ポケモン小説wiki
:novel02 の変更点


ここはポケモン達が通うとある学校。
その学校の校舎から少し離れた位置にある運動場では、休日にもかかわらず、数匹の雌ポケモン達がバトルの練習に精を出している。
その運動場の隅の方にある、小さな建物は、ポケモン達が汗ばんだ身体を流すシャワールーム。
その建物の雌ポケモン用のトイレの個室に俺は潜んでいる。

ちなみに、俺は雄だ。そしてカメラ持ちだ。
この状態が何を意味するかって、ただの盗撮でしかない。

しかしただトイレを盗撮しただけじゃ面白みがないからな。ついでに個室のドア全部内カギかけておいたのぜ。

さて、果たして雌ポケモン達がどんな行動をとるのか、非常に楽しみだ。


さて、グレイシアが出ていってからかなり時間が経ったが、誰も来ない。
外からの声もずいぶん減ったような気がする。
そろそろ時間的に限界か。
個室に籠もるのも暑いし、もう10分待って誰も来なければ帰るか。

ちょうどそう考えていた時、俺は扉の開く音を捉えた。

「……ここね。」
入ってきたのはレントラー。鋭い眼光で相手を威嚇し、強靱な肉体で反撃を加える、侮れない相手。
その鋭い眼差しは入ってくるなり各個室を見回す。
「やっぱり……」
その目線が俺の扉を向いて止まった。
「ここに……居る!」
次の瞬間、レントラーの電撃を纏った突進が俺の個室のドアに直撃。内カギの金具を吹き飛ばした。
「くらえ!」
そのままの勢いで、冷気を放つ牙を剥き出して飛び掛かってくる。
俺はそれを左手で受け止め、
「甘いわ!」
そのまま壁に投げ飛ばした。
「うっ!ぐ……」
受け身をとるまもなくに壁に衝突したレントラーは、うめき声とともに床に崩れ落ちた。
「さて、少しばかり自分の立場を知ってもらうとしようか。」
俺は右腕をレントラーに突き付けながら歩み寄る。
「な、何で……氷は弱点のはず……」
レントラーは立ち上がり、再びこちらに向き直る。
しかし上級火力を誇る俺が高火力岩石砲を構えておけば、中の上程度の耐久のレントラーに太刀打ちできる余地は無い。
「残念だが、俺のハードロックはたかが電気タイプの物理氷ごときで音をあげるような華奢な物じゃない。知らなかったのか?」
そういえば説明していなかったが、ドサイドンである俺は物理に対する防御力も上の中はある。物理主体のレントラーに負ける事はほぼありえない。
「改めて聞こう。今この距離なら俺の岩石砲はまず間違いなく直撃だ。もしそうなったらお前がどうなるか……分かるな?」
最初の勢いはどこに消えたのか、今やレントラーは俺の岩石砲に怯えながら黙ってこちらを睨み付けるだけだ。涙目な威嚇の目付きなど効力を示さない。
「で、その目は……俺に反抗しようってか。死にたいか?あぁ!?」
気に食わないからそのたてがみを掠めるようにストーンエッジ。
数本の鋭い石刃がたてがみの一部を切り落とし、壁に刺さる。
「ひっ……!」
その威力と速度を至近距離で体感したレントラーは、小さな悲鳴とともに腰が抜けたようにへたりこみ、
「や、ぁ……」
同時に下半身から水音を上げた。
「恐怖失禁か、ちょうどいい。」
恐怖に震える後脚はもう立つことも動くことも許さない。レントラーに許されたのは、ただその場で惨めなおもらし姿を晒す事だけ。
この光景もしっかりカメラに納めさせてもらおう。
「やめて……お願い……」
レントラーは前脚で必死に隠そうとするが、流れる液体を留める術があるわけもなく、結局全てをカメラの前に晒すことになるのだった。

「いいか?よく聞け。」
恐怖失禁の撮影が無事終了し、それでもなお震えて動かないレントラーを再び睨み付ける。
「お前はここでオナニーをしていた。その声を俺が聞いて悲鳴ではないかと心配してここに来た。それ以外の言い訳は許さん。」
「そんなっ……!」
俺は無言で岩石砲を突き付ける。
それだけでレントラーは再び縮こまり、言葉を失った。
「もし俺の宣言以外の噂が少しでも耳に入ったら、次の日にはお前の今の姿を多くの奴が知ることになるだろうな。」
「……っ!」
むしろばらまいてプライドをズタズタにしてやるのも一興かもしれない。
「……いいな?」
「……はい……」
どちらにしろレントラーに選択の余地は無い。否定すれば俺の岩石砲が火を吹くだけだからな。
「なら自分で言え。今すぐだ。」
「っ!そんな……っ!」
ささやかな抵抗も、無言で岩石砲を突き付けると再び消えてしまう。
「……私は……」
そして遂に、観念したように口を開いた。
「私は……トイレで……お、オナニーをしていて……声を出してしまって……
 ドサイドンさんは……その声を悲鳴ではないかと心配してくれただけで何も……何も悪くないです……」
もう反抗する気力もないのだろう、レントラーは復唱を終えると下を向いて啜り泣きを始めた。
これ以上続けるのも面倒だし、今日は帰るとしよう。
「忘れるな。それは事実だ。写真はいつでもばら撒けるからな。覚悟しておけ。」
俺はそう言い残し、トイレを去った。



……あ、そういえば雄用の方からカメラを回収するのを忘れていたな。
まぁ明日朝早く来て回収するとしよう。


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