ようこそ、わが主の館へ。 私はこの館ので庭師をしているピカチュウでございます。 あぁ、主の怪談を聞きに来たのですね。かしこまりました。 では、こちらに…… ベタな語り手がベタベタしてるベタなカップルにベタな怪談を話す程度の短篇作品。 ---- 両親を計画的犯罪で殺されたピカの復讐物。 犯人は判明して逮捕に至ったが、裁判が買収され、「状況から見て、これは自己防衛のための不可抗力」とされて無罪判決。 納得できないピカは実行犯に対して非常に痛々しい、いたぶるような手法で復讐。 最後の仇を前に、止めようとした友人に傷を負わせる。 直後鎮圧に出動した警察団にたたきのめされ押さえられるが、その頭が両親殺害の計画犯であり財産の元締めと判明。 ピカが反撃しようとしたところを「自己防衛」の大義名分の元、一方的暴力で殺す。 翌日朝、団長室で頭の死亡が確認される。絞められた跡と無数のピカチュウの手の跡があったが、死因不明、犯人不明。結局何も見つからず迷宮入り。 その後、頭に近い者から同じ状態で連続突然死。 霊は未ださまよっているかもしれない。ほら、あなたの後ろにも…… という話の直後、戸棚から物を取ろうとして失敗し、頭からケチャップ状態のピカが入室。 エーフィは絶叫して気絶。 ちなみにその夜、エーフィは夜中に怖くてトイレに行けずおねしょしてしまうのだが、それはまた別の話。 語手:九尾妖(きゅうびのあやかし) キュウコン 聞手:ベタなベタベタ エーフィ×ブラッキー 乱入:九尾妖の庭師 ピカチュウ ---- ようこそ、&ruby(きゅうびのあやかし){九尾妖};の館へ 本日は私の怪談を聞きに来てくださってまことにありがとうございます。 さて、本日は……そうですね、運命に嫌われ、道を踏み外してしまった、ある少女のお話をしましょう。 今回の話は少々過激な物となります。流血や殺戮に耐性のない方は、お早めのご退出をお薦めいたします。 事の始まりは、そう……ちょうど今日のような満月のよく見える日。 友人と祭を楽しんだ一匹のピカチュウが帰宅した、そこから始まるのです―― ---- 秘談「そして誰もいなくなるか?」 ---- 「じゃあまた明日ねー!」 「またねー。」 親友のロコンと別れ、アパートの二階の 親友のロコンと別れ、両親と暮らすアパートの二階