ポケモン小説wiki
いつか、また の変更点


  読むに当たっての世界観                        
  
書くときに視点が変わります    &color(violet){ブィズ};  &color(blue){ハルト};

人間は出てきません、あくまでポケだけです。
「バックを~」みたいな表現が出ていますが、2足4足はそのままです
寿命とかは人間のものと同じに考えてください。



後は書くに当たって増えるかもしれません。

最後に
&color(red,black){しょせんフロムの作品なので}; 
文の末期現象とか出てくるかもしれません。
読んでて吐き気またはめまいなどを感じた場合、医師の診察を受け、適切な処置を行ってください

最後のは冗談も入ってますが


             ではいつか、また


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    いつか、また

                 By[[フロム]]
                 注! 官能あり…になる?はず
**1 &color(violet){わたしの兄}; [#ud6288a9]

    私には、血のつながった兄はいない…「わたしの兄」なんて書いたくせに。
  でも、私には血なんかつながってなくても、最高の兄がいる。
  
  私と兄の出会いは、私が3歳の頃だった。兄は私の父さんの親友の子供なのだ。
  幼稚園に入る頃に、初めて会った。私の家と、父さんの親友の家は結構近いのだ。
  だから私は、兄と同じ幼稚園に入ることになった。それで一回合わせて見ようと親同士で決めて
  父さんの親友のほうが、家に遊びに来ることになった。
  「おじゃましまーす!」
  「よう、きたか」
  「お、こんにちはブィズちゃん」
  「こんにちは、おじちゃん!」
  自分の名前言ってなかった…私ったら…改めて、私の名前は ブィズ と言います。
  名前でなんとなくわかるかもしれないけどイーブイです。
  「ブィズちゃん、今日はおじさんの子供を連れてきたよー」
  「えっ!!おじちゃんどこどこ!」
  「おーいハルトー、ちょっとこっちきてー」
  「はーい、おとーさーん」   
  男の子の声がした。お母さんのいる台所から、誰かが歩いてきた。
  「ブィズちゃん、こいつがおじさんの子供で、ハルトって言うんだ」
  ハルト は、5歳でヒノアラシだった。ちなみにおじさんはバクフーン。
  「ハルト…お兄ちゃん?」
  「うん、ブィズちゃんよりハルトの方が2つ上だからお兄ちゃんだな」
  「ブィズ…ちゃん?だよね」
  「うん!初めまして、ハルトお兄ちゃん」
  「初めまして、ブィズちゃん」
  二人手と手を合わせて、握手をした。
  「ねえ!お外で遊ぼう!」
  「わっ!ちょっと待ってー!」
  そのまま走って外まで行ってしまった。

  「はっはっは!、ほんとの兄と妹みたいだな」
  「それにしても、ブィズちゃん元気だねー」
  「一緒に遊んでるとくたびれちゃうんだ、昔は俺たちもあんな風に走り回ってたはずなのにな…歳ってあんまり取りたくないな。」
  「早くオトナになりたーいって言ってた俺たちはどこ行ったんだか…」
  「まったくだよ」
  これが私と兄の出会いだった。
  
  そういえば…、ハルトはあの後くたくたにつかれたって言ってたな…
  私が元気すぎるのかな…


**2 &color(violet){慌ただしい朝}; [#c5ab6287]

  「…キナサイ」  「お…なさい」  「も…かんよ」
 
          「もう朝よ!いい加減起きなさい!!」
  「ひゃあ!?」
  「さっさと支度しなさい!、ハルト君来ちゃうわよ」
  もうそんな時間!?短い針が1…2…8…長いのが1…2…13!?ヤバい!
  急いで腰にバックを取り付け、くっ…手元が…。
  「はい朝ごはん!、時間割り大丈夫!?」
  トーストを受け取り、口でだが…。
  「だいひょうふ!ほこのはふだほっふぇ!」
  意味不明だが…伝わったかな?
  「はい!いそいでいそいで!」
  超能力で名札が飛んできて目の前で止まる。
  名札を急いでつけて…もう10分!
  「行ってきまーすー!!」
  ドアという障害物を突破して階段を駆け降りる、ドタドタドタドタ!という音が聞こえた
  廊下ァ!こういう時はとてもうざったく感じる。
  駆け抜けるのみ!ダッダッダ!ドアに向かってジャンプッ!
  成功した、そのままドアノブをつかみ、ドアを開け外になだれ込む。
  ガチャ!バタン、疾風のように走り出た…、間に合った。
  よかった…まだいない、ふう…息が切れる…。
  「おまえは遅刻癖が直んないな」
  「ハル兄…、もういたの…」
  後ろから声が聞こえた、振り返るとハル兄 ハルトがいた。
  ハル兄と私の通っている学校は割と近いので、行く時はいつも一緒だ。
  今は18歳、高校3年になった、そして進化もした、マグマラシという姿になった。
  歳の差3歳なので、18-3で今の私の年齢は15歳で、中3。
  進化は…まだしていない、イーブイのままなのでなんか子供っぽい見た目 
  ハル兄はイケメン…だと思う?、ひいき目が入ってるかもしれないのでよくわかんないな…。
  「いや、疑問形じゃなくて、イケメーン!って断言しといてくれよー」
  「ハル兄のナルシー」
  私が「ハル兄、イケメーン!!かっこいー!」とか言うと思ってるのかな…。
  「あら、二人ともまだいたの?学校遅れるわよ」
  ドアを閉めに来たお母さん、開けっ放しで出て来ちゃうんだよな、閉めるの大変だし。
  「ブィズ、あなたお母さんの紹介、してないでしょ」
  やばっ、ちょっと切れてる?爆発しない内に紹介済まさないと…。
  ドアの前で穴があくほど睨んでるおni 
  「鬼じゃないのよ!!!」
  「ごめんなさい…」
  訂正しよう。家庭的で、45歳の割に容姿がきれいで、一緒にいるととても面白く、思いやりが  あり、頭が良く…え~…っと。
  「あら、あたしそんなんじゃないわよ~」
    おだてに弱いおばさん、種族はエーフィ。
  「なっ…」
  「あー…おばさん抑えて…」
  「まあいいわ、帰ってきたときは父さんの紹介忘れるんじゃないわよ」
  「お母さん、そうゆう話はあんまり…」
  紹介とかなんかの話は一応裏の話なんだけどな…おちょくった私も悪いか。
  「おい、もう行かないと遅刻するぞブィズ」
  「うん、行こうハル兄」
  「気をつけていくのよー」
  「おばさん、行ってきまーす」
  子供じゃないんだから「気をつけなさい」は無くていいよ。
  そろそろ行かないとほんとに遅刻しちゃう、行かなきゃ。
  あれ?、ハル兄が居ない。
  と思っていたらハル兄は少し先を歩いていた。
  「まってよー」
  あまり離れていなかったので、少し走っただけですぐ追いついた。
  「おいてかないでよー」
  「いつまで気づかないで家の前にいるかちょっと実験したかった」
  「意地悪」
  ハル兄と歩く速さを合わせる、4足歩行と2足歩行だからなかなか合わないが。
  話すとき首は上に向けない、それで話したこともあったけど、首が痛くなるからやめた。
  「ハル兄なんか面白いことあったー?」
  「俺はさっきのやり取りが最近1番おもしろかったよ」
  「さっきのは無しね、学校とかバイトとか」
  「特に何も、勉強はそんなに変わるわけでもないしバイトも特にないかなー」
  「まー…あのバイト先だもんね」
  「恋も芽生えない、親しくもならない、買いに来るおばさんとの話くらいだな楽しいの」
  ハル兄のバイト先は普通のコンビニなのだけど、そのメンツが悪い。 
  ニートが生活のためにちょっと出てきたような男の人、ヲタクオーラ出してる小太りな男の人、変なアクセサリー付けてる俗に言うチャラい男の人、ものすごく暗い女の人、の4人が同僚。
  店長はまともな人らしいんだけど、ほとんど奥の部屋で書類整理、デスクワークというやつだ。
  実質レジや棚整理をしてるのはさっきの4人とハル兄だけで、皆無言で仕事をしてる。とても気まずいらしい。
  「でも給料は普通よりちょっと高いんでしょ?」
  「それだけだよ良いのは、つっても雀の涙ほどだけどな」
  「私も高校行ったらバイトしよーかな」
  「小遣いだけでやりくりはつらいよ、欲しいもの多いし」
  「でもコンビニは無理だよねー」
  「レジ打ちも棚の整理もできないな、エーフィにでもなれば出来るかもな」
  「あーエーフィってホント便利だよね、今日もお母さんが超能力で名札飛ばしてたし、でも私
  としてはブラッキーも捨てがたいしー。」
  エーフィがかわいいなら、ブラッキーはかっこいいし、悩むとこだなー。
  炎の石とかはめったなことでは手に入らないのでブースターやシャワーズは諦める。近くに深い森とか、吹雪いてるような場所は無いので、グレイシアとリーフィアも断念する。
  そうなると最初の2種類しか残らない。
  「どっちがいいと思う?ハル兄」
  「気が早いだろ、それにそんな自由に選べるっていう訳じゃないだろ」
  「確かになりたい方になれないってこともあるしねー」
  そんなしょうもないことを話してたら、もう学校の前に着いた。
  けど人気がない、誰もいないな、遅刻?遅刻ですか? 
  「ハル兄、遅刻かな?今何時何分でしょうか」
  「今?8時20分だけど、30分までだよね」
  5分前行動でも25分までなんだけどこの時間なら、まだだれかがいるはずなんだけどな。 
  今日ってなんかあったっけ?なんだろ?。
  数秒考えて思い出した、今日は全校朝会だ。
  「今日が全校長会ってこと忘れてた…」
  「おい!急げ!走ればまだ間に合う!!」
  朝っぱらから2度も走りこみなんて、陸上部じゃないんだから!そう言いつつも走る私。
  玄関を走りぬける、自分の顔は見ることができないけど、きっと物凄い顔をしていると思う。
  階段は四足歩行ポケモンの為に普通の物よりも1段が低く作られている。しかし急いで登る時にはとても不便だ、なぜエレベーターがないんだ!
  I need エレベーター!階段など要らん!!何て慌ただしい朝なんだ!!!


**3 &color(blue){お出かけのお誘い}; [#ne987d13]
 
  「朝会ってことおぼえとけよ、おまえは」
  「だって~、忘れてたんだからしょうがないじゃん」
  「始まりには間に合ったか?」
  「うん、ギリギリだったけどなんとかね、危なかったよ…」
  「朝はもっと早く起きろよ、せめて6時半ぐらいには起きろ」
  「はーい…」
  「んで、電話かけてきたのはなんで?」
  俺は今、高校から帰ってきたところで、ブィズからかかってきた電話に出ている。
  話題が今朝の朝会の話になってしまったので、本来の目的からずれてしまった。
  「あ、うん、言ってなかったね、今週の祝日に、私と友達で近所にショッピングモールが出来たじゃん、そこに行くことになったんだよ、それで、出かけるのに中学生の乙女たちだけだと物騒かなって思ってさ、ハル兄はその日空いてる?」
  その日は確かバイトもないし、約束も無いな。
  「俺はとくに用事は無いからその日は行けるよ」
  「ホントに!?じゃあ時間は朝8時10分に私の家の前で待ち合わせね」
  嬉しかったのだろうか声のトーンが、高く・大きくなった。可愛い…。
  「わかった、じゃあ明日な」
  「バイバーイ」
  ブツッ、と電話の切れる音がした、もう繋がっていない。
  ブィズと出かけるのもひさしぶりだな…高校に入ってから行った覚えがない。
  「ハルト、おかえり」
  「ただいま、母さん」
  俺の母さん、ウインディの ディラン 母さんがリビングから玄関に入ってきた。
  「誰からの電話だったの?」
  「ブィズからだよ」
  バクフーンとウインディという姿だから俺の父さんも母さんも体が大きい。なのでほかの家よりも俺の家はドアなどが大きく設計されている。
  「母さん、今週の祝日の日って出かけても大丈夫だよね?」
  そう言ったらなぜか驚いた顔をしている…変なこと言ったっけ?。
  「高校って土日・祝日もあり…だよね?」
  今度は俺が驚いた、そうか忘れてた、祝日も有り?だっけ…やっちまった…。
  「もうブィズちゃんと約束とかしちゃった?」
  答える代りに首を縦に振る。
  「そっか…」
  首を振ったのを見てから、母さんは何か考えてる。
  「あきらめな」と言われると思っていたが、何を考えているのだろうか。
  「ハルト、この前のテスト何点だっけ?」
  「えっ…と、全部の平均が…74点だったと思う」
  「そんだけ取れてれば平気だろ、行って来い」
  「へ?」
  「表向けないような点だったら行かせなかったけど、それなら多分ダイジョブだろ」
  「ああ…はあ…」
  「風邪とか言い訳つけて休んで、1日遊んで、たまには息抜きしてきな」
  「大丈夫かな…」
  「私だって学校行くと見せかけて、仲間と遊び回った時期が在ったもんだよ、月に6日は休んで
   たかな…、ダイジョブだって、先輩の言うことは聞くもんだよ」
  そういう先輩じゃダメなんじゃないかな…でもここは好意に甘えるかな。
  「じゃあ、祝日は出かけるね」
  「おう、行ってこーい」
  電話に出るために置いたカバンを持って、リビングに入ろうとしたら。
          リリリリリリン!リリリリリリン!!
  ガチャ 戻ろうとしたら、母さんが電話に出てくれた。
  「もしもし」
  誰だろうか、ブィズが言い忘れたことでもあったのだろうか。数秒ほど眺めてたら、保留ボタンを押したところから母さんに用があったのではないようだ、俺に用があるのだろうか。
  「ああ、ハルト居たのか、友達から電話だよ」
  友達?誰だろう、受話器を受け取り保留を解除する。
  「もしもし」
  「ハルトか!オレだよオレ!!」
  うっ…耳が…キーンとした。
  「私にはオレオレ詐欺の友達はいないのだが?」
  「悪かった」
  主役でもないしここ限りのヤツなので名前は…いや何でもない。 
  「声でわかったけどオレだよオレ!!って叫ぶのやめてくれ、耳が痛い」
  「気をつける、で相談なんだけどハルトは今週の祝日空いてるか?」
  「空いてない、っていうかその日は学校あるだろ」
  もう、学校をサボると決めた俺が言えるセリフではないが。
  「何だよ、そんなの休むに決まってんじゃねーか」
  サボるという言葉が出てこなかったのはエライことだろう。
  「俺は無理だから、一人で遊ぶなり勝手にするがいいよ」
  余り話し込んで、ボロを出す前に切ろうと思った、だが。
  「待て!切るな、実はあの「フレイグニス」のチケットが手に入ったんだ!」
  「な…マジか!!?」 
 「フレイグニス」とは、今世間を騒がせている、大人気のとてもカッコいいロックバンドだ。
  ボーカルのルカリオ中心に組まれているチームなのだが、歌のリズムも、歌詞も良く、パフォーマンスもすごい、この前に放映されたライブでは、画面にくぎ付けになった、もちろん俺もファンの一人。
 「ホントに神の御加護があったとしか思えねーよ!マジで今俺の手元にあるんだよ、2枚!!、ああ、アルセウス様!ありがとうございます!」
  実は俺も、見に行きたかったが毎回販売開始の後30分から40分ですべて完売してしまう上に
  先頭の人はだいぶ前から並んでいるらしく、高校生には太刀打ちできない。
  高校生は学校にいる時間が多い、よってチケットがあってもなかなかライブに行きづらい。
  上の二つの理由からライブを生で見たことがない、チケットの時点で無理だった。
 「よく手に入ったな、まさか並んで買ったのか…?でも学校があるから並ぶの無理じゃないか?」 「この前オレが風邪で休んでた日が有ったじゃん、実はその日に並んでたんだ」
  風邪で休んだ日?そう言えば3日前ぐらいに居なかった日があったような…
 「おまえその日は風邪じゃなくてサボりか、なんでそんな大変なこと早く言わなかったんだよ」
 「学校でそんなこと言ってみろ、オレの命が無くなっちまうじゃねーか」
  確かに、チケットを譲ってくれと四六時中言われ続け、上級生のカツアゲに怯えるのはいやだ。
 「で、伝えるのは今日が最適だと判断して電話したんだよ、わかりますか?」
 「すげえな…おまえのこと尊敬するよ…」
 「もちろん行くよな?ハルト」
 「う…だけど…」
  ブィズとすでに約束してしまった…約束を破るのは気が引ける。
 「まさか、どうしてもいけないのか?」
  約束とライブを頭の中で天秤にかける。
            
            ☆\    ガシャ!
           /|ライブ
          約束|ーーー
          ーー|↑↑↑↑↑ 
           _□□_       天秤…に見えたらいいな
 
 「&size(7){ごめん、その日は…どうしても無理だ…};」
  消え入りそうな声で言った、ごめんなさいフレイグニス…。
 「ライブよりも重大なことがあるのか!?今の状況で!」
  ゴメン、スデニヤクソクヲシテシマイマシタ。
 「約束は今から取り消してもらえ!いまはフレイグニスだけを考えるんだ!」
  いや、超久しぶりに遊びに行くのに、約束して数十分で
 「ライブ行くから無理だわ、ゴメン」とか非情過ぎるだろ。             
  それにあの声で、「ホントに!?」なんて女の子に喜んでもらったら、断るにも断れない。あなたはどうでしょうか?、無視できますか!?。
 「いや、約束した子が、実は…俺の好きな子なんだよ」
  さっきの台詞に間違いはない、恥ずかしいが実際に好きだし、妹としても女性としても。
 「な…好…きな子?…恋…人?…だと?、おまえ…いたのか…」
 「ああ…そんぐらい、俺にも…居るよ。&size(5){片思いだと思うけど};」  
  そんなことを言っていると頬が熱くなる。
 「そうか…デーとカ、ソリャムリだな、はははは…」
  彼の脳には、デートという言葉は許容量オーバーだったようだ、壊れてしまった。
 「で、残念だが俺は行けないから、他のヤツ誘ってくれ、ホント悪いな」
 「いやいやいいっていいって、オレはライブ頑張るから、ハルトはデート頑張れよ!」
  俺に好きな人が居たことが、そんなにショッキングだったのだろうか…。
 「じゃあまた明日なハルト」
  よく考えたら、明日のことを話しているのではないのか、今日は火曜日だからまだ2日ある。
 「うん、じゃあなロレンス」
  ブツッ、と電話が切れた。
 「元気のいい友達だったけど、なんだって?」
 「うん、特に何でもないよ、ただ話したかっただけみたい」
  リビングを通り自分の部屋に戻る途中、母さんに聞かれたが説明するのが面倒だったので、適当に片づけておいた。
  部屋のドアを開ける、ギィという少し軋んだ音がした。カバンを投げだし、ベッドに横になった。
    ライブには行けなくなったけど、その分デー…ショッピングを楽しもう。
  それにしても…俺ってそんなに彼女とかがいなさそうに見えるのかな?…。
  そんなことを考えていたらなんだか眠くなってきた。寝る気はなかったんだけどな…。
  瞼は閉じていく…。


**4 &color(blue){Lets shopping};    [#d09fc4a1]
  
  ジリリリリリ!すでに部屋の人間は起きているというのに…朝御飯を食べて戻ってきたらいきなり鳴り出した。
  相変わらずやかましい音だ、人に苦痛を与えて起こす時計というのもどうかと思うんだけどな…
  上の部分についているボタンを押し、不快な音を止める。
  7時半か、起きるのが早すぎたな…約束の時間まで40分もある、もうひと眠りしようか?
  いや、やめておこう、このやかましく鳴り響く時計に起こされるのも嫌だし。
  本でも読んでようかな、読みかけの本を本棚から取る、マンガ本が多いのは気にしないで置こう
  


  …今の間に入れる言葉はないのかって?、本を読んで感想を言うのは苦手なんだよな…。
  だって本の感想っていうのは、1人1人で感じることが違うものじゃないかな。こんなことを言うのは、読書感想文が苦手だから。
  何分ぐらいだろう、先ほど騒がしく鳴っていた時計を覗く。8時2分…か、ちょうどいい時間かな、腕時計を手首に巻きつける。
  財布などを詰めたカバンを持ち、自室のドアを開ける、リビングには母さんが居た。
  「じゃあ行ってくるよ、父さんは?」
  「もう仕事行っちゃったよ、気をつけてね」
  朝御飯の片づけはもう済んだようだ、机は綺麗に片付いている。
  玄関の扉を開ける、今日もよく晴れてる、青と白がきれいだ。でも学校サボるとこは見られたくないな…、ちょっとビクつきながら歩いた。
  ブィズの家と俺の家は近いので、それでも4分ほどで着いた。ブィズはドアの前に立っていたけど、こちらに気づいて歩いてきた。
  「おはよう、ブィズ」
  「おはよ、ハル兄」
  軽く挨拶を交わしてから駅へむかった。  
  駅は商店街の奥にあるので、行くにつれて人通りが多くなっってきた。
  壁や電柱のポスターを見ながら歩いていたら、見覚えのある人が歩いてるのに気づいた。あ、あの遠くから来るのは…ヤバイな、同じクラスのやつだ。
  どうするか…急に道を変えるとブィズに何か言われるだろうし…。
  周りを見た、何か利用できるものは…ちょっと恥ずかしいけどあれぐらいしかないか。
  「なあブィズ、これってどういうのかな」
  「ちょと…ハル兄?大丈夫?」
  俺が利用したのは、化粧品店に張られた化粧品のポスター。
  「ハル兄、これ化粧品だよ?それ解かってる?」
  さすがにちょっと驚いてるみたいだ…、まあ男が急に化粧品の話など始めたら驚くのもわかる。
  「うん、まあ化粧品だけど「女性の夢をかなえる成分」配合とかCMでやってんじゃん、
   あれは何が入ってるのか気になってさ、それを使えば家の母さんのおばちゃん顔直るかな?」
  「さあ?…でもほんとに何が入ってるんだろ?普通の化粧品はコラーゲンとかだよね…」
  コラーゲンって何だっけ?肌がきれいになるとかいうやつだっけ?。
  そもそも化粧品に何が入っているか、ひとつも上げることはできない。 
  「そろそろ行こ、遅れちゃうよ?」
  「ああ、わかったよ」
  振り返っても誰も知る顔は居ない、どうやらもう通り過ぎて行ってしまったようだ。
  安心して先に歩くブィズに並ぶ、そういえば前にも逆の状況で同じようなことがあったような…  「そういえば何分の電車に乗るんだ?」
  「ん?えっ…と50分の電車だよ」
  今は26分か…一度止まったけどまだだいぶ余裕はあるな。
  だからと言って、「ちょっと見ていこうぜ」などと言い、時間ギリギリに駅に着くのはいやだから、寄り道せずにまっすぐ駅に行く。
  駅は、最近大幅な工事がされたので、綺麗に塗装され、以前の面影は薄い。何でもこの後も工事を続けて、近くのビルとつながる通路を作るらしい、
  そんなことをしなくても普通に道路を通ってビルに行けばいいのに。
  他にも、外には小さな時計台がたてられたりしている、それはおしゃれだと思う。
  工事の後は、外から見たことしかなかったが、中の売店などは以前のものと変わりないようだ。売店では、おじさんがプカプカとたばこの煙を吐き出しながら新聞を読んでいた。
  券売機には4足と2足の2種類の物があるが、四足の物は小さくてかわいい。
  普通サイズより小さめな物が、そのまま床に置かれているような感じ。
  「ホームで集合だから早めに切符買っちゃおう」     
  「どれ買えばいいんだっけ?」
  「右から3番目のやつ」
  右から3番目…これか、サイフから100円硬貨を4枚取り出し、挿入口から入れる。チャリチャリと音を立てて入り、右から三番目のところまでの購入スイッチに赤い光がついた。
  右から三番目のスイッチを押すと、ジャランと30円帰って来た、財布に入れる。
  出てきた切符を持ってブィズの方を向くと、もう買い終えたようだ財布をしまってる。
  2足用の改札に切符を入れて通る時に、変な模様があることに気づいた。なんだっけ…あれどっかで見たことが有るんだけど…。
  そうか、確か電子マネーのカードの模様を合わせるだけでチャッチャと通れるってヤツか。
  よく見ると周りの人は結構使っていて、ピッピッピッピと機械音がする。
  でも俺は電車に乗ると気持ち悪くなるので、電車にはあまり乗らない。そのため電子マネーも作らない、存在は思い出せても名前は思い出せない…何て名前だっけ?。
  「何やってんの?」
  「ん、いや、何でもないよ」
  ホームに降りる階段を降りていくと、昔見たままのホームがあった。
  「ホームまでは補修工事とか塗装とかしてないんだ」ブィズに聞いてみた。
  「工事したのは入口の辺りだけでホームは前のままみたいだよ」 
  椅子なども変えられてないようだ、色が薄れている。
  「あ!ブィズちゃんおはよーさーん!」
  黄色い小さな女の子が走って来た、ピカチュウのようだ。
  「レフちゃんおはよ!待った?」
  近くに来てわかったが、ワインレッドの眼鏡をかけている。
  「う~ん…2分間やね、ま時間前なんやし別にいいんちゃうの?」
  関西弁?生で聞いたのは初めてだな、テレビではよく聞くけど。
  「ジュナちゃんはまだ来てないの?」
  「あ~…まだやね、いっつも遅いからな~」
  レフちゃんもジュナちゃんも俺は知らない、来る人をブィズに聞いとけばよかった。そうすればなんか共通する話題とかわかったかもしれないのに。
  案の定、仲の良い2人の女の子と1人つっ立ってる高校生が出来た。
  「なあなあ、所でブィズちゃんと一緒に来たあの人って誰なん?めっちゃカッコええやん」
  照れるな…初対面でカッコいいなんて…。
  「&size(8){そうかな…};あの人はハルト兄ちゃん、血はつながってないけどね」
  聞こえたよ、ブィズ…そこは「でしょ」とかなんとか言ってくれよ。
  「なになに?血繋がってない兄ちゃんてなんやワケありなにおいするやん」
  レフちゃんがこっちを向いてきた、プラスチック製のフレームがきらりと光る。
  「あ、いや特になんか変な家庭の事情とかはないから、いとこみたいな感じ?」
  「な~んや、なんかあると思ってたんやけどな、あ、うち自己紹介してないやん、じゃ改めて、うちの名前はレフ言います、転校してきたんやけどどっから来たかはわかりそうやな。目が悪いんや、ゲームのやりすぎやな。タイプはハル兄ちゃんみたいな人やで」
  最後のは冗談みたいだ、けらけら笑ってる。やっぱ中学生とかは可愛いな、高校生ぐらいになってくると色々と邪気が入っている気がする…。
  それとも俺の周りにダークサイドなやつが多いだけかな…。
  「ジュナのやつー、もう約束の時間過ぎとるやんか…」
  「マイペースなとこあるもんねー」
  ホームの天井からぶら下がってる時計を見る、40分になろうとしているところだった。
  何分に約束したのかは知らないが、普通は出発の10分から15分くらい前に集まるものだよな…。
  「なあなあ、皆で隠れててさ、ジュナのこと置いてかへんか?」
  「置いてくのはちょっとひどいんじゃない?、でも隠れて脅かすのはいいかもね!」
  いい提案だ…けどそう言うのは事前に考えないとだね。もうそのジュナちゃんらしき人がちょっと遠目にこちらを睨んでるんですけど…。
  ジュナちゃんは背負っていたバッグの中から、ブックカバーの着いた新品と思われる本を取り出した。
  そしてこちらを向くと「シーッ」と口の前でやり、静かに二人の後ろに回って行った…。
          
            ガスッ!    ゴスッ!
  「いだー!」
  「いつつつつつ…」
  二人とも仲良く本の角で殴られた。どうでもいいことだけど、あれって本が重くても軽くても痛いよね   地味に。
  「そうゆう相談は本人が居ないとこでしなさいよ」
  確かに…。
  「うー…暴力女ー」
  「遅れるのが悪いよ~…」
  確かに…。
  「それはあやまるわ、でもあんまり遊んでばっかでも居られないんだから、私は」
  「ジュナちゃんの受ける高校ってレベル高いんやもんな、でも今は関係ないやろそれ、何しとったん?」
  「本屋で参考書見てたの、あと小説買ってた」
  「参考書か…私も買おうかな」
  「参考書はもう持ってるやろ、出発する前からお金使ってどうするんや」  
  「何か心配になってきちゃってさあ…」
  「暴力的でマイペースで図太いジュナちゃんが心配なんてあるんかい」

           ガスッ!ゴスッ!ドスッ!
  
  「ぁぁぁぁ…」
  悶絶してる…かなり痛そうだ…。
  「ちょっとやり過ぎじゃ…」
  「そや!、うちがバカになってしまうやろ!」((一回殴るたびに頭の細胞が何個死ぬとかいう話が有るそうです))
  「いやいや、逆にそのおバカちゃんな頭が治るかな~って」
  ブィズ1回・レフ4回の計五回も殴ったので、新品だった本の形が少し崩れている。
  「ひどっ、冗談きついわ~」
  「あなたは男の子よりも丈夫でしょ」
  フン、と鼻を鳴らすジュナちゃん、彼女は御嬢様気質?
  「かよわい乙女を…」
  「どこが?」にこやかに返すジュナちゃん。
  数分間の間そんな感じの会話が続き、電車が来た。

  「では、発車します」
   プシュゥ…ガタンガタンガタンガタン……


**5  &color(blue){Be shopping}; [#rd6e9dd2]
 
 
  何だろう、なんか…めまいがする…?気持ち悪い…ノックアウトされた俺とは対照的に元気な女子グループ。
  俺は電車の中では静かに座っていたはずだろ、それなのになんで気持ち悪いんだ。
  くそ…
  「顔色悪いですよ、大丈夫ですか?」
  「ああ、すぐに治るよ、多分…」
  ただ座っていただけの俺が本を読んでいたはずのジュナちゃんに心配されるなんて…堕ちたものだ。
  
 
 
     

 今はここまで
   
100%の確率で関西弁が間違ってると思うので、知ってる方が居たら指摘お願いできますか?   

- 誤字及びコメント欄の修正をしておきました。&br;新規ページを作る時はなるべく題名だけでなく中身を溜めておいてから書きこむようにして頂けると有難いです。 -- [[病気]] &new{2009-02-18 (水) 18:50:03};
- この度は誠に申し訳ございません。コメントの奴の作り方がわかりません -- [[フロム]] &new{2009-02-20 (金) 17:37:09};
- ここのサイトのトップに詳しく書いて晒して在りますがご覧にはなりましたか? --  &new{2009-02-20 (金) 18:01:03};
- 元気に書いてるかい!? --  &new{2009-03-06 (金) 09:11:34};
- おう!げんきに書いてるぜ!時間があまりとれないんだよ -- [[フロム]] &new{2009-03-08 (日) 15:39:36};
- 言葉が青い枠みたいのに勝手に囲まれてるんだが、なんだあれは、強調する気はないのに勝手に出てくるよー -- [[フロム]] &new{2009-03-11 (水) 16:49:53};
- 半角スペースを行頭につけるとああなるのですよ。 --  &new{2009-03-16 (月) 13:32:01};
- あー…そうなんだ…付けまくりだよ… -- [[フロム]] &new{2009-03-19 (木) 19:16:23};
- ハル兄が不良に! --  &new{2009-03-25 (水) 07:18:35};
- ジュナちゃんはどうでる? 睨むだけか? --  &new{2009-05-24 (日) 23:31:13};

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