&color(red){この小説はBL要素を含んでおります。さらにフェチ研シリーズに登場するキャラクターのイメージとは異なる描写が多数存在しますので、あくまで妄想の世界としてお楽しみください}; &color(red){※この小説はBL要素を含んでおります。さらにフェチ研シリーズに登場するキャラクターのイメージとは異なる描写が多数存在しますので、あくまで妄想の世界としてお楽しみください}; フェチ研シリーズは[[こちら>S・I研究部〜SMのはなし〜]] author:[[macaroni]] ---- 図書室にはまだそれなりに学生が残っていた。 ローリーはざっと館内を見渡すと、いつも通り窓際の一番日の当たる特等席に彼の姿を見つけた。 そのミルホッグは自分の腕を枕にして気持ち良さそうに昼寝をしている。 口からは涎をたらし、それは彼のノートにも及んで小さな水たまりを作っていた。 ローリーはボッチのおでこにデコピンをお見舞いした。 「ふぁっ!!?」 慌てて飛び起きた彼はキョロキョロと辺りを見回し、目の前のローリーの姿を捉えた。 「んぉ、ローリーか。もう5限目は終わったのか」 ボッチは口元の涎を拭うと、大きく伸びをした。 「ボッチ、今日帰りにうちに寄ってかないか」 今週から試験期間に突入し、基本的に部活動は禁止されている。 試験期間はだいたい図書室で勉強をして帰るが、今日はボッチを誘って家で勉強をしようと思っていた。 「お、いいねぇ!またあのドラマの続き見ようぜ!」 ローリーの実家はレンタルビデオ店を経営している。 こうしてボッチがたまに遊びにきてはビデオ鑑賞をしたり、ただ漫画を読んだりして過ごす事もある。 「また赤点を採りたいのか。今日はビデオ鑑賞は無しだ」 「えぇ・・・じゃあ何の為にお前ん家行くんだよ」 「ボッチ、知ってるか?試験期間というのは勉強をする為にあるんだぜ」 「ただいま」 店の裏口の鍵を開けて家に入ると、家の中は静まり返っていた。 試しに店を覗いてみるが、誰もいない。 どうやら親父は外出しているらしい。店の入り口に休業中の札もかかっている。 「おじさん出かけてるのか」 「ああ、うるさいのが居なくて集中できそうだ」 冷蔵庫から麦茶を取り出し、2匹は階段を上がってローリーの部屋へ向かった。 ローリーの部屋は物が少なく、ベッドとオーディオ、部屋の中心に丸いテーブルが置いてあるぐらいだ。 しかし本棚の密度は高く、漫画や雑誌、小説がびっしり詰まっている。 ボッチが早速漫画を取り出して読もうとするのをローリーは軽くたしなめ、勉強を開始した。 2匹とも勉強している間はほとんど会話をせず、黙々とペンを走らせた。 ノートに筆記するかりかりという音と、ページをめくる音、2匹の呼吸の音以外は何も聞こえない。 少し疲れたな、と思って時計を見ると、既に2時間が経過していた。 ローリーはペンを置くと、両腕を上げて大きく伸びをした。 「ちょっと休憩するか。何か菓子でも探してくる」 「お、サンキュー」 ローリーは1階に降りてなにか食べる物を探したが、残念ながらいいものは見つからなかった。 ダメもとで冷蔵庫を開いてみると、親父の食べ残しと思われるホットケーキが見つかった。 「他に何も無いし、これでいいか」 せめてもの心遣いとして、ハチミツも一緒に持って2階へ上がった。 部屋に戻ると、案の定ボッチは寝転んで漫画を読んでおり、すっかり勉強どころではなくなっていた。 「ホットケーキ持ってきた。親父の食べかけだがこれで許してくれ」 「お、ローリーのおっちゃんの手作りじゃん!俺これ好きなんだよね」 なぜかわからないが、ボッチは親父のホットケーキを好んでいる。 自分には慣れ親しんだ味なので良さがわからないのかもしれないな、と思いながらホットケーキを皿にとりわけ、ボッチに渡した。 ローリーはハチミツをたっぷりとかけて食べるのが好きで、今回も例外でなく多すぎる程のハチミツをかけた。 「お、いいな!俺のにもかけてくれよ」 それを見ていたボッチは皿を持ってローリーに近づくと、皿ごとホットケーキを差し出した。 ローリーはハチミツをスプーンで掬い、ホットケーキに垂らした。 そこで初めて彼がずいぶん近くにいることに気付き、ローリーは一瞬ドキリとした。 近くで見ると彼の身体はまるで女の子と見間違う様に細く、ふさふさとした体毛が柔らかそうだ。 「うわ、こぼすなよ!」 ハッとすると、スプーンの狙いは皿から外れ、ボッチの腕にハチミツが垂れていた。 ボッチはもったいないなぁと言いながら、自分の腕に付いたハチミツをペロペロと舐め始めた。 そんな様子を黙って見ていたローリーは、ずい、とさらにボッチに歩み寄った。 「おい!?ローリ・・・」 「俺はハチミツが大好きなんだ」 そういってローリーはおもむろにボッチの腕を掴み、その腕のハチミツをペロリと舐めた。 ハチミツのとろりとした感触と、彼の腕の毛の柔らかさが舌に伝わる。 そのまま舌を腕から肩へ這わせていく。 「バカ、やめろ、こんなこと・・・」 「嫌なのか?」 「俺たち、男同士だぞ」 ローリーはその言葉を無視して彼を軽く押し倒すと、手に持ったハチミツの瓶を傾けてゆっくりとボッチの全身に垂らしていった。 ひんやりとしたハチミツの感触にボッチの身体がビクンと跳ねた。 「ぁあっ・・・」 ボッチの身体が金色に光沢を放つ。 全身にくまなくハチミツを掛け終えると、ローリーは首筋から順に胸、腹へと舌を動かす。 くすぐったさと快感が混ざり合った様な感覚に、ボッチは無意識に身体をよじらせた。 しかし両腕はローリーにガッチリと掴まれており、動かせるのは首程度だ。 視線をボッチの股間の当たりにやると、控えめな大きさの雄が顔を出していた。 それ確認した後、ハチミツがたっぷりとかかったボッチの肉棒まで舌を移動させ、今まで異常に時間をかけゆっくりとなぞらせた。 黄金色のハチミツにやや白濁の液体が混ざり、さらに熱を帯びた男根によって液体は生温くなっている。 すでにボッチは抵抗を諦めており、完全に快楽に身を預けていた。 掴んだ腕を放しても大丈夫だと判断したローリーは自分のモノとボッチのそれとをぴったりとくっつけて、大きさの異なる2本の男根をゆっくりと右手で包んだ。 「はぁ・・・ローリーの、凄く熱い・・・」 「これから何をするかわかるか?」 ローリーはボッチの答えを待たずして、2本の男根をしごき始めた。 まだ残ったハチミツが潤滑剤の役割を果たし、滑らかに2本を刺激する。 「う・・・」 「先にイったらお仕置きだからな」 ローリーのサイズの方が一回り大きい為か、ボッチのモノは一回扱くたびに大きくこすれ、圧倒的に不利だ。 お互いのモノのくびれの部分が合わさるたびに抵抗を生じ、それが逆に強い刺激となって2匹を襲う。 「見ろ・・・俺とお前の液が合わさってるぞ」 「はぁ・・・っ、はぁ・・・っ」 彼の言う通り、扱き上げるたびに2本の先端からは先走りが止めどなく溢れ混ざり合い、更にそれが一層の快感を伴う。 既に両方とも真っ赤に充血し、今にも破裂しそうだ。 「あぁぁ・・・!ダメだ、イきそうだ・・・っあぁ!」 先に限界を訴えたのはボッチだ。 発射を必死でこらえる彼の表情を見て、ローリーはさらに右手を加速させた。 「うぁぁ!・・・もう、ガマンできない!!」 彼が限界を宣言したのと同時に、ボッチのモノから白い液体が飛び出した。 ローリーはそれを右手で受け止める。 生温かいとろりとした液体が何度となく手のひらに打ち付けられる。 ギリギリまで膨張させたお陰でその量はかなりのもので、ローリーの大きな手からポタポタと溢れ出す程だ。 「約束を守れなかったな」 ローリーのモノは先ほどよりも幾分大きさを増してはいたものの、発射するには至らなかった。 「だって、こんなの初めてだったしよぉ・・・」 頬をピンク色に染め、口を半開きにして荒い息をしているボッチを見ていると、ローリーは何とも言えない愛しさがこみ上げてくる。 仲の良い友とこんな行為をしているという背徳感も合わさって、一種の興奮状態に陥る。 「悪い子はお仕置きをしなくちゃな」 ローリーは右手に付いた精液をそのまま指に延ばすと、慎重にボッチの穴に塗り込んだ。 「おい・・・そんな所・・・」 爪で傷つけてしまわぬ様に注意しながら、満遍なく精液を穴の中やその周りに塗り込んでいく。 始めのうちは堅く閉ざされていた菊門も、彼の愛撫によって次第に侵入を許し始める。 「こんな所犯されるの、初めてなんだろ」 ローリー自身も初めての経験だったが、何度も想像で練習した通りに上手くやる事ができた。 比較的太いローリーの指もすんなりと受け入れるまでに解きほぐされたことを確認すると、ボッチを自らの太ももの上に載せ、まるで子供を抱え込む様な格好をとった。 そしてそのままゆっくりと自らの肉棒をボッチの穴にあてがう。 「本当に・・・入れるのか?」 「お前の処女、もらうぞ」 ガチガチに堅くなった肉棒はゆっくりとボッチの中に収まっていく。 一般的なバックの姿勢を取らずにローリーの上に座る様な姿勢を取る事で、ボッチ自身の体重がかかり、肉棒は彼の身体の奥深くへ突き刺さった。 「お・・・奥に当たってる・・!」 「あぁ、俺にも感じるよ」 特に腰を振るまでもなく、挿入しただけで快感を得られている事はボッチの顔を見る事で判断できた。 その証拠に今でも彼の肉棒をきゅっ、と締め付けている。 お互いが正面を向き合って表情を確認できるのもこの体位の利点といえるだろう。 「痛いか・・・?」 リングマの巨躯に比べれば、ミルホッグの体格は小さい。 そんな小さな身体の中に、ローリーの雄が侵入しているのだからつらいだろう。 「少し痛いけど、なんか・・・変な感じだ」 確かにボッチは痛みをこらえている様な表情をしているし、呼吸も荒い。 だがボッチの手はローリーの肩をぎゅっと掴み、ローリーに身を委ねている。 「自分で動けるか?」 ローリーの問いかけに小さく頷くと、ボッチは慎重に自分の腰を上下に動かし始めた。 時間をかけてしっかり解いたので思いのほか痛みも無く、スムーズに動く事ができた。 時折ローリーの肉棒を強く締め付け、その度に圧迫感と快感に包まれた。 それはボッチにとっても同じ事で、一度発射したはずのそれはまた硬さを取り戻し、身体が上下するたびにローリーの腹を打つ。 「ローリー・・・!結構疲れるな、これっ・・・!」 「ん、そうか・・・?」 興奮のせいか、それとも動き続けたせいか、ボッチの呼吸はさらに荒くなっている。 「じゃあこういうのは、どうだ」 床に座っていたローリーはぐっとボッチの尻の辺りを持ち上げそのまま立ち上がり、いわゆる『駅弁』と呼ばれる体位を取った。 「あぁぁっ・・・!」 座っている状態よりもさらに体重がかかり、ボッチは大きく喘いだ。 この体勢では挿入されている側は完全に相手に身を任せるしか無く、ボッチもまたローリーの肩に腕を回して快感に耐えている。 その分支える側は力も体力も必要になるが、リングマであるローリーには十分備わっている。 「ほら、今度は俺が動かすからな」 やや膝を曲げて腰を落とし、そこからさらに腰を前に振る事でボッチの身体は跳ね上げられる。 まるでリフティングでもする様に落ちてはまた跳ね上げられ、上がってはまた落ちるという動作を繰り返す。 その度に部屋の中にバチン、バチンと両者の肌がぶつかり合う音が鳴り響く。 「ふっ、ふっ、ふっ・・・」 「んっ、っあ、ん・・・!」 ボッチは必死で声を抑えようとするが、ローリーの雄が彼の芯幹を突き上げる度に無意識に声が出てしまう。 「まるでっ、女の子みたいな、声だな・・・燃えるよ」 「・・・うるせぇ・・・ぇあ」 強がってはいるが、ボッチの声には力が無い。 2匹の呼吸と自然に漏れる声が合わさるたびに、今自分たちが一体になっている事を改めて感じさせてくれる。 そんな悠長な事を考えている間にも、ローリーの肉棒は限界に近づいていく。 「そろそろっ、イクぞ・・・」 彼の宣言が聞こえているのかいないのか、ボッチはぎゅっと目を瞑ってローリーの攻めに耐えている。 そんな彼の表情がさらにローリーの心をくすぐり、最後の一手となった。 「うぉぉ・・・!」 ローリーはがくがくと腰を震わせ、果てた。 結局繋がったまま射精してしまった事で、ボッチの中にたっぷりと液が注がれてしまった。 ローリーは彼の中から自らの雄を抜き取り、俗にいうお姫様だっこで彼をベッドまで運んだ。 半ば放心状態のボッチの隣にローリーは腰を下ろすと、大きく息を吐いた。 ボッチは何もしゃべらない。もしかしたら少し怒っているのかもしれない。 しばらく無言のままで居るとボッチはむくりと起き上がり、ローリーの脇腹を軽く小突いた。 「ローリー・・・」 「すまん、ちょっと調子に乗りすぎた」 ボッチはふん、と小さく鼻を鳴らすと、「・・・ま、男同士ってのも、案外悪くないな」と小さく呟いた。 彼は真っ赤に染めた顔を軽く反らし、腕組みをしている。 そんな彼を見て、ローリーはいじらしさを覚える。 「ハチミツはまだ余ってる。使い切るまで返さないからな」 「えぇ!?・・・リングマの性欲には呆れるよ」 苦笑するボッチを再び押し倒し、2匹はまた身体を重ねるのであった。 ---- &size(20){あとがき}; やおい「ごちそうさま」 フェチ研シリーズ初のスピンオフという事で、どうせならとおもいっきりエロスな展開にしました。 しかもBLです。なんかまだエロはBLしか書いていない気がしますが、そこは気にしない方向でいきます。 この2匹を絡めるとしたらやっぱりボッチが受けだよなぁとか、ローリーならこんな事言いそうだなぁとか、やおいの気持ちになりながら書きました。 #pcomment(やおいの妄想コメントログ,10,)