ありえそうでありえないブイズを描いた日常です。 初めてなので、少し文章があやふやになるかもです。 作者の部屋→[[雪大福の部屋]] ――――――――――――――――――――――――――――――――― ブイズっ家。そう呼ばれる1つの集団が住む家があった。名前にブイズがあるように住んでいる住人はイーブイ。そしてその進化系のポケモン達だ。その家があるのは1つの森の中。深い森の奥置にあるという。森の奥と聞いて、下手すれば迷うのかと思う奴がいるがちゃんとその家までの道はあるから迷う心配などはない。その家の近くには穏やかな川が流れ、木々には木の実が成り、木漏れ日が家を照らす。今回のこの物語はその家に住むブイズの話である…。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― &size(25){第一章 ブイズという名の共同生活}; 「…なぁ。」 冷蔵庫を開ける。押しボタンのようにぐっと押したら開く式の冷蔵庫だ。その中身を確認しているのは棘のような白い体毛。逆立つような黄色い毛が特徴のサンダースだ。 「冷蔵庫ん中…なんにもねぇんだけど…。」 彼の言う通り冷蔵庫の中はもぬけの殻だ。今にでも風が吹いてきそうな雰囲気を出している冷蔵庫の中身。彼の目線はもふもふが印象のあのお方。額にはクリームのようにふっくらと乗っている白い毛。ブースターだ。欠伸をし、体を伸ばしている。 「今日の買い出し誰だよ。餓死しちまう。」 「僕ではないことは確かだよ。それに、1回ご飯を抜いたからって餓死しないし、夕飯まではまだまだ時間ある。」 キッパリと言い放つ。普段は大人しい性格だが、言う時はキッパリと言う性格である。 「僕は一昨日買い出し行ったし、昨日はミルクが行ったはずだから…今日はアリアの筈だよ。」 「アイツか…。…どーせ寝てるんだろ。」 アリア…。シャワーズの事であり、この家の第一住人である。異常な程の眠りっ子であり、最長2日以上は寝ていられる。起きる時と言えば飯ぐらいだ。 「サン。起こしに行ってー。」 「お前がいけよ。いつも俺じゃねぇかよ。」 「だってタイプの相性的に…ねぇ…?」 「ようには無理やり起こせと。」 「単純に言えばそうなるね。んな訳でお願いするよ。」 分かったっとだけいい、その場を後にした。 キッチンから出て行き、近くの階段を登っていく。この家は屋上ありの4階建ての家だ。1階は主に憩いの場。2階からはそれぞれの自室がある。屋上にはバトルフィールドがあり、何時でもバトルが可能となっている。アリアがいるのは3階の奥の部屋。他にも部屋はあるが、1つは別の者がいるとして、大抵は空き部屋か物置部屋に近い。 「アリア。起きてるか?」 ドアを叩く。中からの反応はない。どうやら寝ている様だ。サンにとっては想定内だが。 「入るぞ。」 ドアノブを回し、押してドアを開ける。 カーテンが閉じた薄暗い部屋。水色カラーの壁紙。それ以外にもありとあらゆる物が水色だった。その奥で、ベッドに横たわり、静かな寝息を立てて寝ているのが人魚を思わせる尻尾。シャンプーハットの様なエリマキが特徴のシャワーズ…アリアが寝ていた。サンが近づき、揺さぶりで起こそうとしたが起きる気配がない。ため息をついたらその都度、自分の右前脚にバチバチと電撃を走らせる。それをそっとアリアの背筋に右前脚を載せる。 「はにゃああああああああああ!!??」 っと若干奇声に近い声を上げながらはね起きる。 痙攣を起こしたかのように体をビクつかせる。 「さ…サン…。」 「買い出し。今日はお前だろ。早く用意してねぇと次はこの倍で行くからな。」 っと見せしめのようにさっきよりも強い電撃を今度は両前脚に走らせる。サンの表情は笑っていた。天使のような悪魔の笑顔で…。アリアの青白い顔を見るのはサンにとっては楽しみだろう。周りからすれば単に一方的にいじめているようにしか見えないのだが。 「行きます!すぐ行きますのでどうかお辞めになって!!」 「行きます!すぐ行きますのでどうかお止めになって!!」 っと必死に伝える。 それでもサンの笑顔は消えない。むしろいじめがいがありそうな者を見る目だ。 「お願いだから止めてぇぇ…。」 っと悲願する。仕方ないと言わんばかりに走らせていた電撃を止める。ホッと安堵の息を出し、ベッドから離れるように立つ。 「もう少しマシな起こし方無いの…?」 「それがないからこうやって起こしてるんでしょうが。」 ―――――――――――――――――――――――――――――――― 今後の更新をお待ちください。 #pcomment()