#include(第二回短編小説大会情報窓,notitle) ※&color(Red){注意!}; この物語には&color(Red){官能};表現が含まれます。 written by [[beita]] 容姿が似通った二匹のポケモンが手を繋ぎながら楽しそうに歩いている。 二匹の見た目における相違点と言えば、尻尾の先端の形と頬の模様、それらと耳の先の色くらいのものだろう。 左側を歩くポケモンは黄色い体毛に先ほど挙げた箇所が青くなっており、尻尾の先の形と頬の模様は漢字の“一”によく似ている。 対して右側を歩くポケモンは左側のポケモンの青い部分が赤色で、尻尾の先の形と頬の模様は漢字の“十”によく似ていた。 二匹は木々が生い茂り、所々に背の高い草も生えわたるような地帯を歩いている。 人の気配はまるで無く、その上ポケモンの気配すらも感じないような所である。 高低差もあまりなくほぼ平坦であり、歩きやすい道この上ないような場所だった。 「ねーえ、マイナン。今日はどこまで行くのー?」 赤い方のポケモンが、青い方へ“マイナン”と呼びかけ、話しかける。 「この辺ってさ、まだ初めてだから、とにかくあっちこっち歩き回って楽しそうな場所を見つけたいな」 マイナンがそう言うと赤い方はそうだね、と笑顔で頷いた。 この笑顔がたまらなく可愛いと思ってしまう。 マイナンは思わず彼女のその表情にじっと釘づけになってしまう。 「ん? わたしの顔に何か付いてる?」 「んーん、見とれてただけ。プラスルの笑顔、素敵だったから」 マイナンは赤い方、プラスルにそう返事した。 「も、もう……。……ありがと」 プラスルも頬を更に赤らめながら視線をマイナンとは逆側へ逸らしてぼそりと言った。 二匹が一緒に歩き始めてからもう随分と時間が経過した。 周りの景色は一向に変わらず、そろそろ散策することにも飽きを感じ初めていた。 加えてマイナンのお腹が鳴りだし、もうお弁当にしようかと持参した木の実を取り出そうとした。 その様子を見たプラスルも思い出したように空腹感を覚えた。 そして、二匹とも木の実を食べようとするまさにその時だった。 突如嗅覚を刺激する甘い匂い。 二匹ともこれを嗅ぐのは今回が初めてという訳では無かった。 木の実のそれとも違っていて、思わず引き寄せられそうになる匂い。 本当に無意識の内に、二匹は足を動かしていた。 「ねぇ。こっちからなんか美味しそうな匂いしない?」 マイナンが甘い臭気に吸い寄せられながら言った。 「うん。しかもこれ……知ってる匂いだよ」 プラスルもその言葉を公定する。 プラスルもその言葉を肯定する。 ただでさえ空腹状態なのに、甘い香りには抗えるはずも無く。 また彼らにそのような意志も無く、ぐいぐいと匂いの元へと引き寄せられていった。 そうして二匹がたどり着いた場所を見て驚嘆の声をあげずには居られなかった。 誘うような匂いの正体はミツハニーのあまいミツだというコトは途中から気付いていた。 が、目の前のこの光景は頭の片隅にも用意して無かった。 ミツの池とも呼べそうなくらい広範囲に渡る大量のミツがそこにはあった。 香気を感じ取ってから随分歩いたが、これだけの量が放つ匂いならば、相当離れた位置からも鼻をつくことは確かに可能だ。 「すごい……」 プラスルは秘境でも見つけてしまったかのようにぽかんと口を開けて茫然とただ目の前に広がる景色を見つめていた。 だらしなく開かれた口からは滞り無く涎が流れ落ちている。 マイナンと堅く繋いでいた手もいつの間にか離れ、気付けばプラスルはその手でミツを一掬いしていた。 「あっっまい!」 ミツをペロリと舐め、彼女は思わず叫んだ。 そんな様子を真横で見せられたマイナンがそそらない訳も無かった。 一歩遅れてプラスルと同じようにミツを掬っては舐める。 「わ……本当だ。すっごい甘い!」 「それにさ、ミツなのにあんましベットリしてないしさ。色も透き通りそうなくらいキレイだし。……とにかく凄いよ!」 マイナンの感想の直後、プラスルが更にミツを絶賛する。 ところが、この発言はマイナンには全く別の意味としてとらえられていた。 ある程度空腹は満たされた頃、マイナンはさっきまでとは違った目付きでプラスルの顔を覗き込んだ。 何かをうったえかけるような。物をねだる純粋な子供のような目。 彼と長い付き合いの彼女は彼が何を言いたいとかは理解出来た。 「……もぅ。別にいいよ」 プラスルは照れ臭そうにわざと目線を彼から逸らして言った。 すると、マイナンの表情はどれ程の快晴と比べても劣らない程にパッと晴れやかになった。 その直後。 プラスルの視界は青空に向けられた。同時にドプリとプラスルの体はミツに接触する。 マイナンが押し倒したのである。 彼女の先程の了解はこのことであって、特に抵抗もしなかった。 もちろん、押し倒すだけでおしまいな訳は無い。 マイナンが彼女の上に覆い被さるような姿勢を確保すると、プラスルの全身にミツを塗りたくり始めた。 ミツをべったりとつけた手で顔、肩、胸、そして下半身と丁寧に愛撫するように。 「ん……」 固く口を閉ざそうと試みていたプラスルから微少ながら息が漏れる。 ぬるりとした感触。妙に厭らしいマイナンの手つき。 彼女はばっちり感じてしまっている。 当然ながら彼自身、それを目的としてこの行為を行っている。 コッチのコトはすっかり手慣れたマイナンはわざと敏感な箇所は避けるように体中を撫で回した。 まだ声はあげるまいとプラスルは深く呼吸を行うことで刺激に耐えていた。 しばらく触りたくり、マイナンはある程度満足したというところで不意にプラスルの唇を奪った。 しばらくの間触り続け、マイナンはある程度満足したというところで不意にプラスルの唇を奪った。 「んっ……!」 突然で驚いたのか、プラスルは彼の口内に声を吐き出す。 だがその彼女の表情はすっかり悦に浸っていた。 マイナンは一度唇を離し、彼女の頬を一舐めしその舌にミツの味を覚えさせてからもう一度キスをした。 そして彼の方から積極的に舌を絡ませにいく。 すると彼女もそれに応え、必死に舌を絡み合わせてくれた。 お互いの唾液にミツを混ぜて。二匹は口内の味を堪能する。 そのまま蕩けていきそうな感覚に身を任せながら。 「ぷはっ」 マイナンが口を離す。その表情はとても満足気だった。 一方のプラスルも目がすっかりとろんとしており、濃厚なキスの心地よさを顔で語っていた。 それ程に甘い口付けだった。 マイナンはまた彼女の首回りから肩、胸と上半身にミツを塗りなおし始める。 ぬるりとした普段味わうことの無い感触にふつふつとお互いに興奮は高まっていく。 全くと言っていい程摩擦を感じない滑らかさ。 嫌でも気持ち良さを感じずにはいられないであろうそれを十分に堪能していた。 手で愛撫するだけでは物足りなくなったのか、マイナンはついに体に舌を這わせ始めた。 「ひゃ……」 プラスルはくすぐったそうに体をもぞもぞと動かす。 手での愛撫も止めることは無く、他方向から彼女を攻め立てた。 ぬるりとした滑りのいい感触、舌から伝わる甘味、彼女の時折こぼす喘ぎ、その全てがマイナンにとって愉悦だった。 じわりじわりと、手と舌の触れる先がある二点に近づいていく。 プラスルの胸にある雌の体の中でも相当上位に入る敏感な箇所。 マイナンから見て左側のそれを舌で、 右側を指で触れた。 さらに何度か、ちょんちょんと触れては一度引く、というのを繰り返した。 「ふぁあ、ぁひぁ……、ん」 反応はさっきまでに比べ格段に大きくなっている。 更にかぷりとその小さな突起を口内に納めてしまうと、優しく吸い始めた。 「え……っ、あ、ぁあんっ」 「プラスルの乳首、とっても甘いよ」 顔を真っ赤にして恥ずかしがる彼女にそう言うと、またマイナンは刺激を再開した。 徐々に音がたつ程激しく吸ったり、反対側も同様に弄ってみたりと。 攻め方を少し変えるだけで、その度にプラスルの反応も変わるので、マイナンも飽きることもなく楽しめている。 ミツも舐めてはまた塗っての繰り返しだったので、プラスルの体中は常時ミツがべったりと付いていた。 このミツを塗りたくる摩擦の無いぬるりとした感触がまた彼にとって心地良いのであった。 舌による突起物の愛撫にも満足し、マイナンは再度口付けをすると、ミツで浸された舌でプラスルの口内を弄び始めた。 今度はすぐ接触を断ち、彼は口を開き言葉を紡いだ。 「ホラ、プラスルの乳首、甘いでしょ?」 「ぅ……うん」 当然のことを言っているだけなのだが、甘いという言葉が妙に耳障りが良かった。 彼女はすっかり快楽に取り込まれたようで、目も虚ろに頬も紅潮させている。 ふとマイナンが視線を下にずらすと、プラスルの下半身、雌の象徴辺りが微かに照かっていた。 ミツまみれの体で愛液の存在を確認するのは困難ではあったが、秘所には直接ミツを塗ってはいなかったので、この照りは間違いなく彼女の愛液だと思って良さそうだ。 二匹の行為は順調に進んでいた。 「ねぇ、僕のをしてよ」 マイナンがそう言うと、プラスルに覆い被さっていたような状態から直立姿勢に移る。 彼の股間では立派に勃起した彼の象徴が水平に構えていた。 彼女はそれを束の間見つめるなり、言葉を発するため口を開いた。 「うん。分かった……」 プラスルの返答を聞くと、ミツに浸されたその地面に彼自らが仰向けに倒れた。 マイナンが寝そべったことにより、彼の愚息はまっすぐに天を指す。 同時にプラスルが動き出し、彼の両膝の上に座り込み位置を確保した。 「存分に、気持ち良くなってね?」 艶めかしく微笑みながらそう言うと、ぺちょりと地面に両手をつけその手にミツを装備させた。 プラスルが彼のモノを優しく覆うようにまず一撫でした。それから全体へミツが行き届くようにぬるりぬるりと丁寧に何度もペニスを上下に往復した。 普通に手で扱かれるのとは遥かに違うねっとりとまとわりつくような感触が快感を何倍にも増幅させている。 そのため、まだプラスルが彼のモノを刺激し始めてロクに時間も経っていないというのに、彼の呼吸は既にかなり乱れていた。 「くぁ……はぁ、はぁっ」 マイナン自身これ程の快楽は予期していなかったようで、精神的にもかなりの負荷となっている。 こんな一瞬で果ててしまうのは嫌だという雄としてのプライドが必死に彼の耐久力を増幅させていた。 まだ今はべたべたとペニスにミツを塗りたくって遊んでいるような状態。本格的に手コキに移られれば恐らく一分ともたないだろう。 「そんなに、気持ち良い…… ?」 明らかに過剰ともいえるマイナンの反応をプラスルも少々不思議に思うところがあったようだ。心配するかのように彼女が声をかける。 「これ……やっぱり凄いや。よ、予想以上だよ……っ」 「もうイっちゃいそう?」 この言葉のやりとりの間にもマイナンはぐっと拳を握り締めたり、脚をびくびくさせたり、首を振ったりと必死に我慢していた。 その様子を見て限界が近いと察せない者は居ないといえる程である。 「ぅ…はぁ、うぁ」 まともに声も発せずに、ただ首を上下に振って彼女の問いに答えた。 彼の首の動作による返事を受け取ったプラスルは、直後その手の動きを停止させた。 「はぁ……はぁっ、ぁっ」 寸止めをくらったものの、こんなすぐには果てるまいと思っていたマイナンは救われた気持ちになった。 彼女自身も、もっと長い間楽しみたいという意志があったのだろう。彼の悶える姿を見ている時の表情は中々恍惚としていた。 「ちょっと落ち着いたら続けるよ? 次はイかせるまでやめないかもだけど」 「はっ……ぅ、うん」 マイナンは呼吸と気持ちを整えながら、色々なことを考えていた。 自分から言い出しときながら随分情けないことになってしまったなぁ。普段ならもうちょっと耐えられるはずなんだけど、やっぱりミツの力なのかな。 ……だとしたら今後ももっとこれを導入していこう。 などと。 そんな風にミツの能力を実感していると、突然亀頭に電流が如く刺激が走った。 「あァぁっ!」 完全に油断していた。と言えばそれまでだが。 彼女が手の動きを再開したのだった。 仕切りなおしの一撃目はミツをたっぷり含んだ手による亀頭から根本までの撫で下ろし。 腰がピクンと大きく跳ね、全身が一気に強張った。 今度はプラスルも完全に搾り取るつもりらしく、手の動きは先ほどに比べ明らかに早い。 彼女が手を上下に擦る度、ねっとりと絡みつく彼女の手とミツにより並ならぬ快楽に襲われる。 ただでさえ、一度寸止めをくらった直後である。もう長くはもたないことは分かっていた。 マイナンも諦めることにし、思い切って全身の力を抜く決意をした。どうせなら、うんと気持ち良くなって豪快に果ててしまおうと。 マイナンはふぅと大きく息を吐き出し、全身脱力を心がける。 変に我慢しようとはせず、無意識に反応してしまう体の動きもそのままに、ただ股の間の一箇所から伝わる刺激に全神経を集中させた。 その直後、ぞくりとマイナンの体の中から何かが湧き上がってくるような感覚を覚えた。 「アっ、あぁ、ッアあぁー!」 もう今更抑制をかけようとしても遅い。彼はとうとう限界を超えてしまったようだ。 思わず叫んでしまう程の強烈な悦楽に頭の中が真っ白になっていく。 びくびくと全身が痙攣したかのように波打つ。一瞬遅れてそのような脈動がペニスでも始まった。 するとまるでその動きがポンプの様な働きをしたかのように威勢良く、力強く精液を噴出させた。 高く舞った白濁液はマイナンの下腹部に集中的に落ちてくると、ミツと混ざり合い独特の色合いを見せた。 あまりの勢いの良さとその量の多さに、プラスルも驚きながらまるで噴水でも見ているかのような気になった。 射精が止むと、プラスルははっと我に帰ったようになった。 そしてすぐにぱくりと彼のモノを咥える。 「んあっ……!」 出した直後にも関わらず彼女はマイナンの肉棒をペニスについた精子を掃除してあげると言わんばかりに舌で舐め回し始めた。 イって間もない状態では、快感とは遠いむしろ不快感に近いものがマイナンを苛む。 だがそれは次第に収まり、反比例するように快感が生まれつつあった。 気付けばしぼみかけていた彼の逸物はすっかりまた元通りに元気を取り戻していた。 「ぷはぁ」 そこでプラスルも口を離す。 「イった直後なのに舐めないでよ……」 「ごめんね。あまりにも甘くて美味しそうだったから我慢出来なくって」 プラスルはそう言い、にこりと笑うとマイナンに顔を接近させ、接触させた。 先程マイナンが行ったように、プラスルが彼のモノを舐めた直後の口での濃厚なキス。 甘いミツに白い汁が混じった液を彼に送り込み、たっぷりと舌を絡ませると、プラスルは口を離した。 「おぇ……。絶対精子混じってたでしょ?」 甘さの片隅に苦いような変な味を感じたマイナンは彼女と交わした唾液を素直に飲み込めずにいた。 「うん。でも美味しいよ。飲み込んじゃえばいいのに」 鼻先が当たりそうな距離でそう言われてしまえば洗脳されたような気持ちになってしまう。または、ある意味では圧力になったのかもしれない。マイナンは彼女に促されるままに、口内に残る混合液を喉に通した。 彼女がそう言ったからか不思議と嫌だと感じなかった。さっきまで何で躊躇っていたのかと思ってしまう程に。 さて、次は僕が攻める番かなとマイナンはプラスルごと体を起こし、そのまま真正面に倒れ込むようにプラスルを押し倒した。 軽く口付けをした後、マイナンは手をプラスルの下半身へと近づける。 「ぁん……」 軽く腿の辺りを撫でただけで、プラスルは喘ぎ声をもらした。 相変わらずの高感度にマイナンは興奮を覚え、手をどんどん秘所へと迫らせる。 充分に塗られたミツにより厚みのある、それでいて柔らかく滑らかな愛撫が実現出来た。 当然プラスルの反応は普段のそれより大きくなっている。 それは自分のテクニックが向上したんじゃないかと勘違いしてしまいそうな程であった。 マイナンはさっきまでとはまるで逆の立場だということを実感しながら、ついに彼女の秘部へ手を接触させる。 「ひゃ、ぁん……」 秘部には直接ミツを塗ってはいなかったが、周辺から流れたりしたためか刻下ではうっすらとミツに浸されていた。 マイナンは地に手を伸ばしミツを一掬いすると彼女の雌にねっとりと塗りつける。 そうして滑りを良くすると軽く表面を擦ってやった。 「あっ、やんっ……はぁっ……」 プラスルは一際大きい反応を見せる。 ミツという潤滑剤が無ければ痛みを感じても仕方ないと思えるくらいには手荒く擦ったつもりだった。 マイナンはこの事実に調子づいたのか、すぐに攻めの軸を指に切り替える。 いくらミツに覆われたからといって本来は凄く繊細に扱わなければいけない箇所である。 まずは優しく指を一本立てて挿入を試みた。 「ん……んぅ」 吸い込まれるようにすんなりと入ってしまう。 プラスルは指の侵入による異物感に少量の吐息で対応した。 予想以上に彼女は余裕だったようだ。 いつもは彼女を気遣って激しい指ピストンは出来ずにいた。 だが、ミツまみれの今日ならば……、とマイナンの気持ちは徐々に昂ぶってくる。 九割以上は為しても大丈夫な気はしていたが、念を押して指の動作はゆっくりから始めることにした。 興奮の度合いは高まる一方だが、相手を思いやる気持ちは失うことなく、プラスルの表情をじっと観察しながらの行為だった。 「ひゃん、ぁっ……ぁ、あんっ……」 指の動きに合わせて彼女も声を漏らす。 その声色は決して苦しそうなものでは無く、悦に浸り切った艶めかしいものだった。 表情も確認する限り痛いだとかそういった類のものをうったえているようには到底見えない。 これなら大丈夫かなと少しずつ指の動きを大きく、そして速くしていく。 「あぁん、ぁっ! ひぁっ、はぁん!」 プラスルは指の動きに同調するように激しく喘ぐ。 かつてこれほどまでに滑らかな指の動きを体験したことなんて無かった。 痛烈で、それでいて丁寧な刺激に彼女は至高の悦楽を体感している。 病み付きになりそうなこの絶妙な圧。 いざ肉棒が挿し込まれた時には一体どんな快感の波が彼女を襲うかはもはや想像がつかない。 既にイってしまったのではないかと思うくらい、彼女の秘部からは愛液が流れ出ている。 もうそろそろ……、とマイナンはビンビンに張り詰めた己の肉棒をちらりと見た。 マイナンは自分自身でモノにミツをたっぷりと塗りつける。 「プラスル、いくよ……?」 「はぁ、はぁ……はぁっ」 激しい息遣いだけで返事はままならなかったが、首を縦に振るその動作はしっかりと目視することが出来た。 マイナンは彼女に埋めていた指を引き抜くと、プラスルの両脚を上げ膝を曲げさせる。 そして地面に膝を付け彼女の脚を持ちながら孔の位置を確認するとすぐにモノを挿し込んだ。 指により充分慣らされ、かつミツという潤滑剤の効果により、驚く程容易く挿入が完了してしまった。 膣が引力をもっていたような。そう感じてもおかしくないくらいにあっさりと彼女の雌は彼を受け入れる。 それでもやはり彼女の締め付けは半端無く、最上級の快感を与えてくれる。 一方の彼女も、指よりもまだ一回りも二回りも大きい径をもつ肉棒に更なる悦楽を満喫させられていた。 あっと言う間に彼の竿は奥までその全身を埋めることが出来た。 「はっ、ひゃん……」 プラスルは悦に浸った声で喘ぐ。 マイナンは彼女の表情を確認し、問題無さそうだと判断するとゆっくりと腰を前後へ動かし始めた。 挿入時同様にとてもスムーズに動けるので、勢いでつい抜けてしまわないように気をつけながら。 「ぁ、あっ……もうイきそう……」 まだ挿入してからそんなに時間が経っていないにも関わらず、マイナンは二度目の絶頂を迎えそうになっていた。 それ程までに今回の彼女の中は格別だった。 「ふぇ……ちょっ!?」 マイナンの早々な限界発言にプラスルは喘ぎながら動揺を見せる。中出しはさすがにマズイだろうという感情の表れでもあるだろう。 もちろんマイナンにも中では出すまいといった意識はあった。 だが、それと同時にこんな早くに果ててしまう訳にもいかないという気持ちもあった。 このまま肉棒を引き抜く訳にもいかず、そのまま出してしまう訳にもいかず、マイナンは極めて苦しい状態になってしまう。 普段ならもっともつはずなのに、と悔しさを感じながらも倍増された膣圧を存分に味わっていた。 耐久面での都合上まともに動くことも出来ず、マイナンは休み休みながら腰を動かしていた。 「はぁ……はぁっ」 マイナンの額には汗が輝いている。 更に顔は真っ赤に、歯を食い縛り明らさまな苦悶の表情を見せながらも射精だけは必死に堪えていた。 「んっ……はぁんっ!」 プラスルは彼の攻めが激しくならないため、九割程の絶頂を延々と味わっていた。 ストロークの速度はむしろ遅いくらいのものだが、やはりミツの厚みのある柔らかな感触が快感を増幅させてくれていた。 「はぁ……ぁ、だめ、気持ち良すぎる……」 マイナンに体力的にも精神的にも我慢の限界が訪れたようだ。 ギリギリまで腰を動かしていたため、既にモノを引き抜く力は残っていない。 どうせ彼女の中で果ててしまうのなら、とマイナンは残った僅かな力を振り絞り最後に一突きし、そして果てた。 「ぁ……あ、あァっ」 「ひぁ! ゃ、ああぁん!」 絶頂を迎えたというのにまともに叫ぶ体力も無く、マイナンはただひたすら情けない声をあげながら彼女の中に精を注いでいく。 散々耐え抜いてきたためか、二度目の射出というのにその放出はすぐには止まなかった。 絶頂寸前のある意味な生き地獄に晒されていたプラスルも、最後の大きな一撃を受けることでついに絶頂を迎えた。 少し経ち、二匹とも呼吸が整いつつあった。 「中に……出しちゃったね」 「うん……我慢出来なかった。ごめん」 冷静さを取り戻したマイナンは今更になって自分の行動を悔いた。 もし、この軽はずみな行動が原因でデキてしまっていたらどう責任をとったらいいんだろう。 と、マイナンは胸がきゅっと締め付けられるような不安を覚える。 「んーん。いいの。私、マイナンの子だったら産んだって構わないもん」 それに対するプラスルは少しも気にしていない様子でそう言うとにこりと微笑んだ。 その屈託の無い笑顔にマイナンの不安は一気にかき消された。 もし子供がデキていたとしても、プラスルと二匹で何とか頑張って養っていこう。不可能なことじゃないはずだから。 彼の頭の中には一気に自信が生まれる。彼女の存在の偉大さというものがよくわかった瞬間であった。 突如、どこからともなく羽音が聞こえてくる。 ふと二匹が前方の空を見上げると、一匹のビークインと大量のミツハニーがこちらに向かって飛んで来ているのを確認出来た。 その直後、二匹は瞬時に状況を理解した。 落ち着いて考えればすぐ分かることだった。これ程のミツ地帯が誰のものでもない訳が無い。 彼女達から見ればマイナン達は完全にミツ泥棒。この現状を目撃して怒ることは火を見るより明らかだ。 下手したら命すら危ない。本能が生命の危険を訴える。 二匹は一瞬の内に立ち上がると、ビークイン達が向かってくる真逆の方向に電光石火で逃げるように立ち去るのだった。 この後、プラスルとマイナンがどうなったのかはまた別のお話。 あまいにおいに さそわれて 完 ---- ・あとがき お久しぶりです。作者はbeitaでした。 文体は何も意識せずいつものスタイルを貫き通しました。もしかすると、読まれた方の中で気付いた方もいらっしゃったのかもしれませんね。 ・内容について テーマでありました『甘い話』ですが、これについてまずどのような『甘い』が存在するかを挙げてみたところ、恋、味、誘惑。大別すればこの三つかなと思い、各テーマでどんな話を構成できるかなと考えました。そして最終的には全てを複合したようなものに仕上がりました。 あ、ちなみに二匹はちゃんと逃げ切りましたよ。後日謝りに行ったそうな。 ・タイトルについて 話の構成が決まった時点で、ミツがらみのタイトルにしようとは思っていました。そこでポケモン本編のあまいミツの説明文の一部分を抜粋させていただき、それを今作品のタイトルとさせていただきました。 ・キャラについて 見ていて痛々しいくらいの熱々なカップルを理想としておりましたので、あまりに凸凹したのはどうかなと思い、プラスルとマイナンをチョイスさせていただきました。 ただ、この方面での甘さは表現が及ばなかったかなと思いました。 ・エロについて エロは最初っから導入する予定でしたw もちろん導入は“ローション”です。中々表現が冗長だったかなと思いつつも、全面にぬるぬる感を押し出したつもりです。 ・コメント返信 >自分的に、好きなストーリーでした。 ストーリーを気に入ってもらえたようで。こちらとしても嬉しい限りです。ありがとうございました。 >やり取りが「甘い」、そして「甘い」ミツを使ってそのシーンをより「甘い」ものにしている、テーマにぴったりな作品であると思いました。 >ミツを使うことで官能シーンも、より新鮮で興奮することができました。 >シーンの描画も分かりやすく、なおかつ深い読みやすい感じがしました。 >そして……マイナンが想像以上に変態でw でも可愛らしくて良かったです。 >執筆本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました! 『甘い』のテーマに絶賛していただきありがとうございます。色々思考を巡らせた故のこのお話ですので、そこに注目していただけるのはとても嬉しいです。 官能シーンについてもあとがきで書いた通り、ローションっぽさをただひたすら押し出そうと頑張りました。確かにそういった作品はここでは中々無かったかもですね。 マイナンはもちろんですが、それに応えてあげるプラスルも大概の変態さんかもしれませんw 二名の方々、投票ありがとうございました。 そしてこの作品を読んでいたいた方々にも、この場を借りて深く感謝します。 それでは。みなさんお疲れ様でした。 ---- ご意見、ご感想、誤字脱字の報告などご自由にどうぞ。 #pcomment IP:61.46.162.52 TIME:"2013-01-19 (土) 09:02:59" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?cmd=edit&page=%E3%81%82%E3%81%BE%E3%81%84%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%84%E3%81%AB%E3%80%80%E3%81%95%E3%81%9D%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%A6" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; WOW64; rv:18.0) Gecko/20100101 Firefox/18.0"