ポケモン小説wiki
トラブルだらけのスクールライフ の変更点


「はぁ、なんで俺がこんな目に、、、」

一行目から弱音を吐いているのは、この俺です。

ちなみに俺の名前はカイテ、種族はルカリオ、年は十六、性別はオス。ごく普通の高校生。

トラブルに巻き込まれず、平穏に暮らすことだけが望みなのに、神様はそんな些細な願いすらシカトしているようだ。

これは、俺のトラブルだらけの日常を、ありのまま語る物語である。

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第一話「悪い予感は当たるのさ」


今日は朝からついてない、ゆっくりとスクールバスの中で眠ろうと思っていたのに、よりにも寄ってあいつが、、、


学校一悪名高き不良、ガブリアスのカインが俺の前の席に座るなんて……。

こいつには怪しげなうわさがついてやまない、それも四六時中だ。


未成年なのに酒やタバコなんて噂はもちろんのこと、
夜中にバイクを乗り回して毎晩パトカーとカーチェイスしてるとか、
この学校の女子生徒の半分を押し倒してるとか、
実は教師たちの方にもコネがあるとか、
なんとヤクザの組長の息子で、次期若頭だとか、


こんな噂は五万とある、数えてたらキリがない。

ともかく、俺はかかわりたくない、頼むから巻き込まれませんように、、、そう願っていた。


しかし、接点は思うより早くやってきた。

それは昼休みのこと、この時俺はルンルン気分だった。

一日に購買部で限定3個しか作られない、限定黄金フカヒレカレーパンを、半年ぶりに手に入れたからだ。

(外はサクサク~、中はとろける~、限定三個のカレーパーン♪)

俺は浮かれていたため、頭の中で変な歌を歌いながら、いつも昼飯を食べる屋上へ向かっていた。

あまりにも浮かれすぎたせいか、前をちゃんと見るのを忘れていた。

ドンっ!という衝撃とともに、俺はあおむけにひっくり返っていた。

「いってぇ!いたたたた、、、」

そしてふと気づく、アレ、、さっきまで左手で持ってたカレーパンは?

よく見ると、俺のカレーパンはきれいな放物線を描いて床に落ち、その直後その上にぶつかった相手の足が重なった。

ぐちゃり、という音とともに俺の限定カレーパンはただのゴミと化した。

「ぎゃあああああああああっ!限定三個の黄金フカヒレカレーパンがああああああっ!!」

ぶつかった相手に食ってかかろうとして、相手の顔を見た瞬間、俺は怒りが一気にしぼむのが分かった。

そこには、無表情でこちらを睨みつける、あのカインがいた。

・・・え?俺第一話で死んだ?

次の瞬間、カインは俺の襟首をつかみ、そのまま俺を肩にかけてどこかヘ運び出した。

もちろん反抗はするが、一睨みされると声も出なくなってしまう。

周りの生徒に救援信号を送るが、当然ながらみんなそっぽを向いてしまう。

・・・俺、ついてねえなあ、第一話で死亡とは。

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第二話「常識はずれは受けきれん」

カインは俺を屋上まで連れてくると、なぜか丁寧な動作で床へ下した。

へ、皮肉だね、さっきまでここへ向かうはずだったのに、まさかここで処刑されるとは。

次の瞬間、カインは胸のあたりに手を入れ、何かを取り出そうとしていた。

な、なんだよ?ナイフ?スタンガン?それとも銃?

そして、それを取り出して俺の前へ突き付けた。


「うわああああああああ!」


俺はあまりの恐怖から、目を覆ってこの後の痛みに備える。

だが、いつまでたっても痛みは来ない、恐る恐る目を開けてみると、、、


なぜか、カインが限定フカヒレカレーパン(しかも無傷)を俺に差し出していた。


「・・・やるよ、お前の踏んじまったからな。」

はい混乱中、全く状況が理解できん。

なんで俺にカレーパン弁償してるんだこいつ?ふうつはこう、殴ったりとか、仲間よんでリンチしたりとか、、、、

そう言ってる間に、カインはリュックから弁当を取り出し、食べ始めた。

とても良く作られた弁当だ、俺の母親より上手い。

「あ、あのさ、それ彼女が作ったの?それとも母親?」

ってなに聞いてんだおれは!今の内にカレーパン持って逃げろよ!

ほら!無表情のままこっち向いちゃったじゃないか!頼むから逃げてくれええぇぇぇ!

「いや、俺が自分で作ってる」


・・・正直訳が分からん、こいつ不良じゃなかったのか?
いままでのやばいうわさ全部ガセネタだったのか?

「ん?どうした?食べないのか?」

「あ、はい、いただきます、、、」


このカレーパンを食べて、うれしくないと思ったのは、生まれてこの方初めてだ……。

「、、、ん~、、、」

なぜかカインが不機嫌そうな声を上げる、、、え、俺なんか怒らせることした?

「あのさ、これ食って欲しいんだが」

そう言って取り出したのは、もう一つの弁当箱、、、え、どーいうことだ?
そして、その弁当箱を俺の方に放り投げる、あぶねっ!結構ノーコンだなこいつ!

飛んできた弁当箱をあわててキャッチし、包みを開いてふたを開ける。


うわぁ、と思わず声が出てしまった、それほどまでに見事だったのだ。

正直カレーパン一つでは俺の胃袋からクレームが殺到していたので、俺は早速食べ始めた。

とりあえず、焦げ目なく焼かれた卵焼きを口に放り込む、、、少し甘めで、中にチーズやハムが入っている。

うまい、正直すっげぇうまい。

なんで不良が料理上手なのか知らんが、ともがく俺は弁当を食べることに集中した。
隣でカインが見慣れない箱を取り出したので、そっちに視線を配りつつも弁当は食い続けた、それほどまでに美味かったのである。

・・・その箱から、タバコが一本とり出されるまでは。


おいおい、やっぱたばこは吸うのかよ、この辺は不良だな。


だが、そこで俺はある事に気がついた。



「あれ?ライターとかマッチは?」
「いや、俺タバコすわねーから」
「じゃあなんでタバコ咥えてんだ?」
「昔からの癖でな、何か口にないと落ち着かない、いつもはアメとかなめてんだが、、、今日はなかったから仕方なくこれにした、カッコいいしな」

こいつは不良なのか?タバコがダメな不良なんて聞いたことがないぞ?

そのあとカインはのどが渇いたのか、カバンの中を手さぐりで探すが、なぜか渋い表情をする。

「ちっ、飲み物持ってくるの忘れた、、、」

俺はカバンの中を覗き込み、何か飲み物がないか探してみたら、お茶やらコーヒーやら紅茶やらのペットボトル入りの飲み物が見つかった。

俺はコーヒーと紅茶をつかんで、カインの方へ放り投げた。

「ほいっと、それ飲みなよ」

カインは一瞬嬉しそうな表情をするが、それもすぐに嫌そうな表情に変わった。



「・・・わりぃ、コーヒーと紅茶のめねぇんだ、苦いからな」



こいつは小学生か!いや、今どき小学生でも紅茶やらコーヒー飲めるぞ!

俺は緑茶を手渡し、コーヒーのふたを開け飲み始めた。

カインはよほどのどが渇いていたのか、ふたを開けて数秒間息次ぎもせずにのみ続けると、口を放して「ふぅ~、、、」と息を吐いた。

「おう、サンキューな」
「いや、俺も弁当もらったからさ」

その瞬間、カインは何かを思い出したように問いかけてきた。

「あ、あのさ、あの弁当美味かったか?いつも食ってくれる相手が一人しかいなくて心配でさ」

「ん?ああ、美味かったよ」

そう言うと、カインは顔をぱぁっと輝かせ、明らかに上機嫌で弁当箱をかたずけた。

なんだか、さっきの笑顔がいやにまぶしかったのは気のせいか?

「あのさ、また弁当の味見してもらっていいか?」

「あ、いいけど、、、」

それを聞いた時のあいつの顔と言ったら、うれしいって文字が顔にありありと書いてあったぜ。

その後カインは、からの弁当箱を持って「また作ってくるからな!」といって立ち去って行った。


俺は、今まで見たことが現実かどうか判断しかねたまま、片手にフカヒレカレーパンの袋を持ったまま立ちつくしていた。

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第三話「心配するなら金をくれ」

「昼休みカインに呼び出されたんだって?ケガなかったか?」

ありませんでした、それどころか結構貴重な体験しました。
あんな体験二度とできないでしょう、したことあるやつがいたら俺のとこに来てくれ、きっと気が合うことだろう。

とりあえず一部始終を説明したら、こいつは割とあっさりと、、、

「ふーん、そうなんだ」

あ、ちなみに、、、こいつはゴルア、小学校からの腐れ縁だ。

種族はベイリーフ、ちなみに趣味は噂話。

いっつもマイペースで、少々のことでは動じない、そんな性格だ。

「どうでもいいよねぇ、ぶっちゃけ、人ごとだしぃ」

てんめぇ!一発ぶん殴んなきゃ気が済まん!

と、言いたいところだが、俺は大人だから気にしない、気にしない、気にしないってば!

「で、今日は呼ばれてるの?」

「いや、今日は何もなかった」

事実だ、今日は合わなかったから、呼び出しは受けていない。

不良は不良でも、どうやら他の不良よりはましな奴らしい。

あいつが本当に「一騎当千」やら「五十騎切り」やら「開闢(一部で開淵)の使者」やら、物騒なあだ名をつけられた不良なのか疑わしいところだ。

もしかして別人とか?と思いながら、今日も屋上へ行った。


三秒で後悔することになった。


屋上には5人の不良、そしてその先にいるのはカイン、しかも臨戦態勢の不良たちに比べて、カインはいかにも昼寝中、緊張感のかけらもない。
一応、起きてはいるが、音楽を聴いてまったりしている。
こんな状態じゃなければ、俺は堂々と屋上へはいって行っただろう。
だが、俺も割と常識人だ、ここはドアの陰に隠れていた。
おい、臆病者とか言うなよ、ここに飛び込んでいく方がどうかしてるって。

「今日こそその首もらうぜ!「一騎当千」のカイン!」

そう言って、五人がぐるりとカインが寝そべっているベンチの周りを取り囲む。
カインはというと、、、やはり寝そべったままだ。

どーする、俺?助けたほうがいいのか?でも運動音痴の俺が行ったところでどうなる?

その瞬間、俺はだれかに襟首をつかまれ、ドアの向こうへ投げ出されていた。

「いづぅっ!な、なんだ?」

振り向くと、その先には一匹のライチュウがいた。
制服を着崩し、口にはタバコ、まさに不良の典型的なスタイルである。


ヤバい、こいつはやばい、絶対にやばい、へたすりゃ殺される。


こいつはリュウガ、この学校で最悪の不良だ。

暴力事件なんか毎日のごとく。
タバコや酒はもはや常識。
ヤバい薬やってるといううわさもあり。

要するに、かかわってはいけない人物ベスト3に入るのだ。

「なんだカイン、五人相手で苦戦してんのか?」

ここで初めて、カインが反応した。

「やあL君、お久しぶり」

L君って、、、なんだ?リュウガのことか?

「苗字が竜崎だからって、それはやめろ」
「いいじゃないか、結構にあってるぞ?」

(思うままかけてく~、振り向くことはしない~、明日は切り開く果て無くこの手で~)

どこからか電子音が鳴りだした、どうやらカインのケータイのようだ。
カインはけだるそうにケータイを取り出し、画面を開く。

同時に、不良たちがカインに飛びかかった。

ここまで待ってくれた不良たちは、以外とお人よしなのか、それとも場の雰囲気に流されたのか。

ともかく、五対一で戦闘スタート。


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第四話「嫁の尻に敷かれる男は情けない」

それはそれは圧倒的だった、俺はやっとこいつが伝説の不良であることを自覚した。

カインはケータイを片手で持ったまま、背後のゴーリキーを裏拳でしとめ、そのままベンチから立ち上がった。

そして、目の前から来るグラエナの顔をむんずとつかむと、少し後ろにいたサワムラ-に投げ飛ばし、二人ともノックアウト。

さらに、ここからが驚きだ。

両側から同時に迫りくるヘルガーとエビワラーの方を見もせずに、片手をついて逆立ち状態になり、、、


そのまま両足を開き、片手の力で回転しながら両足回し蹴り、当然クリーンヒットして二人ともダウン。

そして立ち上がると、ケータイを閉じてこちらを向き、、、

「ハクヤが、フカヒレカレーパンをユキにプレゼントしたらしいぜ」
「うわっ、やっぱあいつ嫁の尻に敷かれるタイプだわw」

俺は、やはり現実離れした光景を見たはずなのに、前回より落ち着いていた。

そして、こう考えていた。


彼らにとって、これが「日常」なのではないか、と。

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第五話「不平不満は青い巨人を呼び出すから気をつけろ」

「おい、ちょっとケータイ貸して」

俺はケータイをカインに渡す、そしたら、カインはしばらくもぞもぞしていたが、しばらくしてケータイを返却した。

俺は、何かされたか?と思い、ケータイを見てみるが、対して変化はない。

「あのさ、今何したんだ?」
「赤外線通信」

俺はアドレス帳を確認する、しばらく飛ばしていると、やっと見つかった。

「カイン・電話番号080ー×××、、、」

確かにあった、試しに電話してみる。


(ある晴れた日のこと~、魔法以上の愉快な~、、、)


カインのポケットから電子音がする、どうやら本物のようだ。
さっきからおもってたが、なぜ着信音が全部アニソンなんだ?
聞いてみたら「趣味だからだ」と一蹴された、おいおい。

ってことは、さっき聞いてた曲は?
俺は音楽プレーヤー(新型のウォーク○ンだった、おそらく2万強といったところか、、、)を借りて、イヤホンを耳に当て再生ボタンを押した。

流れていたのはこんな曲だった。

(持っていけ最後に笑っちゃうのはわた~しのはず~、、、)

今度はら〇☆すたか!こいつの趣味広すぎだろ!
俺は次の曲に回してみた、、、イヤホンをつけていることを後悔した。

(今にもとび抜ける~、かける思いはだてじゃない~(大音量))

のああああ!ビビった!いきなりロックな曲が来た!
つーか今度はガン〇ムSEED(しかもMSV(外伝))か!趣味広すぎだっつーの!

「さっきから何してんだ?」

簡単です、君の趣味を読者に暴露しています、つーかなんで今までこいつのケータイの電子音聞いたことなかったんだ?

「いや、普段廊下に出ると半径5メートル以内に人いないからな。」

おいおい!理由にはなってるけどこえーよ!ちょっとは気にしろよ!
本人いわく「慣れてるから気にしない」だそうだ、逆にすげぇよ。

そーいや俺こいつと話してからまだ二日目だよな、なんでこんなにじっくり話してんだ?

「ああ、昔から言われるんだがな、近所のおばさんいわく「カイン君独特の魅力」だそうだ、、、俺にもよく分からんが、どうやら話してると退屈しないそうだ」

そりゃそうだ、強面の顔でタバコ咥えてる(すってねぇけど)やつなのに、
話してみたら毎日弁当作ってきてたり、
アニソンがケータイの着信音になってたり、
そのくせケンカは激つよって、そりゃあ退屈しないだろ。

「学校でははぶられるが、割と商店街では人気あるぜ、こいつ」

エ、そうなのか!こんな見た目がオール不良、不良になりたい奴のための教科書に出てきそうな奴が、、、

これはアレだな、きっとあれだ、年上にもてるタイプの奴だな。

「あ、やべぇ、昼休みもうすぐ終わるぞ?」

「エ、マジで?」

「えっと、今の時間は、、、」

俺はケータイを開いて確認する、やべえ!次の授業の時間まで5分を切ってやがる!
俺たちは立ち上がって走りだした、残り5分で教室につくために。
同時に、カインが一言、俺にこう言った。

「また明日な!」

俺は、「OK!」とうなずくと、カインたちとは別の方向へ向けて走り出した。

・・・こんな毎日も悪くないなって、俺は思うんだ。


俺は少し笑いながら、教室にダッシュした。


「そう栄光を、ダッシュして奪取!」と歌いながら。

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第七話「普段は時間が足りないけどいざ時間が余るとすることがないっていう経験ってあるよね」


「、、、えーっとポーションポーション、あ、もうないし、しかもマジックポイント尽きた!」

今日は土曜日、おれはゲーム中。

ぇ?ポーションぐらい買っとけって?しょうがないだろ、忘れてたんだから。
ヤバい、ケアル使うマジックポイントもないし、えーっと、、、

ちゅどどーん、爆発音とともに、白魔道士のサーナイトが戦闘不能。
まずいな、残りは格闘家のエビワラーしかいない、っていってる間にタコ殴りにされてるし。

GAMEOVER、、、きっちり終了。

ちっくしょお!またやられた!つーか難易度高すぎだろ!

と、ゲーオタなら誰しも一度は言うセリフを言いながら、おれは朝飯のトーストを牛乳で流し込んだ。
 
 
 
 
することがない。
普段時間がないっていいながら、こういう休みの日はすることがない。
ぶらぶらと散歩して時間を潰すが、いかんせんすることがない。

そのまましばらく歩き続けていると・・・、
 
 
 
 
 
・・・いつの間にか町はずれにきちまった。

この辺は来たことないな、特にようもないし。

と、目の前に古びた喫茶店を見つけた。
ちょうど腹も減ってたし、俺はここで食事をとることにした。

からんころーん、、、
ドアを開けると、備え付けの古びた鈴の音がする、

中はなかなか渋い作りで、洋風だがどこか懐かしい作りだった。

俺はカウンターに腰掛け、メニューをざっと見る。

「注文、何にする?」

ちょっとびっくりした、目の前に、一匹のバシャーモがいた。

首元には銀の十字架のネックレス。
少し古びたウェイターのコスチューム。

年は、おそらく俺より3、4つ上かな。

「あ、じゃあ、木の実ブレンドジュースAと、野菜たっぷりサンドで」
「分かりました、少々お待ちを」

そう言うと、慣れた手つきで木の実をブレンドする。
野菜を軽やかに刻み、フライパンでベーコンをあぶる。

軽く焼いたライ麦パンに、手際よく具をはさんでいく。
そして、ドリンクとともに俺の前においた。

「ご注文の品です、ごゆっくりどうぞ」

俺はサンドイッチにかぶりつく、、、うまい、すさまじくうまい。

ドリンクの方もモモンの甘みにナナシの苦味が聞いていて、非常に飲みやすい。

俺が三度に夢中にかぶりついている時、そのバシャーモが話しかけてきた。

「うまいかい?自信はあったんだが」

今の俺なら、100万通りの「うまい!」でこたえられるだろう。
がつがつと一気に平らげ、ただ一言「うまい!」と俺は言った。

「それを聞いて安心したぜ、これ新メニューでさ
今回は、特別にただでいいよ」

これがただなら、今まで俺が食べてきたものの大半は、逆に金がもらえるだろう。

まぁ、結局ただになったんだけどさ。
ケチとか言うなよ、だって断るのも失礼だろ?
作者だってラーメン屋とか学食でよくおまけしてもらってるんだから(実話)

「その代わり、ここの常連になってもらうよ、はい」

取り出したのは一枚の名刺。
そこには、「喫茶店レイン・マルコシャス」と書いてあった。

「そこにある通り、俺はレイン、お前は?」
「あ、カイテです、よろしく、、、」

俺は、おずおずと握手をすることしかできなかった。
 
 
 
 
 
何の変哲もない出会い。
しかし、実は運命は絡み合う。
 
 
 
ゆっくりと、未来へ向けて・・・。

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第八話「RPGとは努力と時間と弟の上げたレベルで結果が変わる」

はい、日曜日です。
やはりすることがありません。

しょうがない、どっかでかけ、、、るところもない、昨日の店に二日連続で行くのも気が引ける。
だって考えてみろよ、休日一人で出かけて偶然クラスメイトと遭遇し戦闘開始、
相手の「何?休日なのに予定ないわけ?」という必殺魔法により俺の精神という名のパーティーは壊滅確実、
そんな中で休日に出かけることは、レベル1でパーティーにスライムしかいない勇者で魔王の城に薬草ももたずに挑むことに等しいぐらい無謀である。
だがここで考えよう、もしこのまま家に半引きこもり状態で休日を過ごしたとしよう、しかし休日明けに
「なぁ、休みの日何してた?」という核ミサイルやらジェネシスやらが玩具に見えるほどの大量殺人兵器を使われたら俺の精神はどうなるか。
確実にレクイエムの直撃を受けたプラントのように崩壊し、状況を知ったZAFT軍のような壊滅的打撃を受けるのは一目瞭然。
フリーダムよ、タイマンでプロヴィデンスと戦っている場合ではない、早急にあの大量殺人兵器を破壊せよ、ジャスティスを自爆させるな。
冷静に考えろ、今日一日を有意義に、上記の必殺魔法と大量殺人兵器を防ぎきる過ごし方を。
早急に行動に移さねば、決まったとしても時間が足りん。

さて、どうしたものか・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
&size(40){コラ、今のところすっ飛ばしたろ};

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とりあえず決定した。
まぁ、ここは無難に誰か誘って遊ぶのが主流というか王道というか。

そんなこんなで、俺はケータイでゴルアに連絡を取った。

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「・・・で、なんでこうなったんだ?」

俺の目の前には、皆さんが知っている限りのフルメンバーがそろい踏みだ。

カイン、ゴルア、リュウガ、、、それから名前を知らないラグラージとサーナイト。
 
 
って、あのサーナイトは学園のアイドルユキさん!なぜこんな男だらけの場所へ!?

「どうも初めまして、ユキといいます」
「俺はハクヤ、よろしくな」

「あ、はい、カイテです、よろしく・・・」

ってラグラージのほうもイケメンだし!つーか二人とも仲よさそうだし!
彼カノか!?彼氏彼女の事情なのか!?

様子をうかがっているが間違いない、この二人はカップルだ。

まぁともかく、今日はどこに行くかというと、、、
 
 
 
「・・・新しく出来た遊園地?」
「ああ、最近できたとこ、お化け屋敷が有名だ」

へぇ、そんなところが、そう言えばあったな、うん(なんでリュウガが覚えてたかは知らんが)
CMとかもあったはずだが、すっかり忘れてた。

・・・あれ、カインの顔色が悪いな、変なもんでも食ったか?

という訳で、おれたちは遊園地へむけて歩きだした。

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そんなことを言ってる間に到着、展開早いとか言うな。

「腹減ったし、何か食ってから行こうぜ」

カインがそんなことを言い出した、そう言えば昼飯まだだったな、すっかり忘れてた。
遊園地の中の喫茶店へ入店、そこで以外な物を見た。

そこには、ウェイトレス衣装のキュウコンとウェイター姿のレインさんがいた。

「いらっしゃいま、、、せえええええええええぇぇぇぇぇ!?」
「、、、おいレイン、お前ここで何やってる?」
「何って、見ての通りバイトだ」

なぜか俺たちを見て悲鳴をあげるキュウコン、カインとリュウガに驚いたにしては驚きすぎだ。

というか、この状況でカインとレインさんが知り合いという事実が明らかになった、どうでもいいけど。

「あのー、アーク、お前なんで女装を「ちちち違うんですうう!これは変な趣味とかではなくてあのそのあのののおおおぉぉ!?」

すいません、何言ってるかわかりません。
そう言えば、やけにウェイトレスが似合っている、、、なぜだ?と聞く奴は消えなさい。
その前に、皆さんこのウェイトレスさんと知り合いですが?

「ああ、こいつはアーク、俺達の友達、なんだけど、、、
まさか女装癖が「ありませんっ!だから誤解です!」

何か見てると若手芸人のコントを思い出す。

泣きそうなアークさんに代わって、レインさんが事情を語り始めた。

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感想などいただけるとうれしいです。

#comment(below)
- グリーダムではなくフリーダムでは? -- [[ギアス]] &new{2009-04-19 (日) 16:31:39};
- 今ごろきずきましたが 魔法以上の愉快なじゃなくて  魔法以上の愉快が ですよ    ハルヒオタクをなめるなよぉぉぉ!!! -- [[文太]] &new{2009-04-04 (土) 01:15:01};
- ・・・ゴルアの種族名、出てない気がするのですが・・・。 --  &new{2009-03-25 (水) 18:29:15};
- カwwwイwwwンwww --  &new{2009-02-27 (金) 21:50:05};
- 誤字報告すいません、、、気をつけないといけませんね、これからはプレビューでちゃんと見ます。 -- [[アキ]] &new{2009-02-26 (木) 19:58:44};
- 誤字のお知らせ?&br;10万ボルト構える「か」、になっていますが話のながれからして「な」の方が適しているかと。&br;余計なお世話だったらゴメンナサイ。 -- [[閏]] &new{2009-02-26 (木) 19:48:28};
- 誤字脱字まとめ&br;•ナルシ発言の1行下&br;得意わ[あ]→得意わ[ざ](技)&br;•「自分を見ているようで…」の下の相手のセリフ&br;バー[か]→バー[カ]&br;•同行&br;「…僕の[価値]が…」→「…僕の[勝ち]が…&br;&br;余計なお世話だったらすみません。しかし、もう少し見直しましょう。 -- [[ジューダス]] &new{2009-02-26 (木) 19:24:35};
- ここは、、俺の得意技で?なんでしょうか?得意わあになっています  --  &new{2009-02-26 (木) 17:36:11};
- あの~、「勝ち」が「価値」になってます・・・。 --  &new{2009-02-26 (木) 16:52:33};
- カードバトルのシーンも面白いけど、やっぱり・・・早く、BL見たい。 -- [[ここなっつ]] &new{2009-02-26 (木) 16:49:08};
- 読み返してみて脱線っぷりに「これはやばいな、、、」と思い、ちゃんとポケモンを入れて考え直してみました、、、、 -- [[アキ]] &new{2009-02-25 (水) 18:46:05};
- ここはポケモン小説wikiですし、あんまり話の内容がポケモンから脱線しすぎるのもどうかと思いますよ。 -- [[カゲフミ]] &new{2009-02-25 (水) 18:28:32};
- それはいっちゃだめだ! -- [[アキ]] &new{2009-02-25 (水) 18:22:19};
- ポケモン関係ないじゃん --  &new{2009-02-25 (水) 18:13:38};
- 続きが楽しみです、カインはやれれば誰でもいいんだろうか? --  &new{2009-02-25 (水) 17:31:52};
- 続きが楽しみです、カインはやれれば誰でもいいんだろうか? --  &new{2009-02-25 (水) 17:31:16};
- 続きが楽しみです、カインはやれれば誰でもいいんだろうか? --  &new{2009-02-25 (水) 17:26:41};
- ふふふ、、、BLシーン、それは大会後、、、帰りにカインがカイテを家にさそ、、、これ以上はお楽しみで。 -- [[アキ]] &new{2009-02-25 (水) 17:20:56};
- カイテ、最高! -- [[そなた]] &new{2009-02-25 (水) 16:24:51};
- BLシーンが待ち遠しいです!なんか、ワクワクする!! --  &new{2009-02-25 (水) 16:19:24};
- あ、本当だ、二人とも感謝します! -- [[アキ]] &new{2009-02-23 (月) 21:21:17};
- K=カインの後の、…「意外」に考えられてる…(前後省略)が、「以外」になっている、って事を言いたかったのではないでしょうか。 -- [[ジューダス]] &new{2009-02-23 (月) 20:25:57};
- えっと、ミスどこですか? -- [[アキ]] &new{2009-02-23 (月) 20:01:40};
- 以外→意外じゃないですか? --  &new{2009-02-23 (月) 18:41:42};
- ああ、続きが楽しみだ!カイン君はどうなるのでしょう!? -- [[るる]] &new{2009-02-23 (月) 18:06:48};
- それはもう常識♪ダイスロールは入れますよ~。 -- [[アキ]] &new{2009-02-23 (月) 15:30:27};
- サイコロ投げるときはダイス0~ルでしょ。 --  &new{2009-02-22 (日) 23:20:35};
- 期待してくれてありがとう!、、、ところで、やっぱカードゲームのルールは作りこんだ方がいいかな? -- [[アキ]] &new{2009-02-22 (日) 20:37:16};
- 面白いじゃないっすか・・・!めっちゃ続きに期待。 --  &new{2009-02-22 (日) 17:50:41};
- 誤字報告感謝、更新待っててね~。 -- [[アキ]] &new{2009-02-22 (日) 13:15:24};
- ここまできたら次の更新が楽しみです。 -- [[ss]] &new{2009-02-22 (日) 13:10:09};
- 噛みすぎが髪すぎになっています --  &new{2009-02-22 (日) 13:00:05};
- ちなみに、、、俺もガンオタじゃあ!ミゲル大好き男をなめるなぁ! -- [[アキ]] &new{2009-02-22 (日) 10:17:37};
- いえいえ~、アレはサビからとりました。(着メロはイントロよりもサビが多いので、世界観や現実味の方ではこちらの方があってるかと、、、) -- [[アキ]] &new{2009-02-22 (日) 10:11:18};
- あれ?「君の姿は僕に似ている」の歌い出しって「君の~すがたは~僕に~似てい~る…」ですよ?ガンオタを舐めるなぁ! -- [[ギアス]] &new{2009-02-22 (日) 00:53:04};
- あれ?カイテもガン○ムSEEDの着メロになってる!!もしかしてカインに影響されたとか?それにしてもハクヤとユキはかなりラブラブな関係になっていましたね。少し驚きました。 -- [[ハーク]] &new{2009-02-21 (土) 23:24:21};
- そりゃあ驚くように作ってますから♪ -- [[アキ]] &new{2009-02-21 (土) 20:56:48};
- カインの趣味は…意味☆不明。&br;こんなことあるとさすがに驚くでしょうね。 -- [[ジューダス]] &new{2009-02-21 (土) 20:19:59};
- 意外とパロネタ分かる人多いですね、それから、、、つぎはINVOKだぜ!(ぇ -- [[アキ]] &new{2009-02-21 (土) 17:59:33};
- 最後デジモンwww。 おもしろかったですw --  &new{2009-02-21 (土) 17:47:27};
- SEEDかよ!!暁の車流して!! -- [[ギアス]] &new{2009-02-21 (土) 16:51:52};
- 誤字の報告ありがとうございます、独特の魅力ですか、やっぱり不良なのにぶきっちょで一部オタク趣味があることかな?それにしても、やはりハクヤは嫁の尻に敷かれるタイプだなって、自分で書いてて感じましたね(苦笑) -- [[アキ]] &new{2009-02-21 (土) 15:14:18};
- 誤字の報告です。ケータイをカインに渡すがカインの渡すになっていました。カインの独特の魅力ってすごいですね。応援していますので頑張ってください。 -- [[ハーク]] &new{2009-02-21 (土) 15:06:43};
- ハクヤは女王様に鞭でしばかれるタイプだね。カイン強い・・・ --  &new{2009-02-21 (土) 10:53:16};
- ちなみにカインの技は格闘技のカポエラを元にしています、ウィンミドルですか、片手でできるカインすごいな、、、 -- [[アキ]] &new{2009-02-21 (土) 02:37:35};
- 私立単願ですが、何とか合格!倍率が2,6超えてたんで落ちるかと思った、、、 -- [[アキ]] &new{2009-02-21 (土) 02:35:30};
- 逆立ち状態から回転するのって確かウィンドミルってやつですかね?てかハクヤwwww --  &new{2009-02-21 (土) 01:57:53};
- 逆立ち状態から回転するのって確かウィンドミルってやつですかね?てかハクヤwwww --  &new{2009-02-21 (土) 01:56:50};
- うかったかい? --  &new{2009-02-21 (土) 01:44:23};
- 受験の結果発表とかで更新遅れました、とりあえずカインがサメなことはスルーの方向で(ぇ -- [[アキ]] &new{2009-02-20 (金) 22:05:16};
- あれ?続きは?・・・もしかして無いの? -- [[すなとら]] &new{2009-02-19 (木) 17:52:37};
- でもフカマルとかのヒレではないと思うし、切り落とすのもグロそうだし・・・ -- [[OGA]] &new{2009-02-18 (水) 22:54:03};
- カイン自身陸「鮫」だよね。共食い・・・ --  &new{2009-02-18 (水) 15:17:11};
- フカヒレねぇ・・。そういやカインの進化前って陸「ザメ」だっけ。カイン・・・。 -- [[ザラメ]] &new{2009-02-18 (水) 00:29:52};
- 限定黄金フカヒレカレーバン 一個2000え(ry ところでカインは何故あれを買っていたんだろうか・・・ま、まさか!わざとぶつかって友達関係を作ろうとしてたのか・・・!カイン、恐ろしい子! --  &new{2009-02-17 (火) 00:51:19};
- カインの意外な一面。動揺も当然?&br;てか、ツッコミ過ぎカイテ。僕をボケn(ry&br;ともかく、頑張って下さい。 -- [[ジューダス]] &new{2009-02-16 (月) 21:23:55};
- 百聞は一見にしかず、って奴かな? 学校物にしたのは何か策が有るからでしょうか。&br;展開が少々早い気がしますが、とりあえず期待するは女のk(殴&br;主人公も口調からしてかなり気が強そうな感じが出てますね、喧嘩は強い方なのでしょうか。 --  &new{2009-02-16 (月) 21:15:27};
- 世の中って不思議ですよね。確かに他人の意外な一面を目の当たりにしてしまうとそれが良い方であれ、悪い方であれ少なからず動揺してしまいます。なのでカイテの気持ちがよくわかりますよ。限定黄金フカヒレカレーパン。私も食べてみたいです(笑)              執筆頑張って下さい。 -- [[閏]] &new{2009-02-16 (月) 20:09:53};

IP:125.13.222.135 TIME:"2012-07-17 (火) 18:05:49" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?cmd=edit&page=%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AB%E3%81%A0%E3%82%89%E3%81%91%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.1; WOW64; Trident/5.0)"

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