*裏小説α 喜劇暴走イーブイズ! [#z9aa25b1] 崩壊注意です。表であれなら裏は…… それ以外は特に何もないですが。 それでは、喜劇暴走イーブイズ! スタートです。 ---- ここは朗万第一高等学校。ここはお金があって過去に悪事を働いてなければ入れるいわば成金((運よく金持ちになったくせに調子に乗っている頭の悪い人。決して成金が嫌いな訳ではないが。))が集まりそうなお嬢様学校みたいな学校。共学だけど。教室の日当たりのよい窓際で、黄色い四足のトゲトゲと水色のエリマキトカゲモドキが何か話をしているようです。黄色いとげとげの方は斑点があるようなないような… 「あのテレビ見た? すっごい面白かったよね」 「うん見た見たー。笑い過ぎてお腹痛くなったもん。今も思い出しただけで笑いが」 おや、誰か来たみたいですね。踏切色というよりほとんど黒いいわゆる中途半端に目立つ色をしたのが来ましたよ。 「&ruby(ふたり){2匹};とも、何の話してるの?」 「「そりゃぁもちろん」」 「しん…」 「よう…」 「「え?」」 あらら、あれなんて言うからこんなことになるんです。顔を赤くして後悔してもいまさら遅いですよ。 また誰か来たみたいですね。日光を浴びるべきなのにそうしていない葉っぱのような色をしたのが来ましたよ、四足ですが。日光を浴びるために来たんでしょうか。 「2匹で顔を赤くして、ラブラブだねー」 小学校に&ruby(ひとり){1匹};はいた面倒くさい恋バナ好きですね。しかも無駄に声が大きい。もう高校生ですよ。 さっきより赤くした顔を見合わせて、再び栄養失調の草の方を見て、黄色いのが顔をブンブン横に、そして青いのはというと、黄色を巻き込んで横に倒れてしまいました。あららー、黄色可哀想。黄色の顔が蒼くなった時に青いのはさらに追い打ちをかけるように 「でしょー?」 って言った。からかわれて上に乗られて便乗されて黄色はさんざんですね。 「お、重い…」 「ちょっと、女の子に向かって重いはないんじゃない?」 「種族的に打たれ弱い彼にはいやさすがに重いんじゃないかな…」 「何か言った踏切」 「僕は踏切じゃ……いや、何でもないです」 踏切泣きかけ。ただでさえ空気なのに。 あら? また誰か来ましたよ? 赤い真珠つきの薄紫ですね。とげとげの運命やいかに。 「いい加減どいてやれよ。あんたみたいなデブいつまでも乗ってたらサンダース死ぬよ」 黄色いとげとげことサンダースにまあまあ高い声で突然の死の宣告。 「黙れこの雌犬、か猫!」 どっちなんでしょうか。 「俺は雄だ!」 これはまた意外な展開。見た目と声は完璧に……完璧に……いやそうでもないですね。若干筋肉質で、男子でこの声でも不自然じゃないかなぁってぐらいの高さ。そしてサンダースが逝きかけてます。 お、またまた誰か来ましたね。自分で踏みそうなくらい長いリボンを耳につけてます、というより生えてます。リボンがシュルシュルと伸びて、2匹に絡みつき、持ち上げる。華奢な見た目ですが意外と力あるんですね。 「仲直りー仲直りー」 ものすごく不思議な雰囲気をまとってます。ようやくサンダース救出。 「サンダース、背中に何か刺さってるよぉ?」 「な、なに、とって」 サンダースまだ回復できてないみたいですね。サンダースに刺さってる何かをリボンでひょひょいと。便利ですねー。 「鉛筆だった。しかも35本も。あ、もう1本あった」 「ありが、とう。また、くっつい、たん、だ」 静電気でくっついたみたいですね。そんな特性持ってないうえにそんなものくっつかないと思いますが。毛がつんつんしてるのに水色は痛くなかったんでしょうか。よくよく見ればサンダースのけがペタンとしています。静電気で逆立っていただけみたいですね。 そういえば枯草が見当たりませんね。用を足しにでもいったんでしょうか。 ちょうど反対側のドアあたりがなんか騒がしいです。ワンタッチ式のドアが開いたり閉まったりしています。お金があるとそんなことも出来るんですね。 その近くで赤と黄色の見てるだけで暑くなりそうなもふもふとエリマキトカゲモドキより濁った水色の見てるだけで寒くなりそうなのが揉み合いしてるみたいです。 「何でおれがドアに挟まんなきゃなんないんだよ!」 「何よ、私が悪いって言うの!」 「当たり前だろ!」 「自分で勝手に挟まったんでしょ! 他人のせいにしないでよね!」 「だからお前のせいなんだって!」 「は、意味わかんない。ちょっと、私の毛引っ張んないでよ!」 お、リボンの救世主が来ました。器用にリボン動かして、あっという間に2匹を宙に浮かせちゃいました。羨ましいです。あれに進化しようかな。 「2匹とも、ケンカはだぁめ」 あの不思議オーラに包まれると不思議と落ち着くみたいです。 「悪かったよ、ブースター」 「こっちこそゴメン」 「良かったぁ。ずっと仲良しでいてね」 「ニンフィア、仲裁ありがと」 「どういたしましてー」 赤と黄色のもふもふことブースターと、リボンことニンフィアはニコニコです。ニンフィアにはどうやって進化するんでしょうか。あとできいてみましょう。 キーンコーンカーンコーン♪ あーチャイム鳴っちゃいました。休み時間終わりですね。席に戻りましょう。 授業退屈でした。再びポケモン観察に戻ります。じゃんけんをするみたいですね。参加メンバーは水色、踏切、枯れ草、雌な雄、濁り水、サンダース、ブースター、そしてニンフィアですね。さて誰が勝つんでしょうか。 「炎水草じゃんけんぽん」 木と水道と上、それぞれ直感で向きます。上は太陽で炎、水道は水、木は草を指すそうで。誰がどこを向いたかわかるんでしょうかね。 「じゃあ鬼はサンダースとニンフィアね」 あれ、確かにあいこだったんですが。何を始めるのかと思えば鬼ごっこですか。逃げる方はさぞかし大変でしょうね。足速そうなのとどこでも届きそうなのが鬼なんて。鬼ごっこはいいんですがニンフィア以外どうやってタッチするんでしょうか。体当たりでしょうか。危険ですね。サンダースの毛がグスグスグス、とはならないんでしたね。あぁ、サンダース消えちゃいました。廊下に出ましょう。雌雄が倒れているということはやっぱり体当たりですか。さぞ痛いんでしょうね。速さの乗った体当たりだったはずなので。((電光石火の威力は体当たりより低い。しかしこれは電光石火ではないので、勢い分の威力があるのは確かだろう。))雌雄のターゲットは…… 「待てシャワーズ!」 水色ことシャワーズですね。すぐには追い付けないでしょうが、そのうち捕まるでしょう。あ、捕まった。 あ、あれ? 体が宙に、それにこれはリボン!? しかも結構高いし怖い。 「つーかまーえたぁ」 「ポケ違いですよぉ」 「あーほんとだぁ。ごめんねー」 このゆったりとした雰囲気に飲まれると気力が奪われていきますー。今まで何も感じてなかったのに急に眠くなりました。もう寝ることにしましょう。 あーイライラする。体質的に昼寝が出来ないことをすっかり忘れてました。眠いし寝れないし授業退屈だしストレス溜まりますよ。 え、何、体が宙に浮いてる? 「何するんですかぁ? ニンフィアさん」 「友達になろぉ。僕はニンフィア。よろしくね」 「わかりましたぁ。私はイーブイですぅ。よろしくお願いしますぅぅ」 なぜか体が動かないしうまく喋れないです。簡単に言うと、なんか怖いです。 「だぁいじょぉぶぅ?」 「ひゃぁぁぁ、だ、大丈夫ですぅ」 体がニンフィアの口調をうけつけないみたいです。ここは逃げましょう ! 「いやー! 体が動かないー」 残念ながら私の特性適応力でした。逃げ足じゃなかったです。しかも口調以外全く適応出来てないです。あれ、目の前が真っ白に…… ここは、保健室みたいですね。さぁ教室に戻らないと、痛っ! 体がどうにかなっちゃったみたいですね。あちこちが痛いです。これは、キーのみですね。なんでここにキーのみがあるんでしょうか。混乱させられたとしても誰も技をかけてはこなかったはずでは。この学校では基本的に危険な技や広範囲に被害が及ぶ技の使用は禁止ですが、自分で対処できる範囲内の技の使用は可能です。ちなみにほとんどの学校は無許可での技の使用は禁止しているそうですが、この学校は自由がセオリーなんだそうで。 「あら、起きたの? 体大丈夫?」 「大丈夫ではないみたいです。体中が痛くて」 「そうよね。何せエネコより酷いことになってたんだから。尻尾を見てみなさい」 あー、ガブッといっちゃってますね。毛の上からでもわかります。 「どう? ずっと癒しの波動出してるけど回復してそう?」 「おかげさまで」 「でもまだ痛みは残ってるんでしょ」 「なんでわかったんですか?」 「私の経験もあるんだろうけど私見てわからない? ヒント。私はルカリオよ」 「それもう答えじゃないですか」 そういえば波動とかを使えるんでしたね。医療ポケモンでは珍しいと聞いたことがあります。二足で鋼なので天職((手が使えて毒が効かない点。))な気がしないでもないですが。 「いいねー、その突っ込み」 「はぁ。今何時ですか?」 「えー、12時ね。ちなみにあなたが倒れたのは10時半くらいだから。ぐっすりだったけど、ちゃんと寝てる?」 「は、はい」 嘘です。 「嘘でしょ。この私に嘘をつけるとでも思ったの? 顔に出てたから誰でもわかっただろうけど」 そうでしたか。これでもポーカーフェイスには自信あったんですがね。 「もう回復したでしょ。さぁ戻りなさい」 「ありがとうございました」 追い出された感がなくはないけど、回復したし、何もかもお見通しだったんでしょうか。とりあえず教室に戻りましょう。次は昼食ですね。お腹空きました。 「あ、あとニンフィア君気分が高揚すると威張るがたまに自動発動するみたいだから気をつけて!((フェアリースキンにより強化された威張るにより1.3倍混乱し、自分で訳もわからず自分を攻撃してしまう。ニンフィア、恐るべし。))」 「わかりました。ありがとうございました」 お昼休み満喫中です。眠いです。昼寝したいです。正しく言うと満喫出来てないです。 昼食中? 昼食中は平和でしたよ。何せみんな食べることに集中してましたから。昼食中にサンダースのお茶が無くなって水を汲みにいこうとしたときに比較的澄んだ方の水色がなんなら水鉄砲出すよって言ったり、それを枯れ草が茶化したり。水色が終始無駄にデレてて、サンダースが可哀想な状況になったぐらいで、大したことはなかったですよ。私は、普通に食べてましたね。 「ちょっとグレイシア、私を挟まないでよ!」 「なんだよ! 勝手に挟まったんだろ!」 騒がしいですね。誰ですか、私の睡眠を妨害するのは。眠れてませんが。またドアですね。今度は挟まってるほうと挟んだと思われるほうが逆ですが。濁り水ことグレイシアがブースターをドアで挟んでます。ドア改良したほうがいいんじゃないでしょうか。お金あるなら。 「何よ、さっきの仕返し?」 「いや仕返しも何も勝手に挟まったんだろ」 「今度は言い訳?」 ううむ、多分ですがブースターは自分で挟まりましたね。さっきはさっきで似たようなこと言ってましたし、ギリギリ開閉に前肢が届くみたいですし。かまってちゃんというかなんというか。まさか、いや、まさかなんでしょう。若干室温が高くなり、昼食も2匹で。そして枯れ草がニヤつくだけで何も言わない。これはもうそうですね。お幸せに。 キーンコーンカーンコーン♪ なんというバッドタイミング。さ、授業さっさと済ませちゃいましょうか。 ふぅ。やっと終わりました。苦手な教科だったのできつかったです。 「イーブイー、帰らないのぉ?」 あー、そうですね、帰りましょう。 「ありがとー、じゃーまた明日ー」 「まぁたねぇ」 カバンの中は、全部ありますね。では帰るとしましょう。 「おいそこの茶色いの。一緒に帰らねーか」 サンダースが何か言ってますね。と思ったら目の前にいました。私としては早く帰りたいです。ので、容赦なく帰らせていただきます。 「ちょっとどいてください」 「マイダーリンに向かってそれはないんじゃない?」 「突っ込みしませんから。それに、おそらく方向的に逆だと思いますよ。では」 何せ2匹は私とは正反対の道に行こうとしてるんですから。少し面白そうでしたけど。流れ的には。なんか残念です。向こうでサンダースが興奮して怒鳴りつけてるようです。ビリッとさせればいいのに。効果抜群だし。では今度こそ、帰りましょう。 *あとがきとその他もろもろ [#wfcca497] もっと喜劇させたかった。もっと暴走させたかった。もっと長いこと書きたかった。作り手としてはこんな感じ。 「結局踏切と雌雄と枯れ草って誰だったんでしょう?」byイーブイ [[戻る>No Name]] 誤字報告等してくださるとありがたいです。 #pcomment(喜劇暴走イーブイズ! のコメント) IP:14.3.105.96 TIME:"2014-10-19 (日) 16:10:06" REFERER:"http://pokestory.dip.jp/main/index.php?cmd=edit&page=%3A%E5%96%9C%E5%8A%87%E6%9A%B4%E8%B5%B0%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%96%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%81" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; WOW64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/38.0.2125.104 Safari/537.36"