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ファーメルンの草笛5 の変更点


ファーメルンの草笛5

小説内に官能表現多数。

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*序文 [#m355c37c]

例えば、そこにあったはずの一枚の葉っぱが無かったとする。
 そうすると。彼女がソレに恨みを抱き、あの強固で悪性な意思を持った怨念に取り付かれる事実が消え去る事になる。
 例えば、かつてのポケモン達が、その草花を慈しみ守りぬいたとする。
 そうすると、集落を飲み込まんとする強大な意思が存在しない事になる。
 例えば、彼がこの集落に病原となる黒点を持ち込まなかったとする。
 そうすると、なんだかいろんなことがおかしくなる。成り立たなくなってしまう。

 史実というのは、そういうもの。
 物語となる核がひび割れて砕け散ってしまったその時点で、起こりえる、起こるはずだった物事が七色に変色してしまう。
 赤は青に。黒は白に。銀は金に。海は空に。死は生に。地獄は天国に。有は無に。
 ――だからと言って。全部全部がうまく行くかというと、必ずしもそうなる訳ではありえない。
 七つ色に煌き色を変える、万華鏡のような世界。砕けて散った四つの残滓。
 
 少し歪で歪んでいても、これは立派な樹だと……思うよ?
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1


 ある日、麗かな日差しが降り注ぐ午の刻。

 丙(ひのえ)は究極の選択を強いられていた。
 それは普通の生活なんてありふれた一生では絶対に経験し得ない様な、ある意味貴重な出来事と言えるのかもしれない。
 とはいえ、自身の優柔不断な性格は十分に理解していた彼の事。なんともいえない話ではあるが、今日の今この時間に至る24時間も前、彼の中には既にひとつの答えが出来上がっていた。
 丙が心に決めたその答え。
 彼の目の前に佇む二匹のポケモン、リーフィアとキュウコンはその行き着いた返答の如何を激しく渇望しているのだろうか。
 その証拠と言わんばかりに、彼女たちから向けられる丙への視線には「逃げることを許さない」という無言の圧力がありありと乗せられていた。
 故に、まんま黒い眼差しを向けられたみたいに丙の前後足がガクガクブルブルと震えてしまっているのはご愛嬌である。当然の如くそんな彼の心理を彼女たちは全く理解出来ていない様であったが。
 だがそんな事にいちいち思考の一部を振っていられるほど、状況にゆとりはない。丙が立ち尽くすこの断崖絶壁はそれだけに危険なのだ。
「ふー……」
 丙はひとつ、大きな深呼吸をする。息の詰まるような強烈な視線を浴びせられ続け、既に頭の中の重要な回線が二つほど短絡してしまっていた。原因となるプレッシャーがダブルなら、それは尚更な話。
 彼女たちはどこか有名な街にでも出て行って、タッグバトルの大会にでも出てみればいいと思う。
 今の状態の彼女たちなら歴代優勝者の英々たる真名に名を連ねることもさほど難しくは無いはずだ。そんな風に考えてしまう位に彼女たちから与えられる精神的な重圧は大きく、また殺人的なのだった。
『ねぇ、どうなのよ』
 案の定というかなんていうか、彼女たちの言葉が見事にハモる。
 迫ってくる足踏みの揃いも実に見事なもので、言葉と同時に足を揃えてにじり寄ってくるものだから、事前になんかの打ち合わせをしていたんじゃないだろうか、と勘ぐってしまった。
「僕の答えは決まってるよ」
 表情という上っ面で冷静を装いながら、丙は一歩後退していた。世の中には戦術的撤退という便利な作戦・戦術が存在する。彼が今現在進行形で行っているのは、まさにその典型といえるのかもしれない。
 ――その撤退が結果として勝利に結びつくかどうかは、この場合極めて怪しいところであるが。
「ならはっきり決めちゃってよ。丙君は――」
「私たちのどっちが好きなの?」
 しかしながら、残念なことに彼女たちの堪忍袋の緒の限界は既に近いらしい。
 じりじりと砂地を踏みながら般若の形相で迫ってくるキュウコン――菫(すみれ)と。
 実に楽しそうに、わざわざ丙にもよく見えるような手つきでポーチから注射器や薬品やらを取り出し始めるリーフィア――春菜(はるな)が体に纏っている何かが。
 ……今日、及び明日以降の自分が背負わされる運命の重さを嫌がうえにも認識させてくれている。
 実のところ、それに鈍感である彼とて薄々は気付いているのである。彼女たちの寄せる感情の切れ端、その藻屑の中……巧妙に隠された本音に。
 しかしながら皮肉なことに、丙にはそれを受け止めきれるほどの体力が備わっていなかった。
 怪しい薬漬けにされれば当然体調はおかしくなるし、農場で一日中使いっパシリにされれば誰だって疲弊する。
 昨日、一昨日と連なって代わる代わる酷使してきた(されてきた)肉体は、とうに限界の臨界点を超えてしまっているのだ。これ以上変に気を使えば、もしかしたら本当の意味でオーバーヒートしてしまうかもしれない。
 未だ数十年しか満喫していない短い人生。まだまだ幕を下ろしたく無いというのも道理である。
「いや、だからね、ほら。……アレだよ」
 牛歩戦術で時間を稼ぎながら、必死に思考回路をフルスロットル。
 春菜か、菫か。選ぶに一匹。
 どちらもどちらで危険なんだから手の付けようが無い。
 ………まぁさらっと考えれば、まず安全そうなのが春菜だ。
 集落でも評判の名医で、性格良し、器量よし、ついでに可愛いと見事に三拍子そろっている。彼女目当てに診療所に足を運ぶ輩も多いのだという。
 しかしながら、その温厚な性格に砂隠れしている感情の暗部は、とてつもなく恐ろしい。
 事何かあるたびにメス(手術用。主にポケモンの肉体切除に用いる。性別の類ではない。)を突きつけての『私のこと、好きだよね? そうだよね?』発言はあまりにも危険である。世間ではこういうのが流行しているらしいが、残念なことに当の丙にはそれが全く理解できなかった。
 それから見てみれば、菫のほうはまだまだ可愛いと言えるのかもしれない。
 年上らしい面倒見の良い姉御肌の性格で、頼りになる。ついでに美人でグラマラス……とこちらも三拍子揃ったりなんかしているわけだが。
 それに春菜ルートとは違って変なクスリを打たれて意識不明、なんて事にはならないだろうし。メス(手術用。主にポケモンの肉体切除に用いる。性別の類ではない。)を突きつけられながら会話、なんて物騒なイベントも起こらないだろう。
 ――とはいえ、無休憩での20時間耐久農場労働が一般的な常識から見て『楽』かどうかは激しく判断に悩むところである。勿論無給。
「ね、ほら。僕は、だからそのええと……」
「丙君は私のこと好きなんでしょ? 当然診療所に来てくれるよね」
「そんな訳ないじゃない! 私のほうが丙君を愛してるわ!」
「な、な、なにそれ! 丙君は私の物なのよ! 菫なんかにはあげないもん!」
 また話が厄介な方に逸れ出したりして。
 だがこれこそ丙が待ち望んでいた好機でもある。第三者が聞いたら間違いなく誤解するような台詞で怒鳴り罵り合う彼女たちの姿を盗み見ながら、 丙は一歩また一歩と少しずつ戦場からの撤退を開始した。
 ……誰だって射的の景品が独りでに逃げ出したら不審に思うはずであろう。だがそれにすら気付かない彼女たちの熱意には、ある意味尊敬に値するものがある。見習いたくは無いが。
「――ぁっ!! 丙君?!どこ?どこに逃げたのよ!」
「ああああ!!今日も逃げられたぁ!」
 
 ――遠く、山彦のように鼓膜に届いてくる彼女たちの罵声を聞きながら。
 丙は、今日も生き延びることが出来たという事実を強く実感していた。

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2
 ブースターの丙は、現在一匹暮らしである。
 ――『現在』というのも、実は以前に二匹の雌たちと代わる代わる同棲していた時期があったからである。二匹の雌、というのが何者かはまた別の話に。
 ともあれ、丙は一匹での気楽な生活が好きだった。誰にも邪魔されることはないし、なによりも『自由』だ。
 そしてその自由を奪い去らんとしているのが件の二匹であって、目下それが現在の悩みでもある。
 彼女たち二匹の片方が極めて普通の良識ある雌であったのなら、彼もここまで気を揉むことはなかっただろうに。事実と現実はあまりにも無慈悲だった。

 そう。故に、彼は自宅に戻ることすら出来ないわけだ。――彼女たちの待ち伏せを重々に承知した上でソコに飛び込めるほど、無謀でも莫迦でもない。
「……いや。俺は同情はしてやるよ。でも匿ってやるなんて一言も言ってねぇぞ?」
「なんだ。君は命を狙われている親友を谷底に突き落とすのかね? 目の前で苦しんでいる親友に救いの手を差し伸べる事すら躊躇うような冷血漢だったのかねっ?!」
「誰だって自分の命は大事にするさ。―それに、死ぬなら死ぬで楽な死に方が良いしな」
 ――なんてやり取りをしながらも、なんだかんだで丙を匿ってくれるのが彼の親友……ニドリーノの尖尾である。
 丙にも申し訳なく思う気持ちはある。だがしかし、そうでもしなければ明日を生きていけないのは切実な事実なのであった。
 尖尾は表情をなんともいえない色に染めながら、窓の外を眺めて大きなため息を吐いた。
「俺としてはさ。早々と引越しを考えておいた方がいいと思う」
 真面目腐った顔で、ふと彼はそんなことをのたまう。……尤も、口端が妙に釣りあがっている所を見ると真面目な意見かどうかは非常に疑わしい。
「そんな事で助かるなら、僕はとっくに引越ししてるよ。南極でも北極でも。助かるなら宇宙にでも行くって」
「……違いねぇな」
 返答する尖尾の声音が妙に達観しているのは、それが事実だと十分に理解しているからである。
 それに、彼女たちの魔手から逃れられる方法なんて今更浮かび上がるはずも無い。結局のところ、丙は集落という袋小路の中で鼠のように逃げ回ることしか出来ないのだ。
「てゆーかさ。こんなに逃げ回ってツケを増やすよりもさっさと捕まって置いた方がよかったんじゃね?」
「………」
 とんでもないことを言いやがる、なんて思いながらも、それは一つの正解への道だったのかもしれないな、と丙は思った。
 昔は良かった。純粋な意味で丙は彼女たちのことが好きだったし、多分彼女たちも丙のことが好きだったのだろう。それはある意味今も同じことだが、多分感情は一方通行に陥ってしまっている。
 つまりはその時から丙は重大な間違いを犯してしまっていたわけだが、今の問題とはおおよそ関係ない。
 優柔不断なのは彼の優しさであり、また罪でもあるからだった。
 その時からきっちりと的を絞り込んでいれば、ようするに現在陥っているような馬鹿馬鹿しい状況は避けられた訳だ。
「それにさ。……俺も真面目な話、あいつらは危険だと思うんだよな」
「へぇ……? いつもいつも彼女たちの弁護してるのに。何か身の危険でも感じてる?」
「そういうワケじゃねえんだけど」
 尖尾は、それだけを呟いて言葉を濁した。
 言うべきか言わざるべきか、悩んでいるようにも見える。少々悩んだ後、彼は不意に一つの包みを取り出した。
 ……中身は、黄色い粉末のようだった。
「それ、巧く言って丙君に飲ませてくれ、だとよ」
「……へぇ~」
 誰が、とは彼は言わなかった。しかしながら、そんな物騒なことを言うのは彼女しか居ない。
 尖尾が黙って彼女の言うとおりにしていたら、どうなっていただろう。……そう考えると、少しだけ寒気がした。
 その黄色い粉末の正体は丙にも分からない。だが彼女特製のモノだとすれば、それだけで怪しさ150%である。効能も効果抜群に違いない。
 持つべきは信用するに足る親友。友情に勝る宝等存在しないという言葉があるが、正にその通りだ。
「これからは飲み食いする物にも気をつけたほうがいいと思うぜ。あいつら、だーいぶ手段を選ばなくなってきてるしなぁ」
「忠告ありがと。これからは重々気をつけることにするよ」
 ――ふと丙は、昼間の出来事を思い出していた。
 春菜と菫に詰め寄られる少し前、彼女たちの目の前で飲み食いした昼食のことを思い出す。
 まさか、と一瞬だけ思ったが……すぐに思考の隅へと追いやった。あの時はどうしようもなかったのだ。
 食え飲めと零距離で詰め寄られては、否定することが出来なかったのだから。

 ―――そう。要するに手遅れだったのだ。
 その日、尖尾の家で黒い天井を眺めながら眠りに付いた丙は、自分のものではない自分の思考でぼんやりとそんなことを考えていた。

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2


 ぴゅうぴゅうぴゅう。
 ぴゅうぴゅうぴゅう。

 それは、黒くてもやもやとした沼の中みたいな夢だった。
 行き渡らない視界に、覚醒しきらない思考。

 そんな現実と虚無の狭間に在る意識が彩る光景は、悪夢で見るような下劣極まりない映像。
「は。……馬鹿な」
 丙は押し倒されていた。前足を、後ろ足を、しなやかな4本の尻尾に押さえつけられて。
 ゆっくりと視線を上げると、彼女の表情がありありと瞳に写って驚く。
 どこからか差し込んでくる無機質な光は、丙に跨るような体勢でマウントポジションを保持しているキュウコン……菫を妖しく照らしていた。
「うふふ……嬉しいわぁ。やっと私と遊んでくれる気になってくれたのね」
 彼女は笑っていた。子供が浮かべるような、無垢なソレではない。思惑と欲情をありありと予感させる、雄を誘う淫らな笑み。
 それが酷く魅力的に見えてしまって、丙は慌てて視線を反らしていた。……だが、彼女から香ってくる雌の色香が感情の抑制を許してくれない。
 気付けば、仰向けに寝かされた体が反応を示してしまっていた。下半身に溜まっていく血の感覚は、最早認めざるを得ない巨大なものに膨れ上がっていたのだ。
 すぐさまそれに気付いた菫が、思い切り体を屈めながら、わぁっと歓声を上げる。
「丙君、えっちだねぇ。私の体に触ってるだけで感じちゃうんだ?」
「ち、ちがうよっ! これは――っ?!」
「ふふ……我慢は体に毒、よ」
 慌てて事実を否定しようとした丙の言葉は、屈んだ彼女に首筋を撫で上げられたことで遮られた。
 炎タイプらしい暖かな肢体の感覚が、自らの火照った肉体に重なり合わさる。……それだけで、今まで感じたことが無い位の興奮に危うく意識を持っていかれそうになってしまった。
 首筋を擦る彼女の前足の動きは妖しく淫らで。危ういまでの至近距離にある唇から放たれる吐息は、丙の中に混在する理性を崩壊へと導いていく。
 卑怯だ、と丙は遠くなる意識で思った。
 言葉とは裏腹に、彼女は強制している。我慢を。欲望を抑え付けることを。
 しかし、今はそれが溜まらない快楽を生み出していた。熱を乗せられた菫の視線が自分の欲望を見つめてくるのに、訳の分からないほどの興奮が競りあがってくる。
「ねぇねぇ……丙君は私のことが大好きなんでしょお?」
「……」

 ぴゅうぴゅうぴゅう。
 ぴゅうぴゅうぴゅう。

 答えない。否、答えられない。
 本当なら全力で首を左右へと振り払いたいところだったのに、それが出来ない。
 これは本当に夢の中での話なのか。湧き上がってくる感情はひたすらにリアルで、また際限がないのだ。
 自分は炎タイプ。彼女も炎タイプ。同属の意識からか余計に強く感じる欲望の熱は、それだけで理性を蝕んで本能を暴走させる。
 これは罠だ。僕を頷かせるための、巧妙な罠だ。 ……なんて言い訳も、押し寄せる欲望の防波堤としては何の役にも立ってはくれない。
 虚勢も嘘も、既に完全に飲み込まれてしまっている。
 欲情からキラキラと輝く彼女の瞳を吸い込まれそうになる位に見つめてしまうと、もう後戻りは出来なかった。
「姉さん……僕、は…」
 言う。言ってしまう。だが、その一言は危うい所で遮られた。
 ……にっこりと微笑んだ菫が一際大きく屈んでくると、反応する暇もなく彼女の唇が丙の顔面にぶつかってきたのだ。
 そのままの勢いで口内に進入してくる熱が、丙の舌にねっとりと絡みついてくる。
「っ?!」
 それと同時に巻き起こったのは、下半身の欲望を擦り上げられる感触。
 思わずあげそうになった嬌声は、口付けられたままの口内へと吸い込まれていく。……交わり続ける彼女の視線が、厭らしく輝いている。
 四肢を尻尾で押さえつけられて、口内を舌で無理矢理掻き回されて、下半身の熱を温かい彼女の前足に掌握されて。
 ……いまや丙は、完全に彼女の玩具だった。
 耐え難い屈辱。感じたことの無い、感じたくない筈の辱めなのに。それが余計に感情と感覚を麻痺させて痺れさせられる。
「ぅ…ぃあっ」
 丙の口から漏れ出た声は、もう理性が壊れてしまっている証拠だったのかもしれない。
 暗い空間に響き渡る水音が気にならなくなってしまう程の、興奮。
「ん、ふっ……はぁ。気持ちよかったかな、丙君?」
 ゆっくりと、どこか余裕を感じさせる動作で菫が口を離すと、彼女の口端から垂れた膵液がぽたりと丙の顔に零れ落ちた。
 菫は空いている前足でそれを拭き取り、その雫で濡れた指を首筋に這わせてくる。
 柔らかな感触に弄られると、それだけで微弱な電撃を浴びさせられたように体が跳ね上がってしまった。
「う…ぁ、やだ……ふぇええっ」
「……ほんと、かわいいなぁ」
 漏れ出る声を遮ってくれるモノは、もう存在しない。彼女の言葉に反応する気力すら、既に枯渇してしまっている。
 首筋を、耳元を、胸元を擽る様に弄ってくる右足からの刺激も、性器を擦ってくる左足による快楽も。
 確実に欲望の開放を誘い、無理矢理に熱を遡らせて来る。
 湧き上がってくる快感に悶え、それでも崩壊を抑えることによる刺激の持続。溜まり続ける欲望は巨大であり、丙の性器はいつしか先端から滲み出た粘液によって濡れそぼっていた。
「すごいね。こんなに悦んで……丙君のも、もうべちゃべちゃに濡れちゃってる」
 ……彼女の言うとおりだった。
 肢体全体を満遍なく刺激される、想像を遥かに超える菫の攻めに、先ほどから性器が疼いて仕方が無いのだ。
 触れてくる彼女の前足の感覚だけで、自分の中の何かが壊れてしまいそうな気さえする。
「ふふ……私の体、欲しい?」
 完全に快楽の虜にされてしまった丙の表情に問いかける菫。
 それは丙にとって、最早悪魔からの絶対的な誘惑になっていた。
 見下ろしてくる彼女の視線が厭らしい。しかし、それがこのうえなく魅力的な物に見えて仕方が無い。
 ぜぇぜぇと荒い息を整えることすら考えられずに、ただただ誘惑に頷き、欲する。
「じゃ、抱いてもらおうかな」
 す、と覆いかぶさってきた菫は、表情に厭らしい笑みを浮かべたまま、強く抱きついてきた。
 四肢が拘束から開放されて、同時に背中に回された彼女の前足が、ぎゅっと丙を抱きしめる。

「―?!」
 そして、次の瞬間には体勢が逆転していた。
 反重力に抱き上げられる勢いのままに前かがみの体勢となった丙の目の前には、いつのまにか後ろ足を広げて待ち構える菫の姿がある。
 ……丙の視線は、広げられた彼女の後ろ足の中央――目の前にある菫の秘所に釘付けになってしまっていた。
 既にびしょびしょに濡れて妖しい輝きを放っている彼女の秘所からは、濃厚な雌の香りが漂ってきている。……目の前でヒクヒクと蠢く彼女自身は、丙の残りわずかな自制心を殺ぎ切るのに十分な威力を持っていた。
「ふ…ぁ、はぁ、はぁ……」
「うふふ……ふふふ」
 荒いままの呼吸。残っているようで残っていない理性は、完全に本能に支配されてしまっている。伝わってくる体温はひたすらに暖かくて、艶かしくて、淫靡で。
 塗りつぶされた思考も、いまや目の前で淫らに脚を開く雌を求めて止まなかった。
 だめだ、いっちゃいけない。――頭の一番冷静な部分が発した危険信号は、瞬く間に叩き落とされた。
「…っぅあ!」
 何かが吹っ切れたのと同時に漏れ出た嘆息。それと共に身を屈めた丙は、自分でも気づかないうちに強く深く菫に抱きついていた。
「ぃっ!!」
 ぐちゅり、と淫靡な音を立てて結合した、雄と雌。
 しかしながら、丙の突撃には躊躇いがあったのだろうか。飲み込まれたのは先端のみだった。
 だからこそ際立つのは、その部分への絡みつきである。……先端への感覚だけで奇妙な呻き声を漏らしてしまった丙は、そんな中途半端で不恰好な体勢のまま動きを停止してしまっていた。
 なにせ、どくんどくんと脈打つ膣の感触だけで、危険な感触が腰に溜まり始めるのを強く感じるのだ。それ以上突き進んでしまえば、それだけで決壊が訪れてきてしまう気がしてならなかった。
 ――だからこその停滞だったというのに。
「そぉれっ!」
 悪戯っぽい笑みを浮かべながら大きく体を揺さぶった菫は、そんな丙に自ら腰で突き上げてきたのだ。
「ひゃぁっ?!」
 ずぷり、と完全に飲み込まれる丙の雄。当然そんな自体など予想できるはずも無く、衝撃に震えた体は無意識に倒れこんで菫の体に沈み込む。
 そしてそれは、互いの肉体が完全に交わることを意味していた。
「う、うあぅああっ!」
「つっぅ!」
 崩壊寸前の肉体への、強烈な衝撃。
 無理矢理絶頂を押さえ込んでいた丙の肉体は、それに耐えられるはずも無く。

 頂点にまで上り詰めていた丙は、菫の熟れた雌に抱かれたまま、完全に崩壊したのだった。 

 ――夢の中、であるはずなのに。
 暖かい雌の感覚の異常な現実感。その中で放出したことによる奇妙な達成感と、絶望的な後悔の気。それらはあまりにもリアルで。

 …………ありがとう、なんて菫が呟いた台詞を聞いたのを最後に、丙はついに気を失った。
 
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3
&br;
 つんつんつんつん、とチクチクわき腹を突付かれる嫌な感触で、丙は目を覚ました。
 こそばゆいような、くすぐったい様な……言い知れない不快感に顔を上げると、尖尾が実に嫌らしい笑顔を浮かべながらこちらを見下ろしているのが見える。
 浮上したばかりの意識は、なんだか凄く煙ったい。瞼を擦りながら見上げた。
 ……ていうか、よくよく考えてもみれば、こんなことをするのは尖尾しかいないじゃないか。
「んー? やっと起きたか」
「ご丁寧にも貴方様が刺激してくださったおかげで」
 にっこりにこにこと彼が浮かべる無料のスマイル。それへと癌付けて付き返しながら、ふと気付く。
 …………起き上がろうと力を込めた両足に、奇妙な違和感があった。
 否。正確には動かした両足の間、つまり股間だ。その部分が、嫌な汗をかいている時のようにじっとりと湿っているのだった。
 違和感の正体はそれだ。毛布の上からでは推察できないが、なにか、股間の部分がべとべとに濡れている。
 ソファに寝転んだまま、凍りつく。――まさか。
「……丙。その、さ。俺も見なかったことにしてやるから、安心しろよな」
「え、な、ななな、なにお?なにおですか?」
 嫌だなぁ、何を言ってるのかさっぱり分かんないよぉ、なんて呟きながらも、丙は自分自身で十分に理解していた。
 眠っていた間、一体自分に何が起こったのかを。恐らく尖尾も重々理解しているに違いない。
 夢での出来事は鮮烈に憶えている。これは多分、その代償なのかもしれない。
 如何に現実逃避しようが、自身にも確証と言うか経験というか身に覚えがあるというか……まぁアレだ。種付けの欲望を抑えすぎた代償、とここでは言っておく。
 そもそも、それの特徴的な臭いが辺りに漂っているのだ。それの正体を、同性である尖尾が分からないはずもない。
 そこから広がるのは、独特の生臭さ。――もうこれ以上は何も言うまい。
 尖尾がわざわざわき腹をつついてまで無理矢理に自分を起こしたということは、ソレは想像以上に激しかったのかもしれなかった。
 ――ていうか。こいつは僕がうなされている姿をどれくらいの時間眺めていたのだろうか?
「……欲求不満になる位なら、あいつらとヤっちまえばいいのに」

 そんな彼の嫌味半分の台詞にも、何も言い返せない丙であった。
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 その時だった。
 
 こんこんこん、と玄関のドアをノックされる音が居間まで届いてきたのは。
 こんな朝っぱらから人の家に……一体何処のどいつだろうか。非常識きわまりない。
「おはよー。ちょっと、ここあけてよーぅ」
 ……丙と尖尾は、思わず顔を見合わせて首を傾げた。訪問者は正に、非常識の塊みたいな奴だった。
 仕切りなく聞こえてくるノックの音。それに混じって聞こえてきたのは、耳が確かならば菫の声ではなかったか。
 口端を奇妙な形に吊り上げながら振り返る丙。見ると、尖尾も同じ引き攣った笑みを浮かべている。
「あのさ、尖尾。僕……今幻聴が聞こえたんだ。菫姉さんの」
「ほぉ……? それは奇遇だな。俺も聞こえたよ、菫の声が」
 あはは、ははっは。
 ははは、はっはっは。
「おーいっ!あけろー! 中に居るのは分かってるんだぞー」
 ……裏家業を営む方々に追われる一家って、こんな心境なんだろうか。
 頬を伝った冷や汗の感覚に怯えながら、現実逃避のように丙はふとそんなことを考えた。――いや、それとこれはあまり比較にならないのかもしれない。
 あっちは、モノを押収されるだけだ。
 こっちは、確実に命を押収される。
 少しするとやがて、こんこんなんて可愛いノック音ではなくなってきた。
 体当たりを仕掛けているとしか思えないような轟音が、家屋の振動と共に伝わってくる。
 どぉん、どぉん。
「ぎゃあああああっ」
 皿が割れ、陶器に亀裂が入り、彼自慢の水晶細工が砕け散る。
「やめてっ!やめてくれええええっ!!」
 流石に、絶叫はこらえ切れなかったらしい。瞳から滝のように涙を流しながら尖尾が懇願すると、それに答えるようにぴたりと振動が止んだ。
 ――尖尾の祈りが天に届いたのか?
 そんな考えが唐突に浮かんだが、すぐにそれは打ち砕かれることになった。
「せんびぃ。きこえるうぅ?」
 再び聞こえてきた、悪魔の声によって。
 家屋を半壊させた悪魔は、尖尾に語りかけてきている。
「尖尾、聞いちゃ駄目だ! 聞いたら駄目だ!」
「これいじょおぉ、いえ、こわされたくないでしょおぉ?」
「あ……あたりまえだっ」
 ぶんぶんと必死に首を上下へと振り回す尖尾。その勢いでずつきを仕掛ければどんなものでも破壊できそうだ。
 そんな彼の必死さを見抜いているかのような、酷く優しげで情愛溢れる声音――意識を絡め取られそうになってしまった丙は、なんとか正気に戻ることに成功していた。
 ……だが、尖尾にはそんな余裕は残されていなかったらしい。
 悪魔は単純な要求を突きつけてきた。
「あなたは関係ないのよぉ? 分かるでしょ、今貴方がするべきこと」
「………」
 キュウコンという種族は、生まれ持つ得意な力故か、他の生命体の精神面に干渉することが得意なのだという。
 ……だからなのか、振り返った尖尾が丙に見せた表情は、酷く自我の感じられない虚ろなものだった。
 瞳に光がない。意思の方向性が濁りきっている不気味なそれに、思わず丙は後ずさりした。
「……あの、尖尾君? 僕たち親友だよね。ほら、RPGでは定番じゃないか。親友の語り掛けで自我を取り戻す、かつての親友……ね?」
「悪く思わないでくれ」
 
 ありったけの抵抗も、功を成さない。
 催眠術に意識を乗っ取られた尖尾によって、丙はあっけなく彼の住処から追い出されたのだった。

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4

 ――気のせいだろうか。今日の彼女は、酷く機嫌がよろしいような気がしてならなかった。
「丙君、休憩にしましょうか」
「あ……う、うん」
 何時ものスパルタ加減が全く感じられない。ていうか、むしろ優しい。
 朝に無理矢理畑へと連れて来られたのは事実なのだが、それ以外はなんてこともないのだから驚きだ。
 いつもの具合が「鬼」とたとえると、今日の具合はさしずめ「聖母」といった所か。
 ――とにかく、それ位の変わりようだった。
「あの……姉さん。今日、なにかいいことあったの?」
 だからこそ、好奇心は働く。よせばいいものを、それでも勝手に動く口は止められなかった。
「ふふ。何を人事みたいに。本当は分かってるんでしょ?」
 にっこりと。突然浮かべられた、不意打ちみたいな微笑み。内心でどきりとしながら、丙は考えた。
 ――なにか、菫が喜ぶようなことをしただろうか。
 だが幾ら考えても心当たりがないのだ。むしろ今朝のような、機嫌を損ねるような出来事ばかり思い出せてしまって、寒気が体の奥から競りあがってくる。
「昨日、夢で見たこと覚えてない~?」
「……え?」
 何を言い出すかと思えば。
 その突拍子のなさに一瞬唖然としつつ……頭の中で回想してみて凍りつく。
 昨日の夢といえば、アレだ。菫との、カラダの遊び。……自分が一方的に苛められているような内容だったけど。
「ね、丙君。私を選んでくれたこと、本当に感謝してるんだから」
「え…え?!ちょ、菫姉さんっ」
 誰が誰を選んだと。しかし、丙が上げようとした抗議の声は見事に遮られた。
 …彼女に思い切り正面から抱きつかれては、声など上げられるはずもない。
 菫に抱きつかれた格好のまま、丙は石になってしまったかのように動けなくなってしまっていた。
 彼女の体の温かさが。香ってくる雌の香りが。何よりも、彼女が囁いてくる甘い魔法の呪文が。
「私、丙君のこと大好きなんだから」
「……う、うん。ありがと」
 丙の抵抗心を根こそぎ奪い去ってしまっていたのだから。
 ――しかしながら、疑問は疑問のままだった。いや、それ以前に。
「菫姉さん。姉さんはどうして……僕の夢のことを知ってるのさ?」
「んー? ふふ、知りたい?」
「そりゃぁ……あんな夢を見たのは初めてだったもの」
 答えながら、丙はおぼろげに残る淫夢の残滓を思い出した。
 あんなにもリアルで生々しい夢。夢か現実かと問われれば、丙は間違いなく後者と答えるだろう。……とにかく、それくらいに現実的な感触だったのだ。
 菫が口で奉仕してくる暖かな感触。中に入ったときの、体中がゾワリと震えるような恍惚的な快楽も。実際に体験したかのような出来事のように、しっかりとカラダに染み付いてしまっている。
「それはね、雌喜草(しきそう)を煎じた薬を飲んだからなの」
「し、しきそう?」
「そ。雌(おんな)が喜ぶ薬。雌喜草はね、待つ人のための薬なんだって。春菜がそういう風に言ってたわ」
 駄目だ。そんな抱きついたまま説明されても、全然頭に入らない。
「私もね、同じ夢を見たの。キミといろんなことをシて遊ぶ夢」
 ……ていうか全然説明になってない気もするし。
 正面、正に目の間に在る表情に問いかけると、それはただ、にっこりと愛らしい笑いを浮かべていた。
「丙君も私のこと、好きだよね?」
「……う、うん」
 自分よりも年上のキュウコンは、こんなにも艶やかで色香を漂わす存在だったのか。
 何も声を発することが出来ない丙は、動かない頭でただただそれだけをぼうっと考えていた。


 ふらふらと危うく歩きながら、自分の家へと帰路に着く。
 最早、尖尾の家とて安全地帯ではないのだ。ともすれば、迷惑を掛けないようにと自らの住処へと帰るのが道理。
 だからこその帰宅なのだが、どうしてもそうだと言い切れない自分に、丙は確かに気づいていた。
『今日、キミの家に行くから。夢の続き、私も見たいもの』
 ついさきほど、菫の口から聞いたばかりの言葉がフラッシュバックする。……気付くと、頬が緩んでいた。
 ……馬鹿な。昨日まであんなに怖かった菫が、なんでこんなに優しく変貌する? これは罠だ。自分を頷かせるための。
 なんて、理性の確かな部分は確かな反論の声をあげているのだが、何故だかそれが全く気にならない。
 不思議と安らぐのだ。菫の声を聞いていると。――あの暖かな胸に抱かれていると。
 だから今日の夜に、超えてはいけない一線を越えてしまうのだとしても、意外にも未練だとか後悔だとか、そういうものは浮かんできそうにもなかった。
 ……むしろ、越えてしまいと思えるようにもなっている自分が居る。なんともいえない不思議な感覚だった。
「こんばんわ」
 ―と、そんな思案に耽っていたおかげか、丙は殆ど初めて通りかかった樹木の傍――切り株に腰を下ろしている存在に気付いた。
 見上げれば、そこには一匹のロズレイドの姿。
 彼は両腕に携える赤と青の薔薇を交互に揺らしながら、丙に近づいてきた。
「貴方はこの村の住人ですか?」
「ええ。そうですけど」
 答えながら盗み見ると、このロズレイド……かなりの美男子である。
 種族柄に主観的な美は異なるのだとしても、その境界線を越えても尚ソレを感じさせる「何か」が彼には備わっている気がした。
 そうでなければ、元は植物である彼を美しいと思えるはずもない。
 ロズレイドは、ため息を吐きなが少々うつむいている。
「この周辺の方々はよそ者に冷たいのでしょうか。特に診療所の医師の方……あの方は酷かったですね」
「……それ、春菜先生のことですか?」
 呟きながらも、丙には確信があった。
 リーフィアの春菜先生は、かつて集落で流行した「黒点病」治療の第一人者でもあるのだ。
 その黒点病というのが非常に厄介で、感染力が高いらしい。実際、集落も一匹の黒点病来訪者が原因で半壊したことがあるのだ。
 その時のいざこざで幼馴染を何匹も亡くしたらしい春菜先生は、黒点病を集落に持ち込む天敵とも言える存在――つまりよそ者に、無条件で恨みを持っているのだった。
 かの恨みの酷さは、丙が身をもって十分に体験している。
 かくいう丙自身も数年前まではよそ者だったのだから。それも数年ほど前までは、彼女に相当嫌われていた。
 ――今ではまぁ、あの通りなのだが。
「そうそう、その春菜先生。本当に酷いんですよ。ロズレイドはすぐに出て行けって。私はただ、この里の自然についてお尋ねしたかっただけなんですけどねぇ」
「……それは気の毒でした。よければ僕の所で一晩泊まっていきませんか?」
 ―言ってから、しまったと後悔した。
 今晩は菫がやってくるかもしれないのに。
「――いえ。謹んでお断りさせて頂きます」
 だけど、予想外の言葉で救われた。藁をも掴む姿勢だったがために、ついつい救いの手を差し伸べてしまったのだ。
「春菜医師の言葉……あれはなんだか、私に対しての警告のようにも聞こえたのです。ですから私は、今日中に集落を立ち去ることにします」
「え……きょ、今日中って。もうすぐ夜中ですよ?!」
 流石にこれは放っておけない。
 野宿は危険だ。特に一人旅、こんなか弱そうなロズレイドが外に出て行くなんて。
「いえいえ。いいんですよ。……貴方に、幸運が訪れますように」
「あ、ちょ、ちょ――」
 引き止める言葉ですら、振り向いてはくれない。
 黄昏に沈み行く野原を背景に、ロズレイドは姿を消してしまった。
「……これでよかったのかなぁ。危険な目に遭わなければいいけど」
 しかし、丙自身に確かな意思があるわけでもない。……結局の所、丙にも大きな問題があるのだから。
 まずは、それの解決だろう。

 少しばかりロズレイドが去っていった夕焼けを遠巻きに眺め、再び丙は帰路に着いたのだった。


 



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白金が終わったので、再開です。随時更新していきますね。

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- 番外編ですね! -- [[ルギアス]] &new{2008-09-12 (金) 03:26:41};
- 番外編ですね! -- [[ルギアス]] &new{2008-09-12 (金) 03:27:03};
- 重複しました。すいません! -- [[ルギアス]] &new{2008-09-12 (金) 03:27:58};
- またもや新たな草笛が。これは夢なのか現実なのか、物語を読めば読むほど分からなくなってきます。&br;そして今回の丙君はモテモテのようで。夢の中に出てきたのが春菜先生ではなく菫姉さんだったことには何か意味があるのでしょうか。&br;あなたの濃い官能シーンは初めて見た気がしますが、丙がじわじわと理性を失っていく感じが良かったです。 -- [[カゲフミ]] &new{2008-09-12 (金) 17:47:49};
- 今までと違う感覚がしましたが、別にこれでも十分によかったですよ。前回のシキ草の説明で漠然とですがなんとなく今回がどうなるか分かっていましたが、本当にすごいことになりましたね。男ならうらやましい展開のはずなのに全然うらやましくないとこや、丙君がひどい目に遭っているとこがよく伝わってきました。それにしても濃厚なエロシーンがよく書けていましたねえ、出来がよすぎて、かなり満足しました --  &new{2008-09-12 (金) 18:55:45};
- またまた番外編ですね!・・・これはすっごい官能シーンですね・・・。相変わらず、文章がお上手で。がんばってくださいね。期待させてもらってもいいです・・・よね? -- [[孔明]] &new{2008-09-12 (金) 21:55:00};
- 文章が上手いですね……。官能シーンの文が希薄になる私とは大違いです(苦笑)&br;続き、楽しみにしています。 -- [[イノシア]] &new{2008-09-12 (金) 22:40:23};
- これって…番外編? 番外編なら番外編と書かれるし、本編じゃあ… --  &new{2008-09-12 (金) 23:24:56};
- 丙君の本命は?
――[[743]] &new{2009-11-28 (土) 23:54:12};

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IP:133.242.146.153 TIME:"2013-01-30 (水) 14:44:12" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?cmd=edit&page=%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%81%AE%E8%8D%89%E7%AC%9B5" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.1; WOW64; Trident/5.0; YTB730)"

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