第二話 泡沫(うたかた)の様な夢を 貴方は夢を追いかけた時が有りますか? 貴方は叶わないと知っていても夢を追いかけた時が有りますか? ………… そうですか 私は追いかけました 叶わないと知っていてもたとえ誰かが犠牲になったとしても、それがどんなに醜い行為だとしても私は追いかけました ただひたすらあの人を超えたくて 私はとある森に住んでいました、その時私はまだ幼い一匹のポチエナでした、私の部族は戦いを基本とした戦闘部族でした、そんな中私にはどうしても超えたい壁が在りました 族長のグラエナ・グウィードです 彼の戦闘力は他を圧倒する程のものでした 「ネオン、いつか俺を超えてみろ、まぁ無理だがな」 彼は何時も私に向かい口癖の様に言います 「絶対に超えてやる!その首洗って待っていろ!」 他人に言えませんね それから数年間私はひたすら強く、ただ強くと戦いを繰り返しました、時には他の部族に単身で乗り込み、時には無抵抗のポケモンをこの牙にかけました そして、何時の日か私の体には無数とも言える傷といくら洗っても決して落ちない赤黒く染まった体毛になっていました 「ネオン……お前は殺りすぎた……俺は…お前をこの部族から排除することにした……だが、この部族から出ていくならなにも言わない……」 「な!僕はただ!」 「強くなりたいのはわかっている……だがお前は間違えた強さになってしまった……出ていくなら早い方がいい……俺の気が変わらないうちにな…」 私は後悔しました、自分の愚かな行為を恨みました、そして気付きました『強い』たった二文字の単語の意味を ならば 「わかった、出ていく……僕は…いや、私はこの部族から出て旅に出る、二度とここには戻らない、それで良いか?」 私の言葉を聞いた彼は少し戸惑いながら口を開いて 「二度と戻らない……か……」 「はい…」 私は振り返り彼の住み処から出ようとしました その時私の後ろから寂しそうな声が聞こえました 「達者でな…ネオン…」 「………」 私は耐えきれず外に飛び出しました、すると外には部族に住む仲間達が全員私を見て叫び始めました 『悪魔!!』 『あんたなんか死んじゃえ!!』 『この殺人鬼!!』 ありとあらゆる罵倒、飛んでくる石、私はその場から逃げるように部落を去り、今に至るのです 「どうでした?私の昔話は」 「うん…大変だったんだね…」 私は今トレーナーのパートナーとして全国を渡り歩いています 「ねぇネオン?」 「何でしょうか?」 「!!………そうですね、行きましょう」 私は強くなれたでしょうか? 私は貴方を超えているでしょうか? その答えを求めて今一度貴方に問いたい 待っていてください グウィード 第二話 完 ---- コメントあればどぞ! - これくらいの長さであれば新しいページを作らずに第一話と同じページに載せてはいかがでしょう? ―― &new{2011-10-10 (月) 22:09:48}; - ふむふむ要は1話〜の様な感じですね? ――[[オニキス]] &new{2011-10-10 (月) 22:12:00}; - これって、一話とは繋がりのない話ですか? 一話の方の事なのですが、流石に過去の話を省いてしまうと、なぜ“夢を追うのを止めたか”という、起承転結の起が無いようで終わりに後味の悪さがでてしまいます。二話と繋がりがあってもなくても、過去の話は入れるべきかと。 それと、一話と二話に関連性が無く、今後も全く別の話を書く手法でしたら、「話」ではなく「いつか見た夢を追って」のシリーズとして、それぞれ題名の部分で分けた方がいいかと思われます。 しかし私もこれでは文が短いと思われますので、一話と二話を同じページに載せ、 夢は幻想と共に(1の題名)→内容→泡沫のような夢を(区切り線などをいれて2の題名)→内容 というように載せるといいですよ。勘違いでしたらすみません。 ―― &new{2011-10-10 (月) 23:33:51}; #comment IP:61.22.93.158 TIME:"2013-01-14 (月) 18:45:15" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?cmd=edit&page=%E3%81%84%E3%81%A4%E3%81%8B%E8%A6%8B%E3%81%9F%E5%A4%A2%E3%82%92%E8%BF%BD%E3%81%A3%E3%81%A6%20%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E8%A9%B1" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.1; WOW64; Trident/5.0)"