こちらは[[水のミドリ]]が書きました『[[DoroRich]]』のあとがきページになります。 いつか書いてみたかった叙述トリック、やはーーー難しい!!! 構造に縛られまくりますねコレ。書きたいことを書くためにはある程度の文章量が必要で(最終的に4万字ちょっとに落ち着きました)、だけどその長ったらしい分量もつまらないとラストの種明かしまで集中力途切れちゃうじゃないですか。なので慣れないギャグとか挟んで……ようやったよ私。 チャットで様々な感想いただいたのですが、この秀悟とペポのペアが消された事件、作者の予期しない解釈もできるようで。指摘された時はなるほどな〜〜〜とかしか言えなくてごめんなさい、名無しさんありがとうございます。そう読めたらそうでオッケーです、むしろそっちのがホラーしてていいですよね( 以下大会にていただいたコメントへの返信です。 ・最初は「二人のキャラによる一人称が交互に進んでいる」と思わせておいてのこのどんでん返しはとんでもなく驚かされました。途中でドッペルゲンガーが「見た目だけの幻影ではない」というワードでメタモンは連想させられましたが、人間の方にまで変身して一人二役をやっているのは衝撃の展開でした。(2018/10/12(金)23:53) まさにそれが書きたいことでした。メタモンが人間になりかわるネタは直接書いてしまうと陳腐になりがちなので、もうひと捻りをどうするかは悩んだところです。似たようなひねくれ方した作品は読んだことなかったもので、コレでいけるやろ! と早合点したワケですね。完成まで難産でした。秀悟の過去がメタモンの視点なのにあんなに詳しく思い描けるワケないだろとか、メタモン流石にハイスペックすぎだろとか、ツメが甘いとか言われたらごめんなさい言うしかないです。 ・読んでいる最中の不思議な違和感が、最後に全て繋がるカタルシス。思わず見返してしまう面白さがありました。うーんすごい。 (2018/10/14(日) 02:49) 初読したときにそんなに気にならず、ラストの種明かしで「あーそんなのあったわ」みたいな伏線を仕込みまくったつもりです。ふだんメタモンならドアを抜けることをとっさに思いつけない、招待には気づけない特性おみとおし、秀悟がやたら電車に乗りたがる、手帳真っ白でぜんぜん仕事できない、住んでいる家のドアノブの形などなど。回収しそびれた伏線もあるかも……。 ・完全に騙されました。ドッペルゲンガーの候補にメタモンが挙がらなかった時点でメタモンだと予想はしていましたが、ペポがドッペルゲンガーだと思ったら秀悟の腕も溶けてあれぇぇっ!? メタモンが2匹いたのかと思えばまさかの同一個体。つながっているかに見えた場面の切れ目が、実はまったく違う場面だったとは。脱帽です。(2018/10/14(日) 20:40) 読み手がペポはメタモンとすり替わっていると予想して読んでもらえるだろうとは思っていたのですが、秀悟の腕が溶けたシーンでそうなってくれるのはうれしい……ちゃんとこちらの思い描いた読まれ方してる……ありがたい……ありがとうございます。メタモン2匹でもよかったのですが、すべてメタモンの&ruby(モノローグ){一人称};だった、の一文が書きたいためにリッチにはがんばってもらいました。 ・ガラスの仮面なので投票します( (2018/10/14(日) 23:14) ありがとうございます! 内容が面白かったから投票していただけるような作品を次こそ書きたいですね! 読んでくれた方、投票してくださった方、大会主催者さん、ありがとうございました。 ---- #pcomment(:コメント/DoroRich) ※コメントページも裏設定しています。