#freeze
#include(第七回帰ってきた変態選手権情報窓,notitle)
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*あにといもうと [#o9xy9Bk]
ちょうど日の落ちたばかりの人気のない薄暗い森の隅に、ひっそりと、だが大型のポケモンが二匹は優に暮らせるように整備されたねぐらがある。
「うっ…ううっ……」
蠢く影は、どうもシルエットというかサイズというか、作りはラティオスの形をしているのだが、様子がおかしい。
どうも翼と手を縛られて床を転げまわるほかないらしい。そのうえで目隠しと猿轡をされた肉塊は自由になるのは今か今かと何かを待ちわびて、孤独にあえいでいた。
「ただいまおにいちゃん、元気にしてた?」
ラティオスと来ればコンビの相方はもちろんラティアスなのは言うまでもなく、今回も例外ではなかった。
ただ普通ではないのが、妹と兄の関係で。
ラティオスは縛られながらも、嫌悪している様子はほとんどないようだった。
「今日はおにいちゃんが好き放題してもらう番だからね」
きつく緊縛された上に視覚を奪われて敏感になった感覚がラティオスを飛び上がらせた。はじめは触角の鈍い翼側を爪の先でそっと触れてから、徐々に腹側へと侵していく。触れる点が一つ、また一つと敏感になっていくたびにラティオスからは息が漏れる。
つまるところ、変態のきょうだいといえば身も蓋もないがそういうことである。
下腹部まで到達したところで、やっと触れ方を点から面に変える。それもまたゆでて皮を剥いた激辛マトマの実をつぶさないように慎重に。手が器用に使える種族だからこそできる技である。よくみればわざわざ根を勃起させて周りに縄を通しているじゃないか。
ラティアスはそのままゴロリとラティオスを仰向けにさせた。ラティオスの根は当然のごとくいきりたち、びくびく蠢いて耐え切れずに透明な汁を決壊させていた。
耳のてっぺんから尻尾の先まで嘗め回すように見下ろし、ラティオスが期待に胸を焦がしているようだと確認するとラティアスはぺろりと一つ舌なめずりをした。
「おにいちゃんってば雌も雄も待ちきれないんだね」
本来のラティオスには絶対には絶対にないはずの穴があった。
翼と翼のちょうどまん間正中線を下腹部に降りたところ、しかし肛門よりは体の表側にある、はち切れんばかりにそそり立つ根の付け根につながるもう一つのラティオスの穴もまたこれからのラティアスを期待していた。
ぷっくり膨れ上がった丘にあいた裂け目がぱくぱく震え、そのたびに中から分泌された粘液が糸を引いてはちぎれていた。
ラティアスが爪の先で丘の外側をなぞる。大本命にかなり近づいたが、それでもいまだに満足には遠い刺激がさらにラティオスを煽情する。
「いいよ、やったげる」
ラティアスが根本を咥えた。と、同時に、土手の沼側にもそっと爪を当てた。咥えたところから舌で舐めていく。ラティオスは悦んでいるようだった。
しかし、それは根本だけ。裂け目もごくごく浅いところだけをさすってやる。浮き出た血管が舌先で潰せないほど強く根に力を与えていた。
じっくりと、焦らず、丹念に、少しずつ。それが一番これからくる快感をすばらしいものにする。奉仕する側にしてみれば当然のことだ。
ラティオスは力ずくでもう一つ次の段階に進ませることもできず、もどかしさに焼かれていた。
「ちょっと、ちゃんと耐えてよ?」
舐める部位が少しずつ核心に近づいていく。穴をなぞる指もだんだんと深い所へ降りてきた。だらしなく流れる体液が増していく快感に抑揚をつけ、少しずつラティオスの脳内から冷静さを飛ばしていった。
穴の、浅いところにある弱い点に爪が届いてやらしく引っ掻くのと、ついにラティアスの口が根の頭を丸ごと咥えこんでべろりと包み込むのは同時だった。
来た。
語尾にハートマークがつきそうなほどだった。一気に増した快感が、淫靡そのものにつながる閾値を超えて、ラティオスに届いた。
ラティオスの雌穴がきゅんと引き締まり、ラティアスの爪を飲み込む。雄根はびくりと一つはねて大量の我慢汁を噴出した。
ラティオスは必死に轡を噛みしめる。肉食専門の獣とは異なり物を切るための歯は発達していない。叫びたいほどの快感の波を声にならない呻き声で迎え撃たなければならない。
もちろんラティアスは単調な攻め方はしない。一度大きな快感にしても、同じ感覚ではすぐに慣れてしまう。根を一度口から離して振り回してみたり、尿道口に舌を突っ込んで無理やり広げてみたり。また、爪をより奥の広い地雷原に突っ込みゴシゴシ掻いてみたり、むやみに爪を使わずただ奥を探すだけにしたり。
このまま一気にいかせはしないとどちらかの刺激をやめて抑揚をつけるのもラティアスは大好きだった。
そのうちに腹の底から上ってくる快感にラティオスの脳が焼き切れ、轡を噛みしめる力が抜けて絶頂を止めていた我慢ができなくなる。
「じゃ、とりあえず一回いっとこうか」
目ざとく気づいたラティアスは、根と穴の、一番弱いところを、出来る限り一番重篤な方法で―舌は長く巻きついたのを一瞬でほどき、爪はすべて重ねて最大の圧力を加え―攻撃した。
ラティオスの堰は切れた。
轡を噛まされているので絶叫こそできないものの、何時間も溜めに溜めた快感の解放に、ラティオスは咆哮した。口が裂けんばかりにギチギチと轡を引き延ばすと、だらりと涎があふれ出した。
ラティオスの雄と雌は同時に達した。
すぐに口の中が雄の匂いにまみれた弾性のある液体でいっぱいになり、ラティアスは思わず顔を上げる。それでも怒張した根の先から咆哮に負けじとどくどく精液を吐き出されるのを見て、ラティアスは口角を上げて中のものを飲み込んだ。
きれいなピンク色に充血した穴の中からも愛液が白くなるほどに濃く流れだし、からみついたひだが爪を抜かせてくれない。
ラティアスはラティオスの唾液で物凄い匂いになっている轡を外した。すっかり日が暮れて暗くなった室内に荒い息遣いが響き渡る。今日は曇って星は見えない。
火のついたふたりはもう止まらない。来訪者もなければ覗かれることもあるまい。ラティアスは悶えるラティオスをいとおしそうに眺めている。
じきに息が整ってきて、続きをしようと細く鳴いた。
「じゃあおにいちゃん、私にもご奉仕よろしくね」
一度力尽きて息も絶え絶えのラティオスの目隠しを外してやる。焦点が定まらず虚ろになった眼が必死にラティアスを捉えようとしていた。雌の部分も雄の部分もひくひく痙攣して、回復にはもう少し時間がかかるようだった。翼をまとめていた縄も、手を縛っていた縄も切り裂かれ、自由が返還される。
力が抜けて体を起こせないようなので、ラティアスが下半身を押し付けに移動する。
彼女にもまた、本来のラティアスには絶対にないはずのものがあった。ぱっくり開いた雌の花弁の上端についている核が、大きく長く勃起し、ご丁寧に先走り汁まで垂らしている。
きょうだいそろって何故このような不思議な体なのかは誰にも分からない。が、何故きょうだいふたりともにこの特徴が出たのかは、恐らくこのきょうだいが同じ種と卵からできたことが理由の一つだろう。
裏を返せばこの奇特な体が、ふたりを繋ぐ絆の一つでもある。
しかしラティオスにとっては見慣れたものらしく、躊躇う様子もなくそこへと近づいていった。
雄も雌も地は同じなのか、ラティアスの根と穴と、そこから香る甘い匂いがラティオスを覚醒させた。
ラティアスもまたこれから奉仕されることを期待していた。花弁はじっとりと濡れぼそり竿をはしたなく屹立させ、早く弄ってほしいと腰を突き出して目を輝かせていた。
垂れた愛液をぺろりと舐めるのを合図に、ラティオスの奉仕が始まった。
花びらをついばみ、竿を両手で包む。ラティアスの嬌声が漏れた。幸いどうすれば気持ちいいかは自分で体験済みなのでよくわかる。
花弁の奥の蜜腺を求めて舌を伸ばし、竿を揉みながら扱いてやる。ラティアスほどの繊細さはないが、お互い昂ってきた今の段階では、ややガサツなのもいい。
じきに舌が膣内で暴れまわり、竿の頭をぐりぐり擦られながら棒の部分をマッサージされる。
「不思議だよね、私たち本当は雌と雄なのに雄と雌なんだよ」
ひょっとするとラティアスが根を舐めて穴を触るのが好きなのに対してラティオスが膣を舐めて棒を弄ぶのが好きなのはかろうじて残った雌と雄の差なのかもしれない。
上目遣いになっているラティオスを見て愛おしそうに頭を撫でてみる。先に生まれたのはラティオスだが、今はそんなことは関係ない。
ふいにじゅるりと音を立てて穴を吸われ、別段感じたというわけではないのだが、びっくりして声をあげてしまう。
恥ずかしそうに両手で口をおさえると、ラティオスは何を今更といったように秘密の花畑の一番きれいなところを舐めあげる。ラアティアスの頭に流れ星のような感覚が飛び去って行く。
ラティアスの目の前に火花が散った。ように錯覚した。ラティオスも分かっていて、愛撫を強くする。ラティアスの雌はもちろん、雄もよろこばせてやらないといけない。
男性諸君は経験があるだろうか。根元を握られた状態で先端部分をこれでもかというくらい愛撫すると、一時的に射精の限界を超えて快感を溜めることができる。
「~~~~~!!」
ここに雌の方からの快感も襲ってくるのでたまったものではない。
下腹部の奥から分泌液急激に分泌されて、それぞれの放出口へと昇ってくるのがラティオスにも分かった。湧きあがった大きな波は止める必要はない。ラティオスは根元を握っていた手を離し、奥底まで沈めていた舌を引き抜いた。
「あんっ……!!」
溜めこまれた快感が破裂し、爆風が体全体を突き抜けた。気分高揚によって性感帯になった痛点が心地よくビリビリ痺れ、同時に証拠の愛液が止まらなくなる。
とはいえ、根はついていても、さすがに精液は出ない。ロフテッド軌道の発射台から透明なネバネバした液体がぴゃっと音を立てて射出されると、ラティオスはそれを満足そうに見届けた。
幸せそうに惚けているが、されど心ここにあらずといった顔でラティアスはぐったり倒れこんだ。
この幸せは一過性のものですぐに喪失感に代わり、さらなる段階へとふたりを進めていく。
「おにいちゃんも我慢できなくなってきたね」
倒れた先にはちょうど十分に時間を置いて超回復したラティオスの根が起っていた。
「いいよ、ぶち込んで」
竿がついていようと、前の穴は問題なく使うことができる。ラティアスが両手で引き伸ばし、腰を振って挑発した。
ずぶん、と嫌な音を立てて、ラティオスのそれは突き刺された。
ラティオスはまったくの手加減なし。地べたにぐいぐい打ち付けられ、そのたびにラティアスの体の中で空気が圧縮されてえずくように出てくるが、気にも留めない。
壺の浅いところにも急所があるとか、恥宮の奥のどのへんを叩けば漏らしたようになるとか、知識がないわけではない。
ただ自分の根を飲み込むラティアスに甘えて、何も考えずに腰を振るだけである。
互いの愛液がぶちゅぶちゅ音を立てて練りあげられる。
飲み込んでいた肉壁が一気に収縮し、根をしゃぶりあげる。と同時にきつく締めつけられたそれはラティオス本体の方に貯めた快感を爆発させろとせっつき、そのまま精液を吐き出させた。
直後に妹に堪え性のない奴、と罵られてびくんと感じてしまうあたりが非常に情けなくもある。
「おにいちゃん物足りないでしょ、ぶち込んであげる」
雌のほうでは達したが雄のほうでは達せなかったラティアスが体を起こす。
ラティオスはラティオスで雄の方では達せたが今度は雌の方が疼いて仕方ないらしく、喜々として下半身をつき出す。
「ただし、後ろにね!」
油断したラティオスの体をくるりとひっくり返し裏側の穴をあらわにすると、前戯も何もなくドラゴンの雄と遜色のないそれを、一思いに突き刺した。
苦しむような喘ぎ声が漏れた。極太の肉棒が腸を押し広げる。
「前にぶち込んでもらえると思った? 駄目だよ、今度はおにいちゃんの前は最後のお楽しみだもん」
ラティアスは後ろから挿入するのが好きだ。といても、それは前側の穴を使うときの話に過ぎず。
いかに淫乱な二匹とはいえ本来の運用から外れるこっち側をメインで使うことはほとんどない。
ラティオスはなんとか息を整えようとする。が、ラティアスは無視して動き出した。
「しかも自分だけ楽しんじゃってさ」
先ほどの挿入では確かにラティオスが自分がよくなることだけを考えて、例えばラティアスの棒をいじるとか、そういった配慮は全くなかった。
仕返しとばかりにきつい後ろの穴を掘り起こす。腸壁がひっくり返され、全身が固まって息が止まる。
痛いのと息苦しいのでラティオスに涙が溜まってきた。後ろからということで当然ラティアスは上からずっしりと体重をかけているのも難点で。
しかしここを使うプレイがあるということは、当然ここを使うからこそ得られる快感もあるわけである。
ラティアスは苦しみながらもそれを見つけた。きつい壁の中を進んでいくと、あるところで少し感触の違う突起のようなものに触れて、ラティオスの緊張がわずかに解けた。
うっ血しそうなほど締め付けていた腸壁が緩み、互いに少しずつ楽になる。
ラティオスの喘ぎ声に艶が出てきた。
前の穴を手で、後ろの穴を竿でゴリゴリすると、ちょうど間にあるツボの固まる肉壁が最も効率よく擦られることになる。
ラティオスが快感に突き上げられ、涎を垂らして喜びに悶えた。擦るたびにすっかり出来上がった喘ぎ声が漏れ、それがまたラティアスを煽る。
さて、ちょうど手は二本ある。ということは、片方を穴いじりに使ってもまだもう一本ある。
ラティアスがラティオスの雄根を握りしめ、扱き始めた。ちょうど先ほどの吐精から復活して、ラティオス本体に潰されそうになりながら元気に主張していたからだ。
とんでもない声だった。ただの肉欲におぼれたケダモノとでも呼ぼうか、快感のトライアタックをまともにくらって、まひ、どく、やけどを同時に付与されたような反応だった。
結局、ちょっと触っただけでいってしまった。
それも、両方の穴も同時に。
前とはまた違った壁の動きと、急に襲ってきた前門以上の締め付けにラティアスもそのまま耐え切れずに本気汁を絞られてしまった。
「これもところてんでいいのかなあ」
まじりあう自分と相手の体液をぺろぺろ舐めとりながら、ラティアスがつぶやいた。
夜は深くなり、森の中には逆に夜にこそ元気になる生物たちが活動を本格的にしている時間帯だった。二匹に聞こえているかは知らないが、どこかで遠吠えが聞こえ、また別のどこかではたき火を囲んでの騒ぎが、さらに別の場所では夜目の効く鳥同士がいさかいをしている様子だった。
元気になったラティオスが水を飲んで一息つくと、後ろの穴で搾り取られてぐったりしていたラティアスが復活して声をかけた。
「まだだよおにいちゃん、まだ前の穴が残ってるでしょ」
何度も達してもう満足したラティオスはもう休もうかとかけようとした言葉を飲み込んだ。
ラティアスの魅力的な誘いに、休憩モードに入ろうとしていた脳とは逆に、じんわりと壺が濡れはじめる。
はっとして指をやると、玉になった粘液がとろりと糸を引いて垂れていくのが触れて、息をのんだ。
「ほーらその気になった。やっぱり淫乱だねえ」
きょうだいの夜は終わらない。