいるこの森は、カントー地方のとある場所にある、かなり強いポケモンの集まる不思議な森なのだ、しかも彼は一番強いポケモン達が住むという中央部に迷い込んだのだから。

「ま、いいわ、私はライチュウのベリン
貴方は?かなり腕の立つポケモンのようだけれど。」
「え?ボク? ボクは…、確か…フレンだったかな?
ごめんね、理由は分からないけど名前しか思い出せないんだ。」

自己紹介をし合い、どうやら怒鳴っていたポケモンはライチュウだと言うことが分かる…のはいいのだが。
彼はどうやら記憶を失くしたらしい、しかし、彼は腰に剣を装備している事から、どうやら騎士か何かだったらしい。

「ふぅ~ん、貴方どうやら剣術を扱えるみたいね、ならいいわ
私はこれからシンオウとかいう土地に行かなきゃ行けないの、貴方は私のお供にしてあげるわ!」
「え!?…、はい…。」

彼は歯向かうのは無駄だと思ったのだろう、最初は驚いたがすぐに同意した。

#hr
第二ノ話

旅という物は楽しい、と思うだろう人もいるだろうか、
しかし、この二匹は違うだろう…。

「ベリンさん…、もう休みませんか…?」
森の中をさ迷い歩く二匹、片方は記憶を失いしルカリオのフレン、もう片方はかなり強引なライチュウのベリン。
ベリンの勢いに押され、旅をする事になったのはいいが、いつになったら森から出れるのか?
「まだ休まないわよっ!貴方男なんだからもっと体力付けなさいっ!」
彼女には急ぐ理由があった…。

#hr

回想ノ話

「いつになるかは分からんが、もしもアイツらを助けられそうになるまで腕が上がったら、シンオウに来てくれ…。」
ベリンに話し掛けている謎の影、鬣がある事からどうやらバシャーモとかその辺りだろう。
「はいっ!師匠!」


#hr

「おーい?ベリンさん、止まってますよぉ?」
ベリンはハッとしてよく見ると、フレンがかなり先に行っている。
「あ、こら!私より前に行くなぁぁぁ!」

暢気に話している場合じゃない、早くいかなくては、という気持ちがベリンを突き動かしているのだろう。
とその時!

「へいへーい、そこの餓鬼ども、ここからはおれっちの縄張りだよーん。」
と、いきなり木から落ちてきたのは明らかにレベルが違うであろうゴーリキーだ。

「うひゃぁぁぁ!?だ、だだ、誰ですかぁっ!?」
「フレン五月蝿い!こいつは相当キツいかもね…、フレンは下がって!」
と、丸腰なフレンを下がらせ、臨戦態勢に入るベリン。

「だぁぁぁ!退かないならコロスよ!【気合玉】!」
とうとう怒り出したゴーリキーはとてつもなくでかい気合玉を飛ばす。
その玉は尋常ではない速さでベリンに激突する。
「きゃぁぁぁぁ!?」

ベリンは断末魔を上げて気絶してしまった、ゴーリキーはまだ怒りが収まらないようだ…。
「オラオラオラオラ!連発【気合玉】!」
「ぐあぁあぁっ…、ってアレ?」
ゴーリキーの放った気合玉はフレンに向かって飛んできたが、ぶつかった筈なのにフレンは無事、
しかし、フレンの前には大きな影が佇んでいた。

「我が愛弟子を倒した事、それだけは褒めようかゴーリキー、
しかし、我を怒らせた事を後悔するが良いわ!!【フレイレーザー】!」

「え?誰?グオオォォォワァァァァ!?」
謎の影はかなり真っ赤なレーザーのような物を打ち出す、
それは見事にゴーリキーを打ち砕き、跡形も無く消し去った。

「む、お前はフレン…?まぁいい、ベリンを何処か安全なところへ運べ」
「は、はいっ!」

フレンはかなり震えながら、気を失ったベリンを抱えて走り出す。
謎の影はどうやらフレンを知っているらしい…。

とりあえずフレンはベリンを大樹に空いた穴へと運んだ、
まではいいのだが、彼はどうも引っかかっていたのである。

「ふむ……、とりあえず傷は消毒したか。
フレンよ、お前はここでベリンと共に早くシンオウへ来るといい
ここは危ない、地上の人間共が何かしでかそうとしている」

謎の影はどうやらローブをしているらしい、声以外は何も判別できない。
フレンは走り疲れて体力はほとんどないが、とりあえず引っかかっている事を聞いてみる事にした。

「あ、あの!
あなたは誰なんですか? ボクの事を知っているみたいなんですが……
それと、旅の目的はなんですか! ローブを取ってください!」

フレンは知らない相手に少し恐怖感を抱きながらも、勇気と力を振り絞って質問攻めをしてみた。
が、謎のポケモンはすぐにローブを取りこう言った。

「我はお前の両親に【ある事】を頼まれているだけだ
お前には力があるがそれを上手く扱えていないようだな

ここを去る前に言っておく、我は獄炎だ
ベリンとお前はとても偉大な力を持つ……
それだけはシンオウに来るまで覚えていろ」

フレンはいきなりの事に口を開けたままポカーンとしている、
当たり前だろう、知らないし見てもない相手に「力がある」と言われたのだから。
謎のポケモンは名前を教えた後に大樹の穴から消えていった。

「分からないよ……、いきなりそんな事言わないでよッ!!!」

フレンはベリンしかいない穴から大声で叫んだ
今日の朝のベリンのような大声で叫んだ
その声によって大樹に上っていた数々の鳥ポケモンが「バサバサ」と大きく羽音を立てて飛んでいった。

フレンは色々あって疲れたのだろう、傍で寝ているベリンの横で寝てしまった

「こらぁぁぁ!! フレン起きろぉぉぉぉ!」
穴から響くとんでもなく大きな声
その声は森中に轟き、またも木に止まっていたポッポ達が飛んでいってしまった。
いい加減近所迷惑だろうか……。

「あででで……、声が大きいよベリン。
もっと小さな声で起こ……。」
かったるそうに起き上がるのだが、またも文句を言ってしまいベリンのスイッチを入れてしまう。

「五月蝿いわよ! さっさと支度していくいく!」


一方その頃、とある場所にあるいかにも暗い雰囲気を醸し出している研究所に機械人間がいた。

「グランスよ、今のあやつらの様子はどうだ?」
「はっ、現在獄炎と極炎は別行動しているようですがいずれ合流する模様です」
謎の機械人間は暗くて少し見辛いのだろうが暗闇の中に一匹のライコウを見つけて、
そのライコウにフレンとベリンを助け出した謎の獄炎と獄炎の知り合いであろう極炎の状況を聞いた。

「よろしい……、グランスよ、獄炎の元へ行け」
「了解しましたカームル様……」
ライコウは命令に従い暗闇の中へと消えて言った。

またフレン達の方へと視点を戻させてもらおうか。
どうやらフレン達が入ったコンテナはシンオウ行きの船に積まれて現在運ばれているようだ

「ベリンさん詰めてくださいよっ! 僕がせまいですっ!」
「男なんだから我慢しなさい! つか、静かにしなきゃバレるわ!」
二匹が入っているのは、普通の家にあるようなお風呂くらいの大きさしかない、
普通ならこれで二匹は余裕だろうが少しベリンが太めな為かせまい。

シンオウ地方到着まで後十五時間……。


フレンとベリンが何やらイチャイチャ? しているその頃、シンオウ地方のハクタイの森と言われる森にて紫色で何やらトゲトゲしている物体と
クッションの中に入っているような綿のような質感に近いような毛をもつ物体がいた……。
その物体は二つして何かを待っているようである。

「おぉぉぉい……、極炎さんよぉぉぉーぅ!」
「五月蝿いぞ深紅、静かに待てないのか?」
どうやら紫のトゲトゲで深紅と呼ばれた奴は何やら落ち着かない様子の物体はニドキングと言われる種族らしい
そして極炎と呼ばれ、冷静に相手に言葉を返したモコモコはバクフーンみたいだ。

「けっ、早く来ないのか? 神の子とやらと地獄の力を持ちし子供ってのはよぉぉぉぉぉう!」
「仕方ないだろうが、態々カントーの方から向かっているのだからな」
「仕方ないだろうが、カントーの方から向かっているのだからな」

神の子と地獄の力を持ちし子供とはフレンとベリンの事なのだろうか?
深紅はかなり落ち着かない様子で辺りを歩き回る、相当せっかちなポケモンらしい。
一方極炎は未だ冷静に待ち続けているようだ。

「ガサッ」
近くの草むらで何かが動く音が聞こえた、どうやら何者かがニ匹観察しているらしい。

「けけけっ、敵さんのお出ましかい?
「派手に暴れるなよ? 人間共に気付かれたら作戦が水の泡だ」
『出てこい! 侵入者が!』
ニ匹して声を張り上げる、極炎は自分の言ったことをわかっていないらしい。
すると、どこからともなく声が聞こえてきたと同時に怪しい影が現れた。

「ふはははははっ! 威勢だけはいいな極炎くん! だがな、戦場ではそんな物必要ないのだよ! 一撃で落としてやろう! 【かみなり】!」
「あべべべべべっ!?」

なんと相手の放った雷は深紅へ直撃、効果がない筈が一撃でノックアウトされてしまった!

「何だと……!? ふん、中々やり手らしいな、 ならば私も久しぶりに燃え上がれようぞ! 【火炎車】!」
「何だと……!? ふん、中々やり手らしいな、 ならば私も久しぶりに燃え上がれる! 【火炎車】!」
極炎は相手の位置を掴んでいたらしく雷が出てきた所とは反対方面に火炎車を放つ
すると見事にそれは命中し相手を地面に叩き付けたのである。

「かはっ……、成長したな極炎 いや……フォルテ・ベイリン!」
「何!? 何故貴様が我が名を知っているのだ!」
「ふふふふ……、俺の姿を見てまだ分からんか? 俺の名はグランス・ファイテレス
お前の実の父であって、シーラの実の父でもあるのだよ!」

極炎に突き付けられた衝撃の事実!続くのさ
その言葉はいきなりその場をシーンとさせてしまった。
「嘘だ! 俺達の父親はとっくに死んでいるはずだぞ!」
「貴様はやはり変わらないな……、確かに俺は一度死んでいる。」
「どういう技術かは知らんが、起きたら研究所のようなところにいてな、
まぁそれなりに時が経って今に至る訳だ。」
どうやらそのライコウは人間に助けられたらしい、恐らくではあるが獄炎の復讐相手の人間だろう。
ライコウの言葉により、極炎はその場にへたり込んでしまう。

「嘘だ! 何が父親だ、何が研究所だ!」
「何が何であろうとここで貴様を葬り去る! グランス!」
と、極炎は怒りに身を任せて地面を蹴り、飛び上がる。
「無駄だよフォルテ君……、俺は人間の力によって最強と言っても過言ではない程の力を手に入れたんだ……、お前如きにはやられぬわ!」
極炎に応対するようにグランスも地面を蹴り飛び上がる、お互い「炎」と「雷」を体に纏い、体当たりを繰り出す。
「だぁぁぁぁぁッ!」
「死ねえぇぇぇぇい!」

「ドゴォォォォン……」
と言う音が森一面に轟き、木に止まっていたポケモン達がどこかへ去っていく……。
こんな音がしたんだ、きっと二人共大きすぎるダメージを負っているだろう。

「はぁ……やったよな……。」
「貴様の実力はその程度か? 俺の子供だとは思えないほど雑魚だなぁ……。」
砂煙がおさまってようやく二人の姿が確認出来るようになった、のはいいのだが、極炎は大ダメージを負っているのに対してグランスは全くダメージを受けてない様子だ。
するとグランスは極炎の前に立ちふさがり、極炎をかなりの力で切り裂いた。

「終わりだな極炎、【サンダークロウ】!」
「喰らってたまるかッ!」

「ザスッ……」
という実に気味の悪い、豪快に肉の斬れる音が響く。
「極炎にそれ以上攻撃すんじゃねーよこんにゃろー! 【瓦割】!」
という声と同時に先程まで倒れていた深紅がグランスの頭上目掛けて瓦割を繰り出す。
流石にグランスでも避けられる筈も無く、グランスに直撃した。

「あでゅばっ!? ぐっ……貴様ぁぁ……、次に会う時にはただでは済まさねえからなぁぁぁぁ!」
グランスは何故か反撃せずに謎の力で姿を消した、
深紅はすぐさま極炎の元へと駆け寄る。

「おいおい、大丈夫かい極炎さんよ?」
「ギリギリって所かな……。」
極炎はグランスの攻撃をギリギリで避け……きれずに右脇に直撃したらしい。
だが切り裂かれる事だけは回避できた事が幸いだろうか……。

一方その頃……。

「苦しかったぁぁぁぁ……、ベリンさんもっと痩せt……。」
「あーらフレン君? 今何か言おうとしたかしらぁぁ!?」
「い、いえ……(女の子ってやっぱり怖いね……。)」
「まぁいいわ、早く師匠に合流しなきゃね」

とまぁ色々有ったもののカントーから約束の地であるシンオウのキッサキへと着いたのだ。
そういえばフレンが記憶喪失だって事、お忘れではないか?

(そういえば僕って何の為にここに来たんだろうか……、
ベリンさんにも詳しい目的は聞かされていないし、変なポケモンが「もっと強くなれ」だの言うし……。
僕って一体……?)

「ほら! さっさと行くわよ!」
「すいません……。」

フレンがベリンの元へ駆け寄ろうとしたその時であった……。
「あ、頭が痛い……。」
突然彼に頭痛が襲う、彼はその場にへたり込んでしまった。
「ちょっとフレン、大丈夫?」
「だいじょ……ばない……。」

(何なんだこの痛みッ! 今までに体験したことない、いやもしかしたらあるかも。
んなことどうでもいい! とにかく何で痛いんだッ!)

わ    ……。
(な、何! この声は何さ!)
我が力の主よ……。

(えっ? うわっ、意識が遠……く)

フレンはそのまま気を失ってしまった、何なんだろうか、この厨二…じゃなくて
この声は……。

                                                      数時間後


「ふぁぁぁい…、ってあれ?」
「ようやくお目覚めになったかフレン」
「やっと目覚めたか…、力の主とやら」
「やっと目覚めたのかー、で、お前だーれ?」
フレンは自分の置かれている状況にかなり驚いた。
何故ならいたのは謎の森の中で、起きたらあの無駄に毛が長い獄炎というポケモンと
その他二匹が自分の周りにいたのだから…。

「ししょー、ご飯出来ましたよー♪」
「おう、了解したぞ。」



カントー編終了なのですよー。




#comment
批判とかアドバイスだとか、色々書き込んでいてくれるとニヤニヤしますw

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