※&color(Red){注意!}; この物語には&color(Red){官能};表現(&color(White){尿道オナニー};)が含まれます。 written by [[beita]] 思春期になると、誰もが性に関心を持ち始めるであろう。性行為、隠語、自慰などその興味の矛先は多岐にわたって存在する。 思春期になると、誰もが性に関心を持ち始めるであろう。性行為、淫語、自慰などその興味の矛先は多岐にわたって存在する。 これからお送りするのは、一足も二足も性への目覚めが遅れた一匹のキバゴのお話。 僕は最近になってようやく『オナニー』というものに関心を持つようになった。 周りの友達はみんなオナニーに目覚めたのははるか昔のことであって、今更オナニーのことを友達に聞くのもなんか恥ずかしいと感じてる。 以前は、そんな下ネタな会話に混ざるのも嫌でひたすら避けて過ごしていたけど、今になってその頃会話に参加していなかったことを悔やめるようになった。 岩山に住んでいるものだから、他のポケモンに見られないような場所なんてものはいとも容易く見つかる。時々自分で自分のモノを触ってみたりもするのだけど、鈍い快感がうっすらと込み上げるばっかりで所詮それだけのものだった。 僕が現在把握している限りだと最っ高に気持ちが良い、と言ったくらいのことしか分からない。でも、この自分で弄ってみる感触は明らかに『最っ高に』気持ちいいものとは程遠いと思う。 けど何かきっと秘密があるはず。それには気付いてはいるんだけど、その秘密をどうやって探ればいいのかな。 迷った挙句、僕は友達の下ネタの会話も避けずに耳に通すことを決めた。 元々友達とはしっかりと友好を深めていたから、会話に参加すること自体は困難じゃなかったけど、基本的にはさっぱり何言ってるのか分からない。けど、今更聞けないという僕の惨めな自尊心が質問という選択肢すらも退けた。 それでも情報収集のために会話の場では、下ネタの話題になると大人しくなりながらも居座り続けた。そうやって内容を理解しようと頑張った。 下ネタトークに付き合うようになって暫くの日が流れた。 そして、ついに、ついに。 待ちに待ったオナニーの話題が始まった。 「そうそう俺さ、昨日ついにやってみたんだよ」 話の発端は僕の友達のタツベイくんの体験談だった。 「え!? 何を」 会話していたもう一匹の友達、フカマルくんがすかさず聞き返した。そりゃ主語が抜けていたら僕じゃなくても分からないよね。 「尿道オナニーだよ! あれはマジで気持ちよかった」 オナニー。その単語に僕の耳は過剰な反応を示した。耳どころか全身が反応をしていたらしく。 「ん!? キバゴ。どうした?」 どうやら僕の表情が大変なことになっていたらしい。タツベイくんが不思議に思って僕に尋ねてきた。 そりゃあ、待ちに待った単語だったけど、少し反応が異常だったみたいだ。 「あ……ごめん、続けて」 それから一字一句聞き漏らすまいと、集中して彼の体験談を傾聴した。 隣で一緒に話を聞いていたフカマルくんが僕のその様子を見ておかしな表情をしていた気もするけど、そんなことに気をとられない程僕は真剣だった。 知識はたっぷりと仕入れた。さて、ではさっそく実践してみようかな。 住居の近くまで帰った僕は、周りを少しだけ気にしてから岩陰に身を潜めた。 恐らく僕は今までただ『表面』を触ったりしていただけだったから駄目だったみたいだ。アレの先端の穴から細いものを挿し込んでぐいぐいやればいい、と教わったのでその通りに細い植物の茎を帰り道で調達してきた。 普段おしっこを出すこの穴に物を突っ込むなんて考えるとちょっと……いや、とっても怖くなる。 けど、けど! タツベイくんもやったって言ってたし、オナニーって男の子はそれなりの年齢になったらみんなしてるみたいだし。うん、きっと大丈夫だよね。 背中を岩に預け、両脚を伸ばして座る姿勢をつくり、大きく深呼吸する。 右手に持った植物の茎を少しずつ、じりじりとモノの先端へと近づけていく。僕のモノはまだぐったりと重力に身を預け下腹部に横たわっている。 ソレを左手で上向きに起こし、尿道口が視認できる角度に調整する。 茎の先端をそっと亀頭に触れさせた。同時にピクリと体が僅かに反応したみたい。 僕の心臓は既にドクドクと激しく運動している。まだ何も始まって無いのに。 今でようやくスタートラインに立ったようなもの……だと思う。でも、僕にはここまでの所作がかなりの大仕事だったみたい。 既に額には汗が伝い、息も若干あがっている。もしかして呼吸を止めてたかも? 一度左手を離し、右手もモノから遠ざけて、もう一度大きく深呼吸する。 何かやっちゃいけないようなことをやっているような怖い気持ちと、楽しいことを目前にしたようなわくわくした気持ちの双方が湧き上がってるようだ。 こんな状態で冷静でいられる方がどうかしてるよね。……時間おいても意味なさそう。さ、続けよっと。 亀頭と茎の先端、二度目の接触。ここまではもう大丈夫かな。 心なしか、一度目の時と比べてほんの少し鼓動が大人しくなってる気がする。 さぁて、こっからこの茎を僕のこんな小さい穴に入れるんだよね……。 タツベイくんは優しく慣らしていけば穴は結構広がるって言ってくれてたけど、正直不安で仕方ないよ。 恐怖が募る中、いつまでもぐだぐだ躊躇ばっかりしてても駄目だ。と僕自身を奮い立たせ、意を決してついに尿道口に茎の先端を沈めた。 「……っ……っ!」 反射的に全身が強張ったみたい。でもそれから数秒経ち、案外何も無かったと思った。 まだ先端数ミリといった程度挿し込んだだけだから当然っちゃ当然かもしれないけど。 とりあえず、右手でずっと茎を握り締めていたお陰で茎に触れることでの温度差は特に感じなかったかな。 最初は一瞬ヒヤっとした感触がくる。でもそれがいい。ってタツベイくんが言ってたけど、僕はそれを知る機会を逃しちゃったな。でもまぁいっか。とにかく僕は挿入の方を進めていこう。 深く大きくゆっくりと呼吸を繰り返しながら少しずつ茎をモノの中に埋めていく。気付いた頃には僕のモノはビンビンに勃っていた。 「いっ……っ!」 挿入を始めてまだほとんど経っていないのに関わらず、僕は悲痛の声をあげてしまう。 そして瞬時に僕の精神は恐怖に飲み込まれ、その状態で静止しながらはぁはぁと喘ぐことしかできなくなっていた。 痛み自体はそれほど大きくは無かったはず。だけどやっぱり自身のモノの、それも内側から湧き上がる痛みとなると敏感にならずにはいられないよ。 怖さを必死で振り払い、僕は手の動きを再開することを決心した。 「ひ……っ、い……ぁ、ぁ」 痛さとはまた別に、異物がぐいぐいと体の中を蠢く感触に喘ぎ声とは別の変な声が我慢しきれずに途切れ途切れに僕の口から漏れる。 怖い、痛い、怖い、痛い。 どんどん沸き立つ恐怖の感情を押し殺し、好奇心に勢いを完全に任せようとする。 痛みは感じたことの無いような内側からじっとりくる類の痛みで、耐えられないことはないけどさ。むしろ、その鈍い痛みが僕の興奮を煽る一因にすらなってる気がするよ。 今僕は一体、どんな表情をしてるんだろう。自分すら知らなかった変態な僕がどんどん開花しようとしてるような気がしてすごい複雑な気分。少なくともいい気分ではないや。 「あぐぅぅ……」 一際大きな痛みに苛まれ、僕はうめき声に似た声をもらす。 相当奥まで入ったみたいで茎の終端が間も無くというところまで迫ってる。 最初に長さをちゃんと確認していなかったから何とも言えないんだけど、僕のモノから伝わる異物感から予想するにもう根本まで辿り着いたんじゃないかな。 じゃ、じゃあ、次の段階……かな? 奥まで入ったならば次は痛みになれるため、ぐりぐりと小さく小刻みにゆっくり茎を上下させる。その度に違和感と鈍い痛みが走るけど、これに慣らすことが、オナニー達成への大事な一歩なんだ。 タツベイくんだってやったんだから、僕だってやれるはず。そう自分を鼓舞して僕は我慢しながら茎の微妙な上下運動を続けた。 「んん……あぁ」 不思議だ。暫く僕はそれ以外の感想を抱くことができなかった。 最初は痛みもあったし、異物感も不快にしか感じなかったのに、それらが無くなるどころか、どこか快感に変換されつつあることに気付いた。 生涯で感じたことのない感覚。これがオナニーなのかな……? 小刻みに動かしていた茎の動きも、次第に物足りなくなってきてどんどんその振幅が大きくなってきていた。 「ぁっ……はぁっ……んぁ」 尿道を擦られる感触が気持ちよくて仕方無い。意志とは関係なく喘ぎ声が出て行っちゃう。 この辺りには誰も居ないはずだからこんな僕の変な声を聞かれたり、変な行為を見られちゃうことは無いはずだけど。 でも、もし仮に誰かが近くを通りかかったりしたとしても、とてもこの行為をやめられそうにないや。 もうすっかりオナニーの虜になっちゃったみたい。僕もこれではれて変態の仲間入りなのかなぁ。 上下に茎を動かす幅はできる限界まで達したみたいだ。茎を指で掴んで挿し込めるところまで挿し込み、茎の先端が抜ける寸前まで引き抜き、これを繰り返していた。 その間も信じられないような悦楽に飲まれ、もはや何も考えられないまでになった。 その頃には何故か亀頭の先端から透明な水みたいなものが流れ出たけど、あれはなんだったんだろう。茎も徐々にねっとりと湿り気を帯びていったみたいだし。 タツベイが言ってた話では最高に気持ちよくなったら『精子』っていう白い液体がビュルビュルと勢いよく飛び出すらしいけど。この液体は白く無いし勢いも無いからきっと違うよね。 ……てことは、僕はまだまだ気持ちよくなれるってこと、だよね。 振幅が限界値に到達した僕が次に求めたのは速さだった。茎を上下に動かす速度をあげると予想通り、より一層快感が増したみたいだ。 「はぁっ……はぁ、はあぁっ……んっ!」 漏れ出す喘ぎ声もますます抑制が効かなくなってきていた。もう最高に気持ちいい瞬間、『絶頂』は近いのかな? その時、僕のモノがビクンと大きく震えた。そう思った直後、目の前が何もはっきり見えなくなり、手足の感覚も麻痺したみたいに感覚が薄れていった。そしてその失われた感覚が僕のアレに集中していくように感じた。 「あ、ぁ、ああぁぁーっ!」 気を失っちゃうんじゃないかってくらいの快楽に襲われ、とにかく無意識に叫ぶしかなかった。 モノの奥の方から何かが出ちゃいそうな感覚を覚えた僕は、まともに神経が通っていない右腕を動かし、何とか茎を引っこ抜いた。 その直後。僕のモノの先端からはタツベイから話で聞いた通りの真っ白い液体がドクッドクッと僕の脈拍に合わせるように威勢よく飛び出していった。 この間もただひたすら可笑しくなるくらいに気持ち良く、肺の中の空気が空っぽになるまで延々と叫び声をあげていた。 実際の時間はどれ程経過したのかは分からないけど、ようやくその長かった射精の時間も終わりを迎えたみたいだった。 正直、射精の瞬間なんて見れなかった。射出されたものが精子だということを確認できたのは射精が終って少し落ち着いた今だ。 精子が辺り一面に飛び散っているのを見て安心した、というのも変な話なんだけど、射精していたあの瞬間はただおしっこ漏らしちゃったんじゃないかって凄い変な心配があった。 ホントに白い液体が僕のアレの先から出るんだ、って感動もあったかな。 快感や感動に浸っていたら、体がとんでもなく重たくなっていることに中々気付けなかった。 そう言えば息がまだとっても荒いし、全身汗でびっしょりだし、すごく疲れちゃったな。 ぜぇぜぇと息を整えながら快感の余韻に浸っていると、僕は大変なことに気付いてしまった。 「あ……、この出しちゃった精子ってどうするんだろ? 放っておいて大丈夫な訳……無いよね?」 何か変な匂いもするし、体中にへばりついた精子は何とかしたいな。普通に水で洗ったら大丈夫かな……? 体を洗いに行くなら早く行かないと。 僕は鉛のように重たくなった体をなんとか起こすと、いつもの水飲み場へと足を進めることにした。 明日からは少しはタツベイとフカマルの会話に参加できるかなぁ? かつてあれだけ下ネタを拒んでいた割にはすっかり病みつきになっちゃったかも。 これからはもっと素直に色々教えてもらってどんどん色んな知識を仕入れたいな。 とか明日以降のことを色々考えながら体を洗っていた。 キバゴの初めて覚えた尿道オナニー。 これが相当異常なものであることを彼自身が気付くのはこれから間も無くのことであった。 はじめてはアブノーマル 完 ---- ・あとがき まず最初に。GW中で少し時間ができたということで大急ぎで超短編を書き上げました。 また暫く更新が滞ることが予想されますことをこの場を借りて報告させていただきます。 お話についてですが、とにかく時間が確保できるか際どいものでしたので、目標としましては5000字程度でささっと書き上げてしまおうと考えました。 だったら、自慰ネタだったら一匹分の描写しかいらず簡潔に仕上がるのでは、と思ったからです。 従って、今回の導入は“自慰”です。ただ、普通に自慰をするだけのお話ではどうしようもないと思いましたので、『初めて』かつ『尿道オナニー』というそれなりに危なさそうな設定にしました。 汚れてない子(キバゴは雄ですが)に間違った知識を教えるとあっさり信じちゃう。そんな状況って何かそそりません? 今回の場合は彼の勝手な勘違いみたいなものですが、誰もが尿道オナニーを日常的に経験していると信じちゃったキバゴの純粋さを感じていただければと思います。 それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました。 ---- ご意見、ご感想、誤字脱字の報告などご自由にどうぞ。 #pcomment IP:119.26.174.15 TIME:"2012-06-30 (土) 13:30:56" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?cmd=edit&page=%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%AF%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%AB" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (Windows NT 5.1; rv:13.0) Gecko/20100101 Firefox/13.0.1"