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グラエナ×アブソル(只今台風直撃中!) の変更点


*只今台風直撃中 [#hbad36fe]
                                    作:[[暁]]

―クロード(グラエナ)視点―

『……――先日より、非常に大きな勢力を持った大型台風がトウカ・カナズミ地方に接近しています。住民の皆様は危険ですので家の外に出ないようにして下さい………――』

どこからか天気予報のアナウンスが聞こえた。
多分カナズミにあるデボン・コーポレーションの大型モニターの音声が、風にのって届いたんだと思う。
………うーん、暇だ。
別に俺ポケモンだし、その辺のひ弱な人間供とは格が違うんだよ!
………と心の中で叫んで家の外に出た。
ゴォォォォォォォッ
ワオ★ 人間の忠告って聞いたほうがよさそうだ。
外は超暴風雨。……そう。此処、トウカの森はトウカとカナズミの間に位置している。台風直撃ルゥートォー!
「わ-♪おっもしれー!」
だがここでへこたれる俺じゃない。
「ヒャァッッッホォーーーーーーー!!!!!!」
強く叫ぶと、雨も風も雷も無視して外に走り出た。
え?外見と中身が合ってない?よく言われるっ!
とりあえず暇な俺が向かう先は………我が溺愛する彼女こと、ソールのもと。
というかそこしか行く場所が浮かばない。
バシャバシャと水しぶきをあげ、俺はソールの家に向かって走った。



―ソール(アブソル)視点―

ピカッ ズシャーン
「+!#$#%$&%&$&%#{`!!!??」
また近くに落ちた!?雷の音と光はどうしてもニガテだ。
私は泣きそうなのを必死にこらえて頭から毛布を被った。耳に手(前足?)を押し付けて、できるだけ雷の音を遮断しようと努める。
だが、一向に耳に届く音は弱まらない。
ビシャァァァァッッッッ
「ぅひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
思わず声が出た。
だ…大体台風の季節はまだ遠いのになんでっ!
前住んでいた119番道路では一年中雨降りで、雷がしょっちゅう鳴っていた。それが怖くてこんな遠くの森に住家を変えたのに…。
この森に住家を変えてここ三年近くは台風どころか雨もそんなになかった。安住の地を見つけたと思ったのにぃぃぃ!
ゴロゴロ ガシャーン!
「きゃああああああ!!!」
もう声のボリュームなんて構ってることじゃない。
大声を出しまくったらその分恐怖がうすれていくと思ったが、いっこうに震えは止まらなかった。
「っ……なんでこんな時にアイツはいないの!!!!」
ソールは来るなといっても家に(勝手に)来る恋人の顔を思い浮かべた。
やっぱり口では冷たくても一応付き合ってるし、嫌いでは無い。&color(White){(むしろ好きだよ。)};
「……馬鹿クロード………」
半泣きなのまま小さくつぶやいてみる。
それが自分の我侭ということは知っている。でもやっぱり彼にはここに居て欲しい。
独りでいるより二人でいるほうが怖くないに決まっている。
「なんで…いないの………」
そんなの解っている。
こんな日に人の家に押しかけるポケモンはいない。外は雨で、雷がなっていて、台風。
いくら馬鹿でも期待するだけ無駄だろう。

バタァァァァァン!!!

「……………は?」




―クロード(グラエナ)視点―

「YA―HAAAAAAAAAAAA!!!!!」

ソールの家に着いて開口一番奇声を発した。
意味なんて聞く方が間違っているのさ。…つまり無意味!
「黙れ。死ね。消えちまえ、クズエナ。」
うわーーーーー。
ソールの開口一番はまさかの彼氏に対する暴言でしたー。
「なんで俺そんな家入っただけで悪口言われてんのー?」
いつものことですけどねー。俺のテンションがDOWNした!
「遅い。」
「…………は?」
「遅いって言ってんの。ばーか。」
もふっ
「ぶはぁっ!」
ソールがこっちに自分がかぶっていた毛布を投げつけた。
「体拭いて。」
「それって俺が風邪ひくの心配しt「な訳無いでしょ。部屋が濡れるからよ。」
''ですよね。''
ばさばさ
「ソール?」
ふと彼女の様子がいつもと違うことに気づいた。なんだかおとなしい。
そもそも毛布を渡す(投げる)時点でおかしい。通常ならシャドーボールが飛んでくる。
え? それこそ普通じゃない?いやいや、愛情表現だよ?
まぁそれはともかく。
「だいじょーぶ?気分悪いの?」
なんとなく気になってソールが体調でも崩したのかと訊いてみた。
「べ、別に気分とかは…」
ゴロゴロゴロゴロ  ビシャァァン!!!
びくぅぅぅぅぅ!!
ソールが雷の音に大きく震えてしゃがみこんだ。
「…………」
ガクガクぶるぶる…
あ、これって…
「ソールもしかしてさ、雷怖い?」
念のため本人に確認とりまーす。
「み、見ればわかるでしょ!」
うぁっ!やばい、涙目だ。……本当に怖いんだねー。
「わかるけどさ…ソールにも怖いものってあるんだね。」
この辺では無敵のレベル47なのに。
「あったりまえでしょっ!!からかってんなら殺すよ!」
殺z……否、殺ポケ宣言!?
本気の証拠にソールの周りに空気が渦巻く。 “かまいたち”の予備動作だった。
殺すまではいかなくても家から追い出す気だ!
「い いや、でも1人だともっと怖くない?」
その言葉にフッとソールが動きを止める。
だれかと話してた方が気楽だし、安心するに決まっている。
「でしょ? だから今日は一緒にいるよ。」
ソールにニコッっと笑いかけた。
「………っ……」
可愛い可愛い可愛い!!!さすが俺の嫁!
照れてうつむくのは上目使いより可愛いと俺は主張する。
「にやにやするな馬鹿。」
え?
スタァァァァァァンッ!!!!
「ぎゃああああああああああ!!」
真横に突き刺さる“かまいたち”。
………やっぱりやるんですね、わかります。PPもったいないからね。
「あんまり調子に乗るな」
なんで切れ気味なのこの子…つかなんで女の子なのに俺より低い声でるの?
まあ、そんなことより。
「ソールー♪俺寒いぃ~」
せっかくの好機に乗らない手は無い。
俺はソールの真横にすばやく滑り込むと、体を寄せた。
「っ!冷たっ… 離れて!私まで濡れるじゃん!」
「ソールも濡らしちゃえば濡れる心配はいらないって」
そう言ってまだ雨水が滴っている黒い体毛をソールにこすりつける。
ソールの柔らかい純白の毛は俺の黒い毛よりもよく水を吸い込むため、すぐにしっとりとしはじめた。
「それにさ、」
「?」

「ソールが濡れたら俺が全部(舌で)拭ってあげる♪」

ぺロッ
純白の毛を整えるようにして、そこから滴り落ちそうだった一滴を舐めとった。



―ソール(アブソル)視点―


本当に意味がわからない。
…まさか本当に台風の日にたずねてくるとは思わなかった。
タイミング良過ぎるだろコイツ。
しかもなんか妙にうざいし…やっぱり当てるべきだったかな、かまいたち。
毛布で私と一緒に包まっているクロードはまだ少し濡れていた。
もともと体を拭くために渡したのにこれでは意味が無い。
今更返してもすでに私の毛の方がクロードのより湿っている状態なので、このままにするのが一番得策だろう。
ちなみに『クロードに拭ってもらう』案は発案者をボコった後だから選択肢には無い。
別にこのまま一緒に包まっていても悪くは無い。むしろ横に気配があって心地いいと思う。しかし、
…………私にデレ期なんてあると考える方が間違っているのだ。
「そろそろ離れて。―――次は本気で当てるからね。」
トーンを更に低くした声で告げた。












#hr


最終更新日・11/9
書き途中。まだ続きます。びみょーですみません。
※少しずつ更新するんで“更新履歴”にはだしません。
 お手数かけますが、まめに見に来てくださると嬉しいです。
 あ、でも終わったら次のをすぐ書き始めるので多分わかる…でしょうか.
 本当にすみません…


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