[[×]](バッテン) [[最初>アイスギルド -1-]] [[前回>アイスギルド-3-]] #hr &size(20){アイスギルド};-4- 「………………」 「………………」 居ずらい………せめて何か喋って欲しい………もう外にでも……… 「………何処に行く気だ?」 「え………外にでも行こうかと………」 「やめておけ、そろそろガルド共が蠢く時間だ」 「がるど??」 「あぁ……知らないんだったな、ガルドとはポケモンを襲う化け物の事だ」 「奴等は普通ガンタリス地方に生息してるのだが近年この辺りに生息が確認された」 「それでギルド協議会の方で討伐隊が派遣された」 「………それが俺とヴァンに………俺の弟のディルト」 「弟が居たんですか」 「あぁ………それで派遣された俺達はガルドの一番大きな巣が有る"影竜の洞窟"に向かった…………」 【ここからはガッツの回想でお送りします】 「此処か……影竜の洞窟は………」 「あまり無茶するなよ、ガッツ、ディルト」 「分かっている、ヴァン」 「そろそろ突入だよ二人共準備して」 「了解」 「3……2……1……GO!」 数時間後……… 「よし!こっちは終了、そっちは?」 「こっちも終了だ」 「同じく!」 「後は帰るだけ…………!?」 「どうした?」 「………何か居る」 「え?………!!」 「&size(20){ギラァァァァァァァ};」 「何で………こいつが………」 「冥王………ギラティナ………」 「奴の住処はやぶれた世界の筈、なのに何故此処に……」 「彼方さんはこっちを殺す気みたいだけど、どうする?」 「やるしか無いだろ!!」 「俺がシャドーボールで援護する、お前等は接近戦を仕掛けろ!!」 「「了解!!」」 「食らえぇぇぇぇ!!」 ………ヒュン……… 「なッ………透けた?!」 「気を付けろ!!シャドーダイブが来るぞ!!」 「……ぁ……」 「ディルトォォォォ!!」 「この野郎!」 「ガッツ待て!!正面からの突撃が通用する相手じゃ無い!!やめろ!!」 「ガッツゥゥゥゥ……… 「アレで俺は左鎌と右目が、弟は身体全てが吹き飛んだ」 「そんなことが………」 「それ以来俺はあの時の様な惨劇を二度と繰り返さない為にチームに所属する事を辞めた」 「………死ぬ時は一人だ………」 &size(40){ビィィィィィィィィィィィィィ!!!!}; 「ガルド警報?!奴等めまた来たのか?!」 「………ある意味凄いな二人共………まだ寝てるよ………」 「あれだけ呑んでたからな………ッて不味い!!殆どの奴は酔ってて使い物に成らない」 「とりあえず使える奴全員叩き起こしに行くぞ」 「了解!!」 数分後 「………たったこれだけ………?」 「六人か………厳しいな、それでもアンタレスが居るから大分ましか………」 ………どんな姿なんだろ、ガルドって……… 「久しぶりだなガルド狩りは………」 「根性だぁぁぁぁ!!」 「さっさと防具着ろ」 「ディオン、大丈夫か?」 「大丈ば無い……厳しすぎるだろ幾らなんでも………」 「今回は大蜘蛛型の様だ」 く、蜘蛛型!? 「かなりしぶとい奴じゃないか!!」 「………でも、やるしか無い………」 「朝まで持てば良い、一匹も入れるな!!」 「…………」 「心得た」 「先に行く……」 「気合いだ!!根性だぁぁぁぁ!!」 「静かにしろ、バルカン………」 「さっさと黙れ、チームだが………ディオンとアンタレス、シャドウとバルカンとアフターで異論は無いな?」 「異議無し!!」 「じゃあ解散!!」 ~ディオン、アンタレスペア~ 「………怖い………」 「何だ?もう怖じ気付いたか?」 「夜の森が苦手なだけだ!!」 ………ガサ……… 「ひぁ!!」 「オイオイ……………!!」 &size(30){ガギュァァァァァァァァァァ}; 「ぐッ………」 不意に草むらからガルドが現れ、遠吠えをした直後、 相手の鋭い発射針がディオンの腕防具を貫通し彼女の左腕に突き刺さった 「まだいけるか?」 「私を甘く見るな!!」 ディオンはアンタレスにそう言い放った後、腕に纏った青白い炎((波動の事))を球状にしていく 「食らえ、化け物ォ!!」 彼女の放った青白い炎球((波動弾の事))は相手に当たり、その衝撃で相手の硬い鉱物の鎧を砕いた 「なかなかじゃないか………だが………」 辛うじて生きていたガルドが放った針を軽く受け止め 相手の鉱物の鎧が砕け柔らかい皮膚が剥き出しになった頭部に突き刺した 「ツメが甘いかったな、ディオン」 「話をしてる場合じゃ無さそうだぞ、アンタレス」 周りをよく見ろ、と耳打ちされアンタレスは疑問を浮かべながら辺りを見渡した。 すると無数のガルドが彼等を取り囲んでいた。 「どうやら彼方は本気の様だな」 ディオンは相手の異様な数に苦笑しながら言った。 「気を引き締めていくぞ……ディオン」 「あぁ、そんな事分かっている」 そう言うや否やディオンは先ほどよりも大きな炎球を造り 相手が密集している場所に撃ち込み 炎球がガルド達に襲いかかる。 そして、辺りに轟音を響かせた後、ガルドの群を爆煙が飲み込んだ。 その爆煙に紛れてガルドの群にアンタレスが突っ込んで行き相手を薙ぎ倒して行く、 その姿はまさに戦いに飢えた獣である ~シャドウ、バルカン、%%アフター%%チーム~ ……ズズゥン…… 「大分派手にやってるみたいだな、あの二人」 「俺達もアレを倒すぞー!!」 ……アレって何だよ、バルカン……仕方ないか、アイツの馬鹿は不治の病だしな…… 未だにレタスとキャベツ間違うなんておかしいだろ、あんなに教えてるのに全く覚えないし…… まぁ、タイトルからして気付いてる人もいるだろうがここは俺、シャドウの視点だ。 何故かって?それは……アフターが蜘蛛ガルド相手に気絶したからだ。 そりゃ俺も蜘蛛苦手だし気持ちは分かるけどアレは無い。 「さて……早速一人減った訳だが、どうする?バルカン」 「根性で補う!」 「馬鹿……もういっそ名前のルとン消してバカに改名しちまえ」 「何だと、でも方法が他にあるのか?」 「えっと……」 「無いんじゃないか」 「うるさい!黙ってろハリネズミ!」 「ハ、ハリ、ハリネズミだと?……!!」 しまった……完全に怒らせたな、コリャ。 「避けろぉ!!」 今に雷が……え? 「ッ」 「?!」 突然俺は何かに突き飛ばされた 「え?……な、何が起きたんだ?バルか……!!」 俺の目の前には血だらけのサンドパン それを踏みつけ、笑っている……見たことが無い形のガルド?、が居た。 「……シャドウ……にげ……ろ……こいつは……アルドガル……&size(15){ギッ};……」 「……♪」 ………ミツカッタラコロサレル……… 「……?……!、♪」 見つかった。 に、逃げなきゃ! 殺される! 「♪」 その相手は楽しそうな、とても残忍な笑みを浮かべながら ゆっくりとバルカンの遺体の頭が在った場所から脚をどけ、シャドウへとゆっくり近付く、 その姿はまさに恐怖その物 「…………ッ!?」 な?何?何あれ?! 否、取りあえず落ち着け俺 ……まさかあれに気づかれて無いよな……? 何かシャドウが腰抜かしているし、サンドパン?の屍があるし、何か居るし、俺が気絶している間に何が起きたんだ?あまり知りたくないけど ここはまず間合いを取って…… &size(13){ペキ}; 「!?」 ヤベッ!気付かれた!! もうヤケだ!間合い不十分だけどやってヤラァ!! 「冬眠でもしてやがれくそったれがァ!!」 やけくそのふぶきはきっちり相手に当たりその場に一体の氷像が出来上がった 「るっっしゃあああぁぁぁぁあああたったァ!!」 「…………」 あまりに唐突な出来事に対してシャドウはただ呆然とするしか無かったでありました。 ~ガッツのみ~ ……何が起きたんだ……? 呆然としているシャドウ、バルカンの死体、氷像、そして息を切らしてるアフター……一体何があった、お前等…… #hr 少し更新…… 「……重い……腕が痛い……」 「代わろうか?ディオン」 「ん……眠い……」 「……いい加減俺の背中から降りろ、シャドウ」 あの後、氷像をアンタレスさんが面倒臭がり運ぼうとしなかった為しかたなくディオンさんが運ぶ事になり、氷像の首辺りにロープを結び付け、引きずっている。 で、シャドウはバルカンの遺体を適当に埋葬し、『アイツは死んだ、だが俺は生きている。だからアイツの分まで生き延びないとな』と言い仲間の死から立ち直っている様だった。 で、今大体二キロ位歩いた筈なのだが、一向に森から出られない…… 「……何かおかしくありません?」 「おかしい事には気付いてる、だが、あえて何も言わなかったのは迷った事を悟られたく無かったからだ」 「やっぱり……」 「おいガッツ!、つまり今まで意味もなく歩ってたのか!?」 「……すまん……完全に俺のミスだ」 「重い、疲れた、そして眠い」 そう言って冷たい目でガッツを睨みつけるディオンとアンタレス、ヤレヤレと言った感じのシャドウとアフター、そして諦めた表情をしているガッツの五名はこの後辛い一夜を過ごしたとか過ごしてないとか…… #hr 久しぶりに更新…… [[5>アイスギルド-5-]]に続く #pcomment(アイスギルドコメログ4,10,パラメーター);