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こころがひとつになるということ の変更点


&color(red){注意:この物語は官能小説です。};

そういった表現に加えて、
1部では&color(red,red){口移し};、&color(red,red){百合(お粗末なもの)};の表現を、
2部では&color(red,red){おねショタ};の表現を、
3部では&color(red,red){暴力的表現(絞首)};、&color(red,red){強姦};、&color(red,red){3p};、&color(red,red){闇堕ち};の表現を含みます。



&size(22){こころがひとつになるということ};


目次
#contents



[[水のミドリ]]

※2016/01/23 一部修正、加筆しました。


*Upsetting [#HKFq0FO]

*Upsetting [#h2d3864d]

 記憶を司る私にとって、人々から忘れ去られることほど憐憫なことはありません。
 ことの始まりは確か、&ruby(まう){舞羽};への信仰が薄れてきたことに対する相談だったはずでした。シンジ湖のすぐ隣にはのどかなフタバタウンという山村があるのですが、都市化に伴う人口流出に歯止めが利かず、舞羽を&ruby(まつ){祀};った&ruby(ほこら){祠};が存在することでさえ、村で知っているものはわずかに残された年配者だけでした。数年前にその村出身の青年がシンオウリーグのチャンピオンになってからというもの、フタバタウンの若者たちはこぞって旅に出るようになったのです。
 舞羽のうつし身が鎮められているシンジ湖が見えてきます。その中腹に浮かぶ島の洞窟に至っては、今年の冬は一度も雪かきに来る者がおらず、わずかに空いた餅雪の&ruby(せんこう){穿孔};から這い出てきた舞羽は、冬眠を明けたリングマのようにやつれ細った姿をしていました。
 舞羽のうつし身が鎮められているシンジ湖。その中腹に浮かぶ島の小さな洞窟に至っては、今年の冬は一度も雪かきに来る者がおらず、わずかに空いた餅雪の&ruby(うろ){洞};から這い出てきた舞羽は、冬眠を明けたリングマのようにやつれ細った姿をしていました。
「あはは、ちょーっちお腹減っちゃったカナ?」
「ちょーっち、じゃありませんよもう。気まぐれにシンオウ中を飛び回るから信仰が湧かないのですよ」
「ちょーっち、じゃありませんよもう。気まぐれにシンオウ中を飛び回るから信仰が湧かずに、このような羽目になってしまうのですよ」
 力なく笑う彼女の顔に、私は呆れて目を開いてしまうところでした。
 自分の感情に従って後先考えず行動を起こしてしまえば、その分しわ寄せが来ると知らないわけでもないでしょうに。何事においても感情を優先させる舞羽ですから、経験に学ぶ、ということはそもそも頭から抜け落ちているのかもしれません。もちろんその方が良い結果をもたらすこともあると分かったうえでの忠告です。
 見舞いにと持参したオボンの実を手渡します。
「まずは体力をつけなさい」
「もーダメ、食べる元気もないよぉ。剥いてちょーだいよぉ」
「もーダメ、自分で食べる元気もないよぉ。剥いてちょーだいよぉ」
「……大げさなんですから、もう」
 長い絶食などで消化器官が正常に働いていないときは、いくら栄養価の高いオボンなどを取り込んでも消化吸収が行われず餓死してしまうことがあります。それを避けるには、あらかじめ小さく分解しておくことが好ましいのだと、私は知識として蓄えています。
 いわゆる口移しというもの。実践するのは初めてなのですが、手順は人間が行っているところを見て学びました。
 長い絶食などで消化器官が正常に働いていないときは、いくら栄養価の高いオボンなどを取り込んでも消化吸収が行われず餓死してしまうことがあります。そのような事態を避けるには、あらかじめ小さく分解しておくことが好ましいのだと、私は知識として蓄えています。
 いわゆる口移しというもの。実践するのは初めてなのですが、手順は山で遭難した人間が行っているところを見て学びました。
「テレパシーでエイムを呼びましたので、彼が来たら温かいスープを作ってもらいましょう、炎を出せるのは彼だけですから。飲めば体の芯から温まりますよ。ついでにふたりには緊急時に役に立つ木の実の効能を教えておきます。とりあえずひとつ食べておきましょうか。いいですか、息は止めておいてくださいよ? むせ返してしまいますからね」
「……」
 円熟したそれを口に含みます。舌と歯で押しつぶすと、程よく硬い表皮の裂ける感覚とともに果汁が溢れ出しました。
 飲み下しそうになるのを抑えて咀嚼し、唾液と混濁させます。口内の細菌を含ませても不衛生ですので、ある程度細かく破砕したところで素早く口と口とを重ね合わせなければなりません。食道を塞ごうとする舞羽の舌を舌で押さえ、喉の奥を開くように懸濁液を流し込みます。
 鳥ポケモンの親がひなに与えるそれではないのですが、こうするとどうにも舞羽の母親になったような気分になります。感情を振りまく舞羽は生まれたての幼仔そのもの。この仔がこれからあまたの知識を吸収してくれると思うと、老婆心ながら感涙してしまいそうです。
 名残惜しく口を離すと、果肉の混じった唾液があとを引いて舞羽の口許を汚しました。垂れないように&ruby(ぬぐ){拭};い取ってあげると、長く潜水していた陸上動物のように舞羽は大きく息をつきました。安心したのでしょうかうっすらと顔をほころばせて、私の目をじっと見返してきます。
「ぷは。ありがと。どうにかマトモに喋れるようにはなったかな」
「それはどういたしまして。しっかりした知識があれば、不意の事態にも取り乱すことなく対処できるのですよ。知識や経験は財産です。感情の赴くまま飛び回るのも素敵なことだと思いますが、たまにはいちど落ち着いて……って、聞いています? 私は舞羽のことを思って――」
 不意に、唇に湿った感触。挿し込まれた舞羽の舌は、脳の理解が追い付く前に強烈に私の舌に絡みついてきます。
 しっぽの先まで硬直している私に、舞羽は口を離し目を見つめて言いました。
「それはウソだよ、うまき」
「ひっ」
 名前を呼ばれただけなのに、私は思わず悲鳴を上げていました。覗きこんでくる目は私の気持ちをまるっきり見透かしているような、不思議な輝き。
 名前を呼ばれただけなのに、私は悲鳴を上げていました。覗きこんでくる目は私の気持ちをまるっきり見透かしているような、不思議な輝き。
 心臓に爪を立てられたように、ぞくり、と体の芯から震えてしまいます。
「うまきはただキスしてみたかったんでしょ? おカタい理屈を並べて自分を正当化して、知識だけじゃ物足りない部分を補いたかったんだね。木の実を砕くくらいならわざわざ口移しする必要ないもん」
「ち、違いますっ! 私は本当に舞羽のことを思って――」
「想って、イヤラシいこと考えてたんでしょ。自分の気持ちに素直になっちゃいなよ、ね?」
 舞羽の口が再び迫ってきます。恋人同士でもないのに、ましてや女の仔同士でこんなことするなんて、とんでもありません!
 けれど。
 力の戻りきっていない舞羽の拘束を解くなんてたやすいはずなのに、陶酔したように手足が、尾が、動きません。口は舞羽の到着を待ちわびるように半開きになったままです。やめてください! と叫ぼうとしても、口が震えて意味のなさない響きを紡ぐばかり。
 だってそれは、図星なんですから。
 ぺちゃり、と。
 私の口にぶつかった舞羽から、舌が今度はじっとりと侵入してきます。私の知識はそれをいけないことだと認識しているのに、身体の細胞ひとつひとつが、彼女に触れられたことを甘い痺れとして欣喜に脳幹へと伝えてきます。これは今までとは全く違う新しい真実なんだ、と。
 私の口にぶつかった舞羽から、舌が今度はじっとりと侵入してきます。私の知識はそれをいけないことだと認識しているのに、身体の細胞ひとつひとつが、彼女に触れられたことを甘い痺れとして脳幹へと伝えてきます。これは今までとは全く違う新しい真実なんだ、と。
「うまき、どう? 今のがホントの”キス”ってやつだよ」
「な、な……はっ」
「……それだけ?」
 ああ、私の知らない、初めての感覚。本や言葉などでは決して伝えられない、生々しい未知のカタマリ。
 知りたい、知りたい、知りたい。もっと、もっともっともっと――!!
「――えて」
「なぁに?」
「……教えて、私にもっと、こういうこと教えてください……!!」
 ちょっと驚いたように、けれど満足したように。舞羽はにっこりと微笑んでくれました。
「うん、もちろんだよ!」

 溶け出した雪で湿った藁の上に寝かされても、悪い思いはしませんでした。そんな些細なことに気を取られないほど、私は知りたくて知りたくてたまらないのです。
 自身の女性器を弄ってみたことは、ありました。けれどそれは不埒なこと。快楽よりも嫌悪感が上回り、続けることはできませんでした。欲を発散してくれと体は疼くのですが、理性がそれを抑え込む。板挟みの状態がふた月は続いたでしょうか、どうにか疼きが治まってくれるまで、私はエイチ湖の奥底に閉じこもっていました。
 多くのポケモンは春を迎えると繁殖期が訪れますが、私たちの種族は人間とのかかわりの中で発情を迎え、次の世代を産み落とします。彼らとの接触をしばらく絶ったおかげで、私の身体にこもった熱はじりじりと引いていってくれました。
 なのに。舞羽の暴力的な感情にあてられて引きずり出された色欲が、長年貯蓄してきた知識や理性を吹き飛ばし、私を狂わせます。
 こうなると分かっていたから、避けてきたのに。
 合わせた口と口のあいだからはしたなく唾液を垂らし、陰部を舞羽のしっぽで擦られるたび身体の奥底から響く快楽に身をよじらせてしまいます。あさましくてほかのポケモンに見せられたものではありません。あまつさえ創造神の御心の権化といわれる種族に生まれ落ち、多くの人々やポケモンから尊崇される存在としてあるまじき行為。
 けれど、ここなら舞羽以外に誰も来ないはず。決して見つかることなどありません。なら、私は知りたい。知識の神として、この先に何が待ち受けているのかこの身をもって経験したい。
 ウワサに聞く「絶頂」というものは、どうやら得も言われる快感と充足感をもたらすものらしいのです。それに関する知識は持っていても、現実的な方法に関しては私よりも舞羽の方がよっぽど詳しいはず。
 なので舞羽に身を預けてしまうことにしました。こういった経験の豊富な彼女は、初めてでも私を絶頂に導いてくれると、胸を張って応えてくれました。
「大事なのは、自分を受け入れること、自分の気持ちに正直になって、自分は正しいことをやってるんだって、自信を持つことだよ。ホラ、まずは深呼吸、深呼吸」
「はい……」
 ゆっくり息を吸って、吐いて。それを繰り返します。背中に感じる藁に体がだんだん沈み込んでいく感じ。リラックスすることが到達への近道なのだと、舞羽は教えてくれました。
「あとね……あたしが舞羽じゃなくってうまきの好きな&ruby(おとこ){雄};の仔だと思って、その仔の仔供が欲しい、その仔の仔供を産みたいって強く思うの。つまり、想像でもいいからパートナーを愛するってことね」
 たまご、ですか。身籠って、腹を痛めて新しい命を産み落とす。いったいどのような感覚なのでしょうか。雌として生まれたからにはぜひ経験として知っておきたいものです。
「愛している雄の仔種を注いでもらえるなんて、雌としてこの上ない喜びだよ。何度も何度も耳元で好きだって囁かれて、自分でも手の届かないような身体のいちばん奥に精液を注いでもらうの。何度も愛のあかしを受け止めれば、その分たまごができやすくなるんだよ。想像してみて」
「そう……なんですか……?」
 頭に浮かんだのは、やはりエイムの顔でした。まだ少年のみずみずしさを保った若い肉体。3カ所から飛び出た頭飾りの、澄んだ泉の底のような青。強い意志の感じられる鋭い双眼。まだ頼りなげな腕にかき抱かれ、しっぽとしっぽを巻き合わせる想像をするだけで、体が芯からほてります。
 いたいけなエイムが私の知らないことを優しく教えてくれる。首筋を舐められたらどんな感覚がするのでしょう。男の仔とするキスの味は? お、お、おちんちんを私のあそこに入れられたらきっと、目の奥でチカチカ火花が舞うのかもしれない。
 舞羽の押し付けてくるしっぽに嵌め込まれた宝石が、まだほとんど触られたことのない私の内側を撫で上げます。それはまるでエイムの硬くなったもののようで。
「そうそう、いいカンジ。だんだん濡れてきたね」
「ひ……」
 刺激を送りやすくするようにあそこを広げていた、彼の手。その指先が、私の染み出させたお汁で虚ろに光っています。つたない知識から創り上げたエイムのものが、つぷり、と私の初めてを奪ってくれることを想うと、身体の奥がきゅっと縮む感じがします。
 わき腹、腰回り、しっぽのつけ根……。私の身体はもはや全身が性感帯になっていて、創り上げたエイムの腕が這うたびに体が小さく痙攣し始めました。
 刺激を送りやすくするようにあそこを広げていた相手の手。その指先が、私の染み出させたお汁で虚ろに光っています。つたない知識から創り上げたエイムのものが、つぷり、と私の初めてを奪ってくれることを想うと、身体の奥がきゅっと縮む感じがします。
 わき腹、腰回り、しっぽのつけ根……。私の身体はもはや全身が敏感になっていて、想像したエイムの腕が這うたびに体が小さく痙攣し始めました。
 これが、絶頂……?
「無理にいきまないで、呼吸に合わせて力を抜いて」
 舞羽の――妄想の中のエイムのアドバイス通りに身体の緊張を解いても、快感の波は高いまま。身体の奥から込み上げてくるゾクゾクがひときわ大きくなって、両手で押さえようとする声が口の端から漏れてしまいます。
「うまきさん、愛してる」
 自分の口に押し付けている手を握って、エイムが耳元で甘くささやきます。その響きが耳に届くと、意識が一瞬高く飛びあがった。
 自分の口に押し付けている手を握って、エイムが耳元で甘くささやきます。その響きが耳に届くと、意識が一瞬高く飛びあがりました。
「いひぃッ!!」
「イったみたいだね、どう? 初めての絶頂は」
「あひ、あは、あぁああ……」
 朦朧とした意識の中で記憶をたどってみても。今の感覚に似たようなものはどれひとつとして思いありません。達するっていうのは、こういうことなんだ。
 でも、もっと知っておきたい。何回もやれば、また新たな知識が得られるかもしれない。
 しとどに濡れたあそこに手を伸ばし、もういっかい記憶の中のエイムを呼び出したときだった。誰も近寄らないはずの洞窟の入り口から、彼の本当の声が聞こえてきたのは。
 しとどに濡れたあそこに手を伸ばし、もういっかい記憶の中のエイムを呼び出したときでした。誰も近寄らないはずの洞窟の入り口から、彼の本当の声が聞こえてきたのは。



*Moved [#na458034]
*Moved [#FvsZOGm]

 感情を司るあたしだから、他人の気持ちにはひと一倍敏感なの。
 キッカケを遡ればそれはあたしとうまきが初めてエイムに会いに行ったときだった。先代のアグノムが&ruby(かいげん){開眼};して人々の心に還っていったみたいで、新たに湖の安寧を任された仔を見にリッシ湖へあいさつしに行ったんだ。
「あっ、あのっ……!! ボク、まだぜんぜんわからないことばっかりなんだけど、あ、ばっかりなんですけど、よろしくお願いしますっ! ……あ、名前だ! ボク、エイムって言います!」
 たどたどしく挨拶するアグノムの幼仔を見るうまきの瞳が、うっすらと開きかけていたのを、あたしはよく覚えている。
 ああ、恋しちゃったのね。
 知恵知識を束ねるうまきだからこそ、ああいう無垢なお仔ちゃまに惹かれるものなんだ、きっと。
 だけれど、彼女はどうにも動かなかった。半年たっても1年たっても、うまきは自分の感情を押さえこみ、意志を抑圧して、つたない恋愛の知識に頼ってしずしずと妄想を膨らませているだけだった。
 そんな状況に耐えられなかったのは、うまきではなくあたしのほう。彼女の押さえつけられた感情が悲鳴を上げていたし、年中発情したにおいをほのめかせられちゃ、近くにいて耐えられないもの。
 もっと気持ちに正直になってあげればいいのに。今朝へろへろになったあたしを看病しに来てくれたうまきに「アンタが自分の感情に素直になればあたしは元気になれるのよ!」って叫んじゃうとこだった。
 それならまだいい。なのにうまきったら、自分のことは棚に上げて、知恵がないから知識がないからって私に説教するんだ。たったの50歳しか違わないっていうのに、母親ヅラをされちゃたまったもんじゃない。
 こうなったら、ちょっと仕返ししちゃえ。知識で固められた化けの皮を剥いでしまえ。うまくいけばうまきにしっぺ返しできるし、私はたっぷりの感情を吸収して元気になれるしで一石二鳥。寝起きで空腹、しかも機嫌がよくないこともあって、悪巧みにストップをかける良心は二度寝しちゃっていた。
 結果は恐ろしいくらい私の思惑通りに進み、初めて絶頂にたどり着いたうまきは放心状態、あたしの言いなりで性行為したっていう記憶を植え付けてやった。しかも性の気持ちよさに味を占めて葛藤するうまきをダシにこれから当分からかえるな、とウキウキしてた。
 結果は恐ろしいくらい私の思惑通りに進み、初めて絶頂にたどり着いたうまきは放心状態、あたしの言いなりでエッチなことをしたっていう記憶を植え付けてやった。しかもこれから当分は性の気持ちよさに味を占めて葛藤するうまきをダシにからかえるな、とウキウキしてた。
 さすがにこれ以上辱めるのはかわいそうかな、と思ったのだけれど。

「舞羽ちゃん? お見舞いに来たよ、大じょう……ぶ……?」
「え、エイムっ!? き、来ちゃダメですうぅッ!!」
 洞の入り口から響く幼い声を聞いたうまきの心臓が跳ねあがったのが、手に取るようにわかった。
 丸まり込むように濡れた陰部を隠すうまき。いや、来ちゃダメもなにも自分がテレパシーで呼んだんでしょ。けどこれはナイスタイミング!
 洞窟の入り口から響く幼い声を聞いたうまきの心臓が跳ねあがったのが、手に取るようにわかった。
 丸まり込むように濡れた陰部を隠すうまき。いや、来ちゃダメもなにも自分がテレパシーで呼んだんでしょ。むしろちょうどいいときに来てくれたくらい!
「どうしたのうまきさん、お股なんか押さえて。も、もしかして……お……お漏らし、しちゃった、の……?」
 入り口を入ったところで固まっているエイムは、見てるこっちまで恥ずかしくなるくらいあどけなく頬を染め、視線をふよふよ漂わせている。羞恥に身もだえして暴れるうまきを冷凍ビームで固定し股をあけっぴろげにしてあげれば、エイムは満開の花に吸い寄せられる虫みたいに近づいてくる。
 視線を注がれているうまきは火であぶられたみたいに身をよじるけど、足の付け根を凍りつかされてちゃどうにもならない。自由に動かせる両腕をぱたぱた暴れさせるも、それじゃかえって下半身に目がいってしまうというもの。エイムの視線から逃れられないと悟ったうまきは、真っ赤になった顔を両手で覆い、恥ずかしさから鼻をすすって泣きだした。
 視線を注がれているうまきは火であぶられたみたいに身をよじるけど、足の付け根を凍りつかされてちゃどうにもならない。自由に動かせる両腕をぱたぱた暴れさせるも、それじゃかえって下半身に目がいってしまうというもの。エイムの視線から逃れられないと悟ったうまきは、真っ赤になった顔を両手で覆い、恥ずかしさのあまり鼻をすすって泣きだした。
 うーん、ゾクゾクしちゃうっ!!
 こんなにも生々しい感情のぶつかり合いは、生まれてから初めて味わうものかもしれない。盲点だった。いつもすぐ傍にいたふたりが、こんなにもエネルギーを散らして感情を爆発させてくれるなんて!
 だから、その先をもっと味わってみたくなっちゃった。
 放っておけばいつまでも続きそうな恥と恥のキャッチボールを止めるため、あたしはしっぽでエイムを巻き取り、うまきの前に引き付けてあげた。
「~~~~~っ!!」
 声にならない悲鳴を上げて、うまきはさらに縮こまった。彼女は今、味わったことのない極度の恥ずかしさで気絶しそうになっている。なんたってうまきのことだから、羞恥なんて感情は避けて生きてきたに違いない。隠す手としっぽのあいだから、彼女の割れ目が小さくひくつくのが見えた。よくわからない感情がごっちゃになって、訳も分からず達しちゃったみたい。私なんかよりよっぽど仔供っぽい。
 無垢で何も知らないエイムはずっと頭の上に疑問符を浮かべていたけれど、赤面するうまきからいろいろ思考をめぐらせたようで、見てはいけないものを見てしまった子供みたいに口をつぐんで、そらせた目線であたしを見つめてくる。その困り顔はがもうちょっとしたら快楽に溺れた雄の顔になると思うと面白い。エイムにも感情を爆発させてほしいもの。
「あたしはもう元気だから大丈夫、お見舞い来てくれてありがと。ちょっとうまきのお勉強につきあってあげてね」
「うまきさんの、お勉強……?」
「知識の神サマだって知らないことがあるんだよ、教えてあげて?」
「で、でも、ボク、教えられることなんて何も……。それよりうまきさん、お、お、おしっこが……」
「あっ、ちがっ、いえその、これはそうじゃなくってですね! えっと、あの……!」
「大丈夫、エイムはじっとしているだけでいいからさ、一緒にお勉強しよ。うまきはしっかり見ててね?」
 何も知らずとも生き物として直接意志に訴えてくるものがあるんだろう、エイムの股ぐらは縦の筋が強調されていて、初々しいピンク色がチラッと見える。
 身体に巻き付けて拘束しているしっぽの先端でそこをこじ開け何度かこすってあげれば、まだ雌を知らないエイムの象徴が、ぷりん、とはじき出された。
「ふぇ、なんで……? 別にボクおしっこしたくないのに……」
「これはね、エイムがうまきの身体を見て、きれいだなー、かわいいなー、って思ったからこうなっちゃってるんだよ。うまきに自分の仔供を産んでほしいなー、っていうのがエイムの気持ちなの」
「仔供……?」
 ますます混乱するエイムの呼吸は、次第に乱れていっているようだった。それが何でかもわからずに、硬く勃ち上がった自分のペニスに目を見張っている。初めて起こる身体の異変に戸惑っているみたい。咄嗟に手で隠そうとしても覆いきれなくてはみ出してしまっているところが可愛らしい。
「途中でムズムズするかもしれないけど、できるだけ我慢して、舞羽おねえさんに任せてね」
「う、ん――ふゃっ!?」
 視線を防ごうとする手を潜り抜けピンと張った先端を指先でなぞってあげると、エイムは女の仔みたいな声を上げた。ココからは、うまきの実習タイムだ。
 幼茎にくぎ付けになっているうまきに、そっと耳打ちする。
「どう? 初めて見るエイムのオトコノコは」
「ほ、本で見たのと違う……」
 生肉を目の前にしたポチエナみたいに今にもかぶりつきそうになりながら、藁のベッドから身を乗り出している。自分の割れ目がエイムに曝け出されているなんてもう意識していないんだ。長年&ruby(くすぶ){燻};らせてきた性欲を剥き出しにして――本人は知識欲だって言い張るんだろうけど――瑞々しいナナの実のひと房みたいなエイムのペニスをくんくん嗅いでいる。
「じっくり触って、調べてみていいよ」
「うんっ」
「ぁああ……あぁぅ……」
 腰回りの氷を砕かれ「よし」の合図を貰ったうまきは、冒険に出たばかりの少年みたいに目をキラキラ輝かせて、おそるおそる幼茎に触れる。その手が表面を撫でると、エイムはたまらず喘ぎ声をあげた。
 どこで調べたのかはわからないけど、初めてにしてはうまきの手淫は上手だった。先端をこねくり回したり、あまり主張しないカリ首を指先で擦り込んだり。そのたびに変わるエイムの声色を調べているみたいだった。
「エイム、どう? どこがいちばんゾクゾクするの? 私の手、気持ちいいかな……?」
「うぇ……なんだか、ヒリヒリする……。先端のところとか……」
「そこは亀頭って言って、男の仔がイチバン敏感な場所なの。もうちょっとガマンすれば、気持ちよくなってくるよ。うまき、口でやってみたら?」
「う、うん、やってみたい。どんな味がするのか、知りたいな」
「ま、待って、おちんちん食べない――ふゃあっ!」
 口での愛撫の仕方もしっかりと予習してきたんだろう、うまきは嫌な顔ひとつせず幼茎を咥えこんだ。半開きになった眼でエイムの様子をちらちら窺う。エイムも段々と気持ちよさが込み上げてきたようで、ぎゅっと寄せていた眉の皺がほどかれ、いつもキリッとしている目がとろんとしてきた。 
「しょっぱくて、ちょっと生臭い、海のにおいみたい。男の仔のって、こんな味がするんだ……知らなかった」
「あぅ、まって、うまきさん、舌を動かさない――うゃうっ!」
「んちゅ、ぷはっ……!」
 乾きかけたうまきの秘裂が再び潤ってきていた。エイムを口で味わいながら、さっき教えてあげたようにしっぽで自分の割れ目をなぞっている。
 もうここまでくれば完全にケダモノのそれだ。偉そうにあたしに説教していたのと同じうまきだとは思えない。知性の欠片もなく汗とよだれを垂れ流し、自分の頭を雄で満たそうとする1匹の雌になり下がっちゃってる。
 あたしがちょっと背を押してあげるだけで、こんなにも簡単に堕ちるなんて……。
「……もっとしりたいよ、エイム、私のおまんこ弄って。私にセックスを教えて!」
「……もっとしりたいよ、エイム、私のおまんこ弄って。私にもっと気持ちいいこと……教えて!」
「お、おまんこ……?」
 歯止めの利かなくなったうまきはしっぽをエイムに絡みつかせ、あたしのしっぽからエイムを奪い取った。背中から藁に倒れ込むと、今度はエイムがうまきを見下ろす形になる。
「私のここ、エイムのを弄ってるだけでこんなになったんだ。ね、教えて、セックスがどんなに良いモノかってこと、私につきっきりで教えてほしいの!」
「私のここ、エイムのを弄ってるだけでこんなになったんだ。ね、教えて、せ、せ、セックスがどんなに良いモノかってこと、私につきっきりで教えてほしいの!」
「わ、かった、よ……」
 仰向けになったうまきの、切なげにひくつく割れ目。本能に揺り動かされるままエイムはそこに手を伸ばした。
「ひゃ……!」
「うわぁ……」
 うまきの表面を突っついてみたはいいが、そのあとはどうするかわからないみたいだ。さっき自分がやられたみたいに好き放題弄るものの、場所が悪い。割れ目の外側だけでなく、その内側も弄ってあげなくちゃ気持ちよくなれないのに、じれったい。
 私は再びうまきの割れ目に手を伸ばし、指でくぱっと押し広げてあげた。雌のむっとしたにおいが充満する。
「エイムよく見て。これが、女の仔のおまんこだよ。下にある方が、おちんちんを入れる穴。あと、ここがクリトリス。女の仔はね、ここを弄ってもらうと気持ちいいんだ。ちょっとやってみて?」
「こう、かな……?」
「にひゃあぁッ!!」
 エイムが陰核を強く押すと、うまきの身体が跳ねた。食いしばった歯のあいだから勢いよく飛ばされた唾が、地面に染みを作った。 
「はぁっ、はー、なにこれ……! もっと、もっとすごいの……!!」
 衝動を堪えられなくなったうまきがしっぽでリードして、エイムのペニスを自分の水源にあてがう。目くばせを受けると、エイムは腰を前に突き出した。それに合わせて、うまきはしっぽで一気にエイムを引き付ける。
 じゅぶり。わざとらしい肉の音を響かせて、初めて同士のふたりがついに繋がっちゃった。
「うぅ、おちんちん、気持ちぃ、よ!」
「ひはっ! 初めては痛いって聞いてたけど、っ、あんまし痛くないんだ……」
 うまきは手を伸ばして、エイムの肩をひきつける。そのまま胸に胸を乗せ体重が預かる格好に。
 膣の締め付け具合が変化して、エイムは震えるように目を見張る。咄嗟に開いたその口に、すかさずうまきの舌が滑り込んだ。
 びっくりして固まったエイムだったけど、これまでずっと未知の体験だったからもう慣れたみたいで、混乱するようなことはなかった。絡みついてきたうまきの舌に、おっかなびっくり応じ返す。口移ししたみたいに、じゅるり、と唾液をすする音が聞こえる。
 びっくりして固まったエイムだったけど、これまでずっと未知の体験だったからもう慣れたみたいで、混乱するようなことはなかった。絡みついてきたうまきの舌に、おっかなびっくり応じ返す。あたしに口移ししたときみたいに、じゅるり、と唾液をすする音が聞こえる。
「舌だけじゃなくて……下のほうもお願い」
 うまきがもどかしそうに腰を揺らすと、エイムは忘れていたかのように腰を動かしだす。ぎこちなく、はじめは前後に抜き差しするというより上下に擦る感じだったけど、それが初めてのうまきには効果抜群だったようで。擦れる陰核の刺激に身をよじらせていた。
「あぅ、なに、これ……? 腰が勝手に動いちゃう……」
「ひゃ。すご、しゅごい、でしゅうっ!! ……しらない、私こんなの知らないよぉっ!!」
「ひゃ。すご、しゅごい、でしゅうっ!! ……しらない、こんなの私知らよぉっ!!」
 初めこそ苦戦していたものの、一端スムーズに腰を動かすコツをつかむと、そこからは早かった。頭で理解するより身体が勝手に動いているみたい。
 狭いほら穴の中に規則的に響く水の&ruby(こす){擦};れる衝撃音。それに押し出されるふたりの喘ぎ。むせ返るほど濃厚な雄と雌の交わるにおい。
 そして何より、初めてを経験してるんだろう感情の洪水。その前では知識も意志もへったくれもない。あるのはただただ、ムチャクチャに揺り動かされる心だけ。今まで培ってきたものをすべて打ち壊していくような感動の嵐。
 他人のセックスを覗く趣味なんて持ち合わせていないけど、そんなことされちゃあたしも我慢できなくなっちゃうじゃない。指先を自分の割れ目に沿わせてみると、案の定湿っちゃってた。
 他人のセックスを覗く趣味なんて持ち合わせていないけど、そんなことされちゃあたしも我慢できなくなっちゃうじゃない。指先を自分の割れ目に沿わせてみると、案の定湿っちゃってた。いけないいけない、今回はあたし自身が気持ちよくなるんじゃなくて、ふたりに頑張ってもらわないと。
 先に音を挙げたのはエイムの方だった。
「だめ、なんか、ガマンできないっ!!」
 熱にうなされたみたいにこめかみから汗を流して、切なげに胸を上下させてる。助けを求めるようにあたしの方をみてくるもんだから、ちょっとキュンとしちゃった。
 熱にうなされたみたいにこめかみから汗を流して、切なげに胸を上下させてる。助けを求めるようにあたしの方をみてくるものだから、ちょっとキュンとしちゃった。
 がくがく震えて外れそうになるエイムの腰。それを、再度巻き付けたしっぽでうまきの腰にぎゅーっと押し付けてあげる。
「はう!!」
「ぁひっ!? あ、あ、あ……精液、来ちゃうっ!」
 肉壺にがっしりと握り込まれたエイムの幼茎がはち切れそうなほど膨れ上がって、次の瞬間、勢いよく弾けた。繰り返す痙攣がまだまだ収まりそうになく、初めての精通とは思えないくらい量が多い。
 意志の神様だからかな、付け根に貯めこまれていた仔種が、うまきにボクの赤ちゃんを産んでほしいよー、って叫んでいるみたいだった。
 オナニーも知らない幼子だから精子をつくる機能がまだないかも、なんて思ってたけど、杞憂だったみたい。ちゅぽ、と引き抜かれたエイムのペニスには煮詰めたみたいに濃厚な白濁がまとわりついていた。しかも精液にまみれたそれは萎えて縮む様子もなく、むしろひと回り大きくなったみたいにも感じられる。これならまだまだいけるかも。
 オナニーも知らない幼仔だから精子をつくる機能がまだないかも、なんて思ってたけど、杞憂だったみたい。ちゅぽ、と引き抜かれたエイムのペニスには煮詰めたみたいに濃厚な白濁がまとわりついていた。しかも精液にまみれたそれは萎えて縮む様子もなく、むしろひと回り大きくなったみたいにも感じられる。これならまだまだいけるかも。
「ふたりともお疲れさま。ちょっと休んだらもう1回やってみようか?」
 たまごを産むのも経験したいってうまきは言っていたし、ここまできたらこのまま何度もやって仔供を作っちゃいましょ。あたしは仔供なんてまっぴらごめん、まだまだ遊びたい年頃だし、今日初めてオトナの遊びを知ったエイムに身を任せるのはちょっと危険かも。今日のところはふたりから漏れる感情だけで我慢しましょ。
 あたしもかなり身体に力が入るようになってきた。狭い洞窟の中で濃厚な感情にどっぷり漬けられて、これ以上は歯止めが利かなくなりそうで。ちょっと湖の周りをひとっ飛びしてこようかな。それに我に返ったふたりがどんな反応をするか見てみたいし、そうなったらなおさらあたしが発情しちゃダメ。慌てふためいているところであたしが顔を出すのがいちばんオモシロそうだ。
 たまごを産むのも経験したいってうまきは言っていたし、ここまできたらこのまま何度もやってふたりの仔供を作っちゃいましょ。あたしはそんなのまっぴらごめん、まだまだ遊びたい年頃だし、今日初めてオトナの遊びを知ったエイムに身を任せるのはちょっと危険かも。
 ふたりの情事を導いてあげているうちに、すっかり身体に力が入るようになってきた。狭い洞窟の中で濃厚な感情にどっぷり漬けられて、これ以上は歯止めが利かなくなりそうで。ちょっと湖の周りをひとっ飛びしてこようかな。それに我に返ったふたりがどんな反応をするか見てみたいし、そうなったらなおさらあたしが発情しちゃダメ。慌てふためいているところであたしが顔を出すのがいちばんオモシロそうだ。
 ばびゅっ、と飛び立とうとしたとき、しっぽがぐいと引っ張られた。
 振り返ると、エイムの強い意志を持った眼差し。
「なに!?」
 答える代わりに、地面にぐいっと押し付けられる。叫ぼうとした口から入る砂利の味。血にも似たその刺激に思わずえずく。あたしより年下とは思えないほど強い力。
「ちょっとエイム、離しなさいよ!」
「ちょっとエイム、何するのよ、離しなさいよ!」
 喚くあたしに動じず、うまきとの行為で自信をつけたみたいに見つめ返してきた。
「舞羽ちゃんも――ボクのせーえきで気持ちよくなればいいんだ!」



*Agitated [#cbb118ad]
*Agitated [#lpVI0dO]

 意志を司るボクだからこそ、感情と知識はしっかりしていなくちゃいけない。
 健全な感情と十分な知識があって初めて正しい意志を持つことができるんだと、お母さんから耳にタコができるほど聞かされた。不十分な思考で間違った意志を決めてしまうと、自分だけじゃなくって周りのポケモンや人間に迷惑をかけてしまうんだって。そうならないためにはボクなんかよりずっと長生きしていて、世の中のいろんなことを知っている先輩たちから聞いた方が早いと思ったんだ。
 健全な感情と十分な知識があって初めて正しい意志を持つことができるんだと、いなくなる前のお母さんから耳にタコができるほど聞かされた。不十分な思考で間違った意志を決めてしまうと、自分だけじゃなくって周りのポケモンや人間に迷惑をかけてしまうんだって。そうならないためにはボクなんかよりずっと長生きしていて、世の中のいろんなことを知っている先輩たちから聞いた方が早いと思ったんだ。
 なのに。

「ひうぅ……エイムぅ、しゅごい気持ちよかったよぉ。もっと……もっと教えて」
 たまごの元になるらしいボクの”せーえき”をお腹いっぱいに受け取ったうまきさんは、腰が抜けてしまったみたいで這いつくばって満足げによだれを地面に広げている。途中からは畏まった口調も砕けていて、普段の彼女じゃないみたいだった。
「ひうぅ……エイム、しゅごい気持ちよかったよぉ。もっと……もっと教えて」
 たまごの元になるらしいボクの”せーえき”をお腹いっぱいに受け取ったうまきさんは、腰が抜けてしまったみたいで這いつくばって満足げによだれを藁の上に広げている。途中からは畏まった口調も砕けていて、普段の彼女じゃないみたいだった。
 いつもぴったりと閉じている目はだらしなく半開きになって、まぶたがぴくぴく痙攣している。その淡いルビーみたいな額の宝石が深い輝きを放っていて、周囲の暗がりに溶け出して見えた。
 シンジ湖に呼び出されて、おちんちんを弄られ、うまきさんのお股のあな――おまんこに出し入れして、訳も分からないまま白いおしっこをお漏らしさせられた。
 なんで、うまきさんはこんなことをしたんだろう。
 テレパシーで呼び出されたのはついさっきのこと。長い間雪の中に眠っていた舞羽ちゃんの元気が出るような、ぽかぽかのあったかいスープを飲ませてほしいって言っていた。
 まさか、舞羽ちゃんにも同じようにせーえきを飲ませてほしい……とか?
 そうか、そうだよ。そうに違いない。感情をご飯にしているっている舞羽ちゃんなら、飲ませてあげるべきなのは木の実スープじゃなくて、ボクのありったけの感情。ぶっつけ本番でさっきのを舞羽ちゃんにやっていたら、分からないことが多すぎてちゃんとできなかったと思う。
 初めての練習相手にうまきさんはなってくれたんだ。どうすればいいか何もわからないボクに、女の仔を幸せにする方法をイチから教えてくれた。おまんこのどこをなでれば気持ちよくなるのか実際に試させてくれたし、お腹にせーえきを流し込まれたときは、蕩けきった口許が本当に幸せそうだった。
 ってことは、やるべきことはこれであってるっていう証拠。すぐそばて舞羽ちゃんも見ていてくれてたし、間違いない。
 初めての練習相手にうまきさんはなってくれたんだ。どうすればいいか何もわからないボクに、女の仔を相手にする方法をイチから教えてくれた。おまんこのどこをなでれば気持ちよくなるのか実際に試させてくれたし、お腹にせーえきを流し込まれたときは、蕩けきった口許が本当に幸せそうだった。
 ってことは、してあげることはこれであってるっていう証拠。すぐそばて舞羽ちゃんも見ていてくれてたし、間違いない。
 そうなるとボクのやるべきことはただひとつ。舞羽ちゃんの中にもボクの”せーえき”を送り込んで、とびっきり気持ちよくなってもらうんだ。
 やり方はもううまきさんに教わった。あとはそれを実践するだけ。さっきは彼女に取り足取り教えてもらったけど、今度こそはひとりでできるもん。
「舞羽ちゃんも、ボクのせーえきで気持ちよくなればいいんだ!」
「え、ちょっと、なんでそうなるのよ?」
「ほら早く横になって?」
「さ、触んないでよっ! なんであたしがエイムの相手なんかしなきゃいけないのよ、さっきまで童貞だったアンタなんかより、あたしにはもっとイイ雄がいっぱい――」
「うるさいッ!!」
「ひっ!?」
 ボク自身、身体のどこからそんな声を出したのか不思議なほど喉が張り上がった。
 正面から大きな声を浴びせられた舞羽ちゃんは一瞬、宿敵をみつけたザングースみたいな目つきになったけれど、ボクが強いまなざしでじっと見つめ返すとすっかり縮み上がってしまっていて、眼の窪みに涙をためている。
 正面から大きな声を浴びせられた舞羽ちゃんは一瞬、目を見開いてこわいおばけを見たような形相になったけど、ボクが強いまなざしでじっと見つめ返すとすっかり大人しくなって、眼の窪みに涙をためている。
「まずは……おまんこを……」
「だめエイム、やめ――んっ!!」
 うまきさんにやったのと同じように、お股の割れ目を押してあげる。ぐにぐに変形するそこは、内側にたっぷりとお汁を含んでいるみたいだった。
「や、やめてって言ってるでしょ!」
「じっとして、ボクにぜんぶ任せて――」
 ぺしっ。
 暴れる舞羽ちゃんのしっぽが横から飛んできて、ボクの頬を強く打った。
 がむしゃらに腕としっぽを振るい喚き散らす舞羽ちゃんが、なんだかとても小さい存在に思えた。意志の神様として、思考力のない者や間違った思慮に陥った者を導いてあげなくちゃいけない。今の舞羽ちゃんは感情的になりすぎている。これは、ボクが何をすべきか教えてあげないと。
 言って分からないなら、ちょっと手荒にしたってかまわない。大文字を吐くのと同じ感覚で息を吸いこんで口の中に火をちらつかせると、真っ青になって唇をこわばらせた舞羽ちゃんは大人しくしっぽを垂らしてくれた。もう暴れられないように、二股に分かれたボクのしっぽを、舞羽ちゃんの首に巻き付けた。
 がむしゃらに腕としっぽを振るい喚き散らす舞羽ちゃんが、なんだかとても小さい存在に思えた。意志の神様として、思考力のないひとや間違った思慮に陥ったひとを導いてあげなくちゃいけない。今の舞羽ちゃんは感情的になりすぎている。これは、ボクが何をすべきか教えてあげないと。
 言って分からないなら、ちょっと手荒にしたってかまわない。大文字を吐くのと同じ感覚で口の中に炎をちらつかせると、真っ青になって唇をこわばらせた舞羽ちゃんは大人しくしっぽを垂らしてくれた。もう暴れられないように、二股に分かれたボクのしっぽを、舞羽ちゃんの首に巻き付けた。
「エイム、やめ、かはっ、苦し……!!」
「舞羽ちゃん……うつ伏せになって、お股を広げて? 元気にさせてあげるからさ」
「で、でもっ……」
「早くしろよ!!」
 叫ぶとしっぽに力が入ったみたいで、舞羽ちゃんの首元がきゅっと締まった。こっちを向く彼女の眉間に深い皺が寄り、押し出されるように口もとから赤い舌が飛び出てきて、ひっ、と掠れた声が漏れた。
 なんだか、変な感じ。せーえきが出そうになるときとはちがう、喉の奥がゾクゾクする感情。
 叫ぶとしっぽに力が入ったみたいで、舞羽ちゃんの首元がきゅっと締まった。こっちを振り向く彼女の眉間に深い皺が寄り、押し出されるように口もとから赤い舌が飛び出てきて、ひっ、と掠れた声が漏れた。
 なんだか、変な感じ。せーえきが出そうになるときとはちがう、胃の奥がゾクゾクする感情。
「舞羽ちゃんは――お前は、ボクのおなかの下に敷かれて喘いでいればいいんだよッ!!」
「だっ……!! や、やめて、苦しいよ!! 痛いのはイヤ、怖いのはイヤなの!!」
 首にしっぽを巻き付けたまま、舞羽を地面に押し伏せた。体力が削がれていたからなのか、彼女は抵抗する様子もなくボクのなすがまま。肩越しにこっちを振り返る舞羽の震える瞳は、観念したように歪んで見えた。
「初めのうちはムズムズするかもしれないけど、ちょっと我慢してね」
「っ、優しく、優しくしてよ? 痛くしないでよ?」
「力抜いてて」
 つるんとした舞羽のお尻に覆いかぶさるように、身体を押し付ける。しっぽのあいだに体を割り込ませ、すでにカチカチになったおちんちんをおまんこにくっつける。
「いいから、力抜いてて」
 つるんとした舞羽のお尻に覆いかぶさるように、身体を押し付ける。しっぽのあいだに腰を割り込ませ、すでにカチカチになったおちんちんをおまんこにくっつける。
 身体の向きが変わったからなのか、力をかけるとうまきのときよりもスムーズに沈み込んでいった。おちんちんが舞羽の奥の奥まで届いて、先端にコリコリした感じが伝わってくる。
「あう……ぅ」
「どう、気持ちいい?」
 明らかに気持ちよさそうにしていなかったけど、何度も出し入れしておまんこがさらに濡れてきてからは舞羽も熱い息を吐くようになってきた。だんだん元気になってきている証拠だ。
 宙ぶらりんになったボクの両脚が、密着する汗に濡れた舞羽のお腹にぶつかってぱんっ、と湿った音を響かせる。ボクの頑張りが届いたんだろう、目には嬉し涙を浮かべてくれている。
 宙ぶらりんになったボクの両脚が、身体をゆするたび汗に濡れた舞羽のお腹にぶつかってぱんっ、と弾けた音を響かせる。ボクの頑張りが届いたんだろう、目には嬉し涙を浮かべてくれている。
「うん、ボクのせーえきを受け取って、もっと元気になってね」
「だめ、やめて――かはっ! 首、くるし――ぇえ゛ッ!! だ、ダメ、中はダメ、抜いて、抜いてぇ!」
 元気になるのにどうして躊躇するんだろう。何を勘違いしているかわからないけど、ボクのせーえきを受け取ったら元気になれるのは、うまきが教えてくれたこと。舞羽にも分かってもらえるよう、ボクはいっそう激しく突き入れた。
「ぃギャっ! 痛た、ちょっとエイム、激し、もちょっとゆっくり――ぃぎィッ!!」
 痛いと叫んでいる割にはおまんこが喜んだように締め付けてくる。言っていることと身体の動きがあべこべだ。ふだんは感情通りに動いている舞羽が、今だけちぐはぐなことを主張するのは間違っている。
 舞羽のいちばん奥に到達したおちんちんの先端――きとう、って言ってたっけ――がこりこりと揉みほぐされる。せーえきの出口をつんつんつつかれる感じは、鳥のひなが親鳥の口からご飯をおねだりしているみたい。
 気持ちよくてしっぽに力が入って舞羽の首がきゅっと締まる。連動しているみたいに、おちんちんをおしゃぶりするおまんこも、今までにないくらいきゅーって抱きしめてきた。
 込み上げてくる2回目のこの感じ。切ないともちがう、頭痛にも似た、意識が塗りつぶされる、快感。舞羽も同じ気持ちになっていればいい。
 舞羽に言われた通り、我慢しないで腰の力をすっとと抜いた。
 気持ちよくてしっぽに力が入り舞羽の首がきゅっと締まる。連動しているみたいに、おちんちんをおしゃぶりするおまんこも、今までにないくらいきゅーって抱きしめてきた。
 込み上げてくる2回目のこの感じ。切ないともちがう、頭痛にも似た、意識が塗りつぶされる、心地よさ。舞羽も同じ気持ちになっていればいい。
 お腹の奥の奥にせーえきを送り込めるよう、ボクは舞羽の腰を全力で引き付けた。
「ぐ、しっかり、受け取ってね……!!」
「ひぎ、ぃ……!! ぃあ!! っけは、っげええっ! ……っひぃ、はぁ、はぁあー……。……お腹の中……エイムの仔種が入っちゃってるよぅ……」
 出し切ったところでおちんちんを引き抜くと、でろりとした粘液が余って飛び出てきた。力を使い果たしたのか、いつもみたいに柔らかくなっている。
 涙と鼻水、それによだれで顔を汚しながら、中に出したせーえきを短い腕でなんとか掻き出そうとする舞羽。その額の宝石からは、うまきと同じように赤い光が漏れ出している。それに目も虚ろになって、ぼうっとボクの方を見てくる。
「どう、気持ちよかった? 元気出た?」
「ぁう、きもち、いい、キモチイイよぅ……!!」
 そのうちに気持ちよくなってきたみたいで、自分のおまんこをいじり始めている。元気になったみたいでよかった。
「と、止まんない、止まんなくなっちゃったよぅ。キモチイっ、ねぇエイムぅ、何とかしてよぅ……」
 手の届かない位置が切なくなったみたいで、舞羽はふわりと浮遊して、ボクの顔に自分のお股を押し付けてきた。さっきボクがせーえきを出してやった彼女の大事なところが、まだ足りないよ、と言っているみたいに切なく口をぱくぱくさせている。
「どう……すればいいの」
「舐めて……うん、わかるでしょ?」
 舐める……って言われても、お股を舐めるの? ボクの白いおしっこを出したところを口にするのには抵抗がある。けど、それで舞羽がもっと元気になってくれるなら……。
 舐めるって言われても、お股を舐めるの? ボクの白いおしっこを出したところを口にするのには抵抗がある。けど、それで舞羽がもっと元気になってくれるなら……。
 赤く腫れ上がった割れ目に、そっと舌を這わせてみる。それだけで。
「ひゃああぁっ!! もっと、もっとそこ、掻き混ぜて!!」
「んんうぅっ!?」
 ぐいぐい押し付けてくる舞羽のお股で窒息しちゃいそうだ、舌先で押し返してやるだけで、彼女の脚がびくっと引きつけを起こす。
 あれ、なんでだろう。身をよじらせる舞羽のお股を舐めているうちに、もう役割の終わったはずのおちんちんにもまた芯が通ってきた。
「足りない、こんなんじゃ全然足りないよぅ! もっと、もっとキモチイことシてっ」
「わかった、もっと元気になっ――ふゃっ!?」
 熱のこもったおちんちんが、湿った何かに包まれる。視線を落とすと、クリーム色の丸い半球。まだ半開きの目のままのうまきが、ボクのおちんちんを隅から隅まで舐めしゃぶっていた。
「舞羽にばっかりずるいよ。エイム、私にももっとイイコト教えてよ……」
「ふぅぁ、ダメだようまき、おちんちんはおまんこに入れなくちゃ……!!」
「だからね、そのための下準備。しっかりキレイにしてまた私の中に精液出してね」
「だからね、そのための下準備。しっかりキレイにしてまた私の中に精液たくさん出してね」
「またやるの?」
「お腹に精液を出せば出すほど、赤ちゃんが生まれやすくなるんだよ。知ってた? 私もね、さっきうまきに教えてもらったんだ」
「そんなにボクの仔供を産みたいんだね」
「仔供を産むってことがどんなことか……知りたいの。ダメ?」
「わかった」
「わかった。でもまずは、舞羽からね……舞羽?」
 視線を戻すと、ボクの舌に体を震わせながら、舞羽はうまきの股のあいだを探っていた。目的のものを見つけると、迷うことなく舌を這わせる。
「どううまき、キモチイイ? あたしと一緒にキモチイくなろ?」
「ああ、気持ちいい、です……。しっかり慣らしておいてくださいね、次にエイムに精を注いでもらうまでに」
 ボクが舞羽のお股を舐めて、舞羽はうまきのお股を舐める。そのうまきはボクのお股を舐めているから、ボクらは3匹でひとつの鎖になっているみたいだ。
 みんなの額に嵌め込まれている宝石から、赤い光が漏れ続けていた。流れ出たまろい光は体のラインをなぞり、ジグザグな軌道をたどってお股から相手に繋がった。
 感情、知識、意志。それらが完全な心の状態であるとでも言うように。まるで1本の赤い鎖みたいに、ボクたちを繋ぎ止めていた。
 みんなの額に嵌め込まれている宝石から、赤い光が漏れ続けていた。流れ出たにじむ光はそれぞれの身体のラインをなぞり、ジグザグな軌道をたどってお股から相手に繋がった。
 感情、知識、意志。それらが完全な心の状態であるとでもいうように。まるで1本の赤い鎖みたいに、ボクたちを繋ぎ止めていた。
 それは、ボクの中に眠る欠片ぽっちの記憶を蘇らせて――いえ、違います。これは、まぎれもない真実。
 ああ、わかりました、わかりましたよ創造神さま。あなたがボクたちを切り離したのは、そういう理由があったのですね。
 感情が暴走して、知識をあやふやにし、間違った意志を決定してしまう。一度道を踏み外してしまえば、歯止めが利かなくなってしまう。
 聞いたことはあります。これは、中毒です。人間の世界ではお酒やタバコといったものに依存し、それがなければ生きてゆけなくなる人たちがいると、聞いたことがあります。
 ボクたちの場合、それは心。自分に足りない心の部分を補おうとして、舞羽とうまきを求め、いたずらに繋がり、それがやめられなくなってしまう。その先細りの道に待っているのは破滅だけ。
 そのように脆い存在であるから、創造神さまは身体から心を切り離し、そしてそれを3匹に分けて湖に鎮めたのですね。全知全能の創造神さまなら、今のボクらの状況を見ていることでしょう。それをどう感じなさるかはわかりませんけれど。
 もう後戻りすることはできません。赤い鎖でがんじがらめにされたボクたちは、逃れることのできない連鎖に嵌ってしまいました。
 これから、どうすればいいのでしょう? これでもボクは思考の権化、どこかに解決策があるはずです。考えろ、考えるんだ……!!
 ボクたちの場合、それは心。自分に足りない心の部分を補おうとして、舞羽とうまきを求め、いたずらに繋がり、それがやめられなくなってしまう。出口のない先細りの道に待っているのは破滅だけ。
 そのように脆い存在であるから、創造神さまは身体から心を切り離し、そしてそれをボクたち3匹に分けて湖に鎮めたのですね。全知全能の創造神さまなら、今もどこかでボクたちの状況を見ていることでしょう。心を失った創造神さまがそれをどう感じなさるかはわかりませんけれど。
 もう後戻りすることはできません。赤い鎖でがんじがらめにされたボクたちは、逃れることのできない永遠の連鎖に嵌ってしまいました。
 これから、どうすればいいのでしょう? いや、諦めちゃダメだ。これでもボクは思考の権化、どこかに解決策があるはずです。考えろ、考えるんだ……!!

「エイム、今度はあたしにちょうだい? もっとナカを擦ってほしいの……うぅ」
「エイム、もういっかいあたしにちょうだい? もっとナカを擦ってほしいの……うぅ」
「あっ!」
 手でボクのおちんちんをおまんこにあてがって、舞羽は腰を落とした。さっきイヤイヤせーえきを注がれていたころの面影はもうない。普段は眠たそうな半開きの目には、ボクと舞羽のつながった部分しか映していないみたいだ。ちょっと腰を動かしただけで、まわりの肉が程よく締め付けてくる。
「私も、もっと舐めて、エイムのぜんぶを教えて?……ひゃ」
「ゎぷ!?」
 顔に感じた重圧は、うまきのお尻。ボクの顎の方にきたおまんこに舌を這わせると、じりじりと気持ちよさを感じ取っているみたい。オボンの実を絞った果汁みたいなお汁が染み出してくる。
「舞羽、もういっかいキスして? 復習したいの」
「いいようまき、キスで3匹繋がって、もっと気持ちよくなろ? ――んちゅ」
 ボクの身体の上で、ふたりが舌を絡め合わせている。また赤い鎖の輪ができた。一瞬からりと晴れた思考も、ふたりが鎖でつながれた手を引っ張ってきて、ボクを思考の湖の底へ沈めていった。うん、大丈夫。ボクたちは3匹でひとつだよ、ずっと。



End

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