[[ネコカブリの王国]] -長編執筆お疲れ様です。 ニャオニクスの性差によるギミックについては私も以前構想した事がありますね。私の場合は幼いニャスパーの男友達が数年後、進化してから再会すると「お、お前、女だったのか……」ってやつでしたけど。だから王位継承権に絡めて性別詐称する必要があったという設定はうわぁ、上手いなあ…って。 しかもタビィ王子、チェリムに偶然本当の性別の呼び方で言われた時は、一瞬面食らいながらも平静を保って応対し、「性別を間違えられていても指摘しない優しさ」というナレーションまで入ってるんですよね。 此処で読者に念押しに念押しを重ねてタビィは雄だと認識させ、終盤の進化であの種族の性差の身体描写で一気に裏切る。この”驚き”の技法は本当に素晴らしいと思いました。 -- &epoch{1500039807,comment_date}; -狙い通りに読んでくださった方がいらっしゃって私は感無量ですよ……。 ニャオニクスの分岐進化を最も効果的に見せるためにはどのような設定にしたらよいか模索していたらこのような作品に。進化シーンを際立たせるには「進化できる段階になってもニャスパーのままでいる理由」が欲しかったのです。そのための性別詐称王子様設定で、むしろ裏を返せばここさえ切ってしまえば騎士団ではなくポケダンに準じたギルドの設定でよかったのです。 読み手にも一緒に騙されてもらうために物語は基本ポーシャ視点でした。地の文でのダメ押しもポーシャ視点だからできたことですね。そもそもしつこいくらいにタビィ"王子"と表記したのも、読み手の意識にタビィは雄だと刷り込むため。うひー伝わっててよかったぁ……感想ありがとうございました! -- [[水のミドリ]] &epoch{1500163037,comment_date};