ポケモン小説wiki
フライゴントーク ・ ご主人と一緒 の変更点


<注意>・いろいろと危険な発言満載です。それでもいいという方のみお読みください 


 



 








 ぼくの名前はナイル。種族名はフライゴン「ああ、エビフライか」とか言ったやつ、後でお仕置きね。それと「お仕置き? 月に代わって……」とか言ったやつ、お仕置き50%増しね。
 ご主人と気ままな生活をエンジョイしてるんだ。え、ご主人の名前? 皆これを読んでくれてるんなら聞いたことあるでしょ。り……。あ、いや。危険なことを言いそうになっちゃったな。ぷらいばしーの関係上、名前は伏せさせてもらうね。
 ぼくらの家はというか、マンションはキッチンとリビングと個室、あとはお風呂とトイレがセットになった部屋、あとは押入れが付いたどこにでもある部屋さ。ご主人が言うにはトイレと風呂が一つの部屋になった部屋の方が別々の物件よりも、リビングとかキッチンが若干広いということだった。
 ご主人の部屋には本棚が二つ置いてある。一つは背が高い6段の本棚で、その隣に3段の背の低い本棚が置いてある。3段のほうはご主人の趣味スペースになっていて、なんかのイベントで買ってきた本と、あとはアルバムがいっぱい詰まっている。このアルバムにはご主人の趣味で集めたものが収められている。
 ご主人が言うには
「狙うのがオレの趣味なんだ!」
 なんだってさ。あ、そこ、警察呼ばない! このアルバムの写真はご主人が撮ってきた、写真で、その写真の多くに色の付いた金属製の箱が写っている。ご主人が言うには、人類最高の発明なんだって。いや……。便利だろうけどさ、そりゃあ、大げさでしょ。
 ご主人を虜にしているこの金属の箱は大雑把に言うと「列車」というもので、ご主人以外にも虜にされている人間が多くいる。ポケモンで虜にされているのがいるかどうかは知らないけど。ご主人は列車とポケモンには興味があるようだけど、その反面、人間の雌には興味がないらしい。
 時たま、ご主人は愛用のデジタルカメラを持って、列車に乗りに行き、ついでに写真を撮る。写真の腕前はそれなりで、コンテストに入賞したこともある。ぼくには、理解できないけど、列車が好きな人間は乗れればそれで満足なんだそうだ。ご主人もそのタイプで、終着駅で、少し観光をすると、さっさと帰りの列車に乗って帰ってくる。お土産は何かしら買って帰ってくるから、その点はいいかな。
 ご主人は、というより他の人間もそうなのかもしれないけど、写真を撮るためには手段を選ばない。といっても、ご主人は流石に線路に入るようなことはしていないけどね。そこまでやったら、完全な犯罪だよね。鉄道会社から怒られた上に、何億円っていう途方もない賠償金を払わなくちゃいけないらしいんだ。
 ぼくまで撮影に協力しなくちゃいけないときもある。まぁ、ただ単にご主人を撮るだけならまだいいんだけど。
 ある日、パソコンを見ていたご主人が
「HOゲージが欲しいなぁ……」
 とか言い出した。HOゲージっていうのは、つまり、模型のこと。線路や列車を何十分の一のサイズにしたものを売っているのさ。でも、そう安いもんじゃないから、本格的なものを作ろうとすると、結構なお金がかかるらしい。何だってそうさ。極めるっていうのはお金と体力が必要なのさ。でも、何とか安く仕上げたい、そこで、ご主人は考えた。
「ナイルは空って飛べたよな?」
「背中に乗せろとか言うんじゃないだろうね?」
「そんな大変なことさせるわけないじゃん」
 すると、ご主人、こんな事を言い出した。
「ビデオカメラで指定した場所の上空映像を撮ってきてくれ」
「えぇ~。なんで、ぼくが?」
「あんまり役に立ってないようなイメージがあるから、エビフライとか言われるんじゃないの?」
「……」
 嫌だったけど、ずっと家にいるのも退屈だったし、本当に何もしてなくて、エビフライ扱いされるのも癪だったから協力はした。実際に走っている列車を上空から撮影して、家に持って帰る。空は飛べるから面倒だけど、簡単な仕事だったな。まぁ、風で映像がぶれたところがあったけど、ご主人は「まぁ、いいか」と言っただけで、それについてはそれ以上何も言わなかった。
「メスポケモンの盗撮とかしてないよな」
「するわけないでしょ」
「羽音が気になるな……。しかし『歌声のような羽音』ってばさばさっていう音しか聞こえないぞ」
「人間が勝手にそう書いただけでしょ、それにゲームだし」
「いや、歌かな。ばさばさばさ、えーびふらいー、衣が欲しいかそらやるぞ~」
「エビフライって言いたいだけでしょ。おなかすいたから、御飯ちょうだい。エビフライ以外で頼むね」
「ああ、はいはい」
 ご主人は、料理はそれなりに上手い。わりと美味しいものを作ってくれる。ドラゴンフライならまぁいいかな、とは思うけど、最初にエビフライって言ったの誰だよ、もう。
 でもね、上空撮影っていうのも大変なんだ。空もいろんなのが飛んでるからね。
 別の日の、上空からの写真撮影のときのお話。ばさばさ羽ばたきながら撮影をしていると、何かが急接近してくるのが分かった。何かって言うと、カイリューが飛んできたのさ。何であんな図体で、あの速度で飛べるのかが不思議だよ。半径何メートルかは風圧で危険だから近づいてはいけないとか言うけど、本当だった。風圧で飛ばされちゃった上に、飛ばされたときに、カメラをどこかに落としちゃった。何回点か、風圧で宙返りしたけど、目は回らなかった。いや、そんなことより、カメラはどこ?
「あっ!」 
 カメラは近くのビルの屋上に落ちているのを見つけたけど、本体は壊れてしまい、動かなかった。道路に落ちなかっただけ、まだ良かったかな。ご主人も
「まぁ、デジカメ修理中で、使いきりカメラだったし」
 と、すんなり諦めてくれた。恐るべし、カイリューの超高速メール便。追加料金取るだけはあると思う。飛行機便とかいらないじゃんと思ったけど、やっぱり、いくらカイリューといえ、一度に運べる量には限界があるから、大量に運ぶときは飛行機便が必要なんだってさ。
 また別の日のこと。ご主人は駅に列車の撮影に行くらしい。なんでも目当ての電車が引退するとかで、撮影会という名のイベントがあるから参加するんだって。ご主人、わざわざお金を出して、入場券を買ってきた。しかも、ぼくの分まで。ぼくはあまり興味がなかった。だってさ、引退するったって、すぐに重機のエサになるわけじゃない。しばらくは車庫とかに置いとかれるんだから、それを撮ればいいのにと思う。でもご主人が言うには、現役と引退後ではやっぱり違うらしい。好きな人間は現役にこだわるみたい。引退したら、本当の鉄くずだからかな?
「ナイル、そろそろ出かけるぞ」
 ご主人の後について、歩いて、会場の駅まで電車に乗る。背中に乗っければいいじゃんって? 危ないっていう以前に、ご主人ね、小さい頃に階段で足を踏み外して落ちたことがあって、それがトラウマで高所恐怖症なんだよね。今は少しは克服したみたいで、飛行機には乗れるようになったけど。
 いざ会場についてみると、ものすごい数の人間がいた。そっかぁ「人がゴミのようだ」っていうのはこういう時に……。で、ご主人は「ゴミ」の中に突撃していった。駅員の声と写真を撮ろうとする人間たちの声が入り混じって聞こえてくる。いやもうね、こうなると「すごいね」としか言いようがないね。人間はぼくらポケモンのことを不思議な生き物だと言うけど、ぼくらからしたら、人間だって十分不思議な生き物だよ。
 また、別の日。ご主人は撮った列車の写真を整理していた。でもさ、これってご主人が死んだら、ただのゴミだよ。
「あのさー、ご主人」
「ん?」
「これ、ご主人が死んだら、ゴミだよね」
「だから?」
「そんなに面白い? 写真撮影」
「珍しい列車が走ってると、ついやっちゃうんだ。おっぱっぴー」
 いや、何か混ざってるし。ご主人は真面目に答えてくれなかったけど、そういうものなのかな。まぁ、ご主人の場合誰にも迷惑はかけてないし、その点はいいのかな。ちなみに撮りためた写真はご主人が死んだら、棺の中に入れてもらうように遺言を書いておく、とか言ってたっけ。
「あ、羽ばたくな。写真が飛ぶ」
 ぼくが無意識に羽ばたいたせいで、写真が宙を舞った。ご主人は写真を丁寧に拾い上げ、整理していく。
「あ、ごめん。これってカメラ屋さんに現像してもらったんだっけ?」
「そういうのもあるけどな、ほとんどはプリンターで写真紙に印刷したものだな」
 ちなみに、撮影に失敗したときは、デジカメだから、そのデータを消せばいいんだけど、たまに消し忘れて、写真にしてしまうことがある。それを見てご主人
「やっちまったなぁ」
 とだけ言うだけ。ご主人はあまり、激昂したりすることがないから、ヒステリックなご主人を持っているポケモンよりはずっと恵まれているかもしれない。まぁ「やっちまったなぁ」って言うのが、臼を持ってなんかやってる人間を意識したものかどうかは知らないけどね。
 よくさ、酷い目に遭ってるんなら、出ていけばいいって言うけどさ、野生で生き抜く術がなかったら、行き場がないから、実際はなかなかそんなことできないと思う。そういうのとは無縁だもん、ぼくは。ご主人普段の生活は質素だし。ご主人に欠点がないとは言ってない。でもね、やっぱご主人っていいな、と思う。で、ご主人の友達はも……。ん? あー、
「タイに行って ニューハーフになった 大学辞めて バイト三昧」
って言うのがいたかな。ま、もちろんたった一人だけね。ご主人はそういってた。全然武勇伝でもなんでもない気がするけど。親が可哀想だよ。ぼくはメスになろうとは思ったことないし。ん? えーっと、オカマはオスでいいんだっけ? ついてるんだよね? うー、ん、よくわかんない。人間って何であんなことするんだろうね、はっきり言って理解不能だよ。ご主人もさすがに引いたのか、距離を置いていて、一切連絡を取っていないらしい。
ご主人は、難しく言うと、保守的なのかもしれない。オカマとかそういうのに、露骨に嫌っている。
ご主人は、難しく言うと、保守的なのかもしれない。オカマとかそういうのを、露骨に嫌っている。
「だってさ、親不孝じゃん。親は苦労して産んで、男らしく育って欲しいって思って、20年も育ててきたわけだろ? オレは突然ナイルがメスになるとか言い出したら、ナイルを捨てるぞ。冗談抜きで」
 でも、大学でそういうことを言うと、怒る「知識人」もいるとかで、大学ではそういうことは思ってても、口には出してないってご主人は言ってた。
人間のやることってよく分かんないよ。でもね、面白いと思うこともあるんだよね。悪くないよ、人間との生活も。今日は話を聞いてくれてありがとうね。
 あと、エビフライって言ったやつは残ってね。お仕置きだから。忘れたと思ってたでしょ? ふふっ。



<最後に>
 皆様[[呂蒙]]です。最近、何も書けず、でも何か書きたいので、何も難しいことを考えずに書いてみました。お話として成立してるか怪しいですけど。書けるってすばらしいことですね。

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IP:42.144.186.155 TIME:"2013-03-27 (水) 12:00:40" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?cmd=edit&page=%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%80%80%E3%83%BB%E3%80%80%E3%81%94%E4%B8%BB%E4%BA%BA%E3%81%A8%E4%B8%80%E7%B7%92" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.0; Trident/5.0)"

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