ポケモン小説wiki
クラーク邸ポスト の変更点


[[クラーク卿殺人事件 下]]

-【注意:この感想にはネタバレを含みます】
 大会のときは忙しくて読み飛ばしてしまっていたので再読したら――面白いですね! 一気に読み直してしまいましたよ!
 大会では迷った挙句、前々回大会は作者様に投票したなー、という不公平な理由から別作品に投じてしまいましたので、「埋もれさせてはいけない良作」として改めて1票入れさせていただきたいと思います。
 まさかブーピッグに惚れる日が来るとは……。私もカッコいいオジサンオバサン大好きです。閃くと黒真珠が怪しく光る名探偵、カッコイイじゃありませんか!
 前半のお屋敷の描写、部屋から部屋へ移動する人物を追いかけるような視点の切り替えが面白いですね。いま部屋を出ていったひとは何をやっているのか、もう事件は起きているんじゃないか、と早くも気になってしまいました。
 まえに別の作品でコメントさせていただいたときにも書いたのですが、地の文の淡白さが生きていますね。句点が多かったり、主語をきちんと表してくれたり、語尾を変にいじらなかったり。特にこういった推理モノでは読者を客観的視点においてくれているところに親切さを感じます。
 あとがきにて。ポケモンらしさがほとんど書けていない、とありますが、そんなことはないと思います。ポケモンがいなければマシューのやましさはそこまで膨れていなかっただろうし、アシルには娘が生まれていないし、そもそもクラーク卿は資産を持っていないはずです。緻密に練られた設定があるからこそその上に物語を展開することができ、そして物語の深みが増す。トリックに無理やりポケモンを引き出さなかったのもよかったですね。いくら動機や論理が完璧でも、窓の外からサイコパワーで凶器を被害者に突き刺した、なんてオチだったら出来の悪い叙述トリックのようで興醒めしてしまいます。
 クセの描写があからさまだったので犯人の目星はわりと早い段階で付いていましたが、動機の種明かしでは思わず「なるほど!」と膝を打ってしまいました。なんで気づかなかったんだろう、普段あまりミステリを読まないのですが、なんにせよ単純明快でわかるとスッキリするオチが素敵です。アシルの未来が明るかったり態度の悪い奴がとばっちりを受けたりと重いムードを払拭したのも心地よい読後感に繋がりました。
 気になるところはそうですね、登場人物が多くて途中誰が誰だかわからなくなり、何度か冒頭の紹介まで戻ったときがありました。みな個性的な名前なのは雰囲気があって素敵ですが、これくらいの登場人物になるとキースのように連想しやすい名前だと助かります。私がミステリを読み慣れていないからでしょうか。
 犯人捜しをこってりさせたいのなら、容疑者を増やしてみるのもよいかもしれません。マシューのように怪しげな仕草をとったりだとか、様々な人物のそういった描写があると犯人の見当が付きにくくなるうえ、登場人物同士の関係も描くことができてより深みが増します。
 ともかく、やはり長ったらしくなってしまった感想をここまで読んでくださりありがとうございます。これからもこのような素敵すぎる作品と出会える機会を心からお待ちしています。
――[[水のミドリ]] &new{2015-07-19 (日) 09:40:11};
->>水のミドリさん
>大会では迷った挙句、前々回大会は作者様に投票したなー、という不公平な理由から別作品に投じてしまいましたので、「埋もれさせてはいけない良作」として改めて1票入れさせていただきたいと思います。
→ということは、特定されていたんですねw。しかし、そういって他の作品に投じさせてしまったということは、まだまだ僕の実力が足りなかったということです。それでも、大会後とはいえ1票下さって本当にありがとうございます!

>まさかブーピッグに惚れる日が来るとは……。私もカッコいいオジサンオバサン大好きです。閃くと黒真珠が怪しく光る名探偵、カッコイイじゃありませんか!
→そもそもブーピッグを選んだ理由というのが、モデルになった偉大なる探偵が、なんとなくブーピッグに似ていたからです。ちょうどマイナーでしたし、今回に関しては動かしやすかったと思います。そのモデルの探偵も、考えを深めているとき、その緑色の瞳がきらきら光るんですよね。それを、ブーピッグの黒真珠で再現した形です。実際に緑に光るかどうかは別として……w

>前半のお屋敷の描写、部屋から部屋へ移動する人物を追いかけるような視点の切り替えが面白いですね。いま部屋を出ていったひとは何をやっているのか、もう事件は起きているんじゃないか、と早くも気になってしまいました。
→屋敷のほうは、一昔前の外国文学でよく書かれてた、執事やメイドがいるような豪邸をイメージしました。こちらも、モデルの探偵がよく事件を解決していた場所に似ていたので、僕的にもぴったりのイメージにできました。
 前半の描写のほうは、隠すところを隠すためだったりします。読んでいただけたならお分かりになるとと思いますが、殺人者以外のヒトも、いろいろとこそこそやっていたので、それを隠して且つ屋敷の中の話を進めるため、こういった書き方をさせていただきました。

>まえに別の作品でコメントさせていただいたときにも書いたのですが、地の文の淡白さが生きていますね。句点が多かったり、主語をきちんと表してくれたり、語尾を変にいじらなかったり。特にこういった推理モノでは読者を客観的視点においてくれているところに親切さを感じます。
→今回もなんとか泥臭い文章が生きていたようですねw。そう言って頂けて嬉しいです。主語に関しては、ちょっと書きすぎかなとも思っていたのですが……w
 初めて書いた推理ものでしたが、やっぱり読者を客観的な視点に置くことはとても気を使いました。その世界では当たり前でも、読者が知らないこともありますし。そのためにレジェンを登場させ、ポケモンの制約について説明してもらった形です。

>あとがきにて。ポケモンらしさがほとんど書けていない、とありますが、そんなことはないと思います。ポケモンがいなければマシューのやましさはそこまで膨れていなかっただろうし、アシルには娘が生まれていないし、そもそもクラーク卿は資産を持っていないはずです。緻密に練られた設定があるからこそその上に物語を展開することができ、そして物語の深みが増す。トリックに無理やりポケモンを引き出さなかったのもよかったですね。いくら動機や論理が完璧でも、窓の外からサイコパワーで凶器を被害者に突き刺した、なんてオチだったら出来の悪い叙述トリックのようで興醒めしてしまいます。
→ほとんど人間だけでもできるようなものだったので、せめて設定や仕草、心理だけでもそれっぽくしようと思って、こういったものを入れました。人間や、他のポケモンでも別にいいじゃないかと言われるのを防ぐため、なんとか面影を残そうと思いました。
 犯罪にポケモンをあまり介入させなかったのは、それゆえの色んな弊害を防止するためだったりします。ポケモンを介入させるとほぼなんでもありになってしまって、種明かし時に、今回以上に穴だらけになる恐れがありました。そのために逆に制約をいれて、現実世界に近づけた形です。また書く日があれば、ポケモンを生かしたポケモンらしいものを書きたいのですが、現状の構想では、まだそういうものは浮かんでいなくて……
 サイコパワーを使う、異次元を通る、何かしらの技を使うというのは、僕的にはポケモンらしくていいと思います。ただ、これをするには周囲の故意でない偶然的要素、そして人間関係やポケモン関係、そして交じり合いねじりあう心理をとことん描写しないといけないので、ものすごく難しいですね。こういう場合、読者にも話の中でも、そうしたことが目に見えて明らかにするといいんじゃないかなぁなんて……。書き始めるときりがないのでここまでにしますw

>クセの描写があからさまだったので犯人の目星はわりと早い段階で付いていましたが、動機の種明かしでは思わず「なるほど!」と膝を打ってしまいました。なんで気づかなかったんだろう、普段あまりミステリを読まないのですが、なんにせよ単純明快でわかるとスッキリするオチが素敵です。アシルの未来が明るかったり態度の悪い奴がとばっちりを受けたりと重いムードを払拭したのも心地よい読後感に繋がりました。
→やっぱり露骨だったんですねw。僕自身、やっぱり書きすぎだろうなって思ってはいました。僕が読んだ、癖や仕草が事件の鍵となった2作の小説でも、癖が出てきたのは1度や2度でした。ただ、僕の場合は力量も低く、何気ない仕草を思いつかなかったこともあり、結局血縁者全員に露骨にさせることになってしまいました。
 単純というのは、やっぱりこういう書き方をした以上、分かりやすくしたほうがいいと思いまして。まあ、思い浮かばなかっただけなんですがw
 悪い奴を懲らしめたのには理由があって、いわゆる尻拭いですね。種明かしまで考えたとき、犯罪者がこの職業であることはどう考えてもおかしいと思ったんです。調べたわけではないのですが、国家資格なんだから厳しいはずですし、だからといって別世界に新しい法を作るとまたややこしくなる。これらの尻拭いを、ぜーんぶ彼にさせたという事情がありますw。

>気になるところはそうですね、登場人物が多くて途中誰が誰だかわからなくなり、何度か冒頭の紹介まで戻ったときがありました。みな個性的な名前なのは雰囲気があって素敵ですが、これくらいの登場人物になるとキースのように連想しやすい名前だと助かります。私がミステリを読み慣れていないからでしょうか。
→これは決して水のミドリさんが悪いわけではないのですが、登場人物の数に関しては、これで普通、もしくは少ないほうだったりします。僕の読んでるものでも、最初の表紙の裏返しの部分に一覧が書かれてあって、今回はその形式を真似した形です。僕の力量不足もあり、みんな似たりよったりだったり、特徴が少なかったりしたと思います。いわゆる、個性が少ないということですね。キースに関しても、僕自身単純に連想して名づけたので、そういった感じで名前を考えたほうがいいのは確かですね。

>犯人捜しをこってりさせたいのなら、容疑者を増やしてみるのもよいかもしれません。マシューのように怪しげな仕草をとったりだとか、様々な人物のそういった描写があると犯人の見当が付きにくくなるうえ、登場人物同士の関係も描くことができてより深みが増します。
→本当に言われている通りなんです! ただもう、考える時間だとか力量だとかがぜんぜん足りなかったんです。それを覆い隠すもとい補うため、「殺人犯ではなく、犯罪手段や動機にフォーカスさせる」という荒業を取ってしまいました。その影響もあり、こんなに短い字数に収まってしまいました。次書くことがあるとするなら、言われているような、こってりあっさり単純明快なものを書きたいです。ただ、この程度で、構想含め2年くらいかかってますから、これ以上となると……お察しくださいw

>ともかく、やはり長ったらしくなってしまった感想をここまで読んでくださりありがとうございます。これからもこのような素敵すぎる作品と出会える機会を心からお待ちしています。
→僕のほうも、自身の作品にこういった感想を書いていただけるととても嬉しいですしどんなに長くても短くても大歓迎です。これから先、どんな作品を書くのかはわかりませんが、水のミドリさんのように、どのような形でも心に残るような作品を書きたいと思います。

 コメントありがとうございました!!
――[[カナヘビ]] &new{2015-07-25 (土) 22:52:15};

IP:122.218.127.18 TIME:"2015-07-25 (土) 22:52:15" REFERER:"http://pokestory.dip.jp/main/index.php?%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%AF%E5%8D%BF%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E3%80%80%E4%B8%8B" USER_AGENT:"Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0)"

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