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ハナコトバ ~アナタがいる幸せ~ の変更点


『[[ベテルギウス]]』の二作目。
&color(red){''警告''}; フェラ SMプレイ。

**-0- [#r712b108]

「僕は、キミが好きだから…!」

叶わない恋だっていい。
嘘じゃなければ、それが夢じゃなければ。
僕のこの切実な思いが伝われば、それで良かった。
目の前にいる彼女が、僕にはとても大切だったから。

「だから、もう少し僕の我侭を…訊いてくれるかな」

その瞬間。ベッドに倒れこんだ二人の影はいっそう濃くなる―――。

**-1- [#r712b108]

'''アマリリスの花言葉は、「内気」「誇り」「素晴らしく美しい」というもの。
というには、物凄く掛け離れた一匹のエーフィがいた――――'''

「あ"~、もう嫌になっちゃったなぁ…」

美しい顔立ちが特徴のエーフィ…では無く、ボーイッシュな一匹のエーフィ。
机の上でうんざりした表情で頬杖をつく。すると、目の前の宿題のプリントを投げ出してはペンを置いた。
溜息交じりで天井を眺めた。何故か、天井が回って見えるのだが。
面倒くさいし、なんというか。 自分は溜息交じりに目を細めた。

僕の名前はフェリシア。
今は父と二人暮しで、母は三年前に他界してしまった。
父だけが働いているが賃金は少ないし、生活も苦しい生活・・。
そのせいで、僕も働かざるを得ないのである。

「ふみゅっ」

小さな声を上げて、僕はシーツに倒れこんだ。
眠いんだよな。と1人で思いながら、僕は睡魔に絶えようと必死だったかもしれない。
外ではもう日が傾き始めていて、もうすぐ夜を迎えようとしていた。
確か・・明日は雪だったけな。 僕はまたもやうんざりしながら目を細める。
肉球をふにふに押しながら、退屈を凌ぐだけ…。

そのまま 睡魔には勝てずに寝てしまった。
フェリシアの静かな寝息が、規則的な息遣いになるのが それを表しているように…。

**-2- [#r712b108]

…スモモの花言葉は、「忠実」「貞節」「独立」というもの。
そんな人(ポケモン)は、自分のコトが嫌いだった。弱虫で、もっと強くなりたかった。

「有難う御座いました~…」

花屋の看板には、「安い」の文字が大きく書いてあった。
古ぼけた木造のドアを出て行ったポケモンを見送るように、一匹のリーフィアは目を輝かせる。
沢山の人がすれ違っては、万華鏡のように消えて、そしてまた現れる。
交差する人の感覚というものは慣れるのが怖い。 けれど我慢するしか無いのだ。

「サーシャちゃん、お疲れ様」
「はい。お疲れ様でした」

サーシャという名のリーフィアは、額の汗を拭った。
一日が終わるという感覚があまり感じられない。 私と同じ年代の人達は 皆遊んでいる…。
私は父と母がいないし、働く事で賃金を養う事しか出来ないんだから。
何故だか、悲しむ事が出来ない。 皆は楽しそうなのに。

ふと、私は視界の端っこに映っていた白い花が目に入る。
桜や梅に似ている花で、少し甘い匂いのする植物… 李(スモモ)だった。
たまには部屋に飾ってみようかな。そんな軽い気持ちで私は手にとる。

    *         *        *

「…ふ…にゃあぁっ!!!」

なんという時間。 もう6時を軽くまわっているではないか。
僕は目を擦って、階段を駆け上る…あ、親が働きに出ている事に気がついた。
ふいにお腹が減った。だが なんという、置いてあるのはマヨネーズとケチャップ。
家にあるのは調味料だけかぁぁぁぁ! と心では軽く絶叫。

「コンビニ…行ってこよ」
僕はしぶしぶ、財布から800円を取り出すと、玄関へと向かう。

**-3- [#r712b108]

あの空の向こうには何があるのか?  天高く 真中に浮かぶのは月。
人間という生物は、あの天体に向けてロケットを発射したらしい。夢が生んだ産物みたいな話。
せめての餞(はなむけ)に持ってきた月の石。 それはロマンティックなお話で。

御尤もですが・・・。

一匹のエーフィは、季節が冬だと言う事に知っていただが、マフラーを手繰り寄せる。
吐いた息が白くなるのは、温度の関係。 少しだけ風物詩のように感じた。
コンビニまで5分もかからない。なので、少しでも寒さを我慢出来れば それで良かったそうな。

又、一匹のリーフィアは花束を抱えながら、コンビニへと向かっていた。
夕食の弁当でも買いにいこうとして、そのエーフィと同じ場所へと向かっていた。
アスファルトが冷たく染みる中、足取りが少しだけ重くなるように感じる。

二人はこの先にある十字路には 全く気にしてはいなかった。
まさか、この十字路で二人がぶつかる事は無いもんだ・・と、二人は確信しているからだ。

・・・まさか、デジャヴュ・・・?

「ふみゅっ」
「あっ・・・」

ほら、ぶつかった。

リーフィアはあまり飛ばなかったのだが、エーフィの方は豪快に尻餅をつく。
少しだけ吃驚(びっくり)したリーフィアは、そのエーフィに向かって小さく「御免なさい」と呟いた。

「何でだよ・・・もう! あんまりだよぉ~・・・・・・!!」

と、文句ばっかりのエーフィの目の前では、そのリーフィアが申し訳無さそうな表情で突っ立っている。
何故だろう。 そんな怒りに塗れたエーフィは何故か、不思議な気分が心の奥底では湧いた。
可愛くて・・・何故だか苛めたくなった。 何故だろう・・・。

「・・・べっ・・別に? いいよ」
エーフィは裏の顔を隠しながら、リーフィアにそう言った。
「本当にごめんなさい・・・」
まだ可愛い表情をしているリーフィアにエーフィは、少しだけときめいた。

『僕は、どっかの人間達みたいに、この月の事を知りたくなってる・・・!!』

無論、この月はリーフィアに決まっているだろうに。

**-4- [#r712b108]

僕は冷たくされる事が何よりも嫌いだった。
表では元気いっぱいに明るくなるも、裏では寂しく、一人で孤独に歩むばかり。
誰かに慰められたかった。誰かに抱きしめられたかった。
とにかく、自分の欲求が満たされれば良いのだった。


ワガママな僕だから。


小さく「すいません」と呟く、一匹のリーフィアに 僕は少しだけ悲しく感じた。
ぶつかったのはお互い様なのだから、もっと優しく言って上げれば良かったのに。

これが僕の悪い癖である。
自分の言った一言が他人を傷つけてしまい、気が付くのは後になってからというのが多い。
僕はまた悪い事をしてしまったと落ち込みながら、耳を垂れる。

         *        *        *

「いらっしゃいませ」

その一言に、機械的なものを感じながら 僕は棚に手を伸ばす。
実際、この中で買うジュースは安いものだけど やっぱり僕にとっては高く感じてしまう。
これは収入が低いからなのか、僕は棚から手を引っ込める。
さっきあった出来事に気掛かりを感じながら、僕はまたしょんぼりと陳列棚に向かった。

果汁100%のラベルに目にとまり、陳列棚から缶を一つ取り出した。
ずっと感じても、どうしても寂しくて。やっぱり会ってでもいいから、謝って見てもいいか。
僕は心の奥底にあった正直の心を取り出すと、痒(かゆ)い目を小さく擦る。
ふと、腹の虫が鳴いた。意外と大きかったのかは分からないが、他人に聞いていると思うと、酷く赤面してしまうものである。
そういえば夜ご飯がこれからだっけ。僕は缶詰を1つか2つを手にとった。

目の前にレジスターで、2,3個のものをビニル袋に入れる。
咄嗟(とっさ)のレシートには、「いらないです」と声をかけて そのまま急ぎ足で外に出る。
やっぱり遂、さっきの出来事が忘れずに入られなくて。僕はどうすればいいのか分からなかった。
仕方が無い。もう会えないのだと考えると、その人に溜まったストレスを吹っ掛けてしまった。

ゴメンナサイ。

正直なことが、また言えなかった。

「僕の・・・馬鹿」
小さく、自分を罵った。

**-5- [#r712b108]

少しだけ、世界が狭く見えたのは僕のせい。
欲求が満たされないのはそのせい・・・?と自分は心の自分に問い掛けた。
脳内でインプットされているのは、「孤独に背を向ける僕」だった。

只只、嫌な事に背を向ける僕が 其処にはいた。

     *        *        *

とりあえず食す。缶2個。
おいしいとか、そういう事じゃなくて。やっぱり気になっていた。
あまりにも過去の事を引き摺っている僕が嫌だったが、どうしても嫌なことには目を背ける。
もう一つの缶詰をレンジに入れた途端、モーツァルトのかの有名な曲が部屋に響いた。

あ。あれあれ、僕の携帯の着メロ。
父かな? と思って、「もしもし」と声をかけると あの御馴染みの声が響く。
少しだけ低い声、雄なのに女っぽい容姿のあいつ。

「あ・・・フェリシア?」
「マティアスじゃん。どうしたの?」
「俺、今日 おまえの家に泊まってもいい?」

&size(20){「は!?」};

「だって 今日、俺ん家の親がいなくてさ~・・・いい?」
「何で 親がいないだけで?・・言っている事が意味わからない」
「・・・う”~・・・寂しいんだけなんだよ・・・」
「ホント? あんたの事だから、Hな事を仕出かすだろうと思って・・」

「俺はお前みたいな奴は興味ねぇけど?」
「・・・あんたって最低」
「ご免」
そういって、30分にも及ぶ長電話が終わりを告げ・・・。

        *        *          *
「じゃあ・・いいのか?」
「・・・いいよ」
「ひゃっほいっ!!」

何だこの馬鹿シャワーズ。と心で思ってしまったが、あえて口には出さなかった。
少しだけ官能の事を想像してしまったが、このシャワーズに限ってそんな事・・・。
僕はしぶしぶながら、マティアスに許可を得させた。
すぐに行くからという一言に、僕は一瞬躊躇ったが やはり男子が家に来るなんて事が信じられなかった。
どうせ親いないし、マティアスの両親だって共働きだから仕方がないのだろう。

「はぁ・・・・・・」

とりあえず、面倒臭がりな僕は缶詰を取り出しては 部屋へ向かった。
テーブルへ持っていくと、無言で食す。
後もうちょっとだっけ、マティアスがくるのは。

**-6- [#r712b108]

正義感。というのは、どうもダサいと感じてしまう。
周りの方が正しいし、孤立する考えというのは腑に落ちないからだ。
馬鹿みたい。と弱者を馬鹿にするのが、僕の考え。

・・・え? 馬鹿なのはお前だって?
それ言ったの、誰? しばきたおしますよ? この僕が。

ま。其れは其れで、此れは此れで。

        *          *       *

「おじゃましま~す!!」

満面の笑みで入ってきたのは、さっきの電話の主であるシャワーズなのだが。
もう一匹、オレンジ色の毛玉が丸まった変なモノはいる。

「おじゃましま~す・・・・・・」

嗚呼、お前か、僕の奴隷役のブースターね。此処までマゾだとは思わなかった。
どうせ僕に苛められたいんだろー・・・と勝手に妄想しては、サディストの好奇心を擽られる。
それは別にいいのだが・・何故、奴を連れてきた?

「ねぇ?、何でヴァネッサのy」
「見てくれ! 今日このビデオを借りてきたんだが・・・」
「うわあぁぁぁ、其れだけは見せないでよぉ!!」

おいおい。ヴァネッサってこんな趣味だったのか・・・フムフム。
そんな女子の目の前でAV見せる馬鹿が此処にいるけど、あまりの馬鹿である。
それにしても五月蝿過ぎる部屋の中。此処・・どうでもいいけどアパートだから。

「うぅぅ・・・それは家で鑑賞しようと思っていたのにぃ・・・」
「で? それを見ながら自慰とかやるんだろ?」

勝手にマティアスの得意技、エロ世界(ワールド)を家で展開させんじゃねぇよ・・・。
僕は二匹の変態をサイコキネシスでどうにかしたかったのだが。
生憎、この部屋は狭くてね。・・・ちっ。軽く舌打ちで済んでしまう。

・・・悪い、そんな目をするんじゃねぇよ。
と、マティアスの眼差しはそう物語っているのだが。

・・・・・・・・・ん? ヴァネッサが 泣いてる。
さ、苛めるとするか。

**-7- [#r712b108]

「さぁて。どう料理をしますか」

・・・とは言ったものの、僕とマティアスは立ち尽くした。
目の前で泣きじゃくるブースターことヴァネッサは、やめてと言葉を連呼する。
マティアスは足を開かせると、彼の小さい雄の象徴を優しく触る。
なんつーか、やり方が優しくて面白くは無かった。もっと、叩いちゃえ。

「ふぁっ・・・ひぁっ・・・」

優しく彼の愛撫させる度に、少しだけ大きく屹立する雄の象徴。
見ているとつまらないので、マティアスを無理矢理退かし 結局僕が弄る事に。
・・・けれど、雄の器官だと何だか汚く感じてしまうのもあれなのか?

「ヴァネッサ。お前も欲しがっているようだな」
「ふぇっ・・・? やだよぅ」
泣くなよ。 ただ摩って上げているだけだろう?と、十分に変態なのだが。
それも異性で。あまりにも不思議な光景だ。

「・・・なら、僕が舐めてあげる。我慢出来ないでしょ?」
「あっ!? ひゃあぁぁ・・・・・・」

陥れるのは簡単だ。今だとヴァネッサの理性の壁は、ベルリンの壁の如く 音を立てて崩れて行く所だろう。
僕は彼の雄の象徴に顔を近づけ、舌を出し、下から上に向かって舐める。
その間、淫猥な音は部屋に木霊して。

おい、マティアスは其処で何眺めている。
・・・は? 俺も手伝えと?
うん。
はいはい、わぁったよ。

とりあえず、目だけでそんなような会話を成立させる。
中学校からの親友だ。目だけで意思疎通が出来る僕の腐れ縁。
寂しがり屋の僕にはぴったりなんだけど。

「なっ、何か出ちゃうよぉ・・あぁっ!!」

あーあ。もうイきそうなのか。
僕はがっかりした表情で、彼の雄の象徴を一気に舐めあげた。
その瞬間、彼は声にならない叫んだ瞬間。真っ白で粘着力の液体を僕に噴きかける。

        *          *          *

「う”ー・・・・・・」

僕は精液に塗れては、快感の余韻に浸かるヴァネッサが目にとまった。
流石のマティアスも目を細めては、生臭い匂いにブーイングを起こしたそうな表情。
被害は僕の顔とテーブルのごく一部。被害はごく最小限に留められた。

「俺の・・・オカズになりそうだw」
笑いながら言うな、笑いながら。
というかまだ泣いてる。結局、ヴァネッサにビンタを食らわしたのは言うまでも無い。
まだやってほしいか。・・・いや止めよう。

とりあえず、長い長い夜はまだ終わらない。

**-8- [#r712b108]

人類もポケモンも、欲求に駆られて動く生物なのだろうか。
それは僕が一番知っていると思っていたから・・・けれど、今の僕は違った。
雄二匹を目の前にして、少しだけ心臓が激しく動いているみたい。

快楽を追い続けていたかった僕。
それはやがて、物凄い野心へと変っていくと思いながら。

      *          *          *

「なぁ・・・・・・」

小さく呟く声が聞こえた。こんな時に話すのはマティアスだけしかいない。
横には果てたばかりのヴァネッサが疲れ切って横になっていた。
僕は高めの声に反応しながら耳をぴくっと動かす。

「何だよ」
「・・・あの、俺も・・・」

「やってくんねぇ・・・? 我慢、出来なさそうだ」

何? 電話で「お前なんか、興味ねぇ」とか言ったくせに・・・結局、やられたがっている。
これだからだらしない雄二人は。と小さくため息を吐いた。

仕方が無さそうに、僕は彼の股座に顔を近づけた。
大きくなっている雄の象徴に戸惑いを感じながらも、さっきヴァネッサに与えた快感を、其の侭そっくり、彼に与える事にする。
汚い・・・ 只、それを思いながらも咥えた。

「うっ・・・、うああぁぁっ!!!」

いきなり叫ぶなよ・・・とか思った、彼は大きく喘ぎ始めた。
同じ所を優しく舐めていく。少し亀頭部分が痛そうに大きくなっているのだけど。
よく見ると血管が浮き出ている。グロテスクだな こう見ると。

「ひゃっ・・・あぁ、うぁっ・・・・・・!」

舐める度に泣くように喘ぐマティアス・・・・・・このド淫乱なシャワーズめw
はっ。私はなんて子悪魔的考えを。捨てるんだ。
だけど、咥えて舐める。そして時々甘噛みをすると、激しく体を動かした。
良く見ると足が震えている。そんなに気持ち良いのだろうか。

「あぁっ・・・、ふぇっ・・・フェリシアぁぁっ!!」
「はっ?・・・はんだほ?(訳:なっ? 何だよ?)」
「おっ、俺ぇっ・・・あっあっ・・・」
「・・・・・・」
僕は目を細めた。
この感じだと絶頂が近いんだと伝えたいんだろう。残念だが通じていない。
彼は肺に酸素を送ろうと一生懸命に喘いだ。

部屋中に響く その喘ぎ声はまたいっそう激しくなって。
そして、このシャワーズの体を抱き その硬くなった雄の象徴を一気に吸い上げた。

無論、その快楽には耐えられるはずが無くて。

「ひゃっ、あぁぁぁぁっ!!!!」

撃沈♪

    *           *           *

「はぁっー・・・はぁっー・・・はぁっー」

激しく息を吸うのは、さっき私が奉仕をしてイかせたシャワーズ。
気持ちよさそうに。けれど、快楽の余韻を残しているらしく、まだビクビク動いている。
僕の口の周りはおかげで真っ白。一気に二人の精液を飲んでしまったのだから。

「・・・フェリシアのえっち」

ヴァネッサの呟いた一言が、鋭利な氷のように突き刺さる。
それにしても、僕がこの二匹を奉仕でイかせるだなんて――――。
少しだけ欲望に何かが沸き起こる。けれども、こんなのじゃ満たされなくて。

「何だか、体が熱い」

雄二匹のせいか、どうしても僕の下腹部には蠢く「何か」を感じて。

**-9- [#r712b108]

どうしたんだろう。いつもの僕じゃない。
体が火照ってきて、下半身を中心に僕の体温は急上昇しているみたいだった。
一気に二匹の雄を撃沈させたせいか、僕の中に眠る「何かが」動き出したみたい。

      *           *         *

「おいっ・・・フェリシア」
「?」
「お前は痩せ我慢とかしてるんだろ?・・・・・・イかせてやるよ」

「ふぇっ!? やぁっ、やめてよぉっ!!」

ヴァネッサがぼーっとしている中、マティアスは僕に抱きついた。
離さねぇぞ。と言わんばかりに、僕の体を抱きしめる。

「おっ・・お前、胸も柔r」
「黙れっ 黙れぇぇ!!!!!」
「す・・すまん」

僕はいきなり触られた胸・・・そんなまだ成長したって小さめなのに。
ふっくらしている僕の胸を触るだなんて・・・単なる変態じゃないかマティアスってば。

でも、胸を揉まれるとくすぐったくて、僕も自然と息が上がってきてしまう。
どうしよう。僕はマティアスに奪われたらどうしよう―――! 少しだけ不安も感じる。
そう感じた途端、マティアスは僕の下半身に手を伸ばす。

「・・・洪水じゃねぇか。 どんな事したら、こんなに水は流れるんだろうな?」
「ふぁっ!! えっち! マティアスのえっち!! ぼっ、僕・・・・・・だめぇっ」

マティアスに爪を立てないように、普通の強さにぽかぽか叩いた。
気持ち良いよぉ。と仄かに感じながらも、僕は必死に冷静を保とうとした。
僕の割れ目を触られると、自然と体はびくっと動いてしまう。

つーっと割れ目をなぞる。 そのたびに僕は大きく喘いでしまう。
濡れてしまっている僕の下半身はびりびりと電気が流れているみたいに感じる。
すると、クリトリスを優しく摘んだ。

「あうっ! うあぁぁっ!!!」

ふと、叫び声をあげてしまう。

「・・・可愛いな。 俺はこういうのも好きだぜ」
「ひあぁっ!!! 僕・・・駄目だよぉ、これ以上やったらぁ・・・」

ぐっしょりとなった下半身と僕。 このままでは、僕はイってしまう。
愛液に塗れたマティアスの手は怪しく光っている。 

食べられる!! そう思った瞬間だと思うよ。僕自身では・・・ね?


**-10- [#r712b108]

駄目・・・、僕は自慰もしたことが無いのに。 凄く良かった。
快楽の虜になってしまいそうで、僕自身も気持ちよさそうに喘いだ。
マティアスが僕の膣内を掻き混ぜている。 このままどうかなってしまいそうなのだが。

          *         *            *

「ぐっ・・・、少し締まってきたな」
「なっ、何が?」
「お前の、ワギナ」

専門用語かと関心している場合では無いだろうがぁぁぁ。
とりあえず、今 現在は、僕の下半身をマティアスに触られた挙句、膣に指を突っ込まれて掻き混ぜられる・・・。
僕は普段よりも恐ろしい程の冷静さには驚いた。 流石に僕も体力も限界だし。

「ふぁ・・・。凄い激しそうだね」

起きたか。単なるオレンジの毛の塊が・・・とヴァネッサか。
腕が邪魔と言わんばかりに、僕の右手が抑えられてしまった。

「なぁ」
「何?」

もじもじしながら、僕の目の前で紅潮させるマティアス。
僕はさっぱりその意味も分からず・・・。
結局、マティアスに押さえつけられ最後。

&size(20){「入れていいk」};

&size(20){「死ねぇっ!!!」};

僕の罵声で全てを終えてしまった。 めでたし、めでたし☆

        *          *         *

「帰れっ、帰れぇぇぇッ!!!!!」

ヴァネッサが半べそになるなか、必死に謝っているマティアス。
僕は半分頭に血が上ったように怒っているが、どうしても戸惑うのが現状だ。
でも・・・ 僕をイかせる寸前までにしたんだ。

「マティアス・・・・・・!!」
「ぁ?」
「何で・・・僕なんか、イかせようとしたんだ!!」


&size(20){「だって・・・、欲求不満だったからさ」};


「とりあえず、寝れば?」

そんなKY発言のヴァネッサだったけど、とりあえず疲れていたので寝る事に専念出来た。

で、結局 三人一気に布団に寝る事になった。
後の事だけど、メールから父が残業になるという報せに少しだけ嬉しく感じた。
二匹の男子と一緒にいる僕・・・流石にヤバいだろう。
布団が一枚だけ、シーツは二枚・・・のち一枚は精液と僕の愛液に塗れているので無理。

結局、一枚だけ残った ぐしょぐしょのシーツを被って一夜を過ごす。

でも・・・、交尾してもよろしいかも?

いや、まだ止めておこっ。

**-11- [#r712b108]

早朝。けたたましいオニドリルの鳴き声に、驚きながら起きた。
ちなみに、寝起きの悪い僕は意識が朦朧としたまま 朝からヴァネッサを袋叩き・・・・・・。

あれ? なんだか手に鈍い感触が。
まぁ、いいか。

         *         *       *

「腹、減ったな」

ヴァネッサが蹲りながら、恨みを称えた瞳で僕を眺めるのは・・・否。
マティアスの一言が沈黙を破った。そういえば、昨日はあんな事やこんな事をしていたような。
やはり記憶が素っ飛んでいるみたいだ。・・・と告げている様に。

テーブルクロスに凭れ掛かる僕・・・まだ布団の中で寝ていたかった。
どうしても温もりが恋しくて。 そんな感じで僕はまだまだ、エーフィの大好きな「太陽」が大嫌いだったのは、信じられなくて。

「冷蔵庫に、ウィスキーあったから・・・飲むぞ?」
「おいっ! あんた 何してんの!?」
「腹減ったから・・・、けど何もねぇじゃん。 水道水じゃ不味いかr」
「未成年が黙れぇぇぇ!!」
「うっ・・・ごめん」

何でこんな所にウィスキー((僕の父が飲んでいるよ By フェリシア))があるんだよ。 自分の所へ閉まって置けよ・・・。
そして、こんな罵声を浴びせていたら、いつかとなりの住民にブーイングを起されそうだが。
だけど、未成年でお酒はいけないんだぞ!・・・お酒は20歳になってから♪
仕方が無く、冷蔵庫に「何故か」あったレタスを毟ってはむしゃむしゃ食す。

「ま・・・まずい」
マティアスが手を止めた。あんたは確か肉の方が好きかな?・・・この野菜は美味しいのに。

「・・・・・・・」
橙色の毛の塊・・・じゃなかった、ヴァネッサがレタスをもっふもっふと平らげる。
・・・いや、不味いとはいえないのか? 言ったら殺されるもんね。
無論。僕は草食のほうが好きなので、文句を言わずに食べている。
テーブルの上に散乱するレタスの塵・・・なんて惨いのだろうか。

「新聞、読みたい」
嗚呼、あんたが読みたいのね。・・・自分で取りにいけよバカ。
そこの橙色の毛の固まりは、其処で新聞でも読んでろw・・・なんて、僕は悪魔っぽい思想を張り巡らせる。

「もってこいよ、フェリシア」
「何で?」
「お前は、俺ら二人をイかせたんだ・・・当然の代償だろ?」

ため息交じりでその場を去る・・・答えは「逃げる」の一択さっ。
けれど、僕は良心を咎める・・・仕方が無く玄関へと仕方が無くかけて行った。
ドアを開ける・・・容赦無く照りつける太陽・・・とりあえず新聞紙だけとって部屋に戻るか。

・・・ん? となり部屋の住民も外に出てる。 仕事だろうな。
僕は目を凝らして、見てみると其処には―――――?

**-12- [#r712b108]

「・・・ぁ」

目を擦った、これが本当ならば嬉しい所。
現実なのか? それとも偽者なのか? 運命は・・・僕を味方につけた。

目の前にいたのは あの 紛れも無いリーフィア。

サーシャだった。

「うあああぁぁぁぁぁ!!!!!」

うおおぉぉぉ・・・どうした自分、朝っぱらから叫ぶだなんて。本当に恥ずかしい。
いえいえ、という風の身振りを見せると、そのリーフィアは笑って見せた。
あの、この前に路地でぶつかっては 謝りもしないで悪い事をしてしまった僕の事を覚えているだろうか。
少しだけ気難しい空気が流れる・・・そりゃそうだろう。

「あ・・あの、私の顔になんかついていますか?」
「いえいえいえいえいえ!!!!」

必死に被りをふる僕。 なんだか照れているのがばれてしまっている。
こうして相手の家が近くにあるのが分かってしまった以上・・・色々なことが想像できる。
そんなことを言っていると、「失礼しますよ」と、サーシャは微笑み出ては去っていた。

頭から湯気が出ているのかは分からないが、物凄いことになってしまった。
僕としては、一番謝りたい相手の家を見つけてしまったのだが 嬉しい事なのか嫌な事なのか。
いつもは冷静に話せるのに、今回だけは―――まいってしまった。

       *           *              *

「お前、どうしたんだ?」

マティアスが僕の有頂天の顔を見ながら、疑問を抱かせた。
しかもまだレタス食ってるヴァネッサ。いい加減にしろよ・・・・・・。
もっふもっふと不味い、味付け一切無しの無農薬レタスを美味しそうに戴くのは難しいが。

「いやぁ、何でも無い」
「ホントか?」
「うん」

いや、お前は絶対におかしい。と彼の目は言いたげだったが黙っていた。
流石に僕も心の整理をしたいのだから。とは言っても、只一匹のリーフィアにあったぐらいで、此処まで興奮をするものなのか。

絶対におかしい。

そう、僕の体が告げているように・・・・・・。

**-13- [#r712b108]

息が荒い。 どうしたんだろ、僕。
さっきまであんなに興奮していたからか? たったあれだけなのにさ。

「新聞・・・有難う」

レタスを食べ終えたヴァネッサが、新聞を手にとり新聞についている漫画を読み始めた。
只それだけかい・・・ まぁ、とりあえずあの事は黙っておいて。

「何 絶叫してんだよ」
「煩いなぁ。 いいじゃないかっ!」
「近所迷惑。一言言って」

マティアスは白い目で僕を眺めた。なんだよ、もうっ・・・・・・。
椅子に座ると、TVのチャンネルを回す。

「かーなーしーいほーどに ひーかりだした
 しろいやみーきーりさく つばさーになれー」

ふっ・・・古すぎる。 これってまさか というのは黙っておいて。
TVのチャンネルをまた回してニュースを只只眺めた。
そんな事ばかり呟いていたら、マティアスが僕に語りかけた。

「俺とヴァネッサ これから出かけるんだけど、フェリシアはどうだー?」
「何で? 僕は今日一日中寝ていたんだけど」
「強制的だって。 どうする?」

ヴァネッサが生意気な口を利いたので、テキサス((テキサスクローバーホールドで、別名『四葉固め』って言うらしいぜ? By マティアス))を食らわせてやった。・・・案の定、泡を吹いた。
マティアスの怯えているのは無視しといて・・・とりあえず出かけについていくことに。

「やだなー・・・ 今日は雨だよ」
「やっほぃ!!」
「あんたは気楽でいいよね。 さっきまでは晴れていたのに」
その気になれば天気予報も出来る僕・・・けれどやる気にはなれなかった。
ヴァネッサが腰を抑えながら、泣き声をあげる。ざまーみろっ☆←

仕方が無く、アパートの階段を下りていっては 近かった駅のプラットホームに駆け込んだ。
雨が酷かったらしく、やはり僕はテンションが低い・・・。

「うぅぅ・・・・・・」
腰を抑えたヴァネッサが独り。 少しだけ可哀想にも感じたが・・・微塵も無かった優しさ。

「エーレーナッ!!!!」

いきなり叫んだ。 マティアスは「エレナ」の名前を叫んだ。
そうすると走ってきたのは一匹のグレイシア・・・だった。 ・・・・・・おいっ! いつの間にあんたっ。


**-14- [#r712b108]

「どったの? マティアス君?」

おい、凄く馴れ馴れしいのですが…というのは黙っておいて。
とりあえずこのグレイシアをどうにかしないと。 と心で呟いた。

「姉ちゃん。 何しに来たの?」
「ん? これはデートの三文字しか無いでしょ?」
「「!!」」

何故だ。 とてつもなく不甲斐なさを感じてしまったではないか。
僕自身と其処のオレンジ色の毛の塊。 二匹で驚くしかなかった。
というか、其処のシャワーズは照れてないで、%%前に出て来いやぁぁぁ%%
…コホン。とりあえず喫茶店に寄る事に。

展開、余計に速く感じたのだが。

「コーヒー、ひとつ」

僕は苦いの好きなので、とりあえずコーヒーのブラックを一杯。
ヴァネッサは水を頼んだ。水道水で大丈夫だろ、こいつなんか。
しかしながら、二人でイチャイチャしてる所を見ると 殺意が沸くのですが。

「なぁ、俺、お前のーーー(自主規制)」

とりあえず、放送禁止用語が飛び交ったので自主規制しました。
不都合の点がハンパないだろ、この小説。

「すいませ~ん、サンドウィッチひとつ」

エレナはイチャイチャムードを広げながらも、さらにもふもふと食している。
なんだよもう、僕にアピールしたいのか? 彼氏のいない僕に嫉妬させたいのかぁぁぁ。

「……」

ヴァネッサは独りでもふもふと水、二杯目を飲んでいた。
何故か、僕はヴァネッサの気持ちをすることが出来た…そんな気がした。

とりあえず。 後でマティアスを血祭りにあげよう。
少しだけ決意した午前中だった♪

「ざまぁ☆」

心で涼しげな顔で呟いた。
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さぁ、此処からは少しだけ%%♀×♀%%が来そうな予感です。予感がする・・・ぜ★
しかしながら、マティアス×エレナの官能小説を近々書きそうです。
それにしても5月頃になりそうですが…、まぁ。お待ちください。
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#pcomment


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