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おとなこどもの日 の変更点


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 急に書きたくなったので。
 &color(blue){♂};&color(red){BL};&color(blue){♂};表現あるから苦手な人は注意だよ。

* おとなこどもの日[#E5000B]

 彼はいつも朝が早い。
 歳は同じなのに俺と比較すると大人と子供のそれのようと揶揄される。
 実際そう言われるのも仕方ない位にアイツはよくできている。
「エースバーン、起きてください。もう朝ですよ。ご飯が冷めてしまいますよ」
「んー……まだ眠いー……」
「さっきもそう言いましたよ。いい加減起きないと昼になりますよ?」
「んんー……」
 世間はゴールデンウィークで賑わっており、一週間をフルに旅行の予定を決める者が後を絶たない。俺等の主人もその例に漏れず、初日からゴリランダーを連れて何処かへと旅立ってしまった。
 本来なら俺等も一緒に旅行の真只中であるはずなのだが、何故かインテレオンと一緒に自宅で長い長いお留守番を決めている。
「もう熱は三日前に引いているし、風邪も翌日には治っているのでしょう?」
 ベッドの上で寝そべる俺の額にひやりとした手が触れる。
 初日にはしゃぎすぎて熱を出した俺を心配し、主人は旅行中止にしようとするのをインテレオンが合間に入った。型落ちした予備用の携帯電話を器用に操作して主人に意図を伝えるだけでなく、アプリを通じて常時連絡できるよう事態の整理を円滑にしてしまう。
 そういう所は水ポケモンの専売特許という感じだ。
「ほら、起きてください。熱もありませんしそうやってダラダラしているといざという時に動けませんよ」
「うー……後五分ー……」
 シーツを剥がされ、身体を揺さぶられても全身の倦怠感は抜けきらず、腰だけが浮いたまま四つん這いになっている。
 決してそういう意図はなかったし、全身にどうにか力を込めようとして持ち上がる部分がそこだっただけで、彼にそういう行為を求めるつもりも無かった。
 尻尾の付け根を急に鷲掴まれる感触に変な声が喉から漏れた。
 抗議の声を上げようとするもそれより先に微弱な快感が骨盤を刺激し、泥の様だった脱力感が熱を帯びて腰の自由を奪う。
 下腹部、太股、爪先へと広がる熱に俺は枕の中へ顔を埋めて堪えることしかできなかった。
 尻尾の付け根の裏側を親指でほじくられる度に身体が反応する。震える腰を片方の手が固定しつつも臀部を弄り続け、尻の割れ目に沿って指を滑らせていく。全力で窄まる閉じた穴を指先が、指腹が意地悪く嘲笑う。
 そんな刺激に無反応で居続けられる程俺も不能ではなく、肥大化した欲望の権化は涎を垂らして我が身を硬く張り立たせていた。
 尻尾を掴んでいた指先が別の尻尾を見つけ、するりするりと滴り落ちる水滴の如く滑り込んでくる。再び全身が過敏に反応し、腰が一際高くなる。
 指先から滲む粘膜が彼から放出される体液なのか自身のものなのか分からぬまま、隠避な音が耳鳴りの様に響いてくる。
 実際に耳鳴りなのかもしれない程に眩暈を覚えるし、呼吸も忘れて心臓が不規則に早鐘を打ち続けていた。
 尻窄まりは二本から三本へ、何処までも沈む指先が肺の空気を押し上げていく。雄根は掌全体で包まれ、包むだけで前後にしごく事もなく、波打つ反応を打ち消すように握り潰す。強弱入り乱れる刺激へ俺は盛大に果てる事もできず、延々と生殺しが続く数回の軽い射精感を繰り返している。
 不意に包皮という名の掌が剥かれ、外気に晒された感覚だけで俺の雄根は情けなく吹き零れ、その殆どを彼の掌とシーツカバーにぶちまける。
 そうとも知らず埋める枕本は快楽の涎と涙と鼻水で濡れ、どちらが洪水なのかも分からない。
 支える掌も護る皮も無く剥き出しにされた雄根が生理反応で腹下の毛先に触れる度に身悶える。
 何もしていなくとも昂りが肥大化していくのを我が身の硬さで痛感する。萎える事無く陰嚢の奥で蠢く二玉は次なる欲望を塊にせんと収縮を繰り返す。
 鳴り響く耳鳴りに先とは異なる婬音が混じり、埋める顔をどうにか退かして閉じた視界を光で満たす。
 暴れ猛り狂う自身の雄根と、その奥では目先の獲物を喰らわんとする双頭の蛇が粘る白濁液を意地汚く啜っている。
 その鎌首と目が合った。ぬらりとしたその目は視界を隠しても脳の奥へと絡み付き、これから起こる展開を容易に連想させる。そのどれもが全身を焼き尽くし、脳髄を沸騰させる。
 熱に浮かされる身体はこないだの弱り果てた情けない自分を瞬時に思い起こさせ、おぼろげな記憶に残る彼の微笑が肉欲に塗り変わる悪魔の微笑みへと変貌するのを期待せずにはいられない自分がいた。
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 後書

 インエス書いたのいつぶりでしょうね。
 久々に書くととてもとてもとーっても美味しいですね。また書こう。
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