作:ハルパス 作:[[ハルパス]] ---- ***神様の懺悔 ―Notice― [#afd1084e] ごくありふれた日常は、ある日突然終わりを迎えた。 &br;&br;&br;&br;&br; 「お主にはこの森を出て行ってもらう」 &br; 「私も連れて行って下さい! 行くあてがないんです!」 &br; 「ぐずぐずしてると、間違いなく殺されるよ!」 &br;&br;&br; ―逃亡― &br;&br;&br; 「とんだ厄病神だなお前は。……ほら、どうした。置いていくぜ?」 &br; 「君はこの世でたった一匹というわけじゃない。だから、諦めちゃ駄目だ」 &br; 「死なないでね。絶対に生きてまた逢うと、約束して」 &br;&br;&br; ―仲間― &br;&br;&br; 「この道は危険だ。別ルートで行くしかない」 &br; 「言い忘れてたけど、情報ありがとう。――って、もう聞こえてないか」 &br; 「奴らは見つかったのか? 草の根分けてでも見つけ出せ」 &br;&br;&br; ―追跡― &br;&br;&br; 「逃がしませんよ。貴女は大切な&ruby(ターゲット){獲物};ですから。――そう、大切な、ね」 &br; 「お前達に恨みはない。だが、こっちにも事情ってものがある」 &br; 「貴様だけは絶対許さねぇ!」 &br;&br;&br; ―宿敵― &br;&br;&br; 「どうして私がこんな目に遭わなきゃいけないの!?」 &br; 「憎悪って感情は、そう簡単に拭い去れるものじゃない」 &br; 「ねぇ、ボクは誰なのかな? ……答えてよ」 &br;&br;&br; ―真実― &br;&br;&br;&br;&br; 「本当に、この暗い夜の日々が終わる時は来るの?」 &br;&br;&br;&br;&br; 長き旅路の果て、その両の瞳に映るのは、たった一つの結末のみ。 &br;&br;&br;&br;&br;&br;&br;&br;&br;&br;&br;&br;&br;&br;&br;&br;&br; ◇いつか光の差す朝に◇ &br; それは幾重にも絡み合った、数奇な運命に翻弄された者達の物語。 (あるいは、世界の片隅に埋もれた数ある物語の中からの抜粋) &br;&br;&br; [[いつか光の差す朝に 第一話]]へ ---- #pcomment